小町1
1スレ目 >>148
「小町さん!俺と結婚してください!」
「ああ、いいぞ。そこの三途の川を渡りきれたらな。」
「(´・ω・`)ショボーン」
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1スレ目 >>217
俺「おお! ワタシのコマチ! 愛しておりまース。私の愛をみますか?」
小「はぁ? 愛?…変なのまた来た…ここは生きてる人のくる場所じゃない、
ましてやおかしい人のくる場所でもないわ、仕事の邪魔だから帰って」
俺「まあ、そういわずにワタシの本気みていってくださいヨ」
小「本気ぃ? そういうなら見せてもらおうじゃない、くだらなかったら三途の川に落とすわよ?」
俺「おお! ありがたかい!それじゃ早速シンコン旅行はアタミがいいね?」
小「ちょっとまって、話が飛びすぎだって。いつの間に結婚したのよ」
俺「おお、コマチさん 恋愛じょうず。ワタシ、まいってしまいます。
では、一緒に式場に行きましょう。いいでしょう?」
小「だから婚約だってしてないってば!」
俺「おお、それいじょう見つめられるとわたし大ヤケドします! でも、あなたコマチ!
ではデートにいたしましょう。これならいいでしょう?」
小「ハァ…、もう付き合ってられない。これ以上サボるとまた何か言われるから帰って。
死んでからまた来なさい」
俺「おお、あなたひどいひと!ワタシにくびつれといいますか? わかりました。
お別れのキスしましょう。これならいいでしょう?」
小「は、なに馬鹿いって…って、きゃん」
俺は小町の不意をついて頬にキスをした。
え…
驚いて目を潤ませる小町。
何がおきたか理解できてない小町の耳にそっと、愛してると囁く。
小町の頬が唇を触れたところから真っ赤にそまった。
俺はそって彼女の手をとってその右の手の指に銀の指輪をはめた。
俺「おお、もらってくれますか? いつまでもワタシのコマチ!」
俺は小町の耳に再び顔を近づけ、囁いた。
次は、左手に、ね
小町の頬はますます赤くなっていった。
俺「サヨナラ コマチ! ハハハハハハ!」
小「ふざけんじゃないわよーーーーーーーー!」
顔を真っ赤にして怒り狂った小町が、その後小銭に混ぜて指輪も投げ捨てたことは言うまでもなかった。
正直スマンカッタ。
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1スレ目 >>479
「…………なるほど、イイ男を紹介しろ、か」
三途の川沿いに、ぱかぱかと蹄の音も暢気に俺は馬を歩かせる。
乗っているのは、召喚した黙示録の四騎士の一人から借り受けた蒼ざめた馬。望めば黄泉まで一直線に走っていける頼もしい駿馬だ。
コストがかかるが仕方がない。地獄の縁を行くには生身の人間では荷が重過ぎる。
「どうした?イイ男って」
手綱を握る俺の後ろ。そこには小野塚小町が脚を組んで横座りしている。
何だかんだで彼女に俺は気に入られてしまい、結局こうして一緒にいることになった。小町曰く「憑いていく」だそうだけれども、彼女が好きだった俺としても願ったりだ。
「ああ、うちの上役のお願いさ。辞めるんならイイ男を自分に紹介しろってさ。毎日毎日仕事ばっかりでいい加減飽き飽きしてきたのかもな」
「なるほど。幻想郷が生き続ける限り、閻魔様の仕事が終わるわけはないか」
「そうさ。いずれお前さんだってご厄介になる方だろ。いいのかい、こんな風にあたいを連れていっちゃってさ」
「宗派が違うからね。この黙示録の騎士が使う馬はこっちの地獄へは行かないのさ。こいつはそれ自体でもう黄泉を従えているからね」
「ふ~ん。何だかよくわかんないけど、地獄もいろいろあるってことかね」
「そんな感じ。で、どうするのさ。君の知り合いにいい男なんている?」
馬を止めて振り向くと、小町と眼が合った。
俺が形としては地獄からさらってしまった三途の川の渡し役。気風のいいのが魅力の可愛い死神。
しばらく小町は黙っていたけれど、不意にいたずらっぽく笑った。
「ああ、いるさ。でも、こればっかりは紹介できないねぇ」
「へえ、そりゃどんな奴」
なんて尋ねた俺の口に、
いきなり、前触れもなく。
そっと、小町の唇が軽く重なった。
強くも激しくもない。ただ触れるだけの口付け。
「…………小町」
ほんの数秒で唇は離された。小町は笑顔を崩さないまま言葉を続ける。
「イイ男ったら、ほかでもないお前さんのことさ。でも、お前さんはあたいのもの。いくら頼まれたって渡すわけにはいかないねぇ」
なんて答えたらいいのか分からずに。
俺はただ、彼女を抱きしめた。
「ちょ……おい、痛いぞ…………」
軽くもがく気配がしたけれども、やがて俺の背中に手が回される。
「あたいが死神を辞めてまでして憑いていくんだ。責任取って連れて行けよ」
「ああ、分かってる。一緒に行こう」
狭い鞍の上。体をねじるようにして抱きしめるのはきつかったけれども、なぜかとても心地よかった。
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1スレ目 >>623
―――――風邪を引いてしまった。
「へぇ、死神でも風邪って引くんだな。あたいは一度も引いた事ないし」
そう言って彼女はじろじろと品定めするような目で見てきた。引いた事ないって・・・普通人生に一回は風邪引くけどなぁ・・・。
てゆーか人の家に入ってきて一言目がそれですか。
言い忘れたけど、俺は死神。上司、もとい四季映姫っていう人の下で働いている。たしか「小町じゃ役に立たないから、うちで働いてみない?」って言われたんだっけか?
