レティ(レス)1
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「そういえば、貴女は冬以外の季節はどうしているのでしょう?」
文はレティに尋ねる。
「春は春眠、夏は惰眠、秋はまどろみの時間。全く日の当たらないところで隠れて休んでいるわ。余り動く息が上がっちゃって」
「難儀ですね」
「私もそう思ってたのよ。でも、今じゃ冬以外の季節も楽しくてしょうがないわ」
「へぇ、それまたどういった心境の変化ですか?」
文は意外そうにレティを見やる。
冬の妖怪なのだから冬以外の季節は億劫で仕方がないものだと思っていたからだ。
思いがけないネタが書けるかもしれない好奇心に文は思わず身を乗り出す。
すると、何故だかレティはほんのり顔を赤く染めた。
「だって……彼がいるんだもの。春は眠気もまだ浅いから彼が腕枕をしてくれたりして、だるいだけの夏は彼が抱き枕になってくれれば気だるさなんて吹っ飛んじゃうし、秋はまどろんでる姿がとっても可愛いって言われてそのままあんなことやこんなことを……」
「成程。そんな話があったんですね。これは早速今日の号外に……って、こんな話を記事に出来るかぁ!!」
会話の一部始終をネタ帳に走らせていた文は惚気満載の内容を見て思わず地面に投げ捨てた。
18スレ目 >>962
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「うん、俺とこうしてまた会えた事が嬉しいのがわかるぞレティ」
「な、なななな何言ってるのよ!そんな嬉しいわけ・・・」
「そんな真っ赤に頬を染めてそっぽ向かれたらさらにバレバレだ、だがなぁ」
「こんな猛吹雪じゃ俺は嬉しくないぞレティィィィィィィィ」
「その、またこうして会えたのが嬉しくて抑えきれなくて・・・」
「うっ!そう言われると許してしまうな・・・いやぁ、うちの恋人はかわいいなぁ、はっはっはっ」
「もう・・・馬鹿・・・」
「さっさとこの吹雪何とかしなさいよ頭の中春になっちゃってるバカップル!」
19スレ目 >>759
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周囲がさみーさみー言ってる最中、俺は目的地へと急ぐ。
あぁ俺だって寒い、人間そう寒さに強くはない。
でも、こういう日にこそ、俺はその場所へ行かなきゃいけないんだ。
こんなに寒くなれば・・・彼女がいてもおかしくない。
1年前くらいを思い出すなぁ
その時もこうやって寒くなったからもう来てるだろ、なんて思いながら急いで向かったもんだ。
そして目的地、彼女と出会い、別れた場所についた、そこには・・・依然と変わらぬ彼女が・・・
「おかえり、レティ」
「ただいま、〇〇」
俺達の寒くて、そして暖かい冬が始まった・・・
21スレ目 >>166
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季節は冬。
天も地も白銀に輝く中を、レティと2人で歩く。
空に舞う雪の結晶はダイヤモンドより美しい輝きを見せ、
よどんだ曇り空すら、白さを引き立たせるキャンパスに見えてくる。
「寒いな」
「そう?私には快適な天気だけど」
ふふっ、と笑みを浮かべながら言葉を返すレティ。
「ああ、そういやレティは冬の妖怪だっけ。忘れてたよ」
「またそんな事言っちゃって、冬にしか私と会えないってのは分かってるくせに」
もちろん、そんな事は百も承知だ。
冬の妖怪であるレティとは、幻想郷で初雪を迎えた次の日から、
春を告げる妖精、リリーホワイトが現れた次の日までしか会う事が出来ない。
付き合って初めての別れを迎えた時はまるで子供みたいに泣きじゃくって、
既に消えようとしているレティに、さよならも言えなかったのを覚えている。
「あの時は本当に悪かったな。何か、現実を認めたくないって言うか、
もうちょっとだけレティと一緒にいたかった、って言うか」
「そうね………あの時だけは、私も一瞬消えたくない、って思っちゃったわ。
でも、私が春になると消えるのは、いわば定めみたいなもの。
あの時別れ際に言った言葉、まだ覚えてる?」
「私はいつもあなたの心の中にいる、だろ?
今考えてみればくさいセリフだけど、あの時の俺はそれが支えになってたっけ」
「私もそのセリフを思い出すのは恥ずかしいんだけど………」
「こっちだって泣き顔見られたのは恥ずかしいんだし、お互い様さ」
ははは、と2人笑いあう。
と、不意に吹いた強い風が、華奢なレティの体を揺らした。
「きゃっ………」
そのままこちら向きに倒れてくるレティを上手くキャッチする、が。
「あ、ありがと………」
その感謝の言葉はよく聞き取れなかった。
キャッチした時にレティを抱きしめたような形になってしまい、思わずドキッとしてしまったのだ。
流れるような紫の髪、澄んだ群青の瞳、雪景色にも負けないくらい白い肌。
それに加えて両手に感じられる、柔らかなレティの感触。
「………レティ」
「………なに?」
「………好きだ」
それだけ言って、きょとんとしているレティに口付けをした。
レティは一瞬驚いた様子を見せたが、唇を離して一言、
「………私も、好きよ」
とだけ言い、再び唇を重ね合わせる。
白銀の雪景色の中、抱き合い、愛を確かめ合う2人。
その様子を知るものは、今も尚ひらひらと舞い続ける雪の結晶、のみ。
21スレ目 >>264
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「あー、気持ちいいなー」
「そうねー」
「温泉なんて久しぶりだなー」
「全くだわー」
「・・・と言うか、結構熱めのお湯だが・・・大丈夫なのか、レティ?」
「うーん、溶けちゃいそう・・・」
「待て待て待て待て、それじゃすぐに出た方が・・・」
「ふふっ、冗談よ」
「・・・怒るぞ?」
「ごめんごめん、でも、ほんの軽い冗談じゃないの」
「・・・軽くない」
「え?」
「・・・俺が、どんな気持ちで冬が来るのを待つか知ってるか?
俺達が共に過ごせるのは冬の3ヶ月だけ。それは他ならぬ、レティがいちばん知ってるはずだ」
「・・・・・」
「ただでさえ1分1秒を大切にしたいんだ、だから、たやすく溶けちゃうとか消えちゃうとか、そんな事は言わないでくれ」
「・・・うん、確かにそうだよね。冬が終わるとあなたに会えなくなるってのは、私がいちばん分かってるのに・・・」
「(・・・やべ、ちょっと強く言い過ぎたかな)」
「でもね」
「?」
ちゅっ・・・
「!!」
「・・・あなたになら、溶かされてもいいかも」
「レティ・・・」
「・・・愛してるわ」
「・・・俺もだ」
21スレ目 >>683
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「うぅ……一人ならまだしも二人でくるなんて……大体私のせいじゃないわよこの雪は」
「大丈夫かレティ!?」
「へ、平気よ。このぐらいでってちょっと!?何でお姫様抱っこするのよ!?」
「いや、妖怪とはいえあの人外な二人相手にやられたんだ。
うちでしっかりと休ませてやる、遠慮するなさぁいこう!」
「………………本音は?」
「可愛くて綺麗な冬の妖怪さんと家でまったりしたい」
「……最初からそう言いなさいよね、馬鹿……」(ぎゅっ)
22スレ目 >>218
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「と、いうわけでバレンタインですレティ」
「そうね、皆ところ構わずイチャイチャ状態ね、
冬なのにアツアツでこっちは参りそうだわ・・・それで、それが何かしら?」
「このとーりですので卑しき私めにチョコをくださいませ!
もう>>933とか見てると俺のパルスィ心がMAXハートでしっと団結成してしまう!
と、いうわけでチョコなら何でもいいのでくださいお願いします・・・」
「・・・はぁっ仕方ない人、はい、チョコよ。
一応手作りだからちゃんと味わって食べなさい」
「わーい、義理でも嬉しいぞ」
「・・・・・・・・・・・義理って誰も言ってないんだけど」(ぼそっと)
「はえ?何か言ったか?」
「何でもないわよ朴念仁」
22スレ目 >>938
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「ようやく捕まえたわ、もう3日も過ぎてるんだからね」
「うぐぐ・・・この○〇一生の不覚!
だが俺は受け取らぬ!受け取らぬぞぉぉぉぉ」
「・・・・・・私が嫌いになったの?」
「い、いや・・・受け取らなきゃお前は起きててくれると思って・・・」
「馬鹿、そんなこと言ってると次の冬になるまで凍らせちゃうんだから」
「す、すまん」
「ほら、受け取りなさい。あなたのせいで3日遅れになっちゃったけど」
「ありがとうレティ・・・」
「御返し、次の冬までにちゃんと考えておきなさいよね。
それが私の起きてからの最初の楽しみなんだから」
「・・・あぁ、次の冬の時、驚かせてやるからな」
23スレ目 >>34
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「お別れ、かな」
一組の男女が湖を眺めている。
女性は悲しげな顔をして男を見ていた。
「一時の別れなんて誰にでもあるものさ。
俺達はそれがちょっと長いだけだ、気にするな」
男は笑って女性の頭に手をおいた。
「俺は忘れないさ、この冬を、この思い出を、そしてお前を」
そしてその手は女性の頬へ。
女性はその手を取り目を閉じた。
「忘れたら承知しないんだから。
もし忘れてたら・・・凍らせてやるんだから」
「ははっ、それでこそレティだ。
俺たちに湿っぽい別れは似合わないしな」
男は女性を抱き締める、大事なものを抱くように。
「愛してるぞレティ、次の冬までお別れだけどまた笑顔で再会しようぜ」
「わかってるわ、その時まで、その時まで・・・さようなら」
男の胸の中から女性がまるで最初からいなかったかのように消えた。
男は空を見上げた。
既に春の陽光がそこにはあった・・・
3月だ・・・また、冬に会おうぜレティ
といいつつ実はうちの地下室でレティさん寝てるんですけどねー
23スレ目 >>182
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「おい大丈夫なのか・・・」
「まだよ!まだ私は持ちこたえられるわ!このまま今月を終えてみせる!」
(うーむ、無理するなというとあれだしかといってこのまま無理させ続けるのもなぁ)
「○〇と私の為、このレティ・ホワイトロック・・・春を越え、夏を越え、秋すら越えてみせるわ!」
「あーそのなんだ、無理だけはするなよ」
「何よ夜に無茶させるのはあな「そこまでよ!だレティ、それ以上は危険だ」
23スレ目 >>355
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「はふぅ……快適だわ~」
「3月に扇風機とクーラーとかちょいと斬新なんだぜ」
「よく貴方は夏とか平気よねぇ、溶けたりしないの~?」
「当方これでも生粋の人間兼外来人ゆえ。いやもう今とかむっちゃ寒いってばレティさんや」
「寒いと炬燵と蜜柑が恋しくなるでしょう? 寒さの中でしか味わえないことだっていっぱいよ~」
「最近の冬の妖怪は炬燵が恋しいのか? でもまぁそうだよな、冬じゃないとレティと一緒にいれないし」
「ハハハこやつめ、嬉しいこと言ってくれるじゃないの。冷凍蜜柑をあげましょう」
「わーい見事にカッチコッチで皮剥けねえよチクショウめ。ありがとうございます」
「私も、ちょっとでも長く貴方と居たいしね。もう少し頑張りたいわ」
「そうだな、俺ももっと長く君と一緒に居たい。それに確かに寒いが、心は暖かいから問題なしだ」
「ふふ、クサイ台詞ね。でも、悪い気はしないわ」
「恐縮です。さて、アイスもご一緒にいかがですかお嬢さん。抹茶とバニラがございますが」
「偶には抹茶もいいわね。バニラも少し頂戴ね?」
「いいですとも。俺にも抹茶食べさせてくれよ?」
23スレ目 >>364
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「さーてと、珍しく3月も結構入って春真っ盛りのはずなのに雪が振ってるわけだが・・・」
ってかうちの恋人が今年は寝てやらないんだからーと駄々をこねたというか。
あぁ、すまんな他のカップル達、まぁ雪が振る春ってのも風流ってことでひとつ。
まぁいいじゃないか春でも炬燵でイチャイチャラブラブそこまでよ!でもしててくれ。
「何さっきからぶつぶつ言ってるの?」
「何でもない・・・ところで何ですかその手は」
まさにくれ、といわんばかりのその両手は何ですかレティさん。
「用意・・・してくれたんでしょ?」
えぇいやめろ、その不安げな上目遣いはやめろぉ!この場でそこまでよっ!したくなるではないか!
