分類不能16

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新作注意!!極度の妄想注意!!責任は一切追いません



























――――ここは?

ここは夢の中

――――君は?

「   」よ

――――聞き取れない、聞こえない、でも君を知っている気がする。どうしてここに?

あなたを迎えにきたわ

――――迎えに?。君はどこにいるだ?

あなたのすぐ近く。目を覚まして

――――すぐ…ちかく………?

………………

……………ぃ

――――何か聞こえる

………ぉ…

……ぉい

――――誰かが呼んでいる

おい!起きろ○○!!宝船だ!!空飛ぶ宝船だ!!乗り込むぜ!!

『ま、魔理沙……?』

「やっと、起きたか!見ろ宝船だ!!さっさと乗り込むぜ!お宝は頂きだぜ!」

『……たから…ぶね?』

「そうだ宝船だ!私は先に行ってるぜ!じゃな」

『……!あれは……!!』

目の前の中空には空飛ぶ宝船、もとい円盤。

『たから…ぶね………………』


――あなたを迎えにきたわ――

『「   」なのか……?』

――あなたのすぐ近く。目を覚まして――

『俺のすぐ近く……』

「何なんだ!お前は私の宝を横取りする泥棒か!?」

「はぁ。泥棒はあなたでしょう。」

『!!!この声は!!』

間違いない

あの声
あの黒い服
あの不思議な姿

間違いない!「   」だ!!




「探したわよ、○○。」
『「   」なのか?』
「そうよ。あなたを迎えにきたわ。さぁ私たちの宝船へ」
『あ、あぁ』


突如として幻想郷に現れた宝船
そして共に現れた謎の女性!?
つれていかれた○○氏
彼らの関係は!?


―――ただいま博麗と洩矢の巫女、そして白黒の魔砲使いが調査中です―――
―――詳しい情報と目撃談などは文々。新聞の射命丸文へお願いします―――
                                    文々。新聞記者-射命丸文








新作ネタもとい完全に妄想だけが暴走中です。本当にありがとうございました
星蓮船はいったいどんなシナリオでどんなキャラが出るんでしょうか?
とりあえず早苗さん自機昇格おめでとう。でも弾幕がカエルに見えるのは気のs(エクスパンデッド・オンバシラァッー!
スクショのUFOらしき敵機のときに右のステータス画面中央の謎の表記と画面左下の3連UFOが気になります。
謎の表記はUFOのステータスとか所持物で、三連UFOは信仰ポイント関係ではないかと考えております今日この頃。
お目穢し失礼しました。
てかイチャですらねぇ。本当にありがとうございまし

>>新ろだ349

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今日も帰してもらえなかった……うう、自棄酒だー。手酌酒だー。

「なんでそんなに帰りたいの?」
びっくりした。誰かと思ったらアリスさんじゃないですか。
いや、お酌をしてくれるのは有難いんですけどね、ここ僕の家ですよね、いつからいたんですか?

「軽いお通しもあるんだけど、どう?」
華麗にスルーですか。まあせっかくなので頂きます。

「ふふふ、たっぷり召し上がれ」
なんでいきなりケープ肌蹴て、胸元のリボン緩めてるんですか?
お通しいただけるんですよね?

「目の前にいるじゃない。前菜からデザートまで、極上のフルコースを味あわせてあげる」
そんな艶っぽい笑顔で胸元そんなに肌蹴られたらいろいろマズいんですよ、角度とか!

「逃げないの」
逃げてないっすよ!安全距離をとっているんですよ!ちょ、お、押し倒さないで!洒落になってない!

「本気よ?本気の体魅せつけるまで、私眠らないわ」
かお、顔が近いですって!!

「待てーっ!」
た、助かった!増援だ!

「秋田犬!」
押入れからなんか出てきたーっ!
も、椛、首輪に着ぐるみって白狼天狗の誇りはどこに!?

「ょぅι゛ょ!」
園児コスプレして寝室の扉から出てこないでくださいさとりさん!

