霊夢6
5スレ目 >>58
さて、僕がこの幻想郷に来てどのくらいやら。
運が無いのかどうなのやら、妙な妖怪に襲われて、そこを霊夢に救われて。
その後はいろんな人と宴会やって、散々言い訳並べて片づけを9:1の割合でこなしたり、もちろん9割は僕だ。
「ふー、しかしここに来て1年なのに向こうで10年を過ごしたような気分だよ」
夏の夜空を眺めつつ、神社の縁側でお茶をすする、もちろん、一番茶などという気の効いたものは無いので出がらしだ。
「それだけ人生が充実してていいんじゃないのー?」
「まぁそうなんだけどね、濃厚な人生ってことなのかな」
いつの間にか僕の横にいた霊夢がいつものようにお茶をすする、これだけ見ると茶のみ仲間みたいだ。
しばらくの静寂、夜の縁側に響くのは茶をすする音。
「偶には静かな夜もいいわね」
「うん、最近萃香のテンション高かったせいか連日宴会だったからね、こうやって2人で話す暇なんて無かったよ」
「ねぇ、○○」
「どうしたんだ?霊夢」
すると霊夢は僕の体に寄り添い、呟いた。
「しばらく・・・・、こうしててもいいかしら?」
「うん、気の済むまでご自由にどうぞ」
「ありがとう、じゃあお言葉に甘えさせてもらうわ」
「死ぬまで、いや、死んでもこうして隣にいてくれるかな?」
「私も既にそのつもりよ、これからも末永くよろしくね、○○」
前スレまでROMってたけどふと触発されて描きたくなった、満足はしているが後悔はしていません。
自分の脳内の8割を占めてた妄想を拙著な文章力で書いてみたらなにやらぐだぐだというかなんというかorz
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5スレ目 >>114
やったよ霊夢、ついに紅をノーマルでノーコンティニュークリアできたよ!
「おめでとう。(でも貴方が下手糞だったおかげで私は何度も何度もボロクソだわ、魔理沙も使いなさいよ)」
だから約束どおり紅魔湖にスワンボート浮かべて二人っきりで一緒にk
「あら?あなた紅をクリアする前から妖々夢なんか買っちゃったじゃない。
あっちは放りだすつもりなの?」
くっ・・・わかったよ、今は霊夢の腋でがまんするよ!
「ちょ、いや!変なとこ触らないで!(飲みかけの暑いお茶を○○にぶっかけます)」
うわっちゃ、熱い!熱い!溶けっ!!
さて、妹様に会うためまたがんばります
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5スレ目 >>172
ツンデ霊夢が縁側にて
この暑さのため、霊夢は普段の髪型ではなく、後頭部付近の全ての髪を
ポニーテールにまとめていた。
したがって、腋はおろか、その白いうなじまでが綺麗に露出していて
○○は劣情を催してしかたがない。最近流行りのアレを試すことにした。
「なぁ霊夢」
「茶菓子ならもう無いわ」
即答、茶菓子をきらせた霊夢はご機嫌斜めの様子だ。
先手をとられたかたちの○○は、それでも意を決して巫女に胸中を伝える。
「そうじゃなくて、さ」
「何よ」
「押し倒してもいいか?」
「・・・なんですって?」
霊夢の目つきが変わり、その冷たい視線が○○を貫徹する。
○○、やはり霊夢相手にこの台詞はまずかったのではないかと後悔する。
彼女の袖からは針が数本、顔を出しているではないか。
「・・・いや、ごめん。なんでもないんだ、許してくれ」
「・・・ふん」
針を引っ込めた霊夢は、蔑みの表情を浮かべ、言った。
「何よ。そんなことを一々聞いて、女の子一人押し倒す勇気もないの?」
「れ、霊夢」
「それとも、○○は、女が、怖い?」
茶化すような台詞に俺はついかっとなって
(省略されました。続きを表示するには指先ひとつでダウンさ!)
