魔理沙3
2スレ目 >>111
「はい、お茶。熱いわよ」
「おう、さんきゅ」
「魔理沙が改まって頼みごとだなんて、ずいぶん珍しいじゃない?
明日は雨かしらね」
「降らないって。意外と普通だと思うぜ?っと、熱ちちち」
「あんたの普通は普通じゃないのよ。やっぱり雨だわ。
で、どうしたの?」
「いやあ、実は…最近ちょっと…アレがなくてさ」
「あら、普通じゃなくて不通なのね。そりゃ普通じゃないはずだわ」
「フツーフツーじゃないってわけわからないぜ」
「不通じゃなけれは不順ね。…家に篭って変な研究ばかりしてるから体調崩すのよ。
永遠亭印のピンクの小粒があるから今出して…」
「あーあー違うんだ。体調はたぶんフツーなんだ。
もっと…その…なんだ、別の理由で…な?」
「な?って言われても。
……あ、まさか彼の…?」
「ああ、そのまさかだぜ。まーなんだ、いわゆる恋の魔法ってやつか?」
「…あんたの魔法は壊すだけが能だと思ってたけど。へー、あんたたちがねえ…」
「へへ、ついに人体の錬成に成功だぜ。おそれいったか」
「…はいはい、おそれいったわよ。不順でもなくて不純だったのね。長いこと家に篭ってると思ったら、何してたんだか…」
「いやいや、私は純情だぜ。あと、家の中だけじゃなくて外でも…って、もう!こんなこと言わせるなよー、恥ずかしいぜー」
「…否定する場所をことごとく間違っているのは恥ずかしくないのかしら。あと、嬉しそうに語るな変態カップル」
「いや、たぶん結構それなりに普通のカップルだぜ?」
「だからあんたの『多分結構それなりに普通』は、って…はあ、もういいわ。
で、話はそれだけ?私は医者でも産婆でもないんだけど」
「巫女だろ?巫女なら姓名判断くらいはできるだろ? 頼まないが」
「巫女よ。巫女だからできるわよ。しないけど」
「まあ頼みたいのはそんな事じゃないんだ」
「…前置き長いわよ、らしくない。」
「・・・ああ、らしくなくもなるぜ。まだあいつにも言ってないしな」
「あらそうなの。さっさと言えばいいじゃない。止めないわよ」
「ああ、それで、だ。霊夢…あいつのとこまで…その…一緒に、来てくれないか?」
「それが本題?…んー、まあ気持ちはわからないでもないけど。一応理由を聞いておこうかしら」
「おいおい…ずいぶん意地悪だな」
「こんな弱気な魔理沙が見られる機会なんて、滅多にないもの。見返りとしては安いもんじゃない?」
「おいおい……ずいぶん意地悪だな」
「いいから話す。普段のあんたなら、真っ先に彼の家を壊す勢いで報せに行くはずよ?今ならドアしか壊せない勢いよ」
「壊さないって。…いやな、パチュリーから『借りた』本に、デキちゃった恋人を捨てて他の女に走る男の話がたくさん載ってて……」
「…あの図書館はジャンルを選ばないのか?それとも、ある意味呪いの本なのかしら」
「それでな……あ、いや、あいつはそんな奴じゃないって分かってるんだぜ?
分かってるんだけど…頭から離れなくて…不安で…あいつの反応が怖くて…その…うう…」
「…はいはいそこまで。マタニティブルーをごちそうさま。それ以上は胃にもたれるわ」
「…とまあ、そんなわけで頼むよ!たしかにお前からしたら馬鹿馬鹿しいかもしれないが、本気で悩んでるんだ!この通り!」
「だが断る」
「おいおい、ずいぶん意地悪だな!」
「そうでもないわよ。理由は簡単。行く必要がないから。
―――ねえ、全部聴こえてたんでしょ?」
「…ま、こういう事よ」
「…○○!?な、なんでここにいるんだ?」
「あんたの先客。ちょっと野暮用を頼まれてね」
「あ、ああ…でもなんで、ずっと隣に隠れてたんだ?おかしいぜ」
「そりゃあ、あんたに見られちゃ困るからよ。
…っと、この言い方は誤解されるわね」
「まさか…お前達!」
「ほら誤解した」
「どういう事か説明しろよ霊夢!○○!
なんで隠れてた!
私に知られちゃ困るような事してたのか?
私は邪魔だったのか?
邪魔って事はお前達やっぱり……!?」
「ちょっと落ち着く。それ以上は怒るわよ」
「だって……だって…ひっく…!だってぇ…!」
「あらら…まあ、元はといえば、隠れた私たちが悪いんだし…。
○○さん、もう今ここでいいんじゃないかしら?渡しても」
「ぐすっ…うう……ん?○○、これは?」 「あんたが来る前に、頼まれて一緒に香霖堂に行ってたのよ」
「…これ……指輪?」 「あんたへのプレゼントを選ぶ為に、ね」
「○○!これってもしかして…!」 「ま、順番は狂っちゃったみたいだけど」
―――――魔理沙、結婚しよう。
「ぐすっ…○○…ほんとに?……ぅわあああああん!うん、する!結婚する!しまくる!!
