アリス2
1スレ目 >>831
コンコンと、軽くドアをノックする音
それを聞いた瞬間、俺は嬉しくなり心が舞い上がる
あの日──彼女に想いを告げた日から十日は経っただろうか
「…ありがとう…嬉しい」
顔を紅潮させ、もじもじとしながら俺の返事に答えてくれた時の彼女の様子を、忘れることなど出来はしない
ドアを開けると、会いたかった彼女─
アリス・マーガトロイドはそこにいた。大きな紙包みを重そうに抱えている
「こんにちは」微笑みがなんとも可愛らしい
「おはようアリス。って雪かよ」
「さっきから降ってたわよ。どうせ今の今まで寝てたんでしょ」
暖かそうなコートを着てはいるが、その息は限りなく白い
「ご明察。寒いせいか豪快に寝れたぜ」
「…普段通りね」
「普段通りだ」
暖炉に火を入れ、お茶の準備をする。こんな日は紅茶が一番だ
紅茶と煎餅を用意し、リビングに戻る
「ん? どうしたんだ。もう暖かいだろ?」
椅子に座って待ってはいるが、コートを着たままのアリス
「う、うん…」アリスは恥ずかしそうに答える
寒いなら構わないが、人の家で上着着用は失礼というものだ
「まさか裸なんじゃないだろうな」
「ば、莫迦っ…そんなわけないでしょ」茶化しただけで顔が真っ赤になる。なんとも楽しい
アリスは顔を赤らめながらコートに手をかける
「〆%&!!☆●бνqあwせdrftgyふじこ」思わず声にならない声を上げる
──そこにいたのはアリスでは無い(アリスだけど)1人のメイドさん
思わず見つめてしまう。
「な、何よ…変な声を出して…」俯きながら口篭もるアリス
しばらく沈黙が続く
「…どうしたんだ? 急に」
「古道具屋さんに行った時ね…外界から流れてきたという本があって…何気なく読んだの」
──それって何てエロ本?
「男の人は、メイドの服装に弱いんだ、って。あなたも外界から来たんだから、そうなのかな…と」
「こんな服売ってないし…
紅魔館のメイド達ぐらいしか着てるのいないし…作ってたの。
やっぱり変だったかしら…他の服が良かったのかな」
もしかすると、アリスの持ってきた紙包みはあんな服やこんな服では無かろうか
何の本を読んだか知らないが、セーラー服とか平気で入ってそうだ。でも可愛いだろうな
「いや、似合ってるよ。可愛い」お世辞でも何でも無く、本心からそう言った
「…嘘でも嬉しいわ」アリスはくすりと笑う
「だが、一つだけ訂正させてもらう」
「え?」
「俺が好きなのは、メイド服じゃなく…アリスだってことだ」
楽しい一日になった。
結局アリスはメイド服のままで食事を作ってくれたり、掃除をしてくれたりと
最初の恥らいはどこへやら。本物のメイド顔負けの行動だった
「そろそろ寝るかな」
「…待って」
俺が隣の部屋に行こうとすると、アリスは俺の手を引っ張った
「ここはあなたの家なんだから、あなたがこの部屋に寝ればいいでしょ」
「隣はベッド無いし狭いし不便だろ」
「……莫迦」
アリスは俺の顔をじっと見つめてくる
その大きな瞳に、吸い寄せられそうな気がした
アリスの横に座ると、アリスは誘うように目を閉じる
細い身体を抱き寄せ、優しく唇を重ねる
──もう抗えない
俺は、人形遣いに操られる意志の無い人形でしかないのか
目が覚めた時、すぐ横にはアリスがいた
「おはよう」顔を赤らめながら、やさしく語りかけてくる
「今日も寒いな」
「そうね…でも」
「でも?」
アリスは何も言わずに、体を寄せてきた。
肌が直接触れ合う暖かさ。唇の暖かさ。心の暖かさ。
幻想郷にやってきての初めての冬
彼女といる限り、寒さなど感じるはずも無い
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1スレ目 >>835
カランカラン――
アリスと二人で香霖堂の軒先をくぐると、いつもと変わらない、暇そうに読書を嗜む香霖の姿があった。
「こんにちは、霖之助さん」
「よっ。相変わらず繁盛してるねえ」
「ああ、いらっしゃい、二人とも。相変わらず仲が良さそうで何よりだ」
嫌味の無い軽口を叩き合うと、香霖は読みかけの本に栞を挟んで、アリスの方に顔を上げた。
「アリス。頼まれていたお香なら、あちらの棚の方に置いてある。
他にも何種か入っているから、見てくるといい」
「どうもありがとう。そうさせて貰うわね」
香霖が指した棚の方に歩き出したアリスの後を、上海人形と蓬莱人形がふわふわとついて行く。
当面何の用事も無い俺は、ぶらぶらと辺りの商品を物色してみる事にした。
外の世界から流れ着いた拾い物を取り扱っていると言うだけあって、陳列されている品々にはまるで統一感が無く、
また、比較的最近まであちら側に居た俺にとって、見覚えのある物も少なくなかった。
