紫(レス)1
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「幻想郷での生活も早一ヶ月か……。」
皆はよくしてくれ、自給自足の目処もついた。
ありがたいことに毎日の食事も白米でときたものだ。
だが、一つだけ我侭を言ってもいいのなら――
「ゆかりが恋しいな……。」
あの赤しそふりかけをご飯にかけて、毎日でもはふはふしたいものだ。
でもあれの人気っぷりから、幻想入りは期待できないか。
「前の宴会から二日と経っていないのに、それほどまでに私のことを思っていてくださったの……?」
え紫さん何時から後ろにいやがりますかというか珍しく玄関から入ってきたと思ったらなんか誤解してる!?
いや正確には全てが全て誤解という訳ではないが今回の話の流れからしたらこれ誤解じゃ
「……嬉しい。」
ああちくしょう、そんな顔見ちまうと誤解だとか言うのが無粋じゃないか。
ここで腹を括らなければ、かっこわるいじゃないか。
「紫さん、今から大事な話をしたいので、よければそこの座布団にでも。」
14スレ目 >>104
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○○「幻想郷に来たは良いが自分だけ歳取って行くってのも回りに悪いぜ!」
紫「その心意気や良し!メアリ・スーとか無視してあなたに歳を取らない程度の能力を与えるわ!」
○○「うぉぉ何と言う好都合!流石紫さんだぜ!」
紫「ほほほもっとおだてなさい!それじゃ早速行くわよ?」
○○ 「よし来た!おぉ・・・なんか若返った気がするぜ!」
紫「かかったなアホめ!その能力の弊害は一定以上体が成長するとショタ時代に体が戻ってしまうのさ!」
○○「721!?」
紫「さあさあ!ショタらしく存分に私に甘えなさい!」
○○「うぉぉ紫お姉ちゃ~ん!」
紫「○○~!」
○○「・・・という訳で養って下さい」
藍「歩いてお帰り」
紫「ちゃんと世話するから・・・」
藍「・・・ペットじゃないんですから、駄目ですよ」
橙「わ~い!おとうとおとうと~!」
藍「よし飼おう、いや飼い殺す方向で」
14スレ目 >>163
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女医の恰好をしているゆかりんを幻視した。
「今日はどうしました?」
「頭が少し痛くて、胸が苦しいんです」
「それは恋の病ですね」
「こ、恋っ!?」
「特効薬はわ・た・し(はぁと)」
「え、ちょ、どうしてベッドの方へ無理矢理連れていくんです!?そりゃ嬉しいし願ったり叶ったりでぜひともよろしくお願いしたいですけどイロイロと順序ってモノがああぁぁぁ!!!」
14スレ目 >>180
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189 :名前が無い程度の能力:2008/03 /27(木) 09:51:19 ID:AOihubiIO
普段は胡散臭くて余裕たっぷり、何事にもマイペースを崩さないゆかりんが
○○ に押し倒されると頬は真っ赤で眼はトロン、口をぱくぱくさせながら胸ドキドキで荒い呼吸で
「あ・・・あぅ・・・」
となるのは実に良い
192 :名前が無い程度の能力:2008/03 /27(木) 10:11:10 ID:X/8NyP8o0
「・・・・・もぅ、急に押し倒すなんて・・・・強引ね・・・・」
「・・・・いつも俺が押し倒される側だったからな。たまには押し倒させてくれ」
「・・・うふふ。そうねぇ、今日は許してあげる。そのかわり、ちゃぁんと私をリードしてくれなきゃだめよ?」
「わかってるさ」
「・・・・・・・////」
「藍しゃま?そんなところで何やってるんですかー?」
「!!!ちぇ、橙!?」
「何かあるの?」
「お、お、お、お前はダメだ!まだ早い!」
こうですか?わかりません><
14スレ目 >>189>>192
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紫さまが急に後ろから抱き着いてきて離してくれません。
逃げようとしたらスキマから上半身だけ出してくっついたたまま付いて来ました。
しかもむやみに色んな所ですりすりしてくるので背中がくすぐったくてたまりません。
困ったので一体なにをしているのか聞いてみると。
「〇〇が皆に取られないようマーキングよ♪」
紫さまそんな事しなくても僕は紫さまの事が大好きだから大丈夫なのです、
と、言ったらよけいにひどくすりすりしてきました。
なぜでしょう?
14スレ目 >>394
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夜も更けて、一人の男が座する家に筆の舞う音が静寂に溶け込む。
闇夜に一つ、闇を照らす行灯が一つ。
夜目のきかない人間の為にと、家主が用意してくれたそれに火を灯して、男は筆に墨を吸わせる。
部屋の中には男以外に誰もいない。
故に、不意に耳に届いた女性の囁きも、あってはならないものだった。
「今回はまた、奇抜な物語を書き起こしているのね」
「……紫様」
虚空の亀裂から白く繊細な指先が伸びて、男の顎をくすぐる。
紫と呼ばれた女性は、更に亀裂から美しい肢体を引き出して、宙空ふわりと腰掛けた。
まるで夢の中にいるような不条理も、女性が妖怪であることを思えば納得できる。
そして、ただの惨めな人間である男は、それを見上げることしかできない。
「また、夢を綴っているのね」
紫の視線が示す先には、男が筆を滑らせていた紙が置かれている。
紙面に書き起こしたのは、涙を滲ませる物語でも、頭を捻らせる哲学でもない。
そこには男の夢。妄想と呼ばれるものが、永延と書き綴られている。
「今回は刀を振るい、妖怪を断つことのできる人間の話。前回は巫女のような鋭さに、百を生きた魔女のような聡明さを併せ持つ人間の話」
「……紫様の言うとおり、ここには私の夢が綴ってあります」
「何故? こうしている今も、力の無いあなたを私は愛している」
振り向いた先、白い指が男の唇に添えられた。
その先にある、紫の柔らかな唇が微笑みを崩す。
何度も交わったその唇は、もう一度男に何故、と問いかけた。
「確かに、それは私の夢でありました」
男は答える。
こうしている今も、かつて自分の見ていた夢なのだと。
そして――。
「欲は、満たされた今も私の中に沸いて出るのです。貴女の力が強大であるほどに、貴女の頭脳が明晰であるほどに。……貴女が魅力的であるほどに」
だから私は、貴女の隣に立っていられるほどの力が欲しいと、夢を綴るのです。
言って、男は筆を置いた。
まだ墨の乾いていない紙面には、平凡な人間ではありえない活躍が、夢のような展開と共に書き綴られている。
平凡故に、夢の中でだけ望む自分の理想の姿。
夢の中だけで許されるその不条理。
男はそれを異端な夢と知りながら、想うことを止めない。
「それなら、再び夢を叶えてみる?」
深い笑みに彩られた唇が、囁くように男の鼓膜を揺らした。
愛する女性は境界を操る妖。その指を僅かに振れば、男の夢は容易く叶えられるのかもしれない。
「いいえ」
それでも、男は首を縦には振らなかった。
「全ては夢の話。今の私にはありえない形。私はただ、人間として紫様の隣に居たい」
「……そう、残念」
「でも、せめて願うことだけは止めないでくださいね」
儚い人間の命、夢の中だけでは永遠を共に生きていたいから。
男は微笑みに唇をゆがめながら、夢を綴った紙を行灯の火にかける。
揺らめく火は間をおかずに燃え移り、音も立てずに男の妄想を食いつぶす。
それでいいと、男は思った。
「愛しています、紫様」
「ありがとう、○○」
互いに浮かべた微笑と共に、火が吹き消される。
暗闇の満ちた部屋の中、そっと唇を合わせて、男は舌の上に涙の味を感じた。
人として、愛する人よりも先に死に行くことは、自然なことだと思う。
それでも、目の前に居る人を悲しませたくはない。
それを願い、夢を見ることは、果たして罪なことなのだろうか。
思いながら、瞳を閉じた男は一つだけ涙をこぼした。
恐らくは、男は最後の時まで夢を見続ける。
14スレ目 >>682
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縁側であぐらかいてたら
ちみっこいゆかりんがてとてとやってきて
あぐらのなかに座ってきた
んで上目遣いでこっちに甘えてきて理性ががががが
「食べてもいいのよ」
ってあんた台詞違う台詞違う
んでも変わるのは見かけだけだなどと落ち着こうとしても
ラブリー(死語)な仕草で揺さぶりをかけられる
それでも必死に我慢してたら
業を煮やしたゆかりんに押し倒されt
(省略されました続きが読みたければ縦横封印でクリアしてください)
15スレ目 >>921
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「おいーっす」
「あら、また結界越えてきたの?」
「暇だからな」
「ふーん、私の立場がないわね」
「いっつも寝てるお前にゃ言われたくない……ん? 何見てるんだ?」
「ああ、この魚眼レンズ? 面白いわよ」
「こりゃひでぇ……地獄絵図? いやこれはむしろ天国では?」
「幻想郷はじまったわね」
「はじまったな、幻想郷ならぬ桃源郷だ」
「ついでに、私達も新しく始まってみ…… ひゃっ!?」
「言われなくてもだ。 へー紫も案外かわいい声だすんだなー」
「だって……急に背中つつーってされたら誰だってそうなるわよ……」
「紫もはじまったな」
「……うん…………」
16スレ目 >>432
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「紫ー」
「何?」
「好きだぜ」
「私もよ」
「そっか」
「そうよ」
「…ずっと一緒にいような」
「ええ、ずっと一緒にいましょうね」
16スレ目 >>473
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「ただ刹那的でもいっしょにいたいんですよ」→紫
17スレ目 >>224
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「○○ーー、何処ーーーー?」
「はいはい、如何しました紫様?」
「昨日久々に徹夜して眠いの。…という訳でいつもの」
とか言われてゆかりんに膝枕したいです。
17スレ目 >>233
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ゆかりん大好きだよ!