「プリンセス・テンコー!」
スッパだー!スッパの方だー!そのたわわな(そこ)とか安産型な(まで)とか薄い茂りの(よ!)とか紛れもないまっぱだカーニバル!
橙ちゃんが見たら泣いちゃうレベルですよ藍さん!そんな格好で玄関から入ってこないでください!

「お雛様!」
うわ十二単重そうですね雛さん。しかも裾ひきずって、見てて危なっかしいなあ。ああ!足元気をつけないと……
──ずてっ。やっぱりこけた。涙目にちょっとドキッとしたのは内緒だ。

「美人女医のイケナイ診療」
ナースですか。幻想と化しつつあるスカートタイプのナース姿ですか。この中では格好が一番まともですね永琳さん。
ネーミングはこの中で一番サイテーですが。どこのホテルの有料chですか。そもそもナースなのに女医とは如何に。

「「「「「五人そろって、ゴレンジャイ!」」」」」

そういうことですか……(脱力)

「さあ、今日こそは襲って…もとい戦ってもらうわよ?」
そんな腕より太い注射器抱えながら微笑まないでください永琳さん!

「ご主人様……こんなはしたない犬にお仕置きを……してください」
潤んだ瞳でリードを差し出さないで椛!何かに目覚めそう!

「たまにはロリコンも、いいわよね?」
さとりさん、俺に聞かれても!

「私、脱いだらすごいのよ?」
脱がすまでが面倒そうですね雛さん!

「私は変態じゃないぞ!仮に変態だとしても、変態という名の淑女だぞ!」
だめだこいつ、早くなんとかしないと……

ちょ、迫ってこないで近づかないでー!あ、アリスさんまでどさくさにまぎれて何をアッ──!

>>新ろだ359

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 香霖堂から帰ってくると、丁度レミリアお嬢様が幽雅にティータイムを過ごしていた。
 軽く会釈をすると、背中に背負っていた荷物を降ろして、中身を取り出した。

「○○、それは一体何かしら…箱にトランペットの様なモノが付いてるわね…」
 お嬢様が俺が香霖堂から買ってきた品物を見つめて聞いてきた。
 いやはや、考えてみればコレが幻想郷入りしてない訳が無かった。
「これはレコードの蓄音機です。まぁ聞くためには一々ぜんまいを回さないといけないのが面倒ですが」
「レコード?聞く?音でも鳴るのかしら?」
 幻想郷で音楽といえばプリズムリバー姉妹に頼るぐらいだったから分からないのも無理はない。
「この黒い円盤を、上部の所にはめ込んで針を置き、ぜんまい仕掛けで回すと音楽が鳴るんですよ」
 説明しながらくるくるとぜんまいのハンドルを回す。
 蓄音機とセットで大量のレコードを貰ってきたので問題はなかった。
 ただ針は消耗品なので、どうしようかと思ったがパチュリーに頼べば簡単に作ってくれそうだ。
「実際に聞いてみましょうか」
 針をセットして曲を流す。
 無難にクラシックの有名な曲が何曲か入ったレコードにした。

 ~~♪~~♪

「…凄いわね…こんな箱一つで、こんなにも穏やかな音楽を聴けるなんて。なんて曲なのかしら?」
「これは外の世界ではとても有名な曲で、カノンといいます。気に入って頂けてよかった」
 お嬢様は目を閉じて静かに耳を傾けている。
 レコード特有の雑音交じりが雰囲気を出している。
 実に良い。
 ふと気づくと俺の座っていた席の所に静かに紅茶が差し出された。
 顔を上げれば瀟洒なメイドの咲夜さんが、どうぞ、という笑みを浮かべる。
 それに答えるように、俺も感謝の意味を込めて笑う。
 今は音楽を楽しんでいるお嬢様の邪魔はできない。

