ハーレム?22
新ろだ891
エロゲ脳万歳!
一回目
不意に、立ちくらみがした。
その場に立っている事すら出来ず、思わず膝を付く。
グワングワンと世界が揺れる。
一応言っておくが、飲みすぎたなどという事は無い。
酒は飲んでも飲まれるなが座右の銘な俺に限ってそんな事は起こり得ないのだ。流石に鬼や天狗に絡まれれば話は別だが。
数分後、少しはましになったとはいえ今尚揺れる頭を幻想郷生活で培われた根性で抑えつける。
この程度なら屁のツッパリにもならんですよ。鈴仙の無差別にばらまかれる狂気に比べればな……。
それに自室でいつまでもしゃがみ込んでるとなんか俺の右腕よ……静まれ! みたいでアレじゃないか。
そんなところをブン屋こと文にすっぱ抜かれて悶死したくないので、気合で立ち上がる。
健気極まりない俺の目に飛び込んできたのは、一瞬にして余りにも大きく変化していた景色だった。
俺の家から、俺の家へ。
こう書くと日本語で話せ。ここは幻想郷だとか言われそうだがこの言葉に嘘はない。
幻想郷での俺の家から、向こう側での俺の家へ。
細部こそ記憶のそれと違うところはあれども、ここは間違いなく俺の実家の俺の部屋だった。
二十年近く住んだ家であり部屋だ。見間違うはずも無い。
つまりこれはそういう事なのか。
問答無用の強制送還とか聞いてないっすよ紫さん!
こっちに帰るのは嫁さんを見つけてからって決めてたし、それを無しにしてもせめて皆に別れの挨拶くらいしてもバチは当たらな
いと思う。ご丁寧に服まで新調してくれちゃってまあ。学ランとか嫌がらせ以外の何者でも無いだろ。
あー、結構な期間蒸発してたから家族に会うのも気まずい……。
「……さん、起きてる?」
とまあこんな感じで凹んでいたら、ノックの音と共に聞き覚えのある声が聞こえた。
声は女性のものだが、流石にお袋って事はないと思う。
幾らなんでも声が若すぎるし、向こうは俺が戻った事を知っている筈が無い。
そも俺が向こう側に迷い込んだのは一人暮らしを始めてからだ。この家にいる時期じゃない。
そう、俺の耳が木偶になったのでなければ、この声は。
「咲夜か!?」
「あら、起きてたのね。目覚ましも無しに起きるとか明日は槍でも降るのかしら」
紅魔館が誇るぱーへくとめいど、十六夜咲夜嬢がそこにいた。ただしブレザー着用。
メイド服じゃない姿を見るのは初めてじゃなかろうか。
普段と違い年相応に、もとい外見年齢相応に見える。実年齢何歳なんだろうな。
……いやいやいやいや。なんでコイツがここにいる。
まさか俺の部屋だけ紅魔館に持ってきたとかそういうオチなのか。すごいよゆかりん!
「なるほどなるほど、そういう事か。流石の俺も自室を召還とは恐れ入ったね。しかしなんで俺に一言もなしに? ていうかなんで
紅魔館に? これからここで住めばいいの? それはともなくブレザー可愛いな」
「義兄さん……寝ぼけてるの?」
「兄さん? 咲夜の? 誰が? どこに?」
続いて衝撃の事実発覚である。咲夜の兄。文でなくとも興味の沸くキーワードだ。
やっぱり銀髪で時間操作とか出来るんだろう。
そして当然の如くイケメン。世界は平等なんかじゃない。
「何言ってるの? 義兄さんは義兄さんでしょ、○○義兄さん」
「……俺かよ。しかも義兄かよ」
「他に誰がいるのよ。それとも私の義兄さんはいつの間にかプラナリアよろしく増殖でもしたのかしら? 私は一人いればそれで十
分なんだけど」
とても嘘や冗談で言っているとは思えない。
義兄という微妙なイントネーションを聞き分ける俺も正直どうかと思うが、咲夜は一体どうしたんだ?
言うまでも無く俺にはリアル妹すらいないのに義妹とかいう珍しすぎる家族を持った覚えは無いし、そんな事実も無い。
それを顔見知りが言ったのだからその驚愕度は倍率更にドン。場所が俺の部屋って事で更にドン。
あ、俺テンパってる。
「……悪い、理解出来ない。罰ゲーム? ドッキリ? なんで咲夜がブレザー着て俺の部屋に?」
「はぁ、珍しく早起きだと思ったらこれだものね。ご飯用意出来てるから早く顔洗ってくること。新学期早々遅刻なんて私は問題無
いけど義兄さんのせいで私がからかわれるのは御免だわ」
そう言って咲夜は出て行ってしまった。
聞きましたか奥さん。遅刻ですってよ遅刻。
ハハッ、ワロス。
俺に学ランまで着せて、最近の流行はそういうプレイなのか?
