映姫7



8スレ目 >>203・204


  巨乳映姫と貧乳小町の絵を見てたらむしゃくしゃして思いついた。今では反芻している。

  幻想郷の夜が明ける。 
  新しい朝が来た 希望の朝だ 喜びに胸を開け 大空あおげ。

  「何でラジオ体操なんだよ」

  本文に突っ込みを入れる青年。
  既に寝巻きから着替えており、いつもと変わらぬ服装である。
  彼は玄関先のポストに突っ込まれている新聞を取りに家の外に出たが、次の瞬間何かによって家の中に押し戻されてしまった。

  「ごふぅ!」

  あまりの衝撃にだるま落しになるかと思ったが、とりあえず胴体はくっ付いているので大丈夫のようだ。
  呼吸もままならぬ状態で突っ込んできたものを見ると、それは意外な人物だったことに彼は少し驚いた。
  が、本当に苦しいし言葉が出ないので、話が進むには数分待たねばならない。

  「何だよ小町さん、痛てぇし呼吸は出来んし何の様だ」

  何とか言葉を発するまでに回復した彼は、自分の腹にチャージを食らわせてきた死神、小野塚小町を睨みつける。
  これで下らん用事だったら、只じゃ済まさんというオーラがバリバリ発せられていた。

  「あたいの胸が、胸が縮んじゃったよ助けて○○~!!」

  半泣き状態で訴える彼女の胸を見ると、なるほど確かにその通り。
  何時もならばいんばいんでぷるるんな彼女の胸が、今は見事なまでに東尋坊していた。
  擬音で表現するなら、ペタンを通り越してベチンだろう。

  「……こいつはとんでもないいへんだなぁ」

  俺にじゃなくて巫女に頼めよ。彼はやや青筋を浮かべつつ心の中でつぶやく。
  こんなことが出来るのは隙間妖怪ぐらいしか居ない。
  何処かで隙間妖怪がニヤニヤしているような気がしたが、多分気のせいじゃないだろう。

  「棒読みじゃなくてなんとかしてよぉ~! このままじゃあたい仕事できないよぉ~」

  仕事をしないのはいつものことだろ。
  身も蓋もない事を心の中でつぶやくが、彼はそれを口にしない。
  言ったところであまり効果はないし、今言ったら多分鎌でばっさりやられる。

  「まあ、あれだよ。俺のところじゃなくて巫女さんに頼めばいいんじゃないのかな」
  「それが出来れば苦労しないよ~」

  巫女に何やらかしたんだコイツわ。
  思わず突っ込みたくなるのを我慢しつつ、彼はとりあえず話だけは聞こうと思った。
  聞いてやるだけで何もしないが、まあそれは仕方がないものだ。
  彼は普通の人間で、異変解決どころか妖怪退治もできないのだから。

  「とりあえず順番に話してくれ、行き成り胸が縮んだと言われても分からん」

  まったくである。
  くどい様だが彼は聖徳太子とかそういう特殊な能力を保有してない普通の人間なのだ。
  思考も、趣味も、行動力も並の人間でしかない。

  「うぅ~、昨日四季様と、その、胸の大きさについて議論したんだ」

  何無駄なことして議論してるんですかあんたらは。
  彼は頭を抱えつつ、目の前の現貧乳死神と、彼女の上司である閻魔に心の中で突っ込みを入れた。
  勿論その議論は、彼という前提があっての上でのものであったが、彼にはそこまで考えは及ばない。

  「それで、やっぱり男ってのは胸の大きい方が好きだって言ったら四季様怒っちゃって……朝起きたらこうなってたと」

  その言葉に、彼は妙なものを感じた。
  議論をした小町が貧乳となった……
  なら、映姫は果たしてどうなってしまったのだろうか?
  まさか。
  そして彼の予感は、見事に的中していた。

  「こんな所にいましたか小町。まったく、朝から仕事をサボるなんて……」
  「うわあああああああああ」

  家の中に入ってくる四季映姫・ヤマザナドゥ
  その胸は見事にばいんぼいんで、服がパッツンパッツンだった。
  青年は思いっきり頭を抱えると、床の上でのた打ち回る。
  のた打ち回りすぎて小指をタンスの角にぶつけて悶絶すると、映姫は慌てて巨乳と化した己の胸部を強調する姿勢で彼に近づいた。