 そして何枚かレコードを取り替えて曲を流していると、
「ねぇ○○、これ気に入ったわ。頂戴」
「…えー。いまさっき買ってきたばっかなんですかコレ…」
「まぁいいわ、どうせこの部屋に置くんでしょ。なら問題ないわね」

 …紅魔館の客としてあてがわれた部屋はリビングルームの様な部屋だった。
 咲夜さん曰く不手際があって用意してあったゲストルームが使えない状態で止むを得ず、らしい。
 なので当初はベットすら無かった。
 しかし、元々がリビングの様なもの。
 食後に、休憩時に、みんな俺の部屋で寛いでくる。
 絶対俺の部屋を茶の間としてやがる。
 なので他に部屋を、と頼んだら却下された。
 なぜだ。

 最近ではわざわざパチュリーまで、本をいくつも小悪魔に持たせて来る始末。
 咲夜さんは紅茶を持ってきてくれるのは嬉しいが、なぜか一緒に寛いでいるし。
 フランなんぞ、ほっといたら俺のベットで寝てる程、居座っている。
 美鈴は休憩時になると必ず俺の部屋に直行だし。
 ん?お嬢様?
 今ココでティータイムしてるじゃないか。

 俺 の 部 屋 で!
















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蓄音機って幻想入りしてそうじゃない?って思って適当に書いてたら何故かこうなった。
お嬢様とのイチャにしようと思ったのに、やっぱり何故かこうなった。

なぜだろう?とりあえずレミリア好きだー!

>>新ろだ378

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地下少女抱き枕研究レポート

生きた人間なぞほとんど住んでいない地下深く、かつて地獄と呼ばれていたところにある旧都。
そんな所の近くにボロ小屋を一軒建てて勝手に住んでいる変人が私である。
なんでそんなところに住んでいるか聞かれても困るが、もともと外の世界では狂人と言われていたらしいのでおそらく嫌われていたのだろう。
争いとか嫌いなんで人目を避けるように生活していたらいつの間にか幻想郷、しかもこんな地下に住んでいた。

まあ、私のことなどどうでもいい。
まずはこのレポートをまとめる経緯を明文する。

ことの始まりはクソ寒い冬の話。
私の家はとにかくぼろい。
風が吹いたら家が倒壊して私は下敷きになって猫と桶屋がもうかってしまうくらいぼろい。
そして隙間風が尋常じゃないくらい吹く。
冬の隙間風は生命にかかわるほどである。
自前の毛布一枚に包まり巨乳の死神がロリ閻魔に説教されている幻覚を見ながら、私は生きるために現状を打破するための条件を模索した。
灼熱地獄に転がり込むのは人としてまずい、かといって地上にでるのは論外だ。
いろいろ考えた末におもいたったのが抱き枕である。
なぜにこんな結論にいたったかは思い出せない、覚えているのは妙にさわやかな笑顔をした某軍曹風の地獄の民にしごかれている亡者である。

抱き枕に必要なのは触り心地と保温力である。
しかし地下で手に入る素材には限りがあるのでつくることはまず不可能。
そこで考えられるのが人型枕、つまり他人を枕代わりにすることである。
いままでの研究から察するに妖怪の体温は総じて高い。それが女性ならなお更である。
さんざん思案したが結局知り合いの妖怪たちに抱き枕代わりになってくれるのを頼み込むことにする。
このレポートはその経過をまとめたものである。


・上から降ってきた桶少女の場合


地下の気温は基本的に寒い。
灼熱地獄跡の地霊殿付近ならともかく私の住んでいるところは涼しいを通り越して寒い。
さび付いた剣山のオブジェが身も心も冷やすのでとても素敵である。
旧都に住んでいる妖怪達に言わせれば快適らしいのだがこっちはか弱い人間なのでごめんこうむりたい。

とりあえず旧都にいけば馴染みの妖怪がちらほらいるので向かっていた途中なにかが頭に振ってきた。
間抜けな効果音が鳴ったがそれは何時ものこと、釣瓶落としが振ってきただけである。

