ルーミア4
12スレ目>>131
某日、ガマのいる湖のほとりにて
○「…………………」
る「……………いい天気だねー…」
○「……………日光遮ってるから余計になー…」
る「…………お腹空いてきたねー…」
○「…………そろそろ昼飯時かな…太陽が高いなー…」
る「………ねえー…耳…食べてもいい?」
○「………ダメ」
る「…妖怪に無闇に近づく人間は食べてもいい…って、この間巫女が言ってたよ?」
○「あの腋巫女め…
いいか?こーやって毎日一緒にいるからこそ、俺は食べちゃいけないんだよ。そもそも妖怪と一緒に昼寝するような人間、俺以
外にいないだろ?んでそれはつまり「いつでも食べられる」という事だ。対してお前がいつも食ってる人間は滅多な事ではお前
に近寄らない。つまお前が人間(俺以外の)を食う事は極めて困難な事だ。もしここでお前が俺をペロリと骨も残さず平らげて
みろ。本当に飯に困った時食う物がないだろうが。つまり俺をおやつ感覚で食うな。もっと非常時に食え。俺は非常食だ。
ってワケだ。」
る「そうなのかー」
る「……じゃあ、小指食べていい?」
○「人の話聞いてないな、お前」
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12スレ目>>506
ル「わはー、○○、チョコー」
○「え、僕に?」
ル「そうだよー」
○「どうして、またそんないきなり?」
ル「だって、今日は好きな人にチョコをあげる日なんでしょー?」
○「……あ、そうだっけ?」
ル「うんうん」
○「ありがとう、嬉しいよ」
ル「…………」
○「…………」
ル「…………」
○「……一緒に食べようか」
ル「! うん!」
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どっちの方がすき? ~ルーミア編~(12スレ目>>753 うpろだ873)
彼女の為に○○が特製弁当を作り、彼女と一緒に食べてるとき。
1 普通のルーミア
あっ、○○だ~! また会っちゃったね!(○○はルーミアに出会って5回目である)
ん? 前のように襲わないのかって? くすくす、また襲っちゃおっか?(冗談っぽく笑う)
……じ~。(○○の手に持っている弁当に目が付く)
ぐぅ~。(弁当を見つめているうちにお腹がなる)
……あっ、○○の弁当見てたらお腹が空いちゃった…はずかしぃ///
ねぇ、ここ辺りで食べない? ここ辺りなら誰もいないし……ね?
~少女&青年食事中~
…ご馳走様! ○○の作った弁当、とってもおいしかったよ!
えっ? 人肉以外の物でも食べれるのかって?
くすくす、○○ってばかね。 人肉しか食べれなかったら飢え死にしてるわよ。
人肉は滅多に食べれないご馳走だから皆人間を襲うのよ。
じゃぁ、何で私が○○を襲わないのかって? ん~……何でだろうね。(しばらく考え込む)
きっと、初めて会ったとき、○○の弁当がおいしかったからだと思うのよね~♪
でも、○○はどうして出会う度においしい弁当を持ってきてくるの?
……えっ!? お前の事が大好きだからって?
……そ、そーなのかー///(顔を真っ赤にして見つめる)
わ、私もね、実をいっちゃうと、○○の事好きだょ…。
最初はおいしい弁当を食べさせてもらえる優しいお兄さんって感じだったけれど…今はちがうよ。
○○、私はあなたの事が大好き。
でもね、私みたいな人喰い妖怪が人間である○○の事を好きになっちゃうなんて、どうかしちゃってるよね――んぅっ!?(言い切る直前に○○は抱きついて唇で唇をふさいだ)
ん…んくっ……くはぁ…/// ○○、い、いきなり何をするのよ///
…えっ、ばかな事は言うなって? う、うん…ごめんね、○○。
これからも私の事愛してね。 私の為においしい物食べさせてね……!
2 大人なEXルーミア
あら、○○じゃない。 また会ったわね。
えっ? あなたは誰ですかって? 私よ、初めて会ったときに襲った、ルーミアよ♪(○○はびっくりして固まった)
うふふ。 ちょっとした出来事で封印が解けちゃったのよ。
でも、あなたを襲ったりは、しないわよ?(○○の顔を近づけて悪戯っぽく微笑む)
あら、今日も弁当作ってきたのね? でもごめんなさいね。
私、今まだ空いてないのよね。 今日は気持ちだけ受け取っておくわ。(少しがっかりする○○)
でも○○、どうしていつも弁当を作ってくるの?
…私の事が好きだから?
……んふふ、○○が隙なのは今の私? それともいつもの私?
