秘封倶楽部(レス)1
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座席が揺れる振動で目が覚める。
どうやら浅い眠りに付いていたらしく、軽い頭痛と目眩がする。
余り良い気分はしないが、中途半端に眠気が晴れてすぐには眠れそうにない。
「……まだまだ着きそうにないな」
大学の長期休暇を利用し、メリーと蓮子と、ついでに僕で遠くまで出掛けて。
秘封倶楽部の出張活動、というよりもちょっとした観光旅行になって。
夜行列車の窓から見える雪景色は、地元なら決して見られないものだろう。
珍しくもなんともないけれど。
というより、今はそんなことよりも。
「……どんな状況だよ」
「ん……」
蓮子が僕に寄り添って眠っている。
起こさないように立ち上がろうとすれば、手をぎゅっと握られた。
首筋に蓮子の髪が垂れ下がってくすぐったい。
ついでにいろんな匂いがする。
女性の使うシャンプーって何でこんなに甘い匂いがするんだろうか。
「あらあら……、少し羨ましいわねぇ…」
「どっちが」
「どっちもよ…」
向かいの席に座っているメリーも起きたらしい。
が、寝ぼけ眼なところを見るとまたすぐに眠ってしまいそうだ。
おかしなことも言っているし。
「私もそっちに行こうかしら」
「え」
と、言うが早く。
ゆっくりと、しかし目では捉えきれない動きでメリーが僕の隣に座った。
そのまま体重を預けて寄り添ってくる。
長い金髪がさらさらと肩を撫でる。
「お休みなさい……」
「いや、ちょっと…」
ご丁寧に腕まで絡ませて。
メリーも素早く眠りについた。
メリーと蓮子をパンにしてサンドイッチの具にされる僕。
二人の寝息を間近に感じる中、一人だけ取り残される僕。
こんな状況で眠れる筈も無い。
だけど時間は深夜。
じわじわと迫り来る眠気に勝てる筈も無い。
「もう、どうにでも…なれ……」
あまり良い予感はしないけれど。
明日が怖いけれど。
僕は早々に諦めて、静かに瞼を閉じた。
21スレ目 >>89
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「……」
「……」
どうしたものか。
テーブルを挟んで向かい側に座っているメリー。
その正面に位置する俺。
そして両者の間に存在する、馬鹿みたいにデカいダブルフロート。
一つのコーヒーフロートに添えられた二つのストロー。
その、熱々なカップルが頼みそうなものを、メリーは何の躊躇いも無く注文した。
「……」
「……」
何故かニッコリと笑ったまま、メリーはストローに口を付けない。
……いや、理由は分かっているのだが、分かりたくない。
第一、もう直ぐ来るであろう蓮子がこんな状況を見たら。
……ファミレス全体を氷点下に陥れるであろう修羅場に、背筋が戦慄する。
「……あのさ、メリー?」
「なに?」
「…これ、は?」
「あら、みなまで言わせる気なの?」
囁き、彼女の口元は孤を描く。
三日月とも、死神の鎌とも取れる歪な形。
……それでようやく、逃げ場は無いのだと悟った。
「――!」
「――♪」
意を決してストローに口を付け、フロートを啜る。
それと同時に、歪なものを満面の笑みに変えて同じくストローに口付けるメリー。
二人で飲むコーヒーフロートは、意外と美味であった。
……この少し後に遅れてやってきた蓮子に、全く同じものを頼まれた時には開いた口が塞がらなかった。
更に、メリーと同じことを強要されたのは言うまでも無いだろう。
21スレ目 >>163
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朝目が覚めたら
秘封倶楽部の2人が朝食作ってる匂いがして
その匂いに釣られるように台所に行けば
「あ、もうすぐできるからコーヒー飲んで待ってて」
とか言われてコーヒーを渡されて
そのコーヒーが自分好みの味だった
31スレ目 >>128
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蓮子「オッスオッス!クーラー壊れたから涼ませてよ!!」
○○「なんだレンコンかよ」
蓮子「お邪魔ーwww」
○○「メリーさんち行けよ」
蓮子「今日用事あるっていってたからさぁ」
○○「なんだ、いつもセットだと思ってたのに」
蓮子「それ私らも言われてたよね」
○○「そうだっけ?まあ腐れ縁だしな」
蓮子「しようよゲーム!あれ何これマイク?」
○○「収録用のマイクだよ。実況動画の」
蓮子「収録風景見せてよwww」
○○「やだよ恥ずかしい」
蓮子「恥ずかしがる間がらでもないじゃん昔は風呂だって一緒に入ったじゃない」
○○「そりゃガキの頃の話だろ、今俺と一緒に風呂入れるかって話だ」
蓮子「試してみる?」
○○「そういうとこ変わんないよなお前…」
蓮子「あんたも変わんないよねぇ…」
○○「おかしな話だよなぁ、関係が変わるって話したばっかなのに今度は昔と変わんない話してるなんて」
蓮子「んーでもアンタの言うことわかる気がする」
蓮子「昔はできていたことも、今じゃ違うってのは…」
○○「よく冷やかされたよな俺ら」
蓮子「そうねーあんま気にしたことなかったけど…でも、私さぁ」
蓮子「これだけ冷やかさるんなら、もう別にそういう関係でもおかしくないんじゃないかなって思ったことあったわ」
○○「そういうって…?」
蓮子「そういうって言ったらそういう関係でしょ!!恥ずかしいな!!」
○○「恥ずかしがる間がらでもないって言った癖に!!」
蓮子「うっせぇ!!アンタがガキの頃描いてたマンガうpすんぞ!!」
○○「お前の書いたポエムうpすんぞ!!」
蓮子「…で、どうなの」
○○「どうなのってなんだよ」
蓮子「どうなのってそりゃ…アンタはその、私のこと…どう思ってるのかなって…」
○○「…それ聞いちゃうの?」
蓮子「…」
○○「あーなんだろ、レンコンとは幼稚園入る前からの付き合いだろ?