「そう言えば、この間買ってくれた物はどうだった?」
アリスの姿が棚の奥に消えたところで、香霖がこちらの方に向きを直して訊いてきた。
「どっちの事?」
「両方だ。参考までに、感想を聞かせて欲しい」
最近この店で行った、二度の買い物を思い返す。
「そうだな。……まず、三日前の香水は、すごく喜んでくれた」
外の世界に居た頃はまず手に取る事の無かった、洒落た小瓶に詰められたラベンダーの香水。
あちらにおいてはありふれた量産品ではあったが、この幻想郷ではあれだけ精緻な作りの香水は見受けられないだろう。
プレゼントした時のアリスの喜びようは、しばらく忘れられそうに無い。
「泣くほど喜んでくれるとは、思わなかったな……」
「喜ばしい話じゃないか。それだけ君から贈られた、という事が嬉しかったんだろう」
「言ってくれるね」
もちろん悪い気はしなかった。
贈った品物はいつか磨耗して無くなってしまうが、それにまつわる思い出は、当事者である俺たちが見失わない限り、無くなる事は決して無い。
こうして砂粒のような幸せを少しずつ積み上げながら、絆というのは強くなっていくものなのだろう。
「それはそうと、僕としては、秋のアレの方が気になっていたのだが……」
香霖の催促に、苦い思い出が甦る。
「そうだな。……あの秋のバイキング衣装は、すごく怒られた」
外の世界に居た頃はまず手に取る事の無かった、海の漢たちの香りにあふれた白夜の戦士の衣装。
あちらにおいては教科書でしか見られない希少品ではあったが、この幻想郷でもあれだけ豪放な作りの衣装は見受けられないだろう。
アレを着て、夜中に枕元に立った時のアリスの悲鳴は、しばらく忘れられそうに無い。
「泣くほど嫌がられるとは、思わなかったな……」
「痛ましい話じゃないか。それだけ君がアレを着た、という事が受け入れ難かったんだろう」
「言ってくれるね」
もちろん気分を害した。
着た衣装はアリスに燃やされて無くなってしまったが、それにまつわる悪夢は、当事者である俺たちが払拭しない限り、無くなる事は決して無い。
こうして泥水のような不幸を少しずつ啜りながら、絆というのは脆くなっていくものなのだろう。
カランカラン――
香霖とのメランコリーなアホ会話のちょうど切れ目に、来客を伝える鐘の音が割って入った。
見慣れた紅白が、ここが我が家と言わんばかりの気楽さで軒先をくぐって来る。
「ふう、今日は先客万来だな。全員代金を払ってくれる優良な客なら万々歳なんだが」
香霖が苦笑を漏らす。ちなみに俺とアリスは、いつも代金はしっかり払っている。
「こんにちは。――あら、珍しい顔ね。アリスも一緒?」
「ああ、こんにちは、霊夢。アリスは奥の方で現在物色中」
聞かれたので答えたが、別に霊夢はアリスに用がある訳でもなく、「ふーん」と一言返すと、目当ての品の物色にかかった。
これは彼女の気質なので、いちいち気にするようなものでもない。やれやれといった表情の香霖と、苦笑を交わした。
「ん、何これ? えっと……『ぽっきー』?」
霊夢の物珍しそうな声にそちらを向いてみると、彼女の手に、見覚えのある小さな紙の箱が握られていた。
「ああ、それは外の世界のチョコレート菓子だ。しかしまあ、そんな物まで流れてくるものなのか……」
「この前、段ボールの箱に詰められて転がっていたんだ。よければ少し摘まむかい?」
「おいおい」
幻想郷に流れてくるものの節操の無さと、躊躇無く売り物を献上する香霖と合わせて二重に驚いた。
しかしまあ、せっかくタダでくれると言うものを拒む理由も無い。外の駄菓子というのも久しぶりだ。
買い物を終えたアリスも交えて、何となくお茶の時間となった。
「それにしても、どれもこれも同じような形で面白みが無いわね。外の世界の食べ物ってのは、みんなこうなの?」
みんなでポリポリとポッキーを摘まみながら駄弁っていると、ふとアリスがそんな事を言い出した。
「いや、人の手がかかった料理とかなら、幻想郷と大した違いは無いよ。
ただ、この手の嗜好品は機械で量産されるから、同じ形にしかならないんだ」
そう説明したが、『機械で量産する』という絵図がピンと来ないらしく、皆一様に首をかしげていた。
まあ、機械による大量生産ってのは、この幻想郷から最も遠い景観だろうし無理も無いか。
「でも、何でわざわざこんな棒切れにしちゃうのかしらね。もっと大きな塊にすれば手っ取り早いでしょうに」
霊夢の言う事もまあ分からなくもないが、これだけの量のチョコとクッキーを塊一つに、というのも風情に欠けると思う。
何気なく隣を見ると、アリスがポッキーの先っぽを唇に引っ掛けて、ブラブラと遊ばせていた。
こらこらはしたない、と諌めようとして……頭上で、俺にしか見えない電球が閃く。
これはハッキリ言って、チャンス!!
