こいし(レス)1
───────────────────────────────────────────────────────────
古明地こいし。
地霊殿の主である古明地さとりの妹で。
彼女も姉と同じく、相手の心を読む第三の目を持っていた。
しかし、彼女は相手の心を読むことで自分が嫌われることを知り、第三の目を閉ざし、自ら心を読む力を捨てた。
心を閉ざした彼女は、代わりに無意識でも行動出来る能力を手に入れた。
無意識に行動する彼女は誰にも気付かれない。
無意識を意識する事など出来ない。
目的も無く各地を放浪し、気が向けばたまに地霊殿に帰る。
そんな日々を過ごしていた。
そして、彼女が地霊殿に立ち寄った時のこと。
こいしは姉が見知らぬ男と唇を合わせているのを見た。
姉は行為に夢中になっており、自分には気付かなかった。
何か、言いようの無い気持ちになった彼女は誰にも気付かれないうちに地霊殿を後にした。
人里を放浪していると、とことこと歩いているお燐を見かけた。
陰に隠れて観察していると、とある民家の見知らぬ男の膝の上に飛び乗った。
最初は和やかな雰囲気が漂っていたが、段々と甘い空気になっていく。
そのまま人間形態になったお燐と、飽きずに接吻を繰り返す見知らぬ男。
その光景を見ている内にいたたまれなくなり、お燐に見付かる前にその場を後にした。
おくうも自分の知らない男と乳繰りあっていた。
何でみんな、あんなに幸せそうな顔をしているんだろう。
みんなの気持ちが理解出来なかったこいしは、第三の目を閉ざしたことを少しだけ後悔した。
ある日、魔理沙の誤射の直撃を受けたこいしは誰にも気付かれることなく撃墜された。
完全なる不意打ちに対応出来ず、意識を失う。
誰かが近付いてくるのを最後に見て。
目が覚めると、そこは知らない誰かの家だった。
怪我の手当てもされており、誰がこんなことをしてくれたのだろうと小首を傾げた。
こいしが一人で悩んでいると、○○という男が現れた。
聞くと、家の近くに倒れていたので介抱してくれたらしい。
善意でやったことなので、お返しはいらないとのこと。
きちんとお礼を言い、その日は地霊殿に帰った。
それからというもの、こいしはちょくちょくと○○の家を訪れるようになった。
理由は解らない。
ただ、○○の側にいるといい気持ちになれるのである。
その理由を知っているさとりは、嬉しく寂しく感じていた。
もっと○○のことを知りたい。
もっといい気持ちになりたい。
こいしは、閉じた筈の第三の目が、少しだけ弛んだような気がした。
19スレ目 >>599
───────────────────────────────────────────────────────────
何か、いつの間にかに左手の小指に糸が絡まってて、その先を辿ってみたらこいしの小指に結ばれてて、
「運命の赤い糸ね!」、だってさ
右手の小指にも変な糸が結ばれてるんだけど
19スレ目 >>602
───────────────────────────────────────────────────────────
PCの電源を落とし、疲れ切った体を解そうと大きく伸びをする。
寝る前に夜風を浴びようとベランダに出る。
案の定、秋の風は肌寒かったが体を慣らすのには丁度良い。
「はぁ……」
雲に隠れて見えない月を見上げながら、溜息を吐く。
きっと今日も来るのだろうと思い――
「きたよ~」
微かに香る薔薇の匂い。
ぎゅっと、背中から回される華奢な腕。
小さいながら、しっかりと自己主張をしている二つの柔らかいモノ。
抱き付いて来るまで、まったく存在に気付かなかった。
古明地こいし、無意識を操る程度の能力を持つ少女である。
「取りあえずこいし、インターホンくらい鳴らしてくれ」
「えー……だって、こっちの方が早いんだもん」
俺が気付かないのを良いことに、こいしは色んなちょっかいをかけてくる。
今みたいに不法侵入して抱き付きなんてのは当たり前。
以前、気付いたら一緒に風呂に入っていた時があった。
俺は慌てて出ようとしたが、糸の様な物に絡み付かれてしっかり百秒数えるまで出させてくれなかった。
どうやってここまで来れたのか、と聞いたら●●の写真の隠し撮りを条件にして紫に頼んだとのこと。そんな適当でいいのか管理者。
「分かったから、離れてくれ」
「いやよ、折角ここまで来たんだもん。しっかり○○分を補給しないと」
ぎゅうっと、更に強く抱き付いて来るこいし。
くんくんと俺の匂いまで嗅いで臭いとは思わないのだろうか。
――暫くそうしていると、こいしが唐突に顔を上げた。
「それで、○○はまだ来てくれないの?