  「大丈夫ですか?」
  「ごふっ」

  何処でそんなポーズ覚えたんですかってゆーかわざとですね閻魔様。
  口に出したらラストジャッジメント喰らいそうなツッコミを心の中で入れると、彼はヨタヨタと立ち上がった。
  しかし眼は虚ろで、呼吸も結構荒い。

  「大丈夫でしたか。……ふふっ、見なさい小町! これで私の胸が小さいとは言わせませんよ!!」
  「あたいはそんな事言ってませんってば~ってああ悔悟の棒で殴るのだけはやめてくださいきゃん!」

  なんという生き地獄……
  第二次スーパーおっぱい大戦を眼前で繰り広げる二人を見ながら、彼はそう思っていた。
  何を隠そう、貧乳を気にする女性も、おっぱいが大きな女性も彼にとっては 大 好 物 で あ り ま す ! !
  故に二人の議論は全くの無意味であったのだが、そんなことはどうでも良かった。
  貧乳の小町も、巨乳の映姫も、そう見れるものではなかったのだから。


  余談であるが、翌日には二人の胸の大きさは元に戻っていたらしい。

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8スレ目 >>238


「これから有り難い話をしますから、よく聞こえるように耳を掃除してあげますね」
「……はぃ?」

ある日、三途の川で彼岸の住民と会話していた彼は、突然の映姫の言葉に思わず間抜けな声を出してしまった。
映姫はシートの上に正座し、ぽんぽんと自分の太ももをたたいている。
これはつまり、膝枕で耳掃除をしてあげるということらしい。

「………」

どうすべきか悩んだ彼であったが、膝枕という餌を目の前にぶら下げられてはどうしようもない。
はやる心を押さえつつ、彼女の膝の上に頭を下ろし、耳を上に向けた。

「…………」

ごそごそごそ
此処まではまだ極楽と感じられた。

「………」

ごそご……そごそ
ここにくると、何か嫌な予感がし始めた。

「……」

ごそごそガッ
そして、決定的な一撃。

「ぎゃああああああ!!」

幻想郷の片隅に、青年の悲痛な叫びがこだまする。
彼は耳を押さえながら三途の川の岸を転がり、そのまま川に転落した。
慌てて死神が釣り上げて事なきを得たが、彼は耳を発生源とする地獄の苦しみにもがき苦しんでいる。

「ああっ! ごめんなさい、手が滑ってしまいました……」

耳掻きを手にした閻魔、四季映姫・ヤマザナドゥは申し訳なさそうにしゅんとする。
中々に見られない光景であり、実に微笑ましい光景であったのだが、青年にとってはそれどころじゃあない。
耳の中から血が出ているのではないかと思えるほどの激痛に、身を捩じらせている。
既に涙目を通り越して泣いてる。よっぽど痛かったのだろうか。

「ぐおおおおお!!」

何度も何度もゴロゴロと往復すること十数回。
とうとう彼はがっくりと力尽きて、その場で動かなくなってしまった。
直後、口から霊魂がのそのそと出てくる。
それには流石の二人も肝を潰した。

「四季様! 魂出てますよ魂!」
「ええっ!? こ、小町早く魂を元に戻しなさいってああ川に入ろうとしないでッ!!」
「ちょ、ちょ! それ以上いくとやばいって!」
「駄目です駄目です! あああ!!」

二人揃って大慌てで魂の捕り物が行われるのだが、青年の魂は中々すばしっこい。
小町が距離を詰めようとすれば僅かに位置をずらして回避、映姫が閻魔パワーで捕まえようとすれば高速移動でグレイズ。
生きているときよりも遥かに手ごわい彼に、思わず二人も本気を出してしまう。
降り注ぐ小銭、飛び交うビーム。
だが、彼は恐ろしいまでの正確さと、悪魔のごとき俊敏さを以って全てを回避する。

「ひえぇぇ、全然当たらないですよ四季様! ヒガンルトゥール!」
「弾幕が足りないのです! もっともっと! ギルティ・オワ・ノットギルティ!!」

既に初期の目的を忘れている二人であったが、とうとうスペルカードがタイムアップしてしまう。
全力を出し尽くし、肩で呼吸をしている彼女らをよそに、彼の魂はようやく元の場所に戻った。
そして、彼は再び眼を覚ます。

