フランドール5



うpろだ204



 それは夜のことでした。

 霧の湖の畔に立つ紅魔館
 ――の中にあるそれなりに広いとある部屋でのことでした。

 世界が暗闇にとっぷりと浸かっている正にその時にその少女は目を覚ましました。
 う~ん、と伸びをするのに呼応してパタパタと動く背中の羽らしきものがとてもキュートです。
 少女は上半身だけ起こして表情は未だに半分眠っているようでした。

 そんな時、

 コンコン。


 部屋のドアが軽く二回ほど鳴った後、失礼しますという声と共に誰かが入ってきました。
 その人物は礼服をパリッと着こなしていていかにも紳士らしい紳士に見えました。
 スマートにドアの開け閉めを行う紳士の右手には、軽く湯気の立つ紅茶が乗せられたトレイがありました。

「今お目覚めですか?」

 少女のベッドに近づきながら微笑みを崩さずに紳士が尋ねます。
 目をこしこしと擦りながら少女はこれまた可愛らしく「うん」と答えました。

「お早う御座います、フランドール様」
「おはよー。

 ――――ところで前から思ってたんだけど」

 紳士がベッド脇のテーブルにトレイの上の紅茶を置いている最中に、フランドールと呼ばれた少女が言いました。
 いったん作業の手を止めて紳士はフランドールの方へ顔を向けます。

「何でしょうか?」
「その『フランドール様』っての止めよーよ。何か長いし、堅苦しいし」
「それはいけません。私がお仕えするマスターの妹様であられる貴方です。
 どうしてお名前の事を疎かに出来ましょうか」
「あーもー、○○はそんな事気にしなくていいの!」

 ○○と呼ばれた紳士はやんわりと諭しますが、フランドールは納得できないようです。
 そっぽを向いて「咲夜だったらもっと言うこと聞いてくれるのに…」とか何とかぶつぶつ言い始めました。

「……困りましたな」

 言葉どおり困惑した様子で苦笑いを浮かべる○○ですが、その時フランドールが何かを思いついたように顔を上げました。

「そーだ! 私が○○と二人きりの時ならいいでしょ?
 それならお姉様にもバレないし」
「いえ、そういう事ではなくてですね……」
「そういう事なの!
 それとも○○は私の言うことが聞けないの?」

 少し怒った様子でフランドールは○○に半目を向けます。
 こうなると○○もお手上げで、ただフランドールの言葉に従うしかありませんでした。

「……畏まりました」
「そーそ、分かればいいのよ。
 じゃ、早速『フラン』って呼んで?」

 フランドールは爛々と瞳を期待に輝かせながら言います。
 承諾はしたものの○○はまだ口にするのに躊躇っているようで、たっぷりと二十ほど数えた後に漸く口を開きました。

「……フラ、ン」
「むー、もっと自然に」
「…フラン」
「もっと」
「……フラン」
「もっともっと」

 これがフランドールにとってどんな意味があるのか○○には全く理解できません。
 それでも彼女はとても嬉しそうでした。
 因みにこのやり取りはあと五分ほど続けられました。








 さて紅茶を飲み終わり着替えも終了したフランドールは○○に尋ねました。

「今日は何かある?」
「いえ、特別な御予定はありません。フランドー…、いえフランのお好きにどうぞ」
「ふーん、そっか」

 ○○からの言葉を聞くと、フランドールはベッドに腰掛けて所在無げに足をぶらぶらさせ始めました。
 どうやらこれから何をしようか考えているようです。

「ね、○○はこれからどうするの?」
「先ずは仮眠を取ってから館の掃除、それから……休憩時間にハーブ園の手入れでしょうか」

 視線をやや上に向けて指折りをしながら○○が答えました。
 ハーブ園というのは紅魔館のお花畑の一角に○○が設けたものです。

 フランドールはここで採れるハーブを使った紅茶があまり好きではありませんでした。
 というのもどうも匂いが好きになれなかったからです。
 また○○がそのハーブ園を手入れする姿を見るのもあまり好きではありませんでした。
 というのも――――


「……そのハーブ園の手入れって、私も手伝っていい?」

 突然のフランドールの言葉に○○はとても驚いた様子で、実際目をこの上ないほど大きく開いて驚いていました。
 ○○は止めようとしましたが、好きにしていいといった手前あまり説得力のある反論は浮かばなかったようです。

