さとり1




19スレ目 >>547 旧うpろだ1424


「なぁさとり、今日は…」
「また貴方はよからぬ事を考えてるのね」
「…最後まで喋らせてくれよ」

地霊殿の主。彼女が持つ不思議な能力。「心を読む程度の能力」で会話の度に心を読まれ、こんなやり取りをするのだ

「今回は何?「(さとりの耳に息を掛けてみたい)」?くだらないことばっかり考えてるのね。貴方は」
「いやいや。お恥ずかしい」

ちょっと口から言いにくいことがあると、まずさとりを呼んで、心を読んでもらう。
そしてそこで了解をもらうと、それを行動に移したり移されたり。
先日は「ちょっとさとりの唇をプニプニしたい」というのを果たした。
なんだかんだでとんだバカップルである。

「別にやってみてもいいわよ?そんなことなら」

口では興味があまり無さそうだが、本心では凄くワクワクしている。
○○に今、「なんでニヤニヤしてるの?」と言われるまで気が付かなかった。
○○は当然心が読めないので、さとりがニヤニヤしていても、なぜニヤついているのかは分からない。

「じゃあちょっとやってみるよ」
「「(さとりの反応が楽しみ)」か。そんなたいした反応は…っあぁんっ!」

意外な反応に○○が唖然としてると、さとりが○○の心を読む

「はぁ。心で分かっていても、やられると反応が違って困るわね…
で、何?「(うわ。予想外の反応だ。さとり凄いかわいいなぁ)」…何考えてるのよ」
「あんまり心を読むなよ恥ずかしい。ちなみにまたニヤニヤしてるぞさとり」
「…コホン「(喘ぐさとりが愛らしいなぁ)」…いや、もう。何考えてるのよぅ」
「そして語尾が嬉しそうだな」
「そ、そんなことないわよ。で、この続きは~と」

ここでさとりの動きが止まる
ついでに自然と口元が緩む

「どうした?僕の心を読んでるんだよな?」
「い…いや、読んでないのよ?たまたま読んでないだけ。たまたまよ。たまたま」

この動揺。
心が読めなくとも心を読んだことが分かる。

「じゃあ代わりに僕がさっき心の中で思ったことを口にしてやろうか?」
「ちょ…ちょっとまって!心の準備が…」


「こんな愛くるしいさとりと、キスしたいなぁ」


○○が言ったと同時くらいに、さとりの顔が赤くなっていく。

「あのさ、さとり。僕は心が読めないから返事をしてくれないと…っぅん!?」

突然さとりが○○に抱きつき、キスをした。
数十秒。時間が流れ、口を離したさとりが言う

「これが、返事よ。私の大好きな○○。「(僕も…)」っと。この先を私が言うのもなんだから、行動で示してくれるかしら?」

今度は違った悪戯っ子のような笑みを浮かべ問う。

「僕も大好きだよ、可愛い可愛いさとり。僕の返事を受け取ってくれる?」
「もちろんよ」

そうさとりが言った直後に○○がさとりの唇に自分の唇を重ねる
先ほどより長い時間が流れる

「(いつ外そうかタイミング無くなったなぁ)」
「(この唇をいつ外そうかな?ですって?ずっと離さなくてもいいのに)」

さとりの心に浮かんだと同時くらいに○○を強く抱きしめ、更に強く口付けをして舌を進めさせる
さとりは心に思うとすぐに行動に移すタイプらしい。いや、○○に対しての時だけかもしれないが。

「(はぁ。心を読まれたなぁ。)」

さとりが口を離す。

「ぷはぁ。心を読まなくても、そうするつもりだったわよ」
「そうか。僕は心を読めないけど、さとりの事は分かるよ。そこそこね」

「じゃあ今私が何を思ってるか言ってみて?」

「「(○○の事が、大好き)」かな?自惚れな気もするけどきっとそう思ってるはず」

「大正解。貴方の心の中にも「(さとりのことが好き)っていう気持ちが浮かんでるわ」」

再び長い口付けが始まる…

この事が猫から烏へ。烏から鴉へと渡り、幻想郷に砂糖たっぷりな新聞がばら撒かれたのはまた別の話。



19スレ目 >>561 旧うpろだ1427


中庭に人間が倒れていた。


旧地獄を管理するようになってからというもの、人間どころか妖怪にさえまともに会っていなかった。
最近になって、人間が二人ほど殴り込みをかけてきた程度である。
それが突然、なんの脈絡も無しに、私の日常は急変して……


「あなたは……何?」
「えーと、俺は○○っていうんですけど……ここどこですか?っていうか俺こんな場所にいたっけ?あれ?」
「…………」

どう見ても人間である。
何をどうすれば人間がこの庭にいきなり出現するのだろうか。
いや、人間だけではなく、たとえ妖怪だって同じだ。
どうにもまともな入り方をしてきたようには見えない。
初めての事態に、私は動揺していた。