なんとか理性を保ちつつ懐から取り出すはあの日の御返し。
「3倍返し、とまではさすがにいかんが一か月前のお礼だレティ、受け取ってくれ」
「ありがとう〇〇、ようやく、ようやく当日に貰えたわ」
見ればレティの顔には涙が、おいおい・・・どうしたんだよ・・・
「いつもだったら私がこれを受け取るのはもっと先だったんだもの。
私だけが送って貴方からの御返しが今日という日に貰えないのがどれだけ辛かったか」
あーだから今年は頑張って起きてるわけ、か。
全ては俺からの、ホワイトデーの贈り物の為に。
そっとレティを抱き締める。
「レティ、愛してるぞ。ずーっと一緒だ」
「えぇ○〇、私も愛してる。
まだまだあなたと過ごしたい事はいっぱいあるんだから・・・!」
そういってレティから口づけを・・・
(以下省略、続きはけーねが消してしまったようです)
23スレ目 >>478
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「・・・くしゅんっ!もう・・・なんなのよぉ・・・」
これで朝から何回目のくしゃみかわからんなぁ・・・
俺は生まれつきなのか知らんがなんともない。
なのだが彼女にはこうかはばつぐんだ!のようだ。
「くしゅんっ!うぅ・・・かくなる上は!」
ん?何か力を溜め出して・・・おいまさか!?
「ば、馬鹿やめろレティ!少し気温を落とすくらいにするんだ!
冬の時にイチャしすぎてボコられたのを忘れたのか!?」
レティと冬に再会してからイチャしすぎてレティが張り切ってついつい雪を降らしまくって異変扱いにまでなったあの日・・・
3人の人間に二人でフルボッコにあってから少し自重していたんだが・・・
「止めないで!これも全てこのは・・・はくしゅんっ!」
「にぎゃあああああああああ!?」
レティがくしゃみで力の方向を俺に向けてしまい尚且つ発射。
憐れ俺は春なのに氷ダルマと化した、頭は無事だけど。
「あぁぁぁぁぁごめんなさ・・・くしゅんっ!うぅ・・・もういや・・・
今年こそは一年中一緒にいようと思ったのに挫けそう・・・」
「うぅむ・・・今年の花粉は酷いな」
むしろこれは異変の類すらいってそうなもんだ。
花粉異変とでもいうべきか?なんだか花の妖怪が関わってそうな異変だ。
「風見幽香だったらゆるさな・・・くしゅんっ!」
「異変だったらさっさと解決してほしいなぁ、俺が凍りつく前に」
ゴロゴロと転がりながら巫女や黒白が花粉にやられてない事を祈った。
23スレ目 >>675
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「もう3月も終わりか……」
「そうね」
「暦の上ではとうの昔に春なわけだな」
「そうね」
「で、君は何故まだここにいるのかな? レティ」
「あら、貴方は私がいたら迷惑?」
「そういうわけではないのだが……嗚呼こら、そんなにくっつくんじゃない」
「ふふ、いいじゃないこれくらい♪じきに私は居なくなってしまうのだし、ね?」
「レティ……。 わかった」
「? きゃっ、ちょっと○○!?」
「また冬になって君と会えるまで、この温もりを糧に生きていくとしよう」
「少し、苦しいわ」
「そういう君こそ、腕の力を緩めようとしないじゃないか」
「お互い様よ」
「それもそうか」
「ん――今日はこのまま寝ましょ?」
「そうだな。せめて君が消えるまでは、この手を離しはしないよ」
「それじゃあ、おやすみなさい、あなた」
「ああ、おやすみ……また冬にな」
23スレ目 >>684
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そこではぞっとするような冷気が漂う中、二人の人影が向かい合っていた。
「よく来たわね、○○。答えをきかせてもらえるかしら」
「……なあ、レティ。どうしても……どうしても、駄目か?」
やりきれないというふうな表情で○○は冬の妖怪に訊ねた。
「その問いに対する回答は何度もしたわよね。
まあいいわ。何度だって答えてあげる。
――私は幻想郷の冬。この凍えるような寒さこそ安らぎ」
レティは薄く笑い、そっと目の前の男へ手を差し伸べた。○○の頬を冷気がかすめた。
「全てが凍りついた世界こそが安らぎ……」
「レティ……」
「さあ○○、私と共に来るがいいわ」
冬の妖怪はそう言って、すでに水風呂になっている湯船の中から○○を手招きした。
「い、いやだー! いくらなんでもこの季節に水風呂はないわーっ」
「あら、一緒にお風呂でイチャイチャしたいって言ったのは貴方の方じゃない。
それにちゃんと服も脱いでるし」
「ああっ。いつの間にッ!? 今ばかりは、自分のスケベ心が憎い!」
台詞とは裏腹にいそいそと水風呂に浸かる○○。
「いらっしゃーい♪」
「うう……。寒い。冷たい。けどやーらかい」
「ふふっ。なんだかんだ言っても優しいから、あなたのことが好きよ、○○」
ちゅっと肩越しにレティがキスをしてきた。
冷たいのに、そのキスは優しく甘く暖かかった。
23スレ目 >>950
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「しかしなんだ、まさか踊れるとは思わなかった」
「紫が昔戯れでこんな事をしたことがあったのよ」
紅魔館大広間にてプリズムリバー演奏の下、俺とレティが踊る。
回りにもカップルやらなんやらが踊ってるがまぁ四苦八苦してるのが多いな、俺もあんまり踊れないけど。
あ、ハクタクと蓬莱人に挟まれてる奴がオーバーヒートしてる、気のせいにしておこう。
優柔不断な奴め、男なら二人一緒にだな・・・
「あら、私と踊ってるのに他の女を見てるのかしら?」
「いえいえそんなわけないのでヒールで踏まないでください痛いです」
くそっ、しかし青のドレスが似合いやがる・・・うっすら化粧までしやがって
あぁもう綺麗だなこんちくしょう。
「うふふ、ありがと、ほら、ステップ踏みちがえてるわよ」
「心の声を聞かないでくれ、まったく・・・敵わんなぁ」
24スレ目 >>249
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「いや、お前暑かったからって・・・」
「ご、ごめんなさい、ここ最近暑かったからつい・・・」
「そんなんじゃこの先耐えられんぞレティ」
「そ、そうだけど」
「それにあんまりやりすぎるとまた二人でダブル巫女辺りにやられるしな」
「うぅぅぅぅぅ」
「・・・いやそんな涙目で見られてもだな、可愛いけど」
「い、いいじゃない、1日くらい・・・ってえ?かわ・・・!?」
「・・・あぁもう可愛いなこんちくしょう!」
「きゃあぁ!?」
24スレ目 >>600
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一歩、また一歩と階段を登っていく。
蝉たちは喧しく合唱をし、石段からは陽炎が立ちのぼる。
もう70を超えた老骨にとってはなんとも堪える季節になってしまった。
しかしこれは俺の日課だし、これからも止めるつもりは無い。
やっとのことで山の中腹にある氷室に到着した。
俺は昨日も一昨日も、その前もそうしたように氷室の奥を目指し歩いていく。
この場所はいつも氷点下に近い寒さを保っていて、枯れ木のような手足を容赦なく責め立てる。
「暑いのも堪えるが、寒いのはもっと堪えるか。年はとりたくないものだなぁ」
冬の精霊は自分たちの季節が終わるとひっそりと姿を消し、次の冬までどこかに身を隠すという。
これは恋愛をするにはこの上なく厄介な性質だろう。
現に俺とレティはこれのせいで、一年の大半は会うことはおろか文通すらできない遠距離恋愛を強いられていたのだから。
勿論そんな関係に不満はあったが、心はいつも一緒だと思っていたから耐えられたんだろう。
彼女の方もそうした自分の性質に引け目を感じていたようで、ある時「せめてあなたがいつでも私の姿が見れるようにしたい」
と言いだして以来、彼女は冬が終わるとこの氷室で氷漬けになって眠るようになった。
眠っている彼女を見るために俺は毎日氷室に通い、冬が来たら氷から出てきた彼女とたっぷりと愛を交わした。
そうこうしている内に娘が誕生したのだが、残念なことに娘は冬以外は眠りにつかなければならない母親の性質を色濃く受け継いでいた。
一年の4分の3近くを冷凍睡眠で過ごす娘と俺の年齢差はどんどん開いていくばかりだ。
「あれから何十年経ったか、結局俺だけがよぼよぼの爺さんになっちまったな。別段これまでの人生に悔いは無いんだが、お前達が眠っている間に別れを言う間もなくポックリいかないかだけが心配でならないよ」
そうして俺は今日もまた、愛しい2人の姿を見るために奥の部屋に続く扉に手をかけるのであった。
25スレ目 >>37
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「うぅぅぅぅぅぅ……」
相変わらず暑さに負けそうな感じでぐてーとしているうちの雪女様。
梅雨だっていうのに今日はカラカラの陽光でかなりへばってる様子。
「はいレモングラスのアイスハーブティ、少しはしゃっきりできるんじゃないか」
「久しぶりの夏は暑い、暑いわぁ……やっぱりやるしか……」
「はいはい巫女二人に俺ともどもやられたの何十回か覚えてるか。
どこぞの黒白も合わせれば20は超えるぞ」
おまけに春は花粉症になってくれたおかげで俺が雪だるまに何度なったか。
まぁくしゃみする姿とか可愛いなぁとか思ったけどさ。
後悔し涙しながら俺に愚痴る時とか。
あぁもう最近どんどん駄目になってる気がするな俺。
「ところでなして黄のサマードレスなんぞ来ておるのかと」
「最近イメージチェンジが幻想郷の女の中で流行っているから」
いつもは白か青かしか着ないレティがこんなものをもっているとは……
意識して見ると普段よりも活動的な感じがしていいものだ、ぐてーとしてるけど。
「あー暑いーやっぱりもう一度やるしか……! 」
「懲りないなぁお前さんも」
「そういえば何で毎回逃げないの? 」
「……愛してる女がやられて男だけ逃げるわけにはいかんだろうて」
それが男のプライドってやつだ。
あー俺まで暑くなってきやがった、頬が熱っぽいのはこの暑さのせいだ。
俺はレティのグラスのハーブティを一気飲みして再び淹れた。
間接キスね、とか言わないの、ていうかその笑みはやめてくれ、あーもう。
こんな感じで冬から4か月経過、まだまだうちの雪女様は元気の様だ。
果たして何度目の瞬雪異変を起こすことになるかなぁ、てか最早異変でもないか。
25スレ目 >>106
