レミリア2



2スレ目 >>134>>173


覚えのない森の中に仰向けで寝ていた。
(確か家で寝てて…あ、そっか。俺、夢を見ているのか)
ためしにそこにあった木に頭をぶつけてみた。

ごんっ!

…痛いだけだった。
「……やっぱ漫画じゃあるまいしこんな方法で夢から覚めるわけないか」
しかし、どうやったら夢から覚めるのかすらわからないので、困ってしまった。
「とりあえず人を探すか…」
幸い、すぐに広い街道を見つけることができたのでそこに沿って歩くことにした。

しばらく街道を歩いていると、メイド服を着た女性と悪魔の翼を生やした少女を見かけた。
(…明らかに話しかけたらやばいよな、あれ…)
しかし、その二人はすでに自分のことを見ていたため、仕方なく話しかけることにした。
「すいません、お聞きしたいことが…」
「咲夜、今日の食事はあれでいいわ」
「ええ、かしこまりました、お嬢様」
あれ?どうして俺のこと指さして…って俺かっ!?
「ちょっ、いきなり何をっ!?」
「ごめんなさいね、おとなしくしていればすぐ終わるから」
笑顔でそういうと、いきなりナイフを投げつけてきた。…ぎりぎりで回避できたが。
「あら?見た目以上にすばやいのね?」
「こ、こわ……」
「次はそううまくいかないわよっ!」
次々とナイフを投げてくる…が、なぜかうまくかわすことができた。
「あれ?どうして俺こんな回避できるんだ?」
「くっ…いい加減諦めてお嬢様の食事になりなさいっ」
さらにナイフの量が増え、軌道まで変えてきている。
…が、俺の頭の中に回避のパターンが作られ先ほどより楽に避けることができている。
「おお、俺すげぇっ!!」
「何自分を褒めているのよっ!…こうなったら…!」
『時を操る能力』…?頭の中に情報が流れてきた。
「時を止めるって、それ反則…っ!」
「うるさいわ、私の名誉のためにも…!」
「というかすでに目的が変わっているっ!?」
だが、このときすでに頭に回避パターン…というよりチェックメイトのパターンが作られていた。
時を止めて回り込むこのメイドに対し、先を読んで落ちていたナイフを拾い喉元に突きつけた。
「う、うそ……」
「すげぇ…俺…!」

「……」
後ろの方で観戦していたお嬢様が興味深そうに俺を見つめ、
「へぇ、珍しいね、急に能力に目覚める人間なんて。」
『運命を操る能力』…俺の頭の中にそうインプットされたこの少女。…いや、悪魔といったほうがいいのか。
その少女が俺に向かってそう言葉を発した。
「能力に目覚めるって…?」
俺が疑問を投げかけると少し放心していたメイドが、
「お、お嬢様…それで、こいつの能力は…!」
「いやまて、俺の質問が先だろっ!」
「なに、またナイフで追いかけられたいのっ!?」
はいはい、二人とも落ち着いて、と少女が笑顔でたしなめる。
「まず能力とは…そうね、一人の人間や妖怪が持つ他人にはできないこと、と言えばいいかしら。例えば、この咲夜は時を操る能力。そして私は…」
「運命を操る能力…ですね?」
「えっ!?」
「ふふ、よくわかったわね。まあ貴方の能力ならすぐにわかるでしょうけど」
笑顔でそう答え、そのまま続けた。
「貴方の能力は…他人の行動、能力を読み取る能力かしらね。ほら、さっき先読みされていたでしょ、咲夜」
「な、なるほど…だから私は負けた、と」
(…まあ、正直あのままいってたら運動能力の方がもたなかっただろうけど…というかこっちの少女には勝てる気がしない…)
そう思っていると、悪魔の少女は俺に近づいて、
「私はレミリア・スカーレット…吸血鬼よ。レミリアって呼んでもらってかまわないわ。ほら、咲夜。貴女も自己紹介」
そういうとしぶしぶと俺の前に向き直り、
「私は十六夜咲夜。この先の紅魔館…レミリアお嬢様の館なんだけど…そこでメイド長をしているわ」
「俺は○○。…それで、ちょっと聞きたいことが…」
「ええ、わかっているわ。…あなたはこの世界の人間じゃない。で、途方に暮れてさまよっていたら私たちに出会った…そうでしょう?」
「えっ!?」
(この女の子…一体…?)
俺が驚いていると、隣から咲夜が、
「外の世界から来た…霊夢の結界が弱くなったのでしょうか?」
「霊夢?」
「博麗霊夢。この世界の結界を張っているやつよ。…正直、あまりそう思わないのだけど」
咲夜がため息をつきながらそう答えた。…おそらく苦手なのだろう。するとレミリアは、
「いや、多分紫のせいね。…おそらくこうなることがわかっていたわね、あのスキマ妖怪」
「また懲らしめにいく必要がありそうね……」
「紫?」
「八雲紫。境目を操る妖怪とでもいっておけばいいのかしらね。…あまり近づかないことをお勧めするわ」
はぁとため息をつきながら二人はそう答えた。レミリアですらため息をつくほどかなり迷惑な妖怪なのだろう。
「あの、それで…」
「私の館に住ませて欲しい、でしょ?いいわよ、あなた、結構面白そうだし♪」
「お、お嬢様っ!?」
「ほんとかっ!いや、マジで助かる!」
心の中でガッツポーズをしながら、レミリアに感謝をした。
「さて、二人とも。そろそろ帰りましょ?夜も明けるわ。」
「はぁ、わかりましたよ、お嬢様…」
半ば呆れながら…しかし、笑顔を見せながら咲夜は俺についてくるように促した。

