燐(レス)1
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特にすることもなく、暇な休日の午後。
縁側で茶を啜りつつ、煎餅をかじる。
一息ついて、昼寝でもしようと横になろうとしたら陰からとことこと小さな猫が歩いてきた。
その猫は迷い無く俺の膝の上に陣取り、何かをせがむようにこちらを見上げてくる。
何が言いたいのか解らないので、暫く放置しているとそれは尻尾をくるくると回転させて――
「じゃじゃーん!」
お燐になった。
勢い良く変身した為に俺は対応出来ず押し倒されて
しかも丁度俺と真っ正面に向き合う形であり、キスするまで後数十センチと言ったところ。
「あれ、おにーさん反応悪いよ?
どうしたのさ。
折角あたいがこうしてるんだから、何か言ってよ?」
俺の腹部にお燐が馬乗りになったまま、顔を覗き込んでくる。
体が更に密着しあい、お燐の匂いとか柔らかい感触とか色々感じるが、取りあえず一言。
「重い」
ぐーで殴られた。凄く痛い。
「まったく、おにーさんも人が悪いね。
こんなにもあたいが自己主張してるのに、気付かないフリしてるなんてね。
でもね、猫は焦らすんじゃなくて愛でるものなんだよ」
「何だ、マタタビか猫じゃらしが欲しかったのか」
鼻を引っかかれた。かなり痛い。
鼻頭を押さえて涙目になりつつお燐の様子を窺えば、どうやら拗ねてしまったらしい。
多少気に食わなさそうな目でそっぽを向いている。俺に馬乗りになったまま。
むう、どうするべきか解らん。
解らないので取りあえず、
「うにゃっ!?」
抱き締めて唇にちゅってしてみた。
お燐の顔がみるみる赤くなるが、拒む様子は無く。
呼吸をするのが苦しくなってきた辺りで唇を離したが、お燐の顔は真っ赤っ赤。
そこから見つめ合うこと数十秒、今度はお燐がニカッと笑って
「おにーさん、やるね!
でもこれだけじゃ腹の虫は収まってくれないよ!」
唇にぶちゅっとしてきた。しかもディープなやつ。
猫舌故か、多少ざらざらしていたが、痛みは感じずむしろ気持ち良いくらい。
そしてたっぷり数十秒、口の中にお互いの味しかしなくたったところで唇を離した。
「えへへ、どうだい?」
畜生、可愛すぎるだろう。
「あぁ確かにな。
もう一口欲しいくらいだ」
結局、その日は暇潰しに空が遊びにくるまでずっとそうしていた。
19スレ目 >>583
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「あー…う゛…」
「まったく、仕方ないなぁおにーさんは」
「そう言うなら、俺の腹に乗っかるの止めろ…」
「えー」
体温は常に平熱以上をキープしており、だるい上に体の節々が痛い。
更に、何故かさっきからお燐が俺の腹の上に馬乗りになっておりかなり息苦しい。
周りの怨霊のひんやりとした空気と、怨念っぽいものが体に悪そうだ。
「一緒に寝た癖に……何でお前は平気なんだよ…」
「妖怪だからね、こうしておにーさんを看病できるのさ」
「なら、せめて飯ぐらい……」
「んー、解った」
ひょい。
今まで中々退いてくれなかったくせに、今回はあっさりと退いてくれた。
しかも、飯あるのか。
物は試し、言ってみるものだ。
「はい、あーん」
「あーん…」
そして数十分後。
お粥をお燐によって口に運ばされている最中だ。
誰が作ったのかは解らないが、それなりに美味しい。
ただ、時々ジャリっとする感触が気になる。
「どうだい?」
「あぁ、美味しいよ」
「あたいも」
「へ?」
「あたいも美味しいよ」
ずい。
お燐が身を乗り出してすり寄ってくる。
何か、怪しい空気が…。
お燐のこの目は、猫が鼠を捕らえる時の目だ…!