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「さて、日付変わった事だし片付、おっと」
結局見せてもらえなかったなぁと思いながら短冊を引っ手繰って行った後姿を見る。
今日は白いワンピース、うなじがいい感じに……いかんいかん片付け片付け。
ちなみに俺のはまぁ隠す事でもないだろうと普通に飾らせてもらった。
「今年の夏をあいつがちゃんと過ごせますように」ってな。
赤面しながらあいつって誰かしら?って執拗に聞いてくるのはまぁ予想の範囲内。
ありがと、ってそっぽを向かれて言われたのは予想外、かね。
結局俺はこいつには勝てないって事だなうん。
「明日は流しそうめんでもしますかこの竹使って」
せっかく永遠亭から貰った竹だ、夏の風物詩にさらに使わせてもらおう。
しかしダブル巫女やら黒白魔法使いやらに凹られるせいで永遠亭によく行くのはいいのか悪いのか。
その度に永琳から懲りないのねって微笑ましい視線で見られるけどもう慣れた。
「そういえば……いつもなら私達も織姫と彦星よね……」
後ろから抱きついてくるレティの手に自分の手を重ねる。
「そうだなぁ、いつもなら冬限定だもんなぁ。
けど……もう我慢、できないよなぁお互いに」
その二人には悪いけど一度越えてしまった俺達は止まらない、止まるつもりもない。
彼女が望む限り俺は彼女と共にあろうと思う、四季など関係なくな。
重ねた手を離し、レティの手の甲に口付けをする。
その手に握られてる短冊が一瞬見えた。
……この幸せが末長く続きますように、か。
困った雪女様だ、いつも俺の心を揺さぶるんだから。
これからも守っていかないとなぁこの幸せを……そして作っていこうなこの幸せを。
ちなみにこの後見たのがばれて照れ隠しに雪だるまにされる事となる。
プリプリ怒る姿も可愛いなぁとか思う俺は本当に駄目だな……へっくしっ
25スレ目 >>285
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「レティー、じゃーん」
「何それ」
「雪見大福っていう、外の世界のお菓子だ。紫にもらった。
【雪女が雪見大福を食べるなんて、何だか風流じゃない?】とか言われて」
「相変わらずあいつの言うことは分からないわね」
「まあそんな事はどうでもいいさ。ほれ、1個やるから、食べてみ」
「ああ、ありがと。じゃ、いただきまーす。
……はむっ、もぐもぐ……んー、甘くて冷たくて、美味しいー」
「そうかそうか、それはよかった……じー」
「……な、何よ、そんなに見つめちゃって」
「いや、レティを見ながら食べようかなーと思ってさ」
「はい?」
「本当は雪を見ながら食べれたら最高の風流だろうけど、あいにく今は夏だし。
それに雪を見るよりレティを見る方が、ずっと美味しく感じると思うからさ。
まあ、レティが迷惑なら諦めるけど……」
「……別に迷惑じゃないから、構わないわ」
「ではでは、お言葉に甘えて……ぱくっ」
「……どう?」
「……んー、相変わらず美味いけど、今回は特に美味く感じるな」
「ふーん……それじゃ……」
ちゅっ
「!!?」
「……ん……確かに、さっき食べたのより美味しいわね」
「おいおい、口の中の、全部なくなったじゃないか」
「いいじゃない、あと半分ずつあるんだし。
それにこっちの方が、もっと美味しく感じられるでしょ?」
「レティ……全く、お前ってやつは。
まあいっか、こう言うのも悪くないし」
25スレ目 >>351
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「・・・霧の異変と聞いて様子を見てみれば」
「いつの間にか解決しておまけにアレか、天災のレベルだな」
夏もようやく過ぎ去ってうちのが過ごしやすくなってきた頃、
紅い霧の異変ということでまぁ解決する前にどんなもんかと見に来た結果がこれか。
紅魔館は崩壊中、巫女もさっさと撤退したようだ。
先程チルノの復活を確認したが相当げんなりしてたようだ、主に糖分に。
そして紅からいつもの色彩に戻った月の前に浮かぶ妖怪と人間。
あんな一目憚らずイチャイチャしてまぁ・・・ここは外だぞ少年少女。
「あれはバカップルの度合いを越えて超バカップルね。
暑くて熱くて溶けてしまいそうだわ・・・そして甘ったるい」
あれは俺も無理だ、いくらうちのに何度も理性壊されても人前でありゃあなぁ・・・
「こりゃ退散して家で少しの間篭ってた方がよさそうだな。
こいつは異変の上に異変を重ねる結末になりそうだし」
紅い霧が砂糖の霧か、こいつは傑作だが迷惑この上ない、甘党の俺でもご免被る。
「そ、そうね・・・外じゃあんな、ね」
はいそこ何ちょっと頬を赤らめてもじもじしてますか当てられましたかそうですか。
「・・・新聞屋なら噂聞きつけて撃墜されるだろうから今なら全く問題なし、か」
頬を無駄に掻く、目を合わせられないのはまぁ仕方ない、俺もなんだかんだで赤くなってるだろうし。
まったく、いつもいつも俺の理性を凍らせるどころか粉微塵にする。
時折見せるこの大胆な感じもまた俺の心を離さない。
「では帰りますか」
「えぇ、私達の家へ。・・・今日は何も気にしないですみそうよ? 」
まったく、うちの雪女様には本当に敵わんなぁ・・・
25スレ目 >>461
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「考える事はどこも一緒って事か」
「偶然っていうのは怖いわね」
紅魔館の近くの湖で水浴びでもするわよって
連れられて来てみればお先に、と言わんばかりの人、妖怪、その他。
まぁこんだけ暑いと川とか行きたくなるわな。
あ、騒霊楽団のマネージャーが次女と三女に沈められた。
おろおろと回収する長女がなかなかかわ……いってぇ!?
「どこを、あなたは、みて、いるの、かしら? 」
「痛い痛いいたいぃっ!やめ、悪かった!悪かったからっ! 」
足をぐりぐり踏まれた、相変わらずうちの雪女様は嫉妬深い……まぁそんなところ可愛いわけだが。
「と、とりあえず何か言う事、あるんじゃないのかしら? 」
と言われてレティの方を見る。
「いつもの趣味から青か白かと思ったが最近のイメージチェンジに則ったのか魅惑と誘惑の黒。
サマードレスとか来てた時もわかってたが他の男たちには見せたくない素晴らしきボンッキュッボン。
そして普段見ることのできない足もまた男をダメにしてしまいそうな芸術の・・・いひゃいいひゃい」
「誰がこの場で品評みたいなことをしろって言ったかしらっ」
真っ赤な顔して俺の両頬を引っ張られて初めて口に出していた事に気づいた。
いかん、初めて見る水着姿に我を忘れていたようだ。
今年初めての二人で過ごす夏、それ故に色んなレティが見れているがやっぱり水着姿は破壊力抜群だな。
「で、感想は? 」
「……他の男に見せたくないぐらいに綺麗だ」
やっぱり面と向かって言われるのは恥ずかしいらしくそっぽ向いてありがと、と返してきた。
あぁもうここが外じゃなきゃ押し倒してるレベルだぞまったく。
あぁもう……敵わんなぁ。
25スレ目 >>613
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夜中に暑苦しさで目が覚め、水でも飲もうかと思って起き上がると、
ちょうど隣で寝ているうちの雪女様の顔が目に入った
……なんというか、寝顔ってのはやっぱりいいものだな
いつまでも見惚れていたいくらい可愛くて美しい
しかし、レティもまた、某氷精みたいに、ひんやりとしてるのかねぇ
もしそうなら、このクソ暑い中でもぐっすりと二度寝できそうだが……
……試してみるか、よいしょっと
「……何してるのよ」
おっと、目を覚まさせちまったか、悪い悪い
とりあえず簡潔に趣旨を説明すると、彼女は渋々ながらも体を横に向けてスペースを作ってくれた
ちょうどレティと向き合うような形で、俺も布団の中に入る
布団の中は案の定ひんやりしていて、とても心地よかったのだが……
「……い、いつまでこっちを見てるのよ。恥ずかしくて眠れないじゃない……」
この体勢だとレティの顔がいつまでも見られるから、全く眠ろうという気になれない
それどころか布団が狭いため、自己主張をする2つの大きなアレが俺の胸板に……
「レティ……ごめん、無理」
「え、無理って何……ちょっ、やめ……んんっ」
25スレ目 >>642
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「……最近のアベックは進んでるというか何というか……」
どこぞの天狗の新聞の今日のカップル項目を見て俺は唖然とせざるをえなかった。
これ書いた天狗も絶対顔真っ赤にして書いたろ、そうだろ、そうに違いない。
長女と三女が見てなかったらまさしくアグレッシブビーストモードか……
もしも同じような状況が起こったら……
「顔についてるぞレティ」
「あらありがとう……あ、ちょっとまって……んっ」
…………………………
ぐはっ…鼻血出かけた。
これは理性が飛んで飛行フライングしてしまうのは納得だ。
恐るべき……指ちゅぱ、というものかこれは。
「何さっきからぶつぶつ言ってるのよ」
「あ、いやなんでもな……!? 」
振りかえればそこにまた理性を崩壊させかねんものが。
いつもの大人な表情とは一転きょとんとあどけない顔をしてこちらを見ている。
手で持っているボウルの中の何かを混ぜてるのは最速最早どうでもいい。
そう、料理の定番、エ・プ・ロ・ン姿のレティがそこにいるという何とも素晴らしき光景か。
そりゃあ何度も見てるけどさ、こんな記事見たせいか余計に意識して見てしまう。
ぐぐぐ……落ち着け俺、ザ〇からの開発ルートでも考えるんだ……ザ〇からザ〇Ⅱ改、そしてアクト…
「まったく、あんまりぶつぶつ言ってないでしっかり待って…きゃっ!?」
「危ないっ!」
こちらに歩いてくるレティが何かに躓きそれに気づいた俺が反応できたのは奇跡か。
とりあえずボウルの直撃からレティを守ることはできたが、中身はレティの体に。
俺にもかかってしまい、少し舐めてみたところ、どうやらケーキ用のクリームみたいだ。
とりあえず眼下のレティに目を向け助けようと……助けようと……
「あー全部駄目になっちゃったわ……もう、顔どころか全身に……どうしたの?」
先生、これは試練ですか、それとも天国ですか。
目の前の光景が、てかレティのクリーム塗れの姿が、俺の理性を粉微塵にしてくれてるのだがどういうことだっ
いかんいかんいかんいかん!!!ここは全年齢だ!!!いやでもちょっとくらい!!!いやだが!!!