「あの、聞いてますか?あのー、すみません、あのー」
「……聞いているわ。私はここに住んでいる古明地さとり。状況が把握できていないのは私も一緒だから、
まずは落ち着いて、館の中で少し話をしましょう」

彼を館の中に招き、事情を聞き出す事にした。
何かを企んでいるようなら、すぐにでもここから追い出すか、火炉にでも放り込んでやろうと思った。
そう、私の「能力」ならば、どんな悪巧みも隠し通す事はできない。

……しかし、驚いたことに彼に対して私の能力は通用しなかった。
彼の心の声はうまく聞き出す事ができなかったのである。
妹の前例もあったため、それほど動揺はしなかった。
ただ、ちょっぴりだけ、この人間と関わることに対して不安になった。

「それでですねー、俺はいつものように散歩を……あ、俺、早朝の散歩が日課で、というか趣味なんですけどねー、
犬の散歩してる人とかに……ってそうじゃなくて、いつものように歩いていたら急に眩暈がして、急性の貧血かー!?
とか思う間もなく倒れて、というか俺は別に貧血持ってないからよくわからなかったんだけど、
今思ってみると貧血じゃなくてただ目の前が暗くなっただけというか、とにかく気付いたらここにいて、
凄い大きいお屋敷とかあるからびっくりして……あ、このお茶おいしいですね!ずずずずずずずずずず^q^」

……前言撤回。
私がわざわざ心の声を聞き出す必要も無かった。
この人間は私が聞いてない事まで良く喋る。

彼の無駄話を要約すると、早い話が、何もわからないという事だった。
ただ、彼が人間だというならば一つの可能性が浮上する。
――神隠しである。
地上ではよく神隠しで幻想郷の外の人間がこちらに入ってきていたように思える。
この地底だって幻想郷には違いないのだから、何もおかしい事は無い……はずだ。

「……というようなルートの散歩コースなんだけど、その通り道にはこんなお屋敷無いし、さとりさんみたいな美人もいない……
あ、変な事言ってすいません、でも、近所にこんなに猫もいないし、あ、俺、犬より猫派なんだけど、今住んでるアパートが……」

彼の話すことはもうほとんど聞いていなかったが、私はこの後彼をどうするかについて考えていた。
人間を捕って喰うような習性は無かったし、かといってわざわざ外に連れて行ってあげるほどの義理も無い。
……そうだ、神隠しの事ならば、地上の住人が詳しいに違いない。
そう思った私は、前に地上に遊びに行ったという妹が次に地霊殿に寄るのを待つ事にして、その短い間だけは彼の面倒を見ることにした。


※ ※ ※


そうして、妖怪と人間の奇妙な二人暮し(+ペット多数)は始まった。

いや、実際はそんなに奇妙なものでもなかった。
彼も前は一人暮らしをしていたらしく、家事炊事などで手伝える部分を手伝ってくれたために、単純に生活が楽になっただけとも言えた。
ただ、大きく変わったのは、私の生活の中に他人と会話をする時間が増えたという事だ。

話の内容は、日常会話に始まり、この世界の事、地底の事、私の能力の事、お互いの出生話など……。
自分のペットとさえ、こんなになって話すことは無かった。
私がいろんな話をするたびに驚いたり笑ったりとコロコロ変わる彼の表情が、ちょっとだけ面白かった。

その際に、彼は歯に衣を着せない物言いをする。
気になった事はストレートに聞いてくるし、褒める部分はベタ褒めする。
私が料理と作るたびに「凄い、マジで美味しい!俺一生さとりの飯がいいや!」とか言うし、
私が猫と遊んでいると「今のさとりの顔凄い可愛かった!ちょっともう一回笑ってみせて!」とか言われて、
……その、正直照れる。
今までこんな経験が無かったから、自分でも驚くくらいドキドキしてしまう。
ただ、ちょっといやらしいというか、そんな事までわざわざ言ってくるのは、その、どうかと思う。


彼との生活で、私の胸の鼓動は高鳴ってばかりだった。
そしてその日常は、決して嫌なものではなかった。

――朝起きて、彼に会うことが楽しみ。
――今日はどこで、どんな話をするのだろうか。

それは本当に、今まで感じることの無かった不思議な感情。


……そう、私は知らずのうちに彼に恋をしていた。
自分でも無意識のうちに他人との交わりに飢えていたのかもしれない。
不思議な闖入者の存在は瞬く間に私の心に溶け込み、蝕み、依存症さえ引き起こしているかのようだった。


そんな中でも、ただ一つだけ気掛かりだったのは、そう、彼がいつか外の世界に帰ってしまうという事だった。


※ ※ ※


外の世界には彼の生活があったはずだし、帰してあげるのが道理だ。
もちろんそれは彼にとって一番良いことであり、私のわがままで地獄に縛り付けておくなんてもってのほかだ。
そんな事実とは裏腹に、私は少しでも彼と一緒にいたくて、離れたくなくて……