おくうもお燐も、お姉ちゃんも寂しがってるよ?」
「あぁ……」
俺が幻想郷から帰還してから、こいしはちょくちょく此処を訪れるようになった。
その度にこうして、地霊殿に来るよう呼び掛けるのだ。
「そうだな…次の長い休みが取れた時にでも。
連れて行ってくれ」
「本当!?」
歓極まって俺を押し倒すこいし。
危ない、頭を打つところだった。
「それじゃあ私はもう時間だから帰るけど……。
絶対だからね!」
チュ
そう言い残し、俺の頬に生温い感触を残してこいしは飛び去って行った。
やれやれ、と頭を掻きながら服を叩いて立ち上がる。
…みんな、元気かなぁ。
最後に夜空を見上げ、今ここには居ないみんなのことを思った。
その後、家に遊びに来たメリーと蓮子が「知らない女の匂いがする」と騒ぐのだが、それは別の話である。
19スレ目 >>623
───────────────────────────────────────────────────────────
月見の途中で眠ってしまった早苗を布団へ運んで寝かしつけ、自分も酒を片付けて寝ようとすると、誰かに袖を引っ張られた。
諏訪子様だろうか、と振り向けばそこには笑顔のこいしがいた。
いつの間に来たんだ、と疑問に思っていると何かを期待するような目でこちらを見上げてくる。
俺はやれやれ、と苦笑しながら
「分かったよ」
九月の末、夜の守矢神社の縁側は少々肌寒かった。
膝の上にいるこいしの癖のある髪を櫛で梳いてやりながら寒くはないか、と聞けば、大丈夫、こうすれば温かいから、と体を更に寄せ付けてきた。
ぐしぐしと体を擦り付けてくるこいしを受け止めて抱き締める。
なる程、確かにこうすれば温かい。
いい匂いもするし、気持ちがいい。
髪を梳く作業を一旦止めて、暫くこいしの感触を感じていた。
「終わったぞ」
髪を整えて、帽子を被せてやる。
俺にこういう事を頼むのは、大抵姉の下に帰る時である。
だから、今回もこれから地霊殿に行くのだろうと思ったのだが……
「もうちょっと、このまま…」
「おい…」
こいしが抱き付いて俺から離れない。
そのままマーキングをするように、すりすりと身を寄せてくる。
先程よりも強く少女特有の甘い香が俺の鼻腔を擽り、柔らかな感触が俺を離さない。
……正直、ずっとこのままでも良いと思ってしまった。
だが、今はそれよりも神様三柱に見付かればどうなるか、という思いの方が強かった。
しかしこいしを引き剥がすことも難しそうだ。
さて、どうすれば……。
「お休みなさい……」
「え、ちょ……」
そして俺が首を捻っている間にこいしは眠ってしまった。
俺に抱き付いたまま、俺が離れないようにする為に糸でこいしの体と俺の体を固く結び付けて。
解こうとしても、俺の腕もこいしの体に回されたまま結ばれてしまったのでどうしようもない。
あー……
「もう、どうにでもなれ…」
開き直り、こいしの体を更に強く抱き締めると俺も眠りに付くことにした。
明日起きた時、何事も無いことを祈りながら……。
案の定、俺だけ風邪を引いて怒られた。
更にその時、守矢神社か地霊殿かどちらで看病をするかで早苗とこいしの間で壮絶な弾幕勝負があり、決着は付かず結局神奈子様と諏訪子様が俺を永遠亭に運んでいった。
19スレ目 >>701
───────────────────────────────────────────────────────────
「○○ー」
「あ、こいし」
飛びついてきたこいしを抱き締めるが、勢いを殺しきれずにごろごろとその場に転がる。
もみくちゃになって、気が付けばこいしにマウントポジションを取られていた。
「えへへー」
「なんだよ、こいし」
「お姉ちゃんが言ってたんだけど」
チュ
「キスしたら、子供ができるんだってね?」
ぽかん。
「責任、取ってくれるよね!」
19スレ目 >>708
───────────────────────────────────────────────────────────
「人間って不便よね。風邪なんてひくんだから」
「やっぱり○○は私がいないと駄目なんだわ」
「ねぇ、今どんな気持ち?」
こいしちゃんに看病されたい。
手を繋いでちゅっちゅしたい。
こいしちゃんの手はひんやりしてて気持ち良さそう。
21スレ目 >>60
───────────────────────────────────────────────────────────