んで、この目の前の失礼な人は俺のこれまた上司、小野塚小町。ちょっと口は悪いけど面倒見が良い人、本人は否定してるけど。
欠点といえばサボり癖があって一日に二、三人くらいしか運ばない、ほとんど俺にまかせっきり。映姫様が言ってた事が良くわかる・・・。
「何しに来たんだ?」
俺は朝から熱とかが酷くて休ませてもらっていたのだが、この人はまたサボってる・・・。まったく仕事しろ、仕事。
「何をしにって・・・見舞い。ほら、リンゴ」
この人はもう・・・、まぁうれしいけど、仕事は?あ~また後始末かぁなんて思ってると頭がクラクラしてくる。
「おっと、大丈夫か?ほらほら、寝てないと直らないぞ」
あんたが原因だよ、なんて思いながらもそもそと布団に戻る。
小町は布団の近くで正座した。正座じゃなくてもいいんだけどな。
「ちょっと待ってな、今リンゴ剥くから」
「へ?」
あまりにも意外な事だったので思わず素っ頓狂な声を出してしまった。
恐る恐る小町のほうを見てみると・・・あ、やっぱり怒ってる。
「あたいはリンゴの皮むきもできないくらい不器用に見えるのか?」
「あ、いや意外だったからな・・・」
「うるさい、黙って寝てな。まったく・・・」
なんてぶつぶつ言いながら小町はリンゴを剥いている。結構上手いじゃん、関心。
「ほら、できたぞ。さっさと食べろ」
「ん、どうも」
とりあえず起きないと食べられないし、そう思って体を起こそうとしたら小町に手で止められた。
「まだ寝てたほうがいいぞ?」
「でも、そうしないと食べれないわけだし・・・。それに今食べないといけなさそうだし、どうするんだ?」
「う。ど、どうするって・・・そりゃあ、ねぇ?」
「ねぇって言われても・・・何だ?」
「鈍いなぁ、ほらあれだよ、あれ。他人が食べさせるあれ」
マジっすか。俗に言う恋人が食べ物を食べさせる行為じゃん。考えただけでも恥ずかしい・・・。
「い、いいんじゃないか?べ、別にどうってことないと思うし」
やっぱし小町も恥ずかしそうだ、顔が赤い。そりゃ誰だってそうだってのに。
しばらく沈黙が続いた。
「ほ、本当にやるのか?」
「あ、いやなんだ、その。あたいはどっちでもいいんだが・・・寝てなきゃいけないんだし、仕方ないと思うぞ?」
どうやら決まっちゃったみたいだ。
「じゃあ、い、いくぞ?・・・あ、あーん」
「あーん・・・」
リンゴが口の中に入ってほどよい酸味が口の中に広がる。うんおいしい、恥ずかしいけど。
そんなことが数回続いてリンゴを食べ終わった頃、ちょうど眠くなってきた。永遠亭のとこの薬が効いてきたみたいだ。
「ちょっと寝ていいか?眠くなってきて・・・」
「ん、おやすみ」
「おやすみ・・・」
そういって目を閉じる。そう時間もたたずに眠気が来た。
「ん・・・」
目を開けると天井が見える。そりゃそうだ、寝たんだし。
とりあえずは体を起こしてみて、そのあとに体を伸ばして外がオレンジ色だと気付いた、ああもう夕方かぁ。
そういえば小町は?周りを見渡してみたら
「すぅ・・・、すぅ・・・」
あーあ、寝ちゃってるよ。まぁずっと看病してたんだし、仕方ないか。
「あ~映姫様やめてそれがなくなったらあたいは生きていけないです~」
どんな夢を見ているんだか、思わず苦笑いが出る。
そういえば気分がいい。治ったのかな?
