妖夢(レス)1


───────────────────────────────────────────────────────────

白玉楼の庭で剣の鍛練をするみょんのもとに駆け寄るショタ○○。
「妖夢おねーちゃん遊んでー!」
「わあっ! あっ、危ないよ! 今は幽々子さまに遊んでもらってなさい」
「だってゆゆおねーちゃんが妖夢おねーちゃんに遊んでもらいなさいって……」
「もう。○○の世話は任せろって言ってたのに……。もう一度戻って、私は今剣の鍛練で忙しいからと言って――って、あれ?」
みょんの前でぐずりだす○○。
慌てて二刀を鞘に納め、○○をなだめようとしたがもう遅かった。
「ヒッグ…、みょんおねーちゃんはボクの事きらいなんだ……。うわーん!!」
半霊共々飛び回って大ピンチ。
みょんは膝をついて○○を抱き締める。
「ちがうよ、ちがうよ大好きだよ! おねーちゃんは○○が大好きだよ! 今は危なかったから、○○が怪我したらおねーちゃん悲しくなっちゃうからだよ!」
○○を泣き止ませようと、必死に説明するみょん。
「ヒッグ……、ほんと?」
「ほんとにほんと!」
「……じゃあ、だっこして」
みょんから離れ、手を伸ばす○○。
涙を流した為に、頬が上気して○○の顔は桃のようだった。
その愛らしさに心をうたれたみょんは、
「もぅ、仕様がない子ですね。ほら、おいで……」
微笑みながら○○を抱き上げ、頬擦りをして自室に連れていった。

14スレ目 >>300
───────────────────────────────────────────────────────────

「あら妖夢、半霊は?」
「最近勝手にどこかへ行くんです」
「どうしたのかしら? あら?」
「あんなところに、まったく」
「邪魔しちゃダメよ、どうやら春が来たみたい」
「傍から見たら人魂が二つくっ付いてるようにしか……

14スレ目 >>985
───────────────────────────────────────────────────────────
「お肉?」
「要らん」
「お野菜?」
「食べたくない」
「魚?」
「川魚は飽きた」
「じゃあ、何が食べたいっていうの!?」
「ふふふ……それはもちろん、君こと妖夢さあー!!」
「きゃー♪ もう大好きー♪」
「よせやいくっつくなよぉ♪ みんな見てるだろぉ♪」
「だーめ♪ 私はいつでもあなたと一緒にいたの♪」
「んもうわがままな子だなぁ♪ でもそんな所が大好きさぁー!」
「キャー! かっこいー!!」

ガラッ
「ご飯まだー?」
「あ、すぐ作りますからもう少し待っててくださいねー」
「妖夢さん、ちょっとそこのジャガイモとってください」

15スレ目 >>363
───────────────────────────────────────────────────────────

「わ、私は別にあなたのことなんて!!」
「口ではそういってても半霊は正直だな。ん~、ひんやり~」
「そ、それは……!!」

15スレ目 >>851
───────────────────────────────────────────────────────────

887  :種族:名無し 多様性:高:2008/05/23(金) 15:04:04 ID:Zo0wpXHM0
    ふと思いついたが咲夜さん妖夢鈴仙とかの従者系の子と恋仲になったあとで
    その上司も○○を気に入って「○○をよこしなさい」とかなったらどうなるかしら。
    涙をのんで○○を譲るか敬愛する上司に刃を向けるか二人で逃げるか。
    二人で心中しかねないのが妖夢。

905  :種族:名無し 多様性:高:2008/05/24(土) 01:02:14 ID:xqZNcKxU0
    >>887
    「ここなら丁度いいか?」
    「うん、人目にはつかないし身体もすぐ土に還ってくれるでしょう」
    「・・・自分が食われたり腐ったりするのはあんま想像したくないなあ」
    「生きる為には食べなくてはなんてありふれた言葉ですけどね」
    「どうせ死ぬなら、な 何かの糧になるって考えた方が少しは気楽か」
    「・・・・・・すみません」
    「・・・謝るのはこっちだよ 真正面から断る勇気も逃げて忘れる潔さもなかったのは俺だ。
    それよりさ、そろそろ頼む。 惚れた女に泣き顔は見せたくないんだ」
    「――― 本当にごめんなさい、私の我が儘を聞いてくれてありがとう。 それから、ずっと愛しています」
    風を斬るような音だけが飛び込んできた。痛く、ないな
    俺もずっと愛してるよ。多分すぐ会えるだろうけど 待ってるから

    「それで死んだのね、まるっきり愛憎劇だわ」
    「「はい・・・」」
    「私から逃げたのもよりによって心中を選んだのも怒ってるわよ?でも」
    「「はい・・・」」
    「近場なら引き寄せられて戻ってきちゃうって、考えが回らなかったのかしら」
    「「はい・・・」」

15スレ目 >>887>>905
───────────────────────────────────────────────────────────

「今日はどこのお店に行っても男女が抱き合っている・・・
いったい今日は何の日だというのですか!!
もしかして・・・今日は男女が抱き合う何かのイベントなのですかそうですかっ!?」

「○○さん!里にお使いに行ったら男女が抱き合う日のイベントがry」
「ははは妖夢、春はもう終わったよ、もうすぐ梅雨だ」
「違うんです!本当に男女が抱き合うイベントが!」
「それで頼まれたお使いは出来たのかい?」
「え、あ・・・その・・・イベントでお店が営業中なのに入れなくて」
「いけない娘だね妖夢は、お使い一つもろくに出来ないのかい」
「ひゃぁぁ!?○、 ○○さんっ?ななななにを」
「お使いできなかった御仕置きだよ妖夢」
「んっ、ぁんっ、だ、だめですよぅ、そ、そんなところ」

16スレ目 >>413
───────────────────────────────────────────────────────────

ピ カ ッ !
妖夢「きゃあ!」
○○「うおっ!今のは結構でかかったな……ん?」
   「妖夢…雷苦手か??」
妖夢「べっ、別に苦手というほどでは……」
○○「苦手なんだろ??無理に隠さなくってもいいって!」
妖夢「はい……」
○○「俺も、昔母さんから『雷様が臍を取りに来るわよ~』って脅かされて、
    小さいときには腹を抱えて丸まって寝てたからなぁ~」
妖夢「……///」
○○「何赤くなってんだ??まさか、妖夢は今でもそうやって寝てるとか~??」
妖夢「//////……し、仕方ないじゃないですかああぁぁぁ!怖いものは怖いんですからっ!!」
○○「ちょっ!わかった!わかったからとりあえず刀を納めてくれ!!」
妖夢「あっ…!すみません……、それで…あの……その……」
○○「??」
妖夢「えぇと……怖いので…その……○○さんの隣で…寝ても…いいですか……?」
○○「別にかまわないけど…」
妖夢「あ、ありがとうございますっ!」