恥ずかしながら俺は今まで恋人なんてものはいたこともなく、正月を共に過ごす人もいるはずもない。ここ、幻想郷に来ても変わらず、さぁ今年も一人で寂しく初詣にでも行こうか…、と思っていたのだが、
「おはよー、○○~」
「おわぁ!?びっくりしたー。こいしじゃないか、どうした?」
「えっとね、あけましておでめとう!」
「あぁ、あけましておm…何だって?」
「あけましておでめとう!!」
・・・・・・・・
「えっとだな…こいし。」
「ん?なぁに?」
「あけましておめでとう」
「あけましておでめとう!!」
「おめでとう!」
「おでめとう!!」
「お・め・で・と・う」
「お・め・で・と・う」
「あけましておめでとう」
「あけましておでめとう!!!」
・・・・・・・・・
「あぁ…、もうわかった…、で何の用だ?」
「今夜にね、地霊殿で新年会をするの!○○も参加しよ?」
「………」
「嫌…?」
「え?いや、そんなわけないよ!俺も参加させてもらうよ!!」
「本当?やったやった!!」
本当に嬉しそうだ。両手と片足を上げて飛び跳ねている。何やらどこかで見たようなポーズだが…。チラチラと見える白くて可愛らしい太ももが眩しい。
「そうだ!なぁこいし、夜まで時間もあるし、一緒に初詣にでも行かないか?」
「う~ん…妖怪が初詣に行くなんてのもおかしいと思うけど、いいよ!○○となら何処に行っても楽しいし!」
キターーー!!こんな可愛い子と初詣に行けるとは…良い時代になったものだな!!てか最後何と?俺となら何処でも楽しいだって!?グッと来た!!
「それじゃあ○○、今すぐ行こ?ほらはやくはやく~!」
「ははは、わかったわかった。って手を繋ぐのか!?」
「えへへ~。」
22スレ目 >>310
───────────────────────────────────────────────────────────
暇潰しに博麗神社に行くと霊夢と魔理沙がいて、羊羹を食べていた。
ついでだから自分にもくれよ、と言うと霊夢はため息を付きながらもお茶付きで用意してくれる。
羊羹を一口食べてからお茶を飲むと、お茶の美味しさが増した。
いきなり、霊夢に気持ち悪いと言われた。
お茶と羊羹の美味さに、無意識のうちに頬が緩んでしまったらしい。
他愛も無い談笑をしつつも、羊羹を食べようとすると、羊羹が無くなっていた。
魔理沙にお前食ったな、と食って掛かると魔理沙は首を横に振った。
嘘を付くと分かりやすい魔理沙に、普通に返されると言う事はきっと嘘ではない。
じゃあ、一体誰が食ったのか。萃香の名前を挙げると、先ほど紫に連れて行かれたという。
霊夢は取るくらいならそもそも出さない。
案外に近くにいるんじゃないの、と霊夢はお茶を飲みながら呟いた。
近くにいるかもしれない人物。魔理沙も違う。霊夢も違う。萃香も違うから紫も違う。
あ、そうか。
――こいしか。
その名前を呟く。
すると突然、耳元からふふっと笑い声が聞こえた。
あまりにも近い所から聞こえた声に驚いて振り向くと、こいしの笑顔が待っていた。
やっぱり君か、と言う間もなく押し倒され口を塞がれた。
霊夢と魔理沙に別の所でやってくれ、と言われ恥ずかしくなる。
それに気付いたこいしが名残惜しそうに離れようとする。
流石に人前では恥ずかしいと思っていたのだが。
気付けばこいしの頭を抑えて、再び接吻していた。
だから別の所でやれ、と二人に怒られてしまった。
22スレ目 >>446
───────────────────────────────────────────────────────────
「こいしー、起きなよ」
「んー…あと五分」
「さとりが朝ごはん作って待ってるぞー」
「んー…眠たいから先に食べてて」
「そうか、そこまで言うならしょうがないな…」
「んー…っ!?」
こちょこちょ
「んやぁ…何するのよぅ」
「なかなか起きないわるいこにはおしおきだ」
こちょこちょ
「んぁ、やだぁ…くすぐったいよぅぅ…」
「お燐、お空、手伝ってくれぃ」
「あいあーい!」
「さー!」
「…ちょっとあなた達、朝から何してるの」
23スレ目 >>455
───────────────────────────────────────────────────────────
…眠い。少しでも何もせずにいると目が勝手に閉じ、脳が睡眠を選択しようとする。
本当は寝てしまいたいのだが、なぜか抵抗してしまう。今はまだ陽が高いからか。
ともかく、眠い。その原因は他ならぬ自分なのだが。
「○○ー」