「お、おおおおおおおおおお…オオサンショウウオォォォォォォ!!!」
俺は家から靴も履かずに跳び出し近くの木に頭をぶつけ始めた。
「……何してるのよ全く……ほら、ちゃんと拭かないと……んっ」
ちょレティさん人が煩悩退散させてるのに何俺の頬のクリーム舐めちゃってくれてるんですか。
「うん、ちゃんとできてたようね」
笑顔でこっち見るのはもう確信犯ですね?そうなんですね?知りませんよ?
「あら、何の話か私にはさっぱりわからないわ」
あぁもう……敵わんなぁ
25スレ目 >>668
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「……お祭り?」
「お祭りでござんす」
相変わらず人の迷惑をあまり考えない八雲紫から貰ったビラ。
妖怪の山にある守矢神社で夏祭りをする、とのこと。
ちなみに何か裏でもありそうだとつついてみると返ってきた言葉は善意だそうだ。
胡散臭ぇ……と表情浮かべて傘で殴られかけるのももう慣れた。
「妖怪の山なら何も気にする事はないし、行かないか?」
今まで里の祭りは遠慮してきた、立場の問題もあるしな。
妖怪の山でなら周りは妖怪ばっかだろうし問題はないはずだ。
「そうね……あなたが行きたいのなら」
「うむ、ところで何故俺は膝枕をされてるんだろうか」
ちょっとうたた寝して起きてみれば目の前にはレティ。
びっくりしたが……何だろうか凄い安心感を感じたのは愛故なのかもしれない。
「したかったから、じゃご不満?」
「いいえ、十分過ぎる程の理由です、というわけで夕方まで甘えさせてもらおう」
「はいはい、ちゃんと起こしてあげるわよ」
視線を前に向けて外を見る。
まだまだ夏は元気でうちの雪女様には少し億劫な時期ではある。
それでも俺の頭を撫でる彼女が今は幸せである事を望みたいものだ。
優しく撫でられながら俺の瞼はまた落ちていくのであった。
「……」
「……どう?似合う?」
「またもイメージチェンジで印象を変えてくるかと思えば
純泊の白に青の模様をちりばめたいつものレティを思わせる印象。
だがしかしどことなくいつもよりも色っぽさを感じさせるのは浴衣故か。
さりげなくつけた簪とちらりとみえるうなじが男をダメに……」
「だから、誰が、品評しろと、いった、かしら」
「いひゃいいひゃい、みょうかにゃわんにゃあ」
25スレ目 >>754
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「わぁ、綺麗……」
「流れ星か、久しぶりに見たな」
今日は流れ星が降るらしいぜ、と言ったどこぞの白黒に倣って外に出てみれば、
暗闇の空に降り注ぐ無数の星の雨が、俺とレティを出迎えてくれた。
情報源が情報源だけに、「降る」じゃなくて「降らせる」の方が正しい気もするが、
そんな野暮な事はこの情景の下ではもはやどうでもいい。
俺とレティはただただ、この幻想的な風景に見惚れていた。
「そう言えば、流れ星に向かって3回願い事を唱えると、それが叶うらしいわね」
「よく知ってるな、と言うか知ってて当たり前か」
「願い事は何か決まってるの?」
「んー、内緒。レティが教えてくれるなら考えなくもない」
「……いじわる」
いやいやレティさん、目を潤ませながら上目遣いとか反則すぎます。
そんな顔されたら喋らないわけには行きませんって。
「分かった分かった。月並みだが、レティとずっといっしょにいられるように、ってな」
「……………」
自分から聞いた癖に、顔を赤らめるレティ。
まあそんな様子も可愛いから別にいいと言えばいいんだが。
「それで、レティの願いって?」
「んー……実はね、もう叶っちゃってるのよ」
「へ?」
返答をするまでもなく、唇を塞がれた。
俺の口の中でレティの舌がしばらく躍動した後、再び何事もなかったかのように離れていく。
突然の事で戸惑ってる俺を尻目に、レティは微笑みながらこう言う。
「『1年中あなたといっしょに過ごせるように』って言うのが、私の願い事なのよ。
でもこの願い事は叶っちゃったから、他の願い事を考えないとね、ふふっ」
……俺の中で、何かが崩壊する音が聞こえた。
ごめんなさい、可愛すぎます。
「……レティ、唐突で悪いが、願い事を変えさせてもらう」
「え?一体どういう風の……って、ちょっ、何するの!?」
「ごめん、何か壊れた。大丈夫だろ、こんなところなら誰も来ないし」
「そ、そう言う問題じゃなくて……あっ、ん……」
25スレ目 >>765
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「すいませんでした……」
「信じられないわ、遅れるなんて」
たまには一緒に暮らす前まで待ち合わせていた場所で出かける待ち合わせしない?という
うちの雪女様の提案、というかデートのお誘い。
別の時間にそれぞれ家を出て、待ち合わせの時間にそこに行く、というものだったのだが……
久し振り過ぎて道一本間違えて30分の遅刻、着いた時には目の前の雪女様から冷たい目で御挨拶された。
とりあえず土下座、それでもお怒り中、はてさてどうしたものか……
「ここは私とあなたにとって忘れる事のない場所だと思ってたのに……」
「いや本当にすまない!まさか道を間違えるとは俺も思わなかった」
何度も何度もここでレティと会い、そして色んな場所へ行ったり語り合ったりした。
俺とレティにとってここは始まりの一つだ、彼女が怒るのも無理はない。
「……反省してる? 」
「あぁ」
「じゃあ覚悟しておきなさい、今まで少しだけ抑えてたけど今日は我慢しないからね」
「火の車になっても責任は取らせていただきます……」
「そういうことじゃないわ、よ」
「んむっ!?」
あぁなるほど、そういうことね。
まったく……かなわんなぁ。
以下省略されました、続きを読みたい方は冬まで眠り続けてください
25スレ目 >>797
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「最近抱き締めブームらしい」
「それはわかったけどその差し出した両手は何かしら?」
「いや、ならばお姫様抱っこ辺りで対抗してみようかみたいな」
別にそのままレティを抱き締めるのもいいが何かそれじゃ2番煎じみたいな気がしてしまう。
というわけでここは女性の憧れらしいお姫様抱っこという新たな境地を見出したい。
「……そういうのは普通言わないものだと思うのだけれど」
「違いない、しかしどうでしょうお嬢様、ここは一つ私めの為と思って一つ」
「……落としたりしたら許さないわよ」
というわけで椅子に座っているレティを抱え上げる。
不安そうな顔でこちらを見るレティと目が合う。
言いたい事はまぁなんとなくわかるが……
「軽い、な」
「ここで重いって言ったら凍らせるところだったわ」
「いやいや本当に軽い、おまけに柔らかい」
「もう……馬鹿」
ぎゅっと俺の胸元を掴んでレティは顔を埋めてきた。
ちょっと頬が赤かったのを俺は見過ごさない、でも言わないでおく。
しかしこうすると本当にレティの全てがわかる、みたいな感じがするな。
「惚れた女を抱ける幸せっていうのがよくわかるなうん」
「なによそれ」
未だ顔を赤らめたまま少し目尻を下げて見上げてきた。
しばし見つめ合いお互いの意思を目で通じ合わせる。
そして軽く口付ける、そうしたかった、そうしてほしかったと言わんばかりに。
「……いい加減降ろして」
「はいさ」
レティを椅子の上に下ろすと今度はレティが抱き締めてきた。
ぎゅっとというかむきゅっとみたいな感じに。
「女だって……抱き締めたくなるものよ」
「そういうものかね」
「そうよ…………だって、愛してるのだから」
まったく……かなわんなぁこのお嬢様には。
25スレ目 >>846
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「どうぞ一献ってな」
「あら、ありがとう」
夏は終わり秋へと季節は移り変わった。
どっかの秋神二人は我が世の秋がきたぁ!と姉妹のテンションアップ、チャンスですみたいな感じで
時折ちょっかいだしてくるのが微妙にレティとげんなりしているがやはり秋の月は何か特別な物を感じる。
それをレティも思ったのか俺が月見酒をしようと縁側に酒を片手に座るとお猪口を持って隣に。
昼間はまだ夏の名残か少し暑いが夜はうって変わって風はそれを微塵に感じさせない涼しい。
蟋蟀は鳴き始め庭のススキは風に煽られ風情を尚感じさせてくれる。
しばし二人無言で月を眺めながら酒を飲む。
「こうして秋の月をあなたを眺めるなんて、2年くらい前の私なら思いもしなかったでしょうね」
「俺もさ・・・こうして一年をレティと過ごせる日が来るとは思わなかったさ」
1年に冬にだけ会える、それだけでいいと思っていたがいざ1年を共に過ごすと欲がどうしても湧いてしまう。
これからもこうしていられればいいなと、そう思ってしまう。
「こんないい女がいるのに月ばっかり見るのは酷いのではなくて?」
月をぼんやりと眺めながら物思いに耽っていると目の前にいきなりレティの顔が。
何か押し倒すような感じになってませんかレティさんや。
おまけに俺のお猪口を取られた、何か先が読める展開なのだが。
「あまり・・・考えすぎないで。私はあなたが望んでくれる限り、あなたと一緒にいるから」
「それは俺の台詞なんだがな・・・」
にこりと微笑するレティが奪ったお猪口に酒を酌む。
そして酒を呷り俺を押し倒しながら顔を近づけてくる。
俺は彼女を抱き締めながらそれに応えるように頭を動かす。
口の中に入ってくる液体、そしてレティの唇の感触。
酒のせいかそれらを味わう自分の体が凄い熱く感じてくる。
ひとしきり堪能したレティの唇が離れていく。
唇を一舐めし、指でさらに唇をなぞる姿は明らかに誘っていた。次はあなたの番よと言うが如く。
まったくかなわんなぁと思いながらそれに応えるべく俺は・・・
以下省略されました、続きが読みたければ己の糖分を最大限まで高めて必殺技でも出して下さい
25スレ目 >>834
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「今は秋だよな?」
「秋よ?終われば私の、いえ私たちの季節の冬よ」
「そうだよなぁ、秋のはずだよなぁ」
あーこういうの前に何度もあったなぁと新聞やら>>76やら>>81やらを見て思う。
このままでは幻想郷から四季無くなるんじゃないのか?