雷は一晩中鳴り続き、妖夢は○○の腕にしがみついて寝たらしい

18スレ目 >>116
───────────────────────────────────────────────────────────

 で、まあ妖夢とホラー映画見てたんだけど。


 障子の和紙にほとばしった血潮を見た時には既に遅かったのだろう。
 男は何者かの気配を感じ取り、闇中に目をこらすも、廃屋に降りた夜の帳に人工の灯りの介在する由はなかった。
 混乱する脳裏に、かすかに軋む階段の音が過ぎる。
 振り返るとそこには――――

    (画面の赤転と絶叫)

妖夢「わーーーーーーー! ひゃーーーーーーーっ!! わーーーーーーーーーっ!!!」
○○「俺なんも見てない!! 俺なーーんも見てなーーいよーーーーー!!」

 結局俺も妖夢と一緒に居間から転げるように逃げ出した。
 十分間は互いに抱きしめあって怖さを押し殺してた。
 ほどなくして素面にもどった妖夢にしばかれた。

18スレ目 >>812
───────────────────────────────────────────────────────────

電車から降りて、夜道を歩く。
今日は気温が低く、パーカーの上にジャケットを羽織っていても寒いと感じる。
このままじゃ風邪をひくと思い、早足で家に向かった。

俺の家は駅から徒歩十分くらいの場所にある、マンションの一室だ。
そのマンションは防犯設備に優れていて、まだ犯罪が起こったという話は聞いたことが無い。
部屋も広く、一人暮らしなら十分なくらいだ。

そんな家の前まで来たときに、玄関のライトがついていることに気がついた。
朝に消していったはずだが、消し忘れていたのかと思い、気にせずにドアを開けた。

玄関に入り靴を脱いでいると、中から大きな物音が聞こえた。
突然の事に驚いて、玄関においてあった置物に手がぶつかってしまった。
置物が落ちて、さっきと同じ様な物音がする。

ぱたぱたと何者かが足音を立てて、近づいて来た。
慌てて逃げようとしたが、その前に中から人影が現れた。
出てきたのは、きれいな銀髪の少女だった。
俺は三年位前に幻想郷という場所に行った事がある。
数ヶ月で元の世界に返ってきたが、彼女はそこで従者をやっていた少女だった。

「おかえりなさい。ご飯できてますよ」

こっちの世界にいないはずの妖夢に俺はただ混乱するしかなかった。


20スレ目 >>514
───────────────────────────────────────────────────────────

こんばんわ、妖夢ちゃん もう寝ちゃったかな?
一足早いクリスマスの夜を楽しもうよ!
え? クリスマスが何か知ってるけど……何かしたことが一度もないって?
それは勿体無いよ! 折角だから何かしなくちゃ!
……ってことで、妖夢ちゃんご飯食べようよ!
ミスティーフライドチキンにミノリコサマポテト! もちろんケーキもあるからね!
嬉しそうだね妖夢ちゃん 喜んでもらえて僕も嬉しいよ じゃあ幽々子様呼んできてもらおうかな
え? 幽々子様は一人でマヨヒガに行ってる? う~ん……仕方ないから二人きりで過ごそうよ
シャンパン開けるね! はしゃいじゃダメだよ妖夢ちゃん、気持ちはわかるけどね!
美味しいねフライドチキンミノリコサマポテトはホクホクだね妖夢ちゃんシャンパンも美味しいね
ケーキが食べたい? じゃあ蝋燭に火を付けて、きよしこの夜を歌おうね!
じゃあ火を消そうか! 消していいよ妖夢ちゃん!
わーパチパチパチ! メリークリスマスっ だよ妖夢ちゃん
うん、可愛いね妖夢ちゃん 楽しい? 僕も楽しいよ!
これからもずっと一緒にいようね妖夢ちゃん!

え? 後片付け? 僕も一緒に手伝ってあげるよ妖夢ちゃん
今夜は僕がぎゅって抱きしめてあげるから、暖かい夜になると思うよ妖夢ちゃん

22スレ目 >>104
───────────────────────────────────────────────────────────

幽々子のお使いで博麗神社まで行って、用件を済ませて帰宅する妖夢。
そして神社の階段の下に、これから参拝しようとする○○の姿を見る。
仕事を終えた帰り道、想い人の姿を見つけて自然と駆け足になり○○の下へ。
しかし○○まで後数メートルというところ、バランスを崩して石段から落下。
一瞬後に予想される衝撃に思わず目を瞑る妖夢、しかし感じたのは冷たい地面ではなく優しく暖かい感触。
おそるおそる目を開くと、なんと○○が寸でのところで抱き止めていた。
間近に感じる想い人の体温と息遣いに妖夢気が気でなく、混乱。
そして○○も突然調子がおかしくなった妖夢に困惑、暫しの間密着状態。
数分後、文のシャッターを切る音で我に帰る妖夢。
天狗もかくやという勢いで帰宅。
その晩の白玉楼では顔を真っ赤にして枕に埋めて足をバタバタさせる妖夢の姿とそれを見てニヤニヤする幽々子の姿が見れましたとさ。


一方その頃、文は現像した写真を見て妖夢に嫉妬の炎を燃やしていた。


22スレ目 >>311
───────────────────────────────────────────────────────────

「すみません、あともう一杯いただけますか?」
「スマン妖夢、これで炊いたご飯全部だ」
「はい、分かりました。これだけで我慢します」
目の前で繰り広げられる大食い大会に幽々子は呆気にとられていた。
普段はこちらが食べすぎだと咎められるのに最近は自分が妖夢に対して食べすぎだと注意をしている。
不審に思った幽々子は食後の水飴をちゅっちゅっと舐める妖夢を部屋に残して後片付けをする○○に話しかけた。
「○○、最近妖夢がおかしくないかしら?この間もかっぱ巻き食べながら庭の手入れをしていたし」
「あぁ、誰にも言わないと約束してくれるのなら話しますが……」
○○が幽々子の耳元で囁くとだんだんと歓喜の表情が浮かびついに庭に向かって叫んでしまった。
「まぁまぁ!おめでたなのに双子ですって!」
途端に庭の片隅から黒い影が空の彼方へ飛び去っていった。○○は頭を抱えた。
「うむっ!めでたい!玄孫の姿が見れるとはワシは幸せ者じゃ!」
「わぁっ!?妖忌さんいつからそこにっ!?」
「ふふふ、妖夢の懐妊の知らせを聞いて旧作から舞い戻ったのじゃ。さぁ婿殿今日は朝まで飲み明かそうぞ!」
「それじゃとっておきのお酒の封を取りましょうか」
二人に連れられて○○は引きずられ、妖夢と共に朝までどんちゃん騒ぎに巻き込まれましたとさ

