PSPのスペック
仕様
- CPU(Allegrex)
- MIPS 32bitコア R4000
- 周波数:1〜333MHz
- 浮動小数点計算能力:2.6Gflops(333MHz駆動時時)
- VFPU有り
- 便利な定数がハードコード済み
- 無限大, sqrt(2), sqrt(0.5), 2/sqrt(pi)
- pi, 2/pi, 1/pi, pi/4, pi/2, e
- log2(e), log10(e), ln(2), ln(10)
- 2pi, pi/6, log10(2), log2(10)
- sqrt(3)/2
- サブCPU(MediaEngine)
- MIPS 32bitコア R4000
- 周波数 : 1〜166MHz
- VFPU無し
- メインメモリ
- PSP-1000:32MB
- PSP-2000〜:64MB
- スクラッチパッド
- SRAM 16KB
- 0x00010000 - 0x00014000
- ディスプレイ
- 解像度:480x272
- 色数:1,677万色(24bitカラー)
- GE(Graphics Engine)
- 出力色数 : 32768, 65536, 1677万色のいずれか
- VRAM : 2MB
- テクスチャ
- 最大テクスチャサイズ : 512x512
- 最大ミップマップレベル数 : 8
- テクスチャ色数 : 16, 256, 32768, 65536, 1677万色のいずれか
- トライリニア補間
- クランプ/折り返し
- 「swizzle」によるテクスチャキャッシュ効率改善
- パターンディザリング
- アルファブレンド
- アルファテスト
- Z(デプス)テスト
- ステンシルテスト
- アンチエイリアシング
- カラーテスト
- ロジカルオペレーション
- スムースシェーディング
- 長方形切り取り(Scissor)
- メインメモリ←→VRAM DMA転送
- 指令リスト DMA転送
- ハードウェア Transform and Lighting
- 最大ライト数 : 4
- クリッププレーン
- カリング
- 線形フォグ
- 頂点スキニング
- 頂点ブレンディング
- 高次パッチ
- 4系統の行列(Projection, View, World, Texture)
- 光沢を滑らかにする技術?
- 法線の自動反転
- テクスチャ座標自動生成
- I/O
- IEEE 802.11b
- USB 2.0 High-speed
- MS Duo
- 赤外線(IrDA) (1000のみ)
- リモコン端子
注意点とかいろいろ
- CPU
- デフォルトでは222MHzで動作する。
- サブCPUはME(MediaEngine)と呼ばれている
- MediaEngineだからと言って、音楽再生などに特化しているのではない。
- メインメモリにはアクセス不可。
- MediaEngine内蔵SRAMのみが使用できる。
- メインCPUと同じ。処理に時間がかかる音楽や画像関係を処理すると便利。
- サブCPUの使用には、カーネルモードに入る必要があります。
- あるいは、sceMp3系のAPIを使用します。
- 浮動小数点処理能力をフルに発揮するには、sceGum系のAPIか、インラインアセンブラによって、VFPUを使用する必要があります。
- 整列されていないアドレスへのアクセスは、バスエラーを発生します。
- たとえば、int x=*(int *)0x10001;とすると、0x10001がsizeof(int)=4の倍数ではないので、バスエラーになります。
- メモリキャッシュの利用効率を上げるために、メモリ使用を局所化するか節約してください。
- キャッシュミスを起こした場合、メモリへのアクセスは68倍の時間がかかります。
- メインメモリ
- システムがメモリを8MBほど使用していて、実際は24MB程度しか使えない。
- PSP-2000で増えた32MBは、UMDのディスクキャッシュとして使用される。
- PSP-2000で増えた32MBを使用するには、対応したライブラリが必要とかなんとか。
- スクラッチパッド
- キャッシュミスの場合は、メインメモリよりも若干アクセスが速くなります。
- ただし、32KBしかないので慎重に使いましょう。
- ディスプレイ
- CPUの性能の関係か、VRAM直描きだとfpsが出ない。
- GUを使えば速度が出る。
- GUは「slice」や「swizzle」を使い、データを最適化しないとfpsが出ない。
- メモリ-VRAM間転送は、VRAM-VRAM間転送の1/10倍の速度しかでません。
- PSP-3000の画面で横線が入るのは仕様です。
- I/O
- MS Duo
- 書き込み速度は、ある条件に基づいてsceIoWriteを使用すれば、改善されます。
- PCからフォーマットした場合(特にFAT32を使用した場合)、アクセスが遅くなる可能性があります。
- 赤外線(IrDA) (1000のみ)
- 公式ソフトでは使用されてない。(はず)
- 自作ソフトではリモコンとかキーボード接続とかに使用されている。
- リモコン端子
- 実はシリアルポートらしい。
- キーボードをつなげたりした人がいるとか。
- アナログ音声入力にもなる。
- USB
- PSPは必ずUSB機器として作動する(ホストとしては作動しない)。
最終更新:2011年05月04日 10:11