私は、○○と……


※ ※ ※


私が彼を好きになればなるほどその懸念は膨らみ、ある日、ついうっかり口に出してしまっていた。

「……へ?外の世界?」
「そう。前も言ったように、外に帰る方法は有ると思うわ。次に妹が帰ってきた時にでもあなたは……」
「帰らないよ」
「……外に、って、え?今なんて言ったの?」
「だから、俺は外には帰らない」
「で、でも、あなたは……」
「ここには俺の好きな人がいる。だから帰らないよ」
「あ……ぁ……」

こんな時にまで、○○は……

「ま、また、そんな事を言って。あなたは普通の人間なのよ?それがこんな異世界に、ましてや地獄みたいな所にいるなんて、
普通ならあってはならない事よ……。こんな忌まわしい所にずっといるなんて、あなたにも良くないし、その……」

彼が外の世界に帰る理由を取り繕うごとに、その本意とは違う言動に、自ら傷つき、私の身体は張り裂けそうになってしまって……


「さとりがいない世界のほうが、俺には良くない」

「っ……!!」


彼の真っ直ぐな言葉に、不安や心配なんて事はどこかへ飛んで行って、私は彼に本音を吐き出していた。


「私だって…………私だって○○のいない世界なんて嫌よ!!もっと○○と話がしたい!!もっと触れ合いたい!!
もっと……あなたと暮らして…………っ!?」

気付くと、私は彼に強く抱きしめてられていた。
今までで一番○○を近くに感じで、心が一つになってしまったみたいで、
本当に、本当に嬉しくて、涙がとめどなく溢れてしまって、



――その中で、気付いた。


「さとり……君の事が好きだ」(好きだ)


あぁ、そうだったのか。


「君と、ずっと一緒にいたい」(一緒にいたい)


私の能力が効かなかったんじゃない。
心の声は聞こえていたんだ。

ただ、彼は最初から、思ったこと……本心をそのままに話し続けていたんだ。



つまり、○○は、心の底から私のことを…………


「私も好き…………大好きよ、○○」


※ ※ ※


ある日、いつかの巫女と魔法使いが地霊殿を尋ねてきた。

「おーっす、遊びに来たぜ!」(何か珍しいものはないのぜ?)
「邪魔するわね」
「あら、いらっしゃい。今お茶を淹れるわ…………そっちの黒白は自重しなさい」

ガチャ……

「ん?珍しい、さとりにお客さんか?」
「あなたは……」
「彼は○○。私の……」
「さとりの夫だ。どうだウチの嫁さんは。ちょっと性的なくらい可愛いだろう?」(性的なくらい可愛いだろう?)
「……思ったことをそのまま話すのはやめなさい…………ばか」



20スレ目 >>504 うpろだ82



 楽しかった外界旅行も明日で終わりだ。
 「じぇっとこーすたー」に乗って歓声を上げていたお燐も、
 かぼちゃの帽子をかぶってはしゃいでいたお空も、
 人ごみに戸惑いながらも楽しそうだったこいしも、疲れて眠っている。
 私の大切な恋人である○○も、隣の布団で寝息を立てている。
 けれど私は、眠れなかった。



 ○○。二人きりだったとしても一つ布団で寝るほど深間ではないけれど、
 私のことをとても愛してくれている。
 そんなにも近いからこそ、その心はしっかりと読み取れてしまう。



 本人は気付いていないかもしれないけれど、
 元いた世界に戻ってくれば嫌でも色々なものが心の表層近くに浮かび上がってくる。
 友達、家族―

「帰って来れないくらい遠くにいるけど、一緒に歩いてくれる人がいるから」

 と言って私を紹介した彼を、案じながらも祝福して送り出してくれたご両親。
 暮らした町並み、お気に入りの景色。想いを伝えられなかった、初恋の人。
 この旅の間、私の第三の眼は、そんな彼の記憶を一つ一つ映していた。



 心を読まない、という選択肢はない。
 私達の種族にとって、心を読むのは呼吸することに等しい。
 今は閉ざされたこいしの眼だって、いつかきっと開けるようになる。
 どんな記憶でも、どんな心の動きでも、私は読むことをためらったりしない。
 けれど普段のように、読んだ内容を相手に―○○に、伝える気にはなれなかった。
 ○○の「そこまでよ!」な妄想をちょっと赤面しつつもからかい半分で咎めるのとは違う。



 望郷の念を指摘したら、○○はきっと、「そんなことはない」と言うだろう。
 それは私の言葉を否定するためではない。私が心を読めることぐらい、○○にもわかっている。
 ○○が、自分自身に言い聞かせるために。故郷を懐かしむ気持ちを、振り切ってみせると私に伝えるために。
 それでもきっと、その言葉を口にする時の○○の心は、幾分悲しみや寂しさを含んでいることだろう。
 だから私は、このことについて口を開かなかった。



