美鈴1
1スレ目 >>16
美鈴へ
「名前を半分日本っぽくしてみない?」
1スレ目 >>39
家名なんていらない…
お前とだったら…名前なんていくらでも捨ててやるっ!ちゅうごく!
身分の違う二人が結ばれようとして自分の親(爵位があるとなおいい)の反対を押し切って駆け落ちするシチュエーション。男は時に身分より家名より「ちゅうごく」を取らねばならないときがあるのさ…
1スレ目 >>43
「あぁん? お前が妖怪でも幽霊でも、仮に人間だったとしても関係ないね。
俺が好きになったのは、……美鈴、お前という存在全てなんだから」
我ながらクサいなorz
むしろ心が痛い。
仮に幻想郷の住人に告ったとすると大半は種族の違いで苦しむと思うのですよ。
その辺を踏まえつつ。
背景は夕日に染まる紅魔館前でガチ。
1スレ目 >>51
ふっふっふ。皆さん。何を勘違いをしているのですか?
彼女を落とすためならば、下手な言葉やシチュエーションなどはいりません。
この一言だけで、泣きながら胸に飛び込んできてくれることでしょう。
美鈴「私の名前を……」
俺「ホンメイリン」
美鈴「う、うわぁぁぁん!!ありがとうございますぅぅぅ!!」
……告白じゃねぇな。これ。
1スレ目 >>279-280
館の庭にある草木の手入れを命じられたのは、雨季の終わった暑い日のことだった
余程生育の早い草木なのか、庭は雑草が伸び放題。
これは厄介な仕事だ…だが館の主の命とあっては止むを得ない。まだ目的は果してないのだ
だが庭は広い。これを1人でやれというのだから無茶にも程がある
誰か手伝いぐらい寄越してくれてもいいだろう─
「大変そうね。暇だし手伝うわよ」
ふと声がかかり、振り向いた時はその人がいた
「…あら? 貴方以前神社にいた人かしら?」
「そうです」
外界─ここの人たちはそう呼ぶ─から来た俺は、居着くところも無く神社に世話になっていた
その時偶然一回会っただけなのに自分を覚えていてくれた…それだけで嬉しかった
一目惚れだった。俺はそのためだけにここへ来て使用人に応募したのだ
我ながら莫迦だとは思う。だがそんなことは些細なことだ
「新しい使用人って貴方かしら? 男の人は珍しいわね。純粋な人間も珍しいけど」
手際良く雑草を処理しながら、彼女が話し掛けてきた
そうか、彼女も人間じゃないのか…
「そうです、ええと─」
「私? 紅美鈴よ。宜しくね」笑顔が実に眩しい。
「宜しくお願いします。美鈴さん」
「美鈴でいいわよ。メイド長や御嬢様以外に上下関係を気にする必要は無いわ。普通に話しても構わない。私はそういうの気にしないし」
「ありがとう…美鈴」
─それからというものの、仕事の目を盗んで美鈴と会っては他愛も無い雑談で盛り上がった
外界の話は、どんなことでも興味があるらしく楽しそうに聞いてくれた
お使いや庭の手入れにかまけては、美鈴と一緒に行動した。仕事が捗らなくメイド長に叱責を
受けることもしばしばだった。──そろそろ頃合だろうか
たまの休日のある日、館の門にいってみる。そこには美鈴がいるはずだ
「あら、わざわざ来なくてももう終わるのに」美鈴は笑って俺をたしなめるように言った
「…どうしても話したいことがあるんだ」俺は決意してきりだした
「……え、、何?」美鈴の表情が普段は見せないものになる
「手、出して」
「…?」差し出された手を両手で握る
「え、、ちょっと…」
美鈴の顔が夕日にも負けず紅潮するのが分かった
「好きだ…美鈴。君のことが」
「……ほ、ほ、本気? 私なんてただの門番だしヘマばかりしてるし」
顔を真っ赤にしてもじもじする姿がなんとも可愛らしい
だがその手はぎゅっと俺の手を握り返している。身体は嘘をついてない
「それに私は、人間じゃないのよ…」
「そんなことを気にするんだったら、最初から好きだとは言わないさ。美鈴
君が何だろうが関係ない。好きになってしまったんだから…」
「うん…ありがとう。私も貴方と一緒にいたい…」
美鈴の身体を寄せ、優しく抱きしめる
この紅い幸せは、もう手放さない
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文章稚拙だなぁ、味付けを激甘にしたいがどうも難しい
1スレ目 >>465(本文は別のスレ)
気持ちの良い目覚めが今日もやってきた。
とんとんとん、とリズミカルに包丁がまな板を叩く音。ことことこと、と鍋の中で煮える音。ほのかに漂う、味噌の香り。
ここしばらく、俺は枕もとの時計のベルの世話になっていなかった。暴力的な大音量にとって変わったのは、懐かしい家庭の空気。
