幽香7
新ろだ494
植物こそ、自分の憩いの場所だ。長い間そう考えていた○○が、幻想郷という常識外れに落っこちて随分と久しい。
「夜のヒマワリって、本当に綺麗ですよね」
「当たり前ね」
○○の隣に突っ立っているのは、風見幽香という年頃の女性だ。○○は男なものだから、その容姿を見て「ベリー、マッチ」と
思考しても何ら不思議ではない。
「でも、」
「でも、私の方が綺麗、なんて決まりきったことを言うのはダメ」
「そんなぁ」
心底残念そうに声をへこませる。
「私の方が素敵で、瀟洒で、永遠に美しい女性と褒めていたら喜んでいたわ」
「発想できません」
大体はこんなものだった。
風見幽香は、何でも上級の妖怪であるらしい。それでいて人間好きでもないのだから、本来は逃げ出すべきなのであろう。だが、
「ま、発想できなくとも、私があなたが好きよ」
「どうして」
「感性だけで、花を喜んで見てくれるから」
にこり、というよりはにやり、と笑う。最初こそは本気で怖いとビビッたものだが、今となっては幽香の当たり前の表情として
見ることが出来る。慣れれば美人は美人、という評価をすることだって可能だ。
「そんな、花を愛でる人は多いのでは?」
「そうね。でも、私の目の前にいるのはあなた。だから幻想郷一、素直に花が好きな男だって認識してる」
恥ずかしかった、凄く恥ずかしかった。
しかし、けして男女の関係ではない。友人の仲、と言った方が良いのかもしれない。
「あり、がとう」
「自信を持ちなさいな。お陰で、私には何もされていないのだし」
「嘘じゃないんですよね、あなたが言うから」
勿論、とばかりに頷いてくれる。こうしたやり取りも、今や日課となってしまったものだ。
「僕ぐらい、なんですよね? この花畑に出入り出来る人間なんて」
周囲を見る。
花畑といっても、生えているものはほとんどがヒマワリだ。満月に光を差し出されているヒマワリは白く
照らされていて、ヒマワリもまた例外なく月を見上げている。時折温い風が吹くせいか、それぞれのヒマワリが
さわりと揺れている。このヒマワリは海のように広がっていて、抜け出せなくなるほどの数が一帯を覆っていた。
このヒマワリの匂いが、ヒマワリの姿が、ただただ強く生え伸びているヒマワリが、○○は好きだった。
「あら、博麗霊夢や霧雨魔理沙もよ?」
「それは過去の話でしょう。弾幕ごっこ、というものを行ったんでしたっけ?」
人の里の情報によると、弾幕ごっことは「近づいてはならない楽しい遊び」とのことだ。実際に見たこともあるが、あれは
凄かった。憩いには出来そうにもなかったが、勉強を忘れるには丁度良い遊びだったものだ。
「あ、そうそう。そんなこともあったわね」
「全く忘れてないくせに」
そうして幽香は、ふふん、と誇らしく笑うのだ。見下した様子はまるでない、本当に楽しそうに。
「人間、で思い出したわ」
幽香が、「ふう」と小さく息を漏らす。
「どう? 幻想郷は慣れた?」
「あ、はい。服装とかで『何だコレ』みたいな顔もされましたが、今となっては満喫しています。ホームグラウンドなんじゃないかってぐらい」
「そう、それは、」
幽香が小さくうつむき、
「良かった……」
決して笑顔ではない。
まるで、迷子になった子供を見つけた時のような、心底安堵したような微笑だった。
「はい」
はっきりとした声で返事をした。
夜だからか、幽香の緑色の髪が鮮明に見える。けして人間ではないことを示した赤の瞳が、月の光に照らされている。口紅などついていない艶がかった唇を
見て、緊張感が爆発する。
幽香に対する感情など、数日前から決定的なものになっていた。ただ、口にしたことがないだけ。
「働く代わりに、上白沢慧音さんに部屋まで頂きましたしね。もう、一生ここで暮らしても、」
そこで、脳味噌がフラッシュバックを起こす。
幻想郷で積み上げていった思い出からはじまり、外の世界での暮らしを、自分の部屋の光景を、学習机の前に座っていたことを、学校のことを、テストに
挑んでいた時のことを、誰もが賞賛してくれたことを、疲れていた時に見つけた花のことを、こっそり花の図鑑を購入したことを、
「――い、いや、いいのかな? いいのかな?」
「え?」
何を言っているんだこいつは。そんな風にして幽香が瞬きをする。
「だって、僕には。外の世界には、僕を育ててくれた両親が」
両親のことを、思い出した。