――俺には、恋人が出来たら是非やってみたいと、憧れていた夢があった。
「いやいや霊夢。この菓子がこんな形をしているのには、ちゃんと訳があるんだ」
チッチッ、と人差し指を振る俺に、一同揃って訝しげな視線を送ってきた。
「どう見てもただの菓子にしか見えないのだが……そんな大層な由来があるのかい?」
香霖が興味津々な様子だ。彼は、外の話題にはいつも食いつきが良い。
「ああ。これはただのお茶請けにして良いような菓子じゃない。由緒ある、正しい食べ方があるんだ」
「ほう、そんなものがあるのか……」
「よし、せっかくだから特別授業だ。外の世界の叡智の果てが一つ、とくと御覧に入れようか。
……なあアリス、その咥えたポッキー、真っすぐこっちに向けてくれないか」
「ふぁい?ほう?」
何も知らないアリスが、無防備に唇を突き出す。……満願成就はすぐそこに!
彼女の肩を掴んで、ぐいっと抱き寄せ、その唇から伸びたクッキーの部分に齧りつく。
「!?」
俺の意図を察したらしいアリスの体が一瞬強張った隙に、カリカリとビーバー並の神速でポッキーを齧り取り、
――――ぶちゅうううううぅぅぅ。
辿り着いた唇に、思いっ切り吸いついた。
「~~~~~っっ!!」
アリスが俺の背中をドンドンと叩き、人形たちが頭をポカポカ叩くが、お構いなしに唇を吸い、舌を差し込んで口内を丹念にねぶり上げる。
「~~っ、~~~っ、……っ……」
次第にアリスの表情がとろんと脱力してきた。
……いかん、我ながらやり過ぎた。軽く唇を合わせるだけで終わるつもりだったのだけど。
「おおおお~~~~~……」
霊夢が歓声を上げ、香霖の眼鏡が怪しい光を放つ。
――パシャパシャ!
いつの間にか窓の外に張り付いていた風神少女が、もの凄い勢いでカメラのシャッターを切っていた。
「ぷはっ……」
「はぁっ……」
息が続かなくなったところで、やっと唇を離した。
なお二人の唇をつなぐ糸を指で掬い取り、すっかり放心してしまった様子のアリスの口元を、ハンカチで拭ってやる。
「……と、こんなところだ」
「うわあぁ……す、凄いのね、外の世界のチョコの食べ方って……」
霊夢が目を爛々と輝かせ、香霖がトイレに駆け込んだ。
「ああ、凄いだろう。――――ちなみに、全部嘘だ」
達成感のあまりにうっかり口を滑らせた瞬間、
ずぼっ!ずぼぼっ!
上海人形と蓬莱人形が俺の鼻の穴にポッキーを3本ずつ突き込み、
べきべきべきべきべきべきっっ。
幽鬼の如き表情を浮かべたアリスが、その上から鼻を捻じり上げた。
「ふがががが痛い痛い痛ぁい!!! 破片が、破片が!!」
粉々になったクッキーが、鼻の粘膜に刺さりまくる。何これすんげえ痛い!!!
「……人前であんな恥ずかしい真似やらかしておいて……挙句、嘘ですって?」
アリスが、俺の鼻を掴んだまま、ゆらりとおぼつかない足取りで立ち上がった。めっちゃ怖い。
般若の由来が、怒った女性の顔だという事を、唐突に思い出した。
――パシャパシャ!
「撮るな!!」
ガッシャアアアアアアアンッ!!!
「ひゃあっ」
ブン投げられた湯呑みがミサイルのような勢いで窓を枠ごと粉砕し、文が泡を食って逃げていくのが見えた。
「こ、怖えぇぇ……お~い、霊夢、助けて~~!」
離れて見ていた霊夢に助けを求める。
叫んだ拍子に、鼻からクッキーの粉が炸裂弾のごとく噴き出した。
「ぶっ!……酷い絵面ね……あー、アリス? 気持ちは分からないでもないけど、その辺にしときなさい。
このままじゃ、十分後にはこの店自体がガラクタになっちゃうわよ」
「ぐ……仕方ないわね……」
た、助かった……ありがとう霊夢!!