「あ、そういえば、二人とも歳はどのくらいなんだ?」
紅魔館に行く途中、俺が不意にそうたずねると
「歳?…ああ、生きている年のことね。500よ」
「500ね…って500っ!?」
「失礼ね…何その驚き方。年齢なんて関係あるのは人間だけ。妖怪や吸血鬼は年齢で判断することなんか不可能よ?」
「いやまあ、それはそうだけど…あ、咲夜は人間だよな?」
「ええ、そうよ。私は…大体18くらいかしらね」
「お、同じくらいじゃないか。俺もそのくらいなんだよな♪…にしては胸ちいs」
ばちーんっ!!ととても響き渡る音でビンタを喰らった。
「いって!冗談だろ…って、いやまてまてまて、とりあえずナイフしまえ。いやマジでしまってください、お願いします」
殺気が尋常じゃなかったので土下座して謝ることにした。
「今度この話題だしたら本当に殺すわよ?」
…今度から気をつけよう…目、赤くなってるし…

紅魔館、と呼ばれているらしい。…なんともまあわかりやすい名前で。
「あ、お嬢様、咲夜さん」
「あら、レミィ、咲夜。戻ったのね」
ずいぶん雰囲気の違う二人の女性が声をかけてきた。
一人は頭に人民帽をかぶっている。…中国人だろうか?
能力は…『気を使うほどの能力』らしい。
もう一人は魔女みたいな…パジャマ…かな?
能力は…『火水木金土を扱うほどの能力』…うわ、全属性だし。
「あら、美鈴。今日は侵入者いなかったわよね?」
咲夜が笑顔でそう尋ねると少し罰の悪そうな顔をして、
「え、えーっと…え、ええ、もちろ……」
「今日もまた黒白に本を持ってかれたわ」
「減給。コッペパン一つ減らすわね」
「えぇぇ!?そ、そんな殺生なっ!?」
「大丈夫よ、コッペパンが一つくらい減っても死にはしないから」
「うぅぅぅ……今月もうストックないんですよ~っ!」
…目の前でおかしな給料の話がされているがあえてスルーしておこう。
「この中国っぽいのは中国。一応覚えておきなさい」
「なるほど…すごいわかりやすいなm「中国じゃありませんっ!」……」
ものすごい大声で中国?が叫んだ。…しかもかなり顔が必死だ。
「私の名前は紅美鈴。中国でも本みりんでもくれないみすずでもないですから気をつけてくださいね♪」
「あ、ああ…わかった。ホンメイリン…でいいんだよな?」
圧倒されてつい普通に答えてしまった。…というか、この状態で冗談を言うほど俺は人間できていなかったらしい。
「そうです!…ああ、私感激です…」
いや、目の前で恍惚な表情されると非常に困るんだけど…
というか、そんなに間違えられるのか、この人…?
「まったく、いきなり圧倒させるなんて、客人に対して失礼よ?」
レミリアがそう制すと、礼儀正しく向き返って、
「あ、ええと…失礼しました。貴方のお名前を聞いてもよろしいですか?」
さっきとは別人のように動きが滑らかだ。…さすがは『気を使うほどの能力』なだけはある。
「俺は○○。…まあ、よろしくお願いするよ」
「○○さんですね…ええ、よろしくお願いしますね♪」
この人はいい人そうだ。今度コッペパンを手に入れたらこの人に恵むことにしよう。
そしてもう一人の女性、こっちに興味がないのか、すでに本を読んでいる。
「………」
…あの、すごい話しかけにくいのですが…
「す、すいません…あの、お名前は…?」
「パチュリー・ノーリッジ。日陰の魔女よ…珍しい、魔女は?」
「は、はい…魔女って本とかでしか見たことなかったので…」
「そう。…私も、レミィに食事以外でつれてこられる男って初めてみたわよ?」
「…へ、へぇ…そうですか」
生きている心地がしないのはなぜでしょう…と、パチュリーさんが俺をじろじろ見て、
「それに…結構男前じゃない。レミィもなかなか隅におけないわね」
「しかもなかなか面白い男なのよ?…ふふ、私が可愛がってあげるんだから♪」
……あなたたちがそういうと冗談に聞こえませんからマジで…。
「あ、それなら魔理沙は今いるのかしら?」
「いえ、ちょっと前に帰られましたよ~」
「次はもっと高性能なネズミ捕りを置いておかなきゃ…」
「あらそう…どうせだから○○を紹介したかったんだけど」
「まあいいわ。それじゃあ、咲夜。この人を客室に案内して?私は…そろそろ寝るわ」
レミリアは少しうつらうつらとしている。…どうみても500歳の吸血鬼とは思えないしぐさだ。
というかかなり可愛い…俺ロリっ気はなかったと思ったんだが…。
「ええ、お任せください、お嬢様。…さぁ、行くわ……って、何お嬢様に見とれているのよ?」
「え、あ、いや、しぐさが可愛いなあ~って…」
「ぇ?」
あ、ヤバイ。つい本音を言ってしまった。
「…はいはい、お嬢様が可愛いのはわかったから部屋に行きましょう」
「わかった、おいっ!耳引っ張るな!!って、いた、いたたたたたたたた!!!!?」
咲夜は俺の耳をかなりの勢いで引っ張りながらレミリアから離れていった。
「わあ~…咲夜さん気合入ってますね~」
「…私はレミィを応援するわ」
二人に気づかず、レミリアは嬉しそうにくすくす笑いながら二人の様子を見ていた。