23スレ目 >>198
───────────────────────────────────────────────────────────

妖夢「合体攻撃……ですか?」
○○「いや、別に攻撃とは言っていないが」
妖夢「しかし、確かに合体攻撃に愛があれば強力無比だとは聞いています。
    聞いた話だと愛の攻撃で敵機を粉砕した奥義があるとか」
○○「あ~、あれか。
    ……まさか、やろうとはおっしゃりませんよね?」
妖夢「まっ、まさか!?あんな恥ずかしい攻撃はいくら強力とは言え、出来ませんよ!
    あなたと合体攻撃はしたいですが、流石にあれは……」

幽々「あら、残念。私は妖夢が『ラ~ブラブ』って言うところ、見てみたかったのに~」
妖夢「いきなり出て茶化さないでください、幽々子様!」

24スレ目 >>338
───────────────────────────────────────────────────────────

○○「老い…ねぇ」
妖夢「仕方ない事なのではないのですか?」
ずず……。
○○「随分と冷静にお茶を飲むね君は」
妖夢「どうせ、戻ってくるのでしょう?」
○○「お見通しってことか」
妖夢「もちろん」
ずず……。

お茶を飲みながらのんびりと過ごす。
そんな白玉楼の午後。

24スレ目 >>687
───────────────────────────────────────────────────────────

「○○さん、もう寝ちゃいましたか?」
「……色んなこと、悩んでるんですね。寝顔が苦しそうです」
「私がもっと腕を磨けば、この楼観剣で貴方の迷いだけを断ってあげられるのかもしれません」
「でもそうしたら……迷いを捨てて悟ってしまったら、貴方はお師匠様のように遠くへ行ってしまうのかもしれない。
 だからきっと、私は例えできてもそれをしないと思います」
「助けてあげられなくて、ごめんなさい……せめて、いっぱい頼ってください」
「……傍に、いてください。私を、置いて行かないでください」


25スレ目 >>416
───────────────────────────────────────────────────────────

幽「嬉しいわぁ、○○ちゃんがきてくれて」
○「いやあ時間が空いたもんで。悪いなあ突然お邪魔して」
幽「いえいえ~、来るって聞いた時、妖夢が凄く嬉しそうだったから~」
妖「ちょっ//ゆゆこさま・・変な事言わないでくださいよ!」
幽「あら、何も照れなくていいじゃない~」
○「はは・・」
幽「「それに妖夢ったら毎日ご飯のとき○○の話するのよ~」
妖「あ・・あれはただの愚痴ですからっ!本当いつも○○はデリカシーがないしで・・!」
幽「それをノロケって言うのよ~妖夢」
妖「わ・・私、お茶淹れてきますから」

幽「ところでぇ~ ○○さん?」
○「なんですか?」

幽「妖夢とはC位まではいった?」    
                       \カシャン!/


25スレ目 >>939
───────────────────────────────────────────────────────────

妖夢ちゃんを車に乗せてモールに連れていきたい
朝食は行きしなで通りかかかる喫茶店のモーニング¥350 ゆで卵ほお張る妖夢ちゃん可愛い
着くまでの間二人で大空魔術聴きながらドライブ
着いたら妖夢ちゃんへのプレゼントとして新しい鞄買ってあげる 「これが良い!」って笑顔な妖夢ちゃん可愛い
その後は俺の買い物に付き合ってもらう 新しい仮面ライダーのベルトおもしれぇ
これすごい!ってシンケンマル振り回す妖夢ちゃん可愛い でも危ないから止めようね
お昼はペッパーランチを素通りしてオムライスを食べる
店員さんに妖夢ちゃんが子供だと勘違いされて赤ちゃん用のイス出してもらってウフフ
卵柔らかい、ご飯美味しい、ジュース美味しいって素直な妖夢ちゃん可愛い
ご飯食べたらお揃いのアクセサリー買おうねって約束して天然石売ってる店でおそろいのペンダント
「お子さんどえすか?」とまた店員さんに子供と勘違いされちゃってふてくされてる妖夢ちゃん可愛い
おやつの時間にはモールを出て31でアイス食べようね妖夢ちゃん
妖夢ちゃん、妖夢ちゃん、晩御飯のこと考えてないよ 何がいいかな? え? 何でもいい?
じゃあ妖夢ちゃんの晩御飯が食べたいな! にっころがしと肉じゃが作ってね!


26スレ目 >>78
───────────────────────────────────────────────────────────

白玉楼の一室にて

妖夢「○○さん、まだ寝ないんですか?」
○○「ん、夜って何か起きてたくて…寝るのが惜しいというか」
妖夢「…ダメです…」ギュゥ
○○「ん?」
妖夢「夜更かしは、ダメ。今日はもう寝ましょう?」
○○「む~…そうするか」
妖夢「はい♪布団はもう敷いてますから」
○○「ん、寒くなってきたな…なぁ、今日は一緒に寝ようか?」
妖夢「ふえっ!?                     は、はい//」

26スレ目 >>620
───────────────────────────────────────────────────────────

貴方を初め見たのは……大体いつ頃だったでしょうか?
雑用で人里に赴いた際、うっかり転んで怪我した私に、丁重に応急処置を施して頂いたのが出会いだった筈ですよね。
その時は、人間……しかも異性の方に優しくされた事が無くて、慌てて御礼を申し上げて逃げる様に走り去ってしまいました……(常に冷静で居る事ができない私は、まだまだ未熟者ですね……)
次にお会いしたのは、やっぱり人里で、品切れしてしまった物に困って居ると

「お困りですか?」

そう声をかけて頂きましたね。
私が理由を話すと、少しの間待っていて と言い、しばらくすると品切れした物を持って

「はい、これで大丈夫かな?」

そう貴方は笑ってくれましたね、私が代休を支払おうとすると

「少量だし余ってるから良いですよ」

呆然とする私に、また困ってたら相談してね と言い残し立ち去ってしまった貴方。
……そういえば、この時になってもまだお互い名前すら知らなかったのですよね。
三度目は、確か人里付近の小道で妖怪に襲われそうになっているのを助けた時でしたね。
切り捨てられた妖怪と私を交互に見た後、助けられましたね と微笑みましたね。
その時からでしょうね、私が貴方を意識し始めたのは……
助けてくれた御礼に、と貴方の自宅招かれたれた時の私ったら見れた物では無かったですね。
体は緊張してガチガチで言葉は片言、名前は自宅に向かっている最中に伺った筈なのに思い出せない始末。
そんな私を見て、突然お招きしてごめんね と貴方は謝りましたよね。