「こちとら学生生活はとっくにそつ……ぎょ……」
苦笑しながら窓の外に目を向けてみればそこは自然豊かな、どころか自然しかない紅魔館周辺ではなく、閑静という程では無いが
どこにでもあるような住宅街。
当然そんなものが幻想郷に存在する筈も無く。
理解不能理解不能。デデデデストローイナーインボー。世界は核の炎に包まれた。
どうしよう、まったくもって意味が分からない。
考えるのを止めれば幾らか楽になれるのかもしれないが、まだ諦めるには早すぎる。
俺達の戦いは始まったばかりなのだから。
そうだ、こんな時こそ魔法の言葉の出番だ。
これ一つで大抵の問題は解決する素敵な魔法。
「なんとかなるよ、絶対大丈夫だよ」
……。
「えーりんえーりん助けてえーりん!」
……。
「あのぉ~、ちょっとぉ~、こういう事止めてもらえませんかぁ~? 僕困るんですけどぉ~、まったくぅ~もぉ~」
…………。
自分を捨ててまで祈ったのに反応が無い。欝出し脳。
もういい、知らない。
強制送還とか咲夜が義妹とかいう超展開も傷心の今はどうでもいい。寝よう。
目が覚めたら全部元に戻ってるだろ、多分。
ああでもブレザーの咲夜という希少価値の高すぎるものを見れたのは少し嬉しかった。
魔理沙辺りにでも自慢するとしよう。流石にブレザーは幻想郷に流れてきてないだろうしなー。
「ではお休みなさい。今日も○○が一日をお送りしまし……オーケー冗談だ。冗談だから首筋にナイフを当てるのは止めてくれ。俺
は実は人間だから頚動脈切られたら死ぬんだ。ルミノール反応で部屋中が綺麗になっちゃうんだ」
「……いきなり変な叫び声が聞こえたから何事かと思えば」
背後から溜息と共にこれだから義兄さんは……という咲夜の呆れた声が届いた。
この世界は現実逃避すら許してくれないのか。鬼畜にも程があるだろ。
ええはいはい認めます。認めますとも認めりゃいいんでしょうが。
ここはどういう訳か幻想郷の外でここは俺の家で咲夜が学生でしかも何故か俺の義妹になっていて俺は○○なんですね。
もーなんだよこれ。しまいにゃ泣くぞ。
「で? 親父とお袋は?」
「義父さんと母さんならテーブルで義兄さんが来るのを待ってるわよ」
え、義父さんって……再婚!?
なんてこったい。俺はまたてっきり養子か何かとばかり思っていたんだがそっか、再婚か。
親父に限って不倫とかはまず無いだろうし問題無いな。義母さんが美人だと俺によし。
ただまあ……お袋の顔が見れないってのは少し、寂しいな。
――。
何てことの無い普通の朝食の席。
今日の献立はアサリの味噌汁に焼き鮭にほうれん草のおひたしにおきゅうと。
……豪勢すぎる。なんだこれは。咲夜の罠か。
だがそれ以上にテーブルの、しかもちょうど俺の対岸で激しく自己主張するものがあった。
それは一組の夫婦のものであろう、遺影と遺牌。
ただどっちも知らない顔な訳ですが。
貴方達は一体どちら様でしょうか。
良かった。本当に良かった。
これが実の両親の遺影だった日には流石に平静を保っていられる自信がない。
「義父さん、母さん、遅くなってごめんなさい……じゃあ、いただきます」
「……いただきます」
遺影にどう反応してよいのか分からないまま炊き立ての白米を口に入れる。
刹那、魂が警告を発した。これは毒だ、と。
これは心を犯し、体を腐らせ、魂を堕落させんとす猛毒だ。
あまりに危険すぎる。これを世に放ってはいけない。
これが……これが紅魔館が幻想郷に誇る完全で瀟洒な従者の力だというのか!
「義兄さん、どうしたの? いきなり立ち上がって」
「ご飯おかわり」
「もう!? どんだけ早いのよ……」
いや実際やばいです。凄い美味しいです。メシウマとかそんなレベルじゃありません。
このままでは俺が咲夜に餌付けされるのも時間の問題かもしれません。
――ピンポーン。
「ん……出てくるわ」
「ああ義兄さん、気にしないで大丈夫よ」
え、いいのか?