身の危険を感じて後退りする。ずり。
が、風邪ということもあり体調不良。ずい。
あっさりと追い詰められ、再びマウントポジションを取られてしまった。
吐息を感じる距離。空気が甘い。柔らかい。
お燐の息遣いは僅かに荒くなっており、風邪を引いているわけでもないのに頬に赤身が差している。
ひんやりと温かい。
「さぁ、召し上がれ!」
そして勢い良くお燐の唇が近付いてきて――
「あら、ペットの癖に良い御身分ね」
――阻止された。
ピタリ、と寸前で止まるお燐の唇。
そのまま首を横に動かせば、この地霊殿の主である古明地さとりが。
……何というか。
激しく不味い気がするぞ……!
「そ、それじゃあねおにーさん!」
「あ、おい!」
「あ、忘れ物だよ!」
ちゅ、と頬に残る湿った感触。
それに俺が戸惑っている間にお燐は猫形態になって行ってしまった。
「お燐……」
「後でお仕置きね……それより○○」
「げ」
「(お燐、柔らかかったな)ですって?」
「げげ」
さとりの機嫌を取るのに更に時間を使い、風邪が更に悪化してしまった。
そして、俺はこれと全く同じことをあと二度も繰り返すのであった。
19スレ目 >>712
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仕事も休みになり、暇な1日。
特にすることも無く、部屋で香霖堂で購入し盟友の河童に直して貰ったビデオでも見ることにした。
『ファイナルフュージョンプログラム、ふぅ、ドラーイブ!』
「にゃあー」
「お、…」
そうして鑑賞すること数十分、俺が一人で興奮していると開けていた窓から一匹の猫が侵入し、とことこ歩いて俺の膝の上に乗っかってきた。
そしてそのまま食い入る様に画面を見つめている。
「何だ、お前も見たいのか?」
「にゃ」
苦笑しつつ頭を撫でてやると短く一鳴き。
それを肯定の意と受け取り、満足気に頷くと鑑賞を再開した。
『絶対勝利の力だぁっ!』
「にゃあ!」
「飛び上がるな、画面が見えん!」
『これが勝利の鍵だぁっ!!』
「にゃあ!」
「お、逆毛」
『いつか、星の海で……』
「にゃあ…」
「涙腺、緩んだなぁ…」
こうして白熱した長時間の鑑賞も終わり、猫と一緒にぐったりと姿勢を崩す。
俺は大の字になって畳に寝っ転がり、猫は俺の腹の上で思いっ切り伸びをしている。
「よしよし」
「みゃあ……」
背中を撫でると、目を細めて気持ち良さそうにしている。
……そんな姿を見て、俺の悪戯心に火が付いた。
「おらぁっ!」
「にゃあ!?」
一気に上体を起こし、ひっくり返った猫を抱き止める。
そして、無防備になった腹を思いっ切り撫で回す……!
「よーしよしよしよしよしよしよしよs」
「にゃああぁあい!?」
猫が抵抗するが、甘い。
動物を散々唸らせた俺のテクニックを舐めないで貰おうか。
そうして、かれこれ数分後。
「みにゃぁあ…」
「流石にやり過ぎたか……」
ビクビクと全身を震わせ、嬌声を上げる猫。
これ以上は拙いと判断した俺は、猫にタオルケットを掛けると横に寝かせた。
疲れたので俺も眠ることにする。
「おやすみ……」
「みゃぁ」
「ん、うぅ…」
「あ、お早うおにーさん」
「あぁ、お早う……、え!?」
目が覚めると、其処には猫耳の美少女がいました。
しかも、色々と見るのに困る姿をしているではありませんか。
「忘れちゃったの、おにーさん?