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5スレ目>>216
「あー、暑いわ暑いわ暑くて溶けそう」
「暑いな」
霊夢がだらしなくだれている。
「沢に水浴びにでも行くか」
「それはめんどくさい」
「そりゃそーだが、このまま寝ることもできんだろ」
この暑さじゃなぁ……。
「あー、そうだ。いいこと思いついたわ。ちょっと出かけてくる」
「え?」
縁側の床の冷たさを身に取り入れようとしているだらしない姿
勢のままで霊夢がふわふわと宙を飛んでいった。
「あっちは……紅魔郷だよな」
そういえば、時を操るメイドなんて非常識なのがいたっけ。
彼女の力なら、空気中の分子の動きを緩やかにして気温を下げる
なんていう芸当ができるのかもしれない。
それをあてにして行ったというのなら――おとなしく待とう。
いい加減、俺もこの暑さには参っていた。
そして、正午頃、霊夢が喜色満面の笑みで帰ってきた。小脇に
ズタボロの氷精を抱えて。
「……
チルノじゃないか」
ああ、彼女なら好きなように氷を作れるし、彼女自体体が冷たい。
「あー、ひんやりして気持ちいいわ」
「……災難だな、チルノ」
「はーなーせー!!」
「離すもんですか。アーヒャッヒャッヒャ! ○○さんもくっつきなさいよ。冷
たくて気持ちいーわよ」
ほい、と霊夢からチルノを渡される。
思わず抱きとめて、その冷たさに感動する。
「あわわわ……!」
チルノの狼狽した声が聞こえる。それもそうだな。いくら見た
目がガキンチョだとわいっても女の子だ。異性に密着されれば、
平静ではいられないだろう。
……そういうことに気づいてはいたが、かといってチルノを解放
するほど正気を保っていられるわけでもなかった。
なにせ──
あ つ い
その一言に尽きる。
暴れるチルノを、俺は頬ずりしかねんばかりに抱擁する。
が、それが不意に収まった。
怪訝に思って、チルノの顔を見ると、紅潮していた。
「な、なに? あたいは忙しいんだからね! 涼みたいんなら、
早く済ませてよね!」
そう言って、今度はチルノの方から、くっついてきた。
Oh, It's coooooooool!!!!
さあ、幻想郷の端っこで抱き合おう! とばかりにチルノ
を抱きしめようとしたら──霊夢にチルノをひったくられた。
「○○さん、もう十分でしょ?」
「エエ、モチロン」
霊夢が怖い。そう答えるしかなかった。
しばらく、霊夢がチルノを堪能しているのを眺めているばかり
で、ムラムラ──もとい、イライラしてきた。もちろん、暑さ
で、だ。勿論、やーらしいことも少しは考えているけどさ。
「○○さん、○○さん。こっちきて」
霊夢に呼ばれて、ようやく俺にもチルノに触らせてくれるのか、
と喜び勇んで寄っていくと──いきなり、霊夢に抱きつかれた。
「あ……え……?」
「ほ、ほら、どう? わたしだって冷たくて気持ちいいでしょ?」
確かに霊夢の体は冷たくなっていて、気持ちよかった。
「ああ、気持ちいい──けど、霊夢が体冷やしすぎになっちゃう
じゃないか」
「ん? 別にいいじゃない。○○さんも涼しくなれるし」
「女の子が体を冷やしちゃ──」
「ああ、もう。うるさいわね。だったら○○さんが暖めてよ」
いや、そうは言ってもね。チルノに逃げられたらどうすんのよ。
そう思って、チルノを見ると、氷のような透明な羽を広げたまま
大人しくしていた。
どことなく、羨ましそうにしているように見えて、俺は──
「チルノもおいでー」
と誘った。
チルノが突進してくる。
……ちょっと待て。その勢いはさすがにまずい。
と言おうとしたが、間に合うはずもない。
「ぬぐっ!?」
霊夢が肺を押し潰されて、ひしゃげた息を吐いた。
一通り、咳き込んだ後、霊夢は霊気を立ち上らせて一言言った。
「くぉら、チルノ……」
「あ、あたい、今日は大蝦蟇と果たし合いの約束してたんだった。
そうだった。じゃあね!」
そう言って、チルノは天狗もかくやと思われるほどの勢いで飛ん