17スレ目 >>410
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「紫、寒い、冷房切れよ」
「いやよ、寒かったら抱き合えば良いじゃない」
「よし分かった、あえて藍と抱き合うぞ」
「あらら、うっかりリモコンをスキマに落としちゃったわ、私も寒くなってきたのに」
「・・・はいはいわかったよ、おいで」
「もう、そんなんじゃ駄目よ○○」
「じゃあ何がしたいのさ、布団でも掛ければイナフ?」
「違うのー、ひ、と、は、だ、で、温めてね(はあと)」
「・・・仕方ないな、何もしないぞ」
「私から勝手にやるわね」
「言うと思った、そんな悪い女じゃない癖によ」
「あー、○○の匂い本当に良いわ・・・抽出して香にしようかしら」
「うあ、恥ずかしいからマジやめて」
「じゃあ私の好きな時に、こうやって、ね?」
17スレ目 >>796
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うにょーん
○○「……?」クルッ
うにょん
○○「気のせいかな……今、隙間が」
うにょーん
○○「そこだっ!……と見せかけてこっちだっ!」
うにょっ……うにょん
○○「……紫ー、いるんだろー」
うにょーん
○○「出てこい紫」
??「なっ……中に誰もいませんよ……?」
○○「いいから出てきなさい」
ずるずる
紫「ひゃあ……」
○○「まったく、婿入り前の男の子の私生活を覗き見るとは」
紫「うう……だってぇ」
○○「だってじゃありません」
紫「やぁ、ほっぺたつつかないでよぉ」
○○「おしおきだこいつ」
紫「ちょっ、あはは、くすぐったいって、やめ、あはっ、あははははは」
17スレ目 >>873
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紫が告白した。
「私、あなたのことが好きよ」
青年も答える。
「俺も、あなたのことが好きですよ」
紫が青年に抱き付いた。
青年も紫を抱き締めた。
いつもなら騒ぎ立てる鴉天狗の新聞記者も、彼女の手によって残機はゼロ。
今の二人を隔てるものは何も無く、ただ――
目が、覚めた。
「……夢、なのね…」
18スレ目 >>28
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ごく普通の朝、○○が目を覚ますと……
なんと隣でゆかりんが寝ているではないか
しかも何故か自分もゆかりんも全裸
これは一体どうしたことか。昨日は酒なんて飲んでないぞと悩む○○
とりあえず起きようとするが…ゆかりんが抱き着いて離さない
なんとか手をどけるが…すぐにまた抱き着いてくる
賢明な視聴者のみなさんはお気づきだろう。このゆかりんこそが今回の仕掛け人である
それにしてもこのゆかりん、ノリノリである
さきほどからこの状況をどうしようかと悩む○○!これにはたまらずゆかりんもニヤリ
流石にこのままだと○○の理性が崩壊しかねないので、ここでネタばらし
あなたは別になにもしてないのよと言われ呆気にとられる○○
自らの行動を思いだし○○は、ただ笑うしかなかった……
18スレ目 >>477
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それは○○が子供の頃にした約束。
○○「ぼく、おっきくなったらゆかりおねぇちゃんとけっこんしたい!」
紫「あら、私と結婚したいの?」
○○「うん!」
紫「ふふ、そうね。○○が大きくなって、私に弾幕ごっこで勝てたらいいわよ」
○○「ほんと?」
紫「ええ。だから強くなりなさい、○○」
○○「うん! ぼくがんばる!」
――十数年後
○○「この時を待っていたぜ」
紫「まさか、あの時の約束を果たしにくるとは思ってなかったわ」
○○「何言ってるんだよ、紫姉。俺は今日この日のためにがんばってきたんだぜ?」
紫「でも、私以外に女性はいるじゃないの。○○はモテるのに……」
○○「あの時の約束から、俺の想う人は紫姉だけだから……」
紫「○○……/////」
○○「約束通り、俺が勝ったら結婚してもらうぜ!」
紫「ええ、わかっているわ。さぁ、来なさい! ○○!」
一途な愛は不可能を可能にします。
18スレ目 >>657
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○○「俺と幻想郷、どっちが大切なんだ?」
紫「幻想郷に決まってるじゃない」
○○「・・・」
紫「・・・そうね」
○○「?」
紫「あなたの居る幻想郷とあなたの居ない幻想郷でなら、比べるべくもないわ」
○○「そっか」
紫「あら、照れ隠し?聞いてきたのは貴方の方じゃない」
○○「ばっ、馬鹿!そんなことねーよ!」
紫「ふふふ」
19スレ目 >>570
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(編者注:「膝枕専用椅子」の話)
「紫様、こんなん買ってきました」
「あら、これはいいわね。○○、ちょっとその椅子をそこに置いてみて」
「はい」
「それじゃあ、そこに座ってちょうだい」
「これでいいですか?」
「ええ。それではお邪魔するわ」
「って、あれ? 俺が膝枕するんですか?」
「もちろん♪」
うーむ、膝枕してもらいたかったのだが、まぁいっか。
19スレ目 >>697
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(編者注:異変前、出かける時の置き手紙の話)
おもしろそうなことが始まるYO☆KA☆N
ちょっと出かけてくるわね。
寂しがって藍や橙に迷惑かけちゃめーっ!よ?(はあと
愛しのダーリン(はあと(はあと)
ゆかりん
○○「…」
藍 「…」
橙 「…」
19スレ目 >>760
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~ある夜のマヨヒガ~
「ねぇ、○○」
「何ですか、紫さん」
「あなたは、いろんな子を口説いてるわね」
「ひ、否定はしませんけど、いきなりどうしたんですか」
「けど、すぐに押し倒そうとするから失敗ばかりだけど」
「無視ですか」
「……」
「……」
「どうして、そんなに積極的なのかしら?」
「ここの女の子は可愛い子たちばかりですからねぇ、声をかけない方が男として間違ってますよ」
「……ふーん」
「? 」
「……私は」
「紫さん? 」
「……私は一度も言われたことがないのだけれど? 」
「!? 」
どさっ。
「ち、ちょっと紫さん!? 」
「あら、押し倒されるのは慣れてないのね」
「これはこれでなかなか……、じゃなくて!どうしたんスか、何か酒臭いし」
「……酔ってなきゃ、出来ないわよこんなこと」
「何か言いました? 」
「何も、、……ねぇ○○、私たちが初めて会った時のこと覚えてる? 」
「忘れようがありませんよ、妖怪に襲われて死にかけてましたから」
「そう、あの時私は、あなたを食べようとしていたわ。ほうっておいても死んでいたし、助ける義理もなかったしね」
「周りにいた妖怪が一斉に逃げ出したときは驚きましたよ」
「ええ、私は妖怪を散らすために、妖気や殺気を出していたわ、それなりに本気でね。でも、あなたは私が姿を現しても、笑っていたわね、大概の人間は命乞いをするか、絶望するのに」
「それは……」
「嬉しかった」
「えっ? 」
「恐れず、かといって諦めるでもなく、ただ純粋に私に向かって、笑いかけてくれたことが嬉しかった」
「自慢じゃ無いけど、私もそれなりに生きてきた妖怪だから、力は強いわ。そこら辺の鬼や魔女が敵にならないくらいにはね。だから、何処かしら皆私を恐れてるの、心の奥の奥ではね」
「そんなこと」
「心の境界を覗けばわかることよ」
「だからこそ、あの時のあなたの笑顔に惹かれたのよ」
「紫さん……」
「ねぇ○○、私じゃダメなの?魅力がない?だから口説いてくれないの?私はこんなにもあの笑顔に惹かれて──」
ギュッ
「すみません」
「○○? 」
「紫さんをこんなに追い詰めてたことは謝ります。でも俺が紫さんに何も言わなかったのは、魅力がないとかそんな理由じゃ無いんです」
「えっ? 」
「俺があなたに初めて会った時、月に照らされて立っているあなたを見て、心奪われたんです。『ああ、こんなにも綺麗なものがこの世にはあるんだなぁ』って。そう思ったら何だか満足しちゃって、幸せだな、と感じたんです」
「……」
「それに比べたら、俺の口説き文句なんか安っぽく聞こえて何も言えませんよ」
「……バカ////」
ギュー
「あ、あの紫さん? 」
「何よそれ、最高の口説き文句じゃない。もっと早く言いなさいよ、バカバカバカ////」
「す、すみません」
「……○○」
「はい」
「私、八雲紫は○○のことを愛しています。あなたがよければ、同じ時を共に生きてはくれませんか? 」
「紫さん」
「返事」
「こんな俺でよければ、喜んで」
「あなただからよ」
「紫」
「○○」
ふたつの影は暫く重なったままだった。
19スレ目 >>932-933
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「秋だな」
「秋ね」
「満月だな」
「満月ね」
「なー紫」
「何?」
「明日2人で幻想郷回るか」
「いいわね」
「どこがいい?」
「三途の川」
「また物騒な」
「暇だもの」
「じゃあ行くか」
「明日ね」
「平和だな」
「平和ね」
20スレ目 >>213
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紫「んー、やっと全員送り出せたわね」
○「んじゃ、今度は僕らの番ですか?」
紫「そういうことになるわねー」
紫「…ねぇ、○○は何処に行きたい?」
○「そうですねぇ…」
紫「今なら神無月に限り何処でもいいわよ、沖縄でも、北海道でも」
○「あえて言うならとあるところですかね」
紫「へぇ、何処なの?」
○「紫さんの隣です」
紫「……なら、付いてきてくれるかしら?」
○「付いていきますよ、天の果てでも、地の底でもね」
20スレ目 >>480
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子供の頃の話だ。
当時孤児だった俺が住んでいた教会。
そこで俺は彼女と出会った。
子供ながらも、俺は完全に一目惚れした。
彼女は本当に美しく、そして誰より優しかった。
あの日以来彼女と出会うことはなかった。
毎日のように、ずっとそこで待っていたが、彼女と再び出会うことはなかった。
しかし、再会の日は突然訪れた。
俺が幻想郷に迷い込んだあの日。
妖怪達に追い詰められ、死を覚悟したあの瞬間、彼女は再び俺の前に現れた。
圧倒的な力で妖怪達をなぎ払い、そして俺に振り返った時、俺は本当にこの人が好きなんだと確信した。
「やっと会えました……。八雲紫さん、俺はあなたのことが好きです……」
~それから数年後~
「どうしたの?」
「いや、初めて会った時のこと思い出してた」
そして今、彼女は純白のドレスに身を包み、俺達はあの教会にいた。
「でも、この教会で結婚式をあげたいなんて言うとは思わなかったよ」
「ふふ。だってここは、あなたと初めて出会った場所ですもの……」
「外界であるこの場所で、みんなに祝ってもらうために神無月外界旅行を提案……。最終日はここに集合と」
「どうせならたくさんの人に祝ってもらいたいじゃない。それに、お土産を買ってくるという約束だから、各地の美味しい物がいっぱい食べられるわよ」
本当、抜かりの無い人だ。
「紫、○○。そろそろ」
「わかったわ、霊夢」
「それじゃあ行こうか、紫」
「ええ、あなた」
暖かな祝福で迎えてくれる幻想郷の住人達。
俺は紫と、そして彼女が愛する幻想郷が大好きだ。
そしてこれからも、俺は彼女と幻想郷を愛し続けていく……。
神無月外界旅行の真実。ゆかりんならやりかねないと思うんだ。
20スレ目 >>500
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「じゃあ藍に橙、しっかりお留守番を頼むわよ」
「はい、ゆっくりとしていらっしゃいませ」
「紫様、いってらっしゃませー」
式神とその式に声をかけ、私はスキマをくぐり抜ける。
そこには。
「おかえり、紫」
「ただいま、あなた」
私の、世界でいちばんいとしい人が。
「今年の冬もよろしくね」
「ああ、こちらこそ」
そして、一年ぶりの逢瀬を祝い、
二人はそっと唇を重ねた。
というわけで冬の間、ゆかりんは俺ん家でゆっくりしてるんだぜ
21スレ目 >>167
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「ねみー」
「つーかさむー」
「何で冬なの? いつものスキママジック使えよ」
「いやだって寒いし」
「ならとっとと使えって」
「出たくない、いいや出たくない」
「頑固な意見なので二回言いましたってか? バカ妖怪」
「バカって何よ⑨って、喰うわよ」
「喰う気も起きないんだろ? ねみーんだろ」
「あーいうなーますますねむーい」
「寝ろよ寝ろよそしたらその毛布ひっぺがしてパクってやる」
「絶対触らせねーてか縫い付けてやる、毛布体に縫い付けてやる」
「少しは式神ーズ見習えよ、藍さんも橙も主がコレだから必死こいて年末の結界測量やってるぞ」
「主の代わりに働くのが式神っしょー、だからこれていいじゃん」
「じゃあ主っぽくしてろよ、布団で寝てないで」
「やーだってさむーい」
「あーしゃべったら眠くなった」
「私も眠くなった」
「また寝るか」
「おやすみー」
1つの布団に2人って暖かそうだ
21スレ目 >>236
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紫「え?戦う力が欲しいの?」
○○「はい」
紫「必要ないわよ」
○○「でも、妖精を追い払うだけの力じゃ・・」
紫「あなた、何のために力が欲しいの?」
○○「霊夢達が戦ってばかりで、俺は何も・・・」
紫「馬鹿ね・・・でもやっぱ男の子なのね」
○○「そりゃ、大切な人は守りたいですから・・」
紫「誰のことかなぁ・・私なら嬉しいけど」
○○「紫さんも大切な人です・・・・俺にとって、この幻想郷が一番大切な人みたいなものだし・・」
紫「そう・・・でもね、その為に人外や妖怪になるって言ったら・・食べるわよ」
○○「い゙」
紫「あなたはそのままでいいの、あなたにはあなたにしか出来ないことがあるでしょ」
○○「・・・・・わかりました」
紫「(あなたにしか出来ないこと・・・それは私達を幸せにしてくれること・・)」
紫「(あなたが来てこの幻想郷も変わったような気がする、霊夢やレミリア、それに私も・・)」
紫「(○○・・・これからも私達を幸せにしてね・・・)」
○○「紫さん?」
紫「○○、お腹すいちゃった・・何か作ってくれない?」
○○「はい、わかりました」
21スレ目 >>799
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「いい夜だな……」
夜道を散歩していて思った。と、いうよりいい夜だから散歩に出た
月は下弦の三日月。それはまる--
「空が笑ってるみたいかしら?」
突然後ろから声が聞こえる。俺は後ろを向くことなく返事をする
「あぁ。だとすると空ってのは小顔の可愛い娘だと思うのは俺だけだろうな」
「そうね。ちなみに私とどちらが上?」
「お前に決まってんだろ。紫」
22スレ目 >>326
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「はぁ~…」
「どうしたんですか紫さん?大きなため息ついちゃって」
「最近ついてないわ。やな気分になってきたから膝貸して」
「はぁ、どうぞ。それで、何があったんですか?」
「月侵略は失敗するし、天人は生意気だし、地霊はやってくるし、
最近の厄介事続きで管理不徹底を理由に閻魔様に叱られるし…」
「確かにそれは踏んだり蹴ったりですね」
「でもね」
「え?」
「このぬくもりに触れることで少しずつだけど、失ったはずの元気と
勇気が戻ってくるの」
「そうなんですか?」
「そうよ。それもあなたでないと絶対手に入らないわ。自信を持ちなさい、
これはあなただけにしかできない最大の仕事。この大妖八雲紫にぬくもりを
与え、元気と勇気を与えることが出来る程度の能力の持ち主」
「えぇっ」
「そういうわけでもっとちょうだい♪」
「いきなり表情がくだけた!?」
ガバッ
22スレ目 >>399
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「………」
『…不安かしら?』
「あたりまえさ。今まで忽然と姿痕跡が消えていた人間が、これまた忽然と現れ試験を受けるなんて…。
前例がなさ過ぎて、不安で押しつぶされてしまいそうだよ」
『それはそうでしょう、だってあなたが初めてだもの。
わざわざ試験だけ受けるために外界に帰りたい、なんて言い出す人なんて○○ぐらいよ』
「まあ、そうだろうけどさ。……それでも、僕は受けなくちゃいけない」
『いい成績をとっていい大学に行くため?』
「違うよ。過去の自分へのけじめと、ささやかな親への復讐のためさ」
『けじめ?』
「……うん、きっとけじめって言う表現が一番しっくりくると思うんだ。
偏差値と塾内平均と順位と参考書だけが全てだった過去の自分への、壮大な裏切り行為、
そしてそんな過去の自分になるよう強制させ僕を煽り続けた親へのいやがらせと決別。
………なんか格好よくまとまったけど、要するに何か親を悔しがらせたりしたい、っていうのが本命かな。不孝行息子だね、僕は」
『どうしてそんなことをするのかしら?』
「なんでだろう、学歴でしか息子を見れない親への反発、それしか知らない親への軽蔑、
そして無条件でその価値観を押し続け続けた親へ俺の人生のの賠償請求、いろいろあるんじゃないかな」
『親が憎い?』
「嫌いだけど、憎くはないかな。憎んだところでどうにかなる訳でも無し、そもそもその親がいなければ僕は生れてこなかった」
『………』
「あと、何か周りを引っかき回したいっていうのがあるね。……僕、ここに来るまでは歯車みたいな感じだったから………」
『…そうね。確かにここに来た時のあなたは、とてもじゃないけど人間とは言えないような状態だったわ。
暇のつぶし方を知らない、そもそも勉強以外の行動が自発的にできない、
腹が減っても主張の仕方を知らないし、まさか笑顔の作り方すら忘れてるとは思わなかったわ』
「………」
『でも、今は違うのでしょう?』
「……違う…のかな、紫がそう言ってくれるんなら、きっと違うんだろうね」
『ふふ、もっと自分に自信をもちなさい? 此処で得たものはたけさなるのでしょう?』
「うん。間違いなくいっぱいあるよ。皆には感謝してもしきれない」
「…そろそろ、行くよ。折を見て、スキマで落としてくれるかい?」
『勿論ですとも。私以外にも、あなたの事を好いてくれている子はいっぱいいるんだから。恋する少女は恐ろしいのよ?』
「じゃあ、行ってきます」
『がんばってらっしゃい。あなたの師達に恥をかかせない程度に』
「わかってるよ。 それじゃ」
22スレ目 >>503
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「紫~」
「ん~どうしたの○○?」
「久々のまとまった休暇なのに何で俺ら二人でゴロゴロしてんの~?」
「え~だってここの所働き詰めでゆかりん疲れちゃったの~外にいく元気な~い」
「あ~…マジでデスマーチ進行だったもんなぁ~つまりあれだな、ゆっくりしていってね!」
「私のゆっくりする場所はここだよ!」
バサッ
「え、ちょっ何でいきなり抱きついて…」
「私のゆっくりする場所は○○なのよ~」
(おお、理性がやばいやばい…!!胸の感触が暖かな吐息がゆっくりできないね俺!!)
