キスメ(レス)1


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夜道を歩いてると頭に何かが降ってきた。痛い。
何事かと見れば桶が一つ、見上げれば木が聳え立つ。ああ、痛い。
まったく誰があんなところに置いたのか、自分でなければ首が曲がるところである。
しかし痛いな、と桶を再度見遣れば何やら生首がそこにある。

――ああ、釣瓶落としだ。

草のような碧の髪を左右に結んで、首も実は繋がっている。まだ痛い。
なんとこれでは桶を蹴れぬ、蹴ってうさを晴らせぬ。痛いのに。
桶に入った少女は、痛がるこちらが面白いのか笑みを顔に浮かべている。

――ああ、まさに釣瓶落としだ。

まったく腹立たしい。頭は痛い。けれど蹴れぬし、笑われる。
ああ、まったく頭痛が痛いのである。癪な笑い声は頭に響く。
痛みが良い刺激となったのか、唐突にうさを晴らす方法を思いついた。

――さあ、釣瓶落としを退治しよう。

痛む頭をずいと突き出し、笑顔目掛けて脚の代わりに口をぶつける。
痛みの呻きも、それを笑う声も消えてしまい、吐息のみが夜道を渡る。
唇を合わせ、舌を絡ませ、唾液が桶に落ち、痛みは彼方に消えてゆく。

――ああ、なんと可憐な釣瓶落としか。

闇に咲く鬼灯はどちらのものか、張られた銀糸は離れるのを拒むかのよう。
少女の顔に再度笑みが浮かぶ。とても見られた顔ではない、己の頬が落ちてしまう。
先の見えぬ夜道の方を向きながら、そっと桶の中の手を取る。
頭を打つのはお断りしたいが、迎えにきてくれた伴侶を断れる道理はないのである。

――まったく、釣瓶落としにはかなわない。


24スレ目 >>952
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 夏も間近。
 桶に熱がこもるらしくぐったりしているキスメを庭先で見つけたので、
 チルノに頼んで作ってもらった氷嚢を入れてやった。
 人(?)心地ついたらしいキスメは、お礼に足だけなら一緒に入ってもいいと言う。
 縁側に腰掛け、ひんやりした桶に足先を入れて、時折ちょうどいい高さにあるキスメの頭を撫でる。
 そんな、夏の昼下がり。

25スレ目 >>159
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○○「あぁ・・暑い・・・・」
キスメ「○○ぅ~~~・・・お水頂戴~~・・」
○○「キスメも暑いのかい?桶から出ないの?」
キスメ「え?出たほうが涼しいかな?」
○○「そりゃあね・・・多分」
キスメ「ん・・・恥ずかしいけど・・(うう、汗かいちゃったから胸の辺りがきつい・・・)」
○○「え??」
とキスメがなんだか苦戦しながら出た瞬間・・・ 


         ぶるんっ



○○「・・!!!!????」
キスメ「やっ・・・服が!!!」

○○(あんな大きいのが・・・)
キスメ「うぅ・・・○○・・見た?」
○○「う、うん・・ゴメン見ちゃったよ・・」

キスメ「・・・でも・・○○なら、良いかな」
○○「キスメ?僕ならって・・」

計 画 通 り


25スレ目 >>759
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正確には体の一部ではないけれど、
一部であるかのように大事にしているもの、ってあるよね
そういうものを任せられるのも信頼の証だったりするわけで

キスメ「○○」
 ○○「ん?」
キスメ「お昼寝してるあいだに、私の桶洗ってもらってもいい?」
 ○○「いいよ」
キスメ「ありがと、ごめんね」

ヤマメ「お、○○。キスメいる?」
 ○○「いるけど、ちょっと昼寝中」
ヤマメ「ふーん……それ、もしかしてキスメの桶?」
 ○○「そうだよ。洗っておいてって頼まれたんだ」
ヤマメ「へぇ~……ふぅ~ん……ふふっ♪」
 ○○「…………?」

釣瓶落としが自分の桶を任せるのは生涯の伴侶と認めた相手ぐらい、
ということを○○が知るのはしばらく先の話

33スレ目 >>82
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 何かにすっぽり入ってないと落ち着かないのに、いつもの桶がメンテ中
 そんなキスメちゃんをねんねこみたいな感じでおんぶしていっしょにお出かけ
「恋人同士に……は、見えないよね……」
 まあ、さすがにこの体勢でそれはね 桶が直ったらまた二人で旧都へ遊びに来よう


34スレ目 >>222
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『…真っ暗でなにも見えない…』

『怖いよ、誰か…誰か助けて…』

『誰か私の心を受け止めて…!』

キスメ…

『○○…?』

○○「なくしたのか、桶」

キスメ『○○…!』

○○「キスメ、覚えてるか?
空っぽの俺に、お前がくれたもの
空っぽの俺を、なにが受けて止めてくれたのか
俺の心に、愛をくれたのはお前なんだ
俺の桶を満たしてくれたのはお前なんだよ」

キスメ『…』

○○「だから、今度は俺の番だよな」

○○「キスメ、怖いのはどうしようもない
お前は内気だし恐がりだし、体もちっせぇし
だけどさ、それは悪いことじゃない
『怖くても立ち向かう勇気』
これがあればいい、そしてそれを
もち続けるお前の桶があればいい」

○○「キスメ、お前の桶はどこにある?」

キスメ『私の、桶…私の桶は…っ』

キスメ「私の心にある、ここにある」バリーン

○○「そこに、勇気はあるか?」
キスメ「うん」
○○「もう大丈夫か?」
キスメ「…うん」
○○「…いつのまにか、綺麗なったな」
キスメ「えへへっ」
○○「いってこいよ、キスメ。今のお前ならどんなものだって受け止められる、どんな強い気持ちも…その桶に入れて持ち続けられる」
キスメ「…ねぇ○○、私○○に言ってなかったことがあるの」
○○「…なんだ」

キスメ「私…○○のことが










悪い妖怪「ぬぅ!?」
キスメ「待たせたね」
さとり「キスメさん!」
悪い妖怪「フハハハハ!今更貴様ひとり起き上がったところでどうにもならんわ!」
キスメ「ひとりじゃないさ!私の桶にはたくさんの気持ちが入ってる!私の心も○○の心も!!地底の皆の魂がはいってるんだよぉぉぉ!」
キスメ「ツルベオトシンガー!コォォォォォル!」
ビコーン
桶「グググッ」
桶「ガショーン!!」バッカーン
ウィーン!ギャルルル!!
ツルベオトシンガー「ピキーン」プシュー
悪い妖怪「つ、ツルベオトシンガーは破壊したはず!!」
キスメ「何度でも立ち上がるさ!私の桶が、勇気を持っている限り!!」
キスメ「私の大事なものはいつも桶の中にあった…だから私の桶の中を!地底を!好き勝手させるかぁぁぁぁぁ!」
ツルベオトシンガー「ガション!ギュイィィィン!」
キスメ「桶パワーmaximum!!」
悪い妖怪「ぬぇぇぇい!ちょこざいなぁ!あの人間とともに消えていればよかったものを!」
キスメ「消えてない!私の桶にいる!ウォォォォォ!」







キスメ「…」カキカキ
○○「何描いてんの?」
キスメ「み、見ちゃ駄目っ」サッ
○○「う、うん」
キスメ「…はぁ…おもっきし私と○○をモデルにしたキャラがいるから見られたらまずいよぉ…」
キスメ「ばれちゃうじゃぁん…」

34スレ目 >>985
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最終更新:2014年12月06日 22:12