「そ、そんな事はありません!!」

慌てて否定して、ワタワタと無意味に手を動かして……何をしてるのか分からなくなって、恥ずかしくなって出して貰った緑茶を啜りました。
キョトン としていた貴方がクスクス笑い始めた時は、本当に穴に埋まりたい気分でした。 (未だに貴方はこの時の事を話題に、私をからかいますよね)
それから幾月かの日々が過ぎて、色々な事があって……
今、貴方は私の隣に居てけれますね。


「ん? 妖夢、何を書いているんだい?」
「○○さん、いえ……日誌みたいな物です」
「へー……ん? 日誌って幽々子様に提出する日報が無かったっけ?」
「いえ、それとは違って個人的な物ですから」

へー……とまた相槌を打つ貴方、その目が嫌な色に輝くのを私の目は見逃しませんでした。

「ねぇ妖夢「見せませんよ」……まだ全部言って無いじゃないか」
「全部言われなくてもわかります」
「ちょっとだけ」
「駄目です」
「数行で良いから」
「数行と言って、貴方の読破能力と読み耽る性格から全部読むまで返さなくなるでしょう?」
「むぅ……」

自身の性格は分かっているらしく、こう言うと図星から言葉に詰まっている。

「仕方ないなぁ……幽々子様~! 妖夢が隠れて何か……」
「なっ……幽々子様を引き出すとは卑怯ですよ!!」
「妖夢、世の中には勝てば官軍と言う言葉があってね……」
「今は関係無いです!」
「むぅ……幽々子様が来ないなぁ「柔らかく無視しないで下さい!!」仕方ない、捜しに行こうか」
「な、ちょっと待って下さい○○さん!!」

本当に捜しに行こうとする貴方を追い掛け自室から飛び出す。
そんな私を見て、最初出会った時の様に優しく微笑む貴方。
頬が朱色に染まってゆくのを感じ、恥ずかしくなって貴方に突進する様に抱き着く。
私を受け止めた貴方の手が、私の髪を撫でるのを感じながら思う。

私は、今とても幸せです。


「…だからねぇ、もう毎日見せ付けられてるのよねぇ」
「はぁ……それはまたごちそうさまね」

友人である八雲 紫と共に縁側に座りお茶を啜る幽々子。
紫と言えばあの純情な妖夢がねぇ……と呆れ顔である。

「まぁ、幸せそうだから良いのだけど」
「……そうね」
「主人としては仕事は捗っているから文句は無いし、西行寺 幽々子個人としても祝福してあげたいもの」
「女としては?」
「妬ましいわ」

パルパルパルパル……とどこかの妖怪が反応しそうなオーラを放つ。

「……良い人が見つかると良いわね」
「貴女もね……」

白玉楼にため息がかける二つ零れた。


26スレ目 >>982
───────────────────────────────────────────────────────────

○○「鏡開きだな」
妖夢「ですね」
○○「木槌取ってくるよ」
妖夢「分かりました」
幽々「早速お雑煮にしましょう、妖夢」
妖夢「せめて割るまで待ってください」
幽々「大丈夫よ、そのサイズでも普通にいけるわ」
妖夢「普通はいけませんから……あれ、そういえば何で鏡開きは槌で行うのでしょうか?」
幽々「それはね妖夢、古来より鏡には神が依るというでしょう?」
妖夢「はい」
幽々「そこに刃物を入れて切ってしまうと“神様との縁を切ってしまう”ということになる訳ね」
妖夢「成る程……あれ、待ってください、え?」
幽々「?」
妖夢「つまり○○さんがこれを槌で割れば神との縁が結ばれ……!? あの山の神共に○○さんを明け渡すことに……!!」
幽々「妖夢、ちょっと落ち着いて」
妖夢「幽々子様! 私、○○さんは絶対に譲りません!!」
幽々「そうね。あなたと○○との愛は永遠ね。未来永劫、完全不滅よ。だから落ち着い――」
妖夢「うわぁぁぁーー!!」

○○「妖夢、木槌見つけ……ってあれーーーっ!? 今割ろうとしていた鏡餅が目の前で細切れにーー!!?」
妖夢「○○さん!!」
○○「ひゃい!?」
妖夢「私たち愛し合ってますよね!!」
○○「うんそうだね、俺たち愛し合ってますよ? もう妖夢しか見えませんよ? だから是非とも白楼剣を納刀していただきたい所存でございます」
妖夢「駄目です! 抱きます!!」
○○「ちょ、まて! とても嬉しいのだがTPOをわきまえてあと白楼剣本当にしまって、おふぅ、刀冷たい! 妖夢あったかい! 何があったんですか幽々子様!?」
幽々「あらあら」
○○「ちょ、困ったように言われましても困るですがうわ妖夢大胆!」


27スレ目 >>662
───────────────────────────────────────────────────────────

~耳かき  妖夢の場合~
「……解せぬ」

「えっ? 急にどうしたのですか○○さん……」

 上から降ってくる妖夢の声に一抹の不安が読み取れる。
外耳に触れる耳掻きの先端が震えている。本当に心配性な子だ。
俺は頭を乗せている『それ』に少し擦り寄る。
ヒンヤリと冷気を感じ、柔らかさも申し分ない。
力を完全に抜いてしまえば、そのまま沈んでしまうのではと思うほどだ。

「あの、○○さん? 私、何か至らないことをしてしまいましたか?」

「あ、いや。妖夢の耳かきは気持ちいいよ。力加減も丁度いいし、ツボも心得ている」

「そうですか……じゃあ、なにが解せないのですか?」

 俺はまた『それ』に顔を摺り寄せる。
低反発枕のように、自然と頭が沈んでいく感じは心地よい。
しかし、男として、いや妖夢を愛する者として満足はできなかった。
俺は軽くため息をついて、妖夢を見上げる。
聡明な彼女だ。すでに俺が何を言いたいのか、わかっているだろう。

「なぜ妖夢の膝枕じゃなくて、半霊を枕に使う?」

 俺の頭を支えているのは、妖夢の滑らかな太腿ではなく半霊だった。
安定感はバツグンだが、やはり俺は妖夢の膝枕がいい。
彼女は顔を真っ赤にして、少し俯きながら呟いた。

「わ、私にも……心の準備というものが……
それに、もし緊張で手元が狂って、○○さんに怪我でもさせたら……」

 手の中にある耳かきを頻りに触り、羞恥心を和らげようとする妖夢。
俺は軽く微笑むと、問答無用と言わんばかりに彼女の太腿にダイブした。
「きゃあ」と軽い悲鳴を上げ、彼女は緊張からか固まってしまった。
そんな彼女を愛でるのもいいが、やはり続きがしたい。

「ほら、続きよろしく」

「ははは……はい!」

 俺の頬に触れる小さな掌。指先まで熱が篭っていて、ジットリと汗が滲んでいる。
耳かきの動きはより慎重に、どこかおっかなびっくりに耳の中を移動する。
少し物足りなさを感じる力加減だ。少々イジメが過ぎたかな?