もう嫌がっても離さない!逃げても追い掛けるから!」
「…今泣いたカラスがなんとやら。めでたしめでたし、かしら」
「○○、大好きーーー!んん~~~~っ!…ぷはぁっ!
もういっちょ!んん~~~~~!」
「…はあ、今日はやけにお茶がぬるいわね」
@@@@@@@@@@@おっさん後書中@@@@@@@@@@@
軽口を叩くことの難しさよ・・・(´・ω・`)
通勤中に携帯で作る、という暴挙をやらかしました。
でも私は謝らない。
読んでくれた方ありがとう。
少しでも楽しんでくれる部分があれば幸いです
俺=読者な感じを書きたかったんですが・・・
それ以前に少女二人が別人だorz
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2スレ目 >>230
真っ白に染まる視界。
視界の端の方にあった木々が、片端からなぎ倒されていく。
―――予想はしてたけど、まさか。
……間違いない。被害からしても、感じる魔力の圧力からしても、
このスペルカードは1つしかない。
恋心「ダブルスパーク」
ただでさえ凶悪なマスタースパークが同時に2発。
……ってか照れ隠しにスペカ!?
避ける……ダメだ、俺じゃ音速遅すぎる。そもそもロクに飛べない。
防ぐ……霊夢さんみたいな結界なんて作れないから却下。
「だったら……っ!」
懐から取り出す一枚の紙切れ。
魔力を練って、指に込め、呪文を描く。
幻想郷に迷い込んで、発現した俺の能力。
『想いを紡ぐ程度の能力』
紡ぐ想いを呪文に変え、たった1度きりのスペルカードを描く。
魔理沙さんに拾われてからというもの、騒動に巻き込まれない日はなかった。
妖しげな薬の実験台にされたり、
無理矢理吸血鬼の館(紅魔館…っていったっけ)に引きずられていったり、
何故か夜道で、大量の人形を操る魔法使いに襲撃されたり。
それでも、多くの人と知り合えたのは魔理沙さんのおかげだったから。
魔力を扱えるようになったのも、ずっと楽しかったのも、全部。
……だから、
「これが俺の―――
好きになったんだと思う
―――恋心っ!!」
スレタイみたいにいちゃついてないむしろ弾幕りあうみたいな。
むしろ気持ちと気持ちのぶつけ愛みたいな。弾幕コミュニケーション?
お目汚しをば致しました。
雑魚からスペカ持ちくらいまで精進したらまた書きます。
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2スレ目 >>763
「魔理沙好きだ、結婚してくれ」
僕は霖之助さんから聞いていた魔理沙対策の言葉も忘れて、彼女に思ったままの感情を素直にぶつけた。
「おー、別にいいぜそれぐらい…って、えぇっ!?お、お前自分が何言ってんのかわかってんのか!」
慌てふためく魔理沙。顔を耳まで真っ赤にしながら、そのブロンドのお下げや帽子を弄る挙措動作が愛らしい。
「うん、自分の気持ちがちゃんと理解できていないと、こんなこととてもじゃないけど言えないよ」
「あ…ぅー…」
急に目を逸らして黙ってしまったが、彼女が絶対にYESと言うのを僕は何処か心の中で確信していた…
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>>126
「頼む。いや、頼まないな。消えろ」
比喩でもなんでもなく、俺の土手っ腹に風穴が開いた。
確認する前に頭の上半分も消し飛んでしまう。
残念だ、これでもう彼女を見ることはかなわない。
痛みはない。いや、もともと痛みというものを俺は知らない。
ただ、これで自分が土塊に還るのだという事はわかった。これがヒトで言う『死』というものなのだろう。
「ただの土人形が、ずいぶんと勝手な事してくれたもんだな」
かろうじて繋がっている右耳が声を捉える。彼女の声には怒りが満ちている。
いけないマリサ、君は笑っていなくては。俺は主に笑っていてもらうための存在だ。
主を愛し、主を楽しませ、主の為に散る。それが俺の存在意義。
ただコワサレルのでは意味がないのだ。
「待ってくれ、マリサ。俺はまだ」
「まだ喋る口が残ってたか」
口を掴まれる感覚。ぐにょり、と音がして、そのまま下顎が溶けてしまった。
もう彼女を笑わせるジョークも口にできない。主人への愛を語り、その心を癒すこともできない。
俺はどうすればいい。どうすれば彼女は笑ってくれる。
残ったわずかな体と手足で、ダンスでも踊って見せようか。
「もういい動くな。動くと余計に撃ちたくなる」
手足が爆ぜた。吹き飛んだ部分が空中で粘土に戻ったのか、
地面に落ちるべちゃり、ということだけがあたりに響く。
これでもうお手上げだ。俺はもはや芋虫の様に蠢くだけ。こんな動きを喜ぶレディはさすがに居ないだろう。
と、
「く、くくく………はははは、はぁーーーーーーーっはっはっはっ!!」
聞こえる。マリサが笑ってくれた。俺の動きがそんなによかったのか。
道化としてでもいい。マリサ、君を愛してるんだ。君が笑っていてくれるなら。もっと奇妙に動いて見せ
「…………愉快だなこの野郎!」
大きな力に飲み込まれて、俺は消えた。
・
・
・
・
・
「ちょっと魔理沙!何ひとの家でマスタースパーク撃ってくれてんのよ!」
「……はー、はー、はー………」
「また屋根吹っ飛ばして!ちゃんと直しなさい……って、アレはどうしたの?まさか一緒に……!」
「なあアリス……あれ、失敗だったわ」
「……どういうこと?大成功だったじゃない、『赤鼻のコピー人形』。見分けつかなかったわよ?