「…あの、……その…時間帯としては、朝、ですので――――」
「い・い・か・ら。私がやりたいの!」
「…………。

 ……しかし……なぜこうも急に?」
「そういう気分なの!」

 再度フランドールは有無を言わせない目で○○を睨みます。
 そしてその視線を前に、○○も再びフランドールの要望に応えないわけにはいかないのでした。











「どうもー、お早うございます。――――あら? 妹様ですか、珍しいですね。
 妹様、お早うございます」
「お早うございます、美鈴さん。
 何だか手伝いをしてくださるそうで」

 微笑と言うよりはどちらかというと苦笑に近いものを浮かべて○○は門番をしていた女性、美鈴に話し掛けます。
 そしてその傍らには○○の差した日傘にの影に隠れるフランドールの姿がありました。

「……」

 フランドールはやや不機嫌なようで、美鈴の挨拶に返事もせず○○を引っ張ってずんずんと進んでいきます。
 そんな様子を見て美鈴も思わず苦笑いです。

「おぁっとっと。
 フラン、――ドール様、そんなに急がれては転んでしまいますよ」

 主に私が、とは○○は言えませんでした。

「あはは。それじゃ○○さん、色々とお気をつけてー」
「ええ、分かってます。
 ――っとわぁ!」

 ひらひらと手を振る美鈴に対して自分も振り返そうと思っていた○○でしたが、更に速度を上げたフランドールによってそれは遮られました。
 ナリはちみっこくても吸血鬼は吸血鬼です。その体から発せられる力は並大抵ではありません。
 小さな背中とそれに振り回される大きな背中を見送り、とりあえず○○が死に至ることが無いように祈っておきながら
「これからは○○さんとあまり話しすぎるのも良くないなー。反省反省」とか思う美鈴でした。










 そして二人はハーブ園に着きました。
 色とりどりの花々が並ぶ中にひっそりとブルーの四角い空間が存在します。
 ○○はスコップやら何ならの道具を持ってその花壇の前に立っていました。

「えーと、それではこれから手入れを行うわけですが」
「…………」
「……まず、この梅雨の時期は害虫が多いのでその対策としまして――――」

 どんな言葉に対してもフランドールは無言で返答します。
 しょうがないのであれこれと手順を説明しながら、とりあえず作業を開始しました。
 朝から刺々しい態度のフランドールに対し、○○はちょっと泣きそうでした。





「……○○は」
「はい?」

 それは突然のことでした。
 先程から黙々と手入れをしていたフランドールがもう今日の作業はほぼ終わりという所で口を開きました。
 予想していなかった出来事だったので○○は咄嗟の返事に声が裏返ってしまいましたが、フランドールはそんな事気にも留めずに言葉を続けます。

「○○は、美鈴と仲良いよね」
「そうですね……客観的に見たならばそうかもしれません」
「じゃ、実際は?」
「良い方だとは思っております」

 ○○の返答に「そっか」とフランドールはまた顔を背けます。
 そして数秒たった後立ち上がりました。

「……帰ろ。もう終わりでしょ?」

 ○○に向けて、それでも顔は背けたままフランドールは言いました。
 フランドールの言葉に同意し、道具を軽く片付けて○○も立ち上がります。
 そして――


 なでり なでり


 二、三度フランドールの頭をやさしく撫でました。

「……何?」

 フランドールは訝しげに尋ねます。まだ顔は向こうを向いたままです。
 それとは対照的に○○はとても柔らかな口調で答えました。


「私にとってはフランドール様も……いえ、フランドール様こそが最もお慕いする方でなのですよ」

 一瞬だけピクリとフランドールの肩が上がりました。少しだけ顔が○○の方へ向きます。
 ○○は先程からその顔に微笑みを浮かべていました。

 暫くお互いに何も言わない時間が二人の間を通り過ぎました。
 そしてどれほど時間が経ったのか、フランドールの方から口を開きました。

「……二人だけの時は『フラン』って呼んでって言ったでしょ」
「申し訳ありません」
「ほら、日傘差して。
 いつまでもこんな所に突っ立ってなんかいないで行くわよ」
「は、失礼致しました」
「あと……」

 その場でくるりと半回転。
 今度はちゃんと目線も○○の方に向けてフランドールは言いました。


「……もう一回、撫でて?」


 仄かに頬を緋色に染めながらいじらしくお願いするその姿はまるで天使のようだったと○○は後に語っています。
 そんなフランドールの可愛い要望に○○は満面の笑みを浮かべて応えたのでした。