 ○○のそうした想いを、消し去ったり忘れさせたりすることはできない。
 それらの記憶も、私の好きな○○を形作っているものだからだ。
 けれど、私は。
 ○○の外界の思い出を読むたびに、彼を私の側に縛り付けてしまうことが、本当に彼の幸せなのか、迷ってしまう。



 布団を抜け出ると、私は自分と○○の布団をくっつけた。
 枕に頭を乗せると、さっきよりも近くに○○の顔が見える。
 今は少しでも、彼に近づいていたかった。



「ん……」

 ○○が薄く目を開く。しまった、起こしてしまったろうか。
 ○○は、黙って自分の布団の裾を持ち上げ、境目近くにいた私に小さく手招きした。
 目覚めているのか、寝ぼけているのか。
 心を読んでそれを確かめるのも忘れて、私は彼の胸に飛び込んだ。



 しっかりと私を抱きしめてくれる、○○。
 時々彼は、心を読めるわけでもないのに、こんな風に私の心を満たしてくれることがある。
 やはり半分くらい眠っていたのか、○○はすぐにまた眠ってしまった。
 私はその身体を離さないようにきつく抱きしめ返す。
 抱えていた不安が解けていくのを感じながら、私も眠りに落ちていった。



少女さとり~Readme~(うpろだ165 21スレ目 >>506)


ここは幻想郷の地下、地霊殿。

さとりが地上から忌み嫌われてるというもんだから
俺でよかったら友達になるよって事で
それからよく遊びに行くようになった。



さとりは両手で頬杖をつきながらこちらをじぃぃーっと見ている。
「な、なんだよ。」

「ホントに貴方も物好きですね。」
「そうかな」
「こんな地上の人にとってはジメっとした空気で居心地悪いでしょうに」
「まあ、慣れたよ。しょっちゅー来るようになったせいだけどさ」


そういう日が続いて数ヶ月。

「おーい、○○~」
遠くから呼ぶ声、ホウキにまたがった魔理沙がこちらへ近づいてくる
「よっと、今日はいい天気だしたまにゃどっか遊びにいかねーか?」
「悪い魔理沙、今日も用事があるんだ」
「ん、また地下か?」
「・・ああ良く分かったな」

「まあ、よく出入りしてるって耳にするからな」
「なるほどな、まあそういう訳なんだ、すまんな」

「・・お前~まさかとは思うが・・」
ニヤニヤとした顔で顔を近づけてくる

「な、なんだよ」
「あの地霊殿の主に惚れてんじゃねーか?」

「な・・!」
「あっはは、赤くなってやんの」
「・・お前な。」

「まあ冗談だ、気を悪くするな。じゃあなー今度は予定あけとけよ~」
そう言いながら、またホウキにまたがって去っていった

「(俺は・・・そう・・なのか?)」

そういう風に考えた事がなかった。
最初は不憫に思って友達になろうと言ったが、
確かにその相手が心を読める妖怪なら
よほどの物好きじゃないと中々言える言葉ではない。
それに、俺はただ不憫に思って同情したからではなく
一緒に居れば楽しそうと思ったから。
そう、今は彼女と一緒に居て楽しい。特に何もすることはないけど
そばに居るだけで楽しい。いつしかそう思うようになっていたんだ。

これってやっぱり・・。

ああ・・そうだったのか・・


……やばい。今この状態でさとりに会うと読まれてしまう・・。



知ってしまった気持ち。


気づいてしまった好意。



知られてはならないと思った。

知られるとどうなる?

軽蔑?

いやもともと人間をよく思ってないかもしれない、
そこでそういう事を知るとどんな事を言われるか分からない。

いずれにしろ今の楽しい関係が終わる事は間違いない。
それは嫌だ。
でも、今のこの状態では会えない。
会いたい。でも会うわけにはいかない。

そうだ、
この気持ちが治まるまで会わなければいいのだ。
そうするしかない。
きっと一時の感情だ。そのうち冷める。
しばらく忘れればいいんだ・・。





―――1ヵ月後



だ、だめだ・・忘れるどころか離れれば離れるほど
日が経てば経つほど気持ちが強くなってゆく。

あーチクショウー

会いたい。今すぐ会いたい。
俺はどうすればいい?誰か教えてくれ・・







―――――――――

「(・・彼、急に来なくなったけど、どうしたのかしら)」

3日に1度は遊びにきてた○○が、突然こなくなってから1ヶ月。
地上で何かあったのかしら・・。

私がなにか彼を傷つけるような事を言ったとか・・?
……いえ、それはないわね。
彼が最後に来た時の心にはそのような部分は無かった。
むしろ、また明日も来るつもりだったくらい。