あんたもさっきまで『おちゃめなふたごだぜー』とか言ってたじゃないの」
「………ソフトの問題だ。中身が違いすぎるんだよ」
「そうだったかしら?むしろ魔理沙よりいい子だった気も」「アリスは全然わかってない!」
「ええっ!?……そりゃ、あなたの事もっと知りたいとか思ってるけど…いやそうじゃなくて、
何がダメだったのよ?私も協力して作ったんだから、聞く権利はあるはずよ」
「仕方ないな、特別に教えてやろう。いいか…
霧雨魔理沙は絶対に『俺』なんて言わないんだ!言っちゃダメなんだよ!」
「そ…そんな理由で……ひとんち壊すなーーーーーーーーーーーーーっ!!」
魔法の森は今日も平和だったとさ。
@@@@@@@@@@@@あとがき@@@@@@@@@@@@@@@@@
タブーといわれた『俺魔理沙』をネタにしてみたくてやっちまいました。
ごめんなさい石投げないでイタイイタイイタイ………けど気持ちいい…
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>>149
魔砲使いの朝は早い。
雪が降るまでのわずかな秋の季節、食欲を満たしつつ学問(研究だ研究)をするなんて
彼女ぐらいではないだろうか?
「おーい、手伝え○○~」
まぁ、例によって、早朝から手伝えと叩き起こしに来るわけだが。
「んぁ…早いよ魔理沙……勘弁して~」
「いいじゃないか、お前の飯うまいしさ」
実は迷い込んだときに妖怪に襲われていたところを通りがかった魔理沙に助けてもらったのだ。
お礼に出来る事もなかったのでささやかな特技である料理を振舞い、
ついでに部屋があまりにも散らかっていたので大掃除を強行したのだ。
それ以来、部屋の片付け兼、メシスタントとして良く俺を引っ張り出してくる。
具体的には食事とか掃除とか掃除とか。あと掃除。
とはいえ、魔理沙の魔砲理論を傍で聞いてるうちに
自分でも何か学んでみたくなってきたので悪いことではない…かな。
で、今日も今日とて魔理沙の家でメイドガイやっているのでありました。
まずは朝食、続いて掃除というのがいつものパターン。
「いただくぜ」
「はい、たーんとおあがり」
両手を合わせてからご飯をかきこむ魔理沙。とそれを見守りつつ、同じく食べる俺。
「やっぱりお前の作る味噌汁はうまいな」
「どういたしまして。芸は身を助けるってことかな」
心底うまそうに食べてるのを見るのはこちらとしてもうれしい。
ものの十数分で用意した食事が空になる。
いつものとおり、それを片付け、
「それじゃ、整理よろしくな」
と心底幸せそうな表情で研究用の部屋へ入っていった魔理沙を見送る。
…魔理沙の家は一見ガラクタでも中身は9割ガラクタを集める持ち主の性格をえらく反映して、
ガラクタ部屋が非常に多い。生活に支障が出るくらいになるとこーりんに引き取ってもらっているらしいが
俺からすればどう見てもガラクタだが、捨てるわけにも行かないのでせめて整理しながらほこりを取るのである。
「しかし、なんで魔理沙は研究中なのに掃除させるんだろう…」
魔理沙の家に遊びに来る人はそれなりにいる。
霊夢に咲夜、アリスと、時々パチュリーも……。
まぁ、研究中に掃除をしているとわかると皆が驚いたのだが。
なんでも研究中は静かにしていたいがためにこの森の中に家を作ったのだとか。
しかし、それならなおのこと最初にあげた疑問が残るのです。
本人に聞かなければわからない疑問を延々と考えつつ掃除をしていると
「お~い○○、昼食はまだか?」
普段はおきないイレギュラーな事態が起きていた。
いつもはこっちから呼ぶまで決して出てこないはずなのに、
なぜか今日に限って昼食の催促にきている。よりにもよって部屋が
凄いことになっているこの日、この時に。
「あ~、まだ整理中なんだ、もう半刻ほど待って」
入り口まで戻りながら静止しようとする。
―てか、今は来られると非常にまずい。なぜかというと
「お、こっちの部屋か?……なんだ、もうあらかた片付いてるじゃないか」
「あ。ちょっと、入っちゃだめだって」
ひょっこりと部屋の入り口に顔を出し、制止も聞かず一歩踏み出す魔理沙。
しかし、その踏み出した足が何もないはずの床をすべり……
「うわっ!!」
前のめりになる魔理沙を慌てて支えようとした俺もそれにならって倒れる。
……目の前をブレイジングスター流星群が駆け抜けた。
―魔導具の影響だろうか、摩擦係数がこんがらがっていて、床が入り口方向にばかり滑りやすくなっているのだ。
「…痛い」
「私のせい……か?」
「…え?」
目前で聞こえる魔理沙の声…… 目前だって?