でった。
「……霊夢が脅かすから、逃げられたじゃないか」
「いいじゃない。まだ、わたしだって冷たいでしょ?」
「まあね」
霊夢と一緒に縁側に座り、身を寄せ合うことにしよう。霊夢の心
地よい冷たさが、熱気にむしばまれるまでは。
22時間どころか36時間orz
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5スレ目>>231(うpろだ>>52)
※冷房を20℃に設定して、三十分お待ちください
――少女冷却中――
「……ただいまー」
長すぎる冬のある日。昼前に霊夢が飛び出していって、半日経って博麗神社に帰ってきた。
「ど、どうした、霊夢? ずいぶんボロボロじゃないか」
「うるさいわね」
「げ、それ血じゃないか。薬箱どこだっけ?」
「かまどの脇に置いてあったような――なかったような」
「とってくる」
「ん、お願い」
「癪だわ。というか癪だわ」
土間から薬箱を持って戻ってくると、何やら霊夢がぶつぶつ呟いている。
「薬あったぞー、そら脱げ、やれ脱げ」
「はーい……」
霊夢は服を脱いで、背中をこちらに向けた。
切り傷やら擦り傷に軟膏を塗ってやる。
ちなみにサラシは巻いたままである。
残念じゃないさ。ああそうさ!(゚⊿゚)
悲しくなんて――ない!(゚Д゚)
「いたた」
「我慢してくれぃ。にしても、珍しくこっぴどくやられたな」
「あの@のせいで力が抜けたわ」
「アットマーク?」
「こっちのことよ。もう全部塗ってくれた?」
「ん、手際悪くてすまんな。まだだ。でも、もうちょい」
「早く済ませてね……っくしゅん!」
「んー、寒いなぁ……ほい、終わり。風邪ひくなよー」
「ありがと」
霊夢が服を着る。
包帯が必要なほどの深い傷がなかったのは何よりだが、
傷ついて帰って来るというのは心配だった。
どこに行っていたのか、聞いてみたがはぐらかされる。
気にするな、ということだろうか。
「お風呂、入りたい」
霊夢が唐突に言った。
「あいよ」
風呂を沸かしに行った。
霊夢が風呂に入ったので、薬を塗り直した。
二度手間なのに、なぜかほのぼの。
湯冷めしたのか、霊夢がもう一度くしゃみした。
暖めてやろうと思って抱きすくめると、抵抗された。
離れると、恨めしい顔をされた。どないせーと?(;´Д`)
囲炉裏を挟んで、雑談する。
が、どうにも辛気くさい話題しかない。
里では来年の作物の実りが心配だという声が多い。
病人も増えるばかりで、なかなか減らない治らない。
「茶葉が心配だわ」
「そうだな」
お約束な霊夢の言葉に、少し苦笑して頷いた。
パチパチ……パチ……
お互いに黙ると、時折炭が爆ぜる音がことのほか大きく響く。
炭も残り少ない。まあいいか。この天候だ。
木もどんどん枯れていっているから、薪は山に入ればいくらでもある。
とはいっても、はげ山になってしまえば、来年以降どうしようもなくなる。
……あー、先行き不安だ。
でも、まあ――なんとかなるさ。
「もう寝るわ」
「おやすみ」
「おやすみなさい」
霊夢が寝てしまい、一人で囲炉裏の火を見つめる。
「……なんとかなる、とは言っても、なんとかするのは霊夢なんだよな」
うーむ、歯がゆい。
ま、いいや。寝よ寝よ。
翌朝。
起きると、咳が出た。
縁側に出てみると、積雪が高さを増していた。おまけに風まで強い。
「あっちゃー、風邪ひいたかな」
昨夜、自分が注意しておいて自分が風邪ひいちゃ世話ない。
「飯炊くついでに暖とろっと……」
土間に行く途中、霊夢とでくわした。
「おはよう」
「おはよう……顔、赤いわね」
「微熱はあるかも。でも頭痛もしないし、大事ないだろ」
「そう? だといいけど。ああ、雪おろしはわたしがしておくわ。落ちると危ないし」
「そりゃ助かる。じゃ、飯作ってくる」
「ん、お願いね」
かまどに薪を放り込んで着火。
火付けの松葉はたっぷりあったが、それすら心許なくなってきている。
春が来ない
春が来ない
何処行った?