そこで、はっと幽香が声を漏らす。
そうだ、そうなのだ。
○○はこの花畑のど真ん中にいつの間にか突っ立っていて、理解しようとする前に「うわ、綺麗だなここ!」とめちゃくちゃ喜んだ。そうしてヒマワリを
目で味わっていたところで、風見幽香が現れたのだ。けして○○を食べようともせず、襲い掛かるわけでもなく、「あら、花が好きなの?」と聞くだけで。
そうして、幽香から幻想郷のことを聞いた。簡単な感想はといえば、「やばい! 僕大丈夫かな!?」に尽きる。
――だが、帰還するのは後回しにしたのだ。勉強疲れというのもあったのかもしれない、この花畑に見惚れていたからかもしれない、旅行なんて
久々過ぎたからかもしれない。それほど、外の世界では真面目に、清純な暮らしをしていたのだ。
だから、家族ならではの思い出なんて少ない。少ないはずなのに、
「両親が、僕を待っているのに、いいんでしょうか?」
声が小さい。幽香の表情から、色が消えている。
「僕には両親がいるのに」
大袈裟に息を荒ませた。
両親は決して亡くなってなどいない、いつだって息子の帰りを待っていることだろう。
間違いない。評価の高い息子を待ち望まない両親なんて、何処にいるだろうか。
否、息子の帰りを待たない両親などいるはずがない。
「ダメだ! 今更だけれど、」
そうして、幽香が○○の肩に手を置いた。
両親よりも、はかりしれない体温が伝わってくる。
「私には分からないけれど、感じることはできるつもりよ。両親の重み」
目を逸らすことなく、○○はじいっと幽香の両目を見つめている。
幽香はまた、のんびりと口元を曲げていた。
「血の繋がりというもので、人が人を助けたり、争ったりもする。分かる、あなたの言いたいことは分かる」
そうして、軽く頷き、
「帰りたい?」
「えっ」
「帰りたい? 外の世界へ」
けして、自虐的な笑みではなかったはずである。
「僕は、」
「私は反対しないわ。あなたの意思で決めて」
考えた。人生で一番、大真面目に、首がもげてもいいぐらいに悩んだ。
だが、○○は出来なかった。まだ若かったから、幻想郷も外の世界もけして軽くはなかったから。目の前が風見幽香だったから。
「僕は、」
そうして、幽香が両目を閉じた。相変わらず、口元を歪ませたままで。
「じゃあ、幻想郷一、分かりやすい決め方をしましょう」
「え?」
幽香の人差し指と親指がくっつきあう。外の世界で言うなら「カネ」のサインだ。
「金、金、いや、丸、弾、弾幕ごっこ、ですかぁ!?」
声が上ずってしまう。
「そう、弾幕ごっこ。純粋に勝負することもあれば、賭け事前提で勝負することもある。簡単でしょ?」
「か、か、勝てるわきゃないでしょ!?」
○○はただの人間、弾の一発も出すことが出来ない。
幽香は最強クラスの妖怪、弾の数百も出せることが出来る。
鼻水が出てしまうほど、勝敗が決まりきっていた。
「はいはい。私にタッチしたらあなたは帰還できる、弾に被弾してばたんきゅーしたら○○は幻想郷に住む、簡単でしょう?」
簡単すぎる。この後の人生がどうなるのかも、ベリーイージーに予測できてしまう。
「じゃ、やるわよ」
あっという間だった。
幽香が文字通り、ふわりと「滑空」して距離を取り始めた。唖然としていた○○は、ただ見ていることしか出来ない。
「弾幕ごっこ開始ね。それじゃあ、いくわよ」
本能的に、顔を覆うように腕を交差させる。弾に当たると痛い、これは己が目でしっかり確認していることだ。
分かりやすいっちゃ分かりやすいかもしれない。キッカケがあると、人はそれに従うように生きていく――一方的だったが、幽香は弾幕ごっこという
説得力を持ち出して、○○に選択を迫ったのだ。
それは間違ってはいない、拒否権は無いけれど。
「うわわー!!」
弾って熱いのか冷たいのか、刺されるのか殴られるのか。それが分からないだけ、体が震える。幽香の前で、男の○○がガタガタする。
が、
「あ、あれ?」
しかし、いくら経過しても弾が被弾しない。はてどうしたものかと、視界をあけてみれば、
「た、弾が、」
遅い。
子供が歩く速度よりも、遥かに遥かに鈍い。しかも赤い弾は一発だけ、サイズも小石程度のもの。これならば、しゃがんでも回避できるし迂回すれば確実だ。
「ど、」
どうしてと聞く前に、分かった。分かってしまった。