あらあら、両方とも好きなのね。 欲張りはだめよぉ?(○○のでこに軽くでこピンをくらわす)
……でも、○○がそういってくれて嬉しいわ。
ありがとう、○○。 あなたになら…愛されたって悪く無いわね。
……ねぇ、○○は今の私かいつもの私、どっちの方と一緒になりたい?
…あら、今の私のほうがいいのね。 早い決断ありがとう。
それじゃぁ、○○の家で酒宴を開かない? 私とあなたの愛の誓いを立てる為に…ね♪
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12スレ目>>964 うpろだ917
みょんな事から幻想郷のド真ん中に放り出されてもう二週間経った。
近くの雑魚妖精ボコって聞き出した唯一の頼れそうな場所、「はくれい神社」はまだ見つからず、かといって最寄りの村にたどり着ける訳でもない。
二週間前に偶然持っていた多少のお菓子を除いて、俺はろくな食事をしていなかった。
「…これが……最後の食料か…」
ポケットから取り出した板チョコをまじまじと見つめる。
奇しくも今日は二月十四日。…バレンタインにチョコ片手に往生するとは思わなかったよ。
「………あ、○○だー」
お空から間のぬけた声が聞こえたかと思うと、あっという間に目の前が暗転する。
よりによって今くるか。宵闇妖怪。
「ねー。面白い話聞かせてー」
このどうみても金髪幼女にしか見えないまっくら妖怪は一応人食いであるのだが、好奇心旺盛なのにつけこんで
外の世界の「そーなのかー」な話を教えてやる代わりに俺を食わないでくれるというという泣く子も大爆笑するような契約を結んでいる。
だから割と安心。ってかこの世界での唯一の友人である。
「………」
チョコとルーミアを交互に見つめる。
俺の頭に、とてもよろしくない考えがひとつ浮かんだ。
「…ほれ。とりあえず食え」
それは最後の食料をくれてやるという事。
…まあ、二月十四日だし、このままならどうせ俺死ぬだろうし。
「何?これー」
「チョコレート。…外の世界では今日はバレンタインデーつってなあ。元々、とある国のヴァレンチノって司祭が──」
そのまま、バレンタインという行事について説明してやる。
「○○は外の世界からバレンタインデーを伝えました」と、日本史におけるポルトガル人ぐらい大きく幻想郷の歴史に載れたらいいなあ。
「──って訳で、俺の国では好きな相手にチョコを送る日になってる訳よ」
「そーなのかー」
ふと見ればルーミアの手元のチョコはもう…いや、まだ半分くらいしか減っていない。
あまりの美味しさにゆっくり食おうと思ったか。どこの世界でも子供がチョコ好きなのは共通か。
俺の話が終わった後、ルーミアは俺と食いかけチョコを交互に見回し──
「じゃあ…はいっ。」
チョコを俺に手渡した。
「…え?」
「…だって、私も○○の事大好きだもん」
…ははは。生まれて二十年弱、妖怪から初めてのチョコをもらうとは夢にも思わなかったぜ。
ペキッ
チョコを更に半分に折る俺。
「…んじゃ、一緒に食うか?」
「うんっ!」
ここで半分のチョコレートを食っておけば少しは生き長らえたのだろうが…
…まあ、どうせ死ぬなら辛気臭く死ぬよりも、いい思い出抱えて死にたいしねぇ。
その後二人でもぐもぐ食っていたが、食いかけのチョコを眺めているうちに、俺は面白い事を思い出した。
「…なあルーミア、お前、間接キスって知ってるか?」
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うpろだ1028
薄暗い森の中、二つの影はひたすら走る。
「なんで逃げるのさー!」
人間が妖怪から逃げて何が悪い。
…クソッ、夜の森をぬけようとした俺がバカだった。
二つの影はさらに走る。
不意に、後ろのルーミアの気配が消えた。
走るスピードを少しづつゆるめていき、後ろに全神経を集中させる。
ふと、か弱い少女のすすり泣きが聞こえた。
「なん…で…エグッ…逃げるのさ…ヒック……○○ぅ…ッ…ばかぁ…」
………う。
なんだかすごく悪い人のようじゃないですか、俺。
ひょっとして悪い事したかと振り返る。
彼女は既に飛ぶのをやめ、そこらの切り株に腰掛けてなんだか泣いてる様子。
流石に逃げられず、おそるおそる切り株に近づく。
「…あー…まあ、その、なんだ。悪かった…な?」
すると泣き声はだんだん押し殺した笑いに変わり――
「ふふふ…えいっ!」
途端、彼女は顔を上げ俺の胸あたりに飛びついてくる。
そして月の夜に必要ないはずの闇を展開し、そのまま俺は押し倒された。
「…これでもう、逃げられないよー?」
…え?ウソ泣き?