まあ咲夜がそう言うのならそうなのだろう。
「しかしなんだな、流石は咲夜と言うべきか」
「どうかした?」
「どれもこれも抜群に美味い。……うん、美味い」
「そう? いつもと同じだと思うけど。まあ義兄さんは起きるのが遅いから味わって食べる機会は少なかったかもしれないわね」
――ピンポーン。
「いやいや、こんな美味い飯を朝から味わって食えるなら毎日だって早起きしようじゃないか」
「そりゃどうも。褒めても何も出ないしおかずもわけてあげないわよ」
――ピンポピンポーン。
「これからも毎日俺の為に味噌汁を作ってくれればそれでいいよ」
「……考えておくわ。ていうか偶には義兄さんも手伝いなさいよ」
「別にいいけど、俺が手を加えると折角の晩餐がもれなく漢の手料理になるぞ」
「ふふっ、期待しとくわ」
――ピンポピンポピンポーン。
「……なあ、本当に出なくていいのか?」
「ええ、また新興宗教の勧誘とかそんな所でしょ。ほんと毎日しつこいわよね。ナイフじゃ足りないのかしら」
――ピピピピピピピンポピンポピピンピーンポーピピピピピンポピンポピンピピピピピピンポーン。
うわ連打してる。凄い勢いで連打してる。
幾らなんでも宗教勧誘にしちゃしつこすぎる。
まさか俺の家って張り付かれてるのか? 確かに咲夜は時間停止とか並じゃない力持ってるけど。
にしたってこれは折角の飯が不味くなる。
「○○さーん! 起きてくださーい! 朝ですよー!」
ちょっとガツンと言ってくるか、という決意と共に立ち上がった瞬間、またもや聞き覚えのある大声がご近所に響き、咲夜の持っ
ていた箸が手の中でベキリと音を立てて真っ二つになった。
声の主の名は恐らく東風谷さん家の早苗さん。
現人神でありながら魑魅魍魎の集う幻想郷では常識的という言葉を体言するような……そう思っていた時期が俺にもありました。
どこをどう間違ったのか、ある日を境に彼女はちょっとアレな子になってしまったのだ。
普段はまともなんだけどな。ミラクルフルーツ。ライスシャワー。
そしてこの世界でもやっぱり彼女はちょっとアレな子らしい。
奇しくも宗教の勧誘といった咲夜の言がある意味間違ってないのが泣ける。
でもきっと彼女の根は優しくて素直ないい子なんだ、そうに決まっている。そうであってくれ。頼む。後生だ。
「○ー○ーさーん!」
「……兄ちゃんちょっと行ってくるわ。勧誘員さんは俺をご指名みたいだし」
「私が出るから義兄さんは座ってご飯食べてて」
そう柔らかく微笑んで咲夜は消えた。咲夜のあんな表情を見たのは初めてだ。
不覚にも見惚れそうになったのは俺だけの秘密にしておこう。
が、消える瞬間の彼女は目が赤かった気がする。
……念仏でも唱えておこうか。手と手の皺を合わせて幸せ。南ー無ー。
「あ、お早うございます十六夜、さ、ん……? えと、どうしちゃったんです? 私の目がおかしくないのなら、十六夜さんの目の
色が怒り狂う王蟲の如く危険色なんですが」
「お早う、東風谷さん。分かる? 貴女に今の私の気持ちが分かる? 分かってくれるわよね? じゃあさようなら。皆には東風谷
さんは故郷の風の谷に帰ったって伝えとくわ」
「そんな他人行儀に畏まらなくても。いずれ姉妹になるんですから、私の事は早苗お姉ちゃんって呼んでくださいっていつも言って
ちょ、待っ、ナイ……多……避っ……無……死!?」
妙に盛り上がってるな。え? 止めろって? またまたご冗談を。軽く10回は死ねるから。
しかし今度は早苗さんと来たか。
いよいよもってどういう世界なんだ。
事ここに至っては俺も鬼札を投入せざるを得ない。このままでは俺の脳がオーバーフローでリミッター解除でAMSから、光が逆流
する……! ギャァァァァァッ! で大変な事になってしまうからだ。
今から俺が曝すのはブン屋との賭けでイカサマを使い巻き上げたとっておきの極秘情報。
これを幻想郷中にばらまけばそれこそ全てが崩壊しかねないほどのもの。
そんな事が俺に出来るのか?
出来るか出来ないかじゃない。やるしか無いんだ。
やぁーってやるぜ!
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
「大妖怪、八雲紫女史の年齢は――」
――ピチューン。
ご愛読ありがとうございました。○○先生の来世にご期待ください!
「……はっ!?」
なんだなんだ、今何が起こった!?
確かに俺は何かを言おうとした、いや言った筈なのだが、そこから先の記憶が無い。
この事態を打開するためのとっておきの切り札を使った筈なのに。
果たして俺は一体何を言ったのか。ブン屋から何を巻き上げたのか。今となっては全く思い出せない。
残ったものはポケットの中に入っていた「次は殺す。必ず殺す」と血文字で書かれたメモのみ。
どうやらさっきの俺は恐ろしい事をしでかしてしまったらしい。
……この件は無かった事にしよう。忘れるんだ。俺の身の安全の為に。
俺が我が身に襲い掛かった戦慄に身を震わせていると、気づけば咲夜は席に戻っており、早苗さんがぷりぷりと頬を膨らませなが
ら茶の間に入ってきた。
……早苗さんもブレザーか。流石は現代っ子とでも言おうか、見事に違和感が無い。
頭に数本ナイフが刺さっているのはきっとスルーでいいんだろう。見たところ血も出てないし。
「酷いですよ十六夜さん。軽いお茶目じゃないですか」
「まあ大変、痴女が不法侵入してきたわ。義兄さん、110番通報お願い」
ういういラジャー。
「○○さん! 何受話器手にとってるんですか!? 十六夜さんも十六夜さんです! 兄妹揃ってそういう笑えない冗談は止めてく
ださいっていつも言ってるじゃないですか!」
「え、冗談だったの?」
「まさか。本気も本気よ」
「ああ、諏訪子様、神奈子様、世俗の風は早苗には少しだけ冷たすぎるようです……」
ヨヨヨと泣真似しながら力なく崩れ落ちる早苗さん。
なんだこのテンション。朝からこれはちょっとついていけない。
まさか酔ってんのか? いやでも早苗さん下戸だし。
今の彼女を見ればまさか彼女が現人神という尊い存在だとは誰も思うまい。他ならぬ本人が楽しそうだからいいけどさ。
しかし、比較的まともと言えるこの二人がこんな調子じゃ、他の癖のありすぎる他の連中はどうなってる事やら……。
○○
主人公。という設定。
トップクラスにアレ。
十六夜咲夜
○○の義妹。という設定。
ちょっとアレ。
東風谷早苗
○○の幼馴染。という設定。
結構アレ。
八雲紫
???