流星群がようやく収まると、自分が今どんな状態だか徐々に認識してきた。
まず、自分は仰向けになっている。コレはいい。倒れたんだし。
そして、すぐそばで甘い、いい香りがする。…いつもどこかで嗅いでいるような……?
さらに、自分の上になにか乗っかっている。……お?
目を開けると、一見して、黒と白と金。
これは、ようするに……
「魔理沙……」
「な、なに?」
「…普通逆なんじゃないかな?
それと、魔理沙のことは好きだけど、やっぱり順序だてて、ね?」
「そ、それを言うな……」
形としては、魔理沙に押し倒されていたのである。
その後、事態を本格的に認識した魔理沙が真っ赤になってファイナルマスタースパークを乱射しかけたが
何とか阻止、そして興奮する魔理沙をなだめるのに2刻、遅くなった食事を作るのにさらに1刻かかった。
「なぁ、○○」
そして今は夕食時。
いつもとは少し違う雰囲気の中、黙々と食べていた魔理沙が、
ふと箸を止め、言いにくそうにつぶやいた。
「ん、なに?」
「昼のさ……あの時、『好きだけど』って、言ったよな?」
「うん、確かに言ったよ。だからこそ毎日味噌汁を作ってるんじゃないか」
そう。
紆余曲折あって今の関係になったとはいえ、一目惚れしたことには何の間違いもあるまい。
そして、ずっと味噌汁を作っているうちに、愛しいという想いが大きくなっている自分を再認識する。
「…できれば」
「うん?」
「できれば…これからも、毎朝……味噌汁、作ってくれ」
耳まで赤くなりながらぽつぽつとつぶやく魔理沙。
「……もちろん。いつまでも、ね」
ここは、笑顔で返してやらねば男じゃないな。
あとは、森が奏でる波の音だけが
いつまでも、いつまでも――――
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>>283
空はどんよりと曇り、一向に晴れる気配が無い。
耳をすませば約十八回目のため息が聞こえる。
「本当に嫌になるぜ……」
そう言って、十九回目のため息をつくのは霧雨魔理沙。
「仕方ないさ、ここの天気はどこぞのメイドの胸並に変わりやすいから……」
現在いる場所は魔法の森にある霧雨邸。今日は山の幸狩りをしにここに出向いたわけだが……
あいにくと森に入って霧雨邸についた直後にどかっと雨が降ってきた。……まさしくどこかのメイド長のスペルのように。
今は雨もやみ、多少霧が掛かる程度だがそれでも帰れない。
何故かって?魔法の森は迷いの森だからさ。道を間違えれば即食物連鎖最下段。そんな生きるか死ぬかのこの森に霧が掛かっている。
つまり要約するなら。『鬼畜兵器ぶっちぎりの即死弾幕を毛玉とかが常時連発してるような感じ』。一歩進めば即死。アーユーオーケイ?
「これじゃあ山の幸も取れないな。ああ、一度は食べてみたいぜナスキノコ……」
「それはきのこじゃない気がするが」
「いやいや魔理沙。ナスキノコは実在するんだぜ?その胞子を吸ってしまうと大変な事になる恐ろしいきのこなんだ」
「……ふーん」
何気にジト目で見られ、あわてて言いつくろう。
「いやふーんじゃ無いって。実際にその胞子のせいで何十人もの人が倒れたんだから」
「……って、それは凄くないか!?」
「だろ。だけど、そのきのこはいっぺん食べたら病み付きになるんだと」
ようやく魔理沙が話にのってくれてほっとする。顔つきも変わり、こちらに近づいてきた。
「病み付きって。まさかマジックマッシュルームの類じゃないだろうな?」
「いや、ただただうまいだけらしい。でな、さっきの胞子の話なんだけど……」
ここでいったん溜めを作り、魔理沙の顔をじっと見た。
「ナスキノコの胞子は……」
「胞子は……?」
「吸った者の……」
「吸った者の……?」
ごくり、と喉がなる。
「吸った者の書く文に誤字を発生させるんだ!!」
どーんっ!っと。ワンピースのように。もしくはキバヤシさんのように。
勢いをつけて叫んだが、魔理沙は反応をしない。
「…………はぁ?」
「馬鹿野郎『はぁ』じゃない!誤字だぞ誤字!ひたすらに時間かけて書いた文章が誤字だらけになるんだぞ!?