「妖夢……」

「は、はい」

「……俺は妖夢が好きだ」

 ピタリと止まる耳かき。頬に添える指先が微かに震えだす。
そんなことお構い無しに、俺は話を続けた。

「俺はお前が好きだから、お前の全部をひっくるめて好きだから。
俺はたぶん……いや絶対に、お前を嫌ったりはしない。
そりゃ、意見の食い違いで喧嘩ぐらいはするだろうさ。
けど……本気でお前を嫌いになんてならない。
だから、さ。そんなに恐がんなくてもいいよ」

 言って見て結構恥ずかしかったりする。たぶん耳まで赤くなっているだろう俺の顔。
面と向かっては絶対に言えなかった。顔を背けた状態だったからよかった。
すると、上から聞こえてくる妖夢の息遣いが段々と近づいてくる。
妙に艶のある、色っぽい声。
そして俺の耳に、柔らかい何かが触れた。
二つのそれは、耳たぶを甘噛みして、最後側頭部に口付けをして去っていった。
一瞬の出来事にあっけに取られる俺。
すると、上から嬉しそうな妖夢の声が聞こえてきた。

「……ありがとうございます。私も、○○さんが大好きです」

 円滑な耳かきの動き。先ほどまでの隔たりは無くなり、どこか彼女も気分がよさそうだ。
俺は頭を乗せた『それ』に顔を擦り付ける。
石鹸の香りと、妖夢自身の香りが、妙に心地よかった。


30スレ目 >>529
───────────────────────────────────────────────────────────

○○「ようやく涼しくなってきたよなー」
よむ「そうですね、暑いのは苦手です…」
○○「へぇ、半霊いるからいつも涼しいのかと思ってたわぁ」
よむ「これはそーいうのじゃなくて…ハッ!」
○○「?」
よむ「わ、私の体温ど、どのくらいだと思いますか?」
○○「えっ、うーん、半分妖怪…ということは体温も半分…とみせかけて…?」
よむ「さ、さわ、さわってたしかみてみろ!///」(おでこをだすみょん)
○○「たしかみ…失礼」ぺと…
よむ「えふぇ~…」
ゆゆ「あら、風邪ひいたのかしら?」
よむ「わあああああ!?///」バッ!
○○「おわぅ!?」
よむ「ごめんなさぁあああい!」たたたた
ゆゆ「うふふ…妖夢がねぇ…」
○○「温かいんだな!」

30スレ目 >>545
───────────────────────────────────────────────────────────

外の世界では既に死んだものと思われてる○○
お盆に帰ってみたものの、迷わず成仏しろとか言われる始末
誤解を解こうにも白玉楼在住の身としては、どこにいるのかと問われれば「あの世」と言うほかない
仕方ないので嫁であるところの妖夢を紹介しようとしたら、半人の方が照れて半霊だけ前に出てきてしまい
ますます深まる誤解 何故か付いてきてお供えの西瓜を談笑しつつ食べてるゆゆ様

という電波が


32スレ目 >>185
───────────────────────────────────────────────────────────

年の所為か「癒しが欲しい……」なんてつぶやいたら拗ねちゃった

「その反応が癒しだ」と言ったら今度は怒って刀抜いて追いかけてきた

刀を振り下ろされる寸前に「斬られたら白玉楼に居れるかな?」なんて呟いたら泣いちゃった

涙に胸を貸して優しく髪をなでていたらいつの間にか眠っていた


そんな生活がしたい


32スレ目 >>383
───────────────────────────────────────────────────────────

「○○さん」
「ん?どうした妖夢」
「その...そろそろ私たちも...えっと...これを//((婚姻届けを取り出し」
「妖夢...//」
「いいですよね...?//」
「い、いいに決まってるじゃないか!!」
「じゃあ...これで晴れて私は○○さんの夫に...//」
「式場の準備とかもしとかなきゃな」
「はい♪
 ...これからもよろしくお願いしますね、あなた♪」

数日後
「あの、幽々子様...ご相談が...」
「なあに?妖夢」
「なぜか、私と○○という男が付き合ってるという噂が流れているのですが...
 ...私は付き合うどころか、その男の事も知らないのですが...」
「...何とぼけてるの、妖夢?
 一昨日、私の所に○○を連れて報告に来たじゃない」
 はあ...今日はあなたたちの式の日なのに何を言ってるのかしらこの子は...」
「ええっ!?」
「さあさあ、早くあなたの夫が待ってる式場に行くわよ」
「あ、後もう一つご相談が...」
「何よもう...」

「少し前から居なくなった私の半霊を知りませんか?」


32スレ目 >>794
───────────────────────────────────────────────────────────

○○「お茶入っ、妖夢寝てる?」
妖夢「起きてますよ」
○○「そ、お茶飲む?」
妖夢「いただきます」

妖夢「ふぅ」
○○「ん、仕事疲れた?」
妖夢「そんなことはないですけど、こういうのいいなって」
○○「うん?」
妖夢「好きな人にもたれて花を愛でるっていうのも。私には似合わないかもしれないけれど」
○○「俺は似合うと思ってる」
妖夢「ありがとうございます。でもそっちを拾うんですか?」
○○「その分行動で示すから問題ないよ」
妖夢「うん」


32スレ目 >>910
───────────────────────────────────────────────────────────

歌うほどには饒舌になれず。
○○は夏の曲を聞きながら、自分の想い人を思い浮かべた。
(海か…)

「妖夢、海に行かないか?」
「へっ?海、ですか?」
唐突すぎたか。でも決して水着姿が見たいからとか、そういう訳だけじゃないぞ。
しかし最近、恋人同士になれたものの、
その関係がかえって気恥ずかしく、デートなんぞにも行っておらなんだ。
「そうだよ。暖かい海に行って、ふたりきりで羽根を伸ばそうぜ」
―そして、付き合うとき以来、好きとか愛してるとか、言ってない。
女の子ってあんまり言われないと不安なものなんだろ?
「いいですね。少しだけなら、幽々子様も許してくれますよね。」
「じゃあ決定な。」