四季で思い出したが少し前に閻魔まで部下と恋人になったとか八雲紫が言ってたな。
この前甘味屋が嘆いてたなぁ、あそこの主人独り身で毎日アベックばかり来て羨ましすぎて困るって。
その内独り身達が暴動でも起こさないかと心配だぞ・・・
「あら、じゃあ私たちは冬のように冷え切った生活でもしてみる?
ご飯もお風呂も寝るのもしばらく別々にするとか」
「そ、そいつは耐えられないからやめてくれ」
言ってから俺はどれ程レティを愛しているのか今更気付いた。
あぁもう、他の奴らがやってるようなこっ恥ずかしい事は断じて御免だが
何というか俺もそういうのと同じくらい駄目なんだろうなぁとか思ってしまう。
気付くといつの間にやらレティが寄り添っていた。
「ごめんなさい、言っておいてなんだけど・・・・・・私も無理。
こうしてあなたの温もりを感じられないなんて嫌」
ぎゅっと腕に抱きついてくるレティ。
彼女の柔らかさに、温もりに、想いに、俺は胸がいっぱいになっていた。
あー本当にこの雪女様は本当に俺をどれだけ駄目にしてくれるのかと。
「いいのよ?もっと、もっと私で駄目になって。
私はもう、あなた無しじゃ生きられないのだから」
・・・まったく、かなわんなぁ。
26スレ目 >>82
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「雪女って、やっぱり涼しくなればなるほど活発になるのか?」
「え?ええ、基本はそうね。寒ければ寒いほど、私は元気になれるわ。
もっとも現状じゃ、明け方くらいの気温でも夏とあんまり変わらないけど」
「うわ、マジか。もう十二分に寒いと思うんだが」
「そりゃあ私とあなたじゃ、根本的に体の構造が違うもの。
人間が寒いと感じる気温も、私にとってはまだまだ暑いのよ…って、何で急にそんな事を?」
「おん?い、いや、ただの好奇心ってやつからだが」
「声が上ずってるし、わずかに震えてるわ。本当の事話さないと、しばらく口聞いてあげないからね」
「ったく、分かった。話すから、それだけはやめてくれ。
…最近どうもレティが冷たすぎるって思ったからさ、
冬になればもっと俺の事を求めてくれ…って、ちょ、痛っ、やめろって!!」
「あなたはっ、一体っ、何をっ、言ってるのっ、かしらっ」
(雪見大福でも食べながらしばらくお待ちください)
「全く…本当に唐突すぎるわよ」
「ゴメンナサイ」
「でもまあ、その事は確かにこっちに非があるわね。
冬が近かったから、ここらでひとつ、冷えた関係でも演出してみようかって思ったんだけど」
「…レティの愛が感じられない生活なんて、俺に耐えられるわけがない」
「…ええ、そうね。それに…」
ぎゅっ
「…耐えられないのは、何もあなただけじゃないから」
「レティ…」
「…寂しかった。春も夏もあなたのぬくもりを感じて過ごしてきたのに、
ここに来て自分から、そのぬくもりを断ち切ろうとしてたなんて…馬鹿げてたわ。
…ごめんなさいね、寂しい思いさせちゃって」
「いや…大丈夫さ。お前に嫌われてない事が分かっただけでも、俺は嬉しい」
「…また以前のように、私の事を愛してくれるかしら?」
「もちろんさ。愛しい愛しい雪女さん」
26スレ目 >>146
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「おぉ黒字黒字」
「秋でここまで氷が売れるなんて珍しいわね、いえこの場合必然なのかしら?」
まぁこうもどこでもかしこもアベック達がイチャついてりゃ
そりゃぶっ倒れる純情な一般市民も多いわけで。
氷嚢メインで今月はかなり氷が売れそうだ、というか最早この現状異変だろ?
甘味屋の主人店閉めちゃったぞ……今頃やけ酒でもしてそうだな辛口で。
うちはうちでアイス買いに来る客はいなくなるかと思ったら
アベックで一つのデザートを食べるのが今流行りらしい、どこまでいくのか恐ろしい勢いだ。
「砂糖異変とか糖分異変とかどうかしら?」
「その異変解決する奴がいればいいだろうけど巫女も黒白も首謀者じゃなぁ」
主だった連中がところ構わずイチャイチャだもんなぁ。
薬が砂糖になったとかいう噂も聞いた。最早止められる奴はいないだろう。
「ところでレティさんや、何故私の膝の上に座っておられるのかと」
仕事のとき以外物凄くべったりなのは気のせいなのでしょうか?気のせいとしたい。
「異変なら乗っておくのもいいと思ってね。この前冷え切ったのは無理ってお互いわかったわけだし……いや?」
上目使いで俺の顔を見る確信犯黒幕。俺が断れないのは判り切ってるはずなのに……まったく、かなわんなぁ。
俺は痒くもない頬をかいてもう片方の手をレティの腰に回して引き寄せた。
お互いの唇が零距離にまで寄る。
抱きつくように手を回して決して離さないようにしてくるレティ。
異変に当てられた、ということにしておこう。
今ならそんな理由でお互い普段なら恥ずかしい事も少しはできるかもしれないな。
この異変、解決しないほうがいいのかもなんて思ったのは内緒だ。
26スレ目 >>162
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「な、何だこれは…
昨日よりスレの糖度がさらに増してる、だと…?」
「昨日来た時は、もう少し安地があったのに…口の中がベタベタするような甘さね」
「同感だな、どうにかしないとこれはまずい。甘さで気が狂ってしまいそうだ…
…って、レティ?何でそんな蕩けた目でこっちを見てる?」
「いや、別にこのまま砂糖に埋もれるのも悪くないかな、なんてこれっぽっちも思ってないわ」
「お、お前なぁ…」
「あらあら、『もっと俺の事を求めてほしい』なんて昨日言ってたのはあなたの方だと思うけど?
今なら何でもかんでもこの異変のせいにできるから、ある程度思い切った事できるんじゃない?」
「…それは何だ、誘ってるのか」
「お好きに解釈なさいな」
「…ええい、仕方ない。その代わり、どうなっても文句は言うなよ」
「あら、好きな男にめちゃくちゃにされるのに、どうして私が文句を言わなきゃいけないのかしら」
「はいはいそこまでよ、っと…まあ、表で許される範囲で無茶はするがな。覚悟はいいか?」
「ええ、いいわ。…私を、思う存分愛してちょうだい」
26スレ目 >>177
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「な、なあ、レティ?」
「んー、なあに?」
「どれくらいこうして抱きしめ合ってるか、覚えてるか?」
「さあ…そんな事は微塵も考えてなかったわ」
「俺の間隔が間違ってなければ、かれこれ1時間半はこうしてる記憶があるんだが」
「あら、まだそれだけしか経ってなかったのね」
「そ、それだけって…感覚、狂わされてないか?」
「ええ、確かに私は狂わされてるわね。
その狂わせた張本人は、今こうやって私と熱い抱擁を交わし続けてるけど」
「…よく言うぜ。狂わされたのはこっちだっての、魔性の雪女さん」
「お互い様、ってわけね。もっと狂ってみる?」
「ああ、狂わすだけ狂わせて、狂わされるだけ狂わさせてやるからな」
「ふふ…期待してるわよ?」
26スレ目 >>216
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「中秋の名月…か。晴れてよかったな」
「ええ、本当に綺麗ね」
「…俺の隣にも、あの満月に負けず劣らず綺麗な雪女がいるけどな」
「それは、私の事を言ってくれてるのかしら?」
「むしろ他に誰がいるのか聞きたいな」
「うふふ、褒め言葉として受け取っておくわ。
さっきからちらちらと月と私とを見比べていたのには気づいていたし」
「…仕方ないだろ。上ばかり見上げてると、お前の顔が見られないし」
「私しか見えなくしてあげましょうか?」
「やめい、どこぞの夜雀じゃあるまいし。…魅力的な提案ではあるが」
「んー、じゃあその欲求を同時に叶えてあげたらいいのよね?」
「そうそう、そう言う事…って、レティ?何を考えている?」
「いや別に、あなたをこの場で押し倒したら月も私もいっしょに見えるわね、とか全く思ってないわ」
「…全く、お前ってやつは…」
「うふふ、覚悟しなさい。月の狂気よりも強く、あなたを狂わせてあげるんだから」
26スレ目 >>400
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「最近フラグを立てたりお約束でイチャつくのが流行だそうよ」
「もう何でもありだな、ていうかもうイチャつければ何でもいいんじゃないかそれ」
新聞を見ると八雲紫のイチャ話が書かれていた、あー暑い暑い。
普段胡散臭いとか気味悪い笑みとか言われてるが純情な乙女なことで。
「ん?もしかしてだがレティさんや……」
「えーと?通学途中でぶつかりは駄目ね、知り合う時のだし。
死亡フラグ?出歩く予定ないから立てようがないし……」
やる気か、やる気なんですねそうなんですねはい。
しかしお約束とかフラグとかいうのはこんなにあるのか。
うーむだが今の環境ではできそうにないのばかりだな。
「困ったわねぇ、せっかくの流行なのに」
………………ふむ。
俺はそっとレティを後ろから抱きしめる。
「きゃっ、どうしたの?」
「いや、そんな流行に必ず乗る必要もないだろ。
それにこういうのは自然に起きてどうこうって事だ、わざとやるもんじゃないと思う。
俺たちは俺たちらしくしてれば……いいんじゃないかな」
「そう、ね。慌てて何かしなくてもいいのよね。
私達は私達らしくしてればいいのよね」
レティが抱きしめた俺の手に手を重ねる。
レティの柔らかさ、匂い、温もりを感じる。
しかしそれだけでは足りなくなり始めてきた。
全く、本当にこの雪女様にはかなわんなぁ……俺はどこまで堕ちればいいのやら。
レティも今の状況では足らなくなったのか顔をこちらに向けてきた。
「……まだ昼間だぞ」
「皆イチャイチャしてるわよ」
「……止まらなくなっても知らないぞ」
「それでいいの、私はもう……止められないの」
互いの顔が徐々に近づき、0にまで……
「おーっす、氷貰いにき……あ」
「「あ」」
庭先にどこぞの黒白が着陸してきた。
さっきまで見ていた新聞を思い出す。
こ、これがお約束ってやつか……!?そうなのか!?