「二人とも俺を殺す気かぁぁぁぁ!!!!!」

既に死んでたじゃないか。という突込みを入れたかったが、残念ながら二人にはそのような余裕はなかった。
その後数分間の怒りの説教を喰らい、ただただ肩身を狭くすることだけしか出来なかったのだった。

「以後気をつけるように!」
「はい……」
「すいませ~ん」

やがて説教も終わり、青年は勝ち誇ったような笑みを見せながら耳に絆創膏を貼り付ける。
がしかし、彼の天下もここまでだった。

「……今度こそ失敗しないで耳をきれいにして見せます!」

映姫の宣言に、彼の笑みが凍りつく。
イマナントオッシャリマシタエイキサン。
まるで硬くなったバルブのように、ギギギギギと音を立て、彼は顔を彼女のほうに向けた。
耳かきを手にしている彼女の顔は、名誉挽回汚名返上を目指すべくキリッとしている。
それが逆に怖かった。

「ですからもう一度!」
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「あっ! 逃がしません!」

あまりにも怖かった故に人としての境界を越えたのか、それともつい先ほどの幽体離脱体験からヒントを得たのか、彼は『空を飛んで』その場から逃走する。
勿論、映姫は逃がすわけもなくその後を追う。
その速度は音速を超えているかも知れない。衝撃波で花が散り、妖精が吹き飛ばされていった、

「○○も災難だねえ」

三途の川の岸に残された小町は、去り行く上司と青年を見送りながらつぶやく。
その数十分後、幻想郷全体に青年の悲鳴が轟いた。


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8スレ目 >>524


「えいきさまぁ、しょるいをおもちしましたぁ」
「ああ、ご苦労様、○○。ほら、飴をあげましょう」
「うわあ、ありがとう! 
 ……ねえ、えいきさま。なんでさいばんしょでお姉ちゃんってよんじゃいけないの?」
「それは…………建前と言いますか――」
「…映姫様……その子は!?」
「こっ、ここここ小町!? ええとですね何というか一緒に住んでいると言いますか
 目が放せないからと言う名目で可愛い子をそばにおいておきたいと言いますか
 とにかく深い意味はありませんっ!!」
「はぁ…………」
「あー! なまけもの小町だー!」
「…………ほぅ、○○くん? その話は誰から聞いたのかな?」
「お姉ちゃ…じゃなくて、えいきさまだよ。ええとね、
 『いっつもいっつも仕事をサボってばっかりで本当、給料泥棒です』
 っていってたよ」
「しーっ、○○、いらないことを言うんじゃありません!」
「…へぇーぇ、映姫様はあたいのことそんな風に思ってたんですかぁ」
「いえ、私はそんなこと――ほら、子どものかわいい冗談と言うことで」
「お姉ちゃん…じゃなくて、えいきさまぁ、ぼくじょうだんなんていわないよぉ」
「○○、小町お姉ちゃんにもう少しお話し聞かせてくれるかなぁ? 例えば、映姫様は普段どんなことを○○に話すのかな」
「ええとね、『真面目に働いて欲しいです』とかね、『卒塔婆で叩く場所がなくなってきました』とかね――」
「○○っ! それ以上言うんじゃありません!」
「あとね、『胸が大きくて羨ましいです』って!」
「へえ! いきなりだけど○○は大きい胸と小さい胸とどっちが好きなのかな」
「そりゃあ当然私の「映姫様はだまらっしゃい」
「ええとね…………おっきいの!」
「やたっ!」「○○…………あなたもですか……」
「じゃあ○○はあたいが貰っていきますね!」
「だだ、駄目です! ○○は私の――」
「嫌です! あたいだって○○を抱っこしながら昼寝したいんです!」
「見てたんですか小町っ!?」
「一日だけ、一日だけお願いします!」
「まちなさ――――。行ってしまいましたか……」