年季の入った竹筒で風を吹き込みつつ、炎が燃え上がるのを待つ。
しかし、なかなか火の勢いが強くならない。おまけに煙も多い。
「あーあ、連日の雪で湿気たか……」
さらに息を強く吹き込もうとして――うかつにも煙を吸い込んだ。
「けほっ、うげほけほっ……ごほごほ」orz
うずくまって咳き込む。
「ちょ、ちょっと! 大丈夫!?」
激しく咳き込む音を聞きつけて、霊夢が文字通り飛んできた。
「ん ケホケホ 大丈夫。ゴッホゴッホ 煙吸い込んだだけ」
「はぁ、もう……びっくりさせないでよ」
「ごめんごめん」
「…………」
霊夢がこっちに指先を伸ばし、かすらせるように頬を撫でた。
「霊夢?」
呼びかけてみても、反応らしい反応を見せずに、ずっと目を見つめてくる。
「……朝ご飯を一緒に作ろうと思ったけど、任せるわ」
「ああ、任された」
もとよりそのつもりだったし。
麦と粟を混ぜたご飯、大根たっぷりのみそ汁、それに漬け物三種類。
それが朝餉。
なぜか、霊夢は外出寸前の格好だった。
「急ぎでどっか行くみたいだけどさ、手袋ぐらい外したら?」
「あ、ああ、そうね」
「「いただきます」」
と二人で唱和するやいなや、霊夢が猛然と飯をかっ込み始めた。
霊夢は三分で食い終わり、勢いよく立ち上がる。
「ごちそうさま! ちょっと出かけてくるわ!」
「あ、待った」
「何? 急いでるんだけど」
「お茶。飲んでいったら?」
霊夢がガツ食いしてる間に準備しておいた。
「そうね、ありがと」
ずずずずずずずずず
一気に湯飲みから茶を吸い上げる霊夢。
よく火傷しないなあ、と感心する。
「いってきます!」
「あ、待った」
「今度は何!?」
「手袋」
「……ありがと」
「と、マフラー」
「…………ありがと」
「怪我しないようにな」
「……うん」
見つめ合うのが照れくさくて、二人して咳払い。
霊夢が玄関に向かうので、それに着いていく。
雪を踏むと裾が濡れるので、敷居から少しだけ出て霊夢を見送る。
「いってらっしゃい」
霊夢が宙で一旦止まった。
そして反転して、こちらに寄ってきた。
触れるだけの淡いキスをする。
「春を、取り戻してくるわ」
自信に満ちた穏やかな笑みを浮かべて、素敵な巫女はそう宣言した。
次第に小さくなっていく霊夢を見て、思う。
「雪おろしでもして待つとしようか」
願わくば、これが最後の雪おろしとなりますように、と。
――そんな、白銀の春でした――
===後書き===
霊夢、妖々夢bad endの夜。
うーむ、甲斐甲斐しい○○だ。
最後の霊夢の笑顔は妖々夢のchoose girlの立ち絵を想像してください。
マフラーは脳内補完で。霊夢だけマフラーしてないんだもんなぁ。
あ、魔理沙はストール?