急に飽きた、と考えてもやはりそれも不自然。
いえ、、そうであって欲しくない・・。

ガタ

「さとり様?どこへ行くんですか?」

「地上。」

「え、、えぇーーー!?」

「お燐、その間、留守番お願いね」

「は、はぁ。い、行ってらっしゃいませ・・」



こういうのはペット達に任せればいいのに
どうして自分で行こうと思ったのかしら・・。

でもそれはすぐに自分で理解した。
……いち早く心を読みたい。読んで確かめたい。
そう、彼が地上に居る間に私を嫌うような何かを聞かされている可能性があった。

人に嫌われるのは慣れているはずなのに、
私は彼に嫌われるのを怖れている。

彼にだけは嫌われたくない。
友達になろうって言ってくれたときの彼の心の中、今でも覚えてる。
彼は本当に仲良くなりたいと思っていた事に私は既に興味を抱いていた。
彼の心の中はいつも温かかった。一瞬たりとも私を嫌わなかった。
そればかりか、一緒に居て楽しいとまで考える程の変わった物好きさん。
そんな彼が周りの言葉に影響されて私を嫌うだろうか?
違うと信じたい。だから確かめたい。それを、今すぐ。




私は眼の力を頼りに探し回った。


……


ここですね・・。

彼は自分の部屋で寝ていた。でも酷くうなされているようね・・。

さっそく心を読んでみる。

……しかし彼の心がうまく読み取れない

え、どういう事?

彼の心に強いプロテクト反応。
読まれたくない彼の強い心が無意識のうちに張られているのでしょうか・・。
そこまでして・・知られたくない事なの・・?○○・・。

……無意識・・?妹と同じ・・?

この感じは・・










――――――――

ここは、どこだ・・?

あたり一面真っ白な世界。

「○○、聞こえますか?○○」

聞き覚えのある声が聞こえる。

俺がずっと聞きたかった声だった。

「さとり・・?」

「どうしてここに?って、ここ何処だ?」

「ここは貴方の夢の中。」

「くそ、またあんたの夢か。。ほぼ毎日じゃねーか・・」

「○○・・ひとつ聞いていいかしら?」

「な、なんだよ」

「貴方は私の事をどう思ってるんですか?」

「・・どうって、、どうせもう読んでるんだろ?」

「いいえ。ここは夢の中だから、貴方の心の中。
 つまり貴方がここで言わないと私には伝わらないわ」

「夢の・・中なら、言ってやるよ・・よく聞いてろよ、言うからな」

「はい。」

「俺は、俺はあんたが好きだ。大好きだ。もう、何度も夢に出るくらいあんたを想ってる
 でもこの気持ちを知られたくなかったんだ。あんたに、さとりに
 心を読まれるわけにはいかなかった。だからずっと会わないようにしていた。
 あんたに・・あんたに嫌われたく無かったから!
 それだけじゃない。どうせ伝えるならせめて先に心を読まれずに言葉で伝えたかった。
 それが出来るなら嫌われてもおそらく後悔はしなかった。
 確かに心の中は真実だ。でも、それで伝えても駄目なんだ・・。駄目・・なんだ」

ポロポロと溢れる涙。
ずっと溜まっていたものが全て吐き出されるように、
伝えたかった言葉と同じように、涙が零れ落ちる。

全て伝えた。夢の中だけどスッキリした。
そう思った時・・

……!?


さとりが近づいてきて俺を抱きしめて口を重ねてきた。

「ん・・」


「・・ありがとう○○。私もすっきりしたわ」
「・・・さとり」

もう1度口を重ねる。
今度はこっちからだ。

「ん、ちゅ・・○○・・私も・・好き・・大好き・・ん・・」
「・・愛してる・・さとり」

さとりの肌の感触、唇の感触、匂い、掛かる息
夢とは思えない程にさとりを感じた。


―――――――――

目が覚める。

自分の部屋の布団の中。

その腕の中にはさとりが居た。

俺の腕はさとりをずっと抱きしめていた。

彼女もずっと俺を抱きしめていた。

目が合う。

言葉より先に唇を重ねた。

夢の中のキスと同じ味がした。

「・・ごめんなさい。貴方が心を開かないから夢の中で無理やり聞いちゃった」
「・・そんな能力も、あったのか?」
「いえ、貴方と同じ布団で寝て、傍で貴方を感じれば会えると思っただけ」
「・・そうなのか」

「貴方の気持ち、ちゃんと聞けたわ。嬉しかった・・」
「俺もだ。夢の中とはいえ、自分の意思で思いを伝えれた。
 それに、嫌われるどころか受け入れてくれた。これ以上嬉しい事なんてない」
「嫌うわけないじゃない、まったく・・」