「はい。私で良ければいくらでも、フラン」

 再び○○はフランドールの頭の上に手を載せて左右にゆっくりと動かします。
 そうされるのがくすぐったいのか気持ちいいのか、フランドールは僅かに目を細めて○○の手の感触に浸っているのでした。










「ねえ○○」
「何で御座いましょうか」

 お花畑からの帰り道。
 屋敷の廊下の一角を歩いている時にフランドールは傍らの○○に尋ねました。
 その表情は数刻前とは対照的にとても晴れやかなものでした。

「○○は私のこと好き?」
「はい、それはもう」
「じゃあずっと一緒にいてくれる?」
「それは敵いません」

 ○○は大して間も置かずいつも通りの口調で答えました。
 それがフランドールには納得がいかなかったようで、ぷくーと頬を膨らませます。

「えー、従者は多少無茶してでも主の要求に応えるものじゃないの?」
「どなたがそのような知識をお教えになったのかは存じ上げませんが……
 こればかりは努力してもどうにもならないものなのです」

 申し訳ありません、と付け加えて○○が頭を下げます。
 フランドールも流石にこれは理不尽だろうと考えてそれ以上の追求はしませんでした。
 少しの間だけ二人が廊下を歩く音だけが響きました。

「しかし」

 ふと○○が口を開きました。
 フランドールは○○の方を向きます。

「私が生きている間はずっとフランの傍にいることを約束しましょう」

 そこには喜色満面ながらも決意を秘めた表情をした○○の姿がありました。

「それでは満足いただけませんか?」
「――ううん、十分!」

 そしてフランドールも○○に負けないくらいの笑みを浮かべました。


「約束だからね? 絶対だからね?」
「勿論で御座います」
「嘘ついたらお姉様の千本の針の山だからね?」
「……勿論で御座います」


 嬉しそうにはしゃぐ少女と、彼女に振り回されながらも傍らに付き添う従者が一人。
 一風変わった関係の彼らはどこまでも幸せそうな顔をしているのでした。


7スレ目>>670


「ここは静かですね。でも私は妹様のおそばにいられるならどこでも
かまいませんよ。」


うpろだ304(291修正版)


「○○、私は紫のところに用事があるから、フランを見ておいて頂戴」
「かしこまりました・・・御気を付けて行ってらっしゃいませ」
「頼んだわよ」
日傘を差して出て行かれた、その後ろをメイド長が尾行していたようだがきにしない
「さて・・・がんばるか」
「何をがんばるの?」
「うをう!?フラン様・・・気配を消して背後に立つのはおやめください」
「気付かない○○が悪いのよ、同属のクセに情けないよ?」
「う・・・それを言われると」
まぁしょうがない、最近治癒能力は並になってきたがまだまだひ弱なもんだ
生前鍛えてなかったら非力な吸血鬼で終わっていたに違いない
「お姉さまは?」
「レミリア様はお出かけになられました、メイド長も一緒に」
「ふぅん、じゃあ小うるさいのは誰もいないってわけね」
嗚呼、すごく嬉しそうだ、俺は今日を無事に過ごせないかもしれない
「それじゃあせっかくなんだから!遊ぼ!」
「な、何を為さるんでしょう」
腰が引けてます、情けない
「外に出たい!」
「却下、でございます」
「なんでよ、主の言う事が聞けないの?」
「私の主はレミリア様であってフラン様ではございません」
「なによ、もういい、○○なんて知らない、大ッ嫌い!」
今日は腕でなく延髄蹴りでした
「うーん・・・はっ!?」
ここは・・・医務室か
今日はあいつは・・・いない
「誰が居ないんですか?」
「で、出たな!救護メイドこと救ちゃん」
「治ったなら仕事に戻ってください、私だって暇じゃ無いんですよ」
「・・・今日テンション低くない?」
「だって皆さん自重自重っておっしゃるから」
「ふーん、まぁいいや、じゃあ仕事戻るわ、ありがとな」
「あ・・・リアクション無しですか」