「これから楽しくなりそうね♪」





それからしばらくの間、俺は紅魔館で時を過ごした。
ある時は減給された美鈴さんにコッペパンの差し入れをいれ、涙を流して喜ばれ(結局咲夜に見つかり、没収となってしまった時の美鈴さんの顔を俺は忘れない)
ある時はヴワル図書館で自分の世界に帰る方法を探したり(結局見つからなかったが)、パチュリーさんに簡単な魔法の使い方を教えてもらったり、
ある時は咲夜に稽古をつけてもらったり、幻想郷を案内してもらったり(意外と広いんだよな、この世界…)
ある時はレミリアに妹であるフランドールの世話を頼まれ、死に掛けたり(まあ、フランドールとも仲良くなったからよしとしたが…)
とまあ、結構楽しい日々を送った。…生命の危機は多数あったが。






ある日、博麗神社にて宴会があると聞いたので俺もついていくことにした。
そこまではよかったのだが…
「あの、二人ともいい加減に腕を離してもらえませんか…?」
「いやだ。だって、○○の腕ってなかなか触り心地がいいし♪」←レミィ
「お嬢様だけ腕をつかんでいるのはなんとなく腹立ちますし」←咲夜
…両手に華、とは普通このことを言うのだがこういう事態に慣れていない俺はかなり緊張している。
「帰ってから思う存分触ってもらってかまわないので…」
こういう反論にも、
「私に触ってもらうのが嫌なの?」←レミィ
「私、そんなに魅力ないのかしら…?」←咲夜
とW上目遣いで返されるのでどうしようもないのである。
「誰かに見られたら誤解されますよ…」
「何を誤解するのかしら?」(にやにやしながら)←レミィ
「見られても仲のいい兄妹+従者に見られますよ」(笑顔で)←咲夜
と、見られる気満々である。するとそこに、
「これはこれは…あ、そのままストップしてくださいね~」
「ちょっと待て!!とりあえずそこのエセ新聞記者天狗、カメラさげ…」
「えへへ、どんどん撮っていいよ♪」(腕をさらにぎゅっとする)←レミィ
「私、離れましょうか?」(笑顔で脅迫)←咲夜
「離れたら俺は明日からロリコンって呼ばれるから離れるな…というかそこー、写真撮るなーー!!」



こうしてどたばたしている間に宴会場についたのだが…


「へぇ…あのレミリア&咲夜に腕組まれてる男なんて初めて見たわ…」←弾幕少女
「おお、これぞまさに両手に華だな?そこの兄ちゃん」←普通の魔法使い
「幽々子様…なんか、あの人疲れてません?」←半霊
「それくらいに幸せなのよ、きっと♪」←ゆゆさま
「…ふふ、やっぱり私の見込みは外れてなかったわね♪」←ゆあきん
「これから始まる恋のトライアングルリレイションは~♪」←みすちー&騒霊三姉妹
「そこ、変な歌歌わないっ!っていうか英語わかってるのっ!?」←影薄い人形使い
「うわ~…お似合いですね~♪」←ちゅうご…もとい美鈴
「ふふふ…そうね…端からこっそり覗き込むといい眺めね」←パチェ萌え
「宴会まだ始まらないわけ?」←⑨、鬼
「今はこの珍しいスリーショットをカメラにベストアングルで収めるのが先ですっ!」←新聞記者天狗

「どう?お似合いの三人でしょう♪」←レミィ
「お嬢様がそういうのなら、そうなのでしょう♪」←咲夜

「 ち ょ っ と 待 っ た !俺に釈明の余地は…」
「「「「「「「「ない」」」」」」」」
「あ、さいですか…」
ここまできたら諦めるしかない。そう覚悟を決めて席に座った。
そして宴会は始まった。





最初はみんな俺たちのことをからかいに来ていたが、そのうち酒が入ってくると俺たちのことなんかお構いなしに騒ぎ始めた。
…人間(+妖怪)って、酔うとここまで人格変わるものなんですね、お父さん…。
ちなみに、俺は隣の咲夜とレミリアが気になってあまり酒を飲めなかった。
レミリアは酒に強いらしく、けろっとしていた。咲夜はというと…猫みたいに丸くなっていた。





そのうち、宴会も終わりに差し掛かるところで、レミリアに呼び出された。…咲夜はすでに潰れていたため、その場に寝かせておいた。


「どう?幻想郷流の宴会は」
「自分の世界の宴会なんか目じゃないくらいみんな変わるな。特に悪い意味で…」
「ふふ、でも楽しいよね♪」
「まあ、それは…そうだな」
自然と微笑が湧き上がった。確かに、途中からは俺も結構楽しんでたし。
「…ねぇ、今でも自分の世界に帰りたいって思ってる?」
「え?」
表情はちょっと悪戯交じりの顔で、しかし、声に不安の色が混じっているのがわかってしまった。
こういうときには嫌だよな、俺の能力。
「いや、正直もうどうでもよくなってきた。…たとえ自分の世界に帰る方法が見つかっても、ここの世界が魅力的だから俺はここにいたい。…まあ、レミリアの館くらいしか泊まる場所ないけどさ」
自分の精一杯の優しい笑顔でそう答えた。
「うん、私の館でよかったらいつまでも使っていいよ♪…それでさ、あなた、吸血鬼になる気…ない?」
「え?…そ、それはどういう…」