この釣瓶落とし、確かキスメといったか。なにかで知り合ったはずだが毎回出会うたびに頭を強打するので記憶からすっぽり消えているので気にしないようにしている。

「…えへへ~、○○だ~」とか可愛いこと言っているが騙されてはいけない。
こいつはいつも私をみると優先的に落ちてきて引っ付くのだ。
確実に命を狙われているので危険である。ちなみに私の遺産は毛布一枚にベルマーク三枚だ、なんて高額。

いつもなら桶をつかみ、弁慶風車でお帰り願うのだが今は抱き枕と私の命が優先だ。
ちょっと失礼、と一声かけておもむろにキスメの脇に手を入れる。
「ひ、ひゃあ!」とか言っていたが気にせず持ち上げる。
(こいつ狭いところが好きな割りに出るところはしっかり出ているので窮屈ではないのかといつも疑問に思っている。)
そのままベアバック風に抱きしめてみた。

結果からいえば適しているとカテゴライズできた。
抱きしめた時の暖かさといい女性らしい匂いといい小さめの身長にそぐわない柔らかさといい、まさに抱き枕の化身である。
私はキスメに抱き枕になってくれ、と頼むつもりだったのだが抱きしめた後顔を真っ赤に染めたキスメはすぐに桶に戻りどこぞに逃げてしまった。
なんか「いきなり何するの○○のばか!」とか「物事には順序と言うものが(以下略)」とか言われた気がするがなんで逃げたのかサッパリである。
いつもはあまり喋らないキスメが珍しく大声を張り上げていたが、もしかしたら私が目的を言わなかったのが気に入らなかったのかもしれない。
次からは行動するまえに目的を話しておきたいと思う。


・盗んだバイクで走り出して欲しい橋姫の場合


旧都に行く途中に寄り道をすることにした。
地下で初めて会った妖怪、水橋パルスィに会うためである。
彼女との出会いはまだ覚えている、「あなたは自分がどう罵られようと理解できない構造をしているのね。ああ妬ましい」とかいわれたら忘れようがない。
なんせ褒められるのは久方ぶりだったためだる。昔は「あなたってデリカシーがないのね、最低だわ」とか「日本語でおk」とかよく言われていたもんだ。
そもそも最近は人間と話すこと自体めったにないだけなのかもしれないが。

そんな事を考えているうちに目的地についた。
「あら、ずいぶんとめずらしいお客さんだこと」と迎えてくれてのはやはりパルスィだ。
旧都での宴ではよく顔を会わせているのだが私が橋に直接赴くのは久方ぶりかもしれない。
軽く世間話しつつ本題に入ることにする

直球に「(抱き枕の検証をしたいので)抱かせてくれないか?」
と聞いてみた。

なんか殴られた。

「ば、ばばっばばばば馬鹿じゃないの!?なにを急にくぁw背drftgyふじこlp;@こんなムードのないところでいきなりでもまさかそんなところがすkってああ何いってんのかしらあなたって本当に妬ましい!!!」

内容はほとんど聞こえなかったがとにかくまくし立てられて逃げてしまった。
結局抱き心地は確認できなかったが頭をなでる感触だけはいつもやっていることなので評価Aをつけておこう。
そういやこの間もちょっとぶつかっただけで顔を紅くしていたし、宴でパルスィが飲んでいたお猪口で日本酒をいただこうとしたときも目を回していたのを思い出した。
きっとりんご病の一種だ、こんど薬を持っていってやろう。


・よくスパッツといっては怒られる鬼とボトムパーツと言っては怒られる土蜘蛛の場合


橋姫にはったおされた頬をおさえながら目的地の旧都にたどり着いた。
旧都には沢山の妖怪が独自の社会を築いている。
人間の私にはさっぱりだが妖怪には妖怪のルールがある、と以前勇儀に教わったことがある。
人間の社会になじめなかった私にとって、自由に生きている妖怪達の暮らしはとても魅力的でなじみ易かった。
飲んで歌っての馬鹿騒ぎは正直堪えるが、たまにやる分にはとても楽しいものである。
ここに移り住んだ当初に私が妖怪達と仲良くなれたのは、ひとえに彼らの気さくさがあってこそだと思う。
本人たちに聞けば否定するを思うが。