今度、素敵な賽銭箱に金を入れておこう、と思った。
思っただけで、実行するかはまた別の問題である。
ちなみに、香霖は結局戻って来なかった。
…………
帰りの道中、拗ねてしまったアリスに、延々と頭を下げ続ける羽目になった。
「なあ、アリス~、機嫌直してくれよ……」
「……知らない。人前であんな事してくるような破廉恥漢を許してあげるような義理は無いわよ」
取り付く島も無い。そっぽを向いたアリスの頭上で、上海人形が「あっかんべー」をしてきた。
「あのさ、全部が全部嘘だった訳じゃ無いんだよ。
……恥ずかしいから言いたくなかったんだけどさ。俺、恋人ができたらやってみたいって、ずっと憧れてたんだよ」
恥ずかしながら、本当の話だ。思わぬところで条件が揃ったので、つい調子に乗りすぎてしまった。
自分の頭の軽さに、少々の自己嫌悪を覚える。
「…………そう。仕方の無い人ね」
アリスが足を止めて、大きく息を吐いた。
そして、ごそごそと蓬莱人形がぶら下げた買い物かごに手を突っ込み、
「許してあげる。その代わり……やり直し」
そう言って、取り出したポッキーを一本掲げて見せた。
「あんな無理矢理な不意打ちじゃなくて、ちゃんとした方法でやり直し。それで許してあげるわ」
「……いいの?」
「……うん」
アリスは少し恥ずかしそうに頷くと、咥えたポッキーをこちらに掲げ、そっと瞳を閉じた。
……まったく、ありがたい恋人を持ったものだ。
大好きな彼女の柔らかな髪を手で軽く梳き、腰にもう片方の手を回して抱き寄せる。
そして、差し出されたクッキー生地をそっと唇で挟む。
ゆっくりと、ゆっくりと、二人の唇が近づき……
――――ちゅっ。
触れ合うだけの、軽いキス。
二人同時に目を開けて、どちらからとも無く、くすりと笑いが漏れた。
「……どうかな」
「ふふ、結構ドキドキするかも。たまにはこういうのもいいわね」
そう言って、アリスが俺の胸元に頭をぽすっ、と乗せた。何とも可愛らしい照れ隠しだ。
大切な彼女のあたたかな体をしっかりと抱きしめ、頭を柔らかく撫でつける。
――パシャパシャ!
「だから、撮るな!!」
「ひっっ」
人形たちから放たれた鮮やかなレーザーが、いつからか上空を漂っていた出歯亀天狗をこんがりウェルダンに焼き上げた。
後日、文々。新聞が空前の発行部数を記録し、
紅魔館の鼻血メイドが大人買いをし、
ヴワルの引き篭もり魔女が珍しく外出し、
満月の夜には息を荒げた半人半獣が訪れ、
しばらく香霖堂はかつて無い賑わいを見せたと言う……
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2スレ目 >>96
初めて彼女に逢ったのは彼女の家の近く。外界から来たばかりで森で迷い、疲れきって動けない時だった。
彼女曰く、「捨てて置いても良かったけど、上海と蓬莱がどうしてもと言うから助けたの。
もう半月位誰とも会話してなかったからちょうど良かったから」らしい。
それ以降、人形を使う魔法使いアリス。彼女の人形を作る助手兼魔法実験の手伝い(たまに的)買い出し係、
上海と蓬莱の遊び相手と移動手段等をしている。
因みに、最初の頃は魔理沙と霊夢に「どうやって作った人形だ?」とか
「本当は脅されてるんでしょ?」とか言われた。
そして今日、自分はアリスに自製の服を一着プレゼントをした。
コンコン…
自分の部屋にノックが響く。
「どうぞ」
自分は今まで無い位の緊張で返事を返すと、開いたドアから上海と蓬莱が飛び込んで来た。
「やあ二人とも、アリスはあの服は喜んでくれたかな?」
二人に話かけると二人はまた部屋を出て行ってしまう。
(気に入ってくれなかったのか?)
そう不安が過った瞬間、アリスの声が聞こえた。
「ちょ、ちょっと、押さないで蓬莱。上海は引っ張らないで。」
そして少しの沈黙の後、プレゼントした純白のドレス身を包んだアリスが姿を見せる。
「…どう言うつもり?」
「着ての通り」
「どう言う意味?」
「そのウェディングドレスをアリスにプレゼントした意味?それはそのまま」
「…これ、手製よね…」
「…そう、気に入らなかった?」
「…き、気に入るわけないじゃない!デザインはともかく、他は話にならない!裁断も縫製もヘタクソ!
もう一度、一から立体裁断を勉強しなおしたら!?才能の欠片も感じられない!