そう言ってさとりは俺の鼻の頭にキスをする。

「どうして貴方が妹と同じ感じがしたのかやっと分かったわ」
「・・こいしと?」
「ええ、あの子は嫌われない為に自ら心を閉ざしたの。」
「第三の眼の事か。。」
「ええ、貴方は人間だからそんな眼は元から無いけど、
 あの子の考え方が貴方と似ていた。だから私は分かった。だから信じれた。」
「俺が怖れてる事を、か」

「・・私も貴方に対しては貴方とあの子と同じ気持ちだったわ」
「・・・。」


「地下の連中、心配してないか?」
「ん・・今日はずっと一緒にいる」
「そうか。」
「なあ、さとり」
「はい」
「愛してる」
「・・私も」

その日、二人は一日中愛を確かめ合った。






「さとり様・・帰り遅いね、おりん」
「・・そうだね、おくう。」

一方、地霊殿では鴉と猫のすすり泣く声が響き渡っていた。



22スレ目 >>173 うpろだ221


※補足 "~"は○○の心の中としてみてください。

今日はクリスマス、恋人同士が祝う至福の一時。
舞台は人気の無い丘の上。そこに二人で寄り添って座っている青年○○と少女さとりがいた。

「今日は本当に楽しかったわ、ありがとう○○。」
「さとりが楽しんでもらえて何よりだよ。」"さとりの楽しそうな顔も見れたし。"
「もう………ばか////」

俺とさとりはクリスマスデート中人気の無いこの丘の上を見つけてしばらくそこで談笑していた。

「……ごめんなさい、○○」
「え?」
「本当はもっといい場所があったのに、私の能力の所為で行くことができなくて…」

そう、幻想郷はクリスマスなだけあって村の方もイルミネーションとかが出来てたりして、デートスポットとして絶好の場所だったのだが俺達はあえて避けた。
さとりは心を読む程度の能力を持つ妖怪。
人のいる場所に行くと嫌でも心を読んでしまう。
ましてや今日はどこもかしこも人が多い。そうなると心の読む量が多すぎてさとりの頭がパンクしかねない。
だから俺達は人の少ない場所を探し、ここを見つけ俺達なりにクリスマスの最後を飾ろうと思った。

でも、さとりにとってそれは俺への罪悪感として出てしまったのだろう…

「私の能力の所為で…こんな能力無かったら……もっと…もっと○○と色んなところ行けたのに……!!」
「さとり…」
「え……」

気が付いたら俺はさとりを抱き締めていた。

「大丈夫だよ…。俺は、さとりと一緒ならどこでもいいから…」"だから悲しそうな顔、しないでくれ"
「○○……ごめん、なさ………ごめ、なさ………」

…なにも好きで能力を得たわけじゃない。
さとりだって普通にデートしたかったはずだ。
でもそれも無理だとわかりきっている事、言いたくても言えなかった本心。
泣きながら謝り続けるさとりが泣き止むまで俺はずっと抱き締めていた。

しばらくして…。

「…落ち着いた?」
「ぐす…うん。」
「さっきも言ったけどさ、俺はさとりといれればそれでいい。場所なんて関係ない、俺は古明地さとりの側にいたいんだよ…。」"…今、恥ずかしい事言ったかな俺……?"
「うん…ふふ、今のすごく恥ずかしかったでしょ?」
「ああ、今更だがすごく恥ずかしい…。」
「でも…嬉しい……。」
「……なんか渡すタイミングが悪くなったかな。」"プレゼントの事すっかり忘れてた…"
「?…あ、この前言っていたやつね。」
「ああ、もらってくれるか?」"さとりの為に必死になって選んだんだぜ"
「もちろんよ、中身は何かしら?」
「まあ、見てのお楽しみ。…あと大事な話があるんだ。」"驚いてくれるかな…"
「…これ……」
「さとり…俺と……結婚…してくれないか。」"さとり…愛してる。"
「………はい、喜んで。」

人気の無い丘の上で、二人はゆっくりと唇を重ねた。



22スレ目 >>192 うpろだ230


 ちらちらと雪が舞う。
 あたりを染め上げる白、肌を刺すような寒さが幻想郷の冬を語っていた。
 隣に目を向ければそこには一心に降る雪を目で追う彼女の姿。
 とはいえ寒いものは寒いのだろう。厚着はしているものの時折身体を震わせている。

「さとり、大丈……」

「大丈夫。平気よ」

「……最後まで言わせてくれよ」

 身を案じて声をかけようとしたが先に返答されてしまった。
 心を読む程度の能力。
 わかってはいるのだが、なんというかずるい。
 しかもそれも読まれていたようで、さとりは優しく微笑むとこっちに身体を寄せてきた。

「こうすれば寒くないでしょう」

「だから、ずるいってば……」

 優しい微笑みのはずなのに意地悪な笑みにしかみえないのは俺が気にしすぎだからだろうか。
 身体を俺に預けたままクスクスと笑うさとり。
 そんなさとりに憮然としまま再び目を降る雪に向ける。