フラン様の部屋の、前
「さてどうしたもんか」
やっぱ俺が駄目なのかね、外か・・・ちょっとならいいかな?レミリア様も外に出すなっては言わなかったし
日傘を2本用意した、服装も詰襟長袖手袋
「フラン様、入って宜しいでしょうか」
「だめ、今入ったら殺す」
ああ、しょもない、大変だ、殺されてしまうよ
「失礼します」
しらん、勝手に入るさ
「○、○○!入らないでって」
「何泣いてるんですか、早く準備してください」
「な、なにを?」
「外に行くんでしょう?はやく外用の厚手の服に着替えてください、手袋と日傘を」
可愛い日傘(紫様の色違い)と手袋を渡した
「宜しいですか?部屋の前で待ってますから」
「○○・・・いいの?お姉さまに怒られ」
「しりません、面倒を見ろとは言われましたが外に出すな、とは言われませんでしたので」
「ははっ!それへ理屈って言うんだよ」
「早く着替えましょう、レミリア様が帰ってくる前に」
「うん!」
「・・・着替え手伝いましょうか?」
「へ?あ、ああ、バカー!」
さっと扉を閉めて飛んできた枕をよけた
紅魔館にいると投擲物を避ける程度の能力が出来る、主にナイフとか
そういえば最近ナイフ飛んでこないなぁ
月一ぐらいで飛んでこない日が何日かある・・・ああ、あの日か(笑
「・・・○○」
「フラン様」
おお、私服もびゅーちふる
出かける服は厚ぼったくて・・・と思ってたら可愛いなぁ
「よく似合ってますよ・・・行きますか」
「うん」
久しぶりの外だったらしく
まず里に行った、色々買い物もした、荷物もちは俺
「だいじょうぶ?おもくない?」
「平気ですよこれぐらい、伊達に鍛えちゃいません」
ゴメン、強がりで意地っ張りなんだよ、男の子だもん
「じゃあ次はね」
博麗神社にいった、霊夢はすごく驚いてた
「あのレミリアがよく許可したわね」
「いや、俺が勝手に連れ出してる」
「ええっ!?大丈夫なの?」
「しらん、明日を考えて生きてたら人生楽しめないぜ?」
キラーン、かっこつけたけど死亡フラグのような気がする
「・・・帰ろっか」
「はい、帰りましょうか」
俺達は、紅魔館に帰った
門番は帰ってから気付いたらしく御武運をとか言って隠れやがった

「それで・・・言い訳はあるかしら?○○、フラン」
「いえ、ございません」
「・・・ごめんなさい」
すっごい怒ってます、そりゃそうか
「・・・○○、私は彼方を信頼してフランを任せたはずなんだけど、どういうつもり」
これはもう言いくるめるしかない
「流石でございますレミリア様、この私を信頼してくださったその選択は正解だったようです」
「正解?この有様でかしら?」
「フランお嬢様を一日中ちゃんと任されておりました、他のものであれば不測の事態に陥っていたでしょう」
「ふ、ふふふ、面白い事を言うわね・・・確かにそうね、私の人選は間違ってなかった」
睨む、というより動けない、これがホンモノか
「今回は、何もなかったようだし何も言わないわ、次からは私に相談してから行動しなさい」
「はい、仰せのままに」
「はぁ・・・フランもいいわね?」
「わかりました、お姉さま」

「はぁ・・・殺されるかと思った」
「○○無茶しすぎだよ、私のほうがびっくりした」
「は、はははっ」
「ふふふ、あははっ」
何がおかしいのか、二人で笑ってしまった
今日一日が、あまりに新鮮な気持ちに溢れていたからかもしれない
最後でヒヤッとしたけど
「フラン様、なるべく館で遊びましょうね」
「うん、私もそう思う」

今日買った色々な品物を、部屋に散らばした
一つ一つを手に取り、思い出す
これを、かう時にした会話○○のことば、ひょうじょう
やけにリアルに思い出す
「もう一回ぐらい、○○とお出かけしたいな」
一人の部屋、孤独な部屋、今其処には思い出が溢れていた
一人きりではない、二人の思い出が――