なんで人形の服は結構上手く作れるのに人間サイズはダメなのよ!まったく、生地は凄く良いのにもったいない!」
あまりの怒りっぷりとダメ出しに思わずうなだれる、ハッキリ言って死にたい位だ。
「……」
「…ま、まぁ腕はともかく貴方の気持ちは解ったわ…その気持ち、ありがたく受け取るわ…これからも宜しくね…」
「…へ?」
彼女の突然の言葉を理解出来なくて思わず声が出る。すると彼女は俯いていても解る位、真っ赤な顔で応えた。
「このプロポーズを受けるって事よっ!」
そう言ってアリスは自分に飛び込んで来る。そして自分はアリスをしっかり受け止める。
「ありがとう。アリス」
「こちらこそ。それじゃあ式までには貴方と引き合わせてくれたあの二人にもドレスを作らないとね」
そう言うアリスの視線の先には二人の人形が嬉しそうにしている。
「そうだね、けど今すぐとはいかないよ」
「なんでよ?」
三人は自分の顔を不思議そうに見る。
「それは…今からアリスにキスをするから」
「ちょっ、ちょっと待って!上海と蓬莱が…んっ…」
そう言って自分は慌てるアリスに長い長いキスをした。
こう…ツンデレってのは俺には書けんな…orz
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2スレ目 >>331
アリス=マーガトロイドはキッチンで準備に忙殺されながらも、底知れぬ幸せを感じていた
菓子の焼ける甘い香り。コトコトと煮立つスープ。
「見てなさい、ぎゃふん(死語)と言わせてあげるから」
軽快に動く包丁は、何よりの充実感か
「…どう思ってくれるかしら」後々のことを考えると思わず顔が緩む
しばしの間妄想にふけているところを、上海に頬をぺちぺちと叩かれ我に帰る
「もう、何よ! いいところだったのに!」
上海の差す方を見たその時…何かが焦げる素敵な匂い
「あぁぁぁ失敗しちゃった…」
「シャンハイ…」
アリス=マーガトロイドはキッチンで更なる忙殺に追われながらも、底知れぬ幸せを感じていた
*
「ここも結構暑いんだな…七月だし当然か」
とある日の夕刻、カレンダーを眺めながら何気につぶやく
今日の欄には、大きく赤インクで○が記されている
「今日って何の日なんだろうな」
アリスの家に招かれたのは嬉しい限りだが、半月も前にわざわざ今日を指定してきたのは腑に落ちない
何か特別な日なのは間違いなさそうだ
「そろそろ行くか。日が沈む前には着くようにしないとな」
ゆっくり来てくれとは言われたものの、弾幕力を持たない俺に日没後の外出は自殺行為に等しい
ドアをノックすると、上海人形がお出迎えに出る
「シャンハーイ」
「やあ上海、今日も可愛いね」
精巧な作りの人形はどこか不気味さを醸し出すものだが、この上海に関しては可愛らしさしか感じない
人形師としてのアリスの技術の高さを窺い知ることができる
「…ハーイ」
上海はちょっと照れたような動作で入れ、と俺に合図する。可愛いなぁもう
「あら、いらっしゃい。…待ちわびたわ」
廊下を小走りに登場は主のアリス。可愛い顔を紅潮させている、ああ可愛いなぁもう!!
俺は小さな人形のことなど忘れてアリスの顔に魅入ってしまう。俺の彼女は超アリスゥゥゥゥゥゥゥ!
廊下にまで漂ういい匂いを嗅ぎつけた途端、俺の腹は正直に何か食わせろと歌い叫ぶ
ハラヘッタ なにかくれ やさしい声よりイモが欲しい
「…腹に変な動物飼ってるんじゃないわよ」
「ご馳走が待ってると言ったのはアリスだぞ。そのために昨日から何も食ってないんだ」
「もう莫迦なんだから…まぁいいわ。ちょっと早いけどお食事タイムね、さぁ行きましょ」
「おお!? そう来なくっちゃな」
後に残されたのは、主人にも忘れ去られた小さな人形だけである
「シャンハーイ…」
─少女食事中...