突然前方から声をかけられたので少し視線を上げると少女が1人。
こいしだ。わざわざ俺の家まで来てくれたのか。時々こうして遊びに来てくれるのだ。
だがあいにくと今日は遊び相手はできそうもない。
「こいし、せっかく遊びに来てくれたのに悪いが――」
そう言いかけて少しまぶたが重くなり、思考が止まる。いかんいかん。
その様子を不思議そうに眺め、こいしが俺の顔を覗き込む。
「…○○、もしかして眠いの?」
「うん」
「…どうして?」
少しだけ不満そうな声で聞き返してくる。
「いや、昨日面白そうな本を見つけてさ。買って家で読んでたらいつの間にか夜も過ぎてて…」
「もー、ちゃんと寝なきゃダメでしょ?」
母親のようなことを言い、頬を膨らませて怒るこいし。ついでに言えば夕飯も食べていない。
しかし、これはダメだ…。かくんかくんと頭が上下する。
「しょうがないなあ」
そう言ってこいしが隣に座って膝をポンポンと叩く。
「膝枕してあげるから○○、こっちおいでー」
「…それじゃ、お言葉に甘えて」
願ってもない。こうして俺は最高の枕を得て眠りにつく。瞬時に意識がまどろみの中へ沈んでいった。
・
・
・
・
・
○○、子供みたいな顔して寝てる。そんなに安心できるのかな?
能力を使って○○の無意識に少しだけ干渉した。いい夢を見られるように。
よく見ると口元がゆるんでいる。
ちょっとだけ頭を撫でてみた。ふふっ、気持ちよさそうにしてる。
そうだ。今度は私が○○の膝枕で寝てみようかな。今度頼んでみよう。
…私もいい夢を見られるかな?
ううん、きっと見られる。なぜかはわからないけど、○○の顔を見ているとそんな風に感じた。
なんでもないことなのかもしれないけど、私は今、幸せ。
おやすみなさい○○、いい夢を。
24スレ目 >>628
───────────────────────────────────────────────────────────
○○「とりあえずブランデーを飲もうかな、昼だけど」
こいし「こんにちは○○~!あ…お酒飲んでる、私にもちょうだ~い!」
ストレートで渡してみる
くいっ こくこく ふらふら ふにゃ
○○「お~い…大丈夫か?流石にきつかったかな、あんなに一気に飲むし」
こいし「ふにゃぁ、まりゅまりゅ…あったか~ゐ…」
○○「うわっ顔が真っ赤だ、大丈夫じゃあないねこれは」
こいし「は~い だめれしゅ もうおねむ~~」
○○「って何で押し倒す!?抱き枕か?抱き枕か?」
こいし「にゃ~ あったかいんらも~~~ん ふにゅぅぅぅ 」
す~
す~
○○「お~~~い…ま、良いか」
なでんでなでなで
悟り「まったく昼間から 妬ましi」
26スレ目 >>684
───────────────────────────────────────────────────────────
某地霊殿の一室にて
こいし「あ…起きちゃった? ごめんね、ついつい可愛らしい寝顔だったから」
○○「何かズルイなこいしだけ。朝っぱらから恥ずかしくなってくるじゃないか」
こいし「あはは、ごめんごめん。あ、おはようがまだだったね」
○○「ああ、そうか。おはよう、こいし」
こいし「おはよう、おにいt……じゃなかった。えっと…ぁぁぁ……あなた?」
○○「い、いいんだぞ? 別に無理して呼び方変えなくても」
こいし「だめだめ。私たち今日から夫婦になったんだから」
○○「う~ん…まだ実感がわかないけどね」
こいし「えっと…あの、ふっ不束者ですがよろしくお願いします(ペコッ)」
○○「え…あ……こ、こちらこそ。末永くよろしくお願いします(ペコッ)」
それは、私の苗字である「古明地」が○○さんの名字に変わってから、最初の朝のお話でした
27スレ目 >>338
───────────────────────────────────────────────────────────
○○はぽっちゃりしてるし、のんきものだけどけど、わたしは大好き
こいし「おなかふかふか~」
○○「こいしは僕のお腹好きだね~」
こいし「うん、大好き!…○○も私のお腹さわっていいよ?」
○○「ん?なにかいった?…こいし?顔が真っ赤だよ?」
こいし「な、なんでもない!」
30スレ目 >>863
───────────────────────────────────────────────────────────
あなたの瞳はすべてを見透かす
私の考えてることなんて全部お見通しみたい
私のあなたへの気持ちも見透かしているのかな?
