• ナガシノさん
レベル1ヒーロー 戦闘力180 遠距離
説明:メイドインジャパン
設定:1000文字以上 設定ワード:メイドインジャパン、少女、武器
設定:(文字数 スペース無視で2311文字)
「異世界みえちゃう事件」にて観測された人間(サピエンス)の少女。
本当の名前を、異性には教えてはいけないという希望世界のルールにより、ナガシノという名前は、通称である。
黒髪のセミロングに和風の着物を着ており、かつて希望世界で起きた戦争の戦争孤児である。
かつての戦争の後、この地域は生き残りが少なく結果、数が少なくなり、両親を失い、幼い彼女だけが残された。
その後、主のなきまま守るものを探し、解き放たれた一頭の白い戦闘騎のシタラガハラに拾われ、育てられた。
二人は、互いを必要とし、一人と一頭は姉妹として育った。
その後、幻想交流に登場する現代日本の長篠設楽原PAに2013年、異世界へ映像と声だけが交換できる「窓」が作られ、彼女らは発見される。
幼い娘が一人だけいるのを見た、一際人情に厚い長篠設楽原PAのお年寄り達は、彼女らを遺憾に思い、連日長篠設楽原PAで
窓を見ては、彼女を支援し始めた。
結果、彼らの住む長篠設楽原が戦国時代、大激戦区だという土地柄の関係上、爺達は、戦国時代の知識を教え始め、
しまいには、日本の有名所の武術師範達が招かれ彼らによって、彼女には、日本で武人に必要とされた武芸十八般が徹底して教えこまれた。
武芸十八般とは、弓・馬・槍・剣・水泳・抜刀・短刀・十手 (じって) ・銑鋧 (しゅりけん)含針・薙刀 (なぎなた)・砲・捕手
・柔・棒・鎖鎌 (くさりがま) ・錑 (もじり)・隠 (しのび)を差し、彼女はそれらを体得している。
それだけでなく、婆達は、食料の加工の仕方、生活の技、悲しみの多い日本という長い歴史から生み出された生きるための知恵を叩き込んだ。
沢を見つけるコツ、ガスがなくても煮炊きする技、山の中で山菜を採り、必要であればどんぐりの灰汁を抜き、あらゆる環境で
生き延びる技を授けた。
こうして、長篠設楽原の地の爺達や婆達の底知れない親切と彼らに可愛がられ、3年かけて希望世界のこの地にメイドインジャパンは作り上げられた。
彼女が生き残った事は、奇跡としか言いようがなく、戦闘騎に拾われたことを第二の奇跡とするならば、この希望世界に
メイドインジャパンが生まれたことは第三の奇跡といっても過言でない。
姉のシタラガハラが希望世界に本来無い鉄を絶技により錬成し、そこから
爺婆達の知識で火縄銃と当世具足(とうせいぐそく)を生産し、戦闘時は火縄銃と鎧を身につけて戦う。
火縄銃に使う弾と玉薬は、油紙で包み、水や錆から守っている。火薬は湿気に強い瓢箪に入れて使う。
実際に事故の多い火縄銃ではあるが、彼女はそれをうまく扱っている所から、整備もきちんとしているのだろう。
彼女の武器は、それだけではなく、刀、二刀流の小太刀、槍に短筒、火縄銃等の前装式銃の装填を簡便にするために用いられた
「弾薬包」である早合、火薬玉など多彩である。彼女はそれら装備を大きな布に包み持ち歩く。
以前、NEFCOからの依頼で、ハママツさんを救出する為に、戦闘騎と戦い勝利した。その時の彼女の姿はまさに一騎当千であり
希望世界唯一のメイドインジャパンであった。
そんな戦闘面という印象の強い彼女であるが、彼女を育てた姉のシタラガハラの前では幼い表情を浮かべ、おねえちゃんと言っては抱き着いている。
人にあまり慣れていなくて、シタラガハラから心配されていては、甘い顔で怒ったりしている仲の良い姉妹である。よく一緒に寝ている。
彼女には、両親はいない、でもシタラガハラ以外にも遠い地の日本に爺達や婆達がいる。
彼らの前でも、姉と同様に甘い顔と表情を浮かべる。その様子はさながら孫と祖父母のようである。
彼女は、戦闘において確かに強いが、それでも非情にならず、残酷にもならないのは、遠い地の日本や爺達や婆達への思いがあるからである。
そして最近、ハママツさんという少女と友達になった。人に慣れていないナガシノさんは普段とは違って
慌てたりする事もあるが、お互いに仲が良い。そして時には、危険だと思い、ハママツさんを逃す為に戦う所もある。
日課は、海岸での刀の素振りのようだが、筆記用具を持ってるので書道とかもしているかもしれない。信長や長篠の合戦の話を熱心に聞く
辺り、勉強家な面も持っている。
ハママツさんが西の街へ旅立つ前夜に、戦闘騎との襲撃を受け、ハママツさんを助けるために彼女を逃し、姉のシタラガハラと共に
戦闘騎と戦った。 窮地の彼女達を救ったのは、彼女を救う為に駆けつけた心優しい戦士達である。
彼らの勇敢な戦いにより、四方を戦闘騎に囲まれた状況から彼女らは生き延びたのである。
現在は、彼らとともに行動を共にしている。
そんなナガシノさんは、自身と同じ同じ人間(サピエンス)が大勢現れて、最初は驚いていた。
ハママツさんと友だちになれた経験があるとはいえ、こんなに大勢は驚きである。
その中で一人、自分を穏やかな顔で見ている顔が目に止まった。ナガシノさんが、長篠設楽原PAの状況が映る窓、井戸の水底で
見た爺様、婆様の中に居たような優しげなお婆ちゃんだった。 思わず嬉しくなって、慣れてない感じで声をかけると
優しい笑顔で穏やかに迎えてくれた。 同性なら名前を教えても良いのでボタンイチゲと名乗った彼女は、光の神を信じる僧侶していた。
ナガシノさんは彼女に砦の井戸で見た、一度も帰った事のない故郷の婆様を思い出す。
それから二人は少しずつ仲良くなっていった。その様子をシタラは嬉しそうに見ていたという。
そこで少しだけナガシノさんは嬉しくなって、心の余裕が生まれたのか
爺様、婆様は元気だろうかとか、ハママツさんの事を思った。
連絡が取れていない事に不安を覚えながらも、また彼らと元気な姿で会いたいと思ったのだった。