俺は掛け布団を跳ね除けるように、んっ、と大きく伸びをした。ついでにひとつ、大きなあくび。カーテンに手をかけ、隙間の光を一気に拡張。朝の活気の源が部屋に満ち、俺は僅かに目を細める。
今や、時を指し示すという根源的な職務一筋に働くこととなっている目覚し時計をちらりと見やる。出勤の時間には十分に間があった。
寝室を出て、まずはなにより排泄・洗面。せっかくだ、ひげも綺麗に剃っておこう。アイツがまた、ちくちくする、と文句を言うから。とんとんとん、というリズムを聞きながら、俺は四枚刃を頬に当てる。なんとはなしに、ふふ、と笑みがこぼれた。ちょっと恥ずかしい。
居間に入ると、彼女の後姿がテーブル越しだ。深く、紅いその髪は、いつ見ても綺麗だった。
「おはよう、美鈴」
「おはようございます、○○さん」
そういって、紅い髪に朝の光を湛えた彼女が笑顔で振り返ると、もうそれだけで、たまらなく幸せな気持ちになってしまう。
紅美鈴。
それは過去の名。
今の彼女は××美鈴。
俺の、一番大切な人。
お前が好きだ。
そう素直な気持ちをぶつけたとき、彼女は明らかに狼狽した。
当然と言えば、当然のこと。
かたや人間。かたや妖怪。普通の恋愛ではありえない。陳腐な言い方をするならば、禁忌を犯す、危険な恋。
でも、もうそんなことはどうでも良かった。日に日に大きくなるこの妖怪への特別な感情に、俺の心はもう限界を迎えていた。不思議だった。こんな感じは。そう、あの初恋というやつ以来ではなかったか。
君に触れたい。
君と在りたい。
君と笑いたい。
君と泣きたい。
君と、全てを分かち合いたい。
俺は決して恋愛上手な人間ではない。むしろ逆に、その手の経験には乏しい方だと言える。
俺には上手な恋愛のテクは無い。
俺には彼女を酔わせる言葉さえ無い。
ただ、彼女の大きな双眸をじっとみつめた。
それが俺の限界。これが俺の精一杯の想い。
永遠さえに感じられる沈黙が流れた後、彼女はやがて口を開いた。大きな双眸の迷いの色は、明らかだった。
時間を、ください。
ゆっくりと、言葉をつむぎだすように紅髪の少女が答える。
三日、三日です。三日間だけ時間をください。三日経ったこの刻に、この紅魔館の前に来てください。そのとき、確かな言葉でお答えします。
俺は了解し、その場は別れた。
俺の心に去来する様々な思い。
ついにやったと喝采をあげる心。なんて恥ずかしいと顔を覆う心。明るい未来を描き踊る心。暗い未来を描きうつむく心。
小学生の頃の、遠足の前日のときの浮かれた感情と、宿題を忘れたときの張り詰めた感情が、複雑に交錯する感覚。
時は流れる。或いは長く、或いは短く。
仕事場でパソコンの無機質な画面を眺めていても、ふと浮かぶのは彼女の双眸。
バカな。いまさらそんな歳でもないだろう。
しかし、言葉は心を偽れない。
……好きだ、美鈴。
あれから三度目の日が昇る。俺は予定の時刻よりもいくらか早めに紅魔館に到着できるよう家を出た。いつもの様に博麗神社の結界をくぐり抜け、幻想の世界へと足を踏み込む……
筈だった。
暗い。あたり一面真っ暗だ。何だ、一体どうしたというのだろう?
幻想郷に何かあったのか?いや、そもそもここは、幻想郷なのだろうか。
博麗神社の結界の先。そこでは何が起こっても不思議は無い。幻想郷に遊ぶようになってから、そうしたことは数え切れないほど目にしてきたし、数え切れないほど体験してきた。
これは、少し嫌な予感を感じるべき場面なのだろうか。
『残念。安心して大丈夫なのよ』
余裕を持った大人の女に特有の声。
ああ、この話し方、そしてこの空間。わかった、貴女、あの人だ。
『さすが神社の結界をするする抜けちゃうだけあるわね。良い勘よ、貴方』
状況証拠がそろってます。結界抜けは関係ありませんよ。もっとも、実際に隙間に落とし込まれたのは初めてですがね。紫さん。
『その余裕、わたしの従者に分けてあげたいわ』
俺もいっぱいいっぱいですよ。爪先立ちで、ようやくと。そのあたりは巫女さんにお願いしてください。それより、俺は何時ここから出してもらえるんでしょう。ご飯にするというのなら、悪あがきしますよ。ちょっと今は死ねなくて。
『違うわよ。ちょっとね、貴方が早すぎたものだから。準備に意外と手間を取ったものだから。まったく、どこの従者も一緒なのよね。要領が悪いたらありゃしない』
何時何度聞いても、幻想の言葉は難解です。
『何時何度も聞くものじゃないわ。……ああ、そろそろね。それじゃあ、華麗に御登場よ』
難解です。
『新郎さん♪』
……?