これ以上無いってくらいアレ。
新ろだ923
「だから~やっぱりあの講義での課題は……」
「そうですかね? あの課題はこの観点から見れば……」
「あら、もしかしたらこうなるかも知れないわ」
早朝、何時もの様に電車待ちの列最先頭に立ちながら大学の課題について話し合う私達。
蓮子は自分の主張が正しいと持論を曲げず、私は蓮子の理論の弱点を突く。
そうするとマエリベリー(メリー)が蓮子を助けながら持論を展開させる。
何時もの大学生の登校風景、私にとって何でもない日々の始まり……
それが誰かの悲鳴によって壊されるまでは。
「だからですねぇ蓮子「キャァァァ!!」……なんだ?」
悲鳴が上がった方を見ると、線路に誰かが転落していた。
ホームの調度中間辺り、階段があって一番混雑する場所だ。
「ちょっと……あれまずいんじゃない?」
「嘘でしょ……いや、まずいとかの問題じゃ……」
落ちたのは子供らしく、半分呆然としている。
ホーム上にいる大人達はうろたえるだけで、誰も助けにいく気配も無い。
間もなく電車が参ります との声が無情にもホームに響く。
「ママー!!」
子供が訳が分からないのか泣き出した。
母親は母親でうずくまるだけで何かする気配も無く、子供の名前を言っている。
押してしまった大人達は俺じゃない! 等青い顔で責任逃れに全力を上げている。
「蓮子、荷物頼みます」
「え、ちょっと○○!?」
ああ、周囲みたいに慌てていれば助かるのに。
自身でも驚く程頭は冷静な呟きを残す。
ただし体だけは意思と切り離された様に走り出していた。
「メリーは非常停止ボタン!!急いで!」
「わ、分かった!」
ホームをかけながら指示を出し、うろたえるだけの大人達を尻目にホームから飛び降りる。
「びぇぇぇ……!!」
「ほらほら……安心しろ、助けてあげるから」
安心したのか、強く泣き出した子供を咄嗟に抱え上げ、
砲丸投げよろしく子供をホーム上にぶん投げる。
よし、後は自分が逃げるだけ……
「○○!! 横!!」
「っ!?」
急停車しようとブレーキを全力でかけた電車が迫る。
車輪とレールが摩擦で火花を散らせながら抗うが、スピードはそう簡単には落ちない。
退避用の窪みも後ろにあり、今から飛び込むのも無理だろう。
「蓮子! メリー!」
咄嗟に叫んだ言葉は悲鳴でも、断末魔の叫びでもなく、何時も隣に居てくれた彼女達だった。
「ありがとう! すまない」
こんな時まで某ゲームのチャットを言ってしまう私に呆れながら、
迫り来るライトに目を眩ませ……
世界が真っ黒になった。
翌日の新聞には大きな見出しで
『神隠し? 勇気ある青年、少女を救い忽然と消える』
『目撃者が語る、 空間の歪みとは?』
『現代科学で説明出来ない、大勢の目の前で人が……』
……生きているよね?
あんた、こんな事で死んだりしたら駄目なんだからね?
私……諦めないから、あんたがちゃんと死んだって分からない限り諦めないから。
……早く帰ってきなさいよ……○○……!
良くやったとか、大変だったねとか、そんな言葉……
上辺だけで、あの時何もしなかった人達の言葉なんて嬉しくもなんともないよ……
だから、とっとと帰ってきて、お疲れって一言で良いから言ってよ、その方が何万倍も嬉しいよ!