だから○○は走った。弾が当たる直前に姿勢を屈め、弾の下を通過したところで幽香に走る。幽香は何をするわけでもなく、フェイントを仕掛けるような
こともせず、ただただ妖しくにやりとするだけ。○○と幽香との距離が詰まろうとも、幽香はけして体を動かそうとはしない。
両手を背中に回し、相変わらず読めない微笑を浮かばせたままで、幽香は○○を待っていた。触られるのを、明らかに意識していた。
「あ、あ、」
そうして、手を伸ばす。待っていてくれた幽香に、自分の意思というものを期待してくれた幽香に、恋を覚えられた幽香に、○○はすっと手を、
両手を、幽香の背中に回していた。
泣いているのに声が出ない。でかく、めちゃくちゃに泣き叫んでしまえば良いのに、往生際が悪いように声を抑えている。
だが、幽香は何も言わない。背中をそっとさすられた時には、みっともなく両膝が折れてしまった。
これ以上倒れないようにと、幽香は○○の頭をしっかりと抱きしめていた。後頭部が、優しく撫でられる。
「○○。私は、あなたの選択を尊重する」
ひどすぎるぐらいに、優しい声だった。
「どっちを選んでもいい。外の世界に戻っていってしまっても、あなたの涙は地面に落ちる。そうして、花が咲くから」
思う。こんな時だからこそ思う。
知り合いの顔だとか、得点争いをしていた面々だとか、親に説教されていた場面だとか、高得点を取って両親に喜ばれる瞬間だとか、最後に親に抱かれた
幼き頃だとか、そんなことを冷静に思考していた。
「あなたが幻想郷に残ったら、その時は、」
ぎゅっと幽香のお腹めがけ、○○の顔が柔らかく押し付けられる。
「その時は、私が色々なものを見せてあげる。あなたは、よく頑張ったから」
すがるようにして、○○は幽香を抱いた。
「僕は、」
もう、決まっていた。もう幼くはないのだ、自分の判断が重要視されるトシなのだ。
満月が浮かぶ夜中で、妖怪の女と男が見つめあう。男が発した言葉を聞いて、女は「そうこなくちゃ」とばかりに微笑んだ。
もう迷いなどぶっ飛ばす為に、男、○○は「幽香が好きなんだ!」と叫んだ。勿論、自らの意思で。
幽香は、「え、なにそれ!?」とばかりに顔を真っ赤にした。しかし時既に相思相愛、二人とも大笑いしてはまたしても抱きしめあった。
こうして、外の世界に一人の男が消えた。
こうして、幻想郷に一つの愛が生まれた。
あとがき
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
新ろだ615
何こいつうぜえ
いつもくっついて寝るんじゃねえようぜえ
俺が寝づらいだろうがこの馬鹿
俺は抱き枕じゃねえっていつも言ってるだろ
毎回毎回目が覚めたときに目に入るのがお前の緑髪だなんて一日が思いやられるわ
それに寝るときは毎回ちゃんと服着ろって言ってるだろ
当たるんだよ馬鹿
「あててんのよ」じゃねえよ馬鹿うぜえ
おもしろくねぇよ
なんで毎回俺が飯作らないといけないんだ
それに毎朝オムレツとかなめてんのか
卵もケチャップも全部買ってくるの俺だろうがふざけんな
何が自称最強の妖怪だよ毎回オムレツにケチャップで絵描くとかお笑いだわ
自分の名前描くなそろそろ卒業しろ
それになんだお前またほっぺにごはんつぶついてるだろうが
俺が指摘したら「とって♪」だとよ舐めんな
ああもう違えよ舐めて取るって意味じゃねえよ朝っぱらからうぜえなお前は
まったく朝からお前は手間ばっかりかかせやがって
あとそれは俺の分で、お前のはそこにある奴だ
知ってるって?じゃあ食うなよオムレツ返せ馬鹿
この広い庭が全部花壇とかお前頭悪いだろ
水遣りするだけで一時間潰れるとか愚考の極みだな
咲かせるも枯らせるも自在なんだろうからそういうのは勝手にやりやがれってんだ
「わかる?貴方が水をあげるからお花達も喜んでくれるのよ」
ってわかんねえよ 俺は馬鹿じゃねえよ
それに一番喜んでるのはお前じゃねえかよ
そんなに俺と一緒に過ごすのが楽しいのかうぜえ
腕組むなブン屋にでも見られたら後が大変なんだよ
申し訳ないと思ったら洗濯くらい手伝えよクソ女
お前の下着とか全部俺が洗ってるんだぞ嫌じゃねえのか
笑顔で否定するな馬鹿
あーもうちげーよだからその少しは気をつかえってことでだな
理解しろようぜえ
じゃあ俺は仕事に行くからな
ああもうお見送りとかうぜえからすんなうぜえうぜえ
電気のつけっぱなしには気をつけろよ電機代が馬鹿にならねえんだ馬鹿