家族同士も仲いいし、ずっと同じガッコだし、今だってこうして用もないのにウチによくくるだろ?
ちょっと思ったんだよ、こういう関係っていつまで続くのかなって
ガキの頃はそんなこと考えたことなかった
中学んときは別々の高校にいくのかなーって
高校の時も今度こそ別々だろうなーって」
蓮子「…うん」
○○「でも実際は、大学も、サークルまで一緒ときた。俺の人生にお前がいるのが普通だったんだ」
蓮子「……うん」
○○「だから、もしどこかでレンコンとの関わりが途切れてたらって思った
俺の人生にお前がいなくて、お前の隣に俺じゃない誰かがいるのかもって、思ったら」
蓮子「ら?」
○○「嫌だった」
蓮子「……」
○○「それで考えた。もっと大人になった時隣にいて欲しいのは誰かなって」
蓮子「……」
○○「真っ先に浮かんだのがお前だった」
蓮子「…」
○○「お前しかいないと思ったんだよ。蓮子」
蓮子「カサカサッ!」
○○「ファッ!?」
蓮子「はい禁止ーそれ以上近寄るの禁止ー」
○○「どうした」
蓮子「だって今までそういう素振りなかったじゃん!!」
○○「あったよ、鈍感ドテチン野郎」
蓮子「こういうの反則!!インチキ!!幼なじみやめよう!!新しく初対面でいこうっ!そうしようっ!!」
○○「無理だろ、だって今までの積み重ねでお前のこと」
蓮子「言うなー!!口にしたら戦争だろうが!!」
ピンポーン
蓮子「ガルル」
○○「…はーい」
ガチャ
メリー「こ、こんにちは」
○○「え?メリーさん?」
メリー「ま、マカロンつくったんだけど作り過ぎちゃって…お、お裾分けに」
○○「え?あ…うん…?ここじゃなんだからあがってあがって」
メリー「お、お邪魔します…えへへ」
蓮子「…用事ってここに来ることだったんだぁ?」
メリー「ファッ!?あ、いや、あの」オタオタ
蓮子「お前いきなり浮気かぁぁ!?」デュクシ
○○「痛ッ!?なんだ浮気って!?」
蓮子「メリィィィィ!?」
メリー「い、いやだって………」
メリー「…」
メリー「だって蓮子○○君のことなんとも思ってないって」
メリー「言ってたじゃんッッッ!!」
蓮子「そ、それはその」
○○「そ、そっか…うわー…なんとなくわかってたけどへこむわー…」
蓮子「え、いや、ちが」
メリー「そもそも付き合ってねーっしょ!!彼女きどりか!いい加減にしろ!!」
蓮子「うっうっ」グスッ
メリー「美しく残酷にこの大地から住ねッッッ!!」蓮子「。゜(゜´Д`゜)゜。」
○○「死にたい…」
メリー「私のマカロン食べて元気だせっ!」
○○「この間信長のシェフ見たばっかだから勘弁して…」
メリー「うっ」ガーンッ
35スレ目 >>41
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メリーさんから駅前のカフェーに誘われる
なんか周りカップルだらけだなーって思ってたらカップル割で対象デザート30%OFF
メリー「あ、あーそーなんだーカップル割引なんだー…あははー…あ、あれかなー黙ってたら私たち割引でデザート頼めたりするかなー…」
モジモジするメリーさんだがデザート割引に興奮した○○は「どんなデザートも割引なんですか!?ヤッター!!」と全く気にしておられない様子
せっかくおめかししてきたのにデザートに夢中の○○にご不満なメリーさん
○○「メリーさん、これ。これ食べたいんだけどこれ一人じゃ無理そうだから一緒に食べない?」
『ラブラブカップル限定!!あなたのハートをっ☆夢想封印!!ルナティック盛りパフェー!!』
メリーさん真っ赤になってモジモジしつつ頷く
あざとい色で装飾されたルナティック盛りのパフェーの写メをとってTwitterで呟いた後モリモリパフェーを平らげる○○
「ごめん俺が食ってばっかだねー」とニコニコ笑う○○
その屈託のない笑顔を直視できずにまた俯くメリーさん
「また割引あったら誘ってもいいかな?」と言われ
やっぱり赤くなってコクコク頷くメリーさん