いつも旧都は宴や飲み会で騒がしい。
その仲でも一際楽しそうに飲んでいるのがここの元締めである勇儀である。
今回は勇儀を訪ねてここまできたのだが偶然にも土蜘蛛のヤマメが一緒にいた。
地下の妖怪は大体は仲がいい、しかしこのツーショットは珍しい組み合わせだった。

「あ、○○だ」「おっす○○、こっちきてお前も飲んでいきなよ」
と、声をかけられたので私は一緒に舌鼓を打つことにした。
ここで出される酒はなかなか上等なものであり度数はかなり高い。すでに二人は出来上がっていた。
酔っ払っているときに実験に協力してもらうのは少々申し訳ないが生憎命がかかっているのでそんなこと考えていられない。

いままでの経緯を考えるに何も言わずに実験をやったほうが成功しやすいのでおもむろにヤマメに抱きつくことにした。
「うひゃあ!」と声を漏らしたがすぐに目がとろーんとして「わー、○○に抱きつかれちゃった。これはきっと日々の行いの賜物だねぇ」と言い始めた。
とりあえず逃げないので実験を続けることにしたが、ここで予想外の展開になってしまった。
「なんだー?私の前でヤマメとまぐわうつもりか○○~。私もまぜろよ~」なんて言い出した勇儀が後ろから抱き着いてきやがった。
こうして謎のサンドイッチが完成してしまった。
「○○にだったら…いいよ?」「私は…これでもはじめてなんだからな」とか聞こえるが酔いからくる幻聴に違いない。
前のヤマメはフニフニしているし後ろの勇儀は背中に大きいものが当たっているし、どっちも酔っているためいつもより体温があったかい。
このまま寝てしまえばどれだけ安らかな安眠が約束されるのか試したいものだがそうもいかない。
どうも私が来る前からかなり飲んでいたらしく抱きついてほどなく二人とも寝てしまったようだ。
名残惜しいがほっておくわけにもいかないのでこの幸せ固めから脱出し、近くの家から布団をひっぱりだしてかけてあげた。

しかしあの感触はなかなか忘れられそうにもない。
またこんど土下座してたのみこんでみることにする。


・古明地動物園の場合


軽く酔いが回ったところで地霊殿に足を向けることにした。
そこには怨霊すら恐れる少女、古明地さとりが住んでいる。
妹がいると聞いたが私が訪れるときに目にすることはない。
初めて挨拶に行ったときは噂を聞いていたためにちびりそうになったのはいい思い出である。
ちなみに、さとりと初めて会ったときにはづっこけられた。
いわく「貴方の思考は濁流ですか?物理的に流されそうになりました」
よく人の何十倍考える量が多いといわれていたがまったくの誤解である。
ただ頭の中に妖精さんが数十人ほど住んでいてかってに考え事をしているだけだ、普通普通。

やけにでかい地霊殿を訪ねてみるとそこは動物ばかり。
猫やら鴉やらいっぱいいるがそれはここでは当たり前のことらしい。いいのか?
少々すすむと大きめの部屋があり、さとりはよくここにいる。
中に入ろうとするとすぐにさとりはこちらに気が付いた。
俺の心の声はものすごく大きいらしい。
「いらっしゃい。あいかわらずやかましい声だこと」
ずいぶんな挨拶である。心の声なんぞ聞いたことはないが。

さて、このお嬢さんに隠し事は通用しないのでさっさと実験のことを暴露したほうがなにかと都合がいい。
あ、心読まれた。変な顔してる。
ということで我が家の家屋事情から布団事情まで赤裸々に告白して今回の実験に協力してはくれまいか?と頼んでみた。

やっぱりづっこけられた。
パンツはぎりぎり見えなかった。おしい。

なんかすごいジト目でみられているがここまで来て断られるのは男が廃る。
とりあえず「(俺の生命のために)お前が必要なんだ」と頼んでみたら顔を赤くされてしまった。
よくわからんがりんご病がはやっているらしい。大丈夫か地下世界?