蓮子の願いも空しく、○○はその後も姿を現す事は無かった。
○○の両親は、訪れた蓮子やメリーを攻める所か、日頃良くしてもらった事に礼を述べ、
彼女達と同じ様に○○の生存を信じていた。
なに、信じていればひょっこり帰ってくるさ。
私達の息子だ、そうそう簡単に死にはしないさ……
だから蓮子ちゃん、マエリベリーちゃん、あいつの事、あんまり気にしないで良いのよ。
そう、○○は生きている。
ただ、彼女達の信じている世界では無く、他の世界に迷い込む形で……
「あら、何の音かしら?」
そう呟いたのは館の住人。
時の流れに取り残されて、人と違う自身を呪い、そんな世界を捨てた人間。
「何? 今の音……全く、また魔理沙かしら?」
椅子から立ち上がり、糸を手繰り寄せて数体の人形を従える。
人里離れた森の中、あまり他人に干渉せず、一人人形の研究を続ける魔法使い。
「……? 何か物音が……」
走らせていた筆を止め、縁側から見える空に目を向ける。
幻想の出来事を書き留め、見た物、聞いた物を延々と書簡に纏める人間。
さあ、死にゆく運命だった者よ。
貴方の中に見えた『ナニカ』を私は見出したわ。
そのナニカを気に行って、私は貴方をこの世界に連れ込む事で助けたわ。
後は……貴方が……
言い訳という名のあとがき
正直ごめんなさい、思いつきで書いたらこんなことに……
さ~て、メインヒロイン考えた所上記三人が出来てました。
早苗さんも入れようか迷った所、流石に四人書くのは無理、という事で……
見ている早苗ファンの方、居たらごめんなさいorz
さあ、次回予告逝ってみようか~
死ぬ筈であった○○、痛みに耐えて木が付くとそこは見慣れぬ天井……
気が付きましたか? その声に導かれ顔を動かすとそこには居たのは、物静かそうな少女。
果たしてここは何処なのか、そして自分はどうなってしまったのだろうか?
次回第一話 「迷い込んで ここは何処?」
さて、風呂敷広げちまったぞ……
新ろだ926(新ろだ863続き)
「ほら、早くしなさいよね」
「はいはいわかってるから慌てないの」
「そうやって子供扱いしないでよね!今日はデ、デートなんだから!」
「あー……わかりました」
「それじゃあ、いってきまーす」
「いってきます」
「……いいの?」
「妹に譲るのは姉の務め、でしょ?先手くらいはあげなくちゃ、それ以降は知らないけど」
「そう」
果たしてこの先どうしたものか。
3日前に決められた彼女達とのデート。
最初はリリカちゃんとのデートとなった。
紅魔館でのコンサートに何かしらの影響があるかと思ったが
普段と変わらぬ盛況で安堵した、気になる事といえば
「音が少し変わったわね。最近何かあったでしょ?」
と十六夜さんに言われた事だろうか。
言えるわけがないので適当にはぐらかしたが判るものなのか……
マネージャーとしている癖にそういうのがわからないんじゃ駄目だよなぁ俺。
とか思っていると
「いたっ!?」
腕を抓られた。
無論抓った相手は隣で頬を膨らませているリリカちゃんだ。
明らかに不機嫌そうなのは誰にでもわかるだろう。
「デート中に何を考えてるのよ!」
「す、すみません……ってリリカちゃん!?」
ぶすーっとしつつもぎゅっと俺の腕を抱きながら歩き始めるリリカちゃん。
その手には何やらバスケットが、何が入っているのか。
顔は真っ赤で今にも火でも噴き出さん勢いではある。
しかしぎゅっと俺の腕を掴む力は強い、離さないといわんばかりに。
「い、今は他の事は考えないで私だけを見て。
見てもらえないのは、聞いてもらえないのは……寂しいんだから」
リリカちゃんの表情が曇った。
この表情を見るのは2度目だ、初めて彼女達と会って間もない時と今回。
彼女達の音楽は特殊で3人まとまって初めてまともに人が聴ける物となるらしい。
それ故場所を選び、そしてリリカちゃん自身の演奏もまた技術は高いが心に響かないと酷評を受けた。
そんな時に俺は彼女達と出会った。
俺は音楽の事はわからない、けど彼女達の演奏を聴いて俺は感動した。
何故だかは俺にもわからない。しかし俺は涙ながらに感動したのだ。
それからというものこの感動を誰かに伝えたい、彼女達にどこでも演奏をしてほしいという思いからマネージャーとして行動を決意した。
今では人里での公演も可能となり、彼女達は人に聴かせられる曲を制作している。
酷評を受けたリリカちゃんも今は認められているそうだ、一重に彼女の努力の賜物だと思う。
「○○のおかげだよ?私達がこうしていられるの。
思えばあの時私を元気づけてくれた時から好きになったのかもしれない」
元気づけた……あぁ、あの時か。
霧の湖で一人座り込んで湖面を見ているリリカちゃんを見つけ、声をかけた時の事だ。
彼女は悩んでいた、技術だけでは駄目、でもどうすれば心に響く演奏が出来るのかと。
俺は頭を撫でながら確か……
「相手の事を思いながら演奏すればきっと伝わるよって言ってくれた時、私は気付いたんだ。
何時の間にか自分の為だけに演奏してた事に。だからそんなのが聴いてくれてる人の心に何か響かない事に」
そうだ、そんなような事を言った。
その時は子供扱いしないで、って手を払い除けられてどっかに飛ばれてしまったけど……
俺の言葉は彼女に通じていてくれたのか……よかった。
「俺は自分が思った事を言っただけだよ。
そこからはリリカちゃんが頑張ったからさ」
「いいの、○○のおかげで。
それと……今はリリカちゃんって呼ばないで」
真剣な眼差しでこちらを見つめてくるリリカちゃん。
「ねぇ○○……あなたにとって私は妹みたいなものでしかないの?」
末っ子だからという理由ではない。
そう、自然とリリカちゃんをまるで妹のように俺は接していた。
当然彼女は俺を兄のように、とはおそらく思っていなかっただろう。
彼女達の言葉が真実なら、彼女はずっと俺を一人の男として見てきた事になる。
彼女からすればそれは……叶わぬ恋と言われるかもしれない問いである。
しかし、しかしだ。
「……俺は今まで君の事を妹のように思ってたのは事実だ。今更否定しないよ。
でも、ね。この前言った通り今はわからないんだ、自分の気持ちが」
だからこそ、ちゃんと答えてあげないといけない。
「だから、リリカちゃ……リリカを好きなのかも今はよくわからないんだ。
ごめんね?せっかくのデートなのに」
「ううん、そうやって真面目に答えてくれるのも○○のいいところ。
それに、これから私を好きになってくれるかもしれないんでしょ?