やばい。マジ食われる。捕食者の目だ。
「○○ぅ…んっ…」
しかし彼女は歯を立てることなく、何やら夢見心地で俺に抱きついてるだけだった。
その目に泣いたあとがある所を見ると、さっきの泣きはまんざらウソでもなかったのだろう。
「んにゅ…○○ぅ…むにゅ」
もはや言葉にならない擬音を発しながら俺の体にすりよってくるルーミア。
下半身にすりよってくれりゃ、パチュリー様に助けてもらえるんだがなあ。
彼女の「すりすり攻撃」は、偶然巫女が通りかかるまで丹念に続きましたとさ。
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うpろだ1053
「ちくしょう……夜中にどんちゃん何の騒ぎだ?」
古ぼけた神社のほうか。 最近、夜中にやたら騒がしい音がする。
常識をわきまえない奴らが宴会でもやってるのだろうか。
「もう頭にきた! 一発ガツンと言ってやる」
羽織を着て、俺は神社のほうへと歩き出した。
この近辺では、神隠しがよく起こるという。
近所でも評判の心霊スポットだ。 おかげで神社には参拝客どころか、人っ子一人寄り付かない。
それだからああいうふざけた奴の溜まり場になるんだ。
「やれやれ……んなのあるわけねぇって」
お化けとか幽霊とか妖怪とか、俺はそんなものをまるで信じていない。
そんな類のものはこの世にいないのが常識だし、真実だ。 今までその公式が崩れたことは一度も無い。
今日俺は神社へ行き、あいつらにガツンと一言浴びせ、ゆっくり眠る。 そうしようと思っていた。
そうなるはずだと思っていたのだが。
「んー……やっぱり今日も神社だったかなー?」
遠くのほうで、少女が周りをきょろきょろしながら彷徨っている。
黒い服に映える金髪の髪に赤いリボン。 この近くでは見ない子だ。
「おい、どうしたんだ?」
驚かさないようにそっと声をかけてみる。
「あ、もしかしてあなたは食べてもいい人類?」
食べてもいい? 何を言ってるのだろうかこの子は。
きっと向こうの大人たちにバカみたいなことでも吹き込まれたのだろう。
「いいか、人類は食べちゃいけないものだ。 教えてくれた人にそう言いなさい」
「へーそーなのかー」
少女はあかるい顔で納得したように頷いた。
「君、名前は何て言うんだ?」
「ルーミア」
第一声がそれだったため変な子かと思ったら、案外普通の女の子だ。
しかし、やっぱり名前は聞いたことが無い。
「予想通り、あっちのツレだな……あっちに知ってる人はいるかい?」
「うん、みんな知ってる人ばっかりだよ」
「それじゃあ、連れて行ってくれないかな?」
「いいよー!」
そう言うと、ルーミアはするすると宙に舞う。
……宙に?
「…………んな」
「あれ? どしたの?」
「空……はぁ!?」
理不尽な状況に、ただただ驚くしかなかった。
「早く早くー」
ルーミアは放心状態の俺の腕を掴み、持ち上げる。
俺は抵抗もできないまま、 少女の腕一本で宙ぶらりになってしまった。
「うわああああああ!」
「あ、暴れないでー」
「はーい到着」
「はぁ……はぁ……」
恐怖で息も絶え絶えな状態で、俺とルーミアは神社の前に降り立った。
「あら、遅かったわね。 その食糧はどうしたの?」
「……ちくしょう! 何がどうなってるんだ!!」
怪力の少女が空を飛んだ。 それだけでビビるのは十分だと思っていた。
俺の目の前には、現実ではない何か。 強いて言うならば……『幻想』が、そこにあった。
不思議な力で明るく照らされた境内には、人型の妖怪のような者達が酒を酌み交わす宴の真っ最中だった。
背中に翼が生えたもの、頭に角も持っているもの。 魔女の服に、白い幽霊を携えた者もいる。
妖怪狐や化け猫、おまけにこっちは蝙蝠だろうか。
「いらっしゃい。 隠された楽園、幻想郷へようこそ……まぁ、ゆっくりしていきなさいよ」
巫女装束の少女が酒を渡してきた。
「悪い夢でもみているのか……あんた達は一体誰なんだ!」
「人間以外と、それに怯えない愉快な人間達」
突然背後から声がする。
「愉快なは余計よ、紫」
「うあっ!」
振り向くと、奇妙な格好の少女があるはずのない空間から半身を出している。
「……本当にいたのか……幽霊や妖怪なんて……」
「あら、信じてないのね。 ……ところで、私達は人間の肉が大好物なの。 一回その体で学習してみない? 妖怪のコワサヲネ」
紫と呼ばれたこの妖怪が、俺の腕に手を伸ばしてくる。