うpろだ303


オッスおら○○!最近吸血鬼に
って言うかついさっき吸血鬼になったばかりのナイスガイさwww
今お嬢様たちに会いに地下の部屋の扉の前に来てるんだけど……
ぶっちゃけ帰りたいです、扉の隙間からなにか黒い怨念めいたものがはみ出てます
耳を済ませると「アケロアケロアケロアケロアケロ」とか「ダセダセダセダセダセ」とか聞こえてきます
マジ怖い
「ふぅ……お腹痛いから帰るか」
「帰るな、火金符『セントエルモピラー』」
ボゴォ!!
「あつーーーー!!??」
場の空気に耐え切れず帰ろうとした俺にパチュリー様の魔法が容赦なく降り注ぐ
「何するんですか!!」
「それはこっちのセリフよ、貴方アレを放置して逃げるつもり?」
「怖すぎますよ!ってかスペルカードなんて使わないで下さい!!
 見て下さいよ!右手が炭k……治ってるし」
さすが吸血鬼あっという間に腕が復元している
「さすがねこれなら後二、三発打ち込んでも大丈夫そうね」
そういうとパチュリー様の手に魔力が集中していく
あかん、あれは本気や
「ちょちょちょちょちょちょっと待ったーーー!!」
「問答無用、火金符『セントエルモピラー』、土水符『ノエキアンデリュージュ』」
チュドーーン!!
「ウギャー!!筋肉マーーーン!!」
ピチューン

「…………もういっそ死んでたほうが良かったんとちゃうか俺 」
「体の三分の二が吹っ飛んでも生きているなんてさすがね」
「ソリャドウモ」
「それで、逝くの?逝かないの?」
「字が!字が違う!ってあんたもか!!」
「どっち?」
「行きますよ!!行かせて頂きます!!」
「最初からそういえばいいのよ、無駄な魔力を使ったわ」
(なんていい草だ)

外道な発言をする紫もやし(パチュリー様)を尻目に
俺は覚悟を決め、扉を開けた

「お嬢様ー妹様ー○○ですよー」
「○まrバキッ!ぐへぇ!?」
「あー○○!もう体大丈夫?」
扉を開けた俺の目に写ったのは俺に気づいて返事をしようとした
お嬢様を華麗にガゼルパンチで沈黙させた妹様の姿だった
ナイスパンチです妹様、毎晩教えたかいがあるというものです
「ごめんね○○、『お姉さま』と私のせいで怪我しちゃって」
お姉さまの部分がやけに強調されてますね妹様
「そのことなら気にしないで下さい、妹様たちが吸血鬼にしてくれたおかげで傷痕すら残ってませんから」
「じゃあ許してくれる?」
「はい、もう気にしてませんよ」
「やったー!!じゃあ○○も私の眷属になったんだから妹様って呼ばずにフランって呼んで」
「呼び捨てはちょっと……フラン様、でどうでしょう」
「うーん……それでいいよ♪じゃあ○○抱っこしt「待ちなさい!!」お姉さまうるさい」
「フラン!貴女いきなりガゼルパンチかますなんていい度胸してるじゃない」
「お姉さまこそ私と○○の話を邪魔するなんていい度胸してるじゃない」
ゴゴゴゴゴゴ
「二人とも落ち着いて下さい!このまま戦ったら死人がでますよ!
 十中八九俺ですけど」
「○○が死ぬのはごめんね、フラン、今日の所は許してあげるから反省しておきなさい」
「お姉さまこそ反省したら?棺桶の中で」
「「……………ギリッ」」
何でこの姉妹ここまで仲悪いの?
やっぱ俺?俺の所為なのか?
いやーモテル男は大変だよHAHAHAHA…………ははハハハハ………はぁ
「とにかく上に戻りましょう色々あって疲れましたし(人生にも)」
「うん♪いこ、○○」
ガシッ
「あ、ずるいわよフラン!」
ガシッ
右手にはフラン様を、左手にはお嬢様をしがみ付かせたまま俺は上へ行く階段を上った
本当、先行き不安だよ
でもまあ、この腕の温もりだけは無くしたくないな


うpろだ311


俺が吸血鬼になってから数日が経った
だからと言って日常が劇的に変化するわけではない
確かに吸血鬼になったから昼間は外に出れないが
空を飛べない弾幕も張れない俺が紅魔館から出ることはない基本的にはない
それにお嬢様やフラン様の眷属になったからといって俺は対して強くなっていない
なんでもお二人の血の力が相殺しあって本来なら得るはずの
吸血鬼としての力はほとんど消え去ってしまったそうだとパチュリー様が教えてくれた
そのことでお嬢様は酷く落胆していたけど
だから身体能力と治癒能力が高く日光が駄目だと言う以外では俺は普通の人間だ