昨日、あんなに激しくあたいの体を弄って……!」
「ぶっ」
爆弾発言。
頬を赤らめ喜びの表情で体をくねらせる猫耳美少女。
俺は一体、何を…。
「責任取って貰うからね!」
謎の猫耳美少女に唇で唇を防がれながら、俺は、この娘可愛いな、と現実逃避していた。
フルーツ(笑)
19スレ目 >>725
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あれから数十年。
俺は年を取り、老い先短い。
足も悪くなり、地霊殿内ですら車椅子が無いと満足に動けなくなった。
お燐はあの頃と変わらず、元気に死体を運び続けている。
俺が惚れた、あの頃のままだ。
「ほらほら行くよ、おにーさん!」
「おにーさんって呼べる年じゃないだろうに」
「あたいにとって、おにーさんは何時までもおにーさんなのさ」
苦笑し、お燐が押してくれる車椅子に身を預ける。
取り敢えず部屋の前まで運んで貰った。
ここまでなら自分で来ることも簡単だが、お燐が運ぶと言って譲らなかったのだ。
「ほら、着いたよ」
「あぁ、有難う」
ベッドまで運んで貰い、ゆっくりと寝転がる。
すると、お燐も人間形態のまま俺の隣に潜り込んできた。
「おい、お燐」
「役得ってやつだね。暖かいよ、おにーさん」
猫らしく、目を細めてすりすりと体を寄せて来る。
そんなお燐が愛しくて、頬を弛ませながら皺だらけの手で、柔らかい赤毛の髪を撫でる。
気持ち良かったのか、「にゃあい♪」と喜び、ぐしぐしと顔を擦り付けるお燐。
甘い匂いが付けられて、マーキングされている様な気分になった。
「なぁ、お燐」
「?」
ふと、思い浮かんだことを口にする。
「俺が死んだら、どうするんだ?」
「そりゃあ、死体を有効活用するに決まってるよ」
「そうじゃなくて」
「?」
「正直、俺は亡霊にも怨霊にもなれないだろう。
死人に口無し、人魂になって白玉楼で転生を待つのがオチだと思う。
それで、俺がいなくなった後はどうする?」
そう、それが気になってしまった。
俺が此処から去ったらどうするのか。
悲しむのか、今まで通りやっていくのか。
後数年で逝く俺には知りたいことである。
「逝かせない」
「え?」
ぎゅうっとお燐が力強く抱き締めてくる。
少し、苦しい。
「おにーさんは亡霊になるし、あたいはその死体を使う。
良いよね?みんな幸せ。
だから、いなくなるなんて、言わないでよ」
「お燐…」
「もし、それでも逝くって言うのなら……」
どうするのか。
解らない。
だけど、
「有難う」
「え?」
「俺は、ずっとお前の側にいるよ」
俺は幸せ者何だって、改めて思った。
「うん!」
お燐が、笑顔で俺の頬に口付ける。
それは、俺が惚れたあの頃のままだった。
19スレ目 >>732
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幻想郷の冬、特に今年は寒い。
レティが喜んで毎日恋人と触れ合うために、往年の冬よりも遥かに冷え込むのである。
豪雪により仕事も休業状態、寒さにより夜は布団から出ることも出来ない。
更に運悪く、俺の家の近くにそいつの住処があるからさあ大変。
玄関は完全に雪で埋まっていて、辛うじて無事な裏口から出入りするしかない。
間欠泉も近くに沸いているのが唯一の救いだろうか。
ここまで来るともはや異変の領域、そろそろ巫女が動き始めるだろう。
それまではずっと布団の中にいようか、と思ってしまう程寒い。
「うぅ、寒」
「にゃーん」
「冷た……」
何処から入ってきたのか、猫が俺の布団に潜り込んできた。
人懐っこくふにふにと俺の頬に前足で触れ、少しざらざらした舌でペロリと舐めてくる。
その気持ち良さに思わず抱き枕にしてしまう。
「うお…」
「にゃーん♪」
ん、この猫、尻尾が二つ……?