その日、裁判長席で必死に豊胸体操をする映姫様がいたとか


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8スレ目 >>706


蒸し暑い日が幾日も続いたある朝、眼が覚めると枕元に閻魔様がいた。
「最近蒸し暑くてダラダラしてたのは認めるけど、閻魔様が出向くような真似はした覚えはないんですが」
「はぁ……そんな認識だから私が出向いたのですよ」
「……?」
何が言いたいのかよく分からない。俺の理解力が足りないのか、暑さで思考がやられてるのか。
「きちんと食事を摂ってませんね? それでは体調を崩してしまいますよ」
「と申されましても、作る気力が湧きません。うあー、タレるー」
布団の上に倒れこんで、力を抜く。
えーき様はそんな俺の態度に呆れているようだ。
「……いいでしょう、ならば私が作ってあげます」
「……マジっスか!?」
「私は冗談は言いません」
「作れるんっスか?」
「失礼な、こう見えてもオフのときは料理の勉強位しています!」
この怒り方はプンプンという表現が似合う。すごいかわいい。
が、とりあえず謝っておこう。
「それは失礼しました」
「分かればよろしい。さて、食材は何が……貴方、全然買ってませんね」
食料を貯蔵してある場所を覗き込んだえーき様は、心底呆れているようだった。
俺の記憶が正しければあの中には何もないはず。ゴキブリとか住み着いていなければの話だが。
「すぐ痛むんし、ここ数日保存食だけで過ごしてたもんですから。冷蔵庫がないと不便だぁ~」
「あったところで、ここでは使えないでしょう? ちょっと食材買って来ますから、待っていてください」
家を出てゆくえーき様を、俺は布団の上で大の字になりつつ見送った。

そのまま二度寝していると、えーき様が戻ってきた。
「また寝てたんですか。暑いからと言って堕落しすぎです」
「すんませーん」
「謝る暇があったら、着替えて布団を畳みなさい」
「うっす」
言われるがままに着替え、布団を畳む。
「さて、多少時間がかかりますので、その間は好きなように過ごしていてください。勿論寝るとかそういうのは無しですよ?」
布団を畳み終えて炊事場へ向かうと、えーき様はいつの間にかエプロンを装着していた。
俺の心にラストジャッジメント。似合いすぎで可愛い。
「ひゃあ!我慢できねえ!」
「ちょ、ちょっと何をするんですか!?」
思わず抱きついた。抱きついてぐいっと持ち上げた。
足をじたばたさせているのがまた可愛い。鼻血が出そうだ。
「こいつは可愛過ぎてダメだ、お持ち帰り確定だな!」
「い、いや可愛いとかそういうのはうれしいですけれど、料理を作らせてください!」
「ぐはっ」
ばたばたと振り回される腕が、俺の顎を見事にタイガーアパカー。
意識が一瞬で飛び、俺はそのまま倒れてしまった。

PS:えーき様の手料理はあの世に逝くほどの美味しさだった。不味いと言う意味ではなく、文字通りの意味で。


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8スレ目 >>756


あれ・・・ここは?
確か俺は睡眠薬をアルコールでまわして・・・
「気がつきましたか」
ちょwww映姫さまww成程夢かww
「映姫様!?本物!?うわ胸ちっせーww本物だww」
ごすっがすっぐちゃっ
「ずいばぜん(泣」
痛いので夢ではないらしい、死んでも痛みはあるのかよorz
「まったく、自ら命を絶とうなど・・・莫迦げています」
「・・・」
「貴方は自らの命を軽く見過ぎる、自殺なんて考えるんじゃありません」
「・・・いや、返す言葉も」
ってええええええ何で泣くの!?初見だよね!?俺なんかした!??
「す、すいません、最近自殺者ばかり裁いているもので、少し・・・」
おお、何だこの燃え上がるオーラは
俺は何をするために死んだ?映姫様に会うためだろ?映姫様を泣かせる為じゃ無いだろっ!
「映姫様!すいませんでしたっ!ごめんなさい!もう死のうなんて考えません!俺・・・俺は」
「・・・ありがとう、そう言ってもらえると少しは気が楽です」
「ははは・・・まぁこれ以上死にようがないんですけどね」
「いえ、貴方は死んだわけではありません、反省しようによってどうしようかと考えていましたが」
映姫様が、笑った、いや、もう死んでもいいぐらい可愛い、いや死なんけど
「貴方は死ぬべきではありません、もう一度、その人生を楽しみなさい」
すっと意識が霞んでいく、最後に、映姫様に
「映姫様!また、また会いに来ていいですか?」
「・・・ふふ、しょうがないですね、次は菓子折りでも持ってきて下さい」
最後に見た笑顔が、一番まぶしかった