23スレ目 >>146
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後、マヨヒガには何か、一昔前のパソコン(PC-98辺り)がひょっこり置いていそう。
会計用にとか。
「……で、今、件のPC-98を動かしてるが。明らかに中身弄ってあるだろ?コレ」
「あら、気に入りました?」
「いや、気に入るもなにも、PC-98だし。それに必要最低限のソフトしか入って無いみたいだし。」
「コレ自体はそもそも此処に必要の無い物ですから。これだけで十分ですわ」
「まあ、それもそうだが。藍さんが買い物の記録をキチンと残してるから打ち込むのも楽だ…」
「何処に出しても恥ずかしくない、自慢の式ですわ」
「…で、何故俺に絡み付いているんだ?紫。いい加減打ちにくい」
「藍も橙もいなくて寂しいのよ。女性の相手をするのも殿方の仕事じゃなくて?」
「だからって仕事中に絡み付くな。……後もう少しで終わるから、それまで待っててくれよ」
「なら、たまにはお茶でも淹れて差し上げようかしら?」
「あぁ、宜しく頼むよ」
23スレ目 >>835
───────────────────────────────────────────────────────────
「あら、貴方は次スレに行かないのかしら?」
「行ってもいいけど眠いんだよ」
「恋人が起きた時間帯に寝るというのかしら」
「いつもいつも朝から夕方にかけて寝る紫が悪い」
「それは仕方がないわ、毎日忙しくて寝る暇が無いもの」
「なら、俺と一緒に寝ようか」
「……起きたばっかりなのに?」
「二度寝の誘惑ってとても甘美な物じゃないか?」
「分かるわ。特に、恋人と一緒に寝るのは……ね」
「よし、なら寝よう。ほら、横に入って」
「お邪魔しますわ」
「あ゛ー……紫あったけぇ」
「○○もあったかいわよ」
「そうか?まぁいいや、おやすみ」
「ええ、お休み」
23スレ目 >>993
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紫「叫ばないの?」
○○「うん。叫びたくないし、それに叫ばないと伝えられないものとかも無いし」
紫「私への愛は?」
○○「まだ伝え切って無かったか?」
紫「いえ。でも伝えきるとかそう言う物でもないでしょう」
○○「そっか・・・・・・じゃ、愛してるぞ紫」
紫「やっぱり叫ばないのね」
○○「まあな。で、お前は?」
紫「あまり当然のことばかり聞くものじゃないわ・・・・・・私もよ、○○」
24スレ目 >>93
───────────────────────────────────────────────────────────
紫「と言うわけで一緒にお風呂に入りましょう」
○○「うん。意味が分からない」
紫「察しの悪い子ねえ。よい風呂の日だからに決まってるじゃない」
○○「………毎月二十六日は風呂の日だし、十一月二十六日は『いい風呂の日』だぞ」
紫「融通の利かない………。もう何でもいいから一緒に入るわよ」
○○「嫌。恥ずかしい」
紫「あらあら。私の裸くらい毎晩見てるでしょうに」
○○「そういう事言うなよ…………」
紫「良いじゃないの。お風呂でってのも」
○○「何するつもりだよお前」
紫「そりゃあナニよ」
藍「………何やってるんですか紫様」
○○「いい所にきた藍。お前からも言ってやれ」
紫「ああ藍。実はかくかくのしかじかで………」
藍「まるまるのうまうまという事ですか………ハァ、やるなら私や橙が入ってからお願いします」
紫「ラジャ♪」
○○「紫よ。何で俺を隙間に入れる?」
紫「逃げそうだから」
○○「……………もう良いやなんでも」
24スレ目 >>147
───────────────────────────────────────────────────────────
「○○」
暖かい日差しの照るマヨヒガの縁側。○○は傍らで寝転ぶ自らの主に突然名を呼ばれた。
「如何しました紫様」
いえ、と何処か遠慮がちに答える紫。
おかしいな、と○○は思う。
何時もならこのような声は出さない。何時もならば、胡散臭い声で笑いながら他愛もない話題を切り出し、二人で笑う。
「本当に如何しました紫様」
「いやね、○○。貴方は人間で、私は妖怪。やっぱり、将来が気になるのよ。テンプレートな事だし、確証のない言葉でいいなら幾らでも言い繕えるけれど」
なるほど。
紫様は詰まり怖がっているのだ。
古今東西、異種族間の恋愛と言うものにハッピーエンドは無い。鶴の恩返しに雪女。南総里見八犬伝は全ての始まりに先ず犬が殺された。
「…………前例が無い、ですか」
コクリ、と頷く。矢張り中っていたようだ。
「私には似合わない感情だと思っているでしょうけど、私って実は寂しがりやなのよ。今までは心の奥底にしまい込んで見ないふりをしてたけど、日に日に上へ浮かんできて、もう目の前に来ているの。周りを囲まれてどこを見ても其れしかない。目を瞑ってもすぐ近くにあるから気配で分かってしまう。もう、限界なの」
泣きそうになりながら言う。顔色も少し悪く、確かに思い詰めているのだろう。ここまでになって初めて気づくとは僕も鈍感な人間である。
やれやれだ。
「紫、確かに異種族間の恋愛に成功例は無い」
「ええ…………」
「だがそれが何だ」
へ?と不思議そうな顔をする。
「いいか?前例が無い、と言うのは誰もやっていないと言うことだ。それ以上の意味は無い。前例が無いから出来ないと言うのは根本を勘違いしている馬鹿者の言うことだ。前例の無さで言えば人が空を飛び、宇宙に行くことなど考えられなかった」
「前例が無いなら、僕らが前例になろう」
少し恥ずかしかったが、紫も笑ってくれたのでいい事としよう。
それから十月十日経った、ある暖かい日差しの照るマヨヒガの縁側。○○と紫の間に一人の可愛らしい童が居たのは、別のお話。
24スレ目 >>157
───────────────────────────────────────────────────────────
紫「スピー・・・・・・スピー・・・・・・」
○○「・・・・・・・・・・・・・・・」
紫「スピー・・・・・・スピー・・・・・・」
○○「・・・・・・・・・・・・・・・」(スッ)←手を髪に伸ばす音
紫「スピー・・・・・・スピー・・・・・・」
○○「・・・・・・・・・・・・・・・」(クンカクンカ)←髪を匂う音
紫「・・・・・・・・・・・・・・・なにしてるの○○」
○○「ッ!」(ビクッ)
24スレ目 >>389
───────────────────────────────────────────────────────────
○○「おーい、霊夢」
霊夢「あら、○○。どうしたの?」
○○「紫を探してるんだけど、どこにいるか知ってる?」
紫「ここにいるわよ」
○○「おお、丁度良かった。なあ紫、頼みがあるんだけど」
紫「なに?」
○○「抱かせて」
紫「・・・・・・・・・・・・・・・へ?(顔が真っ赤)」
○○「・・・・・・・・・・・(ドキドキ)」
霊夢「・・・・・・・・・・・(なんとなく全てを理解)」
紫「・・・・・・・・・・・・ハゥ」
○○「ちょっ、紫!大丈夫か!?」
霊夢「でも良かったじゃない。これで思う存分抱きしめられるわよ」
○○「・・・・・・・・・・・・・・それもそうだな」
24スレ目 >>763
───────────────────────────────────────────────────────────
紫「ようやく私に追いついたようね」
∞「圧倒的なお前に追いつくのは苦労したよ。だが、今の俺は負けない!」
ズドーン!
紫「くっ……やるわね!でも、その程度で私に勝てると思わないことね」ヒュン!
∞「馬鹿め、その程度の攻撃が俺に当たると思ったのk(ドカッ)な、何!?」
紫「ふふ、いまのは囮よ。本命は事前に放っておいた今の攻撃」
∞「そんな先のことまで計算していただと!?馬鹿な、そんなことができるわけがない!」
紫「あら、私が誰か忘れたの? 計算能力はそこらの式神より上よ」
紫「また私の勝ちね」
ピューン!
∞「ちくしょうまた2位かよ」
紫「わざと下位になって雷を取ったのは面白い作戦だったわ。でも、アイテム頼りでは私には勝てないわよ?」
∞「むむ、いい作戦だと思ったんだけどなぁ……」
紫「それに、マリカの醍醐味は競り合いだと思わない?」
∞「……わかったよ。今度は真っ向勝負でお前に勝てるよう練習するよ」
紫「楽しみにしてるわ♪」
25スレ目 >>430
───────────────────────────────────────────────────────────
○○「………Zzz」
紫「○○~っ♪」
○○「……Zzz」
紫「よし・・・○○は寝てる・・・。いまのうちに…お邪魔しまーす♪」
ゴソゴソ
紫「○○と一緒にいると、あったかい…」
○○「…ん~」
ゴロン
紫「ひゃ!?○…○○!?」
(○○の顔が近い…近いよぉぉぉぉ…)
○○「…うぅん…」
ギュ
○○「ひぁぁ!?…はぅ」
藍「紫様ーまた○○の所n…いまは起こさないでおきますかね…」
25スレ目 >>608
───────────────────────────────────────────────────────────
僕は幻想郷に来て出会った女性、八雲紫さんに恋をしていた。
どこが好きなのかと聞かれても困ってしまうのだが気付いたら好きになっていたのだ。
本当は言わないつもりだったのだが、どうしても想いを抑えられなくなってしまい結局は告白してしまった。
ただ一言
「好きです」
僕は彼女にそう言った。
「本気なの?」
彼女はいつも浮かべている笑みを消し真剣な表情で聞いてくる。
もちろん冗談でこんな事を言う筈がない。
「はい。気付いたら好きになっていました」
だから僕は正直に答えた。
紫さんは何かを考えるかのように暫く瞳を閉じていたが、やがてその双眸が僕を再び捉えた。
そして僕に告げる。
「○○。人の夢と書いて儚いと言うわ。私にとっては貴方の想いも所詮は一時のものなのよ」
遠まわしに言っているが僕の想いは受け止められないと言うことなのだろう。
「たしかに妖怪の君から見たらそうかもしれない」
ただ嫌いと言われるなら諦めはつくのだけど、彼女は悲しそうにそう言ったのだ。
「……なら」
だから――
「けどね、儚いという字から夢をとっても結局は人になるんだよ」
だから僕は反論した。
「……」
「それなら……例え今にも消えそうだったとしても僕は夢を持ち続けたい」
それはまともな反論にすらなっていないだろう。
自分の想いをただ押しつけてるだけなのだから。
「○、○」
だけどそれでも言わずにはいられなかった。
「だからもう一度言わせてもらうね。紫さん、貴女の事が好きです」
僕はそれだけ彼女の事を好きになってしまっていたのだから……
僕がもう一度告白をした後紫さんは俯いている。
よく見ると彼女の肩が少し震えているようだ。
「やっぱり駄目」
「どうしてですか?」
如何したものかと考えていると紫さんはゆっくりと顔を上げて語りだす。
「他人の言葉を信じて何度も傷付いてきた」
それは彼女が話したことのない過去の話。
僕が生まれるなんかより遥か前の出来事だ。
彼女にも愛した人間は何人かいた。
当然だろう。見た目とは裏腹に僕なんかよりもずっと昔から生きているのだから。
しかしそれらすべてに裏切られたのだ。
「所詮は妖怪と人間だったから……」と彼女は寂しそうな笑みを浮かべて語ってくれた。
「僕の言葉も信用できないと?」
彼女の話を聞いた後僕は間髪入れずに聞く。
「ええ。悪いけど信じる気にはなれないわ」
すると彼女は困ったように、しかしハッキリとそう返してくる。
「むぅ……。なら貴女の為にも引き下がれませんね」
「どうして?」
目を見て理解した。
彼女の心を簡単には動かせないだろう。
「人を信じられないなんて悲しいじゃないですか」
「……」
「だから僕は貴女の為にも引き下がりません」
だからこそ僕は諦める訳にはいかなかった。
紫さんは僕の言葉を聞いて何故か更に悲しそうな顔になる。
「……皆私の為にって言っていたわ」
「え?」
そしてゆっくりと語りだす。
「今まで私を傷つけた連中よ」
「……」
彼女が紡ぎだす言葉は短かった。
「貴方もどうせ彼らと一緒」
「な!? 違う! 僕は本当に貴方の為を思って……」
でも彼女の辛さが言霊にのってたしかに僕に伝わってきた。
「ねぇ知ってる? 人の為と書いて偽りって読むのよ」
その言葉は僕には重すぎた。
漠然と理解した。
「わかりました。紫さん、僕では貴女を気づ付けるかもしれませんね」
「……御免なさい○○」
僕にはこの人の隣にいられる器は無いと。
悔しかった。彼女に相応しくないと思った自分自身が。
「それじゃあ最後に一つだけ良いですか?」
「なにかしら?」
だからこそ最後に想いをぶつけることにした。
「人間は弱く狡猾な生き物です。平気な顔をして他人を傷付ける者もいるでしょう」
「……」
彼女が振り向かなくても構わなかった。
「けど本当に他人の事をあなたの事を考えている人間もいます」
「……」
ただ何時か紫さんが幸せになれる事だけを祈って言の葉を紡ぐ。
「人の言と書いて信じるって読むんですよ」
彼女の手助けになってくれる事を祈りながら
「今は無理でも構いません。でも、でも何時か……何時か信じられる人ができるのを祈ってますね」
最後にそう言って自分にできる最高の微笑みを浮かべた。
でもそれは泣き笑いになっているのかもしれない。
「……○○」
だから僕はすぐに彼女に背を向けた。
「では紫さんさようなら」
紫さんは僕に何か言おうとするがそれに被せるように別れを告げて歩きだす。
月明かりが照らす彼女の顔に一筋の雫が見えた気がした……
25スレ目 >>730,>>738
───────────────────────────────────────────────────────────
「……紫様、なに悶え転がっているんですか?」
「ら、藍!いいい、いつからいたの?」
「ちょうど今ですが?」
「そそそそ、そう。それならいいの!決して○○の着替えを覗き見ちゃって
転がっているわけではないのよ!」
「はぁ……。また、やったんですか?いい加減慣れてはどうなんですかねぇ」
「そ、それは私も思っているんだけど、つい彼に会うと……その……。いろ
いろと考えちゃうわけで……」
「顔真っ赤にして畳を指でぐりぐりしないで下さい。穴があいてしまいます
から」
「だってぇ……」
「はぁ、○○のこととなるとすぐこれだ……」
妙な想像をしたのか顔をさらに真っ赤にして悶える主人を横目に家事へと戻
る式神であった。
26スレ目 >>73
───────────────────────────────────────────────────────────
○「何となく良いなと思ったのはみんな一人といちゃついてる事
糖分で頭がやられてても貫くオンリーワンの愛!!」
紫「愛ね!愛なのよ!というわけでスキマ」
○「うわ、スキマを抜けたら布団が!!」
紫「私達が一番チュッチュするんだから!」
○「ああ紫…」
紫「ああ○○…」
fox「ぐぁぁぁあ…甘いぃぃぃぃぃ……」
26スレ目 >>180
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553 :名前が無い程度の能力:2009/10/17(土) 01:42:29 ID:41Rr6ejY0
ゆかりんとの間に娘が出来たんだけど、
娘が境界の力を使って幻想郷の外に出ては危ない。
ゆかりんは境界管理のために境界近くの家に住まなければならないので
物心つくまでの間は俺が娘と二人で人里で暮らし、
週に1度だけゆかりんが訪れて親子水入らずの時を過ごせる
っていう夢を見れたんだけど目が覚めてしまった
せっかくだから忘れないうちに、なんとなくここへ
554 :名前が無い程度の能力:2009/10/17(土) 02:01:42 ID:tYars0nM0
「おとーさん♪」とスキマ開いてくっついてくる子ゆかりんとな!?