霊夢は○○が風邪を引かないうちに春を取り戻そうと急いだということで。
しかし、春の異変は正味洒落にならんと思うのですが。
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5スレ目>>264
霊夢に「牛タンっておいしいよね」って言ったら、
「そうね、人間の舌も牛タンだったらいいのにね」って言われた。
「そしたら何も食べてなくても、常に牛タンの味がしておいしいのに」だって。
たしかに、人間の舌っていつも口の中にあるのに味がしないなー。
霊夢と話し合った結果、それはもしかすると
ずっと同じ味の舌が口の中に入ってるから味覚が麻痺してるんじゃないか?
ということになって、お互いの舌を舐め合って確かめてみることにした。
そしたらすごい!霊夢の舌おいしい!! まろやか!
お互いに相手の舌を舐めながら「おいしいよー」「おいしいねー」
「デリシャスだよー」「デリシャスだねー」ってやってたら、気が付くともうこんな時間だった。
この実験で、お互いの舌を舐め合えばおかずは要らないことが判明したので、明日から
「一ヶ月間お互いの舌の味と白米だけで生活する貧乏カップル」っていう黄金伝説を達成しようと思う。
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5スレ目>>863(うpろだ0058)
季節は廻る。
この世界でも、もともと僕がいた世界と同じように廻っていく。
-パチパチッ! パチッ!-
桜島の御岳のような白い煙を上げ、落ち葉の山が燃える。
黒く炭化してきた部分が見えれば、落ち葉を追加していくのみの単調な作業。
-パチッ!-
乾燥した木の実が火の中で弾ける。
火をつけた時の太陽の位置と、今の位置を比べてみる。
(そろそろかな…)
と思うと同時に漂ってくるほのかに甘い香り。
「ドンピシャだ。おーい霊夢ー! 焼き芋焼けたぞー」
縁側で一人お茶を啜っている霊夢が答える。
「持ってきてー。そっちに行くのが面倒ー」
「だめです、こっちまで来なさい。んじゃないとあげないよ」
「ウソうそ嘘。今行くってば」
霊夢がやってくるのを確認し、落ち葉の山を崩していく。
目的のブツを見つけてご満悦な僕と霊夢。互いに顔を見てから、思わず笑みがこぼれる。
傍に置いておいた文文。新聞を手に取り、「ソレ」を包む。
「どうだ。出来立てのほやほやだぞ。味は保障する」
パクァと二つに折り、「ソレ」…焼き芋を霊夢に渡す。もちろん大きいほうを。
「熱いから気をつけなよ」
「あふっ! はふ…ん~おいひい」
満面の笑みで答える霊夢の顔を見て、僕のちょっぴりの苦労も吹き飛んだような気がした。
縁側で二人座り、焼き芋を食べる。
二人とも若干猫舌なのか、ふぅふぅ息をかけ冷ましながら食べる。
遠くで鳥が鳴いている。僕たちの会話は、無い。
けど、こうしているだけで幸せだった。
「貴方が来てもう1年経つのね」
以外にも、最初に口を開いたのは霊夢からだった。
いつもは僕の問いかけに答えるくらいだったのに。
「そうだな。いつの間にか季節が廻っていった、って感じだね」
「ぼーっとしてるとあっという間よ?」
「年がら年中ぼーっと縁側でお茶啜ってるどこかの巫女さんには言われたくない」
ケケケッと子供のような笑い方をして霊夢をからかう。
「ふふふっ…どうだか…」
コロコロと笑いながら、霊夢も焼き芋を口に運ぶ。
僕も自分の焼き芋に目を落とし、ほどよく冷めてきていた残りを口に放り込む。
もぎゅもぎゅと咀嚼して…ッッ!?