恐ろしくて恐ろしくて夜も眠れないじゃないか!」
何故か呆れ顔をしてこちらを見る魔理沙。
何気に視線が『ああ、とうとうこいつの頭も霊夢以下になったか』と語っている。誰が淫乱巫女より下だって?
「……あー。ていうか質問いいか?さっき何十人もの人が倒れたって言ったけどあれはどういう事だ?」
まったく繋がらんとぶつくさつぶやく魔理沙。
「…………ふっ。そんなの簡単さ。
かつて、このナスキノコの胞子をたっぷり吸い込んでしまった人間がいてな。その人の書く文章は万人受けとまでは行かないがかなり好評だった。
そこで、その人はとある長編の文章を書く羽目になったんだが。それはそれは大変だったそうだ。
その人が一章を書き上げるごとに誤字チェックをしなくてはいけない。しかも特殊な言い回しも使う事があるのでそれで詰まる事もしばしば。
……そして、その文章が書き終わったときには何十もの屍が出来上がってた。
――と言うわけだ」
「はぁ……」
もう、どうでもいいですといった顔で魔理沙は聞いていた。
「もうその話はやめにしようぜ。……でだ。これからどうするんだ?」
……その言葉を聞いて思い出す。そういえばまだ外は霧だった。
狩りに出かけられないと言う事は家にも帰れない。となれば……
「どうするも何も、ここにいるしか無いだろ。……まさかこんな中で家に帰れとか言うつもりか?」
「まさか。どこかのメイドじゃないんだからそこまで冷酷にはなれないぜ。」
はっはっは、と笑い、もう一度こちらを向く。
「まあ、お前は獣じゃないと私は信じてるぜ。」
「冗談。誰がお前みたいなの襲うかよ。」
冗談とも本気ともつかない言葉に軽口で返す。……後々後悔するとも知らずに。
*
「何でこんな事に……」
時間は過ぎて霧雨邸の寝室。なんというかとんでもない状況だった。
まず、こちらの会話を聞いていただきたい。
『あー、ベッドは一つしかないから添い寝な?』
ぶほっ
『な、なんだってー!?』
『私はキバヤシじゃないぜ?』
『い、いや添い寝って……』
『一人だと寒くてな。まあ湯たんぽの変わりだと思えば』
『何その人権無視発言、じゃなくて。普通は男は床で……』
『床で寝られるか?こんな散らかってる場所じゃあ寝られないだろ』
『……片付けない本人が何言うか』
そんな感じで、でかいベッドに二人で寝ることに。
ちなみに決め台詞は『どうせ私を襲わないんだろ?』でした……
でも、でもですよ?いくらそうだといっても……寝れんのよ。実際。
気配がすると起きるようになってるせいか一向に眠気がやってこない。
というか、やっぱり魔理沙だって女なわけだし……そういうのはいかんと思ったりしますがどうですか!?
…………っと、いかんいかん、錯乱してた。
隣では静かに寝ている魔理沙。……もうちょっと品が無いのかと思ってたけど、意外に……
「……んにゅ~……」
あれ、体制を変えてこちらに寝返って…………
え、今、もしかして、魔理沙に抱きつかれてる?
「ん~……」
顔が間近に見えるよ。……物凄く幸せそうな顔をしている。
ちょっとね、これはね。もうね、襲えと。そうとしか聞こえないでしょう。
腕を魔理沙の背中に回し……ふと気づく。
「ちっちゃいな、こいつ……」
背中に回した両手どうしが有る程度触れそうなくらいだ。
いつもの暴れっぷりからは想像もつかないくらい、魔理沙が小さく思えた。
なんとなく小さな背中を撫でてやる。……気づかないうちにもう『襲え』とかそういうものは吹き飛んでいた。
「無理してるんだな、お前……」
こんなに幼いのに、頑張っている。血を吐くような努力をしているんだ。
何故か、いつもの魔理沙とは違う本当の『きりさめまりさ』という少女に会えた気がした。
背中から手を離し、頭を撫でてやる。……こういうのを愛しいって言うんだろうな。
「お前が望むなら、いつまでもお前を守ってやりたいよ。なあ、魔理沙……」
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>>428
「おい、いるか?」
無遠慮に扉が開かれ、魔理沙が姿を表す
「魔理沙…ノックぐらいしろって何回言わせるんだ」
「おお? 男の癖に細かい奴だな」
どうでもいいぜ、とでも言わんばかりにずかずかと上がり込む魔理沙