「てことは……」
「そのとーり!」
いつの間にか、腕の中の猫がお燐になっていた。
ちなみに今の体制は、体が密着しあい抱きしめ合っているというもの。
しかも何故かお燐はこの寒い中薄い寝間着姿、俺にとって色々と危ない。
慌てて離れようとするが時既に遅し、妖怪の力でガッチリ抱き締めて離してくれない。
加えて、わざと柔らかくて大きい二つのものを押し付けてくるので困る。
「お燐」
「なんだい、おにーさん?」
「離れてくれ」
「えー……」
「寒いし、眠たい」
「なら、こうすれば暖かくなるね」
「むぅ……」
意地でも離れないつもりだろう。
足まで絡まらせてきて密着、俺は完全に身動きが取れなくなった。
「あ、分かった。
おにーさん、恥ずかしいんでしょ?」
互いの顔面の距離は数センチ。
鼻先が触れ合い、吐息が掛かる距離。
下手すれば唇がくっついてしまう。
「でも、文句ばっかり言うのはいただけないね」
その距離を、
「そんな口はこうして塞がないと!」
お燐は、あっと言う間に詰めてきた。
「んむぅ……」
「んー♪」
次の瞬間、口の中いっぱいにお燐の味が広がり、
嗅覚がお燐の匂いで麻痺する。
拒絶する気は無かったが、こちらが逃げないようにわざわざ舌まで突っ込んでくる。
「ぅむ……」
「お休みなさい、おにーさん」
そうしているうちに、段々と眠気が増してきて。
お燐の味を最後に噛み締め、俺は意識を手放した。
19スレ目 >>755
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いや、うちのお燐が最近アルバイトを始めましてね。
別にいいのに、って言ったら「もうペットじゃないし、おにーさんに頼りっきりってのも情け無いしね」だってさ。
まぁ、確かにお燐はもうペットって言うよりは恋猫、或いは未来の嫁さんって感じなんだけど。
寒い日なんかは体をすり寄せてきて暖かいし可愛いし、柔らかいし良い匂いはするし最高なんだけどね。
いや、まぁそれは置いといて。
で、お燐がアルバイトする事になったんですよ。
しかもファーストフード店で。
折角だから、わざわざお燐のところまで言って「スマイル下さい」って言ったよ。
文句無しに、ニコッと笑ってね。
可愛かったよ。
でも、その日の夜はお燐が拗ねちゃってね。
何でも、「わざわざ注文しなくてもあたいは何時も見せてるのに」だとか。
中々機嫌が直らなかったから、唇にちゅっとしたらたちまち笑顔でね。
その日は朝までずっとちゅっちゅしてたよ。
とまぁ、そんな感じの日々を過ごしていたんだけどね。
ある日、お燐が「誕生日おめでとうさん、おにーさん!」て。
それなりに値が張りそうな置物をプレゼントしてくれてね。
成る程、この為にお燐はバイトしてたのか。
いやもう、余りにお燐が愛しかったのでその日はずっと体力が尽きるまでちゅっちゅしてたよ。
19スレ目 >>809
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「六十年、まるで夢のような――」
最後に言い残し、老人は静かに息を引き取った。
夢を見るその顔は、とても穏やかなもの。
その傍らで手を握る、老人を生涯支え続け、これからもそうするであろう赤毛の少女は――
「約束だからね、おにーさん」
涙は流さなかった。
ずっと側に居ると約束したから。
いなくならないと約束したから。
きっとこれからも楽しい日々が続くと信じて。
少女は、老人を見送った。
19スレ目 >>835
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868 :名前が無い程度の能力:2008/10/07(火) 20:37:04 ID:fG5y0iqU0