不意に、唇にやわらかいものが当たった。…それがレミリアにキスされたと気づくのに数秒かかったが。
「え、あ、う、はあ!?」
「こういう意味よ?…私の婿になりなさい♪」
「いや、だけどな、レミリアっ」
顔を真っ赤にして必死に言葉を作ろうとするが、頭の中が真っ白で何も考えられない。…あるのはさっきの唇の感触だけだ。
「始めは…本当に単純な興味本位だったのよ。でもね、あなたと一緒にいると…こう胸がぎゅって締め付けられる感じになって…パチェに相談したらそれが恋よって…」
ちょっと赤面しながら想いをぶつけてくるレミリア。ちくしょうかなり可愛いぞコノヤロウ!って、だから最近にやにやしながらパチュリーさんが俺を見ていたのかっ!
「で、でも不意打ちは卑怯だぞ!」
「ならもう一回したい?」
「ぜひお願いします」
即答。…そして再び合わさる唇。レモン味とは行かなかったが、甘くとろけるような味には違いなかった。
「…ねぇ…それで、吸血鬼になる気…」
「…こんな弱い俺でよかったらぜひお願いするよ。…よろしくな、…レミィ」
再び影が重なった。…後ろでカメラの音がしたが気にしないことにした。






宴会が終わり、咲夜を抱きかかえて紅魔館まで戻ってきた。宴会にはあと二人くらいいた気がするが気にしないことにした。
とりあえず、咲夜を部屋に送って寝かし、レミィの部屋まで一緒に歩くことにした。
「あそこで断られたら、強引に吸血鬼にして従えようと思ってた」
「断らなくってよかった、俺…」
まあ、元から断る気なんかなかったけど。
「相手の気持ちがわからないって、すごい不安だよ?…咲夜とか、中国とか、パチェの気持ちはわかっても、あなたの気持ちは全然わからなかったの」
「まあ、異性の気持ちはわかりにくいからな」
俺の能力も相手の気持ちまでわかるものじゃないからな。
「でも、あなたの気持ちもわかって今とっても幸せなの♪…あ、部屋着いたわね」
「俺もレミィと想いが通じて幸せだぞ♪…じゃあ、またあしt「それじゃ、一緒に寝るわよ♪」

………

「…あの今なんと?」
「一緒に寝ようって言ったの。…嫌?」
上目遣いは反則だと何度言ったらっ!!
「いや、だからその…」
「……じ~…」
「わかった、一緒に寝よう…」
「わーい♪」
判定、レミィの上目遣いの一発KO勝ち。俺よわいな…。
「…じゃあ、早速♪」
「だーっ!わかったからいきなり抱きつくなー!!」
…まあ、こんな調子で朝までじゃれあってたとさ。…結局やましいことは何もなかったのが男として悲しいところだ。




次の日、ものすごい殺気で目覚めた俺がいた。…目覚ましより効果的だな、この殺気。
どうやら昨日の告白の現場をあの天狗に撮られて、早速新聞に載っていたらしい。
で、それを見たメイド長が俺の部屋に行って聞こうと思ったらもぬけの殻で、俺はレミィの部屋にいたと。
…あの天狗、次に会ったら羽の一枚ももぎ取ってやろうと思った。
とりあえず、レミィと一緒の布団で寝てたことの釈明は理解を得られた。…情けねえ、俺…。
「…まあ、お嬢様の気持ちはわかってたしね…おめでとう。お嬢様を泣かしたら殺人ドール+ザ・ワールドのダブルスペルを放つわよ?」
笑顔でそう言ってくれる咲夜。本当にお嬢様想いのメイドだ。…でももう少し俺にも優しくしてくれ、頼むから…。



咲夜が入り口にみんないるから早くきなさいよ、と言って部屋を後にした。
……俺のあだ名がロリコンになりませんように…
「○○~……すー…すー…」
「…ほんと可愛いなぁ、レミィ……」
すいません、もうどうみてもロリコンです。
レミィがあまりにも可愛いのでほっぺたをつついてやった。
「んん…っ…くすぐったい~……」
…これ、起きてるんじゃないか?
「まあ、いいか。これからもよろしくな、レミィ」
その可愛いほっぺたにキスをして部屋を後にした。
さあ、今日は腹をくくろうか…!