・・・い、いい・・・
556 :名前が無い程度の能力:2009/10/17(土) 02:54:58 ID:41Rr6ejY0
「お母さんとお風呂に入りましょー」
「やだ、お父さんと入るの」
「お父さんとはいつも入ってるでしょ?」
「じゃあ、お父さんとお母さんと入る」
「湯船に入れるかな…」
「あら、ぴったりくっつけば大丈夫よ」
26スレ目 >>553-554,556
───────────────────────────────────────────────────────────
紫「私は貴方をずっと探していたの、貴方があの時に消えてから、過去に戻って力をつけて・・・
驚いたわ、貴方はこの世界じゃなくて別の世界から飛ばされたなんて・・・道理で痕跡がないわけね
そして神隠しにあったように消えたのは元の世界へ戻る手段を見つけたから、そして貴方は今帰ろうとする」
○○「今更弁解をするつもりはない、お前や××に手紙もメールも渡さず、内緒に消えた事は、な、ただ、すまない」
紫「幻想郷は・・・貴方と彼女と三人で一緒に暮らすはずだった場所・・・私が作り上げたシャングリラ」
紫「でも、帰るの・・・やっぱり貴方の言うもとの世界に。この世界は、幻想郷は不満なの?」
○○「そうだな、この世界も嫌いじゃない、お前だけじゃない、藍も橙も、幽々子も妖夢も、霊夢も
幻想郷の皆は俺によくしてくれた、だけど・・・あの世界には俺の帰りを待つ戦友達がいる」
紫「貴方は貴方のために全てを捧げる女性と貴方を好く人達より、仲間を取るの?」
○○「そう言う事になる、な」
紫「嫌よ・・・××だけじゃなくてあなたまでいなくなるなんて」
○○「それが現実だ、受け入れろ、全てを受け入れるのが幻想郷なはずだろ・・・
それに予想は出来ていたはずだ俺はもとの世界に帰る。」
紫「そうよね、それが幻想郷・・・じゃあ、○○、これだけは覚えていて・・・
心の片隅に残しておいて、貴方を愛した女性を・・・八雲紫にして○○○○○○・○○○の事を」
○○「そうだな・・・○○○・・・」
紫「最後の我侭聞いて・・・キスして」
○○「・・・」
紫「・・ん・・・」
○○「さようなら、○○○」
紫「さようなら、○○・・・」
紫「・・・」
幽々子「紫・・・」
紫「ふられちゃった、わ・・・暫く一人にしてくれない・・・」
幽々子「わかったわ」
26スレ目 >>803
───────────────────────────────────────────────────────────
「このままじゃ幻想郷が砂糖で埋まっちゃいますよ紫さん」
「あなたと一緒に埋もれられるなら、それも良いかも…」
「う…嬉しいような怖いような」
「ふふ、冗談よ」
「………………」
「あら、本当に埋まりたかった?」
「埋まるのはやだけど、あなたと一緒にいたいのは本当です」
「…わーい!!」
「わあ、いきなり抱きつかないでくださいよぅ…まいっか」
俺は紫さんに抱きつかれたまま、砂糖で飾られ、雪景色のようになった庭を眺めるのだった。
26スレ目 >>853
───────────────────────────────────────────────────────────
藍「最近夜中にニャーニャー聞こえるんだけど、橙じゃないよね?」
橙「えー、違いますよー、それに私ニャーとか言わないよー」
藍「そうよねえ、じゃあただの野良猫なのかしら」
橙「あれじゃない?ほら最近地底からちょこちょこ来るようになった黒猫」
藍「まさか。こんな所にまで来るとは思えないんだけどねえ」
○「ああ、それなら、俺と二人の時にだけ猫モードになる紫の声―・・・へぶしっ!」
紫「おはよう。藍、それに橙。」
藍「おはようございます紫様。私は何も聞いてません。」
橙「おはようございます紫さま。私も何も聞いてないです。」
27スレ目 >>469
───────────────────────────────────────────────────────────
紫「風、気持ちいいね・・・」
○○「ああ・・・」
紫「私の膝枕気持ちいい?」
○○「確かに気持ちいいな」
紫「こうやって春を過ごすのは初めてね・・・でもこの季節もやがて過ぎる・・・」
○○「・・・ああ、そうだな」
紫「私は貴方と暮らして、戦って、そして決めた。私はこれから貴方を愛したい
力になりたい、守っていきたい・・・その為なら私はきっとこれからも生きていける
ありがとう・・・」
○○「泣かないでくれ」
紫「そうよ、ね・・・私は生きていけるわ、貴方と愛し合い、守る為なら・・・ありがとう、本当に」
○○「ああ、俺もありがとう・・・」
紫「眠くなった?そのまま寝てもいいのよ・・・貴方の寝顔たっぷり見るから」
○○「・・・おやすみ」
紫「おやすみなさい・・・だけど安心して、いつでもそばで、私が守るから・・・」
紫「おやすみなさい・・・私の最初で最後の愛した人・・・」
ペル○ナ3ED見ててこんな展開とかいいかなぁって、幻想郷を守る為に人柱になって
恋人たる紫の膝枕で静かに息を引き取るって
27スレ目 >>707
───────────────────────────────────────────────────────────
藍「どうしたんですか、紫様・・・突然一室に家具を運び込んで、しかも全部外の世界の」
紫「ねぇ、藍・・・家族がもう一人増えたらどうする?」
藍「え?は・・・私は紫様の式ですから、紫様が望むなら仰せのままに」
紫「詰まらないわね、いいわ、下がってなさい」
藍「はい」
紫「×××年ぶり、か・・・彼があの時いなくなって、私が過去に飛ばされて・・・
もうすぐ会えるのね、ねぇ、○○・・・この想いは変わらないんだよ」
メリー「私好きな人がいるの」
○○「それはよかったな」
メリー「誰が好きなのか聞かないの?」
○○「別にメリーが誰を好こうが俺にとって関係なくそして興味もない、な」
メリー「そう・・・」
○○「どうした?変な顔をして」
メリー「知らない」
○○「そうか」
27スレ目 >>918
───────────────────────────────────────────────────────────
毎年この日は期待してしまう
そんなことをポツリとつぶやいたら
「逆チョコでも良いだろう?」
と同居人であり彼女の信頼する妖に言われた
その手があったか!と手伝ってもらいながら手作りした
意気揚々と出来上がったチョコを手に彼女の部屋の前に来ると
ガタリ、と目の前の襖が音を立て、開く
まだ触れてもいなかったのに
すぐにこれは夢かと思ったがそうではないらしい
「○……○…?」
眠そうにふらふらしながらゆっくりと此方に身体を預けてくる
「○○……これ…………」
ゆっくり差し出してきた手には
可愛らしいラッピングの施された小さな箱
ありがとうといいながら受け取ると
すぅすぅと規則正しい寝息が聞こえた
どうやら彼女はまた寝てしまったようだ
そんな彼女を抱き上げ布団に寝かせる
枕元に自分の作ったチョコとメッセージカードを置き
さっき貰った包みを開ける
中には勿論チョコとメッセージカード
メッセージカードにはさすがに手作りは無理だった事の謝罪と
「愛してる」
とひどく歪んだ文字で書かれていた
嬉しくて、凄く嬉しくて……一筋涙が零れた
27スレ目 >>929
───────────────────────────────────────────────────────────
今朝、紫の部屋を片づけていたんだがその時押し入れの有り得ない場所に見たこともない奇妙な箱があったんだ。
恐る恐る箱を開けてみると……まず私の目に氷の塊が目に入った。どうやらこの奇妙な箱は40~50年ほど前に使われていたタイプの冷蔵庫のようだ。
しかも周囲の気温と氷の融け具合からみて誰かが定期的に氷を取り替えていたと思われる。
これは何かあると思い冷蔵庫の中を探ると、綺麗に包装された箱その上に私宛の手紙が置いてあった。見つけた瞬間心臓が止まるかと思った。
手紙には「○○へ、いつも私が冬眠してるせいでバレンタインに寂しい思いをさせてごめんね。
理想は手渡しがいいんだろうけど、それもかなわないから冬眠に入る前にあらかじめ作っておいたの。
見つけてくれたらいいなぁ、そしてもし見つけてくれたのなら、こんな作りおきでごめんなさい。
湿っぽくなっちゃったけど、これからも私の大切な家族、そして私の大切な恋人としてよろしくね
紫より」と書かれていた。
読んでる最中、私はもう涙が止まらなかった。
そしてなぜだか初めて紫から貰ったチョコの味はとてもしょっぱかった。どうしたんだろう?紫に限って料理に失敗することなんてないのに。
でも嬉しかったよ。ありがとう、私の愛する紫。
27スレ目 >>969
───────────────────────────────────────────────────────────
496 :名前が無い程度の能力:2010/03/27(土) 01:00:03 ID:hpE1Gaeg0
今日、某所で飲んでたら「紫」って酒があったから迷わず頼んで呑んだぜ
うん、紫「を」ちゅっちゅしたんですねわかりまs(ry
520 :名前が無い程度の能力:2010/03/29(月) 17:41:47 ID:7VDAB5iM0
>>496
紫「あら? 何を飲んでいらっしゃるの?」
496「ん? 紫、っていう日本酒だよ」
紫「あら? 珍しい名前ね。私にもいただけるかしら」
496「いいよー……こっぷこっぷ」
紫(ちゅっ)
496「!」
紫「ごちそうさま。なかなかの味でしたわ」
こう(ry
28スレ目 >>496,>>520
───────────────────────────────────────────────────────────
「んん…… ○○、おはよ~」
「ああ、おはよう、紫」
毎日のことだが、紫は朝起きてくるのが遅い。おまけにほとんど寝ぼけている。
綺麗な長い金髪もぐしゃぐしゃのままで目を擦っている。
「今日も髪梳いてー」
「はいはい、今日もですね」
椅子に腰かけた紫の髪を手にとって、まずは大雑把に絡まりを解す。
ある程度整えてから今度は櫛を通して整えていく。
毎日のようにやっていることとはいえ、大事な人に触れるときはやっぱり気を使ってしまう。
引っかかって髪を傷つけたり、誰より大事な紫に痛い思いをさせないように、丁寧に。
「……よし、今日もこれで梳かすのは出来上がり。あとは……」
朝日を受けて眩い紫の髪を一房、手にとって口付ける。
「これで本当に全部出来上がり。さっきも言ったけど、おはよう、紫。今日も愛してるよ」
「おはよう、○○。私も、愛してるわ」
29スレ目 >>334
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紫「○○、あなたが死んだときは私がいない時に傷もひとつもないのに死んでいたんだって?