その為のデートだもん、だから今日はいっぱい甘えるよ?」
笑顔で俺の腕を抱くリリカちゃんに俺は安堵と嬉しさを覚えた。
彼女は強い、これからどんな答えが出るかわからないのにこんな笑顔を見せてくれるんだから。
そんな強さに俺は今惹かれ始めていた。
……何か節操無く3人に惹かれそうで困る。
「あぁ、どんとこいだ。
素直なリリカを見るのもいい機会だしね」
「むっ、私のどこが素直じゃないのよ」
「……ノーコメントで」
「酷いー!」
はははっと俺も笑う事が出来た。
うん、もう大丈夫だ。
彼女達は真剣に、純粋に俺に告白してくれたんだ。
ならば俺はそれに真面目に答え、そして答えを出せばいい。
それが例えどのような結論であろうとも、出さなきゃいけない事だから。
「○○?何また考えてるのよー!」
「痛いって!ちょっと決意を新たにしただけだから!」
「そういって姉さんとかの事考えてたら許さないんだからぁ!」
腕を離してあっかんべーと先を行くリリカちゃん。
本当なんだがなぁ、と言いながら追いかける俺。
これがデートなのかどうなのかはわからないがこういうのが俺とリリカの場合はちょうどいいかもしれないな。
「はい到着」
「おぉーこんなところが」
リリカちゃんに案内されて来たのは妖怪の山に近い丘だった。
そこは幻想郷の風景を一望できる素晴らしい場所だった。
「いいでしょ?ここは私のお気に入りの場所なの」
「あぁ」
丘の上にちょうど良く立っている木に寄りかかる様に二人で座る。
「ふぅ……なんかようやく落ち着いた感じだ」
最近コンサートの予定だったり家での事だったりであまり落ちつける時間を持てなかった気がする。
「最近コンサート多かったからねぇ……あ、そうだ。そろそろお昼にしない?」
「?あぁ、腹が空いたとは思ったけど食べ物なんて……」
というとリリカちゃんがふっふっふっと言いながらバスケットを取りだした。
そしてじゃーんと言いながらふたを開いた。
中身は何とサンドイッチとサラダなどの料理の数々。
形が崩れていたりしているものの頑張って作ったんだという感じがする。
「もしかしてこれ、リリカちゃ、リリカが?」
「もっちろん!……少しだけルナサ姉さんに手伝ってもらったけど」
少し……じゃないなんだろうなぁ。
リリカちゃんが料理しているところを俺は一度も見た事無いし。
まぁでもわざわざ用意してくれた事には変わらない。
「じゃあさっそくいただかせてもらって」
「ど、どうぞ……形は悪いけど……召し上がれ」
とりあえずサンドイッチを取ってみる。
真っ赤な顔で凝視してくるリリカちゃんが可愛いと思いながら口に運ぶ。
もっきゅもっきゅ……
「うん、美味しいよリリカ」
「ほ、本当!?よかったぁ……」
ホッと胸を撫で下ろすリリカちゃんにどうぞ、という意味で別のサンドイッチを出す。
「はい、あーん」
「ちょ、そ、そんなはずかし……あう……あ、あーん!」
楽しい昼食は食べさせ合いで流れていった。
真っ赤な顔で食べたり食べさせてくれたりなリリカちゃんは凄く可愛かった。
「ふぅ……いい景色だなぁ本当に」
「一度見せたかったんだ、○○に」
昼食を終え、二人でとりとめのない話をしながらまったりと幻想郷の風景を見ていたら何時の間にか夕暮れに。
こんなまったりと時間を過ごしたことなんてなかったなぁ。
「○○……」
「ん?何だい?」
改まってリリカちゃんの顔を見ると何やら真剣な顔だった。
「あの、その……私は○○が好きです。
だから、あなただけに送る演奏、聞いてほしいの」
真っ赤な顔であるものの、真剣な顔でこちらを見るリリカちゃん。
無論、
「喜んで」
俺が断る理由なんて無かった。
「……」
そして始まったリリカちゃんの演奏会。
幻想の音を演奏できるという能力を持ったリリカちゃんらしく今まで聞いた事がない音による演奏だった。
しかし俺は落ちついて彼女の音に耳を傾ける。
彼女の思いが調べとなって俺に届いてくるのがわかる。
彼女の思いを俺はしっかりと受け止めなくてはならないから。
そして彼女の演奏が終わる。
俺は拍手で彼女を迎えた。
「私の気持ち……受け取ってくれてありがとう」
「礼を言うのは俺だよ、ありがとう。
確かにリリカの思いは受け取ったよ」