「ええ、わかっています。あなたが本心で研究熱心なことは。そこに期待してしまった私が愚かなんです。もう」
褒められるのは嬉しいがすこし引っかかるのはなぜだろうか。
おずおずとさとりに抱きつかれる。むう、なんか変な気分になるのはきのせいか。
ふと後ろに感触が発生。はて、後ろには誰もいないはずだが。

「じゃあ私も~」

すっとんきょうな声を発したのは見知らぬ少女。ちょっと格好がさとりに似ているか
「こいし!いつの間に○○のうしろへ!」
彼女はどうやら噂の妹らしい。
たしか彼女は無意識に行動するので気配等々はしないとか。
初めて会うはずだが何故かいつも見られていた気がするのは気のせいだろうか。
よくはわからないが丁度いいので協力してほしいことを訪ねてみた。
「べつに構わないわ。あなたにも興味はあるし」「こ、こいし!」
どうやら彼女も探究心が豊富らしい。
ああ、研究とはかくもすばらしいものなのか。そういえば私も子供のころ…………

「お姉ちゃんと一緒でも私は構わないけどね」「私は別にその…ゴニョゴニョ」
なんか聞こえているのは妄想に違いない。

…いかん。一瞬死んでいたようだ。あの長い階段は見るだけでいい。
あの後二人に挟まれて小一時間ほど寝ていたらしい。立ったままで寝られるのは私の数少ない特技だがどうやら二人に寝かされたらしい。
少女二人に挟まれて寝るのは幾分悪い気もするんだが暖かかったのでよし。
ぜひとも抱き枕にしたいくらいだ。


まだ寝ている二人に別れを告げて私は地霊殿を後にする。
もう外はスッカリ夜だ。といっても地下だから天気ではなく腹時計だよりだが。
本日の実験は実に有意義だった。
さまざまな少女達を抱きしめてきたが甲乙つけ難い感触だった。
しかし抱き枕は一人ないし二人にしか頼めないから結果を残さないといけない。つらいことだ。

今のところサンドイッチ優勢か、いやしかしパルパルもキスメも捨てがたい。
そんな事をうんうん唸りながら机に向かっていたらボロ屋の扉からノックが二つ。

「「抱き枕出張サービスでーす!」」

やかましい声と共に入ってきたのは、たしか燐と空といったか。
さとりのペットと聞いていたが、じつはこの二人とはさとりよりも早く面識があったりする。
まあその辺はこのレポートには記載しない事にしよう。結構蛇足だ。

「おにーさんずるいよー。さとり様ばっかり抱き合ってー」
「にゅふふ~。私も○○と抱きつくー」

そうこうするうちに二匹にまとわり付かれてしまった。
抱きつくといっても空はほとんどヘッドロック状態だし燐にいたっては足の上で丸まっているだけだ。
あと空、そのロックバスターしまえ。

こうなるとまとめ作業を中止せざるをえない。
私はすぐにあきらめて二匹の相手をする事にする。

このレポートについてのまとめは後日に見送る事にする。



追記
どうやら地上からこの地下にお客さんが来ていたらしい。
地上にも抱き枕はあるのだろうか。それを確認してからこのレポートの完成型をまとめたいとおもう。

>>新ろだ381


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○○の日記から記載

幻想郷に迷い込みさらに紅魔館に住み込んでから数ヶ月立つ
館の主に気に入られここで生活をさせてもらっているのには凄く感謝している。
レミリアに出会わず、幻想郷をさまよう羽目になっていたら今頃、閻魔様に裁かれていた事だろう
IFの話を考えるとゾッとしない。
ただ俺の事を気に入りすぎて屋敷から出るなといわれるのだけはどうかと思う
まあ元から引きこもりがちだし問題も無いだろう。