あやふやで曖昧で、ふふ、実にあなたらしい最期じゃない○○」
??「紫、泣いている?」
紫「自惚れないで、泣いてなんかいないわ、一緒になる時約束したのちゃんと覚えているから、泣かないって。
ただ、実感が湧かないわ、○○の部屋に来ると○○が今でもまだどこかに存在しているように思えるのよ……」
??「だったら、探しに着てくださいよ、俺を…」
紫「無茶を言わないでよ、○○は三途の川の先、私でも会いにいけないわ」
??「紫……」
紫「じゃあまたね、○○、あなたと私の子供…私みたいになるって息巻いているから、少しお灸を据えてくるわ…」
29スレ目 >>415
───────────────────────────────────────────────────────────
藍「紫様も○○も少々自重してください、橙の教育に悪いです」
○○「だって、紫が積極的だし」
紫「え~、○○も激しいからつい」
藍「いい加減にして下さい」
そんなホノボノを
29スレ目 >>450
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紫「ふふ、○○どうかしら?(ブルマ姿)」
○○「ちょ、紫、いきなりどんな格好を」
紫「あら、こんなかっこよ・・・スキでしょこんなの」
○○「ぱっつんぱっつん、の上に太ももが」
紫「あらあら、男ならしっかりと凝視しなさんな」
○○「うう」
こうからかわれるっていうシチュもいいな
○○「紫、こんなかっこして・・・分かっているよね」
紫「ふふ、男は狼ね、でもいいわ貴方になら」
幽々子「お盛んねお二人とも」
妖夢「ボンボンボン」
藍「はぁ、橙の教育に悪い」
29スレ目 >>593
───────────────────────────────────────────────────────────
紫「ふふ、願い事?そんなのいらないわ」
○○「え?」
紫「だって、貴方は前に言ったでしょ、ずっと紫と一緒だって・・・
もう願いは叶っているんだから」
29スレ目 >>821
───────────────────────────────────────────────────────────
紫「ねぇ、○○、あなたはメリー、蓮子どっちを選ぶの?」
○○「は?いやはや、何で俺に聞くの?」
紫「ふふふ、相手の恋事情をしりたいのが女って言うのよ、それに二人はあなたに想いをよせている、貴方には答える義務があるわ…」
○○「ははは、冗談はよしてくれ、彼女達とは単なるサークル仲間さ、想われる筋合いじゃないさ」
紫「非道いわねぇ、女の想いも知らないで」
○○「仮にそうだとしても……」
紫「そうだとしても?」
○○「いや、関係ない話だ、だからさっさと外の世界に帰らせてくれないかなぁ?」
紫「分かったわ、でも女の想いに答えるのが男よ」
○○「ああ、忠告として受け取るよ」
紫「はぁ、私はあんなに想っているのに…そう、私が…から八雲紫になった今でも、ねぇ○○、ずっと待っているのよ私は、ずっとずっと」
藍「紫様?」
紫「あら、ばれていたの藍?」
藍「分かりますよ、恋焦がれる紫様を見れば、大丈夫です想いは伝わりますよ」
紫「そうなると……うれしいわね」
藍「紫様…」
29スレ目 >>888
───────────────────────────────────────────────────────────
○○「なあ、紫二人きりで海いくのはいいけど大丈夫?」
紫「ふふ、少しの間なら藍に任せておけば大丈夫よ」
○○「そうか」
紫「ホテルもちゃんと用意しているし、暫くは二人で泳ぎましょ」
○○「ああ」
紫「ふふ、私の水着姿どうかしら?」
○○「グゥレイトォ」
30スレ目 >>48
───────────────────────────────────────────────────────────
○○「紫、愛しているよ」
紫「ええ、私もよ」
○○「だから、紫・・・俺と・・・」
紫「まだまって」
○○「問題の先延ばしは、すればするほど、後悔をより大きくする…答えをくれ」
紫「ダメよ、私は妖怪、貴方は人間分かるよね」
○○「それがどうした!(CV:アッテン○ロー)、術を使ってでも長生きする俺は紫を…」
紫「だめ、そうしたところでそれこそ問題の先延ばし…私は失う恐怖があるの、あなたを失った後の恐怖が」
○○「…分かったよ、紫」
紫「ごめんね」
○○「…この関係は今日で終わりにしよう」
紫「え?」
○○「言ったはずだ、問題の先延ばしは、すればするほど、後悔をより大きくする
だからこそ、長年の後悔より、一時の後悔の方がいい、今ならまだ間に合う」
紫「あ…そうね…それがいいよね」
○○「俺は帰るよ」
紫「わかったわ、貴方は人として生きて、外界とつなげるから」
○○「さようなら紫」
紫「さようなら○○…」
(後日)
??(どこかの女性)「あなた、もうすぐ子供が出来るわ」
○○「ああ、そうか…いい知らせだな」
??「また、昔を思い出したの?」
○○「ああ、ダメだな俺は」
??「ふふ、いいわ、それぐらいは許すわ、あなたみたいな男だものもてても気にしないわ
それにちょっと妬いちゃうわね、あなたがここまで思った女性がどんなのか」
藍「紫様、本当によかったのですか」
紫「いいのよ・・・これで・・・」
幽々子「まだ引き摺っているのね…あの時素直に思いを受け止めればよかったのに」
紫「そうよね…でももう遅いわなにもかも…」
藍「紫様」
紫「ごめん、暫く一人にいてくれないかしら?」
(編者注:以下、別の書き手による分岐)
永遠亭
〇〇「薬を貰いに来ました」
永琳「はいはい、腹痛薬 頭痛薬 風邪薬 なんでもあるわよ」
〇〇「いえ、そういうのではなくて」
永琳「じゃあ何が欲しいのかしら」
〇〇「蓬莱の薬をいただきに来ました」
永琳「……本気?」
〇〇「ええ」
永琳「死ぬかもしれない。いえ、たぶん死ぬわよ」
〇〇「覚悟の上です」
永琳「……じゃあ、ついてらっしゃい。ちょうど姫様も退屈してたと思うから」
奥座敷
輝夜「今まで蓬莱の薬を求めた人間は数多。あなたは何故欲しがるのかしら?」
〇〇「……」
輝夜「老母心ながら忠告しとくけれど、永遠とはあなたの考えるような甘いものじゃないわ」
〇〇「……」
輝夜「私だって、何度後悔の夜を過ごしたか数え切れない。それでも求めるというの?」
〇〇「……ええ」
輝夜「そう言うと思ったわ。でもあの薬は禁忌中の禁忌なのよね」
〇〇「俺にどうしろと言うんです」
輝夜「簡単よ。今ここで私の五つの難題、避け切ってごらんなさい。そうしたら飲ませてあげるわ」
〇〇「失敗した場合は?」
輝夜「大丈夫。その時、あなたは現世の憂いと無縁の場所にいるはずよ」
少女通常弾幕中……
輝夜「なによそのへっぴり腰は。かっこ悪いわねぇ」
〇〇「どんな かっこうでも おっと かわせれば あああっと いいんです……っと!」
輝夜「弾幕を必死にかわす程度の能力 ってところかしら? でも、まだ難題は始まってもいないわよ」
〇〇「だったらさっさと っ!? 始めればいいでしょうに!?」
輝夜「慌てない慌てない。料理はは前菜から楽しむものよ」
〇〇「ふっ! ほわっ! おっ……とととと!」
輝夜「もう生傷だらけなのに、粘るわねぇ……じゃあ、そろそろ行くわよ」
龍の頸の玉 -五色の弾丸-
〇〇「あだだだだ!!」
輝夜「叫ばないの。たかだか掠っただけでしょうに」
〇〇「ひええええ! あわわわ! おっと……っとっとっと!!」
輝夜「まだまだ先は長いわよ、頑張りなさいな」
〇〇「……死なねぇ」
輝夜「なにか言ったかしら?」
〇〇「俺は 生きる!」
輝夜「何、掠りもしなくなってるじゃない?」
〇〇「生きて、紫と添い遂げる!!」
輝夜「貴方が?」
SPELL BREAK
〇〇「はぁ はぁ はぁ はぁっ……」
輝夜「驚いたわね。一つ避けただけでも驚きだけど、蓬莱の薬を求める理由のほうがもっと驚きだわ」
〇〇「一生に一度くらい、好きな女のため、体をはるくらい、何を、驚くことが、あるって言うんです……」
輝夜「……面白いわね。ご褒美に、息を整える時間をあげるわ。そこからはノンストップで行くわよ」
〇〇「やってやる……やってやるやってやるやってやる……はぁ、はぁ……」
永琳「姫様、おやめください」
輝夜「どうしてよ? こんな面白い人間は久しぶりなのに」
永琳「遊んでいる場合ではございませんよ。紫さんのお出ましです」
輝夜・〇〇「!?」
永琳「どうやら先方は〇〇をさらわれたと思っているやしく、正面玄関はほぼ壊滅。
死者はいないものの負傷者多数。今はウドンゲが相手をしてますけど、撃退は無理ですね」
輝夜「それで?」
永琳「追い払うには私と姫様で相手をするか、〇〇を出すか です」
輝夜「……〇〇、謀ったわね?」
〇〇「期待はしてなかったですがね。ここに来る前に、そういった旨の誤情報をあの天狗にリークしました」
輝夜「なっ」
〇〇「何よりも恐ろしいものはマスコミ。外の世界の常識です」
輝夜「自分の女を騙して助けに来させ、それでも永遠が欲しいって言うの?」
〇〇「欲しいです。そうでなければ、紫が安心できないと言うのならば
俺を失う恐怖に彼女は捕らわれています。ならば、俺が永遠に消えない存在になってしまえばいい」
輝夜「死が無いってことは、生もないってこと。生ける屍と何も変わらないわ。私も、永琳だって」
永琳「ええ、そうですね」
〇〇「かまいません。人の生は何を成したかで決まります
たとえ生ける屍であっても、永遠に紫を愛し続ける事によって、俺は俺の生の証を刻んでみせます」
輝夜・永琳「……」
〇〇「破壊音がここまで聞こえてきましたね。もう考える時間は無いんじゃないですか?」
輝夜「悪党」
〇〇「ええ、そうです。俺は悪党ですよ。愛する女性を怒らせ、それによってあなたたちを脅迫する前代未聞の大悪党です
けれど、俺だって生半可な気持ちでここにいるわけじゃない。死ぬのだって覚悟の上だ
どうだ? 俺と永遠亭、心中させるか? それとも目的のものを出して俺を追い払うか?」
輝夜「……」
そして―――
紫「馬鹿」
〇〇「そう言うなよ」
紫「馬鹿じゃなきゃなに? 悪党?」
〇〇「それはもう言われた」
紫「馬鹿、なんで人間をやめちゃったのよ」
〇〇「誰とは言わないけど、俺の恋人が別離の恐怖に耐えかねててな」
紫「たったそれだけの理由で、あんな騒動を起こしたわけ? しかもその恋人まで騙して」
〇〇「ああ、彼女には悪い事をしたって思ってるよ。焼けた鉄板の上で10秒土下座でもしてやりたい気分だ」
紫「後悔はしてないの?」
〇〇「砂漠の砂粒一つほどの後悔もない。俺は酷い事をした。でも間違った事はしてない」
紫「ふん。〇〇なんて、どうせ地獄行きよ」
〇〇「永遠に縁のない場所だがな」
紫「……どうして、こんな事をしたのよ」
〇〇「だから、その恋人のためだって」
紫「ええ。そういえば、その後彼女に何か言ってたわね、なんだったかしら」
〇〇「……おいおい、それはもうさんざん言っただろ」
紫「もう一度聞きたいのよ」
〇〇「いいか? もう一回しか言わないからな。けっこう恥ずかしいんだぞ」
紫「ダメよ。これからずーっと言い続けてもらうわ。それが〇〇への罰なんだから」
〇〇「ちぇっ」
〇〇「俺は、紫の気持ちも考えずに突っ走り、人間をやめ、多くの者を巻き込んだ大悪党
けれど、そうして手に入れた永遠全てをもって、八雲 紫を愛します」
紫「……馬鹿。でも、私を愛してくれて、本当にありがとう…………」
30スレ目 >>136,分岐>>146-147
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○「紫の能力は何とも便利過ぎるので
スキマ禁止令を出そうかなと 」
紫「じょ、じょうだんじゃ…」
○「というわけでお使いに行きましょう」
紫「…歩くの…?」
○「当然」
紫「……明日じゃダメ?ほら!台風来るかも ○「今日は晴れだよ」
(´・ω・`)
・・・・・・・・・・
紫「ひぃ ひっ あつぅ~~…足もつかれて…うう~~」ドテッ
紫「うぅ~~!もうやだ~~~!!」
○「仕方ないな、ちょっと失礼…よっと!」ヒョイ
紫「きゃ///ちょ、これっ オヒメサマダッコ…」
○「文句は言わせないぞ、と両手が塞がっちゃうから荷物は持っててね」
紫「う…うん///」
・・・・・・・・
藍「で、どうでしたスキマ無しの日は?」
紫「ま、まあ悪くは無いわね///」
藍「?」
紫「オヒメサマダッコ オヒメサマダッコ///」
30スレ目 >>207
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○○「海楽しかったね」
紫「ふふ、私に油を塗るとき、悶々としていたでしょ」
○○「そりゃ紫のスタイルがすごくて」
紫「ウブなのねぇ」
30スレ目 >>474
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最近、舌足らずでしゃべる娘がいろんなところのにおいを嗅いで
「しょうじょしゅう!」と言うのがマイブームらしいく
日干しした布団のにおいを嗅いで「しょうじょしゅう!」
藍さんの尻尾をもふもふして「しょうじょしゅう!」
橙のお尻付近を嗅いでして「しょうじょしゅう!」
母親である紫とハグして「しょうじょしゅう!」
そういう風に言って回っていた。
そして、父親である俺にトコトコと近づいて足を嗅いだ。
わくわくしながら反応をみたら
「オェ」
全俺が泣いた
30スレ目 >>479
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十五夜なのに雨で月が見えないので、諦めて寝ようかと思っていると、紫が縁側に腰を下ろして空を見上げていた。
「十五夜なのに雨で残念だったね、紫」
後ろから声をかける。肩越しに振り向いた紫が微笑みながら言った。片手にはグラスを持っている。
「あら、そうでもないわよ。昔から雨月と言ってね、雨で月が見えなくても、その風情を賞するものよ」