「…女の癖に大雑把な奴だ」
「そんなことよりどうだ? 土産ならある」
魔理沙が差し出したのは数本の酒瓶
「気が利くな。どうせ夕飯でも集りに来たんだと思ったよ」
「酷いぜ。今日は飲みに来たんだがな」束の間の憮然とした表情
「だが、美味い飯があれば尚更酒が美味くなるってものだぜ?」
「…はいはい、そう来ると思ってたよ」
急ピッチで酒を呷る魔理沙。流石に心配になる
「おい、少し飲みすぎじゃないか」
「あー? 美味いんだから気にするな」
酔うと絡むのかと勝手に想像していたが、当の本人はにこにこと笑っている
だけである。魔理沙の意外な一面を垣間見たような気がした
「なぁ……私の事……好きか?」
魔理沙は杯を置くと、頬杖を突きながら問い掛けてくる。とろんとした、どこか
眠そうな甘い声
あまりに突然な言葉に思わず酒を吹き出しそうになる
魔理沙はそんな俺を見ながら笑みを絶やさない。普段は見せない表情をとて
も可愛いと思った
「お前はどうなんだ?」
「んー、私か? 勿論好きだぜ」
どくん、と心臓が高鳴るのを感じた
「…俺もだよ、魔理沙」
「んー、そっかそっか…へへっ」
魔理沙は大層ご満悦な様子で、最後の一杯を空ける
食卓の片づけが終る頃には、魔理沙はすっかり夢の世界へと入っていた
「全く…これじゃ風邪引くだろうに」
魔理沙の身体を抱える。全く起きる様子は無い
布団に寝かせ、毛布と掛け布団をそっと乗せる
「おやすみ……魔理沙」
魔理沙が小さく頷く、そんな気がした。良い夢を見ているのだろうか
ならば、自分も良い夢を見ることにしよう
願わくば、可愛い少女と同じ夢を
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3スレ目 >>42
俺「雪が降ったんだとよ」
魔理沙「ほー」
俺「珍しくもなんともねーな」
魔理沙「珍しくもなんともないぜ」
魔理沙「雪降ったんだな」
俺「ほー」
魔理沙「珍しくもなんともないな」
俺「珍しくもなんともないぜ」
魔理沙「おお、雪だ」
俺「だから外行きたいなら初めからそう言え」
魔理沙「そんな子供っぽい事言えるか」
俺「あーもー知らんぶる」
魔理沙「だから雪降ってるって」
俺「ああそうかい行けばいいんだろ行けば」
魔理沙「初めからそう言えば良かったろうに」
俺「それはお前だ」
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3スレ目 >>289
「待ってくれ、魔理沙!」
駄目だ、追いつけそうにない。
「駄目なら駄目と言ってくれればいいじゃないか!」
どんどん小さくなっていく魔理沙の後姿。
「頼む!答えを聞かせてくれ!」
箒に またがっているわけでもないのに
「こんな…中途半端な状態じゃ…俺…」
走り去る魔理沙は速すぎた。
「諦めも……つかないじゃないか………」
人間の出せる速さとは思えなかった。
「魔理沙ぁ!!」
そのとき魔理沙は………動きを止めた!俺は最後の力を振り絞り、魔理沙の元へ駆け寄った。
「はぁ…はぁ…」
地面にひざまずき、首を垂れる俺。激しく息切れを起こし、しばらくは立ち上がれそうもない。
なんてカッコ悪い姿だろうか。情けない。答えなんて分かってるはずなのに。わざわざ追いかける
必要なんて、なかったはずなのに……自嘲しながら、ふと地面に映る魔理沙の影に目をやれば、
魔理沙が俺に向けて手を差し出していることが分かった。
「魔理沙………」
俺は顔を上げた。
/~ ̄~⌒\ ,-_、
<.::::;;i::.... ( (__
 ̄ノ;;;;:::.... `¬´
∑>lコ<了――ヽ__
<" ̄ ̄ ̄`―――" `>
<<<~r--;;..____,.,;t">~>>>
(~~~l i i (ソ)~~
(:. l <・> <・> l ()
(: l " l ○ l "l :;)
(::. ヽ tェェェェI / ::;;)
(::.. ヽ ヾェェ// ::;;)
ヽ:;:;:;:;:;|`---"|;:;:;:;:;ノ
,ヘヾ^^^^ソノヽ
i;;::::::\r┬r‐/`ヽ,
|;;;:::::::::|_,|_,|_にノ γ⌒)
|;;;;::: 人 ,.__,,,,ノ´
|;;;;;/ ´/
('A`)?