「むぐっ!! くぁwせdrftgyふじこlp」
まずい。非常にまずい。芋が喉に詰まった。
ドンドンと胸を叩く。だが足りない。手元にあった湯のみを手に取り一気飲みする。
「ゴクゴクゴクッ! ッッ…! …くはぁ~、助かった…」
「まったく、何やってるのよ! 大丈夫?」
霊夢が心配した様子で僕の顔を覗き込んでくる。
「大丈夫…もう大丈夫。いやしかし焦った。久しぶりに焼き芋なんて食べたからかな」
「心配かけてもぅ…」
そう言うと霊夢は炊事場に歩いていき、しばらく湯飲みを持って戻ってきた。
「はいお茶。入れてあげてきたから飲みなさい」
「あざーっす。ん…熱っ!」
熱い。入れたてだから当然なのだが。
「くぉぉ…熱い…」
「何やってるのよほんとに…」
心底霊夢が呆れている。
「しょうがないわね」
そう言うと霊夢が湯のみを取る。
「良くこの湯のみを見ててね」
霊夢が湯飲みに手をかざし、何かを唱える。そして一口。
良く見て、とジェスチャーで湯飲みを指差したので僕は覗き込もうとしたその時、
-ちゅ コクン-
その時の僕の顔は滑稽だっただろう。目が点、まさに文字通りだったに違いない。
霊夢はそっぽを向いている。表情は見れない。
たっぷり10秒固まってから僕は口を開いた。
「霊夢」
「…なによ」
霊夢はまだそっぽを向いている。
「霊夢」
「だからなによ」
「お、おかわり、頂戴…?」
「ッッ!」
バッと振り向く霊夢の顔は真っ赤だった。
最初は目を見開いてびっくりしていたが、すぐに笑顔に変わる。
「…甘えん坊さんね」
「なんとでも言え」
霊夢はクスッと笑うと、お茶をもう一口含んだ。
(省略されました。今週撮り溜めした深夜アニメを見てくるので、続きを読むには中の人がデスノの内容に満足するまで待って下さい)
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6スレ目>>46(本文は夢の中で出会った東方キャラとの出来事を語るスレ>>711)
夢スレより転載。いいねー
何か妙な夢を見た。
場所は何処かの和室。障子の隙間から縁側と庭が見えたから、神社だったのかも知れない。
俺の前には布団が敷かれ、そこに座ってる寝間着姿の霊夢。
(寝間着と言ってもパジャマの類では無く、時代劇で出てくる様なヤツ)
霊夢は右手を肩から吊っていた。どうやら怪我をしたらしい。
夢の中の俺は怪我で不自由な霊夢の世話をする為に、里から呼ばれた様だ。
たわいも無い会話(内容は忘却)を交わしたり、お茶を入れて二人で飲んだりする内
霊夢が「肩を揉んで欲しい」とか言い出した。
で、まあ、みんなの想像通りw肩を揉むついで?に後から霊夢に抱きついたんだが
すごく細かった。肉付きもそれ程無く、そもそも肩幅が小さい。
後から抱きしめた俺の手が、前で交差してそのまま反対側の自分の肩に届く位小さかった。
まさに「少女」という感じだった。
それを感じた瞬間、俺はもうネチョい気分とかそんなモンはぶっ飛んでしまった。
『こんな細い身体で、人間を守る為に妖怪達と渡り合ってるんだ』
と思うと何だか無性に涙が出てきた。
抱きつかれた時はジタバタ抵抗してた霊夢も、俺の様子がおかしいのに気付いたらしい。
俺の方を見上げながら「どうしたの?」とか聞いてくるんだ。
俺は恥ずかしさから懸命に涙を堪えるんだが、止まらない。
霊夢がそれを見て「何で泣いてるのよ?」と怒気混じりの声で聞いてくる。
俺は仕方無しに感じたままを話した。
すると霊夢は俺の腕の中で振り向くと、怪我をしてない方の手を伸ばし俺の頭を撫でてきた。
「バカね、アンタが気にする事じゃないでしょう。……でも、ありがとう」
とか言ってな。俺は堪らず霊夢の髪に顔をうずめ、マジ泣きしちまった。
そんな感じでちょっとイイ雰囲気の所だったんだが、障子の向こうから魔理沙?の
声がきこえてきた所で目が覚めてしまった。
思わず「それ、何てエロゲ?」と自己ツッコミをしてしまった orz
でも俺の頭を撫でてくれた時の霊夢は、すごく可愛かった。
夢の中とはいえ「俺はこの娘を守る盾になりたい」と本気で思ったよ……。