あと昼の飯はそこにおいてあるからな、ちゃんと食えよ
うぜえよ俺がいなくても食えるだろふざけんな
あとあんまり人間とか殺すなよあと大変なんだからなクソ
馬鹿言うな俺以外にも人間いなかったらお前生活すらままならないんだぞ理解しろよ
ああもう時間だそろそろ放せ馬鹿女
うるせえわざわざ仕事行く前にキスする奴なんて馬鹿だろふざけんな
ネクタイ曲がってねーよ現実見ろ現実
おい、馬鹿
ちょっと待てなんでお前人里まで来てんだふざけんな
なんだよその表情
おいお前の持ってるその弁当って俺が昼飯用に作ってきた奴を弁当箱に入れただけじゃねえか馬鹿
お前本当に馬鹿だな救えねーよ
「俺と一緒じゃないとご飯食べたくない」とか真顔で言うなきめぇ
お前が来るだけで周りが警戒するんだよやめろよ子供泣いてるだろクソ
見ろよコレ、俺は理解深めるために頑張って花屋でバイトしてんだよ
お前に邪魔されたら元も子もねえだろうがこの馬鹿
ああもうわかったわかった一緒に食ってやるからそんな顔すんなよきめえんだよ
うるせえ空飛ぶな目立つだろうが馬鹿か
ああもう回るな傘しまえ馬鹿
このクソ女
なんだよお前は先に帰ればいいだろうが
ああもう手ぇ組もうとすんなあちぃんだようぜえ
なんだよ何ニヤニヤしてんだ気持ち悪いぞ鏡見ろ
褒められても嬉しくねーよ当然のことだろうが馬鹿
そんなことよりとっとと帰るぞ、夜になると物騒なんだよ
負けないって?そうじゃねえよ馬鹿
無い脳味噌使って考えやがれ
お前にやられた妖怪がかわいそうで仕方ないんだよ馬鹿
それに顔に血飛沫つけたまま帰ると後が面倒だろクソが
わかったらとっとと歩けよ
ああもう飛んでもいいよわかったようぜえ
何?風呂くらい一人で入れるだろ馬鹿か
何だその顔は 気持ち悪いんだよ
アレ?アレってなんだちゃんと言えよ馬鹿
どうせお前の好きなバスソルトだろ用意したっつったろタコちゃんと話は聞いておけ
はいはいよかったなよかったな
じゃあうぜえから入ってこいとっとと
うるせえよ一人で行けよ
背中くらい一人で洗えよ甘えんな
次俺だって入るんだよ
早く済ませろクソ
ちょ
毎晩毎晩求めてくるんじゃねえよ
明日も仕事だって言ってんだろ馬鹿
ああもう
だからうぜえって近寄るなって馬鹿とっとと寝ろタコ
明日起きられなくなるだろうが
何?
何そんなくだらねー事聞くんだくだらねえ
いいか、お前ちょっと横に座れ
たしかに俺は人間だよ 10年経つだけで人が違ったみたいに衰える
お前と永遠に一緒に生きるなんてそれこそ幻想だろうが
そしてお前は妖怪だ 理解してるよな?
容姿すらめったに変わらない人間より優れた生物だろうがタコ
俺とお前は種族が違うんだ
…あーもうちげーよそうじゃねえよ
それとこれとは話は別だって言ってるだろうが
いいか
お前は俺の女だ
理解してんのか?このポンコツ妖怪が
だから俺はこの命がある限りお前を愛する
一生だ、俺が灰になるまでずっとだ
俺の目が黒いうちは一生お前の面倒見てやるからな覚悟しろよ
他の男についていくんじゃねえぞブチ殺すぞタコ
お前はどうせ俺がいないと駄目なんだろ、俺だってそうだよ
お前がいない生活なんて考えられねーよクソ、言わせんな
いや、死んでも終わりじゃねえ 死んでも愛してやる
霊にでもなんでもなってお前のそばに取り付いてやんよ
だからそんなに先の事ばっか心配してんじゃねえよ
さびしいのは俺も同じだろうが、タコ
本当にお前は・・・、馬鹿なんだからな・・・
ん、いいよ 来いよ わかったよ撫でてやるようるせーな
時間ってのは確かに残酷なほどに有限なモンだよ
だからこそ今が大切なんだろうが、馬鹿
俺がいる間は俺がずっといてやるって言ってるだろうが
この馬鹿
撫でたら撫でたで猫みたいに黙るんじゃねーよ馬鹿
こんなのがいいのかお前
こんなのがいいのか
ああもういくらでもしてやるよ
…涙は拭けよ
お前に涙は似合わねーよ いつもいってるだろうがクソ
ああもう何だ、言わなきゃいけねーのか糞 どうしてこうなった
ああもううるせえな!愛してるよ!
私○○は風見幽香を愛しています!一生愛します!
…これでいいだろ恥ずかしいんだよ
…うるせーな毎日毎日よく飽きねーなタコ
寝ろって
うるせーから寝ろって!
ああもう
なんでお前は抱きついてくるんだ
寝づらいって言ってるだろこの馬鹿
この馬鹿・・・
最終更新:2010年10月16日 22:50