「○○……えへへ、どこまでもずっと一緒だよ♪」




~~~~後日談~~~~

結局、ロリコンのあだ名は生涯消えることなく続いたとか。
まあ、本人はまんざらでなかったみたいだしいいんじゃないか?
愛の前に人は何にでもなれるからとりあえず石投げとけって幻想郷のみんな(特にメイド長)が言ってた。

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はい、どうみても初心者の文です。ありがとうございました。
というわけで、ちょっとハーレム気分+れみりゃ入ってるよこれみたいな感じの自分×レミィでした。
前半の部分役に立ってねぇ……(汗)
今度はもうちょっと文を推敲してからかこうと思います。
…また東方キャラが夢に出てきたらの話ですがw
ではでは…

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2スレ目 >>219-220


 >>141-142の続き

夜中の三時。
お嬢様の部屋へ行くのは仕事であったり日課であったり楽しい交友であったり。
(血が)お嬢様のお気に入りの俺は今日も変わらず慰み者。

「…とか考えるとそこはかとなく卑猥な響きがあるなあ」

そんな訳でただひたすらに廊下を歩く。
今日は咲夜さんの案内は無い。珍しい事もあるもんだ。いつも俺とお嬢様を二人きりにさせるのを嫌うのに。
仕事が忙しいのだろうか。まあきっとそうだろう。切にそう願う。
図書館から爆音が響いているのは関係ない。
ノーレッジ女史に召喚魔法のなんたるかについて熱く語って聞かせた事なんて関係ない。
女史の創る魔方陣を嬉々として手伝ったことなんて関係ない。
魔方陣からバ○ムートが出てきたことなんか関係……ごめんなさい本当に召喚るとは思わなかったんです。
て言うかすげえなスク○ェア!!おじさん感動したよ。そして勇者って本当に偉大。

つらつらと考え事をしながら歩くうちに、お嬢様の部屋のドアが見えた。
ふう、正直疲れたな。
咲夜さんが同伴しないおかげで、捻じ曲げられたままの空間を歩くはめになったのだ。
自業自得って言わないで。今だって罪悪感で圧し潰されそうなの。ホントだよ?

「はあ、こりゃ本格的に空の飛び方とか覚えた方が良いかな」

特別外に帰りたいとも思わないし。
旅をしてたら居心地の良い場所を見つけて住み着く。そんな感じ。
異郷の地で大切な人、大切な物ができる事だってあるのだ。
…っと、散々時間かかったんだから、お嬢様も待ってるよな。こんな所で油売ってないで、早く入らないと。
ドアに近づき、ノックする。

「お嬢様、お待ちかねのおやつが到着しましたよー」

「えっ!? ○○!? す、少し待ちなさい!」

おや、珍しい。お嬢様が慌てているでござる。ここは拙者、ぜひとも蛮勇を奮うべきでござろうか。
① はい、わかりましたー
② お嬢様! 御身体に何か!? とドアを開け放つ
③ 行くぞ英雄王、武器の貯蔵は十分か?

よし、行くぜ!! ②でファイナルアンサー!!

「ってんなわけあるかぁ!!自ら死亡フラグ立ててどうすんじゃい!!」

全力でストップをかけた理性に従い①を選択。ありがとう理性。君は永遠の心友だ。ときどき無視するけど許してね?
と言うか③訳解らん。いや、分かるけど。
そうこうしている内に向こうは準備が出来た様で。

「○○、入って良いわ」

「はい、それでは遠慮無く失礼します」

「…なんだかとても失礼をする様に聞こえるわね、それ」

部屋に入ってお嬢様と向き合う。うむ、いつもながらに可愛らしい。

「どうしたんですか? さっき」

「え、ええ。ちょっと本を読んでたの。パチェに借りた」

「春本ですか?」

お嬢様の羽が流線型に引きつる。あれは戦闘態勢だ。デンジャーデンジャー。デンジャーと電子ジャーってちょっと似てる。
平謝りすると、羽の位置が戻った。お嬢様の機嫌は羽を見れば大体分かるのだ。いいなアレ。俺も欲しい。

「あら?咲夜は居ないのかしら?」

「あー、はい。なんと言うかその…忙しいようで」

「…そう」

お嬢様がほっとしたような顔をする。
なんだろ。今日のお嬢様はどこかおかしい。顔もどことなく赤いし。
ベッドに座ってるお嬢様の隣へ行き、額をこつんと当てて熱を計る。…冷たい。流石吸血鬼。
額は冷たいままなのだが、お嬢様の顔が一瞬で真っ赤になる。

「なっ、なななな……」

「いや、風邪か何かかと思って」

何を、と聞こうとした所に答えを返されたからか、お嬢様は目を白黒させた後、一拍置いて溜息をつく。

「吸血鬼が風邪なんてひくわけないじゃない」

「あ、やっぱりそうなんですか。でも、大丈夫ですか?今日はどこか様子がおかしいですよ」

「大丈夫よ。それより、早く血を貰っても良いかしら?もう朝の五時よ」

確かにそれはこっちの不手際だ。来るのが遅れたせいでおやつの時間を大幅にオーバーしてしまった。

お嬢様の口元に指を差し出す。
一週間ほど前からは首ではなくここから血を吸うのがスタンダードになった。
だが、お嬢様は首を振る。可愛らしい顔が何故か耳まで赤い。

「流石にずっと同じ場所からだと飽きるわ。今日は別の所から吸わせなさい」

吸血鬼と言えば首から吸うのが常道だと思ってたけど。飽きたりする物なのだろうか。
