BC

遥か往古、高度な文明を誇った。
アトランティス大陸は、海中に没した。
遺民たちは多島海各地に散らばり、幾多の都市国家を建設した。
嘗ての文明の精華は大凡が喪われたが
市民たちはその僅かな名残として水鏡から真の姿(ダリド)
真の力(ダリス)を引き出すことを未だ憶えていた。 


この地では太陽神の人気は低く p10

大地は乾いている p10

海を背に広がる麦畑に火をつけた p10

コフスス=コフ人 p10

綺麗な顔をした、太陽神によくたとえられる金色の髪をした兄だ。
僕より二つ上で、この時10歳。 名をオウメスという。
光り輝くものという意味だ。 p10

農園を管理している奴隷=奴隷頭=僕の母の父=祖父 p11

羽根ペン p12

家庭教師 p12

(要約)
フランが麦畑に火をつける。 農園を管理している奴隷頭の祖父が殺される。
オウメスはそれを見ていた。 オウメスはこの時10歳 フランこの時8歳
5年前ということは、フラン13歳 オウメス15歳

僕は5年も前の記憶を振り払って p12

書石版 p13

羊皮紙の巻物 p13

幾何 p13

多島海最新を謳う幾何は先鋭化が進んでいて、線の太さはないものとして扱うようになっていた。 p13

たくさんの船が見える 一本帆柱、三列の櫂、即ち軍船だ。 p14

ヤニア市と小競り合いでもあったのだろうか p14

櫂一本に三人の奴隷が使われる。
一列十二対、三列三十六対の櫂がある船には、二一六人の奴隷が乗っている計算だ p14

(推測:おそらく、三段櫂船 ガレー船のことだと思われる。古代ギリシャで使われている軍船である。)

コフに限らず多島海は、奴隷の数が国力になっている p14

戦争をすれば勝つ国もあれば負ける国もある。母方の国は後者だった。 コフと戦争し負けた。 p14

僕の場合、父親は貴族だったが母親は奴隷だった。 p14

コフススからすると血というものは混ざらないものらしく、僕は貴族の子と奴隷の子、双方の扱いを受けることになった。 p15

父のいないところでは、バッタと呼ばれ蔑まれた。 バッタ、うまいと思うんだけどな p15

 

奴隷の母が父に撲殺された。 僕が父の前で粗相したからだというが、それはとってつけた言い訳だと思う。p16

書石板三枚目を書き始める。 三枚の重さは小娘一人分を超える。p16 

ウニ、海綿も動物で、植物ではない。 ドリド(木の精)はどうだろうか。 p16

長兄のトウメス p16

トウメスは、コフの勇者だ。 戦争のたびに大活躍し、齢十九にして既に数百人の戦士を仕留めたという。
貴族の子らしからぬ、最前線に立って戦うところから市民の人気も高いという。

ダリスは、怪力。 ダリドは僕も知らない。 p17

金壺眼で髪は銀髪だ。背は異様に高くて父に似ていた。 p17


自分の指輪に封蝋で印章をつけると僕に渡した。 p18

これを曇天神殿に持っていけ p18

僕は酔狂な次兄のせいで文字を読めるんだぜ。 p18

祖父は安いが賃金をもらっていた。 娘の自由を買う金を貯めている。p18

見慣れない国の色々な銀貨が数十枚ある、
貨幣の価値は、材料と純度と重さで決まるから、この銀貨そのものには問題はない。 p19

彼らは鉄貨一枚でも自国の損を許せない性質だ。p21

貴族は大体において市の郊外に本宅を持つ。それぞれが広大な農地を持っているんだから当然だ。 p21

市街地までは四刻(1時間)というところ。p21


コフは半島の先に作られた都市国家だ。 マウニア川の河口、良港とはとてもいえないような海岸のへこみを削って広げて
どうにか港にしている。

天支神アトラの恵みでも見つかった土地に入植したことになっているが、恵みというのは弱い先住民族がいたということに
等しい。つまり先住民族は滅ぼされ、コフが建国された。それが200年近く前になる。 p22