屋敷に入り次は何をしようかなと考えていると咲夜さんが現れた。
「○○様、パチュリー様がお呼びです」
丁度暇だし図書館に向かうかと返事をして歩いていった。


扉を開け中に入る
中に入ると図書館独特の匂いする
こちらに背を向け本を読む紫色の魔女にの元に歩いていく
「呼んだか? パチュリー」
「えぇ、少し手伝ってほしい事があってね」

何を手伝って欲しいのだろうか?
「それで、俺は何をすればいい?」
「私の読み終わった本を片付けて欲しいのよ」
専門の人(悪魔?)が居るからそっちに頼めば良いんじゃないか?と思い聞いてみるが
「小悪魔は今日体調を崩していてね、休みなのよそこで暇を持て余しているだろう○○の出番というわけよ」
暇じゃなかったらどうするつもりだったんだ?と聞くと
「それはあり得ないわ」と答えられた。
実際に暇だったから言い返す事もできないのだが

パチュリーが読み終えた本を膨大な数の本棚に片付けたを繰り替えしていたが
なにやらパチュリーの様子がおかしい。
「ゼーゼー……」
どうやら持病の喘息が起きたようだ

「大丈夫か?」
急いで駆けつけ背中をさすってやる
暖かい飲み物があれば楽になるのだろうが自分で作ってる間に苦しい思いをさせるのもだめだ
かといって誰かに頼もうにも誰も居ない。
そう思いながら背中をさすっていたが

「パチュリー様、こちらをどうぞ」
咲夜さんが来たようだ、流石に頼りになる
パチュリーはコップを両手で持ち飲んだ。
どうやら喘息の薬のようだ、これで呼吸が楽になればいいのだが
そう思っているうちに飲み終えたようだ

「はぁはぁ、ありがとう咲夜、○○楽になったわ」
「それは何よりです、パチュリー様」
「楽になったのならそれで良いさ」
そのあと本当に大丈夫か?と聞いたら「心配し過ぎよ」と言われた。


その後も喘息の発作も起きず何事も無く本の片付けは終わった。


片付けも終わりまた暇になったなと思っていたら思考を読んだようにパチュリーが
「どうせ暇でしょ?小悪魔の様子を見てきてくれないかしら?」
との事、二つ返事にて承諾した
「襲っちゃだめよ?」
襲ったらどうなるのやらその場でボコボコにされるのか搾り取られるのか。
どっちだろうかと考えながら
「調子の悪い人(?)を襲うなんて最低じゃないか、そんなことはしないさ」と返した。


小悪魔の部屋は図書室の中にある司書が使う部屋に居るようだ。
パチュリーから場所は聞いたがこんな場所が在ったんだなと思いながら進む
そして目的の場所、小悪魔の部屋に到着する。


女性の部屋だ失礼の無いように身だしなみを整え、ノックする


コン、コン

中から「どうぞー」という声が聞こえたのでドアを開け入る

部屋に入り目に付くのは大きなタンス、そして小悪魔が寝ているベッド
他に目に付くものと言えば窓と花瓶に活けている花くらいだろう
何の花かはわからないが綺麗な花だなと思う
想像していた女性の部屋とは違うなと思っていたら
「○○さん行き成り来て部屋をジロジロと見るのはどうかと思いますよ?」
ジト目になってこっちを見る小悪魔
これはこっちが悪いなと思い謝罪する

「すまない、想像していたの部屋とぜんぜん違っていたのでつい見てしまった」
「○○さんは女性の部屋に入ったことがないのですか、ふーんそうですか……」
妙に意味深にいう小悪魔、謎だ
目を輝かせ、童のように