ぬおおオオオオーッ、サンタ・マリーアッ! 豊潤であってなめらか。まったりしていてコクがあってそれでいて
しつこくなく…夜雀が舌の上でシャッキリポンと踊るわッ
「…」
食べることも忘れて呆けるアリス(上海含む)を尻目に、食べっぷりは土●しげるの如く解説は雁●哲の如く
俺は口を動かしつづける
やがてアリスの分まで食い尽くし、皿を置く
「ふー。ご馳走様」
「…どういたしまして」ちょっとため息交じりに返答
「美味しいよアリス。こんな美味いのは冗談抜きで初めてだ」
「本当? 良かった…朝から準備した甲斐あったかな」
*
騒がしい(俺一人が)食事も終わり、二人でソファーに隣り合って座る
「なぁ、今日って特別な日かなにかか?」
先ほどから気になっていたことを、ついに口にした
「うん…それなんだけど」
アリスはソファの隅に置いてあった包みを、俺のほうに差し出す
「これ…受け取ってくれるかしら。…今には不釣合いだけど」
包みを開け手を入れると、柔らかく暖かい感触──セーター・マフラー・帽子・靴下等の毛糸グッズ一式
「…メリー・クリスマス」
え…どういうことなんだ。真夏なのに…。俺の頭の中は?で一杯だ
「…あなたと初めて会った日が、クリスマスってこと覚えてる?」
思いがけない問いに、記憶を巡らすも、どうにも覚えてない
「ん…あの時は訳分からず必死だったからなぁ…まだ迷い込んで数日ぐらいだったし」
「今日で丁度半年なの。だから、去年は渡せなかったものを、って」
それは、半年前の忘れ物
「アリス…」
思いもかけず、涙が零れた
「ずっと一緒に…いてくれないか」
幻想郷という名の、不思議の国の人形姫は小さく、はっきりと頷く
アリス=マーガトロイドは心地のいいまどろみの中で、底知れぬ幸せを感じていた
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>>334
「ゔーっ……きちー」
昨日からずっとこんな調子だ。風邪はあまりひかない方なんだがなぁ……
原因は大体分かってる。多分、クリスマスの宴会だろう。途中から記憶無いし。
記憶が無い間の事を文に聞いて見たところ、顔真っ赤にされた挙句ガン逃げされた事から
脱ぎ系の何かをやったんだろうと思う。酒は飲んでも飲まれるな。
こんな状態じゃ永琳とこにも行けんし、動けるようになるまでは何とか乗り切るしか無いな。
元の世界なら携帯でSOSとか出せたんだがな…
…頭がボーッとしてるとホントどうでもいい事ばっかり考えるなぁ
とりあえず水でも飲んでおくか、と布団から這って出るが、立ち上がれずに床に倒れこんだ。
あー… やべー… 意識が――
死ぬならお前の胸のなかで死にたかったぜ、 アリ ス――――
* * *
目覚めると、医者特有の薬品のような臭いがした。
「目が覚めた?」
「あー…あれ? なんで?」
枕元には永琳がいた。はい、と体温計を渡される。
「貴方の恋人さんが半泣きで運んできたのよ。愛されてるわねぇ」
「そっか、アリスが…」
「貴方の家に行ったら派手に倒れてたらしいじゃないの。まぁ、宴会であれだけやればねぇ…」
脱いだのか、やっぱり俺脱いだのか。
永琳なら教えてくれるかも、と宴会の夜のことを聞こうとしたところで、アリスが部屋に入ってきた。
「おー、アリス悪いな世話かけたみたいdおわっ!」
…無言で駆け寄ってきて抱きつかれた。どうやら俺が思ってる以上に心配をかけたみたいだ。
俺の服をぎゅっと握り締めて抱きつく彼女がたまらなく愛おしかった。
俺はアリスを優しく抱き返し…たかったが、隣で永琳が=ャ=ャ=ャ=ャしてるので、頭を撫でてやるだけに留めた。
が、やっぱりアリスが可愛かったので思いっきり抱きしめてやった。 笑いたきゃ笑えよ、ちくしょうめ。
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ちょっと妄想はみ出してみた*ノノ)
リアルで風邪ひいてるので、いつも以上に文章変かも知れない
笑いたきゃ笑えよ、ちくしょうめ……ッ or―z
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>>466
病的なほどに白い廊下を歩き、目当ての部屋の前で止まる。
ドアをノックし、開けると。
「あら、久しぶり」
ベッドの上にいる少女の声。
「やあ、本当に久しぶりだね、アリス」
金髪の少女、アリスの声に答え、近くの椅子を引きずってくる。
「それじゃあ、どこから話そうかしら」
席に座ったのを合図に、彼女は話し始める。
このアリスという少女に目をつけたのは大体一週間くらい前か。
彼女は森の中で発見され、すぐに身柄が保護された。
だが、彼女を知る人間はいない。そして……
「……でね。魔理沙ってば『アリスがやったことに』なんて言うのよ。ひどいと思わない?」
「ふうん、かなりひどいなそれは」
今日もまた彼女の言葉を聞く。たとえそれが現実のものじゃなくても。
彼女の話は、なんともまあ信じがたいのもだった。
『幻想郷』という閉鎖空間にもともと住んでいて、そこでは空を飛ぶ巫女やら魔法使いやらが暮らしていること。
その幻想郷の中の大きな森の中で暮らしていて、近くに住んでいる人間の魔法使いとは仲が悪いこと。
そして、彼女自身は人間ではなく、魔女という種族だということ。
まさしく空想、おとぎ話のような世界だ。