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6スレ目>>171
霊夢とこんな会話を毎日してみたいと思いました。
面白くもなくありきたりで短い話です。
懲りもせずにまた書いたのかと思う方もいるかも知れませんが、どうか一度読んでみてください。
朝、俺は未だ眠り掛けの頭を覚醒させる為に顔を洗う。
そして居間に行く。
すると彼女が起きていたのかもう座っていた。
「おはよう、霊夢」
俺はいつものように朝の挨拶をした。
朝起きたら挨拶をするのは常識だ。親しい相手ならそれはなおさらだ。
「あら、おはよう○○。今日は少し早いのね」
彼女も挨拶を返してくれる。
いつも返してくれるのだが、何時聞いても嬉しくなってくる。
だから俺は、彼女に微笑みもう一度挨拶をした。
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6スレ目>>190
朝食を食べる。霊夢が作ってくれた料理を食べている。
「○○、今日の料理はどう?」
彼女の作る料理は、外の世界で俺がいつも食べていた物とは違い絶品だ。
だから俺は、いつものように正直な気持ちを伝える。
「うん。すごく美味しいよ」
俺は穏やかにそう答えたのだった。
彼女の作る料理は本当に美味しい。
言っておくが、別に外の世界の料理が不味いというわけではない。
だが、最近では冷凍食品などが多いからか余計に美味しく感じる。
まあ、その、なんだ…… 彼女が俺の為に作ってくれたと言うこともある。
俺の事なんか意識もしてないだろうが……
それでも嬉しいものは嬉しい。これで霊夢も俺のこと意識してくれたらなと思う。
まあそんな事、天地がひっくり返ってもないと思うが……
なら、少しでもこの時間が長く続くことを願う。
俺はそんな事を考えながら箸を進めるのだった。
それは幻想郷の巫女と共に暮らす一人の男の願い。
ありふれた日常が続いてほしいと思う純粋な願いだった……
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6スレ目>>198(うpろだ0077)
香霖堂。
幻想郷にあり、唯一外の世界の物が扱っている店だ。
まあ、扱っている物は外の世界の物でもいろいろある。
日用品だったり、何かの一部だったり、かなりの貴重品だったりもする。
希に兵器っぽい物もあるが…… まあ気のせいだろう。
俺はやることもないので、香霖堂の前に来ていた。
よく来るので断言できる。
暇なときはこの店に来るに限る。
店に入る。店の中は少し古ぼけていて、店らしくはない。
でも、俺はこの店のことを気に入っている。
そして俺はこの店の主を呼んだ。
「こんにちは~。霖之助さんいますか~」
少し時間が経つ。そして返事が返ってくる。
「やあ、○○。今日は何の用だい?」
そのあとに、俺より年上の男性が店の奥から出てきた。
俺は霖之助さんと話をする。
「あの時は必死でした。死にたくなかったから……」
俺が幻想郷に来た時の話だ。
この話をしたのは、助けてくれた霊夢以外は霖之助さんが初めてだ。
「君も大変だったんだね」
すると、霖之助さんはそう言って労ってくれた。
俺が幻想郷に迷い込んでから出来た知り合いは何人かいる。
その中でも、霖之助さんは一番話しやすいと思う。
意外かも知れないが事実だ。やはり俺が男だからだと思う。
女の子が相手では、話すとどうしても気を使う。
その点霖之助さんは男なので話しやすい。
どういう訳か幻想郷には、男の人が少ない。
人里から離れたところに住んでいるからだとは思うが、それでも少なく感じる。
交流が霊夢の知り合いだけ、と言うこともあるが。
真剣な話は終わり、今度は霖之助さんが俺に聞いてくる。
「○○、霊夢とは上手く行っているかい? 」
それはかなりの不意打ちだった。
「なっ!!」
予想もしていなかった言葉に俺は驚く。
当たり前だ。この気持ちは霖之助さんにも教えていないのだから。