薄明りで分かりづらいけど、少し顔を赤く染めているみたいで、いつもの胡散臭い笑いとは違う優しい笑みと相まって急に愛しくなった。
「ふぅん……優雅なものだね。なら、見ていようか」
「ええ、隣にいらっしゃいな」
紫の隣に並んで座ると、紫はスキマを開いてグラスをもう1個取り出して手渡してくれた。
「せっかくだから、こっちもね。呑めるでしょう?」
返事を待たずにお酒を注がれる。
「これは用意のいいことで」
「あら、あなたの分も用意してあるのはいつものことですわ」
「来るかどうかもわからないのに?」
「来るかどうかもわからなくても。一緒にいられるときのために用意するも楽しいわよ」
「……じゃあ、ずっと一緒にいようか」
「……ええ、ずっと」
重ね合わせた手を、指を絡めるように握りなおす。
少し体温の低い紫の手を握って、二人で夜空を眺めていた。
30スレ目 >>575
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茶
世界各国、どこにでも地域の茶はある。
せしてどこの国でも、茶は人を和ませる。
八雲の屋敷にある縁側は器から出てくる湯気があった。
〇〇が入れた緑茶が二つほどある。
それに加え隣には盆に乗せられた和菓子の芋羊羹もあった。
「どこの羊羹?」
「ついこの間稗田から貰ったもんだ。」
そう言う〇〇の羊羹頬張る姿は嬉しそうに見える。
あぁ、やっぱり彼は美味しいモノに目が無い。親友の幽々子に似ているところだ、二人が揃うと必ずと言って良い程食べる事に花が咲くのもある。
喉を鳴らしてから一息、満足気な笑みを彼は浮かべていた。
「どうだったかしら?」
「中々の美味。」
ゆっくりと茶に手を伸ばし、一口二口と飲み込んでゆく。
「・・・・っあぁ~・・・・堪らん。」
「ホント、ご老体みたいよ?」
「お前にこの美味さが分からんわけあるまいて。」
それはそうだ、私だって和菓子は好きだしお茶も好きだ。
「じゃあ私も頂こうかしら。」
一口大に切られた芋羊羹を爪楊枝に刺して、口へと誘い込む。
口の中に入れ噛んでみると、芋特有の程良い甘さと香ばしさが広がり、噛む毎にもっちりとした食感とほんのりとまた甘さと香ばしさが広がっていく。
「確かに美味ね。」
芋の味を堪能した紫が発した肯定の言葉に〇〇は満足そうに笑って見ていた。
すると目の前に横から伸びる手が現れる、見れば茶が湯気を出し紫の顔を写しだしていた。
「あら、せっかちさんだこと。」
「羊羹の風味が残っている間にどうぞ。」
それは紫にも良く分かっている。
はいはい、と言いながら茶を口にすれば今まであった羊羹の残り香がさらりと流され、緑茶の渋味と旨味がとろりと伝わってくる。
一息いれれば口許に残された緑茶の匂いは肺にまで伝わる錯覚を覚え、去り際には香ばしさが邪魔しない程度にふんわりと蔓延していた。
「あぁ、やっぱこれは良いわねぇ。」
「良いもんだなぁ。」
そこから言葉は不要になり、風景となっていた風がさらりと吹く。
湯気はまた、そろそろと揚がっていた。
31スレ目 >>380
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「やっぱり、体に直接教え込んだ方が良いですかねぇ」
「(ど、どういうことなの!?)あら、どうするの?」
「まず、俺に対して背を向けながらここに座ってください」
「(何だ、違うんだ…ホッ)こう座ればいいのね?」
「ええ、手は俺の手の上に添えるようにしてください」
「こう?」
「そうです。あとは俺の手の動きを感じ取り、画面上の自機の動きをよく見ていてください。
マニュアルはちゃんと見ているようですから、操作は大丈夫ですよね?」
(…今更なんだけど、この人の体って全体的に結構ガッシリしているのねぇ…)
「紫さん?」
「え?ああはいはい、それではよろしくお願いね」
(マズいわ。意識しちゃって、集中できない…覚えられるのかしら)
※編者注:ゲームが下手な紫、という話題を受けて
31スレ目 >>446
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それは丁度、沈んでいた月が地平の底から昇り始めて幾許かの時が流れていた頃だったか。
無き雲の行方は問うに知れず、答えを知る風もまた去っていた。
月の光は闇を照らすには明るく、不安を拭い去るには寂しかった。
人里から聞こえるの声は絶えて久しく、森から響く妖の鳴き声が聞く人の耳に残っている。
月は、ただまるい輪郭を放っていた。
◇
その場所が何処にあるかは不明瞭であった。
しかし月の光は確かに届く場所である事には違いなかった。
ちんまりとしたその館は武家屋敷なのか、木で作られた骨組みが屋内から見える。
裏手に行けば庭もあり、縁側も薄暗い仄かな光に照らされていた。
そこにできる僅かな光の境界線に、割ってはいるかのように一人の男性が座り込んでいた。
その男は胡坐を掻き、猫背になっているその背中はほんのりと哀愁が漂いかけている。
右手に持つ煙草からは紫煙が漂い、既に去った風も無い為か静かに月夜に溶けていく。
左手は自身の頬をのせ、やや傾く首が漂う哀愁に一役買っていた。
名を○○、外界より来た人間だという。
見上げる先にあるのは淡い光を放ち続ける石であり、この館の主が昔攻入った地であった。
その眩しさは外界にいた頃よりも地上の光が無いせいか、○○にはより明るく見える。
庭を見れば四季を無視した様々な草花が咲き乱れ、今の季節を惑わすようである。
桜、梅、紫陽花、龍胆、萩、桔梗、銀杏そして彼岸花―――どれも皆季節はずれであった。
だというのにそれが当たり前のようにある庭が、ひとつの風景としてこの館には馴染んでいた。
「今宵も良い月だな。」
ふと呟いてから煙草を口元へ引き寄せるが、
その時やっと今持つ煙草がもう灰しか残っていないことに気がついた。
やれやれと言いつつも、隣に置いてあった古い灰皿に残った火種を押し付ける。
そのまま半纏にある煙草を一本だけ取り出し、一緒に取り出したマッチをこれまた一本取り出し擦る。
しかし擦り方が悪かったのか、火は点くことなくポキリと細い枝は折れてしまった。
「む・・・」
仕方なしに折れたマッチを灰皿へ置き、もう一本取り出そうかとしていると―――
「火種が要るほど暗いかしら?」
そんな妖しくも凛とした言葉と共に、目の前に紫煙を漂わせるキセルが左から差し出された。
◇
彼は苦笑しながらも口に咥えた煙草をキセルの火種に軽く触れさせ、ゆっくり吸い込む。
ゆらりともう一筋の煙は上がりキセルと煙草を離すと、○○は出し惜しみするかのように肺にある煙を月夜に晒していく。
「そうだな、少なくともお前が見える位の火種は欲しいな。」
冗談染みた台詞を吐き出し、嬉しいのか顔は緩んで微笑んでいる。
その微笑は待ち人に会えた嬉しさからか、優しげでもあった。
「あら、私の顔は火種が無ければ見ていられないのかしら?」
「無くても美しいが、あって更に美しいのならそっちが見たいものさ。」
「人の性ってものかしら、上ならそっちを選ぶの?」
「違うな、愛故の性だ。」
「なら愛されてるわね、私。」
「あぁ、愛しているからな。」
言葉遊びか、本音か、どちらとも取れる掛け合いをしてから○○は相手のほうへ顔を向けた。
するとそこには、金色の髪を揺らす美女が縁側に腰掛けていた。
服は闇夜もあって藍色にも見えるが紫色のワンピース、肌は月夜の光も相まってより白く見える。
体つきは女性であることを知らしめるかのように、ウエストは引き締められまた胸はふくよかである。
容姿は―――筆舌しがたい。
あえて言うなら万人が美女と認めるような、花や月すらも彼女の美しさに恥らうのではないか。
そんな陳腐な言葉を並べても表現できない美しさをもった彼女こそ、この館の主にして幻想郷の賢者。
八雲 紫、その人であった。
「ようやく起きたか。」
「えぇ、夢見が良かったものだからね。」
「なるほど、随分楽しい夢だったわけか。」
「語弊があるわね、楽しいではなく幸せってところかしら。」
八雲紫はご存知、妖怪である。
強大な力と明晰な頭脳を持ち、幻想郷の守護者でもある。
なのになぜ彼が食われず、こんな掛け合いができる立場なのか。
それについては割愛させていただこう。
閑話休題。
紫は冬眠から覚めたばっかりなのか眠気眼であり、それを覚ますためキセルを吸っているようにも見える。
その姿は彼女の美しさや月光もあってか、妖艶な雰囲気を作り出していた。
二人して沈黙が漂いだした月夜が輝く空に、紫煙を送り出していく。
「望月なのね。」
「あぁ、前もそうだったか?」
「さぁ・・・忘れたわ。」
興味が無いのか、紫の目線は月ではなく虚空に泳いでいる。
「・・・月見酒でもしようかしら。」
「突然だな。」
「思い立ったが吉日よ、藍。」
紫が言うやいなや、「ここに。」という言葉と共に髪色と同じ金色に輝く九つの尾を持つ導師服の女性
―――これまた美女である―――が片膝を折り、手を前に上げ臣下の礼で現れる。
八雲紫の式神、八雲藍であった。
「熱燗(あつかん)を用意なさい、あとお猪口(ちょこ)二つ。」
「はっ、しばしお持ちを。」
藍はそのまま奥の間へと消えて行く。
紫は当たり前のようにしているものの、少し酒に弱い○○は少し困ったような難しい表情を浮かべていた。
が、それも直ぐに諦めのものへと変わり、また煙草を口に咥えていた。
すると何かを思い出したかのように、紫への言葉を口にしていた。
「紫。」
「なにかしら?」
「忘れてた、おはよう。」
「・・・えぇ、おはよう。」
呆れたような、それでもどこか安心感があるような顔をして、紫は彼に寄り添う。
月光は隠れることなく、二人を照らしている。
◇
熱燗が来るのにはさほど時間はかからなかった。
二つの熱燗は桶に張った湯に浸され、お猪口は同じ柄のものであった。
おそらく気を利かせたつもりなのか、藍は頼まれたものを置いていくとそそくさと逃げるように奥の間へ行ってしまった。
まるで年頃の娘のような表情であった藍の顔を見た○○と紫は、思わず顔を見合わせて苦笑せざるえなかった。
「あれで九尾だというのだから恐れ入る。」
「あんな藍をみていると、私もつい忘れてしまいそうだわ。」
三人で杯を交わすのも良かったのであろう、式の主人である彼女ですら藍の表情に少し予想外だったらしい。
互いに酒を注ぐ、言葉は無用なのかいつの間にか帰ってきた時折吹く風が良く耳に響く。
お猪口を持ち、相手の杯にほんの少し触れさせる。互いの瞳を見て、ふと二人して微笑んでしまう。
酒を含むと、先ほどまであった身体の冷えが飛んでいくような気持ちになった。
○○も紫もふぅ、と熱くなった吐息を空へと返す。
そこからは特に何も語らず、月や夜空を見上げ時折思い出したかのように酒をまた口へと運ぶ。
凛々、と鳴きながらこちらを見る鈴虫や蟋蟀達も気にしたようでなく、目線は空か隣にいる者そして酒に絞られていた。
紫の小さな杯の中身が無くなれば、○○がそっと段々と冷えていく熱燗の中身を注いでいく。
○○のお猪口から酒が消えれば、紫は何も言わずに温くなった熱燗を取り出し新たに注ぐ。
その光景を見たからか、鳴り響く虫達の声は少しづつ風に流されゆき、結局深い庭の奥へ隠れていった。
酒に現れるもう一つの月は揺れ、手はおのずと口へと向かう。
『月を呑むか、酒を飲むか、はたまた今を呑むか。』
そんな言葉が紫の脳裏に映っては消え、それがどうしたかと言わんばかりに一息で飲み込む。
月は見れれば良い、触れない故の美しさがあるし行くのはもう懲り懲りだ。
酒は飲める分で良い、酔える心地は悪くないものだから。
今は感じるもので良い、すぐそこにある未来と僅かに過ぎた過去なのだから。
だがどうせなら、このままでも良いかとも思ってしまう。
それは酒が、季節を無視した庭が、輝く月夜と夜空があるからではなく、
ただ愛する者が隣がいるならば紫は良かったのかもしれない。
ふと○○を見れば彼の視線もこちらを向いていた。
彼は何も語らずにいるのだが、その表情を見て容易くも彼の考えを思いついてしまう。
するとなんだかつい微笑んでしまう。
○○は首を傾げるも、大体検討がついているのか肩を竦め、また酒に酔いどれる。
紫もまた、酒の心地よさを堪能することにした。
◇
◇
月は真上から落ちていく頃、桶に張った湯は冷め切り酒も滴を垂らすのみとなっていた。
紫も、○○も二人して頬を少し赤に染めて寄り添っている。
瞳に写る風景は月を背景にした星々輝く夜空か、もしくは逆であった。
「眠くなってきた・・・な・・・」
酒に弱めであった○○の目蓋の裏には夢の世界が広がっているのか、先の紫以上にまどろんでいる。
「そう・・・私もよ・・・」
酒豪で知られる紫はまだ眠たかったのか、今の彼並か以上に目蓋が重いようにしている。
「お前は・・・あー・・・起きたばっかりだろ・・・」
「寝足りなかった・・・のかしら?」
「おいぃ・・・また冬眠は・・・・・・勘・・・べ・・・・・・」
途切れる言葉、聞こえだす僅かなイビキ、先に舟を漕ぎ出した彼を止める者も妨げる者もいない。
「もう・・・此処で寝ると風邪引くわよ・・・」
眠気眼の紫はやれやれといった感じで彼を引き寄せる。
身体を密着させ、腋下に腕を滑り込ませる。
足元にスキマを作り出し、自分の部屋にある布団への直通路として滑り込む。
○○を彼の部屋に送るだけでも良かったやもしれないが、もはや彼女の思考はただ眠い欲求と
彼だけに絞られてしまったのか、そのまま抱き枕となってしまった○○が今晩彼女の抱擁から抜け出す事は無いだろう。
「お休みなさい、○○・・・朝になったら起こしなさいよ・・・」
布団を被り、彼の額に口付けをする。
そのまま彼女もまた夢の世界の住民となり、すやすやと沈んでいく。
◇
月の輝きが届く館の縁側。
そこに空になった熱燗瓶達と、月夜を写す水桶があった。
その中に、お猪口が二つ並んでいる。
一つは僅かな月光を浴びて輝き、一つは影に覆われ見えにくい。
しかし、その二つが離れる姿はどうにも想像つかない。
世の中には『二つで一つ』という、互いに無いものを互いが補う事で完成するものがあるらしい。