ザザーン…

本当に来てしまった。
海があたたまる昼過ぎに着いて一通り遊び、もう夕暮れだ。
人気もなく、斜めからさす太陽が、早く愛の言葉を囁けと、せっついてくるようだ。
「妖夢。」
「なんですか?」
振り向く水着姿の妖夢。俺の恋人。可愛くて愛おしくて、それだけでホロリとしてくる。
「お、俺っ、」
このタイミングで泣きそうになるなんて謎過ぎる。
「妖夢のこと…やっぱり好きだ!」
「○○さん…」
「その、告白以来そういう事言ってこなくて…でも俺妖夢のこと大好きだから、愛してるから…不安に思わないでくれ」
「…わたしも、○○さんのこと、大好きです」
微笑んで返してくれた。やっぱりこの子でよかった。

「遅いわねえ~二人共」
残された幽々子様は夕ごはんが遅れていつもの倍食べましたとさ。


真夏のsounds goodを聴いてたら書きたくなりました。


33スレ目 >>243
───────────────────────────────────────────────────────────

 庭園全体を箒で掃除する。これだけでかなりの労働になった。
季節はちょうど秋の終わり頃。綺麗な紅葉を見せていた葉が一枚、また一枚と散っていく。
植物が四季に応じて姿を変えるのは、死者達が住まう冥界でも同じらしい。

「ふう……」

 集めた落ち葉を一箇所に纏めて、手を休める。
空を見上げると、雲一つない快晴に鳥と――人魂が数体(数人?)飛んでいた。

「本当に、ここは冥界なんだなあ」

 鳥も植物も、自分の知る姿と同じで忘れそうになるけど、人魂達を見ると、
やはりここが冥界である事を思い出させられる。

 自分こと○○が冥界にある西行寺さんの屋敷――白玉楼で働き始めてから、
一ヶ月くらいが経った。最初の一週間は苦労する事が多かった。
なにせ、今までの生活と違いがある為に覚えなくてはいけない事、慣れなくてはいけない事がたくさんあった。
もっとも、自分はこの一ヶ月の間、白玉楼の雑務をしていたので覚えた事は白玉楼での仕事が殆んどだ。
中でも白玉楼に電気が無いのは予想通りとはいえ痛かった。
炊事や洗濯、はては入浴に至る家事の殆んどが手作業になる為、大変な労力になるからだ。
改めて現代の文明の豊かさを噛み締める事になった。
そんな生活も二週間を過ぎる頃には不便さを感じなくなり、三週間目には仕事の合間に休憩する余裕も作れる様になった。
その休憩の時間を自分はよく、この庭園で過ごしていた。この庭園は何度見ても飽きない美しさがあったからだ。
それどころか時間によって異なる美しさを見せて、その度にまた目を楽しませてくれる。
今では休憩時間にも、こうして庭園の掃除をしてしまうのだから、我ながら随分とこの庭園に入れ込んでいるものだ。

「……うん? どうかしたの?」

 誰かに呼ばれた気がして後ろを振り返ると、人魂が一つ、ふよふよと浮いていた。

「……妖夢さんが呼んでいる? 何か用事でもあったかな」

 自分が頭の中でスケジュール張を確認しようとすると、人魂は忙しなく動き出した。

「急いだ方がいい? 分かった、すぐに行くよ」

 手にしていた箒を掃除用具入れに戻して、自分は人魂の後を追いかけた。



「やっぱり庭園にいましたか、○○さん」

 人魂に案内された先には、雪の様な白さのショートヘアーに黒いリボンをつけた女の子が立っていた。
その女の子は白いブラウスの上に草色のベストを着て、下は草色のスカートといった一見すると外の世界にもいそうな出で立ちだ。
だが背中に太刀、腰に小太刀、さらに手で抱えられる程の大きさの人魂を付き従えてる姿を見れば、その考えが間違いである事に気付くだろう。

「妖夢さん……どうかしましたか?」

 自分が尋ね返すと、仕事の上司である魂魄妖夢さんはどこか怒った様な顔をした。

「どうかしましたか、じゃないですよ。正午には人里に買い出しに行くと言ったじゃないですか」

 そう言われて空を仰ぎ見ると、確かに太陽は真上に上っていた。

「すいません、頼まれていた仕事が思ったより早く終わったので、つい……」
「まったく……庭園を綺麗にしてくれるのはありがたいですけど、時間を守って下さい」

 どうやら妖夢さんは自分を探していたらしい。仁王立ちしていかにも怒ってます、という姿を見るに、
かなり手間をかけさせたみたいだ。もう一度、頭を下げて謝ると許してくれたのか、早く支度をする様に言われた。

それにしても……不謹慎とは分かってるけど、怒ってる妖夢さんも可愛かったなあ。


 白玉楼を出て、無縁塚、再思の道と魔法の森を抜け、人間の里へやって来た。道中、妖精や妖怪が襲って来たが、妖夢さんの活躍で怪我すること無く辿りつけた。
人間の里は読んでの字の如く、幻想郷で人間が暮らしている場所だ。一見すると江戸時代あたりの城下町を彷彿させる光景だが、
オープンテラスのカフェやクレープの屋台といったものがそれを否定していた。
道行く人も多種多様だ。里に合った着物を着ている人や自分の様に外の世界の普段着を着た人間、クラシカルなメイド服を着た女の人がいたかと思えば、
そのメイドさんに日傘をささせて歩く蝙蝠の翼を生やした女の子。遠くではハロウィンの魔女みたいなトンガリ帽子を被った女の子が歩いているかと思えば、
フランス人形を宙に浮かせている女の子と雑談していた。

ところで何でさっきから女の子ばかりなんだろう?

「これと、これと……あと他に買うものってあったかな?」

 そんな風に自分が大通りをボンヤリと眺めていると、妖夢さんがメモ見ながら次々と食材を買っていた。
意識を引き戻して、店主から食材の入った袋を受け取るとずっしりとした重みが手についた。

「大丈夫ですか? 無理なら私も持ちますよ」
「いえ、大丈夫です。これくらい軽いものですよ」

 気遣ってくれる妖夢さんを断って、買い物袋を肩にかける。本当は少し重いのだけれど、
今まで頼りっぱなしだから少しくらい良いところを見せたい。
まあ、本当は妖夢さんの方が、力が強いのは確かなんだけど。

「それにしてもずいぶんと買い込んでいますけど、宴会の予定とかありましたか?」

 両手、両肩を使って持った買い物袋はこれで四個目だ。
宴会でも無ければ、こんなに食材を買い込む理由は無いはずだ。
しかし妖夢さんは予想に反して首を横に振った。

「いえ……それ、幽々子様の一週間分の食材なんですよ」

 一瞬、冗談かと思ったけど、妖夢さんのどことなく疲れた顔を見ると本当なんだろう。

「すごい健啖家なんですね……」
「ええ、食費もバカにならないですよ」

 愚痴っぽく語っているけど、妖夢さんはどこか嬉しそうだった。
そもそも本当に嫌なら毎週、こんな重い荷物を運んで人里を行き来したりはしないだろう。

 少しだけ、羨ましく思う。あの日以来、自分は幽々子さんと顔を会わせてすらいなかった。
使用人という立場上、寝食共に別に過ごしている。だから会わないのは当然と言えば当然だけど、
仕事で幽々子さんが住む本邸に入ってもすれ違いすらしないというのはどういう事だろうか?