俺が他の人にも知られているかも、と不安になったときに霖之助さんは言った。
「驚いているようだね。大丈夫、僕以外は誰も気付いてないみたいだから」
霖之助さんの言葉にとりあえずは安堵する。
すると、当然の疑問が湧いてくる。
その疑問を聞いてみることにした。
「何時、気付いたんですか?」
すると霖之助さんは笑みを浮かべて
「何時も何も、君の話の大半は霊夢の事じゃないか。すぐに気づいたよ」
と答えた。
そして「同じ男だからね、解るものだよ」とも言った。
失敗した。そう思った時に霖之助さんは言った。
「今なら、僕の知っている霊夢の事を教えてあげるよ」
霊夢との仲は特に進展がない。
「お願いします」
俺は諦めて霖之助さんに相談することにした。
少年相談中
「最後に言うよ。彼女の周りには人が多い、けど彼女は一定の距離を取ろうとする。だから君から仕掛けるんだ」
霊夢は意外と直球な言葉に弱い。だから俺の方からアプローチ掛けると効果が高い。
結論を言えばこう言うことが解った。
辺り見回す。後1、2時間ほどで太陽が沈みそうだ。
あまり遅くなると妖怪に達に襲われ THE・END だろう。
だからさっさと帰ることにした。
「それではまた今度」
俺は帰るので挨拶をした
「ああ、また今度。霊夢との事頑張ってね」
霖之助さんも挨拶をしてくれる。
最後に何か言っているが無視だ無視!
……顔が赤くなんてなって無いからな!
帰り道を歩きながら、ふと思う。
俺は、様々な人に助けられている。
本当に俺は、良い人達に出会えたな……
本来ならば今頃俺は、野垂れ死んでいたか妖怪の腹の中にいる。
その筈なのだが、偶然出会った彼女に助けて貰った。
他の人にも助けて貰ったのだが、彼女には……霊夢には一番助けて貰った。
そこから始まっていたのだと思う。
俺の恋は……
「でも、俺の想いは実らない……」
相談に乗ってくれた霖之助さには悪いが、そんな気がする。
結局俺は臆病なのだ。
霊夢への思いは本物だと言える。
だからこそ、思いを告げられない。
言えばいまの関係が壊れるから。
そして、一緒にいられなくなる……
そんな事は嫌だから……
失う事が怖くて、踏み出す勇気を持てない。
肝心の所で何も言いえない。自分の想いを口に出せない……
そんな奴だから……
だから言えない。
もう少しだけ勇気がほしい。
俺は一人そう思うのだった……
後書き
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
最初に言いますが、俺の中では香霖は良い人です。
変態ではありません。
それはともかく、今回は○○の葛藤がメインの話になります。
本当は告白までしようかと思ったのですが、俺なら一度はこう思う筈なので変更しました。
読んでいる方の中には、少しは共感できる人も居るかと思います。
ヘタレと思う方は、心の中で思う存分罵ってください。
では、今回はこれで。
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6スレ目>>256
「この神社でお前と一緒に幻想郷を見守っていきたい。ダメかな?
……ありがとう。ああ、神職の勉強もするから、仲良くやっていこうな、霊夢。
ん? いや、ちょっと寒かっただけだ。
まるで幻想郷の全てを敵に回したみたいな、凄い悪寒が背中を」
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6スレ目>>302
「あ、霊夢さん!!お帰りなさい今手当てを…あ、あれ?」
「あー大丈夫大丈夫。傷1つ無いから」
「え、で、でも…紫さん達は酷い怪我って聞きましたし」
「あーなんかねー。敵の弾が当たりそうになると何故か低速移動してるのよねーな・ぜ・か。ね?」
「れ…霊夢さん!!」
「何?」
「最高です…カッコ良いです…。俺、惚れ直しました」
「嬉しい事言ってくれるじゃないの」
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最終更新:2010年05月13日 00:52