「それじゃ最後にもう一つ……んっ」
奇襲的にリリカちゃんに口付けをされた。
絶対に離さないと言わんばかりに俺の頬をロックしながら。
甘んじて俺は彼女の口付けを受ける。
おずおずと舌を入れてくるリリカちゃんに答える。
「んっ……んちゅ、ちゅ、んん…ぷはぁ…これで私の番は終わり」
「ん……積極的になったなリリカ」
「誰のせいだと思ってるのよ。
○○が気付いてくれないから私達が積極的にならないといけないんじゃない」
面目次第もない。
俺は苦笑しながら頬をかくことしかできない。
「さ、帰ろ。
本当はずっといたいけど約束だものね」
「あぁ、帰ろうかリリカちゃん」
「あー!またちゃんづけ!」
「あーごめん!いや痛い!痛いから!」
ぐーで殴りかかってくるリリカちゃんから逃げるようにして丘を下っていく。
無論リリカちゃんも俺を追いかけて下がってくる。
けれどお互いに笑顔だ。
俺達はこんな感じがあっている。
彼女への好意が果たしてどういったものなのか。
リリカちゃんの思いを受け取り、考える事が増えた今夜は眠れない夜になりそうだな……
新ろだ1003
プロローグなのに長くなってしまったのは秘密
※この小説の登場キャラは大抵ショタコンです
覚悟がある人は少年の気持ちになって読み進めてください
劇場版ショタ化○○
登場人物
○○ 何のことはない、一般人であるそれだけ 命蓮寺に居候の身である
理由・家が火事で燃えた 寺の善意でお部屋借りてる
その他東方キャラ御一行 説明いらねぇ
朝起きたら…ってのはよくあるけど僕はそうとは思わない
なにも朝起きた時以外にも自分の体にとてつもない変化は訪れるものだ
○○「あー…よく寝た…」
チュンチュンと小鳥の鳴く声でさえ起きるほど浅い眠りになっていた
上半身をゆっくり起こして、うーんと伸びをする
あれ?おかしいな…僕の声が高くなってる、風邪ひいたか?
○○「…ふぁぁ…永遠亭に薬でも貰うか?」
ナズ「失礼するよ、○…○…」
と、ガララっとふすまを開けて
ナズーリンが入ってきた
僕を見て完全に硬直している、そんなにひどい顔してるのか…?
ナズ「…え?君は…○○の子供か誰か?」
○○「は?何を言ってるんだ?僕に息子なんかいないぞ?」
ナズ「…じゃあ君が○○だって言うのか!?」
なんだなんだ?しっかり者のナズーリンがまだ寝ぼけてるのか?
星「なんですかさわがしいで…す…」
騒ぎを聞いて星さんも来て、僕を見てまた固まった
○○「…え?何?」
さすがに不安になってきた
星「…○○さん…?あの…鏡を見てはどうですか…?」
○○「はぁ…そうですか…」
さっぱり意味がわからない…とりあえず僕は立ち上がった
そして違和感を感じた…
○○「あれ?この部屋こんなにでかかったっけ?」
ナズ「はい○○、鏡」
○○「え、ああ…え゛!?」
鏡を見て呆然とした…
まるっきり少年の顔になっている僕、あわてて体を見たら身長が明らかに低くなっていた
まさか俺が朝起きたらの典型的パターンに(以下略
今僕はいつものようにみんなで朝飯食ってる、いつもの風景だ…
○○「…」白蓮「…」ぬえ「…」星「…」一輪「…」水蜜「…」ナズ「…」
みんなが無言で僕を見つめて、僕が少年になったことを除けば
○○「なんで僕小さくなってるんだ…?」
白蓮「さ、さあ…?かわいいからいいんじゃないですか?」
ピシっと…空気が凍った
○○「カワイイ?ハハハゴジョウダンヲ」
男が可愛いといわれるとはこれいかに
白蓮「い、いやその…と、とっても愛らしい姿だと思いますよ!?」
ナズ「聖、追い打ちです」
男のプライドが音を立てて崩れ去った
ぬえ「…!(いじめチャンス!)…ほんとかわいいよね~…今のか弱い○○なら食べちゃいたいかも」
プライドが粉になった
水蜜「な、何を言ってるのさ!…あ、でも…里の子たちと比べてみても相当可愛いかも…」
プライドが水に溶かされた
星「やめてあげてください!…しかし、○○が子供の頃、こんなにも愛らしかったのですか…」
プライドが卵と混ぜられた
一輪「純粋にかわいいですねぇ、つやつやの肌でうらやましいです」
プライドがフライパンで焼かれてホットケーキになった
白蓮「ま、まぁ、解決策はそのうち見つかりますし!気を落とさないでください!
