ちやり1



避難所>>636


 尤魔「ちやりお前、なんか元気ないな」
ちやり「なんか食欲湧かなくて」
 尤魔「どうした? 私みたいに何でも食わんと大きくなれないぞ」
ちやり「えー、饕餮は何でも食べるけど幼児体型じゃないすか」

 ゴン

ちやり「痛ぅ……こないだ、○○が血ぃ吸わせてくれたんすよ」
 尤魔「○○――ああ、この間地上で知り合いになったとかいう人間か」
ちやり「ちょっとならいいって……で、ちょっとだけ、弱らない程度に吸ったら
     何か、信じられないくらい美味しい気がして。それから他のものがのどを通らなくて……」
 尤魔「ちょっとと言わず根こそぎ吸えば満足するんじゃないのか? 
     地上にもやべーやつはたくさんいるようだけど、
     あいつみたいに外来人ってのなら大したお咎めもないんだろ?」
ちやり「それは――なんか、ダメっす。○○は死んでも地獄とか行かなさそうだけど
     そういうの抜きにしても、今のままのあいつと会えなくなるの、ダメな気がするんすよぉ……」
 尤魔「さっきも言ったが、ちゃんと食わないとずっとそんな調子のままだぞ。
     そいつにも責任があるんだから、色々食えそうなもの見繕わせたらどうだ?
     何か持ってこさせるとか、どこか連れて行かせるとか」

したたかそうで意外にまだよくわかってないちやりちゃん
わかってないけど偶然限りなく正解に近いアドバイスを掘り起こす饕餮さん


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最終更新:2024年08月25日 22:35