「嫌われてるのかな、やっぱり」
「? 誰がですか?」

 思わず出た独り言に妖夢さんが首をかしげていた。
まあ、いきなりブツブツ言い出したら不審に思うよね。

「自分が、ですよ。幽々子さんに避けられてる気がするので、嫌われてるのかな、と思って」

 なにせ初対面は最悪とはいかないまでも、好印象とはお世辞にも言えないだろう。
いずれは飽きられて捨てられるにしても、せめてその時までにはもう一回くらい幽々子さんと話くらいはしたいものだ。

「え? ○○さんは嫌われてないと思いますよ。むしろ幽々子様は一番気にしていたみたいですし」
「……はい?」

 妖夢さんが意外そうに聞き返してくるが、意外なのはこっちも同じだ。
どういうことか詳しく聞いてみると、幽々子さんは自分が勤め始めてから毎日の様に妖夢さんに、
その日の自分の仕事ぶりや生活態度とかを聞いてるらしい。なんというか、それは……。

「OJTの報告を聞く上司ですね」
「なんですか? オージェーチーって?」

 こっちの話ですよ、と適当に返しておく。
とにかく事務的なものであれ、気にかけて貰えてるのは確かなのだろう。
そう思うと、少し嬉しくなってきた。

「○○さん、いい事でもありましたか? 口元が綻んでいますけど」

 そう言われて近くにあった窓ガラスを見ると、確かに口元がにやけていた。
気をして貰えてるだけで嬉しくなるなんて、我ながら本当に単純な思考回路をしている。

「いえ、もっと頑張らないとって思っただけですよ」
「そうですか……。そうだ、○○さんも妖術の訓練をしてみませんか?」
「妖術、ですか?」

 唐突に妖夢さんは何を言い出すのだろう? 妖術、というと幽々子さんや妖夢さんが見せてくれた様な術の類だろう。
生憎と自分にそんな特別な力があるか疑わしいし、自分の家系も霊能者の類だという話も聞いたことがない。
そんな自分に妖術を使う素養なんてあるとは思えない。
その事を妖夢さんに伝えると、意外にも妖夢さんはかぶりを振った。

「大丈夫ですよ。人間でも妖術や魔法を使う人はいますし、それに幻想郷に来る人は何かしらの能力に目覚める事が多いですから」

 妖夢さんの話によると、この幻想郷は科学などの物質的な文明の代わりに、魔法や妖術といった精神的な文明が進んでいるそうだ。
その為か、魔法や妖術が使いやすい環境になっているらしい。切っ掛けがあれば、外来人でも特殊な力が使えるようになるそうだ。

「でも自分にそんな才能なんて無いですよ。だってここに来て一か月経つのに、何の力も出せてませんし……」
「そんな事ありませんよ。気づきませんでしたか? ○○さん、幽霊達と話すというのも立派な妖術なんですよ」

 そう言われて、ハッとなった。最近、仕事柄で幽霊と関わる事が多かった。
そうして仕事をこなしていく内に幽霊達とある程度、意思疎通が出来る様になっていた。
昼間、出かける前には人魂の伝言を受けられた。一月前では考えられない事だった。

「ですから、練習をすれば自分で空を飛べるぐらいにはなりますよ」

 もしそうなったら。それは楽しい想像だった。もしも妖夢さんの様に空が飛べたなら、今回みたいに付き添ってもらわなくても人里に行ける。
優雅に空の散歩なんてのもいい。何より……今以上に幽々子さんの役に立つ機会も増えるかもしれない。

「是非ともお願いします、妖夢さん」
「はい、そうと決まったら今日から始めましょう」

 ビシビシと行きますよー、と張り切る妖夢さん。願わくば、お手柔らかになります様に……。


34スレ目 >>457-459
───────────────────────────────────────────────────────────

音一つしない冥界で妖夢と抱き合って心臓の音聞かせてもらいたい
お互い無言のまましばらく心音聞かせてもらってそのあと静かに眠りたい
なんで心音は落ち着くんだろ

34スレ目 >>736
───────────────────────────────────────────────────────────

妖夢「ほら、朝ですよ!早く顔を洗ってご飯たべないと遅刻しちゃいますよ?
    ハンカチ持ちましたか?・・・ネクタイが曲がってますよ・・・。
    ・・・なるべく早く帰ってきて下さいね・・・?」

朝見送られたい(切実)

34スレ目 >>761
───────────────────────────────────────────────────────────

781 :名前が無い程度の能力:2014/01/16(木) 01:55:45 ID:0EIKvBSo0
    妖夢「・・・○○さん起きてます・・・入りますよ・・・?
        ・・・・・・もう寝てるか・・・でも、ちょっとだけ・・・
    布団ガバー
        それでは失礼して・・・・・・ああ暖かい・・・・・・やっぱりいいなぁこういうの」

782 :名前が無い程度の能力:2014/01/16(木) 11:12:53 ID:Tn0G6LFo0
    添い寝に来る嫁も中々に素敵である

783 :名前が無い程度の能力:2014/01/16(木) 19:01:50 ID:o5zYo4n60
    添い寝してくるときに、寒いだろうからと半霊を布団の外に出す妖夢を
    半霊ごと抱きしめて丸ごとあたためてあげたい

34スレ目 >>781-783
───────────────────────────────────────────────────────────

妖夢とデートして色々おごりたい
遠慮して払おうと財布だすところを宥めすかしてさらっと払いたい
あとでお礼しますねって言われて夕飯をご馳走になったりしたい

34スレ目 >>857
───────────────────────────────────────────────────────────

○○「…」ボーッ
妖夢「○○さんっ!」
○○「おわっ!よ、妖夢!?どうしたんだいったい?」
妖夢「稽古につき合ってくれる約束ほったからして何してるかと思ったら」
妖夢「どうしたんです?最近ずっとそんな調子じゃありませんか?」
○○「あー…いや…大したことじゃ…よし!稽古しよ稽古!」
妖夢「…」