私たちが生活の不便はサポートしますから!」
ああありがとう聖さん、ただ落ち込んだのはあなたたちがプライドを料理したからです…
ぬえ「ああそれはそうと…○○が元に戻るて言うならそれを私は邪魔するよ?」
ぬぁんだと?聞き捨てならねぇ
ぬえ「いや邪魔するのがすきだし、なにもかわいい○○から戻さなくてもいいんじゃない?」
星「一理あるかも…」
一輪「言えてるかもですねぇ…」
ナズ「…ごめん○○、主のほうにつかなくちゃいけないんDA☆」
白蓮「それは駄目です!あるべき姿に戻すべきですよ!」
水蜜「白蓮のほうに賛成ー!」
まさかの二対四で多数決が傾いてしまった 主に俺が不利なほうへ
○○「…え、なにこれ?新手のいじめ?」
白蓮「気にしないでください○○さん!きっとすぐ戻りますよ!じゃあまずは、永遠亭の薬屋さんに状態を聞いてみましょうよ!」
言われるがままに僕は白蓮について行った
白蓮「軽くて楽でした♪」
○○「…おんぶされるとは思いませんでした」
恥ずかしさで俺死んじゃう
永遠亭のお医者さんの診断結果 スキマパワーで介入できません
あのスキマに解除する気がないなら一生このままです
○○「…orz」
白蓮「だ、大丈夫です!あの人もきっとすぐ戻してくれますよ!」
ああ励ましの言葉が温かい、今さっき永遠亭で心が凍った僕に何よりも温かい言葉
具体例 永琳さんの目はまさに肉食動物が獲物を見つけたそれだった
うどんげさんが頭をフル活用してくれたから部屋から逃げだせた、が、こんどはうどんげさんが
僕を部屋に連れ込みおしたおされた。そして今度は黒髪のお姫さまっぽい人に連れ去られて
あわやあれの危機と思われたその時うさ耳少女が助けてくれた
お礼としてお小遣い上げたらセンキューといって安全な白蓮さんのもとまで送ってくれた
あのうさ耳少女は名前は知らないけどきっと名高い親切少女に違いない
な、なにをいってるか(ry
○○「なんでみんな僕を狙ってきたんだろう…?」
白蓮「それは小さい子がかわいくてついうっかりとか…?」
○○「…」
ついうっかり押し倒すとな?まさか永遠亭の一部の人以外、ショタコン・・・?
おおこわいこわい シャレにならない
寺に戻りました 永遠亭にはもう近寄らないことにしよう
○○「さて…仕事どうするかな…?もう予約はいってるから今日中に届けないといけないんだけどなぁ…」
僕の仕事は運送屋である 重い荷物を遠いとこに運んだりする
本日は大量の紅茶を紅魔館の人たちに頼まれてるからお届しないと…
白蓮「でも今の状態じゃ重いものは持てないし、速く走れない、妖怪の格好の的ですよ」
○○「でも仕事キャンセルしたらあの館はもう仕事くれないだろうなぁ…」
お得意様だから断りたくないし、風邪でもない以上仕事は休んだらあかん。
ぬえ「なら、私がついてってあげようか?」
○○「…疑わしい。何か企んでるな?」
ぬえ「いや、今回ばかりはなにも、だって○○に死なれたら白蓮がかなs「わあああああああああ!!!」…」
○○「…?」
白蓮「な、何でもありません!お、お仕事のほう、だれか手伝いをつけてみればいいのではないですか!?」
○○「ほう…でも手伝ってくれる人いるかな…」
一輪星ナズ水蜜ぬえ白蓮「はーい、私イイですよー」
○○「わーいいっぱいいるよでも皆さんに手伝っていただくわけには…だれか一人でも全然構いません」
一輪星ナズ水蜜ぬえ白蓮「私が手伝います!!」
○○「え…?一人で十分…」
一輪星ナズ水蜜ぬえ白蓮「じゃんけんで!じゃーんけーん…」
数百回のあいこ そし勝者は…
ぬえ「というわけで今回は私が手伝います。よろしく!」
○○「え、あ、ああ…よろしくね。」
その他の方々がひどく落ち込んでいるのが気になったが…
まあともかく僕は運び屋さんの仕事を今日はぬえと行うことになったわけです
―続けてほしくないだろう―
最終更新:2011年02月27日 00:08