とりあえず固まりながらもこんな運命にしてくれた神様仏様吸血鬼を恨む事にしておいた。
26スレ目 >>601
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「ふぅ・・・む、中々美味いな」
「あら、一人でいい気分かしら?」
風呂上がりの晩酌に縁側で月見酒をしているとレティも風呂からあがってきたようだ。
上気した顔と少し肌蹴た浴衣が何とも色っぽい・・・っといかんいかん・・・いやだがうなじとか・・・見ない見ない
「あぁ、>>673から貰ってな、下界の一品らしい。
何だか酔っ払いみたいな事言ってたがまー気のせいだろ」
あの分なら今頃酔い潰れている可能性も否定できない。
しかし渡す時に「これで嫁と盛り上がってくれ」とか言われたが俺達はまだ結婚してないんだが・・・
まぁ気にしないほうがいいだろ。いい品である事に変わりは無い。
「さて、そっちの分のお猪口も持ってくるか」
立ち膝で座って飲んでいたのを立ちあがろうとするとレティに抑えられた。
「お猪口ならあるじゃない、そこに」
「・・・・・・またこのパターンか」
前も一つの猪口で飲んだ事がある、あの時は色々と大変だった記憶が・・・忘れよう。
既にレティは俺のを奪われており、嬉々とした表情で俺に向けていた。
大人しく酒を注ぐとすぐさま全て口に呷ったかと思えば俺にキスをしてきた。
やはり口から口へ流し移される液体。それまで少し冷めていたはずの体が一気に熱くなった気がした。
移しきってなおそれでは物足りないと言わんばかりに少し絡み合い、離れた。
「んんっ・・・これも前と同じ、かしら」
「・・・まぁ、な」
「そう、それじゃあ・・・はい、ここからは変えてみましょう?」
そして渡される俺のだった猪口。
これはあれか、やれというのか・・・
レティは今度は貰った酒を奪って俺を待っていた。
あぁもう、かなわんなぁ・・・
とりあえず酔い潰れて起きたら記憶が互いに飛んでいてほしいという希望的観測と
これやったらやられるのループだろうなぁと思いながら酒を注がれ、
期待の眼差しと共にこちらを見るレティの誘惑に乗るのであった。
結局お互い記憶に残っており、お互い恥ずかしくて朝少しぎくしゃくしたのは秘密だ。
26スレ目 >>676
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「まったく、人をダシにしてイチャイチャするなんて・・・」
「まぁ11月だからな、寒くなるのは当然だろう」
とくに今週になっていきなり寒くなった。
ちなみに俺達は何もしていない、いつもレティが気温下げようとしたりしてるけど何にもしていない。
してたら今頃銀世界だからな、うん。
「一部では俺とレティがイチャイチャした結果だとか言ってたようだが・・・」
「それで下がるなら四季無くなってると思わない?」
まぁ、確かにと思っておく。
今年は一年中一緒だったわけだからな。
一年中冬か、それもまた面白いかもしれないな。
「ところで・・・やっぱり今日は寒い?」
「まぁ昨日よりは」
職業と恋人がレティのおかげか寒さには普通の人よりは強いとは思う。
確かに昨日よりは寒くなったが苦になるほど、というわけではない。
「それじゃあ今日はいつもより強く抱きしめて寝るわね」
こんな感じに、とレティが俺にしなだれかかり、少し強めに抱きしめてきた。
いつもよりも強くそして暖かくレティが感じられる気がした。
「どう?暖かい?」
「今が秋なんて思えないほどだ」
よかった、とはにかむレティにどきりとさせられる。
あぁもう何か凄い熱くなってきたぞまったく。
「それじゃあ今日は、私もいっぱい暖めて、ね?」
「・・・・・・・・・」
あぁもう・・・かなわんなぁ。
26スレ目 >>772
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霜月の始め。
真紅の紅葉は既にはらはらと散り始め、幻想郷は冬への移り変わりを見せていた。
「もうすぐ、冬だな」
落葉で敷き詰められた庭を眺めながら、俺はレティに問いかける。
「ええ、そうね。待ち遠しかった冬の到来だわ」
「以前はこの季節になると、もうすぐお前に会えるって思って毎晩夜も眠れなかったが……
今年からは、そういった感じも味わえなくなるんだろうなぁ」
「あら、どうして?」
「決まってるだろ」
横に座っていたレティの肩に手を回し、そのままこちらへと引き寄せる。
彼女の暖かみをより近くに感じながら、俺は言葉をつづけた。
「もうお前とは1年中いっしょに過ごせるようになったんだ。春だろうが夏だろうが秋だろうが、な」
「……そうね。確かにその通りだわ。
私だってあなたと1年中いっしょにいられるようになったから、確かに前ほど楽しみではなくなったかもね」
「雪女が冬の到来を待ち遠しく思わなくなるのも、それはそれで変な話だけどな」
「ふふふ、確かに。……でもね」
レティの声が更に近くになったのに驚いてゆっくりその方を向くと、
そのまま両手でがっちりと顔をホールドされ、自然、俺とレティは見つめあう形となる。
「やっぱり、冬の到来の喜びは2人で共有するべきだと思うの」
そしsてそのまま、レティに唇を奪われた。
ただ唇をふれ合わせるだけのソレとは違い、彼女の舌はまるで別の生き物のように、
俺の口へやすやすと侵入し、舌を捕らえ、貪るように激しく口内を蹂躙する。
しばらく一方的に暴れまわって満足したのか、彼女はゆっくりと俺から離れてこう言った。
「この続きは冬になってから……って言えば、もっと待ち遠しくなれるでしょ。
うふふ、冬になったらこれまでよりも思う存分愛してあげるから、楽しみにしててね?」
あーもう……好きにしてくれ。
26スレ目 >>778
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「はいどうぞ」
「……状況が読めないんだが」
相も変わらず縁側で月見酒をしているとレティが持ってきたのはピーナッツ。
はて、ピーナッツが好みなんて話はしたことがないのだが。
「何でも今日はピーナッツの日らしいわよ。
というわけではいあーん」
……このくらいで動じなくなったのは互いに進歩したというべきなのだろうか。
それでも俺は少し恥ずかしがりながら彼女が摘んでいるピーナッツを口だけで食べる。
何度かこういう事があったが雛鳥みたいな気分だな。
やっぱり恥ずかしくなったので酒を一気に呷って誤魔化す事にした。
ちなみにレティは俺が食べたその指のままピーナッツを食べていた。
………………あぁ気にしない事にしろ今は酒だ、月見ながら酒だ、うん。
俺もピーナッツを摘みにさせてもらうことにした。
しばしの間お互い無言のまま月とピーナッツを摘みに酒を飲む。
そして互いの手が触れた。どうやら最後の一個を互いに取ろうとしていたようだ。
「レティ、どうぞ」
「あなたが食べなさいな」
むぅ、お互いに譲り合って拉致があかん。
どうしたものかと思うと徐にレティが最後のピーナッツを摘んだ。
「じゃあ……二人で食べる?」
どういう事かと聞こうとしたらレティは口にピーナッツを咥え、そして
「ん……」
俺に向けて顔を近づけた。
つまり、これは、あれか、このまま、食えと、そういうわけ、なのか?
やってる側もこれはさすがに恥ずかしさが出ているのか顔が赤くなっていた。
しかし酒のせいか判断力が欠如し始めている俺は彼女の肩を掴み、顔を近づける。
これが棒みたいなものならばどうにかなるがピーナッツとなると簡単にはいかない。
恐る恐るピーナッツだけを何とか咥えようとしたが我が雪女様は許してくれなかった。
「んんっ!?」
レティは俺を押し倒しながら口付けを交わしてきた。おまけにすぐさま舌まで入れてくる。
ピーナッツは俺の口の中で半分に割れ、片方は俺の喉を通って行く。
もう片方は俺の口の中に侵入してきたレティの舌によって俺の舌ごと弄ばれている。
互いに舌を絡め、唾液を交換しあうような最中、ピーナッツはレティの口の中へ。
互いの唾液に塗れたと思われるそれはレティが大事そうに呑みこんでいった。
これには参った、理性が崩壊寸前にまで追い込まれるほどに。
「えーと、ご、ごちそうさま」
「あー……その、う、うむ」
互いに顔を背けて背中を向きあって座った。
まずい、心臓がバクバクとしている。背中越しにレティに伝わってるんじゃないかと思うほどに。
それはレティも同じだったようで
「そ、それじゃあそろそろ寝ましょうか」
「あ、あぁそうだな」
真っ赤な顔でお互い後片付けをして二人で一つのベッドに入った。
ベッドの中でも背中を向け合っているが一向に眠れずでどうしょうもない。
レティも同じように眠れないようだ。
あぁ……もう、かなわんなぁ。
誰だ今日をそんな日に決めた奴は……名も知れぬ今日をピーナッツの日と決めた奴を恨み感謝しつつ
眠れない夜は過ぎていった。
ちなみに後日談だがお互い結局一睡もできず、寝不足のまま仕事に入り、
途中二人で一つの椅子で昼寝をする事になるのをこの時の俺はまだ知らなかった。
26スレ目 >>859
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「と言うわけで、するわよ!!」
「レティ、会話には必ず主語を入れろ。
勘違いした紫の魔女が飛んできたらそれはそれで困るしな。
で、何をしたいんだ?」
「ポッキーゲーム」
「そりゃまた唐突だな。しかもその日はとっくに過ぎたように思われるが」
「やりたいって思った日がポッキーゲームなのよ。と言うわけで、はい、あーん」
「ちょ、レティ、俺の意向は無視かよ……んっ」
「ふふ、準備完了ね、それじゃ……」
ぽりぽり、もぐもぐ、ぽりぽり、ぽりぽり……
ちゅっ……
「ぷはっ……ごちそうさま、美味しかったわよ」
「あのなレティ、キスしたいなら、こんな遠まわしな方法で誘惑しないではっきりと言え」
「あら、よく分かったわね」
「どのくらいいっしょにいると思ってるんだよ。レティの考えてる事なんて大体読み取れるって」
「それじゃ、これから私のやりたい事も分かるわよね?」
「……お前の後ろにちらほら見える、大量のポッキーの箱を見れば、な」
「何回戦まで持つのか楽しみだわ。ふふふ……」
「……あーもう……好きにしてくれぇ」
26スレ目 >>929
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「皆寒い寒いと情けない、冬が訪れれば寒くなるのは当たり前なんだがなぁ」
「そうよねぇ~冬は寒くて当たり前、暑い冬なんて存在したら怖いわ」
そりゃそうだろうな、それは冬じゃない、ただの夏だ。
ていうか何故俺と彼女は帰り道にんな事話してるのかね本当に。
おまけに何で俺はレティを背負っているのか。
どんどん冬に近づいて気温も下がっていくな―とか会話しながら人里からの帰り道を一緒に歩いていたら
じゃあ暖めてあげると言われた結果がこれだった。
荷物が無くてよかったといえばよかったが……
「んーやっぱり男よねぇ逞しい背中」
最近はそんなに力仕事はしてないがそんなもんかねぇ?