まあ本人がそう言うのだからそうなのだろう。

「はあ、まあ良いですけど。お嬢様はどこが所望ですか?」

と、お嬢様の方を振り向く。
あれ?恥ずかしそうに真っ赤に染まったお嬢様の顔が、やけに近――――――

「ん―――――――――」

唇に触れたやわらかい感触に、思考が停止する。
そしてお嬢様によって歯先まで引き出された舌に、小さな、ほんの小さな痛み。

「ん、ん―――――――ちゅ、ちゅるっ」

そして口の中に広がる、甘い、甘いお嬢様の味。
成る程、もしかしたら俺の血を美味しいと言うお嬢様も同じような感覚なのかもしれない。
ほんの数秒間そうした後、お嬢様は口を放した。
かつて無いほどに顔を真っ赤にして、ばつが悪そうにそっぽを向いている。
外見は幼いが、今のお嬢様はとてつもなく艶っぽい。

「…美味しかったわ。それじゃ、私はもう寝るわね」

空気に耐え切れなくなったのか、足早にベッドへと歩いていく。

「ああ、お嬢様」

「…な、何かしら?」

少し振り向いたお嬢様の表情には、ほんのわずかな不安が見て取れる。
ここでフォローしなければ漢が廃ると言おうものだ。

「俺も美味しかったですよ」

お嬢様は数秒固まった後、突然ドラキュラクレイドルをぶちかまして遙か彼方へ吶喊していった。
まああの方向だったら外に飛び出すことは無いだろう。

舌を確かめてみると出血は微々たるものだった。これではほとんど血を吸えはしなかっただろう。
俺は口の中の余韻に浸りながら、お嬢様の部屋を後にした。




後日
「そういやパチュリーさん、お嬢様に何の本を貸してたんですか?」

「ある意味春本よ」




懺悔室
牧師「カミニユルシヲコイナサーイ」
  「本当は今度こそプロポーズやろうと思ったんです萃香で。
   萃香可愛いよ萃香ごめんなさいこっち書いちゃいました。
   あと前よりさらに春度が高くなってごめんなさい
   指チュパやったらこれしかないと思った反省はあまり」
牧師「カミハアナタヲユルシマセーンジゴクヘオチロボケガ!!」
  「!?」

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>>249


「お嬢様、客人を連れてきました」
「入りなさい」
「失礼します」

─咲夜さんの言った”お嬢様”は…幼かった。
「お嬢様、こちらが外の世界の住人の○○です」
─多分小学生か、それの少し上程度の年齢だろう。
「ご苦労様。下がっていいわよ」
─だがその姿とは裏腹に。
「はい」
─いや、むしろそんな容姿だからこそ。
「紅魔館へようこそ。私はレミリア・スカーレット」
─僕は、溢れんばかりのカリスマと、その似合わぬ言葉遣いに慄いた。
「は…はじめまして。○○です」
───はずだったんだけど…。

             ※             ※

「そしたらね、なんて言ったと思う? 中国ったら『名前で呼んで下さいよーーー!!』って。
 もう凄いったらありゃしなかったわよ。鼓膜が破れるくらい大きな声で叫んで…
 なんであんなに必死になるのかしらねえ。あ、必死っていえばこの館の前の湖に住んでる…」
僕がここへ来た経緯を話してから、彼女はずっと喋っている。
自分が吸血鬼であること。500年ほど生きていること。小食であること。そして、最近体験したこと。
「…ねえ○○、聞いてる?」
「う、うん。聞いているよ」
「そう、よかった。聞いてなかったら…吸うわよ」
「ははは…」
先ほどのプレッシャーは何処へ行ったのか。夢だったのではないか、と考えてしまうくらいだ。
「ねえレミリア。その湖はここから見える?」
「ええ、こっちへいらっしゃい」

             ※             ※

「へえ、すごいもんだ…」
スイートルームから夜景を見るのはこんな感じ…いいや、こっちの方が上かな?
「湖に月が…今夜は満月か」
「あら、満月?」
「うん、とても綺麗だよ。レミリアも見てみなよ」
「まん、げ…つ…?」
「…レミリア?」
「……………」
「レミリア? レミリア!?」
「りゃー」
…え゙?
「みー、りゃー」
レミリア、レミリアァァァァァァァァ!!
どどど、どうなってるんだこれは!?
待て、まず落ち着くんだ…まずは状況を把握するんだ…。
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
─満月を見たら、幼女がもっと幼女になった─
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
…ごめんレミリア、僕にはこれが限界みたいだ('A`)
「…そうだッ!」
僕にはどうすることもできない。
それでも咲夜さんなら…咲夜さんならきっと何とかしてくれる…。
扉を開けて、僕は叫んだ。

             ※             ※

「咲夜さ~ん咲夜さ~ん、咲夜さーん、Cleaning stop!
 お嬢様が幼女なんです! レミリアお嬢様が幼女なんです!!
 咲夜さ~ん咲夜さ~ん、Cleaning stop! Room cleaning stooooo「刺すぞコラ」
「ヒィッ!」
い…いったい……何が起こったのだ… 背後に回られたのか……う…動けない……
一瞬にして背後に回られた…!? なぜ!?