「なあ、別に雪なら旧都でも見られるだろう?」

 ――なら同じじゃないか? どこで見ても。

「そうでもないわ」

 さっきのようにずるいと思うこともしばしばある。
 だっていうのに、こんな風に会話と会話の間が飛ぶのが普通に感じている辺り俺も慣れてきてるんだろう。
 いい傾向なのかどうかわわからんが。
 にしても同じじゃない、か。
 それの意味するところを漠然と考えて……あんまりといえばあんまりな考えに至り、思わず苦笑をもらしてしまった。
 すると急にくいっと袖を引かれた。
 つられるようにしてそっちを見るとそこには今度こそ意地悪な笑みを浮かべたさとりがいた。

「……なんだよ」

「言ってほしい?」

「だから、なにをだよ」

「言ってほしい?」

「うぐっ……」

 だからこういうところがずるいんだ!
 そんな心の叫びも読んでいるだろうにさとりはニヤニヤと笑うのをやめない。
 しかも言ってほしい? って聞くって事はつまりさっき俺の考えが当たりということで。
 そう思うと顔に急激に熱が集まってくるのが分かる。きっと俺の顔は今頃真っ赤だろう。
 ああもうどうすればー!? と、おろおろと狼狽するしかない俺だったがさとりはそれで満足したのか、全身で俺に抱きついてきた。
 ぎゅっと身体を密着させる。そして



「だってここには、貴方がいるもの」


 その言葉に返すような言葉をあいにくと俺は持ち合わせていない。
 だから行動で示した。
 俺もまた全身でさとりを包み込むように抱きしめる。
 お互いの熱が、冬の寒さから守ってくれる。
 そのままどれくらいたったのか。どちらともなく顔をあげ、見つめあう。
 多くの言葉はいらない。本当は俺がさとりを、さとりが俺を想い合うだけで十分。
 それでも言葉がほしい時がある。
 今日、この日が何の日か。幻想郷には本来ないイベントだけど彼女には教えてある。
 だからこの場で一番ふさわしい言葉を、言おう。
 俺とさとり。
 どちらともなく口を開き、タイミングは寸分の狂いも無く。












「「メリークリスマス」」」










 そう言って、俺達はキスを交わした。



22スレ目 >>737 うpろだ292


 地霊殿での午後のティータイム。
 こいしは留守にしており、お燐とお空もさとりのお使いで出かけているので、○○とさとりの二人きりだ。

「さとり……何読んでるの?」
「ん……この間地上で仕入れてきたのだけど」

 さとりが手にした本の表紙を見ると、○○には見覚えのあるタイトルや絵柄が目に入った。
 自分のいた世界―幻想郷の外から地上経由で入ってきた漫画だとわかる。
 さとりとはまた違った形で第三の眼を持つ妖怪の少女と、不死の青年の冒険譚だ。

「ああ、懐かしいな。俺も外にいた頃読んだことあるよ(紅茶飲みながら読むものではない気もするが)」
「そうかしら?私はあまり気にならないけど」

 そう言ってさとりは本をテーブルに置くと、砂糖壷から取り出した角砂糖を自分の紅茶に沈めた。
 口に出さない思考に対して返事がくることに○○も慣れつつあるため、当たり前のように会話が進む。

「『いつか、きっと君を人間にしてあげるよ』……か。ねえ○○」
「なんだい?」

 温かな紅茶を啜りながら、○○はカップごしにさとりを見た。
 今しがた投下した角砂糖がゆっくり溶けていくのを眺めながら、視線を合わせずにさとりが問いかけてくる。

「○○は、私が普通の人間だった方がよかった?」

 唐突に投げかけられたにしては深遠な質問に、○○は少し考え込んだ。



 さとりは心を読む妖怪である。

(最初は……やっぱり考えが筒抜けだってこと、落ち着かなかったな)

 それは恐怖や嫌悪というよりは、戸惑いであったけれど。

(でも心を読むってことは、読み手の方にもそれを受け入れる強さが要るってわかってきて)

 さとり自身や妹のこいしと関わるうちに、その戸惑いも薄れていって。

(だんだん、そんなさとりの強さに惹きつけられて)

 やがて、ただの人間だということを差し引いても相手の心を読み取るのはさっぱりだった○○がさとりの好意に気付いたとき、
 晴れて二人は恋人同士になった。

「……人間じゃないところも含めて惚れたわけだし、今のままのさとりのことが好きだよ」

 そう口にしたところで○○は、そこに至るまでの思考がそのまま答えになっていたことに気付いた。
 慣れたとはいえ、まだ時々こんなことになってしまう。
 さとりはと言えば、頬杖を突いて○○の方をにこにこと眺めている。

「ありがとう、○○」
「さとりは、人間になりたいとか思ったことある?」
「どうかしら。そうね、もしもの話だけれど、私が人間になったとしたら―心を読めなくなったら」