「んんっ・・・」
「あ、起きた」
目を開けた小町さんが目を擦りながらこっちを見て
「へ?あたいは寝ちゃったのか?そこのお茶が旨かったけど」
寝ぼけてるな、それでもとりあえずは答えないと。
「うん、たぶん」
「たぶんじゃ無いって。はぁ~寝ちゃったか・・・って夕方じゃん!嘘!?悪い、あたい帰るわ!」
「あ、ちょっと待って!」
「なんだ?用件なら早く―――」
「・・・ありがと」
「か、感謝される事をした覚えはないぞ!あたいは!」
なんて言ってもの凄いスピードで帰って行った。能力使ったな、あいつ。
この後どうしようかなぁなんて考えていたらまた眠気が襲ってきた。
「ふぁ~あ、また寝ようかな・・・?」
そういって布団に横になる。ちょっと変な一日だったけど、これはこれでもいいかな?
―――――次の日
「こら、小町!何やってるんですか!昨日私のところに一人も来なかったんですよ!」
「すいません!すいません!」
小町はこっぴどく叱られたらしいけど。
「はぁ~、また叱られた・・・」
「叱られるくらいならサボらなければいいじゃないのか?」
「あたいはマイペースにやってるの。そうしないと体が持たない」
「そんなこといったら俺はどうなるんだか・・・」
「お前はお前。あたいはあたいだ」
「そんなものなのかな・・・。あ、そういえば昨日あんなに慌てて帰ったけど、何かあったのか?」
「ん?ああ、あれか。んー・・・、秘密だ」
少々気になるけどそこら辺はトップシークレットかもしれない、詳しく聞いたら刈られそうだ。
「んじゃ、あたいは寝るから、あとはよろしくー」
そう言ってお気に入りの平たい石の上に寝っ転がって少ししたら寝息が聞こえてきた。
早い、どこぞやの小学生といい勝負かも。
「さて、じゃあやりますか!」
何事もポジティブに行かないと。
「あ~疲れた、なんでこんなに人が来たんだろう・・・」
今日の亡霊の数が尋常じゃ無かった。それはもう映姫様が「まだ来るんですか・・・」って言ったくらい。
でも全部終わらして帰った時には日がもう暮れようとしていた。
ふと小町が寝ていた石の上を見てみると・・・居ない、帰りやがったあの死神。
あーあ、もうなんでもいいや帰って寝よう。
家の前まで来るとなんか紙がドアに張り付いてる。
何が書いてあるのかと読んでみると【裁判場に来い 小町】なんだそれ、簡単すぎるって。
行かないと次の日どんな事が起こるかわからないし、行ってみるか。
パンッ!
「おめでと~」
「・・・へ?」
裁判場に入ってきたとたんに映姫様と小町がクラッカーを撃ってきた。一瞬びっくりして避けようとしてしまったではないか。
それはともかく、何か祝い事でもあったのだろうか?そんな事を考えてたら
「あれ?あんまりうれしそうじゃありませんね」
「忘れているだけかもしれませんよ、映姫様」
「そうかもしれませんね。実は今日、あなたがここに来て丁度一年目だったんですよ」
そうだったか?毎日が大変だったから覚えてなかった。
「映姫様ってば気付いた時大慌てしたんだぞ」
「こ、こら小町!」
なんか勝手に会話が進んでいくなぁ・・・。
「コホン・・・、というわけで今日はあなたにプレゼントがあるんです」
「あたいもな、ちょっと恥ずかしいけど」
「へ?じゃあもしかして昨日あんなに慌ててたのは・・・」
「あれは飾りつけがまだ未完成だったからな、早く帰らないと映姫様に怒られるし」
そんなこんなで渡された包みを見ながら開けていいのかと聞いたら
「ええ、どうぞ」
良いと言われたのであけてみたら中には青いマフラーがあった。映姫様は頬を赤めながら
「そろそろ冬なので川の上は寒いかと思いまして、ちょっと時間が無かったので形は変ですけど」
「あ、あたいのも開けていいぞ」
開けてみたのだけど中には何も無かった。おかしいなと首を傾げていると頬に小町の唇が触れた。
「これがあたいからのプレゼントだ、口じゃないのが残念だけどな」
「へ?もしかしてそれって・・・」
「さーて、今回は楽しもう!な!」
「そうですね、それでもお酒はほどほどにするんですよ」
「まぁいいが・・・」
「何か不満でもあるのか?」
「いや、別に」
まぁいいか、ちょっと変な疑問が生まれたけどそれもすぐに消えるだろう。
それよりも今を楽しまないと。
「それじゃあ、仕事一周年を祝って!」
「「「かんぱーい!」」」
ちょっと思いついたので書いてみたが小町の口調がどうもつかめない・・・。
やはりSSは日々の精進だな。
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最終更新:2010年05月11日 15:23