しかしこの状況はかなり恥ずかしいな……誰かに見つからなければいいが。
「ねぇ、暖かい?」
不意にレティの抱きつきが強くなった気がした。
「うむ、常日頃感じるレティの温かさだ」
女性の温もりっていうのかもしれないな。
「私も暖かいわ、心で通じてる感じ。
こうして改めてあなたの温かさを感じると本当に今自分が幸せなんだってわかるの」
「……そうだな」
ちと頬がむず痒いが残念ながら今回は頬がかけない。
代わりに少し風景など見て落ち着きを保つ。
不意に言われるこのレティの本音にいつも心を揺さぶられてしまう。
まったく、お互い恥ずかしがりながらも彼女の不意打ちには本当に敵わないものだ。
「……」
「……」
「……んっ」
「!?」
いきなり頬に何かが触れた感触が。
……あぁもう、本当に、敵わんなぁ。
27スレ目 >>84
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「愛してる」
「……な、何よ突然……」
「いや何やら脈絡も無くそういう事を言えと言われてだな。
……言っておいて何だが柄じゃないと本当に思う」
毎度よろしく二人で雪見酒などしながら唐突に言っていたが……
とりあえずレティの顔が見れない。お互いにそっぽ向いてれば当たり前の話ではあるのだが。
さて、どうしたものだろうか。
「……私も、愛してる」
「うぇ!?」
先程よりも顔を真っ赤にしてレティが唐突に返してきた。
その言葉に俺もまた恥ずかしさと嬉しさでいっぱいになる。
自然と互いの手を俺達は握っていた。
……まったく、かなわんなぁ。
27スレ目 >>376
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「……」
「……」
なんというべきか。
こういうのを間が悪いというだろうか?
どこにいったのかと探していたら彼女の部屋にいる気配がしたので覗いてみたら確かにいた。
しかし彼女は何やらリボンを捲き始め鏡を見ながら
「え、えーと……私をもらってくださいな?……うぅぅぅ、恥ずかしくてこんなの言えないわよ……」とかし始めた。
あまりの状況につい後ろに下がろうとしたら物音を立ててしまい、
レティが俺に気付き、この何とも言えない微妙な空気となってしまったわけである。お互い顔は真っ赤ではあるのだが。
「あー、その、25日はまさか?」
「うっ……その、そういう話があってね?そ、それでやってみただけなのよ?
別にそんな、プレゼントは私、なんて、ね?」
人差し指同士をつんつんと付き合わせながら慌てつつも答えるレティ。
「……レティ」
「きゃっ!?ど、どうしたの?」
そんな彼女が可愛く、そして愛おしくなり俺は無意識に抱き締めていた。
「いや、そのプレゼントを今貰いたくなったんだ」
「……そう、せっかちなのね」
軽くキスを交わす。
まったく彼女には本当にかなわない。
なにせ、
「それじゃ改めて、クリスマスにはまだ早いけれど……私を貰ってくださいな」
俺が一番欲しくてしょうがないものをプレゼントしてくれるのだから。
27スレ目 >>446
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「幻想郷よ、イチャスレよ、私はかえってきたぁ!!!」
「・・・・・・なにその台本」
「いや、読めといわれてな、しかしこの雪はそれを祝っているのだろうか」
「もしまだ冬だというのを忘れさせないように私が降らせたのだとしたら?」
「・・・・・・それはそれで嬉しいかな、俺達の季節だし」
「ふふっ冬はまだ終わらない、そう、私達の冬は、ね」
27スレ目 >>827
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「というわけではいどうぞ」
「……んー?純米吟醸「雪椿」?雪うさぎまんじゅう?」
また冬の空でも見ながら一杯しようかと思ったらレティから酒と饅頭を渡された。
何だこれ。
「言うならば献上品かしら、雪を降らさないでーっていう」
「そいつはまた厄介なもんを。別にこちらが原因じゃ……ないよな?」
いかんせん彼女が降らせてるか降らせてないか確認する術があまりない。
この季節であり、そして彼女が俺の見てないところで降らせていてはわかるはずもない。
「さぁ?どうかしら」
これである。どっちなんだかわからない。
しかし確かに最近よく降るといえば降る。
冬なんだからそれは気にならない、気にならないが……
「売上に影響するのは、なぁ……」
冬にアイス屋の売上なんてあろうはずもないが。
それでも客は来てほしいものだ、しかし雪の中じゃ奇特な連中もそうはこない。
「あら、私は別に構わないのだけど」
「いやいやレティさんや、俺は困「だって」」
ぎゅっと横から抱きつかれた。
彼女の鼓動も息遣いも間近に感じる。
何度やれても慣れない。
どうしても、彼女の暖かさに困らされるのだ。
「あなたを一人占め、したいじゃない」
……あぁかなわんなぁ。
互いに真っ赤な顔をしながらこの酒と饅頭をどうしようか悩むのであった。
結局二人で頂く事になったわけだが。
ついでに次の日も雪でしたとさ、俺はもう知らん。
27スレ目 >>869
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「……」
「?どうした、自分の胸元なんぞ見て」
「いや男はやっぱり胸なのかなぁと」
「だからって胸元強調するポーズを取らないでくれレティ、俺はそういう事ではだな」
「……私も恥ずかしいからお互い様でしょ。
でも気のせいかしら、前より私の大き「はいレティ店の中で言う事じゃないからなそれ」
28スレ目 >>59
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「……うーむ」
「?どうかした?」
「いや、この流れで考えれば童話の雪女かと思ったのだが……悲恋でな」
「妖怪と人との間に幸せは成り立たない、よくある話ね」
「そういう事を乗り越えた俺達には不釣り合いすぎる、何か別の物でもないかと思ったが
生憎俺はそういう話物には疎くてなぁ、どうしたものか」
「何でもいいのよ、あなたと一緒に見られれば
それかその雪女の話、私達で変えてみるとかね」
「というと?」
「私達が生き証人、悲恋ではなく幸せに今を生きる雪女とその夫」
「そいつはまた恥ずかしい話ばかりが出てきそうだ……」
28スレ目 >>106
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「今日で冬も終わりか」
「何だか感慨深いわね……数年前まで、今日が私達がいっしょにいられるリミットだったのよね」
「そうだな……で、今年はどうなんだ?」
「あら、決まってるじゃない。今年も1年間、よろしくお願いね」
「ああ。こっちこそよろしく、レティ……愛してるよ」
「私も……愛してるわ」
28スレ目 >>185
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「さらば冬、また会う日まで」
「何してるの?」
「いや、俺達の季節の終わりが、な」
「だったら……春にも侵攻しちゃう?」
「そいつはいけない事だってわかってて言ってるだろ」
「えぇ、全ての季節を占領しちゃったら皆が可哀相だもの。
さぁ春を楽しませてね○○、あなたがいるから私もいるのだから」
28スレ目 >>188
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「うーむ…やりすぎたんじゃないか」
「いいのよ、3月だからって雪がふらないなんて話はないの」
「というか何で降らせたんだ、アイス屋としては客が来ないのは痛いぞ」
「店が暇なら○○を独占できると思ったから、それじゃいけない?」
「……顔真っ赤だぞ」
「……お互い様よ」
28スレ目 >>296
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「やれやれ、1日だけの奇跡だと思ったのに、まさか今日も降るとは」
「あら、雪は嫌いかしら?」
「いや、ただ驚いてるだけ。大好きだよ、雪も、そしてレティもな」
「ふふ、ありがと。私も大好きよ、あなた♪」
28スレ目 >>307
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「……」(客が来ないのでいくらか不機嫌)
「……」(なぜかご機嫌で○○に抱き付いている)
「……いやレティ、売り上げがだな」
「私とどっちが大事なの?」
「ぐっ……いや、でもな。
俺だって抑えてるんだから少しは抑えてくれてもだな」
「前にも言ったはずよ、抑えないでって、私をどこまでも求めてって」
「……あぁもう、かなわんなぁ」
28スレ目 >>313
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「さて、レティさんや」
「何かしら?」
「勝負しようとは言った、あぁ言ったさ」
「えぇ、言ったわね」
「だからといって何で俺の名前でALL999なんですかね、何時の間にって感じですよ
ていうか自分と戦ってるみたいであれなんですけどいやむしろなんでジール?」
「ほら私、雪女扱いじゃない。それじゃあ○○は雪男で、みたいな」
「……なんか自分が好みでベニシャクトリにしたのが微妙になってしまうじゃないか。
俺もユキでレティってつけてやればよかったのか?」
「あら、それは駄目よ」
「む?」
「現実の私以外愛されてるみたいで嫌だわ」
「……はぁっ、まったくかなわんなぁ」
(編者注:モンスターファームの話題から)
28スレ目 >>378
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急激な冷え込みで風邪をひいた俺を尻目にウキウキしてるレティに怒りを覚えたので押し倒してみた
「それで、なんで私が押し倒されてるのかしら?」
『風邪引いた責任を取れ…花粉症もあいまってただでさえ鼻が大変な事になってたんだぞ…!うぎぎ、頭痛い』
「あら?風邪引いたの?…仕方がないわね」
あれ?これってこのまま看病イベントに発展するんじゃね?