「あれ・・・俺は?」
冷房の入っていない部屋、見慣れたアパートの一室
「・・・夢、か」
死に掛けて見た夢が東方か、何て自嘲気味に笑った
「俺のオタクも筋金入りだなw」
死にかけたせいか気分悪い、顔を洗おうと洗面所へ
そのときにポケットに何かを感じた
「なんだ?」
メモ紙、よく見ると映姫様の持ってる棒のマーク・・・判子みたいだな
(私はモナカが好きです、小町にはお酒をお願いします)
と書いてあった
「・・・夢じゃ・・・ないんだ」
可笑しくなって笑った、そしてこの人生に、奇跡に乾杯した


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8スレ目 >>821


「映姫さんや、そろそろ止めても良いでしょうか? 俺も暑いんですが」
「まだですっ。というか、もっと大きく扇いで下さい。私はこの後も仕事が有るんですから。
 熱中症で倒れたら貴方のせいですからねっ」
「いいかげん、こんな団扇なんか使わないでクーラーの設定温度下げようよ。
 大体、型が古すぎてさっきから全然効いてないぞ、コレ。」
「駄目ですっ! 夏場は28℃設定にする事っ、それが今の貴方に積める善行です!」
「他人を団扇で仰いでやるのも善行か?」
「無論です。閻魔に善行を積めたんですから胸を張って良いですよ?
 というか、ジャンケンで負けた貴方が悪いんですから気合入れてくださいっ」
「はいはい」
「ハイは一回です」
「はぁ~いっ! ……もう一つ聞きたいんだが、自分でやってるとは言え、
 男の前でスカートの中まで扇ぐのも善行か?」
「なっ、す、涼しいんだから良いじゃないですかっ。というか、見ないで下さいっ!」
「いやいや、クマさんプリントの白パンツなんか見てませんにょ?」
「な、な、なっ、こんのべこのかわぁぁ(この馬鹿)ーーっっ!!」

眼前に迫る、視界を埋め尽くすほどの卒塔婆の大群を眺めながら俺は思った。
そんなに大声を上げると、もっと暑くなるよ。と……。

ざんねん!! わたしの ぼうけんは これで おわってしまった!!


※序盤はアウトという事で一部削除してます。

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8スレ目 >>888


「映姫様、ハンバーグを作るとはどういういきさつで?」
「恋人だからです、カップルだからです、アベックだからです!」
「はあ…………」
「では始めましょう。○○、玉ねぎを取ってください」
「はい、どうぞ。しみるから気をつけて下さいね」
「心配御無用、ゴーグルを持ってきました。これで安心です」
「あの、ゴーグルじゃなくて――」
「いざっ!」


……
…………
……………………



「目が! 目がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「映姫様!? 落ち着いて下さい映姫様!」

解説:涙が出る原因はたまねぎに含まれる硫化アリル。
   硫化アリルが鼻の粘膜を刺激し、涙が出るそうです。
   よって、目を守っても何の意味もありません。
対策:硫化アリルは揮発性が高いため、空気中に飛ばないようにすることが大切です。
   たまねぎの温度を低くしておくと硫化アリルは揮発しにくいそうです。
   また、鼻に詰め物をしておくなどするのも効果的とされます。
   手っ取り早い方法は、たまねぎをそのままレンジで温めるという方法もあるそうです。

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8スレ目 >>894


幻想郷は暑い。
これでも此処は幻想郷の中では涼しい場所のはずなのだが・・・。
いや、彼岸と比べてはいけないか。
そもそも、何故楽園の最高書記官である私がこんな所に居るのかといえば・・・
話は10日前に遡る。