もしそれがあるなら、そうなのだろう。
月は見飽きることも、恥じることもせずにそれを眺めていた。
31スレ目 >>605-608
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754 :名前が無い程度の能力:2011/04/20(水) 21:03:32 ID:QZ1jjPo60
宴会してるときに紫様の頬をぷにってやって
「紫様は(肌年齢が)10歳くらいだね」って言ってみたい。
怒るかもしれないし、周囲がかたまるかもしれないし。
755 :名前が無い程度の能力:2011/04/20(水) 23:02:31 ID:tlKqIfbc0
>>754
「あら、ありがとう。でも10歳じゃ貴方のお嫁さんになれないから、もう少し大人になりたいわ」
っていたずらっぽく微笑みながら○○の手を取る紫様が浮かんだ
31スレ目 >>754-755
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772 :名前が無い程度の能力:2011/04/25(月) 20:46:16 ID:cl6oUTLYO
紫「…」シャナリ
藍「橙、あれが幻想郷の管理者としての役割を果たす紫様だよ」
橙「かっこいいですね藍しゃま」
紫「…」ゴゴゴゴ…
藍「橙、あれがババァと言われて激怒する紫様だよ」
橙「怖いですね藍しゃま」
紫「…?…!?」オロオロ
藍「橙、あれが大好きな〇〇『ババァ結婚してくれ!』と言われてどうすれば
いいのか判らなくなった紫様だよ」
橙「乙女ですね藍しゃま」
ゆかりんめっちゃLOVE
776 :名前が無い程度の能力:2011/04/28(木) 00:52:59 ID:l6DUf7Q60
紫「・・・・/////」
藍「橙、あれが大好きな〇〇にキスされて、〇〇が朝帰りだったことが
どうでも良くなっちゃった紫様だよ」
橙「所詮は紫様も女だったんですね藍しゃま」
藍「!?」
まで幻視した
31スレ目 >>772,>>776
───────────────────────────────────────────────────────────
まだ太陽は稜線の向こうに沈んだままだが、東の空が白み始めて目が覚める。
朝特有のひんやりとしたの空気が頬を撫で、寝起きの倦怠感も合間って、布団から出る気力を奪い取っていく。
そんな状態の俺が二度寝の誘惑に勝てるはずもなく、早々に目蓋を閉じて浅い眠りへと落ちていった。
どれくらい経っただろうか、恐らくはそれほど時間がたっていないはずだ。
気がつけば布団の中でモゾモゾと動く存在、俺の目が覚めたのは多分こいつのせいだ。
目線を下げれば金髪、そして、いかにも眠そうな蕩けきった紫の眼が二つ、上目遣いでこちらを見上げている。
「……紫?」
何をしているのか?と、尋ねると、無言で寝巻きを引っ張り、俺の胸元に顔をすり付ける。
やれ、しばらく眠り姫のわがままに付き合うとしよう。
未だ頬擦りをやめない背中に腕を回し、そっと抱き締めてやる。
すると、黄金色の頭はピタリと動きを止め、その代わり同じように俺の背中に腕を回し、やや強めに抱きつき、再び眠気眼をこちらへ向ける。
俺は、そのいとおしさに、思わず頬が綻んでしまう。
さらに片方の手で金の生糸を鋤くように撫でてやる、その度に、紫の口から心地よさそうな声が漏れる、正直少しくすぐったい。
そうしているうちに、俺の意識は三度目の眠りに落ちていった。
32スレ目 >>26
───────────────────────────────────────────────────────────
縁側で風鈴とヒグラシの声に耳を傾けながら夕涼みしていたら、紫さんに絡まれました。
「紫さん」
「なにかしら?」
「そうくっつかれると暑いです、夕涼みの意味がありません」
「嫌なら離れてもいいわよ」
それはそれで嫌なので正直に、嫌だ。と、言うと隣に寄り添われ、腕をさらに強く抱き締められました。
肩に頭を置かれているので、何だか甘い香りにクラッときましたが、そこは理性でセーブ。
「〇〇」
「はい?」
「好きよ」
「……!?」
「だから、ずっとこうして傍に居なさい」
……嬉しいことを言ってくれるではありませんか。
いろいろ暴走しそうになったのを堪えて、こちらの気持ちを伝えようとしたら寝てやがりました。
紫さんの場合、こちらの気持ちなど既にお見通しなのでしょうが、これはあんまりだ。
何だか、とても悔しいのでフテ寝することにしました。
返事は、後日きっちりとさせていただきました。
近々、お世話になった方々にご挨拶行くつもりです。
32スレ目 >>176
───────────────────────────────────────────────────────────
ある晴れた午後。
縁側で爪を切りつつ、〇〇は紫に話しかけた。
「夢の国があるんだよ。」
「なに急に。」
「年中お祭りみたいでさ。電飾とかすごいんだよ。一回でいいから見せたいなあと思ってさ。」
「そんなの」
言いながら、背中にぎゅっと抱きつく。
「あなたがいればどこだって夢の国だわ。」
いきなりのストレートな攻撃に、言い出した〇〇はたじたじとなった。
耳まで熱くなり背中を向けていてよかったと思った。
32スレ目 >>553
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山辺纏う 焼ける霞雲 紫掛り 消え行く様に 寝姿見ゆ
[山が纏った朝焼けに染まる霞雲がだんだんと紫がかっていって、それが
だんだんと消えていく様子を見て、(貴方がいつも着ている紫色の服を脱いで)寝間着
に変える姿(を見たような気がして)、こうなのかなと思う]
734 :名前が無い程度の能力:2012/01/11(水) 17:13:00 ID:OBOeJ6e20
今はむかし、いと若げなる、日頃より「吾こそは永久の十七歳なり」
とのたまふ女ありけり。年のはじめ、幻想郷にあべっく数多はべりと知るや、
女、ぼぅいふれんどを欲しがりて、すれに張りつくこと、はや半日。>>733 の
かきこを見て小躍りす。感動のあまり、歌を返して曰はく、
をかしさは
朝よりまさる
夕霞
霞の色を
君に見せなむ
(あなたは朝霞の色を気にいったようですが、夕霞はそれ以上によいものですよ。
私を霞に例えてくださったのなら、夕方にお会いしましょう。
夕霞が闇にとけるように、私が紫色をぬぐ様をお見せしたいものです。)
いいよね、古文。
32スレ目 >>733-734
───────────────────────────────────────────────────────────
紫「人間の生き様は人それぞれ…貴方が望むなら構いませんわ。
だけど…貴方は妖怪として生きる事が出来るかしら?」
○○「出来る。だから大切な人と共に生きる事を誓った
覚悟はとっくに決まっている。」
紫「出来れば貴方は貴方のままでいて欲しい…
下手すれば貴方の人生を狂わす事になるのよ?それでもいいの?」
○○「言ったろう。覚悟はとっくに決まっていると。
私は紫と共に生きると決めた」
紫のそのままでいて欲しい気持ちと○○の妖怪として生きる覚悟。
その後の展開はご想像にお任せします。
32スレ目 >>770
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人の一生はあまりにも短い
いつかは貴女を置いて先に旅立つだろう
けれど私は人を辞めたくない
妖怪となり永久の時間を貴女の傍にいるより
永久の時間を生きる貴女の記憶に色濃く寄り添う人でありたい
たとえ泡沫の夢のような命であっても
雄々しく咲き誇る桜のように貴女への愛に殉じたい
そんな言葉を紫様に伝えたら「……陳腐な詩」って笑われた。
あの時月明かりを受けて彼女の頬が濡れていたように見えたのは気のせいじゃない。
32スレ目 >>801
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「戦闘なんてガラじゃないし、私は全力で回避しますね」
紫「あら。万一私が危なくなったら護ってくれるのではないの?」
「貴女が危なくなるような相手なんて、僕風情がどうこうできる相手じゃないでしょう」
紫「まあそれはそうだろうと思いますわ」
「ええ。ですから、戦闘とか荒事は貴女にお任せします。ただ……」
紫「ただ?」
「貴女のために犠牲となるのであれば、私は喜んで一命を捧げましょう」
紫「……そう。でも安心して下さいな」
「?」
紫「貴方を死なすなど、この八雲紫の名にかけて絶対阻止しますわ」
「紫様……」
紫「だから、安心して私の後ろに隠れていなさいな。ね?」
「……はい。では安心して、命大事に隠れさせていただきます」
33スレ目 >>84
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初夏も近づく春の宵、○○と紫は小さな家の縁側でお酒を飲んでいた。
「すっかり暖かくなったわねえ」
「昼間なんか暑いくらいだよな」
夕暮れ時から飲んでいて、紫はかなり酔っ払ってきたようだ。〇〇にもたれかかる。
「明日もあるし、そろそろ寝ましょうか。眠くなってきちゃった。」
「そうだな。」
「それでね、今日はお願いがあるの。」
お酒のせいか、珍しい頼みごとのせいか。頬をポッと赤らめて言う。
「腕枕…っていうのを、して欲しいの。」
〇〇を上目づかいに見る。断れるわけもなく、〇〇は頷いた。
「なんだか悪いわね、腕枕って結構疲れるんでしょう?」
「そんなことないよ。紫がいうならお安い御用さ。」
「ふふ、○○。」
紫は嬉しそうに○○の名前を呼び、ほっぺをすりすり。次第に顔が○○の方へ近付いてきた。
「紫、それじゃ腕枕じゃなくて肩枕だ。」
「いいじゃない。だってもっと近づきたいんだもの。…あ、」
「なんだよ?」
「ううん、あのね、あなたの心臓の音が聞こえる。ドキドキしてる。」
「…仕方ないだろ。こんなに密着してるんだからな。」
「付き合ってもう長いのに、まだドキドキしてくれるなんて嬉しいわ。…あなたの心臓の音、とても安心する。」
「いきなり止まったりして。」
紫はクスクスと笑う。
「そしたらこっちの世界にいらっしゃいね…」
空いている片方の手で紫の頭を撫でる。すると、規則正しい、静かな寝息が聞こえてきた。
「俺も寝るか…」
そうして、静かな眠りの世界に入っていくのだった。
33スレ目 >>130
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紫「『スキマ酒』飲んでみない?」
○○「聞いたことないな……いったいどんな――」
(口移し中)
紫「……っはぁ。どうだったかしら」
○○「――甘いけど、ずいぶん強い酒だな。くらくらしてきた」
紫「あらあら。じゃあ今度は、私に飲ませてくれるかしら?」
33スレ目 >>148
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259 :名前が無い程度の能力:2012/06/07(木) 18:28:53 ID:WmDT62wA0
BBAってのはboys be ambitiousの略なんだよ
260 :名前が無い程度の能力:2012/06/07(木) 20:04:32 ID:J3uKbTrE0
>>259
鬼才現る
261 :名前が無い程度の能力:2012/06/07(木) 20:43:46 ID:dPuRq9nU0
つまりスキマBBAとは「スキマ少年よ、大志を抱け」か。
スキマ少年ってつまりゆかりんのこどm……うわ何をするやめ
262 :名前が無い程度の能力:2012/06/07(木) 22:45:15 ID:/eb9loQU0
○○「え、スキマ少年? なにそれ?」
紫「……いつか私達のところにやってくるかもしれないわ。
もしかしたらスキマ少女かもしれないから、絶対じゃないけれど」
○○「スキマ少女なら目の前にいるじゃないか」
紫「ありがと。でも私じゃなくて、別個体よ」
○○「一人一種族の妖怪じゃなかったっけ?」
紫「うふふ」
33スレ目 >>259-262
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「○○、駆け落ちしましょ」
「へっ?」
紫は恋人の○○にいきなり言った。
「幻想郷のことなどどうでもいいわ。今すぐ二人きりになりたいの。」
「ど、どうしたいきなり?」
今日の夕餉も藍と橙とであんなに楽しく、いつも通りだったじゃないか。
「…。嘘よ、嘘。」
「びっくりしたぞ。いやほんとに。」
「んもう、もう少し色気のある答えでも良かったんじゃないの?そこは男らしく、分かった、どこまでも行こうとか
言ってくれるものじゃない?」
「そ、そんなこと言われても…」
「これじゃ永遠に私をエスコートできないわね。がっかりだわ。」
「…わかった、腹を括るよ。紫、俺と一緒にどこまでも来てくれ。」
「ふふっ、今はこの幻想郷の仲間も大事だわ。でも、本当に二人で逃げたくなったら…。
その時もずっと、忘れないわよ、その言葉。」
「男に二言はない!一生一緒だぞっ」
「はいはい。わたしもよ、○○」
そうして、またいつもの夜がやってきたのでした。
33スレ目 >>275
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今日は朝から寒いので晩は湯豆腐にしようと思う。で、豆腐突っつきながら一人酒しているとスキマから紫様登場。
「あら、随分と味気無い酒盛りね?」
とか言いながら露骨に鍋の中身に食指をそそられた様子の紫様に箸と酒注いだグラスを渡して、他愛のない話をしながら差し向かいで呑みたい。
33スレ目 >>697
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冬間近。何だか寂しそうな様子の紫様に遭遇。
―どうしたんですか?