計算上では市民1人が奴隷10人を飼っているという話だから p22

建市以来200年ちかく、この国は一度も奴隷反乱は起きたことがない。 p22
つまり一対10でも問題ないほどに、力の差がある。 というわけだ、いまいましいダリド、ダリスめ。

難民とは、自分と家族以外に財産がない者、つまり無産階級でさらに国籍が他都市のものを言う。p23

難民は大陸条約で保護されていて奴隷化できない。 p23


ウラミという僕より二つ上の人物だ、
母方の国の出なのだが、コフと母方の国が戦う前に難民として流れ着いたので奴隷化されることもなく、ここにいる。p23

彼のダリスが医術方面で大変有用なせいだった。 p23

ダリドを覚醒させる水鏡には市民に限るという制約があるのだが、抜け道として他国の市民でも使えた。 p23
難民の中には食うに困って覚醒を選ぶものが多い。外れなら死ぬことも多いが、彼の場合はそこそこ当たって、それで
商売ができている。 p23

ウラミの妹は僕と同い年 p24

曇天神殿は、太陽神殿よりもはるかに人気が高い。
雲がなければ、雨も降らないということで、コフでは曇天神が最高位の神になっている。
他の都市国家では別の神が最高神だという。 母方のもうなくなった国では、太陽神が最高神だった。 p24

見事な松の木が並んでいる。 p25

ドリドの神官は普段木の姿で神殿を守っているようだった。 p25

私は曇天神殿に使える神官 ウォホス p25

神官は、手なのか枝なのかを振るうと、次々と武器を出現させた。 空中に剣が、投げ槍が、槍が、楯が
次々と浮かんでは落ちて積み重なる。 p26

この神官のダリスは、木製品の出現で、でたらめなことに一部が木製というだけでも問題なく出現させることができるらしい。p26

娼館を兼ねた美の女神神殿に行ってもいい。 p26

忘れものとは、木で出来た証だった。 神殿に行くと貰える木札で神殿巡りをする老人がよく首からさげてじゃらじゃらしている。p27

お金、家族のために使わないほうがいいかもね。 それだけ p28

名前は? 美しい松の乙女さん

イリューイリド イリューでいいけど p28

大陸競技会 p28

鎧や楯だけが p29


第二章


難民街の半分が焼けたと聞いたのは、さらに数日後のこと、ウラミらしき人物が勇敢に戦って死んだ聞いたのは
その翌日のことだった。 p37

家庭教師の先生を見送りに行く。
二年と少し我が家に仕えてくれた。 オウメスの後ろに控えていた僕の先生。
人馬は博学だというけれど、ジジウム先生は特別に博学だった。特に海の生物について詳しい。 p38

ジジウム先生は、家畜全般に否定的なようだった。p39

この大地はどうなっているかね? 半球形になっていると思います。 どうしてそう思う? 

先生が質問するからには、世間一般の認識である平面上の世界という形にはならないだろうと思ったのが
第一にあるのだが p41

世界というのだよ。地と海をひっくるめて。地平線の向こうまでを範囲にした言葉さ。p41

世界の大きさは分かるかね?
知識としては知りませんが、測ることは出来ると思います。 無限遠にある太陽か星を用いれば角度から丸みを計算できるはずです。
太陽も星も位置を変えるだろう。
年に一度、太陽は、必ず同じ軌跡を通ります。 それを利用すればいいだけです。
完璧だね。 p42