足りない身長を背伸びしてうめて
目を瞑りながらキスしてくるお燐が可愛くて可愛くて
869 :名前が無い程度の能力:2008/10/07(火) 21:26:45 ID:aYrENw8E0
>>868
背伸びしても身長が足りないから必死に伸ばそうとぷるぷるしている所をニヤニヤ見つめて
「……いぢわる。」と言わんばかりに涙目になったところでこちらから屈んでキスをするんですね、分かります。
そしてあまり長く焦らし過ぎると押し倒されてそれはもう濃厚なキス行為に及んでしまうんですね、鼻血吹くほどよくわかります。
馬乗りになったお燐が先ずソフトキスをしてきて、次に軽く唇をチュッ……チュッ……と啄ばんでくる。
ふと唇を離したと思ったら、数秒間○○の瞳を見つめた後に、今度は貪るようなフレンチキスに移行する。
深く唇を重ねたお燐が舌先で○○の歯を舐っていると、三往復もさせた辺りで○○も舌を絡めてくる。
数分の間互いの舌を絡め、吸い、思う存分味わっていたら、息が苦しくなってきたのかお燐が一度離れてしまう。
息を整えているお燐に、今度は○○が上体を起こし、不意打ちで抱きついてキスをする。
突然の事でお燐が軽く混乱しているのをいいことに、○○はお燐の口内に舌を入れる。
先程のお返しだと言わんばかりに歯と歯茎を存分に舐ったら、更に舌を伸ばし、今度は舌先で上顎の裏をくすぐる。
鼻の裏側から感じる多少のくすぐったさと強い快感に、お燐は次第に目をとろんとさせ、自らも○○の背中に手をまわし「そこまでよ!!」
19スレ目 >>868-869
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雨に濡れたお燐が布団に潜り込んで
体をぴったり寄せ付けてくる
しかも人間形態だから、色々と当たって危ない
で、その事をお燐に言ったらニヤニヤ笑いながら
「まだ気付いかないの、おにーさん?」
まず俺の首筋に舌を這わせて耳を甘噛み
続いて俺が逃げないように締め上げるように思いっ切り抱き付き
仕方がないから意識しないように目を瞑って寝ようとすると
今度は唇やら顔やらにひたすらちゅっちゅ、キスの雨
どうしようも無いから諦めて、煩悩を押し殺して寝た
次の日、お燐で濡れて冷えた俺だけが風邪をひいた
お燐は妖怪だから平気だった
19スレ目 >>892
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燐「や~、大妖怪もなかなか粋な事するね~。外の世界なんて初めてだよ」
○○「あの、一応ただの猫ってことで連れ込んでるんだから、
あんまり騒がないで・・・」
燐「平気平気、女の子の一人や二人、連れ込んでもいい歳でしょ?」
○○「いや、問題はそこでなく・・・」
燐「そんなことより、この映画面白いね~、こんな風に動く死体だらけだったら、
きっと幻想郷ももっと楽しいのに」
○○「ゾンビだらけの幻想郷なんて御免ですよ、ただでさえ危険なのに」
燐「平気平気、もしそうなっても、○○は守ってあげるよ。○○が死んじゃったら・・・」
そう言うと、燐は猫の姿に戻り、膝の上に乗って丸まる。
燐「にゃ~ん(こうやって、ぬくぬくしたりできないもんね。大好きだよ○○)」
○○「やれやれ・・・猫語はわからないんですってば」
こうして、久々の里帰りは、燐と一緒にテレビを見て過ごした・・・
また来年も、燐と一緒に帰ってこよう。その時は、燐を人間の姿で、両親に紹介したいところだ。
20スレ目 >>300
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つつくなら、お燐のにくきぅだろjk!