だからというか、彼女の現在いる場所は仕方がないようなものだ。
白い壁、床、天井。壁には前の住人のだろうか、所々に赤茶けたシミが残っている。
……そう、いわゆる「精神病院」。
彼女自身はそれを知らないらしく、嬉々として自分の空想を語っている。
「……ねえ。聞いてる?」
「あ、すまんすまん。ついボーっとして……」
「もう、霊夢みたいねあなたって」
霊夢……ああ、話の中の巫女か。思考の隅でそんなことを思い、すぐにアリスに意識を戻す。
「本当にすまんが、さっきまでの話を聞いてなかったんで、もう一回聞かせてくれるか?」
「ふふ、ぜんぜん人の話を聞いてないところは魔理沙に似てるわね。じゃあ、もう一回話すわ」
そして、彼女の長い話がまた始まる。
アリスは他の患者とは少々違っている。
あまり騒ぎもしない、暴れたりもしない。
……いや、これは自分の先入観かもしれない。実際おとなしい患者だっている。
だがそれは結局薬で沈静されているか『カギ』……キーワードや特定の人物、物体を見たり聞いたりしないからだろう。
それにしても彼女は静か過ぎる。そこが自分を惹きつけた原因かもしれない。
「どうですか?アリスの容態は」
「ああ、どうってことないさ。今日も空想をしゃべっていたよ」
親しんだ看護士との会話。たいてい時間があまるとこうやって話している。
「で、実際どうなんだろうか?彼女の言ってることは」
「筋は通っていますし、矛盾もない。とはいえ現実には魔法とかはありませんしね」
外に出れれば作家としてやれるんじゃないですか、と苦笑を漏らした。
「そういえば、彼女の身体検査はしたのか?」
「ええ……それがですね、血液検査をしようとしても断られますし、無理矢理しようとすれば暴れます」
「え、暴れた?」
あのアリスが、ねえ。
「はい。『血は魔女にとって個人情報と同じ』とか何とか言って取らせてくれないんです」
ふむ、個人情報か。ふと思考にふける。
そういえばどこかで『魔女は契約の際に血を使うことが多い』とかあったような。
帰って調べる必要がありそうだ。
「個人情報、か……」
少しの間はこの言葉が頭の中を占めるだろう。
あのあと、家に帰ってからネット検索で調べるとかなりの量が引っかかった。
「とはいえ、これじゃなあ……」
大半が小説などの物語っぽいページだったが。
「確証にはならない、か」
デスクチェアに寄りかかる。……ふと、彼女の話が思い浮かんだ。
「あれは確か……」
その時は少なくとも冗談で検索したつもりだった。
(検索:スペルカード
「おいおい……」
だから、検索にかかったのは驚いた。それならば、と思い出せる限りの言葉を検索する。
(検索:上海人形
(検索:博麗霊夢
(検索:霧雨魔理沙
「…………」
言葉も出ない。それが自分の今の状況だろう。
彼女のおとぎ話が本当にあった。だがそれはすべてゲームの話。
……それは、偶然かもしれない。もしくは、このゲームを現実と思っているのか。
確か、彼女の名前は……
(検索:アリス
……何やってるんだ馬鹿馬鹿しい。そう都合よく……
(検索:アリス マーガトロイド
…………出た。出やがった。
その検索結果はほとんど彼女の話と重なっていた。
……いや、だからといって実際にそうであるわけが。
そう考えていた矢先に携帯電話が鳴る。発信元は……アリスのいる病院。
病院へと向かう道の途中、電話での会話を思い出していた。
それは見知った看護士からで、内容は一言。
『病院にとんでもないやつが入ってきた』。
状況は、と聞くと見ればわかるとのこと。そういうわけで車で飛ばしたわけだが……
「……なんだこれ」
着いてみれば、白い壁に大穴。そしてその中から出てこようとしているのは……
「まったく、心配したぜ。特に上海達はな」
「とかいいながら何よこの大惨事は!?」
アリスと見知らぬ相手。白黒のモノトーンの衣装で、いかにも『私は魔女』的な格好をしていた。
そういえば、彼女の話の中でそういう格好をしている相手がいた。
「アリス?それと……霧雨、魔理沙さんかい?」
「んあ?……おいアリス、あれって誰だ?」
間違いない。この特徴的な口調。あの子が魔理沙なんだろう。
「ああ、彼はよく私の話を聞いてくれる人よ。あなたのことも話したから覚えてたのね」
アリスの言葉に、頭を抱える魔理沙。
「あのなぁ。もしかしてこっちにいる間向こうの事をしゃべってたのか!?」
「だって他にすることないじゃない。それにこっちに来たときに全部しゃべらされたし」
「……せめて嘘とかつけよ」
なんともまあ自然な会話なのだろう。
なんとなく魔理沙の言いたいこともわかる。
「紫に聞いたんだが、おまえの入ってたところは本来フランとかが入るような場所なんだと。
こっち側の人間からしてみれば幻想郷なんてないに等しい存在なんだから」
フラン……?まあ、言葉からしてその子も精神異常者なんだろう。
「なんですって……?」
「とにかく。さっさと帰るぜ」
アリスの手を引き、魔理沙が歩いていく。
「あ、ちょっと……待ってくれ」
「あ?」
声をかけると魔理沙が振り向いてくれた。
……って、どうする?何でもないとも言えないし、ただ声をかけただけなんだが……
「悪いが、俺も連れていってくれないか?」
待った。何を口走ったんだ俺は。
「何でだ?」
「さあ、よくわからない。でも、彼女の話を聞いて、さらに実際にその現場を見たら行きたくなってしまうだろ?