「まあ今までとそう変わらないってことd「あー!○○ー!」フラン様?」
そうだ、俺が吸血鬼になってから代わったことが一つ
それはフラン様が今まで以上に地下の部屋から出るようになったのだ
それに比例して姉妹喧嘩が起きる確立も上がっている
そして俺が吹き飛ばされる確立も上がっている
この間なんか頭が吹き飛ばされた、まあすぐに再生したけど
「どうしました?フラン様」
「○○に会いに来たの!……駄目?」
リスのように小首をかしげながら上目遣いで聞いてくるフラン様
これでご飯三杯はいけるな!紅魔館は基本パン食だけど

「HAHAHAHA駄目な訳ないじゃないですか、フラン様ならいつでも大歓迎ですよ
 まあ今は仕事がないからいいですけど普段は仕事があるときは駄目ですよ」
「うん、分かった!」
「じゃあ、何します?言っときますけど弾幕ごっこは出来ませんよ」
また頭吹き飛ばされるのはごめんだし
「ううん、弾幕ごっこじゃなくて今日は一緒にお昼寝して欲しいの」
「お昼寝、ですか?」
「うん!駄目?」
「そんなことないですよ、それじゃあ部屋まで行きましょうか」
「抱っこして連れてって!」
「はい、いいですよ」
ひょい
「わぁーたかーい♪」
「それじゃ、いきますかお姫様」
「うん、いこいこー♪」
その後部屋に行きそのまま寝て
俺がいないことに気づいたお嬢様がフラン様の部屋に来るまで寝続けた


その後また姉妹喧嘩が起こりまた俺の首が吹っ飛んだ


7スレ目883・884


  フラン「酷い。みんな楽しそうなのに私1人。……ぐすん……」


  〇〇「呼ばれた気がしたので、真性ペドフィリアの私が来ましたよ。―― って、あれ? なんで泣いてるのさ」
  フラン「何でもない」
  〇〇「んー。よく分からんが、安価でフランを慰めようかな」
  フラン「あんか?」
  〇〇「相談するって意味さ」
  フラン「安価しなくていい。……ずっと、傍にいて?」
  〇〇「了解しゃーした。死んでも、亡霊になってストーキングするから覚悟汁」
  フラン「うん!」


7スレ目886


フラン「……………………」
○○「どうした、フラン? 元気がないな」
フラン「ん……。みんなやっぱり私のこと忘れてるんだなって……」
○○「…ああ、最近皆浮かれてるからな」
フラン「○○もいるんでしょ? 恋人。早く行ってあげなよ」
○○「嫌に自虐的だな……。なあ、フラン?」
フラン「なに?」
○○「いつだったか、俺がお前に好きだって言った時のこと、覚えてるか?」
フラン「うん……。覚えてる、嬉しかったな。
    こんな化物でも好きになってくれる人がいるんだって、夢を見れた」
○○「あの時、お前返事してくれなかったろ」
フラン「…………うん。でも、○○に私は釣り合わないし……」
○○「俺さ、まだ彼女居ないぜ?」
フラン「どうして? ○○ならもてるでしょ」
○○「はは、買いかぶるな。照れるじゃないか」
フラン「……………………」
○○「俺がさ、彼女作ってないのはフラン。お前の返事聞いてないからなんだぜ」
フラン「……………………」
○○「…聞かせてくれよ。返事」
フラン「……………………私は化物だよ」
○○「違うな、お前はフランだ。フランドール・スカーレット
フラン「…………能力(ちから)も上手く扱えないんだよ」
○○「お前に殺されるなら本望さ」
フラン「…………嘘ばっかり」
○○「…あ、ばれたか? いや、死ぬのは怖いな。足震えてる」
フラン「…………私も、怖い。とっても、怖い」
○○「でもさ、俺、この震え止める方法知ってるぜ」
フラン「…私もだよ」
○○「じゃあ、二人で試してみるか?」
フラン「うん」
○○「じゃ、やるぜ? ……せーのっ」
フラン&○○「○○(フラン)大好きだよ(だぜ)!!」
○○「……ぷっ」
フラン「……あは」
○○「改めて言うと……恥ずかしいな」
フラン「改めて言うね……大好き」
○○「俺もだ。…大好きだ、愛してるぜ、フラン」
フラン「私も……。愛してるよ、○○」

ぞわわ


最終更新:2011年02月26日 12:32