BAD END(人違いに注意しよう。正直スマンかった。)
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3スレ目 >>309-310
……頭の中で、何度もプランを立て直す。
――――そう、まずはできるだけ何気ない動作で挨拶だ。「こんにちは。いい天気ね」。違う違う。これじゃアリスだ。
「どこまでいくんだ。お前の足じゃこの森を抜けるまでに日が暮れるぜ」思いっきり余計なお世話だ。
箒の後ろを叩いてクールに「乗らないか」。ウホッ! いい魔法少女…………だめだ、私。今日はおかしいぜ――――
「ああもう。なんでこんなに私が悩まなくちゃいけないんだ」
たかが、あいつ一人に声をかけようとしているだけなのに。
そう、私が上空から見ていることも知らずに、のんびりと森の中の一本道を歩いているあいつ。
今日ここを通るのは知っていた。何回も上空から確かめたからな。
どこに行くのかも知っている。あのワーハクタクのいる里に行くんだ。
だから、その………道が狭いし暗いし危ないからな。
い、一緒に行ってやってもかまわないって、思ったんだ。わ、私だって鬼じゃないから、な。
あいつが放っておいて妖怪に襲われたら、その、悲しいっていうか、寝覚めが悪いっていうか。
なにも、おかしなことじゃないのに。
どうしてこんなに、あいつに声をかけようとすると胸が苦しくなるんだろう。
本当にいつもの私、霧雨魔理沙らしくないぜ。
私に気づかないで、どんどん向こうに行ってしまうあいつ。
ええい、どうにでもなれ。私は頭の中で考えた計画なんか全部捨てて急降下した。
超低空飛行で、あいつの後ろから声をかける。
「よっ、ようっ!」
なにがようっ! だよ。少しは女の子らしく出来ないのか私は。みっともなく上ずった自分の声に、今すぐ逃げ出したくなる。
でも、あいつが振り返った。
魔理沙、と名前を呼ばれてしまった。
それだけで、胸が高鳴る。私って単純だな。
箒から降りて着地する。
「ひ、久しぶりだなっ! こっこんなところで会うなんて、あー、えーと、き、奇遇だよなっ!」
心臓がどきどきして、今まで色々考えていたことなんて全部思い出せない。
そうだね、とあいつは少し驚いた顔で、でも笑ってくれた。
その笑顔が、力になる。
「え~とだ。その……そう、どこまで行くんだ?………………あ、やっぱり…じゃなくてそうだったんだ! あのワーハクタクのいる里までかあ。初めて知ったぜ。
………結構、遠いよな…………いや、た、大変だなーなんて思って、思っちゃって。別に、それだけ…………」
うわーうわーもう自分でも何言ってるのかわかんないぜ。
めちゃくちゃ恥ずかしくて顔が真っ赤になる。
あいつは笑顔のまま無言。くそ~、なんで私が気を回さなくちゃいけないんだよ。
「だから……だからな……別に恩を売ってるわけじゃないぜ。いらないんだったらかまわないから………ああ、たいしたことじゃない……その……そのな………」
その先が思いつかず、私は目をつぶってただ箒を突き出した。
「乗れ! 送ってやるっ!」
………………
……………
…………
………
……
…
かっこ悪いなあ、私。どんなふうにあいつには見えているだろう。さぞかし間抜けに見えてるだろうなあ。
沈黙が怖くなって、私は恐る恐る目を開けた。
あいつの手が、箒をそっとつかんでいた。
ありがとう、と声がした。
にっこりと笑うあいつ。
その一言で、今までの緊張が全部解けたような気がした。
「いいのか…………?」
あいつはうなずいた。
やった。全然私が考えていたのとは違ったけれど、でもうまくいったんだ。
もの凄くかっこ悪いところを見せたけれど、あいつを誘えたんだ。
「よぉし、じゃあ一つ、里まで一気に送ってやるかっ!」
内心で飛び上がりたいくらいに嬉しいことを隠して、私は箒を横倒しにしてそれにまたがった。
「ほら、後ろ。………何だよ、箒に乗るのって初めてか?」
あいつはそうだとうなずいた。
「しっかりつかまれよ…………ってソコに手を入れるなぁ!…………く、くすぐったいぜ………そう、落ちたりしないから柄につかまれって………そうだ、そう」
あーびっくりした。つかまれって言ったらいきなり腋から手を回したからな。ったく、自転車の二人乗りとはわけが違うぜ。
ひたすら謝っているけど、普通以上にびっくりしたことをあいつに気づかれちゃっただろうか。
ううん、気にするな私。今は誘えたことを楽しめ。
「行くぞ、出発!」
私の掛け声と共に、箒は二人を乗せて宙に浮き上がった。
ぐんぐんと高度を上げてから、次いで一直線に猛スピードですっ飛ばす。
私は、あいつの気配を背中に感じられるのが嬉しくて、いつもよりもさらに速く里までの空を飛ばしていった。
…………里についてから、あまりのスピードで箒から降りたあいつが腰を抜かしていたのは、また別の話だぜ。
女の子な魔理沙がメイン。相手に一切しゃべらせませんでした。
霊夢にだって置き換え可能を目指して。霊夢は飛べるけどね。
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3スレ目 >>311
魔理沙は自分から恋するタイプである事に賛成。
「はっはー、突然ぎょうぎょうしく何の話かと思えば。
要はするにあれだ、とどのつまりこれからもよろしくなって事だろ?