それに、ここまで来てここに残ってたらそれこそ俺もここに入っちまう」
……何とか辻褄は合わせた、か?
「あなたがマスタースパークなんて撃つから……」
魔理沙の隣でアリスが呆れていた。
聞いたことがある。魔理沙という少女の技の中でとんでもなく高威力の魔法があると。
まさかこの目で――正確にはその跡だが――見ることができるとは。
「あー、それでだな。そういえばこんなのをやったからにはマッポさんの世話になりそうだな、と」
「マッポ?」
「警察の怖い人達だ。悪いことをした原因の人を捕まえるのが仕事」
「私は悪いことなんかやってないぜ。ただアリスを迎えに来ただけだ」
『十分悪いことやってる』
アリスと声がハモる。……本当にここに入れられるのは魔理沙のほうかもしれない。
「とにかく逃げるぞ。捕まったら終わりだ」
そう言って車のほうへ走ろうとすると。
「わかったぜ。こうなったのも縁とか何とかということで、一緒に来い。どうせ向こうまでは襲ってこないだろうし」
……警察を何だと思ってるんだろうか。いや、説明不足なのはわかるが。
まあ、そう言ってくれるならありがたいと彼女らについて行く。
「それで、あんた……あー、なんて名前だ?」
「ああ、言ってなかったな。俺は__だ。」
……どうせ名前を言っても消されてしまうが。
「で、__。何でアリスの話をずっと聞いてたんだ?」
「ん?何でって……」
何故と言われても……特に理由はないな。
「んー、強いて言うなら単に彼女が気に入ったから、かな」
俺の答えを聞いてアリスが固まる。
「ほう、アリスに惚れたと」
「いや、そっちじゃなくて」
それは行きすぎだろと魔理沙に言うと今度は肩を落とした。
「単純に彼女の話が面白かっただけさ。それに……」
「それに?」
「まさかゲームの世界の人物がこっちに来るだなんて、なあ」
と、二人を見る。
フィクションの世界ではよくあることだが、まさか本当に起こるとは……
「はは。まあ、よくある事だぜ?紫なんかたまにこっち来ては人をさらうから」
紫……聞いたことあるな。
「えっと、ゆかりって人は確か……」
「幻想郷のスキマ妖怪。胡散臭いし足が臭い」
「誰の足が臭いのかしら?」
別の声が聞こえ、そちらを見れば、
「どわっ!?」
生首!?
「失礼ね、誰がT○MAKよ」
「いや、誰もそんなこと言ってないぜ」
生首から体が生え、一人の少女になった。
「ご苦労様。本当は藍に行かせたかったんだけど手が開いてなくてね」
と、少女がこちらのほうに向き一言。
「で、こちらの人は?」
「ああ、__だ。こっちの世界の人間だぜ。__、こいつがさっき言ってた八雲紫だ」
魔理沙の紹介で、この子が紫だとわかったが……
「だけど、確かアリスから聞いた話だと若い女性だって……」
俺の言葉を聞いて、魔理沙は吹き出し、アリスは『まあ、そうよね』と肩をすくめる。
「おいおい、アリスから聞かなかったのか?紫は境界を操る妖怪だって。
今の姿も自分の年齢の境界をいじくってて、実際はとs」
魔理沙がひとつの単語を言い終える前に、頭だけ消えてしまった。
「今も元も若いままですわ」
何気に迫力のある台詞を放つ。……やっぱり、向こうにも禁句はあるんだな。
「紫、彼もこちら側に送ってくれないかしら?」
首から上がない状態で暴れる不気味な魔理沙を無視して話を進めるアリス。
「彼はここにいる間私の話を聞いてくれたんだけど、魔理沙が騒ぎ起こしたせいでここにいられなくなったみたいで……」
……別に「自分はやってない」と言い切れば何とかなるけど。
「やっぱり魔理沙に頼んだのは失敗だったわね」
そう言うと、首なし魔理沙が少し持ちあがる。……さっきより暴れてるが。
「じゃあ、三名様ご案内ね」
紫が手に持っている扇です、と空間をなぞるとそこから裂け目が生まれた。
「幻想郷はすべてを受け入れる……」
そして、俺に微笑んだ。
「それはそれは、残酷なことですわ」
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彼はこの後、幻想郷のいろんな人妖にあってそのたびに驚きます。
それはまたどこかで。(訳:書くのマンドクセから書かない
なんというか、もうちょっとうまく書きたかったな……
ネタを消化し切れてない感じ。
* ここまで *
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最終更新:2010年05月17日 01:17