 ふと遠くを見るような目をすると、さとりは自らの第三の眼を撫でた。

「きっと、とても心細いでしょうね。人間で言えば、突然目も耳も使えなくなったみたいに。
 それに、それまで私を恐れていた者が、力を失ったのを知ってこれ幸いと襲ってくるかもしれないわ」

 顔を上げ、優しく透きとおった目で○○を見つめる。

「もしそうなったら……守ってくれ、なんて言わないけれど、最後まで側にいてくれる?」

 仮定とはいえ、自分の存在そのものとも言える力を失う話をしているのに、さとりの声に恐怖は感じられない。
 けれど○○はその視線に、わずかに縋るような色が混じるのを見た気がした。
 それは、○○に間髪入れずに答えを紡がせるのに十分なものだった。

「当たり前だろ(でも、少しでも……さとりを守れるように、なりたいな)」
「そう。そんなに想ってくれるのなら……人間になって、貴方と同じ時間を生きるのも良いかもしれないわね」
「ああ……」

 普段は意識することもないけれど確かに待ち受けている、十中八九さとりを置いて死の先へ行くことになるという未来。
 さとりの言葉が想起させたその事実が、○○の顔に悲しげな表情を浮かばせる。

(そうか、寿命が違うんだものな。でもさとりの時間を縮めさせるぐらいなら、俺が―)
「無理はしないでね。私も、今のままの貴方を好きになったんだから。それに」

 さとりは微笑んだ。心の強さ、○○への愛情、年月を経た妖怪の凄み、諸々を溶かし込んだような、艶然とした笑み。
 ○○は、そこから目が離せなかった。

「貴方と一緒なら、例え命を落としてもかまわない。ええと……そう、夕に死すとも、というやつかしら」

 そこまで言うと、さとりは妙に重たくなってしまった雰囲気を振り払うように立ち上がった。

「さ、晩御飯の支度をしましょうか。そろそろ皆帰って来そうですし」
「……そうだね、手伝うよ」

 立ち上がり、ドアに向かおうとした○○に、さとりが手を差し出す。
 ぎゅっと、○○はその手を握る。
 手を繋ぎ、二人は寄り添って歩き出した。





 その夜。

「あれ、さとりは?」

 夕食の後から見えなくなっていたさとりの行方を、○○は居間にいたこいしとお燐に訊いてみた。

「あ、おにーさん、さとり様ならお部屋だけど……」
「○○さん、お姉ちゃんのこと、そっとしといてあげてね。久しぶりにはまった漫画みたいだから」

 こいしは困ったよう顔で笑いながらそう言った。

「ほら、中身を知ってる人が近くにいると、お姉ちゃん先の楽しみがなくなっちゃうかもしれないから」

 例えば、これからさとりが読もうとしている部分のストーリーを近くで思い出したりすると、
 有効範囲内なら第三の眼がそれを読み取ることになり、オチがわかってしまう、ということらしかった。
 昼間話している時は、○○が細かな話を思い出したりしなかったから良かったものの、
 下手をすれば昔読んだ内容を強制的にさとりに伝えてしまうことになりかねないわけだ。

「普段なら新しく入ってきた本は、大丈夫なようにまず最初にお姉ちゃんが読むんだけどね。○○さん、あの漫画読んだことあるんでしょ?」
「危なかったなあ……ちょっと待った、昼間さとりが読んでたのってかなり最初の方だったような」

 ○○の記憶が確かならば、あの作品は結構な長さのはずだった。

「そうだねえ……あたいとお空が頼まれたお使いって、
 あれの続きを最終巻まで買ってくることだったんだけど、結構な量だった気がするよ」
「読み終わるまでさとりと会えないのか……何日かかるんだろう」
「あ、いたいた。○○ー!」

 途方に暮れた○○の名を、お空が呼んだ。

「さとり様からね、伝言だよ。
 『続きが楽しみだけど○○に会えないのは嫌だし、徹夜で頑張って読みきるから、先に休んでて』って」
「休んでて、って言われてもなあ……」

 最後まで読み通すのであれば結構な時間がかかるはずで、
 その後さとりが休むのであれば、○○が起きる頃に眠ることになり、結局一緒に過ごせなくなってしまう。
 それはそれで、○○は少し寂しい気がしていた。
 しばらく考えた末に、ぽんと膝を打つ。

「よし決めた。俺も何か徹夜して、さとりが読み終わったら一緒に休むことにする」
「……うん、お姉ちゃんもその方が喜ぶんじゃないかな。せっかくだから皆で何か遊びましょ?」
「はーい、私大富豪がいい!」
「あたいは人生ゲームがいいなあ」

 ……こうして、主が漫画に熱中している間、恋人と妹とペットはゲーム大会を開催するという、
 地霊殿のいささか不健康な夜が更けていくのだった。
最終更新:2011年02月26日 23:50