おりーん、ちょっとおいでー
「にゃーん」
ちょっと肉球触らせて、つんつん
「にゃ、にゃ」
つんつんつん
「にゃにゃにゃう」
つんつんつんつん
「んもう、お兄さんったら、エッチなんだから…」
あれ、いつの間に人型で俺の上に乗っかって\そこまでよ!/
20スレ目 >>876
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「今日の成果はどうだい? お燐ちゃん?」
と、声を掛けてきたのは人間の癖して地底世界に住まう変態といって差し支えの無い男。
「別に、いつと変わんないよ。相変わらず状態の良い綺麗な死体なんて殆どないのさ」
そうかい。と、男○○は、にこやかに頷く。
「それにしても、○○」
「なんだい?」
「火車である私に、にこやかに話しかける人間ってあんただけだよ」
そりゃ、嬉しいね。私だけの特権。と、愉快そうに言う○○。
「で? ○○。私に話しかけてきて何か用?」
そろそろ私に運ばれる時期? と、言うと相変わらず○○はにこやかな笑みを浮かべている。
「まだまだ、時期は来ないよ。あぁ、でもその時になったらちゃんと運んでくれるかい?」
「ちゃんと、悪行つめば確実に持ち去ってあげるよ」
火車とは、悪行を積み重ねた末に死んだ者を持ち運ぶ妖怪。だから、お燐はそんな事を言う。
「悪行ねぇ」
「○○は、変態ではあるけど悪行云々って話は、聞かないね?」
少なくとも私の知り合いの妖怪たちからは。と、お燐は笑いながらに言う。
「じゃあ、がんばって悪行を積みますか」
「たとえばどんな?」
「お燐ちゃんにマタタビの粉末を吹きかけるとか」
「そりゃ、確かに悪行だ。仕事が出来なくなる」
なんてことを考えるんだ。と、○○を呆れた様に見やる。
「あとは、そうだな。お燐ちゃんの頭撫でたりとか?」
「それは、別に悪行じゃない。と、言うかなんで私関連?」
「そりゃぁ。私が、お燐ちゃんを好きだからに決まってるじゃないか」
……悪行を積んで無いなんてとんでもない。目の前の○○は、実に悪行積み重ねた男だ。
と、お燐は、少しばかり顔を赤らめた後で、○○のお腹を軽く殴る。
「変態は本当に変態だ。よくわかった! 死んだら運んでやるから覚悟してな!」
「その時は、頼むよ~」
そういって早々に立ち去ろうとした私に、○○は相変わらずの様子でそう告げてくるのだから困ったものである。
○○は、きっと、無自覚の女たらしに違いない! 私のほかにも被害にあったヤツが居そうなものである。
うん。立派な悪行だ。明日も、○○の顔を見に来て。ちゃんと悪行を積ませてやろう。
24スレ目 >>82
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「しかし、おかしな話だよね――死体を運ぶあたいが、お兄さんだけは運びたくないってさ」
「ま……。俺が死んでから考えようや」
そんな地霊殿での、とある老人と妖怪火車の会話。
24スレ目 >>618
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夏の残り香がする通り雨の跡。
博麗神社の縁側の近く、畳の上で、青年は昼の惰眠を貪っていた。
家主である紅白の巫女が、里に食料を分けてもらいに行ってる間の留守番を命じられた彼は
頼まれていた縁側の雑巾がけを早々に終わらせて、手持ち無沙汰な時間を夢の中で過ごすと
決め込み、すうすうと寝息を立てている。
「よし、寝てるね…」
その様子を隠れて見ている、人影が一つ。
ぴょこりと動く一対の猫の耳。落ち着きなく揺れる赤いお下げと、二股の尾。
普段は地底で暮らしている火車、火焔猫 燐。
彼女はじっと、昼寝を決め込む青年を観察していた。
自らの願いを、今果たすために。
抜き足、差し足、忍び足。
青年を起こさぬよう最大限の注意を払って近づくと、パンプスを脱ぎ捨て音もなく縁側へ上がりこむ。
夢にまで見た光景が、実現するまであと数メートル──!
