◇排泄判定
俗称ぴーぴー判定。PRPGの肝ともいえるハウスルールです。
●羞恥心レベル
キャラクターの羞恥心の強さを数値化したものです。キャラクター作成時に「0~4」の間で自由に設定し、基本的にゲーム中にこの数値が変化することはありません。
レベルが低いほど羞恥心が薄く、高いほど恥ずかしがりやの傾向になっていきます。
羞恥心レベルは、「最終我慢判定」や「おもらし状態」に深く関わり、一概に低いからよい、高いからよいと言えず、利点と欠点が同時に存在します。
羞恥心レベル2がいわゆる一般女性と同じ感覚であり、すべての基準となるレベルです。レベル2より高いか低いかで、大体のキャラクターの羞恥心の度合いが表されます。
一般的に、羞恥心レベルが低いキャラクターは、「最終我慢判定」を行える回数が少なく、長時間我慢することが難しくなっています。ですが持ち前の羞恥心のなさを武器に、早々にトイレに行きたいと切り出せたり、トイレではない場所で排泄することに躊躇がなかったりと、ロールプレイ面での利点が挙げられます。ほかにもゲーム的な利点では、万が一おもらしした際のペナルティ修正が、高い羞恥心を持つキャラクターと比べて格段に低い点が上げられます。
羞恥心レベルが高いキャラクターは、便意を覚えていることを他人に悟られたくない、またトイレ以外の場所で排泄したくないなどいう気持ちから、「最終我慢判定」を行える回数が多く、高い便意にも耐えうる我慢力を持っています。ですが逆に、ひとたびもらしてしまえばその高い羞恥心が仇となり、強い羞恥心と精神的な動揺に苛まれて、重いペナルティ修正に苦しむこととなるでしょう。
●便意強度
キャラクターに便意を与えるとき、それは「便意強度(単に「強度」とも)」として数値化して与えます。
自然な便意である場合、「便意強度」は1から始まります。
自然でない場合(魔法や能力、食中毒)の場合は、GMが任意に高めの強度を与えてください。ダイスを振らせて強度を決めるなどしてもかまいません。その際、便意が与えられた情況により、ダイスに修正値を加えてもかまいません。
強度の増加は、GMが任意で決定してください。基本的には、我慢判定を1回行うと、次の我慢判定までに強度が1ずつ増加します。
また、基本的にこのルールでフォローされるのは便意のみです。尿意やおならに強度を与え我慢させたい場合は、各GMが任意に強度と増加率を決定し、排泄判定に沿ってマスタリングしてください。
△戦闘中の便意に関する注釈
戦闘中に便意が発生した場合、基本的に1ラウンドにつき便意強度は1ずつ増加します。
増加するタイミングは、便意が発生しているキャラクターが属する陣営の手番の開始時です。
●我慢判定
キャラクターが便意に耐える場合、我慢判定を行います。
我慢判定は基準値なしで、平目で判定を行います。達成値が便意強度を上回れば、我慢判定は成功し、便意を堪えることが出来ます。一度その便意強度に対して我慢判定が成功すれば、次に便意強度が増加するまで基本的に漏らすことはありません。
非戦闘中の場合、GMはトイレや物陰など、用を足せる場所まで行くには何回我慢判定に成功すればよいかを決定し、伝えてください。
キャラクターは指定された回数我慢判定(ないし最終我慢判定)に成功すると、もらすことなく用を足すことが出来ます。
「●排泄」を参照し、ロールプレイを楽しんでください。
我慢判定に失敗した場合、最終我慢判定を行うことができます。最終我慢判定は、気合と根性でおもらしを回避する乙女の必修テクニックです。
また最終我慢判定の使用回数がそれ以上ないときに我慢判定に失敗した場合、おもらししてしまいます。
●最終我慢判定
最終我慢判定は、同一の便意に対して「羞恥心レベルと同数回」その使用を宣言することが出来ます(羞恥心レベル2ならば2回、羞恥心レベル3ならば3回など)。
その際、基準値として「羞恥心レベル+精神力ボーナス」を用いることが出来ます。最終我慢判定に成功すれば、漏れそうになったものの、気合と根性と精神力で持ち直すことができます。
最終我慢判定に失敗すると、おもらししてしまいます。
最終我慢判定の使用回数が残っていても、失敗した時点でおもらししてしまいます。
●我慢判定/最終我慢判定時の1ゾロによる自動失敗
我慢判定や最終我慢判定で1ゾロを振り自動失敗になった場合、その達成値に関わらず、自動的におもらししてしまいます。
また我慢判定時に1ゾロを振り自動失敗になった場合、最終我慢判定を宣言することは出来ません。
もちろん、「剣の加護/運命変転」等の能力でこれらの効果を回避することは可能です。
●おもらし状態
我慢判定や最終我慢判定に失敗すると、おもらししてしまいます。
非戦闘時の場合は、もらしたシチュエーションに沿ってその後の行動を楽しんでください。
戦闘中であった場合、おもらし状態に陥ると、以下の「おもらし状態」の効果が適用されます。
○おもらし状態
おもらししたキャラクターは、1ラウンド間、「回避力判定」と「生命・精神抵抗力判定」以外のすべての行動が行えません。
また、2ラウンド間、すべての行動判定に「-羞恥心レベル」のペナルティ修正を受けます。(羞恥心レベル2ならば、-2のペナルティ修正)。
●排泄
我慢判定に成功し、トイレや物陰、草むらや裏路地などの用を足せる場所まで移動したとき、キャラクターは排泄することができます。