「ちょっと、これはどういう事! 」
映姫様の怒声が法廷に響いた。
法廷に居るからといって必ずしも裁判中というわけではない。
彼女は裁判長席がお気に入りで、休憩時間もいつもそこに居る。
おそらく、その所為で休憩が取れない私のことなどきっと考えもしないのだろう。
「何か問題でもありましたか? 」
僅かに失礼に聞こえるよう調整した慇懃さで返事をする。
予想通り、彼女は顔を真っ赤にして続ける。
「この案件を処理したのは誰!これは、私は、見てない。」
彼女は能力のおかげで裁判を間違う事は無いが、実はかなり感情的な人なのだ。
そんな事が解るのはこの仕事の特権といえるかもしれない。
「さて・・・誰でしょうね。」
とぼけてみる。
もちろん処理したのは私だ。
裁判所に来るのは白黒つければ良い物のみではない。
彼女に任せても埒が明かないので私が一人で処理したものだ。
「貴方の名前が書いてあるじゃない。何とぼけてるのよ。」
「書いてあるなら誰が処理したか聞く必要はないでしょう?それなのに
聞くから誰が処理したのか解らなかったのです。」
そういって彼女の隣に立ち、判決文を取り上げる。
「あぁ、これは間違いなく私が処理したものですね。」
自分の主張が「黒」であることがわかったのだろう。
「でも」とか「だって」とか良いながらうつむいている。
結構可愛い。
こうやって苛められるのは間違いなくこの仕事の特権だ。
「私の権限で処理できる案件だったので、私が処理しました。映姫様には向かない案件だと思いましたので・・・。難ならご自分でやってみますか? 」
まぁ、一週間も悩めば諦めるだろう。
その間の仕事は私が代わりにやれば良い。
「そうね、この件は・・・事実関係の調査が必要だからちょっと地上へ行くわ。付いて来なさい。」
さて、午後に処理しなければいけない件は・・・ん?「付いて来なさい」と言いましたか?
それはちょっと困るような・・・。
「さぁ、行くわよ。」
既に船の手配まで済ませていた。


そんなわけで、幻想郷に居るのだが・・・帰ってからの仕事の山を想像すると胃が痛い。
「ただいま。」
映姫様が帰ってきた。
今は、妖怪山の中腹に急ごしらえした家で彼女と二人で暮らしている。
「暑い・・・クーラーの設定温度下げて良い? 」
「下げるのは自由ですが・・・香霖様から借りてきた発電機の能力が足りないのでこれ以上冷えません。上着をお脱ぎになったら如何ですか? 」
「この服は公平を司る者を示すものであり脱ぐわけには・・・。」
「なら我慢なさい。」
毎日繰り返される会話。こんな日々も良いのかもしれない。
仕事の山は・・・忘れよう。
「今日の夕飯の当番は私でしたね。」
そういって準備をしようと席を立ったら止められた。
「いい。私が作る。なんか作ってあげたい気分なの。」
…こんな日々も良いのかもしれない。

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9スレ目 >>265


こんな誤爆変換をしたんだ。
「えいきをやしなう」→「映姫を養う」って。オンゲーで。
なんか、↓見たいな妄想がもくもくと湧くではないか。

(ボンッ!)
○○「な、なんだ今の爆発音は…?」
みると映姫が、顔を真っ赤にしてこっちを見ているではないか。
映姫「い、今貴方何て言いましたか!?」
○○「何って、英気を養おうと…」
映姫「あ、貴方は少々唐突過ぎる!
   私にだって心の準備が要るんです!
   私を養うだなんて…そんな直情的な求婚をされてしまうと…」
(あたふた…)

くだらないダジャレではあるけど、訂正したくなかったんだ。
「映姫を養う」ってその単語を。

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9スレ目 >>478


「映姫、俺の人生のパートナーになってくれないか… 俺もお前のことをサポートしてやる」

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9スレ目 >>845


映姫「○○、少し仕事を手伝ってください」
○○「ぷいっ」
映姫「ちょっと○○、私の話を聞いているのですか?」
○○「ふーん」
映姫「…どうしたのです? 何故そんな私を無視するような態度を…」
○○「つーん」
映姫「○○………」
○○「なーんてね! 冗談ですよ映姫様。吃驚しまし…って、映姫様何で泣いてるんですか!?」
映姫「ぐすっ…女性を泣かせるなんて、貴方は重い罪を犯しました」
○○「うっ…あ……すみません」
映姫「いえ、許しません。○○は罰による裁きが必要です」
○○「えっと、それは一体どんな罰を…」
映姫「○○、貴方の自由を束縛します」
○○「えっ?」
映姫「赦しを得るまで、私を抱きしめなさい」

ちょっと目を赤く晴らして、それ以上に頬を紅潮させた映姫様で視界が一杯になった

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12スレ目>>15


事実は小説より奇なり、って言うよな。
 俺はある事件からこのことを身をもって思い知らされた。
 今から話すのはこの事件の一部始終である。
 まぁ、酒の肴にでも聞いてくれ。



















 ある夏の日。
 いつものように書類を提出し、帰りの挨拶のために映姫の書斎に戻ってきた。
 ただいつもと違うのはそこに映姫の姿がなかったこと。
 上司にでも呼ばれたのだろう。
 そう考えた俺は彼女が帰ってくるまで、そこで待つことにした。