と、その前に。
「ほ、ホントに、起きないよね?」
四つんばいの姿勢で青年の寝顔を注視する燐。そのまま男の頬を、つっつく燐。それが少し楽しくなって
正気に戻ったのが10分も後だった燐。
「にゃ!?にゃにをしてるんだあたいはっ」
いけないいけないと首をブンブンと振り、改めて青年を見下ろす彼女の頬には、うっすらと赤みが差して。
「……じゃ、お邪魔します」
一人ごちて、青年の脇に横になる燐。枕はもちろん、投げ出された青年の二の腕。
「なんか、ドキドキするねぇ……」
鼻をくすぐる青年の匂い。こんなに近くで見る、青年の横顔。彼女の心も、心拍も少しづつ浮き上がっていくような感覚。
でもそれが、とても心地よくて。
「…えへへ」
心地よさそうに目を細める、お燐ちゃんでしたとさ。
26スレ目 >>440
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神社の縁側で午睡を楽しんでいると、ふと、だらりと伸ばしていた足に重量感。
目を開けてみれば、そこには黒猫が一匹。大きな欠伸を一つして、膝の上で心地良さそうに丸まっていた。
「お燐、お前も昼寝か?」
眠気眼でそう問いかけると、黒猫は目を閉じたままにゃあと返事を一つ。
ここ最近でようやく秋らしい暑過ぎず寒過ぎずの日となり、今日もまた昼寝には丁度良いくらいの日和だ。
膝上の程よい湯たんぽ(といったら怒られそうだ)の背中を優しく撫で、そのまま再び夢の中へと旅立った。
それからどれほどの時間が経ったか、ふと目を開けてみれば、今度は目の前には猫でなく、女の子。
気が付けば、外は既に日が傾き始めていた。
「おはよう、おにーさん」
身体は前を向いたままで顔だけをこちらに向けてくる、あどけなさも残った優しい笑顔。
俺がまるでソファの代わりかのようにしなだれかかり、あたたかさとやわらかさが心地よい。
「よく眠れたかい?」
「おかげさまで。それはもうあったかい、やわらかい」
「猫と今と、どっちがいい?」
「猫には猫の、今には今のよさがある」
「答えになってないなあ」
「あったかいよ、とっても、どっちも」
そういって目の前に座る女の子を優しく抱きしめる。自分でやっててなんだが、結構恥ずかしい。
「おにーさんもあったかいよ、良い布団代わりだ」
「いったなこの湯たんぽめ。湯たんぽらしく俺に抱きしめられてろ」
「布団には包まるものだよ、好きなだけ抱きしめてるといいさ」
そうじゃれあいながら、秋の夕暮れ時を楽しんでいた。
「おまえら、おんもでやれ」
自宅でいちゃつく一人と一匹に、紅白巫女さんがそう釘を刺すまで、あと数分。
30スレ目 >>844
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「あけましておめでとう!」
ニャーン!
「今年もよろしくね、お燐」
ニャーン。
「今年もイチャイチャしていこう!」
ニャーン!
「・・・年越し蕎麦残してあげれなかったのは悪かったからそろそろ機嫌直してくれ・・・」
「おにーさんが残しといてくれるって言うからあたいは去年のラストワークに出かけたんじゃないかー! 帰ってきたらザルは空っぽ! あぁ、あたいのお蕎麦・・・」
「ま、まさかお空があんなに食うとは思いもしなくて・・・そのかわり言うこと何でも聞いてあげるから、な?」
「キス」
「え?」
「じゃあお蕎麦のかわりにキスして」
31スレ目 >>210
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お燐「○○、何か旨そうなもの食べてるけどあたいも欲しいな。」
○○「いいけど、外界のモノ食って大丈夫なのかね?」
お燐「あたいは妖怪猫だからその程度は大丈夫よ。」
数分後
お燐「ふにゃー。幾ら食べてもなくならないから○○は美味しいのだ。」
○○「お燐、痛いから、痛いから噛むな!俺は食われると死ぬ!」
お燐「そしたらあたいがぁーちゃんと燃料として有効活用するしぃー♪」
○○「何でキーウィにマタタビ効果があるって誰も教えてくれないんだよ!
あ、やめて尻で爪研がないで!」
34スレ目 >>198
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○○「!!」(バッと両手上げ)
お燐「いきなりどうしたのさ!?」
○○「いや、なんとなくだが」
お燐「それとその両手をあげてどういう意味なの?」
○○「なんか勇気を分けてくれーって聞こえてな
・・・よし」
お燐「ふーん」
○○「料理ができたぞー椛味噌もつけて召し上がれ・・・っと」
お燐「いただきまーす!」
34スレ目 >>380
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最終更新:2014年12月06日 22:24