なぜ足音もなく…服のすれる音もなく気配もなく「僕の背後」に回って
喉元にナイフを突きつけることができたのか? なぜ…?
少しの気配もなく…背後に回ってナイフを突きつけるという一連の行動の時間差もなく…時間差…時間
┣゙     ┣゙     ┣゙     ┣゙     ┣゙     ┣゙
わ…………わかった………ぞ… な…なんてことだ……… それしか考えられない…………
「時間」だ……… 咲夜さん…は…「時」を止められるのだ………
「それで、なんなのよ。変なこと叫んでおいて何も無かったら本当に刺すわよ」
「そうだ! 大変なんだ!! レミリアが…」
「ゥゥお嬢様がァァァァ!? 貴ッ様ァァ! お嬢様にナニをしたァァァ!?」
「ちょ、咲夜さん、痛いから!!」
「吐ケェェ! 吐カナケレバ殺ス!!」
「吐くから! 吐くから落ち着いて!!!」

             ※             ※

「お嬢様が…幼女に!?」
「さっきそう言ったじゃないですか…ところでそのナイフはなんです?」
「やっぱ殺すわ」
「本当なんですよ! 見てみればわかりますから!!」
「第一お嬢様があれ以上幼くなったらたいへべれけぇ!?」
「りゃー」
「おおおおおおお嬢様!?」
「みー、りゃー」
「○○! ここここれはどういうこと!?」
「僕が聞きたいですよ! …って、何処へ行くんですか?」
「自室にテイクアウトよ!(自室にテイクアウトよ!)」
「心の声も同じにしないで下さいよ!!」
「りゃー、りゃー」
「嗚呼お嬢様なんて可愛らしい…」
「咲夜さん、鼻血…」
鼻血が滝のように流れるのは漫画の話。
そんなふうに考えていた時期が僕にもありました。
だが咲夜さんは、僕ができない(と思っていた)事を平然とやってのけるッ! そこにシビレるッ! アコガレるぅッ!
「りゃー」
ぺったん。ふにふに。
「おふッ!!?」
ぺったんこ。まるで少年のような触り心地!!
「お嬢様っ! そこはくぁwせdrftgyふじこ」
「みー…」
「お嬢様、何故お手を止めるのです!?」
「りゃー(ぷいっ)」
「おぉぉぉ嬢様ぁぁぁぁ~~~!?」
あー、飽きられた…のかな?
「ん…?」
「みー、りゃー(トコトコ)」
「どうしたんだレミリア?」
「りゃー♪(ぴょんっ)」
「おわっと!」
「みー、りゃー♪(すりすり)」
んー…懐かれたってことで良いのかな?
ゴ   ゴ   ゴ   ゴ   ゴ   ゴ   ゴ
いや、良くないような気がする…。
「○゙・○゙・ゥ~~~!!」
ほ、ほらね?
「ひ、ひぇぇ」



○○(つまり僕):ナイフが刺さって痛かった。パチュリーさんの治癒魔法のおかげで、今はなんともない。
レミリア:幼女化したけど、朝には元に戻った。記憶は無いらしい。
咲夜さん:僕を見る目つきが変わった。目が合うとすごく睨まれる。
パチュリーさん:呆れていた。まあ、理由はわかるけど。
美鈴さん:何故かコッペパンが二回りほど小さくなったそうだ。





_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/あとがき_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ /_/_/_/_/_/_/
収拾がつかないまま終了しちゃいました。すいませんすいまs(ry
小悪魔と紅魔館メイドも出そうかと思ってたんですが…思ってただけです。
ああ、それとマジカル☆さくやちゃn(殺人ドール

告白? なんですそれ? 美味しいものですか?
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>>449


たまには違う路線で…

○○「う…くそっ…」
レミリア「ほらどうした?さっきまでの勢いはどこに行ったのかしら?」
○○「くっ…うおおおおおおおおっ!」

懇親の力を込め剣を振るうが…それは届かない。
代わりに鋭利な刃物を思わせる爪が俺の首筋へ当てられる

○○「うぐっ…」
レミリア「はぁ…全然ダメね…やる気はあるのかしら?」
○○「ははは…はぁ…」

そう、今俺はレミリアお嬢様直々に武術の稽古をつけてもらっている。
わざわざ直々に教えてくれるその理由…まぁ、お嬢様の気まぐれってヤツだそうだ。

レミリア「まったく…貴方は見込みがあると思ったんだけどねぇ…」
○○「過大評価じゃないんですか?」
レミリア「私が言うのよ、間違いないわ。貴方の運命は私の護衛として活躍することなのよ」
○○「そりゃまた明るい未来ですね…」
レミリア「それも白黒や亡霊の姫なんて簡単に退けられるような…私が運命を見違えるなんて無いのに…」
○○「いやいや…俺は白黒や亡霊の姫なんて以ての外ですよ…湖の氷精にやっと勝てるかな?ってレベルなんですから…」
レミリア「…貴方は自分を過小評価しすぎてない?」
○○「ご冗談を…」
レミリア「…まぁいいわ。さ、再開しましょう」
○○「押忍!」

まぁ、最近はお嬢様に攻め込まれることは無くなってきた。
…未だに一撃も入れられないが…
しかし…一撃入れてしまったらメイド長の報復が…ガクブル

~回想~
咲夜「いい?もしお嬢様を傷つけたら…一万本じゃ済まないから」
○○「は、はぁ…」
~回想~

…やりずらいなぁ…

レミリア「ほらっ!何をボーっとしてるのかしら?」