 その日はとても暑い日だった。 
 おまけにこの部屋は映姫の方針でエアコンがつけられていない。
 何でも省エネのためだそうだ。

「全く白黒はっきりつけるにしても極端すぎだろ。……でも、惚れた身としちゃ逆らえないんだよな」

 そう、俺は映姫に惚れていた。
 彼女の凛とした姿も、たまに見せる少女のような表情も大好きだった。

「せめて、何かきっかけでもあればなぁ……」

 などと青年の悩みをぐちぐち一人ごちていると、少しのどが渇いてきた。
 まぁ、麦茶ぐらいは飲んでもいいだろう。
 俺は部屋に置いてあった冷蔵庫を開け、麦茶をコップに注いだ。

「んっ……、ぷはーっ。生き返るぜ」

 一気に飲み干し、取り出したお茶を元の場所にしまう。 

「お、こいつは……」

 そんな俺の目にずいぶんとなつかしいものが飛び込んできた。
 外の世界にいた頃よく食べたお菓子、プリンだ。
 しかしなぜこんなものがここに?
 香霖堂にでも流れ着いたのだろうか?
 それともスキマ妖怪が?
 うーん、わからん。

 しかしプリンなんて久しく食ってないなぁ。
 手に取り眺めながらそんなことを考える。

「あーっ、食いてぇなぁ」

 脳裏に浮かぶのはあの柔らかな食感。
 カスタードとカラメルソースの重厚なハーモニー。
 ああ……、今すぐにでも食べたい!

「……二つあるみたいだし、一つぐらい食ってもいいよな。そうとも、そもそも映姫が俺を待たせてるのが悪い!」

 勝手に結論づけ、すぐさま食べることにした。
 スプーンを用意し、ふたを開ける。
 柔らかな生地をすくいあげ、口の中へ放り込む。
 クリーミーな甘さが口の中いっぱいに広がり、ふんわりとした食感とともに舌に溶けていく。
 さらにその後味に惹かれるように、二口、三口と口の中へ放り込んでいく。
 その度に俺は懐かしさから何とも言えない充足感を味わっていた。

 そうして気づいたときには容器の中身がなくなっていた。

「ああ、うまかった。さて映姫が来ないうちに片付けとかないと……」

 小町が食ったことにでもしとこう。
 ほくそ笑みながらそんなことを考える。
 だが、俺の悪事を閻魔様は見逃さなかったようで……。

 ガチャッ。

「すいません、○○。待たせてしまっ……」

 扉の開く音とともに、よく知った声が聞こえてきた。
 ただその言葉は途中で止まり、代わりに驚くような視線が俺の手の中にあるものに向けられていた。
 やがて驚きは怒りへと変わっていったようで、その肩は小刻みに震え始めている。 

「え、映姫! これはだな、その……」
「あっ、あなたという人は……」

 こいつは死亡フラグが立ったんじゃないか?
 そう思わせるほどの『凄味』が今の映姫にはあった。
 まさか……、これがいわゆる殺気というやつか?
 て、俺は何を落ち着いて状況判断してるんだ!?
 どうにかしてごまかさなきゃ死んじまうぞ!

「あー、うー、その……何ていうか……」
「あの八雲紫に頭を下げて手に入れた逸品だというのに……。あなたはそれを……」

 映姫はうつむきながら、そうつぶやく。
 両の手は固くにぎられ、肩のふるえは全身へと移り始めている。 
 これは無理だ……。もうごまかしようがない。
 死期を悟った俺は目をつぶり、彼女の制裁を待つ。

「うっ、仕事が終わったら、ひっく、一緒に……食べようと思ってたのに……」

 だが向けられたのは弾幕ではなく、悲痛な泣き声だった。

「え、映姫!?」
「そ、それをあなたは、うぇっく、勝手に食べるなんて、うっ、うわーーん!」

 いつも威厳に満ちあふれた彼女がまるで幼子のように泣きわめいている。
 その姿は俺の数少ない良心を粉々に砕き、気がつけば俺は彼女に必死に謝っていた。

「とにかくすまん! 悪かった! 許してくれ!」
「うるさいうるさい! あなたなんて死刑です、極刑です、地獄へ落ちろです!」

 しかし映姫は聞く耳を持たない。
 最も普段からそんなものは持っていないが。

「ああもう、何でも言うこと聞くからさ」
「ひっく、……本当に何でも言うこと聞くんですか?」 
「ああ、もちろんだとも!」
「じゃ、じゃあその……」

 顔を真っ赤にして、もごもごとつぶやく。 

「何だ? 罰でも何でも受けてやるぞ!」
「その……私は……あなたが好きです。だから……私と付き合ってください!」

 よし、ばっちこー……。
 は? 今何て言った?
 付き合って? え、ええええええ!?
 いやいや、ありえないだろ!?