28スレ目 >>539
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「んーーー春に桜と雪が降るのも風流ね」
「確かに中々見ない光景だが・・・・・・」
白と桃色の粒が風の行くままに幻想郷を流れていく光景。
桜吹雪とはまさにこういう事を言うのかもしれないな。
「ん?何か問題でも?」
「いやお花見来る約束は果たしたけどさ、これじゃ他の奴らお花見できないんじゃないか」
俺はまぁ寒さには強いからそんなに問題は無い。
しかし花見というにはいくらなんでもな天候である、主に雪。
「いいのよ、私達にはこれで」
そう言って桜の木に寄りかかりはいっと杯を渡してくる。
まぁ、冬のカップルにはあり、なのだろうか。
というか絶対巫女とか黒白とか来るよな、絶対退治しにくるよなあいつら。
「だってこれで二人きりで花見が出来るんだもの。ね?」
「・・・・・・そんな事だろうと思ったが・・・・・・まぁ、いいか」
少しだけお互いに赤くなりながらだが乾杯をする。
桜よ、本日は苦労をかけるが頑張ってくれよ。
28スレ目 >>735
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「んふふふー恋愛の恨みは恐ろしいのよ」
「もう何言っても無意味な予感なのでノーコメントだ」
店の前で仁王立ちするレティに溜息をつく。
ちなみに二人とも頬や腕に絆創膏とかついてたりする。
昨日の花見で巫女とか黒白とかに二人がかりでぼこられたからである。
と、いうわけで本日はその恨みも兼ねてレティが寒気を弄っているわけである。
「ふふふ、今年は例年に比べて寒気が残ってるおかげで頑張れそうね。
今度こそ少しくらいはあの二人をぎゃふんと言わせないとね」
「協力はするけどさ、無理はしないでくれよ?今は冬じゃないんだから」
もしも、は無いとは思う。その辺はあの二人も心得ているはずだ。
それでも心配するのは惚れた弱みなのだろうなぁ・・・
「大丈夫、○○がいてくれるから」
「・・・・・・かなわんなぁ」
とりあえず店が再開できるのはまだまだ先そうである。
28スレ目 >>759
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「……怒ってる……よね」
『あら、そう見える?』
その顔を見て怒り以外のどのような感情を抱いていると思えばいいのか。
まぁそれは横に置いておく事とする。今回の件で言えば100%俺が悪いわけだし。
「忙しかったとは言え、1ヶ月もろくにいっしょにいられなくて……悪かった、本当にすまん」
『そんな謝罪の言葉で、私の気持ちが晴れると思ってたの?』
「いや、思ってない。だからこそ……どうして欲しいかを聞きたい。何でも言う通りにするから」
『……本当に、何でもするのね?』
そう言うと彼女はゆっくりとこちらに歩み寄り、そして俺に抱きついてきた。
ここしばらく味わってなかったあたたかさと幸福感が、彼女から伝わって来る。
『それじゃ……私の事を愛して。これまでよりももっと深く、もっと強く、私が溶けてしまうくらい』
「……分かった、誓うよ。どんな時でも、お前の事を愛し続けてみせる」
『約束だからね』
「ああ、約束だ」
やーっと時間が取れるようになった…
ここへの書き込み自体なら、ホワイトデー以降多分ないんだよな…ごめんね、ごめんね
文中でキャラ名書いてないけど伝わるはず、と言うかここで伝える
(すぅー…)
レティー!! 俺だー!! 愛してるぞー!!
29スレ目 >>230
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「最近自分の旦那や彼氏に髪を梳かせたり拭かせたりするのが流行らしいわ」
「毎度思うんだがどこで仕入れてくるんだそんな情報」
朝から何を言うのかと思えば櫛を渡されこれである。
そして情報元は乙女井戸端会議からだそうだ、気にしたら負けのようだ。
座っているレティの背後に周りそっと髪を撫でる。
「……綺麗だ」
偽り無き無意識の言葉に彼女は少しだけこちらを振り向きありがと、と小さく返した。
その表情は少しだけ朱に染まっているのは気のせいではあるまい。
そんな反応をされるとうなじとかまで意識してしまいその、なんだ、やり辛い。
雑念を振り払うべく丁寧に丁寧に彼女の寝癖を直していく。
元々そんなについていない寝癖は見る見る内に普段の彼女の髪へと戻っていく。
「……いいわね、こういうの」
「いいのか?」
「うん、とっても大事にされてるのがわかる。愛されているのが、わかる」
「……そうか」
終わり、と言わんばかりに最後に彼女の頭を撫でる。
このままいくと朝飯は遅れるしアイス屋の開店時間も遅れる。
「ねぇ、時々頼んでもいいわよね?」
肩口にレティが見つめてくる。
満足げであり、しかしさらに求めているようなその瞳に逆らう術を俺は知らない。
まったく、かなわんなぁ……
29スレ目 >>339
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「○○ってこういうの駄目だったのね」
「あーすまない、こういう経験はなかったんだ」
八雲紫とレミリア・スカーレット企画のダンスパーティに半ば強制的に紅魔館に拉致られた結果、
どうしょうもなく相性が悪いというか、やったことないからどうにもならないというか。
あっちの世界じゃダンスの経験する機会なんて早々無いと思うしな。
部屋の隅にある休憩用として用意された椅子にどっかりと座りこむ。
隣にレティが上品に座った。
……ふぅ、平常心、平常心。
「ふふふっ、まだ慣れない?」
「どうしても少し緊張してしまうというか見惚れてしまうというか……」
今日のレティは綺麗な白のドレスを身に纏っている。
そりゃあダンスパーティともなればおめかしは基本中の基本よ(八雲紫談)とのことで
急遽俺もタキシードを用意してこのパーティに臨んだわけである。
まぁ結果は散々ではあるのだが。
と、それよりも彼女の事だ。
その、なんだ、普段とは違った姿を見るとどうしても違った魅力を見せつけられたようで困る。
簡単にいえばあぁ彼女はやっぱり綺麗なんだと。惚れ直してしまったのである。
「私だって凛々しいあなたに惚れ直したわよ?」
「む、むぅ……かなわんなぁ……」
何もかもお見通しというわけで、彼女には一生かなわん気がする。
すっとレティが俺の前に立ち、手を差し出してきた。
「さ、行きましょ。私達以外にだって踊れないのはいるわよ。
会場までのエスコートはあなたの仕事、ダンスのエスコートは私の仕事、それでいいでしょ?」
「…………こんな俺でいいならば、どこまでもお供しますよお嬢さん」
彼女の手を取り、立ち上がる。
彼女の笑顔でまた少しドキリとさせられた、反則だろ、本当に……
29スレ目 >>663
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レティ「熱いわ○○(ぎゅ~~~)」
○○「わわ、レティさん・・・ひんやり~」
レティ「キモチイイ?」
○○「え、ええ(む、、胸があたっている)」
29スレ目 >>857
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「暑いわね、色々と」
「暑いな、色々と」
そりゃこんな熱帯夜に寄り添って寝てれば暑いに決まっている。
レティもそれがわかってるはずなのに、寄りそう形を崩さない。
まぁ・・・・・・いいけどな。
「ふふふ、おやすみ○○」
「おやすみレティ、よい夢を」
29スレ目 >>997
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「ナインボール、ゲットだ」
「本当に凄いのね……でも手加減くらいしてくれてもいいじゃない」
昔取った杵柄をまさか幻想郷で披露することになろうとは。
毎度よろしく迷惑な来客ナンバー1の八雲紫が持ってきたのはあろうことかビリヤードテーブル。
最近はまってるのよねぇ、と明らかにこちらを、というか何の事かわからないレティを凹るのが見え見えだった。
とりあえずルールを八雲紫が説明をし、レティを名指し。大人げない事この上ない。
結果は言わずもがな、レティは善戦したがさすがに無理だった。
勝利に浸る八雲紫にかたき討ちと言わんばかりに勝負を挑む。
余裕の表情でその勝負を受けた八雲紫が終わってみれば驚愕に変わるのは中々面白かった。
覚えてなさいよ!と八雲紫はスキマで帰り、なぜかレティに挑まれた。
そしてまぁ必然というかなんというかな結末で目の前で家のお嬢様が膨れていた。
「したぞ?ミスショット1回」
「1回しかチャンスないじゃないよ……」
ぶーぶーと再びキューを試しに構えるレティ……ふむ。
「あぁ持ち方が違う、こうだ」
彼女の後ろに回って彼女の手の上に自分の手を置く。
あ……とレティが真っ赤になってこちらを見た。
「こうして、こう、だ!?」
……しまった。意識するとレティの髪の匂いや肌の柔らかさを感じてしまう。
結局この後真っ赤になりながらもレティは俺の教えを受けた、体勢を変えずに。
お互い真っ赤になってる状況でろくに正確に打てるはずもなく、ではあるが……
ま、まぁ……いい、のかなぁ。
30スレ目 >>350
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「と、いうわけで頭を膝においてくれないかしら」
「いきなり何だ、膝枕は嬉しい話ではあるが」
仕事が終わり、さて夕飯でもと思ったら縁側に呼ばれ、ぽんぽんと自分の膝を叩くレティ。
不図彼女の手にある細い物を見る。
あぁ、そういう事か。
「今ブームらしいな、それ」
「そういう事。久しぶりね、これ」
彼女の膝に横になる様にして頭を乗せる。
確かに最近これはご無沙汰だった、自分で処理していたからな。
レティが耳たぶを掴み、耳かきを入れてくる。
「……まるで夫婦みたいね」
「……恋人同士でも通ると思うぞ」
その後両方やった彼女が今度は私にして、というのは当然と言えば当然だった。
何が嬉しいのか彼女は終始ご機嫌に俺の膝に頭を乗せていた。
男の膝枕なんぞいいものじゃないと思うんだがなぁ……
30スレ目 >>514
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「寒くなったな一気に」
「寒くなったわね一気に」
ニコニコとこちらを見る冬のお嬢さん。
私、何もしてないわよ?と言っているようにしか見えない。
いやまぁ、雪降ってないだけマシなんだろうが。
「このままだと秋なんて無くなりそうな感じだなぁ」
「それもたまにはいいじゃない春夏冬、秋なんてありませんでした、みたいな」
どっかの神様が怒り狂いそうな事を言わない。
しかしまぁ……
「俺達の季節が早く来るのもまたいいかもな」
「そうね、はやく冬にならないかしらねぇ」
30スレ目 >>595
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「ただいま」
冬の初め、レティが帰ってきた。外は大雪。また雪かきが大変そうだ。
「おかえり」
それでも俺は彼女を抱きしめる。氷像のように冷たい体。
彼女もまた俺を抱き返す。狭まる距離、愛おしい顔がこんなに近くに。
「浮気なんてしてないわよね?」
「するわけないじゃん」
「それじゃ……証明して」
彼女はスッと瞳を閉じる。熟れた唇を重ねあう。冬すら溶かしつくすような熱い時間。
抱擁もキツく激しく相手を求めあう。
「ん……嘘じゃないみたいね」
「だから言っただろ?」
レティさんは会えない時間が多いから、冬の間凄い熱々な展開になれそうだ。
待つ甲斐があるってもんよ。
32スレ目 >>373
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最終更新:2012年03月15日 22:31