次の瞬間、闇が引いた。身体が落下感にとらわれる。すとん、と片手両足を上手く付き、顔を上げると…
「……美鈴?」
その紅い髪、大きな双眸を見紛う筈も無い。だが、その身に纏った、いつもの緑の衣装とは違う、透き通るような純白のドレスに一瞬惑わされる。
「……○○さん…わたし…わたし……」
大きな双眸にあったのは、迷いの色ではなく、大粒の涙。
両の手で握ったブーケが小刻みに震えている。
ああ、そうか。そういうことか。
何も言わずに俺は美鈴の柔らかな身体を抱きしめた。
途端に、美鈴の瞳に溜まっていたものがぼろぼろと零れ落ちる。
「ふ…ふぇええええええええええん!」
やれやれ、このめでたい席でいきなり号泣とは。あーあー、化粧が落ちてるし。
「わかったわかった。はは。もう、仕方ないな。いいからさ、泣くのはよせって……」
言いながら、俺自身かなりの鼻声だったのだけれど。
俺だけの、美鈴の涙。
ちょっと泣いたって良い筈だ。
紅魔館でとりおこなわれた、俺と美鈴の結婚式。
勿論人間と妖怪、正式な結婚など望むべくもないが、お祝いと言うか、まあそういう類のものだ。そして同時にお別れ会の意味もあった。美鈴は俺に合わせて幻想郷を出るつもりらしい。俺は幻想郷の住人となっても良いと言ってはみたが、結局は普通の人間、心身が持たないと言われてしまった。それは美鈴も同じではないかとも思ったが、どうやら決意は固いようなのであきらめた。
美鈴はまずレミリアに報告し、暇を出して欲しいと願ったそうだ。
レミリアは、『あらそう。好きになさい』とだけ答えた。そして美鈴を追い払ってすぐ咲夜を呼びつけ、こう言った。
『いまから結婚式の準備をするとして、どれほど時間がいるものかしらね』
式にはかなりの出席があって、俺も美鈴も素直に嬉しかった。
紅魔館の面々は勿論、霊夢や魔理沙、八雲一家に西行寺主従、永遠亭の月人たち……
美鈴が感激のあまりに涙を流しまくりその度化粧を直すので、着付け・メイクを担当してくれた咲夜は大変そうだった。だが、ブツクサ言いつつメイクを直してやるその横顔は、それでもやはり嬉しそうだった。
そんなふうに幻想郷の住人達から温かい祝福を受ける美鈴を見て、俺はふとこんなことを思う。
俺は、今以上に美鈴を幸せに出来るのだろうか?
ひょっとしたら、俺のしようとしていることは……
今更そんな思考が頭をめぐる。
だが、しかし――
「○○さん。わたし、とっても幸せです」
俺の隣のこの笑顔を見ていると、何故だか大丈夫だと思えてくるので、俺は不思議に、そして可笑しく思うのだった。
まだまだ。もっと幸せにしてやるよ、美鈴。
りん、と涼しげに響く、鈴の音。
2スレ目 >>121
白黒魔法使いが門を通る。……結局今日も門を守れなかった。
「……大丈夫、みんな?」
倒れた美鈴門番長が体を起こし、隊のみんなに声をかける。
「何とか生き残ってますよ。……ったく、毎回毎回我々を潰して行かんでも……」
「仕方ないじゃない、咲夜さんが門を守れって言う以上はそうしないと」
我々の守る紅魔館にとっては今の白黒は(一部以外)攻撃対象であり、迎撃しなければならない。
そうなれば向こうも反撃してくるのだが……その威力が半端じゃない。私自身最初の頃はこんなことで死ぬのかと思った位だ。
「さて、動けるものは重傷者を抱えて撤収。急いで治療だ」
私が手を叩いてみんなに伝える。さて、少し忙しくなりそうだな。
「副隊長?」
「あ?なんだ」
「隊長のこと好きなんですって?」
「ぶほぅ!?」