○○「ハァ…」
妖夢「あっあの、○○さん?」
○○「あ…よぅむ?」
妖夢「さっ最近体の調子が優れないようなので…ま、マッサージ!でもと…」
○○「え?」
妖夢「こう見えて私、マッサージうまいんですよ!おじぃちゃんにもいつも誉められてました!」
妖夢「ささ!どうぞおふ、お布団に!」
○○「じゃ…お願いしますっと」
妖夢「じゃあ、力抜いてくださいね…」ドキドキ
妖夢「よっ…はっ…」グッグッ
妖夢「…○○さん…あの…最近元気ないですけど…何があったんですか?私…心配で…」
○○「…あー大したことじゃないよ…」
○○「…外の実家の近くにさぁ…洋菓子屋さんがあってさぁ…」
○○「そこのチーズケーキがすんげーうまかったの思い出してさぁ」
○○「懐かしくなって食べたいなぁーって、それでさぁ」
妖夢「は?」
妖夢「はぁ?」グッグッ
○○「い、痛い!妖夢痛い!」
妖夢「○○さんが元気ないと思って、すごく心配したのに」
妖夢「なんですかそれっ!?もうっ心配して損しました!!○○さんなんかもう知らない!!」
妖夢「外に帰ってケーキでもどーぞ!」プンスカ
○○「えぇ~…?」
○○「はぁ…」
○○「…」


翌日…
妖夢「ってわけだったんですよ!もうっ○○さんったら!」プンプン
幽々子「はー食べ物関係のことだったのねー」
レティ「全く人騒がせねー」
アリス「…」
妖夢「ケーキですってケーキケーキ!ケーキぐらいであーんなに落ち込んじゃってー!…言えば作ってあげるのに」ブツブツ
アリス「ねぇ妖夢…それって…」
妖夢「!ち、違いますよ!?べ、別に○○さんのこと好きとか、そういことじゃぁなくて!」アタフタ

アリス「ホームシックじゃないの…?」

幽々子「え?」
妖夢「ほ、鳳夢疾空…?」
レティ「あー故郷とか家が恋しくなるっていう?」
アリス「精神的な病気みたいなものよ。懐郷病、っていうぐらいだし」
アリス「そこまで思い悩んでたぐらいだし…相当寂しかったのね…」
妖夢「あ…!」
(外に帰ってケーキでもどーぞ!)
妖夢「あわわ私…なんてことを…!」
○○「おや、皆さんお揃いで」
幽々子「あっ○…○……なにそのカッコ?」
レティ「大荷物だね、あっ(察し」
○○「えぇ、何時までもお世話になるわけにはいきませんからね。それに故郷が恋しくなりまして」
○○「実家にもそろそろ顔を出しとかないとポチが俺の顔忘れるんで」
○○「帰らせて頂こうかと」
妖夢「」
(外に帰ってケーキでもどーぞ!)ドーゾ…ドーゾ…
妖夢「あっ…あっ…」
○○「幽々子さん、俺の部屋はキレイに片づけておきましたので」
幽々子「う、うん…」
○○「レティさんお元気で」
レティ「は、はい」
○○「アリスさんも、上海もバイバイシャンハーイ」
アリス「あー…うん」
上海「バイバイシャンハーイ」
○○「妖夢、さようなら」
妖夢「」
さようなら…サヨウナラ…サヨウナラ…
妖夢「うっ、うあっ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
妖夢「や゛だぁっ!!や゛だぁぁぁぁ!!」ジタバタ
妖夢「い゛がな゛い゛でぇっ!!」ギューッ
○○「わぁ…どうさしたのさ?」
○○「もしかして妖夢もチーズケーキ食べたいの?だったら一緒行く?」
妖夢「え゛?」
○○「…?帰省についてくる?」
妖夢「……!」
アリス「『GW』だし何時までもお世話になれないから『一旦』帰らせて頂きますって私には聞こえたけど?」
幽々子「!?」
レティ「さすがデキる女は違う……!」
妖夢「あ、行きます。ついてっていいですか?」
○○「いいよ」
妖夢「ではすいません幽々子様GWの間お暇を頂きます」
妖夢「支度してきますんで少々お待ちを!」
幽々子「お、お土産よろしくね?」
○○「お任せを」
アリス「……でも…」



アリス(わかってるのかしら、帰省に連れていくってことも連いていくってこともどういうことか…)
アリス(ま、お土産話に期待するとしますか…)


バイバイシャンハーイ


34スレ目 >>889
───────────────────────────────────────────────────────────

妖夢「さすがに夜ともなると夏でも涼しいですねぇ」
「そうだねぇ、星もよく見えるし極楽だねぇ・・・」
妖夢「ええ、ずっとこうしていたいですね・・・
    ・・・なによりも、こうして手を握ってても不快にならないのがいいですね」
「昼間じゃ暑くてこうはいかないよね・・・も、もうちょっと寄ってもいい?」
妖夢「え、ええ、はいどうぞ」
「じゃあ膝借りるね・・・あぁ極楽だ・・・」
妖夢「ふふ・・・私もこうしてるとのんびりできます・・・
    いいですね、こういうの、ずっとしてたいですよね・・・いっそもう幽霊になりませんか?」
「うん・・・まだいいかな、あと50年くらいは・・・」
妖夢「そうですか・・・じゃあこうしてゆっくり待ちますね」
「うん待っててくれるとありがたいな」
妖夢「はい、待ってますよ、ずっと」

35スレ目 >>77
───────────────────────────────────────────────────────────

妖夢「あ、もうこんな時間か・・・そろそろ布団に入りましょうか、今お布団敷きますね」
「ああ、うんありがとう・・・お腹すいたな・・・」
妖夢「え・・・でも夜食は身体によくないらしいですよ?それにすぐに食べられるような物もないですし・・・」
「うわ、本当だ・・・・・・ねぇ、ちょっとコンビニでも行かない?」
妖夢「ですから、夜食は身体に良くないと・・・」


妖夢「はぁ・・・なんだかんだで買ってしまった・・・」
「深夜にコンビニ行くとなぜか色々買いたくなるんだよね」
妖夢「・・・・・・あぁ、肉まんがおいしい・・・ところで、最近肌寒くなってきましたね」
「もう秋になるからね・・・あぁチキンおいしい」
妖夢「・・・人肌が恋しくなりますね・・・」
「そうだね・・・ああ、あんまんおいしい」
妖夢「・・・あの、恋しいですよね、人肌・・・」
「うん」
妖夢「(片手が空いてることをアピール)」
「・・・ごめん、さっきチキン食べたせいで手が油でぎとぎとなんだ」
妖夢「・・・・・・・・・もぉーー!」

35スレ目 >>161
───────────────────────────────────────────────────────────
最終更新:2018年04月15日 17:52