以後、GMが独自にイベントや追加の判定を用意していない限り、キャラクターは自由に排泄をロールプレイしてください。
また、排泄時にランダム性のハプニングがほしいと思った場合、キャラクターは任意で次の「ハプニング表」を参照し、キャラクターの身に起こったハプニングを決定してもかまいません。
●ハプニング表
ハプニング表は、まず「2D」を振り、大まかなハプニングのジャンルを決定します。
その後、「1D」を振り、詳細な内容を決定し、適用します。
シチュエーションが限定されてくる場合(例:野外排泄時に「7」のトイレの行列など)、振りなおしすることを選んでも構いませんし、その場のシチュエーションに合うよう解釈を変えることも構いません。
また「クリティカル」に関しては、指定された回数ハプニング表を振り、不都合が起きない範囲で複数のハプニングが同時に起こるものとします。クリティカルで追加を振った結果、再び「クリティカル」であった場合、それを振りなおしとしても構いませんし、プレイヤーが望む任意のハプニングを選択しても構いません。
ハプニング表
出目 |
ハプニング |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
2 |
おもらし |
中量おもらし |
爆音おもらし |
激臭おもらし |
大量おもらし |
しゃがみ全量おもらし |
全開全量おもらし |
3 |
ちびり |
少量ちびり |
ガス抜き失敗ちびり |
爆音ちびり |
激臭ちびり |
ちびり連発 |
大量ちびり |
4 |
便意増幅 |
便意再発 |
渋り腹 |
腹痛 |
肛門腫れ |
大量排泄 |
下痢悪化 |
5 |
におい |
激臭おなら |
激臭爆音おなら |
激臭排泄 |
悪臭滞留 |
悪臭付着 |
吐き気 |
6 |
音 |
腹音 |
おなら単発 |
おなら連発 |
爆音排泄単発 |
爆音排泄連発 |
爆音ノンストップ排泄 |
7 |
排泄不可 |
トイレ鍵なし |
トイレ満員 |
トイレ行列中 |
トイレ掃除中 |
トイレ故障 |
トイレ全滅 |
8 |
汚れ |
紙大量消費 |
靴汚し |
靴下汚し |
スカート汚し |
便器外排泄 |
脱ぎかけ排泄 |
9 |
落し物 |
排泄物に紙落下 |
地面に小物落下 |
排泄物に小物落下 |
地面に貴重品落下 |
排泄物に貴重品落下 |
忘れ物 |
10 |
転倒 |
脚しびれ |
よろめき |
しりもち |
転倒負傷 |
脱水症状 |
気絶 |
11 |
遭遇 |
仲間と遭遇 |
同性知人と遭遇 |
異性知人と遭遇 |
同性通行人と遭遇 |
異性通行人と遭遇 |
敵と遭遇 |
12 |
クリティカル |
1回振り直し |
2回振り直し |
3回振り直し |
4回振り直し |
5回振り直し |
6回振り直し |
●便秘/痔/嘔吐など
便秘や痔、嘔吐などはこれまでルールの一部として設定されていましたが、使用頻度や判定自体が煩雑になる点から、PRPGの公式上、以後これらの状態のルールを明確化をすることはしません。
邪眼魔法の「ヴォミット」や「コンスティペーション」や「ヘモロイズ」などの魔法の効果を参照に、各GMが任意の判定を用意しても構いません。
●浣腸
液体や薬液を注入し、強制的に便意を促進させるもので、便秘の改善など医療用に用いられます。
中にはクルミール信者や一部の変態的趣向の持ち主が、性的な快楽を得るための道具としても用いています。
現代では主に三種類のものが流通しています。
△シリンダー浣腸器
ガラス製のシリンダータイプの浣腸器で、いわゆる注射器型のものを指します。
基本的に医療用であり、医者が使用します。ドワーフの匠が作る高価なガラス製であるため、一般市民が自発的に便秘の改善を行う際に使用するケースは非常に稀です。
また形状の都合上、一人では使用することが出来ないのも難点です。
利点は、一度に大量の薬液を注入できることで、頑固な便秘に対しては非常に効果的です。
△高圧浣腸器
薬液を満たした容器を補助器具に吊り下げ、容器の底から伸びるチューブを使って肛門と繋ぐタイプの浣腸器です。
水圧を利用して薬液を腸内に送り込むもので、高さを調節することで注入する速度を調整できます。
医療用としても、個人が一人で行うことも可能ですが、装置自体が仰々しくなりがちなのが難点です。
一度セットしてしまえば両手が自由に扱えることから、どちらかといえばクルミール信者などが性的な楽しみに用いるケースが多くなっています。
△ディスポーザブル浣腸器
魔動機文明時代に開発された軟式素材の小さな容器に浣腸液を詰めたもので、手のひらに握りこめるほどのサイズで携帯性に優れた浣腸器です。
また一人でも簡単に使用できる点から、一般家庭の便秘持ちにもっとも愛され使用されているタイプになっています。
逆にサイズが小さいために薬液が少量しか入らず、また使い捨てであるため、医療用ではあまり使われていません。
ある程度の規模のマギテック協会が存在する町ならば、庶民に手ごろな値段で手に入ります。
●浣腸の効果
浣腸の効果についても、明確なルール化をしません。
そのときどき、GMの都合に合わせ自由に効果を設定してください。
最終更新:2010年10月03日 00:22