重傷者を医務室に送り、今ここにいるのは私と軽症者のメンバーのみ。門番長は医務室で治療を手伝っている。
手当ても終わり、一服入れようかと茶を入れてすすった矢先に先ほどの質問が飛んだわけだ。吹かんわけがないだろう。
立ち位置が悪かった奴等はもろに私の唾液つき茶をかぶっている。
「うぇぇ、苦い……」
「日本茶だから当たり前だ」
液体まみれでそんなことは言わないでほしい。
「で、あんだって?」
「ですから、副隊長は隊長がすあぢゃぢゃぢゃ!?」
「だーかーらーなーんーだーっーてー?」
もう一度同じ言葉を抜かしたので思いっきり日本茶を浴びせる。(ちゃんとやかんで沸かしたお湯を入れて急須から直で)
「……あの?」
「なんだそこの」
「もしかして、恥ずかしがってますか?」
う。
図星を指され、思いっきり硬直する。……やるなこいつ。
「うわ、副隊長赤くなってますよ……」
「やっぱりあんなでも恋する乙女なんですねぇ……」
やかましい。……まあ確かに色恋沙汰とは無縁だといわれても仕方ないが。
「……で、その相手は?」
「はい?」
「聞いた相手だ。そいつはしばらく私の部屋に来てもらおうか?」
「いや、副隊長自身ですって」
「……あ?」
思わず目を点にしてしまう。それに他の隊員が言葉を続ける。
「この前門番隊で飲み会やったときに暴露してたじゃないですか。『私はー美鈴門番長が好きだーっ』って」
「そうそう。幸い隊長本人はいなかったんですけど、みんながんばって隊長に言うのこらえたんですよ?」
なんてこった。私自身が話したことだったとは……
「スコップ貸してくれ。埋まってくる」
「はいはいストップストップ副隊長!落ち着いてください!そんな事したって恥は消えませんよ!」
「いやいや副隊長として責任は取らねば。あ、あと花束と線香よろしく」
「とりあえず正気に戻ってください!」
外に向かって猛ダッシュする私に隊員の一人がタックルを仕掛ける。それに重ねて上に乗りかかってくる門番隊メンバー。
門番長が来たときには……
「……みんな何やってるの?」
「おしくらまんじゅう」
「マトリックスごっこ」
「のされた人達の真似」
「……ネタが出ません」
「バカ、考えておけよ」
詰め所の中に人肉饅頭(比喩)が出来ていた。
そんなバカをやった後に業務を続け、ようやく終了。
隊員たちが帰って、後は門番長に始末書を書いて提出するのみである。
「……ふう。まったく被害がとんでもないな。妹様の暴れ方よりはおとなしいがせめてもうちょっとこう……」
「始末書出来た?」
「うえぁはい!終わりました!」
改めて被害報告を見てぶつくさ言ってたらいきなり門番長がやってきた。ギクシャクしながら始末書、被害報告を渡す。
「ありがとう。……また咲夜さんに怒られるなぁ……」
「……まあ、入れなきゃ入れないでパチュリー様に怒られますしね」
ヴワル魔法図書館長(?)のパチュリー様こそが、唯一白黒を受け入れる相手。
一回撃退したときには地味に責められたらしい。門番長、所詮私達は私情(パチュリー様)と仕事(メイド長)に挟まれた中間管理職なんですよ。
「そうよねぇ、はあ、この仕事は辛いわ……」
「でも、私はここに来て良かったと思ってますよ?」
「えぇっ?どうして?」
驚愕の顔をこちらに向ける。……いや、どうしてって……
「それは……その……」
「他の職場より休憩少ないし、夏には日射病で倒れるかもしれないし、ずっと立ってなくちゃいけないから足に豆が出来るし……」
妙にリアルだなおい。……もしかして門番長、全部経験済みとか?