「それで、どうして私の部屋に来たんですか?」
「ああ、パチュリーが様子を見て来いって言ってな、やることもないしこっちに来たわけだ」
そう言った後、ムスっとした顔で「そうですか。私は元気ですのでもう大丈夫ですよー」
と言った後眠るので出て行ってくださいと小悪魔に言われ部屋から出ることにした。
扉のノブに手が触れた時に

「それとも、一緒に寝ます?」

明らかにニュアンスが違う”寝る”発言をしたが気恥ずかしくそのまま出て行ってしまった。



「馬鹿……」



と言った。



それだけならばよかったのだろう、そのがその様子を窓から一匹のコウモリが見ていた。





自室に帰ってきたは良いがやることがなくベッドでごろごろしていた
持ち込んだIpodをなくしていなければ音楽を聴いているのにと思いながらごろごろする
そこでふと机の上にある物に気づく「Ipodじゃねぇか」
無くしたと思っていたものが見つかり喜ぶ○○だが「なんで机の上にあるのに気づかなかったんだ? 俺」
と思ったが、まあ見つかったからいいやと持ち前のお気楽な思考で考えるのをやめた。

しばらくすると扉がノックされた。


「失礼します。○○様お食事の準備ができましたので、食堂までいらしてください」

「わかりました。 準備できたらすぐに行きます。」
返事を聞いたあと咲夜さんはドアから出て行った。


「さて、今日のメニューは何だろうね この頃肉ばっかりだったからたまには野菜を食べたいなぁ」
呟きながら服を着替えだした。














前より読みやすくなってると言いなぁ……
以下おまけ



○○の日記

○○月××日


紅魔館に来て一番驚いたのは咲夜さんを見たときだったと思う。
小さい頃によく遊んだ女の子とそっくりだった事
あの子も親の帰りが遅くてよく二人でシーフードヌードル食べた事を思い出した。
そういえばあの子不思議な力を持ってるって聞いたが思い出せない。
なんだったっけな?

>>新ろだ389


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春。春といえばお花見だ。幻想郷ではそれが常識だ。

「お、○○よく来たね。待ってたよ」
「そりゃ小町から酒に誘われたら、断れないさ」
「へへ、うれしいねぇ、早速飲もうか」

お互いのお猪口に注ぎ合い、ぐいっと一気に飲み干した。

「ふ~、こりゃうまい。桜も綺麗だし言うことないな」
「おいおい、隣のあたいは無視かい?」
「あ、いやそんなつもりじゃ」
「……じゃあ、もっとおいしくしてやるよ」

そういうと、するっと帯を緩め、
ぎりぎりまで露出した胸元を抱き寄せ、そこに酒を……

「な、小町!?」
「さあ○○、召・し・上・が・れ」

いつの間にか肩を寄せられ、酒の香りに混じり、わずかに花の香りが立ち上ってくる。
花、いや小町の香り。これに酔わない奴などいないだろう。
酔わない男なんざ男じゃない。そう有罪だ、有罪。……ん? 有罪?

「有罪れす!!」
「な!? 映姫さま!?」
「ち、飲ませたりなかったか」
「まったきゅ、そんな色仕あけで○○さんをたぶらかしょーなんて! 恥をしりなしゃい!」
「きゃん! きゃん! 叩くのストップ! 四季様! こぼれるこぼれる!」
「こうなったらわたひも負けてられないれすね」

そういうと、映姫様も服を若干はだけさせ、
胸元を抱き寄せ、酒を……

「いや、無理だろ」
……はっ、思わず突っ込んじまった!?
「……ぷっ」


「………………ごめんなs」
「ゆ、有罪ですうううううううううううう!!」


普段の3倍以上のラストジャッジメントにより、
吹き飛ばされた○○は、舞い散る紫の桜を眺めつつ、こう思った。
ああ、せめて一口飲んでおくんだった、と。

>>新ろだ446

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最終更新:2011年02月26日 12:19