ああ、もちろんこっちからもよろしく・・・・・・だぜ!」
なーんてちょっと照れながらニカっと笑ってくれるのが俺の理想魔砲使い。
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3スレ目 >>319-320
319 名前: 名前が無い程度の能力 投稿日: 2006/01/23(月) 23:46:31 [ FX31OM5U ]
デフォルトでそうだとは知らなかった俺を笑ってくれorz
あと恋夜抄とは、我らが黒ストの神である偽狼さんがクーリエで描いた絵のこと。
ttp://coolier.sytes.net:8080/oekaki_03/data/kaei_003275.png
魔理沙(黒スト着用済み。スカートをたくし上げてみせて)
「ほら、ほら。なんか私っていつもと違わないか?違うだろ?……え、どこがだって?………鈍いぜ、お前」
320 名前: 名前が無い程度の能力 投稿日: 2006/01/24(火) 01:02:28 [ 4SPonXH2 ]
>たくし上げて
> た く し 上 げ て
> た く し 上 げ て
ヽ(*´д`)ノ
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3スレ目 >>377-379
377 名前: 名前が無い程度の能力 投稿日: 2006/02/12(日) 21:18:06 [ XhkQP0H2 ]
魔理沙のふあふあの頭をなでなでしてやりたい。
そんで照れた魔理沙に「………バカ」って言われたい。
378 名前: 名前が無い程度の能力 投稿日: 2006/02/12(日) 21:42:09 [ noOTZ5wg ]
ふあふあ
「……おい」
「んー」
ふあふあ
「おいってば」
「んー」
ふあふあ
「鬱陶しいからやめてくれ」
「んー」
ふあふあ
「はあ……好きにしろ」
「んー」
ふあふあふあふあふあふあふあふあふあふあ
ゴメン
照れさせることも出来なかったし「……バカ」も言わせられなかった
379 名前: 魔理沙可愛いよ魔理沙 投稿日: 2006/02/13(月) 06:45:39 [ OFUdhxOk ]
寒い。暖房じゃ全然足りん。レティ頑張りすぎだろ。仕方ない、こんな時は……
――おーい、魔理沙ー。ちょっとこっち来てくれ。
「んー? ってうわっ!」
呼ばれてやってきた魔理沙を、正面からギュッと抱きしめる。あー、あったけー。
「な、なんだ? どうした!? 頭でも打ったのか!?」
――いや、寒くってさ。
「……お前は寒かったら誰彼構わずいきなり抱きしめるのか?」
――いや、魔理沙だけ。魔理沙かーいいし、あったかいし、やーらかいし、いーにおいだし。
「~~~っ!?」
バフ、という効果音と共に、魔理沙の顔がトマトばりに赤くなった。
魔理沙は直球に弱い。
しかも紙装甲。それこそパラメーターを全部攻撃に回してるんじゃないか、と思わせるくらい。
そんな内面は誰より乙女な彼女の頭を優しく撫でる。
「んうっ」、っとくすぐったそうに目を細める魔理沙が可愛くて、ついつい撫で続けてしまう。
ふあふあふあふあふあふあふあふあふあふあ
「くすぐったい」
――俺は気持ちいい。魔理沙は?
ふあふあふあふあふあふあふあふあふあふあ
「くすぐったい」
――俺は気持ちいい。魔理沙は?
ふあふあふあふあふあふあふあふあふあふあ
「くすぐったい」
――俺は気持ちいい。魔理沙は?
ふあふあふあふあふあふあふあふあふあふあ
「……分かった。正直に言う。私も気持ちいい。けどいくらなんでも恥ずかしい。放してくれ」
――知ってる。けど断る。それに、ほんとに嫌なら振りほどけばいいだろ? そんなに強く抱きしめてるわけでもないし。
「……バカ」
掻き消えそうな声で呟いた後、魔理沙は俯いてしまった。
暖炉のパチパチという音をBGMに、まったりとした空気が流れる。もう暫くこうしていよう……
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3スレ目 >>472
魔理沙が家にやってきた。
「寄らせてもらったぜ。………今、暇か?」
⇒はい
いいえ
「そうか。………実は、恥ずかしいけどちょっと魔法の実験で行き詰ってるんだ。この魔法、結構難しいんだぜ。
いろいろ必要なものがあるんだ。吸血鬼の血に、幽霊の髪の毛。それに兎の後ろ足とか、いろいろ。
それでな、仕上げに……き、キスが必要なんだ。これがないと、魔法が完成しないんだぜ。
別に嫌だったら帰るから。私だって、お前とならキスくらいいいかなーって思ったりして。どうなんだよ。協力……してくれる?」
⇒1 よし、ひとつ協力してやるよ
2 そんなこと言わなくても、キスならいつだってかまわないさ
3 君には霖之助がいるじゃないか。彼に頼んだら?
終わってから顔を赤くして……
「舌まで入れてくれなんて、頼んでないぜ……」
魔理沙の言っている魔法については、たぶんでたらめってことで。
相手が霊夢だと想像してもそれはそれで。
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最終更新:2010年05月14日 23:35