○○「っと!すいません…」
レミリア「ほらほらほら!脇が甘いわよ!(連続斬撃)」
○○「ぬっ、くっ、はっ、うわっ!(剣を弾き飛ばされる)」
レミリア「…貴方ねぇ…全然進歩してないじゃないの…(爪を首筋に当て)」
○○「す、すみません…」
レミリア「…一回血を流してみたほうがいいかしら…(少し首を切る)」
○○「うっ…勘弁してくださいよ…」
レミリア「まぁ…冗談よ…ぺろっ(血が出ている部分を舐める)」
○○「ひあっ!お、お嬢様…お戯れは程々にお願いします…」
レミリア「…貴方の血は美味しいわね…」
○○「…きょ、恐縮です…」
レミリア「まだ晩餐の時間には早いけど…(迫る)」
○○「お、お嬢様…?ま、まさか…(後ずさり)」
レミリア「ふふふ…少し、飲ませてもらうわ…(○○の首に手を廻して)」
○○「マジすか…(滝汗)」
レミリア「大マジ♪かぷっ(首筋に噛み付き)」
○○「ッ!!」
レミリア「ごきゅっ、ごきゅっ、ちゅるるるるっ」
○○「はぁ…あぁ…うぅ…(意識朦朧)」
レミリア「ふぅ…なかなか美味しい血だったわ…○○?」
○○「きゅ~…(気絶)」
レミリア「…貧血かしら…」

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うう…
か、体が重い…
特に首筋の辺りが…
でも…なんだかひんやりしてて…気持ちいい…
…ひんやり?

○○「(目を覚まし)…あれ?俺はいったい…なんでベッドで寝てるんだ?」
レミリア「むぅーっ…○○五月蝿いわよ。寝てるんだから静かに…zzz」
○○「あらら…申し訳ございませんお嬢様…って、ん?何でお嬢様がここで寝てるんだ?ってかここって…お嬢様の寝室じゃあ…」
レミリア「zzz」
○○「状況把握しよう…ここはお嬢様の寝室、お嬢様はベッドで寝ている。で、何故か俺も同じベッドで寝ている…これの意味することは…」
レミリア「うーん…」
○○「…俺とお嬢様が…添い寝したってことに…(赤面)」
レミリア「…さっきから五月蝿いわね…貴方も一緒に寝なさい(布団に引きずり込む)」
○○「えっ?ちょっ…お嬢様…(引きずり込まれ)あぅ~…」
咲夜「お嬢様、就寝されたのですか?…○○?」
○○「メ、メイド長?」
咲夜「お嬢様と一緒に寝るなんて…(ギリピキィ)何を考えてるかは知らないけど…白玉楼に行く準備は出来たかしら?(ナイフ構え)」
○○「い、いえ…いやちょっと…勘弁してくださいって!」
レミリア「○○は私が連れ込んだのよ。咲夜は口出ししないで頂戴」
咲夜「お、お嬢様?し、しかし…」
レミリア「いい?貴女は私の従者。逆らうことは…」
咲夜「・・・わかりました」

…命は助かったようだが…

レミリア「むー…(抱きつき)」
○○「理性のほうが飛びそうだな…」
レミリア「○○…温かい…ん~…(すりすり)」
○○「…この状態で寝ろって方が難しい…お嬢様ぁ…勘弁してくださいよぉ…」
レミリア「ん~…だめよ…○○…」
○○「はぅ~…」

結局○○はレミリアに抱きつかれた状態で昼間を過ごすことになった…
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これはひょっとして後書きなのか!?(ぇ

ども、"音速駄作製造機"の107です。
今回は…レミリアと添い寝できたらいいなぁ…という授業中の妄想(爆)からこの話が生まれました。
…だって世界史の授業は…正直つまらない…(ぇ
なんだか文章が変になってる部分もありますが、ご愛嬌だと思って「ははは、こやつめ!」見たいな感じで流してください(ぉぃ

…世界史のノートの裏表紙…

えー…I先生、授業中に妄想なんぞして本当にすみませんでした…

…ここまで…

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3スレ目 >>111


寒くて寒くて仕方が無いって昨日今日なのに、僕の部屋の窓をぶちやぶって
レミリアお嬢様が入ってきた。
でも吸血鬼が部屋に入ってくる作法は、どの映画を見てもそう言うものだったな
と記憶しているので、北風がめちゃくちゃ寒く吹き込んで来ても、僕は怒らない。

そして、逆らっても無駄なのでぼーっとしていると、案の定血を吸われた。
でも彼女は小食なので、全部吸われない事が解っているから、僕は余裕だ。
小さくて柔らかいクチビルと、首筋にピリッと奔る痛み、そして愛らしい
鼻からこぼれる短い吐息、その全てを逆に愉しんでしまうくらいだ。
事実、お乳を飲む赤子のように、一生懸命に血を吸うレミリア様はとても
愛らしいのである。

しばらくして、献血注射一本分くらいの血を吸ってしまうと、案の定彼女は
満足して顔を上げてしまった。

「なかなか美味しい血だったわ、お持ち帰り決定ね」

身に余る光栄です。
僕は、この迷信深い日本にB型として生まれた事を始めて感謝した。

「では、ご用意させて頂きます」

メイドさんが突然現れて、そう言った。
紅魔館への引越しの準備でも手伝ってくれるのかな?


彼女は手に、大きなポリ製のタンクとナイフを持っていた。

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最終更新:2010年05月23日 01:22