「それに、上司が頼りないし……」
「いや、それはありません!」
ただの自虐になったとき、私は声を上げてしまった。
「……え?」
「門番長。それは自身を過小評価しすぎです。……まあ、確かに少しはしくじるときもありましたけど、それでも私達を支えてくれる門番長にみんな惹かれています」
これは本当の話だ。むしろ、この人だからこそこんなにも隊がまとまってくれるのかもしれない。
「それに……門番長自身がそんなこと言っちゃ悲しいじゃないですか。私は、明るい門番長が好きですから」
「……本当に?」
「しつこいですよ門番長。私は貴女が好きなんです。貴女と一緒にいれればいくら白黒が来ようが妹様が暴れようが平気ですよ」
「え……」
私の言葉に門番長が固まった瞬間。歓声と口笛が詰め所の中に響く。
「なっ……」
「ようやく告りましたね副隊長!」
「ひゅーひゅー、熱いねこのこの!」
「隊長、副隊長?今のお気持ちは?」
……要は帰らずにずっと外で待ってやがったわけだこの阿呆隊員どもは……
「え、えっと、もしかして……」
まだ状況が飲み込めなかった門番長が私に聞く。
「あー、その……今の言葉は、いわゆる一つの告白って奴ですよ。バカ騒ぎしてるこの阿呆どもは単にどうなるか見てただけです」
「……私のことを愛したい、と?」
「ええ。そうなりますね……」
その瞬間、門番長の体が倒れる。
「え、ちょ!?」
「……気絶してますよ、副隊長?」
「よっぽど衝撃だったんでしょうね……」
隊のみんなが私に告げる。
…………はあ、とため息をついた。
「門番隊、美鈴隊長を運び部屋に入れておけ。私はこれを届けて……何だ?」
じーっ、とジト目の視線が突き刺さる……
「副隊長が運んでください」
「右に同じ」
「下に同じ」
「左に同じ」
「上に同じ」
「……わかったよ」
門番長を担ぎ、始末書も持つ。……どうかメイド長に笑われませんように。
まあ、その後散々小言を言われてしまい、後ろの門番長には見向きもしなかったわけだが。
「メイド長の小言はきつい……あれは精神を削るな……」
「ううっ、すいませんさくやさん……」
門番長も削られていたらしく、さっきからこれの繰り返しだ。
「いやぁ、ちちは、ちちはゆるしてください……」
「門番長。それどんな寝言ですか」
「…………あれ?咲夜さんは?」
ようやく門番長が起きてくれた。
「始末書の提出はさっき終わりました。もう業務は終わりですよ」
「……あ、ごめんなさい、わざわざやってくれて」
「ところで。さっきの答えは……」
「さっき?…………あ」
つい先ほどのことを思い出し、なぜか顔を赤くした。
「……どうしたんですか?」
「えっと、あんな事言われたの初めてだったから……どう応えればいいかわからなくて、つい倒れちゃった」
ついで倒れられるのかこの人は。いや妖怪か。
「別にいいですよ?はいかいいえの二つでも」
……後は門番長の答えを待つのみ。しばし黙っていたが、ようやく口を開いてくれた。
「…………はい。」
口から紡がれたのは、是。
「……ありがとうございます」
門番長を担いでいる手前、騒ぐこともガッツポーズも出来ないが、それでも喜びは十分出せた。
「そう言えばここってメイド同士とかの恋愛ってOKなんですかね?」
ふと気になり、門番長に聞くと。
「大丈夫だと思う。大抵の人は遠くから見たりして喜んでるだけだけど。……よかったら、系統見る?」
「そんなモンあるんですか……」
系統って……まさか『何々派』『何々派』って分かれてるとか?
「じゃあ、見て行きます。ついでに門番長の所に泊まりますね」
「あ、うん。」
見せて貰った系統図は物凄く細かく書かれていて、私に「だからメイド長に怒られるんですよ」と突っ込ませるには十分であった。
まあ、その後は……聞かないように。
ヒントとして、次の朝に私と門番長は揃って遅刻したことをここに記しておくことにする。
**** ****
いやあ上善うまいなぁ(挨拶
とりあえずメイドと中国で。勿論女同士。うはははどうせ私は常任と思考が違います(悪い意味で)よ。
ちなみに。中国の言っていた系統には。
ーーーーーーーーーーーーーーー
現在、紅魔館には三つの勢力がある。
一つは紅魔お嬢様部隊。一つはⅤ・M・R(ヴワルマジックライブラリー)部隊。そしてあと一つが近衛メイド部隊。