かわいいと思います
Twitter
○○
ルナティック盛りパフェーウマすぎw
糖尿病なりそうwww
まぁ、パフェーの写メを撮るとき対面のメリーさんも写ってしまうわけで
呟いた○○がメリーさんとカップル割引のカフェーに入ったのが皆にはバレバレなわけで
ハート型のチョコみたいなのてんこ盛りのパフェーを二人でつつき合ってたのは
写メから容易に想像できてしまうわけで
蓮子さんはご立腹なワケで…
蓮子「私とも行こうよ!!」
○○「回転寿司でいい?」
蓮子「ふざけんなウサミーンキック!」
テロロッ しかし○○にはきかなかった!
○○「スペルパンチ」
デュクシ
蓮子「あっ!?おまっおっぱい触ったろ!!」
「どこについてんだよどこに、どこにもらしきもついてねーぞ」と喧嘩する二人を横目に
蓮子に内緒で○○をデートに誘って次の約束をしたことに小さな優越感と
今のようなやりとりを羨ましく思う嫉妬
○○の隣が欲しいけど、今はまだ三人のバランスを崩したくはなくて
三人でいることが楽しくて、嬉しくて
できれば、自分のこの望みが2ついっぺんに叶うことってないのかなぁーって
思っちゃうメリーさんなのでした
35スレ目 >>223
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○○「メリーさん、クリスマス予定空いてる?」
メリー(こっこれはデートのお誘い…!?)
も、勿論空いてるよ!!
クリスマスが待ち遠しくてしょうがないメリーさん
クリスマスに誘ってくれるってつまりは、『そういうこと』だよね…?
どうしよう何着ていこう!?
下着も気合いを入れるメリーさん
○○君は誠実だしそういうことちゃんと順序踏んでくれそうなひとだけど
まだお付き合いもしてないんだけど
万が一ね、念の為ね、もしかしたらもしかするかもしれないし
その時BBA臭いの着けててがっかりされたくないし
忘れられない日になるかもしれないし?
あっ、でもそういうの期待してきたみたいで破廉恥に思われたりしたらやだな
普段通り!普段通りにいこう!!
待てよ?でも普段通りの格好で行って『せっかくのデートなのに普段通りで来たよコイツ…』とか思われたりしないかな?
そうだよね!せっかくのデートだもん!ちょっとくらいオシャレしちゃっても
やだ私なに勝手にデートのつもりでいるのよ///○○君はそういうつもりじゃないかもしれないのに
どうせ蓮子が『ごっめーん遅刻しちゃた~☆』とか言って登場するかもしれないじゃない!
『言い出しっぺが遅刻すんなよ』って○○君が怒って
そうよ!きっとそう!
でも、ほら…クリスマスだよ?もしかしたら、もしかして…
当日
蓮子「ごっめーん遅刻しちゃた~☆」
○○「言い出しっぺが遅刻すんなよ」
メリー「知ってた」
裏話 数日前
蓮子「アンタクリスマス空いてる?」
○○「…」
○○「……うん」
蓮子「そっ、なら遊び行こっか」
○○「いいけど……それ…メリーさんも…だよな?」
蓮子「当たり前じゃん、じゃあメリーにも伝えといてね!!」
○○「……おう…」
○○「わかっちゃいたけどさぁ…」
○○「ちょっとくらい夢見させろよな…はぁ…」
蓮子はまだまだ三人で仲良くしたくて
○○は昔から蓮子が好きだけど蓮子の気持ちが自分に向いてないのを知っていて
メリーさんは○○が好きだけど○○が蓮子のこと好きなのをなんとなくわかってて
蓮子はメリーが○○のこと好きなのを知っているんだけど素直に応援できない自分に戸惑ってて
○○は蓮子を振り向かせられないのを気に病んでるけどちょっとずつメリーさんに惹かれている自分を割り切れなくて
メリーもメリーで蓮子との友情を壊したくわなくて…
みたいな三角関係大好き
35スレ目 >>288
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最終更新:2019年03月28日 08:58