あなたの口は魔法の言葉を言うみたい
私の嫌がることなんて言ってこない、あなたの些細な一言で私の胸はどきどきが止まらなくなる
あなたの心が気になる
私のことをどう思ってるか気になる
勇気を出して瞳を開く、あなたの心は、私への恥ずかしくなるくらいの思いで溢れていた
あなたはもう瞳を開かない
もうあなたの瞳は私の心を読めはしない
その瞳を開いて欲しい
あなたに私の心を見て欲しい
あなたの口はもう何も言わない
魔法の言葉も、普通の言葉も話さない
私はドキドキも安心もしない
その口を開けて欲しい
私に何か言葉をかけて欲しい
あなたの心は閉じたまま
夢も、悩みも、喜びも、怒りも、悲しみも…私への愛も
あなたの心をみたいの
私のせっかく開いた瞳の意味がない
お願い、あなたを、あなたを見せて
あなたはもうここにいない
あなたを入れた箱が燃えて、みんな泣いて、泣いて泣いて、涙じゃ炎は消せなかった
きっといつか、また、会えるかな?
涙は止まることを知らなかった
31スレ目 >>246
───────────────────────────────────────────────────────────
「この味がいいねと君が言ったから――」
外界での有名な詩を呟きひとりごちる。
「まーた何か一人たそがれてるー、もう」
ふてくされた表情で、彼女が背中をとっ、と背中に合わせてきた。
心地よい重さが伝わってきて、程良く温い。
「別にそういう訳じゃ」
言い訳にもならない言葉を返して顔を向けると、彼女が悪戯っ子の笑顔を浮かべて肩に頭を載せてきた。
「じゃあ、どういう意味なのかなぁ」
ふふ、と漏れる笑み。
一度身体の重みが離れると、今度は顎を肩に乗せるようにしてくる。
「いや、ただ単に」
ふと、自らが今幸せなことに気付いただけで。
でもそれを正面から言うのも癪で。
それでも、これだけを伝えたくて呟いた。
「こういう日常って大事だ、と思っただけだ」
すると彼女は一度きょとんとした顔で目を瞬かせ、また笑う。
「うん。好きだもん、こうしているの」
そして、笑顔を浮かべたまま少女は続けた。
「あなたのことが好きだから、こうしてるのが好きだもん――」
31スレ目 >>835
───────────────────────────────────────────────────────────
黙って近くに居ればいい。
その内背中を無意識に合わせたくなるから。
黙って背中合わせにしていればいい。
その内手を無意識に触れ合わせたくなるから。
ごめん、って何時か無意識に言いたくなるから。
ごめん、って何時か無意識に返って来るから。
31スレ目 >>886
───────────────────────────────────────────────────────────
晴れた日の午後、縁側で寝転びウトウトしていると、ふと腕に重みを覚える。
薄目を開けて見ると、こいしが腕に頭を乗せ頬擦りしていた。
時々「えへへ~」などと声を漏らしつつ。
頭を撫でたら自分のしていた事に気付いた様で、「えっ、あれっ、、、あうぅ~」なんて顔を真っ赤にしながら胸にうずまってきた。
そんなこいしを抱きしめ微睡む昼下り。
こいしちゃんは無意識かわいい
33スレ目 >>271
───────────────────────────────────────────────────────────
最終更新:2013年03月24日 19:22