……それぞれレミリア様、パチュリー様、そして咲夜さんにハァハァするだけの部隊だが。
その三つの勢力は全て『我が萌えが最強なり』と謳っている。だけにあまり部隊同士が干渉するのは禁忌とされていた。
……ただ一部隊(と一人)を除いては。
この三部隊には一つ矛盾がある。それは……
『近衛メイド部隊だけが紅魔お嬢様部隊に接触してしまう』。
近衛メイド部隊の萌え対象である咲夜さんが紅魔お嬢様部隊に入ってしまっている。だからこそ二つの隊の接触は頻繁に起こる。
というかなんで私の部隊はないんだろう……
ーーーーーーーーーーーーーーー
とか書かれていました。(一部抜粋)ちなみに元々咲夜さんネタで使う予定の没稿から抜き出しています。
2スレ目 >>346
「美鈴、好きだ!結婚してくれ!!」
2スレ目 >>366
ここの門番はちゅうごくと言って、かなりしぐさが可愛い。また、コッペパンが好物らしい。
ということで紅魔館の門の手前にコッペパンを置いてみた。
ちゅうごくが様子をみている
ちょっと可愛い。さらに観察を続ける。
ちゅうごくが他人の目を気にしながらコッペパンに近づいてくる。
ちょっとおどおどしているとことかもう犯罪級に可愛い。さらに観察を続ける。
ちゅうごくがコッペパンにたどり着いた。
まだ警戒している様子だ。…その恐る恐るな感じがそそるね。
ちゅうごくはコッペパンを手に入れた。
あのうれしそうな顔を見てると抱きしめたくなる。さて、自分も出ようか。
おーい、ちゅうご…あれ?何そのやっとストーカーを見つけたって顔h(セラギネラ9
…ちょっとした衝動で書いた。今は…オチが弱いことに少し反省しているorz
3スレ目 >>121
世間はクリスマスだっていうのに、行きつけの立ち飲み屋で独り寂しくおだてを上げていると、
マスターがおごりだと言ってレモンサワーを出してくれた。
嬉しい事に、カウンターの端に座っている女性を紹介してくれると言う。
「お兄さんがこんな日に一人で寂しそうにしてたから、ついね。 どう? ちょっとだけ」
美鈴だった。
生粋の妖怪である彼女がなんでこんな所に、とも思ったが、しかし彼女は上手いもんで、完全に
周りでしみじみと飲んでいる連中と同化していて、普通のねえちゃんにしか見えなかった。
話しても気さくな奴で、最初はまず自分のついてない職場事情を愚痴り、男運の無さを愚痴り、
ついこちらが「僕も似たようなもんで――」と始めたら、今度は一転聞き上手になる。
質問一つ、相づちを打つタイミング一つ気が行き届いていて、僕のつまらないジョークも上手い
切り替えしで更に盛り上げてくれるのだ。
結局そのままの勢いに乗せられて二軒梯子してしまい、その勘定は僕持ちになってしまったが、
彼女の話しに巻き込まれた店のおっさん共も大分値切られていたし、全く悪い気はしなかった。
久しぶりに楽しい夜だった。
「ちぇ、ちゃっかりしてる奴だな。
それにしても、悪魔の館の門番がこんなに人間ぽい事やってて、勤まるもんなのか?」
それでも少し悔しかったので、別れ際の餞別に彼女をからかってやる事にした。
いや、正直なところ下心もあった。
もし噂に聞くように、彼女が今の職場で冷遇されていると言うのなら、いっそうこのまま・・・・・・。
しかし彼女は首を横に振って、そして堂々として答えた。
「もちろん適任ですとも。
だって私があんまり妖怪として頑張ってたら、館に人間が迷いこんでこないじゃない?」
美鈴はケケケと笑うと、まるで溶け込むように夜霧の中へと消えていった。
「そんな余計な事、言わなきゃ間抜けを一人食えたのに・・・・・・」
ぼやいてみたが、あの闇の向こう側は人の生きる場所では無い。
必死で踏みとどまってしまう僕は、所詮人間であった。
3スレ目 >>281
ある日、紅魔館の門番を尋ねに来た男がいた。
門番である女性はその男を見つけ排除しようとする。
「待ってください!美鈴さん、僕は貴女が好きです!」
「……!!」
男の突然の告白に彼女は俯く。
「…私を……な」
彼女は小さな声で何かを呟く。
男は彼女に近寄り聞き取ろうとする。
「私をその名で呼ぶなーー!!!」
「ええーー!!」
彼女は突然怒り出す。そして男は……合掌
なんか変ですな…まぁネタなんで
3スレ目 >>799
「たのもーぅ!