「や、やっぱり……今のはなしです! ああもう、チャンスがないからといって何で私はこんなときにこんなことを!」

 その言葉とともに、彼女はさらに顔を赤らめる。

 どうやらこれは夢ではないらしい。
 と、ここまできて俺はやっと冷静になれた。
 自分より慌てているやつを見ると落ち着くって言うが、本当なんだなぁ。

 しかし、今思えばこれはまたとない機会じゃないか。
 そうとも! このチャンスを逃すかよ!

 俺は自分の想いを伝えるために映姫の体を引き寄せた。

「きゃっ! な、何ですか!? いきなり!?」
「その……俺も映姫のことが好きだ」
「え!? ほ、本当ですか!?」
「こんなときに嘘なんか言わない」
「う、ひっく、う、うぇーん!」
「ちょ、何で泣くかな!?」
「……だって、嬉しくて。これは夢なんじゃないかって……」

 嬉しさと不安の入り混じった顔をする映姫。
 だけど、俺が見たいのはそんな顔じゃない。
 俺は君の笑顔が見たいんだ。

「もう一度言うぞ。俺はお前が好きだ」
「……はい! 私もです!」

 ようやく笑顔を見せた彼女。
 そんな彼女を見て、俺もついほほ笑む。
 そして俺達は抱き合いながら、お互いの想いを伝え合った。


























 と、これが馴れ初めってやつさ。
 まぁ、プリンのことはその後こっぴどく叱られたけどな。
 しかしまさかあんな展開になるとは思わなかったぜ。

 って白黒! ゲラゲラ笑うんじゃねぇ!
 ちょっ幽々子さん、よだれ垂れてますよ!
 おい! そこのうどんと辻斬りとサボリ魔! そんなどうでもいいって顔でこっち見んな! 
 俺は後悔してないぞ!
 こんな笑い話みたいな始まり方でも、俺は映姫と結ばれたんだからな!
 決して、もっとロマンチックなのを期待してたわけじゃないんだぞ!
 ああ、もう! ちくしょー!

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11スレ目>>400


負けたら何でも言う事聞く賭けに負けた映姫様。
欲望丸出しで○○が
「一日パパが大好きな4歳児になって下さい。当然パパは私です」と命令し、
こんなこともあろうかと○○が収蔵していた
園児服から始まってゴテゴテしていて可愛いお洋服やらなにやらを
しぶしぶ着用させられたり、だっこをせがむことを強いられたり、等
一日幼女ライフを送らされる映姫様てのを妄想した。

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12スレ目>>324>>326


映姫「遅れてごめんなさい、随分待たせてしまいましたね」
○○「そうでもない、さっき来たところだよ」
映姫「へぇ・・・」
じー
○○「な、何だよ、顔になんかついてるか?」
映姫「・・・嘘ですね」
○○「あ・・・まぁ、うん・・・」

 ぎゅっ
 両肩を掴まれる。
 映姫の目はらんらんと輝いていて、目を反らさせてくれない。

映姫「嘘も方便とは言いますが、閻魔として見過ごすわけにはいきませんね」

 と、とても嬉しそうに言う。顔が赤いぞ映姫。息が荒いぞ映姫。
 そしてだんだんと映姫の顔が近付いて・・・

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12スレ目>>515


○○「苦い!超苦い!ちょっと酸っぱい!何これ!」
映姫「カカオ100%手作りミルクチョコレートです」
○○「カカオだよ!それカカオ!」
映姫「カカオ0%手作りミルクチョコレートもありますよ」
○○「それ牛乳だろ!あぁいいって!出さなくていい!てか紙パックのまんま持ってくんなよ!」
映姫「もう、どっちがいいんですか!白黒はっきりつけなさい!」
○○「でも映姫の搾乳ならちょっと見たいかも」


パーン
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最終更新:2011年03月27日 22:19