「やめ……分かったから……」
身の危険を感じ、即座に腕を引っ込める。
「フフフ、怯えてるわね」
「怯えさせるなって。 今はみんな酔ってて何もしてこないけど、夜明けになって酔いがさめたなら、アンタ本当に食べられるぜ」
魔法使いが話しかけてくる。 こっちは何も危害を加えてはこなさそうだ。
「ま、出たくなったら頼んで。 適当にここから出してあげるから」
「あら、今日は一段と優しいのね」
「ほうっておくとルーミアなんかに食べられるでしょ? 無駄な殺生はしない主義なの」
「よく言うわ」
「ルーミア……あの子もやっぱり妖怪なのか?」
遠くで羽の生えた蒼い髪の少女と話すルーミアを見ながら巫女に聞いてみる。
「そうよ。 人を食べるれっきとした妖怪。 ……てか、あんた何で名前なんか知ってるの」
「いや……あの子にここへ案内された」
ありのまま起こったことを話すと、やっぱり変だ。
人を食べる妖怪が、道案内。
「ふーん……ま、どーでもいいわね」
さらりと流された。 何か知っているような様子もない。
「今宵は諦めて呑みなさい。 適当に楽しんで朝になったらすぐにここを出ていいわ」
声を張り上げて 月に手をかざし 歌え 終わらない宴を
夜をたずねて 月明かりの空の下 踊ろう
右では何十種類もの楽器が勝手に鳴り出す。
左では時を止めたような魔術が行われ、観客を驚かせている。
「それにしても……すごいところだ……」
妖怪がはびこる、あるはずのない世界。
それに惹かれているのは、果たして本当に酒のせいだけだったのだろうか。
「そろそろね……あんたたちー! そろそろ夜明けよー!!」
宴も落ち着いてきた所で、巫女が大きくふた声上げる。
すると、妖怪達は少しづつ自分のいるべき場所へ帰っていく。
数十分もすれば、残ったのは俺と巫女だけになった。
「はい、ここから出られるわよ」
巫女の誘導する先は、明らかに境界と分かるものがあった。
現実と幻想を隔てる境界のすぐ隣に、俺は立っている。
「待ってー!」
後ろから声がする。 ルーミアだった。
「あんた何しにきたの? この人間なら帰っていくわよ、食べられないわ」
「あの…… いってらっしゃいませー!」
敬礼のようなポーズで手を額にあて、笑顔でこちらを向いている。
「昨日魔理沙に教えてもらったんだ。 人間って、誰か好きな人を見送るときにこうするんでしょ」
「あ……ああ」
俺の中の現実が、揺らぎだす。
「さぁ、早く行かないと本当に食われるわよ」
巫女が眠そうな声で急かす。
このまま戻っていつもの生活に戻るか。 それとも、幻想の中で生活することにしていくのか。
昨日までならやすやすと決められた決断が、さっきのルーミアの一言で揺らぎだす。
「……ここに残る、ってのはないのか……?」
決断。 というよりは確認。
「何考えてるんだか。 あっちに行けば人里があるわ。 あそこなら人間は絶対に襲われない」
結界が閉じ始める。
戻れない現実世界に、数秒の名残を送った。
「結局、今まで信じてたものは全部嘘だったのか。 妖怪は閉ざされた空間で神隠しをしながら傍若無人に生活していましたってか」
「それが現実よ。 郷に入りては郷に従えって知ってるでしょ?」
俺はありがとうと巫女に告げると、人里のほうに歩き出した。
「なぁルーミア」
「何ー?」
俺の後ろをふわふわとついてくるルーミア。 もう驚くことは無い。
「さっきのいってらっしゃいませーって、本当に俺のこと好きだったのか?」
ふとした疑問を投げかける。
「う、うん……照れるなー」
「そっか」
一人の常識に囚われた人間と、一匹の常識がない妖怪は、人里へ向かっていく。
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元ネタは最後のルーミアから言わずもがな、石鹸屋アレンジの妖魔失踪。
一人の人間がいつのまにか境界を越えて、幻想に触れるって感じにしたかったけど何か上手くいかないというね
しかもイチャ分が最後の最後しかないとはこれいかに 適当に書いた結果がこれだよ!
お供にヴォーカル版を聴きながら読むとそれっぽくなるかも。 音楽って大事だね
色々矛盾が多いのは諦めろって俺の幽々子が言ってた。 ああもう幽々子さん大好き。
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最終更新:2010年05月15日 01:34