フランドール・スカーレット様にお目通り願う!」
「・・・えーと、妹様の存在は外にはあまり知られてないって言うか普通の人間が知るわけないって言うか帰れ」
「めーりんめーりん通してめーりん!」
「帰れ」
……
「よし、第一関門で挫折!」
「『よし』なの? 私はいいけど」
「だって中の人が美鈴派だし」
「そーなのかー」
劇終
3スレ目 >>802
「隊長」
「何」
「好きだぁぁ」
「はいはい。遊んでると後で叱られるわよ」
「本気なのになー」
「場所と時間くらいは選びなさい。雰囲気も何も無いじゃない」
「今言えって電波が来たんだよ」
「あんまり阿呆な事言ってるとクビにするわよ」
「だっていつでも言いたいし」
「しゃんとして!もう、単なる妖精でも気を抜いてると危ないわよ。あなたただの人間なんでしょ」
「拾ってくれてマジ感謝してます」
「ああもう、明日も聞いてあげるからちゃんと働いて」
「いえすめむ」
「(明日もちゃんと言いなさいよ)」
「死亡フラグ?」
「………いつでも立ってるわよ。ほら、咲夜さんに言いつけるわよ。動いた動いた」
「いてて。最初はあんなに優しかったのにー」
「けじめはつけるの。嫌ならいつでも放り出すわよ」
「でも好きだー!」
「はあ。場所と時間を選べって言ってるの」
「じゃあさ、選んだら聞いてくれる?」
「ふん」
――――馬ぁ鹿。
3スレ目 >>959
喫茶『上海紅茶館』
「いらっしゃいまー……なんだアンタか…」
「名前すら呼んで貰えないとは酷いな、てか今一瞬でた笑顔すごい良かったぞ」
「ふん…褒めたところでタダにはならないわよ?」
「ちぇっ、ケチ。しかし、ある意味メイド喫茶なんだし、それらしい口調にしたらどうだ?」
「アンタ以外にはしているわよ。モチロン事務的に」
「うわ…それ萎えるなぁー…」
「知ったこっちゃないわ。だいたいこんなカッコさせられるとは思ってなかったし…」
「今度その格好で門番やってみればどうだ?」
「汚れたら咲夜さんにはアンタが汚したって言うことにするけど、それでもいい?」
「それは勘弁…でもまぁ、良かったかな」
「…何が?」
「事務的に愛想笑いされるより、少しだけでも素の笑顔のほうを拝めた訳だし。
変にヘラヘラ笑ってるより、ソッチの…なんというか、ちょっぴり精悍な笑顔のほうが俺は好きだな」
「な…いきなりそういう事を言うなー!!」
「別に良いじゃん、事実なんだしさ」
「わ、わかってる…そんなこと………と、とにかく!注文を言いなさい!早く!」
「ういー、じゃ、アイスティーな」
「わかった、少し待ってて」
「マスター、アイスティー1つ」
「はい、どうぞ」
「あのー何だか一瞬で注文が出てきたのは気のせいですか?って、あれ?…これ1つ多いですよ?」
「いいからいいから、少し休憩してきなさい。愛しのカレがお待ちよ?」
「な!?……そ、そんなんじゃ」
「もうタイムカードは押したわ。これ以上働いて貰ってもお給料は出ないわよ?」
「(待て、慌てるな!これはきっと孔明の罠だ!!)」
「……はい、アイスティー」
「おう、ってなんだ?オマエもか?」
「ま…まぁ、ね。……ねぇ?」
「ん?」
「…この後………暇なら、湖まで、散歩にでも……行かない?」
「おう、良いぞ………しっかし…」
「な、なんだ」
「……………似合わねぇなぁ、そのメイド服」
「う、うるさい!」
やっぱり中国は中国のほうが可愛いと思う。
4スレ目 >>307
「『お前が俺を喰うつもりなら、俺は全力で逃げる。
でもそのつもりがないなら、もっとお前と話がしたい』
…まぁ本音は大体こんな感じ」
美鈴「…」
「どちらかと言えば後者を希望する。いやむしろ熱烈に」
美鈴「貴方って、ほんとに変なやつですね」
「これでも心臓バクバクなんですがわかんねぇか」
美鈴「ふぅ…」
「ってコラ!どこに行く!話はまだ」
美鈴「お茶を淹れてくるんです。二人分」
「彩鈴」11~14Pより
4スレ目 >>452
なあみんな聞いてくれよ。
今日メイリンに呼ばれて紅魔館にいったんだ。
したらさ、なんかすげーいーにおいがすんの。
なにかと思ってたまたま近くを通り掛かったこぁに聞いたら、
メイリンが料理作ってるんだってさ。
においのするほうに歩いていったらさ、なんか調理担当っぽいメイドがないてたんだ。
どうしたの?って尋ねたらメイリンが厨房を占拠しているから夕飯の準備が出来ないらしいんだ。
とりあえず頭をなでなでしておいた。
そこについにメイリン本人があらわれたわけよ。
俺の顔を見るなり物凄く目を輝かせて俺を引きずるんだ。豪腕で。
ちょっと痛かったけどなんか幸せだったよ。
で、普段は使わないようなでっかい部屋?に通されたんだ。
でっかい部屋にでっかい机があってさ、レミリアお嬢様(とよばれていた人。実際見たのは初めて)とパチェと咲夜さんが座ってた。
いや、勿論机に座ってたんじゃないよ。
レミリア様はなんか嬉しそうだったけど、咲夜さんは少し困っているというか、照れているというか、そんな顔をしてた。
たぶんあれだね。レミリアお嬢様って呼んでるんだから目上の人なんだろうね。
そんな人とおんなじ場所でご飯を食べる機会なんてあんまりないんじゃないかな?