「……はじめて思ったわ、この体が、呪わしいって……」
―え?
「もうすぐ、私は眠らなければならない」
―冬眠、ですか。
「春になれば、また貴方に会える。そう思っていても、いえ、そう思う程寂しさが募るわ」
―紫様……。
「こんな事を考えるの。もし春になって目覚めた時、貴方が他の誰かと愛を育んでいたら、って」
―……。
「可笑しいでしょう?スキマ妖怪と呼ばれるこの私が、貴方と過ごす時間のスキマを気にするだなんて……」
なんて事を言う紫様を抱き締めてスキマを埋めたい。
33スレ目 >>747
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「祝ってやる!盛大にな!」
それを耳にしたのは彼と恋仲になって、初めて冬眠から起きた春の日。
突然のことで目を丸くしたものだ。
なんでも私が冬眠してる最中に起こった行事を一斉にやるとのこと。
クリスマス、年越し、バレンタイン、ホワイトデー、etc。
大きなケーキはチョコレートを塗ってあって、食事は蕎麦にプレゼントまで。
これじゃあ何の行事か分からないわね、と笑いながら言ったら
「お前が起きて、話したりできる。それが嬉しいからやるんだ。」
とか言い出してるし。
馬鹿ねぇ、と言った私の目元からは塩水が流れていた。
二人だけの行事、それは毎年続いていく。
「「祝ってやろう!盛大にな!」」
息子が生まれてからは彼と息子で祝ってくれるようになった。
一時期息子が思春期でいなかった時期は寂しかったが、それでも直ぐに祝ってくれた。
彼は毎回、嬉しそうに私が起きる時を祝ってくれた。
彼の身体が、限界を迎えるまで。
・・・夢、ね。
長い夢を見てしまった。
あれから永い時が流れ、彼も亡くなってしまった。
ついうっかり彼の亡くなる間際、彼を忘れないとか他の男とは付き合わないとか言ってしまい、それも有言実行してしまった。
まぁ、彼ほどの男はそういなかったのもあるが。
そして自らの身体も限界らしい、長寿たる妖怪とはいえ寿命も、限度もある。
息子達、式達もいる。幻想郷は大丈夫だろう。
ほぼ見えない視界には、うっすらと人の姿が見えた。
息子か、孫か、式か。耳も聞こえなくなってしまったこの身ではもはや識別すらできない。
口らしき場所が開いたりしてるが、こっちはさっぱりだ。
大丈夫よ、彼とおんなじとこに行くだけなんだから、心配し過ぎよ。
そう声にしたくも、喉は呼吸するので手一杯。あぁ、やっぱもうアレなのね、と再確認。
だから私はそっと、笑顔で応えた。
あぁ、閻魔も相変わらずね。
罪も罰も適当だし、間違いがない。
でも意外ね、最後に笑顔で見送るなんて。
「幸せ者ですね、賢者殿。」とか嫌みかしら。
当たり前だ、彼と出会って私は幸せだったのだから。
そしておそらく来世でも―――
「遅かったじゃないか・・・まぁ仕方あるまい。」
この馬鹿は私を不幸にはしないだろう。
「あの世で言うのも何だけど、祝ってくれるかしら?」
「当たり前だ・・・祝ってやる!盛大にな!」
その後どっかの未来の日本で、二人は出会ったりするかもしれない。
34スレ目 >>125
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紫「あっ・・あん。」
○「落ち着いて下さい、もうすぐ終わりますから」
紫「このまま、このままもっと強く、もっとグリグリして・・・ぁうんっ!」
○「紫様、気分の良さは解るのですが自重してください。襖の向こうから
ものすごい気配がしてくるんですよ・・・」
紫「ああっ、○○の女殺し、女殺しぃ~。」
○「だからですね?」
紫「いいのお・・・そこの筋が・・・コリコリしてるのがっ・・・効くのよぅ。」
○(藍さん。僕と紫様は疚しい関係ではありません。反応見て楽しんでるだけですから
今夜はぜひとも勘弁してください・・・。)
34スレ目 >>251
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320 :名前が無い程度の能力:2013/05/24(金) 19:37:57 ID:Xub2aOX20
なんか色んなゆかりんに取り合いされる光景を幻視した
321 :名前が無い程度の能力:2013/05/24(金) 22:56:10 ID:k/ApYVGI0
ボインで背の高い大人ゆかりん、ロリロリなこーりん堂ゆかりん
あとなんかいたっけ?
322 :名前が無い程度の能力:2013/05/25(土) 00:18:21 ID:kxMV/y420
導師服のゆかりん、ドレスのゆかりん、
きれいなゆかりん、かわいいゆかりん、大人しいゆかりん、威厳のあるゆかりん
大人ゆかりん、ロリロリなゆかりん、素直なゆかりん、ツンデレなゆかりん
たくさんの紫がいて、どの紫も○○が大好きなのです
というか、元々一人だったのが意図的に分裂して遊んでますよね?
34スレ目 >>320-322
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あー、ゆかりんとイチャイチャしまくって周りからドン引きされてー
メッチャ乙女状態の紫とイチャイチャして周りから「なんだあれ・・・」みたいな目で見られてぇ
膝枕したりしてあげたり、耳掃除したりされたり、肩もみから足腰踏みマッサージやってあげてぇ
お酒が欲しそうになったらサラリとおつまみだして晩酌に付き合いてー
幻想郷を二人で眺めたり歩き回ったりしたい
彼女が守りたい幻想郷を、私も守りたい
でもやっぱり紫の方が強いだろうから結局ちょっとしか支えることしかできないよね
悔しいけど、自分にできる精一杯のことを彼女に捧げたいです、はい
34スレ目 >>358
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ふと手を天井へ掲げる。
突然の奇行に妻は、
「あら、お風呂場はあっちよ。着替えさせて欲しいの?」
とからかう。
いや、どこからか力を分けて欲しいと呼ばれた気がしてな。と返せばクスクスと笑いながら、
「あなたから分けて貰う方は困るでしょうね。」
と言う。
何故?と聞けば何を当たり前のことを、と言わんばかりに、
「あなたのは私用なのよ?」
と答えた。
あぁ、それならば仕方ない。とその腕を彼女の頭に乗せて撫でる。いつもは帽子で隠されている金色の髪が手の間をすり抜けていく。
大妖と呼ばれる彼女は、少女のような気恥ずかしさと満足そうな笑みを浮かべていた。
34スレ目 >>383
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「と、言われても」
曰く、物書きという分野には疎いらしい○○が、頭を掻いて呟く。
「ト書きとかの用語だのルールだのマナーだの考えた事無いんだよな」
「と言う割には、随分こなれてるように見えるけど?」
唸る彼とPCの液晶との間に、突き出されたのは飴色の液体が注がれたグラス。
揺れる氷とグラスが涼しげな音色を立てる。
「麦茶。水を飲みなさいな、水を」
グラスを上から摘む手は、華奢な女性のモノ。白く長い布地の手袋が目を引く。
嗜めるような口調は左から。
「トイレが近くなるから嫌なんだよ」
苦笑しつつ○○はそれを受け取り、グラスに口をつける。
焙煎された麦の香りに、内心で心地良く思ったのか、
「こういうセンスってのは兎に角色んな本を読んで、その文のカタチに興味を持つ事が
肝要なんじゃね?
俺にそういう素養があるってんなら、それしか理由に心当たりがない」
空いた手がキーボードを走らせつつ、僅かに得意げな言葉が続く。
「なんてご高説を垂れてみたけど感想いかが?」
そこで彼の視線が左へ、声の主を捉える。
「ちっとも驚いてくれなくなったわ」
声の主、その女性は何故か、首から下が意味不明な『切れ込み』で宙へ消えていた。
見やれば先に突き出された腕も肘から上が同じく見当たらない。
「あの頃は『前言撤回!驚きました!』とか『あ、ありのままry』とか楽しかったのにぃ」
その子供っぽい抗議の声にも、○○はお構い無しにグラスをあおる。
「さすがに飽きる。俺はリアクション芸人じゃない」
「ネタが尽きたのnあべしっ」
所謂脳天チョップ命中。
随分機の抜けた音がした割に、彼女は痛そうに“右手”で頭を抑える。
「ツッコミなら少々。紫専門で」
「ぼーりょくはんたいー」
嫌味たらしく得意げな顔を作ってみせる○○に、彼女――八雲紫のブーイングが飛ぶ。
「……」
その仕草に、○○の表情がかすかに驚きの形を見せる。
何よ、とでも言いたげな紫の半眼へ、
「そういう紫は、少し可愛くなったな」
「――」
微笑み剛速球を投げ込んだ。
紫の相貌が僅かに見開き、頬が主に染まる。文句なしのストライク判定。
「子供っぽいところも前からあったけどさ?
……そいういトコ、俺の前で良く見かけるようになったんだが」
――自惚れかね。
皆まで言わず、悪戯っぽい視線と悪い笑みが、○○の意思を顕す。
「……もぅ、お上手ね」
目線を逸らして細める紫の仕草は、正に少女のそれだった。
34スレ目 >>415
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とある有名な曲を聴いてたらこんな電波を受信した。
○○「あの、紫様」
紫「どうしたの?」
○○「外の世界で流行ってる曲に『全力少年』って曲があるんですよ」
紫「あら、いい名前ね」
○○「んで、それを歌ってる人たちが『スキマスイッチ』っていうんですよ」
紫「あら♪」
○○「まあ、音楽を再生するためのものがないんで聞かせられないですけど」
紫「…ねえ、○○?」
○○「はい? 何です?」
紫「幻想郷にも、カラオケってあるのよ」
○○「はあ、そうなんですか、いってみたいですね(棒)」
紫「…○○?」
○○「い、いや、嘘ですよ? 今度みんなでいきましょう!」
紫「…みんなで?」
○○「…ゆ、ゆかり様と二人でいきませう(震え声)」
紫「フフ、そう♪ じゃあ善は急げね。明日行きましょう」
○○「」
翌日
紫「へえ、思ってたよりもいい曲ね」
○○「まあ、スキマ関係ありませんけどね」
紫「まあ、そんなの予想は付いてるわよ。あ、点数出るわ?」
○○「どれどれ…」
採点機「パパーン!オマエノテンスウハ27テンダ!バカジャネーノ!デナオシテコイ!シャンハーイ」
○○「」
紫「」
34スレ目 >>775
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○○『お、おやめ下さい紫様!!』グイグイ
紫「なによ、ちょっとその罪袋をとるだけでしょ?」グイグイ
○○『こ、これは紫様に忠誠を誓う証し!』
○○『あなたの『罪』を被るという決意を表す覆面なのです!』
○○『それを主の前で脱ぎ素顔を晒すなんて』
○○『罪袋部隊隊長としてあるまじき背信行為!』
○○『どうかお許しを!!』グイグイ
紫「むきー!!」グイグイ
○○『ぬぐぅぅ』グイグイ
紫「この八雲紫の私兵だと、忠誠があるというのなら」
紫「その覆面を取りなさい!!」グイィー
○○『あっ』ビリッ
紫「お?」
○○『はわわ』ササッ
紫「ソイヤッ!ソイヤッ!」グイィービリビリッ
○○『キャーッ!紫様のエッチ!!』
○○『あっ』パラッ
紫「ん?何これ写真?」ペラッ
紫「あ、これ私?ふーん…?」
紫(あれ…?これ私…なのかしら?)
○○『!!!!』バッ
紫「あっ!?ちょっと!その写真だれなのよ!!」
○○『は、反乱分子の調査がごさいますのでしからばごめん!!』シュバッ
紫「こらー!!」
紫「…」
紫(それにしても、さっきの写真…私によく似て…)
紫(秘宝堂…連子…マエリベリー…うっ…頭が…)
○○『…必ず、俺が君を守るよ…』
○○『君との約束たからな…』
34スレ目 >>822
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紫様で、思いついた。
○○「なんで俺を伴侶に選んだんだ?」
紫様「私に惚れさせる自信があったからよ」
○○「その自信はどこから沸いてくるんだ」
紫様「それは、秘密よ。そ~ね、私の気が向いたら話してあげてもいいわよ」
楽しそうに、片目を閉じて、人差し指を立てて口に当てる紫様。
数年後
○○「なあ、俺を惚れさせる自信はどこにあったんだ?」
紫様「そうね。聞きたい?」
○○「聞きたい!」
紫様「あなたが幼い頃、近所にいた○○ちゃん。実は私なのよ。母親役は藍でね。あなたが高校生の頃にいた○○ちゃんも私なのよ。最初から、私を意識して惚れるように年月をかけて仕組んだのよ」
○○「お前の方が俺より、ベタ惚れじゃないか」
なんて、○○の生まれ変わりを見つける度、自分に惚れるように教育する紫様もいいんじゃないかと思った。
幼く化ける紫様に翻弄される母親役の藍様の奮闘も見てみたい。橙は幼い頃は姉役、いつからか妹役になってるんじゃないかと思われる。
35スレ目 >>269
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最終更新:2019年03月28日 08:13