それで照れてるんじゃないかな。俺はそう思うよ。
パチェは相変わらず無表情だったね。
でも、この時は本読んでなかった。
流石に食卓までは持ってかないのかな?
そんなことを考えてるうちに雑技団よろしく両手と片足と頭に皿を載せたメイリンが跳んできたんだ。
すげー楽しそうだった。
あっという間に食卓にはたくさんの料理が並べられた。
一通り並べ終わるとメイリンはデカイ胸をはって、いっぱい食べてくださいね!って言ったんだ。
パチェが言うには、これはマンカンゼンセキっていう中国の珍味を集めた高級料理なんだって。
ちょっとして、メイリンの顔に小さな傷を見つけたんだ。
俺が気にしてるのがわかったのか、メイリンは笑いながら、少し転んじゃったんです、っていった。
パチェがメイリンに、こんなにいっぱいどこから集めたの?って聞いてた。
料理をよく見ると、怪しげなキノコとか、鳥肉かな?そんなものが入ってた。
あと、肉料理には何の肉を使ったの?ってきいたら、兎の肉を使ってたらしい。
おいしい料理に満足して帰る途中、
赤と青の服ので弓を持った人が殺気立って走り回ってた。
あと、なんか派手な服を着た女の人がヤキトリー!とか言いながら刀持った女の子と一緒に飛んでいった。
あれ、何だったんだろう?
誰か知らない?
4スレ目 >>674
お前が門を守るなら俺がお前を守ってやる→美鈴
4スレ目 >>718
僕が此処、幻想郷に迷いこんで幾月たった頃だろうか
行き倒れた僕を助けれてくれた、紅魔館と言う場所の門番をしている紅美鈴さん
彼女に命を助けてくれた恩を返すべく、美鈴さんが暇な時の話相手を僕はしていた時の事だった
ぐぅー、彼女のお腹が鳴る
「お腹空いてるんですか? 」
「うん、実は昨日から何も食べてないのよ」
「あのメイド長さんですか? 」
「咲夜さんが侵入者を通した罰だって言って、飯抜きー」
淡々と言う美鈴さんだったけど、お腹が空いて辛そうな彼女を見るのは哀しい
其処で思い出すのは、この前話しかけてきた美鈴さんが元気の無い原因である魔法使いさんの言葉
『中国だけど、人も喰うから気をつけたほうが良いぜ? 』
それこそ人をくったような表情で言う彼女こそ人食いの称号が相応しいと思う
だけど今は感謝する、解決策を教えてくれたのだから
「じゃあ、僕を食べませんか? 」
「巫女なら食べてもいい人間との言い伝えがあるんだけどねー」
残念、僕は巫女じゃなかった
しかし其処で逆転の発想、僕が巫女になれば良いんじゃないかな?
「それじゃあ、ちょっと行って来ますね」
「いってらっしゃーい」
~僕移動中~
「で、いきなりやって来て巫女服くれってのはどう言う用件なのよ? 」
「返すには血の染みが出来てると思うので、もらえれば嬉しいと思ったんですけど」
「そうじゃなくて、何に使うかって聞いてるの。巫女プレイ? 」
巫女プレイが何のか分からなかったけど、巫女さんに美鈴さんがお腹を空かせている事と巫女なら食べる事を説明した
それを聞いた巫女さんは、よく分からない渋い表情で巫女服を渡してくれた
着てみると少し大きい
「ありがとう御座います」
「出来れば返してね」
「出来れば洗って返しに来ます」
~僕移動中~
「美鈴さん、これならどうですか? 」
「おぶふぁ!? 」
美鈴さんはこっちを見た瞬間に、何故か鼻血を噴き出した
水道に繋いだホースから飛び出した水みたいに噴き出す其れは、凄く綺麗だった
見とれていた僕はすぐにはっとなって美鈴さんに駆け寄る
「大丈夫ですか!? 」
「えぇ、えぇ大丈夫ですとも。凄い元気でました」
美鈴さんはそう言って、僕に向かって笑ってくれた
その笑顔に安心した僕は、本来の目的を思い出して美鈴さんに聞く
「僕を食べませんか? 」
「いただきます」
そして僕は ( 隙間による検閲が入りました。見るには『めーりんめーりん』と誤爆してください
4スレ目 >>734
「幾らでも白黒に撥ねられても大丈夫ですよ。撥ねられた分だけ僕が抱きしめてますから」→美鈴
>>718の告白にshit!したので書いてみた。こーりんはしていない。
だって、めーりんとか好きだから!!
5スレ目 >>9
「美鈴。俺はお前を愛している」
シンプルで良いじゃないか
最終更新:2010年06月01日 23:43