ジジウム:私は東の生まれでね。多島海を包むアトランの車、さらにその東に接続する東大陸にある p42

知識や発見を、ただの知識や発見として、持っていることは、とても大切なのだよ。 世の平穏のためにね。 p44

綺麗な青い海 アトランの車の外の波のある海 p44

人も精神も、穢れるとすればそれは自らの行いによってのみだ。 他の何を以ってしても、精神は穢れたりはしない。p46

二年前の銀貨が使いもせずあるから p47

十五で勇者と呼ばれた彼は、今や多島海でも高名な勇士になっているp47

二年前の使いの件忘れてはいないぞ。

我が黒剣家(くろがねけ)と、その兄弟に p52

僕は葡萄酒は好きではなかった。 p53

食事が魚介類中心なのは、庶民とあまり変わらない。小麦をこねて薄く延ばしたものを
竈の内側に張って焼いたピッタという食べ物が豊富に出てくるくらいが違いだった。

オウメスは肉を食べないのでこういう食事にp53

ヤニアの陸軍力など大したことはない。むしろ我がコフと同盟を結んで、その優れた海軍力を生かすだろう。p55

陸続きの隣の都市 ヤニア p55

ところでフランも十五だ p56

(要約)フラン13の時に、トウネスに使いに出され、その後難民街にトウネスが火をかける。
ウラミはそこで死んだとされている。 現在はその2年後である。 フランが15

水鏡の話は本当だ、お前は勇気がないからダリスを得たところで大したものにはならんだろうが、ともあれそれさえあれば
自分で稼ぐことも少しはできるだろう。p57

オルドネー嬢 p59

第三章

僕は尻穴から高貴らしい精液を垂れ流しながら殺してやると連呼していたらしい。

それから二日たって p65

模様の入った麻織物だ。p65

今日にでも頼めるか。ヤニアに向かうなら新月の日でないと p65

一羽の白い鳥が飛んでいて p66

下を歩くトウネスの部下が口を開いた。元々は父がつけた古くから兄の部下で、武人らしい立派な体つきをしていた
年齢は50にも届こうとしていた。 名前はイタディスという p66

レンガを使わず、石材を組み合わせて作ってあるのは貴族風だが、建物の外観に彫刻などなく、質素に見える。
円形の屋敷というのが唯一目の引くところだった。

外交使節は、最初に神殿に詣で、神官に用件を伝えた後で目的地に向かう。
多島海一般では、こうすることで神を敬いつつ、市全土に情報を流すのが常だった。p67

この市の最高神は、月の女神だった p68

ウラミやその妹が地下の国で涼しくやっていますように p68

神話では、水浴びを覗いた不埒な狩人を矢で射殺した女神ゆえ、ご利益がありそうな気がした。p68

(推測:おそらくギリシャ神話の月の女神 アルテミスのことだと思われる。)

麦の出来は、戦争に繋がるが、葡萄の不作で戦争になったことはないので、一番当たり障りのない話題だ。p68
おかげで貴族は葡萄の出来に詳しい。p68

件の屋敷へ、ここまでで20刻かかっている。朝一刻から数えてもう昼が近い時間だ。p68

フラメスさま p69

革張りの椅子に座って p71

必要なら真実と拷問の女神にかけて誓います。 p73

基本的に性に奔放な多島海でも伝説級の特殊な趣味だ。 p75

イルケ姉さま p77

今しがたヤニアの小百合家より先ぶれが来た。 p83

オウメスが持っていた体格のいい奴隷が殺されて倒れていた。 p84

松明 p85

三代40年に亘って仕えてきたが、黒剣はもう駄目です。(イタディス)p87

せがれは若様ほど聡明ではありませぬ。 p89

第四章

人馬って一日に二時間寝ればいいの p94

ヤニアの当主は、死んでいる。 p97

ヤニアの当主は死んだのは2年前 それからずっと死を隠し通してきた。p97

ヤニアとコフの戦力比較 p99

訓練を始めて、90日くらい p100

民会 p102

ダリドが人馬だったの。 p103 (イルケの)

普通貴族の子女は、間違ってもダリドを得たりはしない。理由は簡単で
婚姻に支障が出るときがあるから。 p103
ダリドが人馬というのは聞いたことはなかったけど、確かに牛とかあるんだから馬だってありそうな話だ。 
悲惨なものになると髪が蛇というのもあったという。
もちろんその女性は自殺することになった。
水鏡を見てダリドを得るのは都市国家市民の神聖な権利の一つながら、最近は裕福な市民の娘だって
水鏡を見ようとしたりはしない。 p103

水鏡はその人の本当の願いをダリドにするという p104

いやそうではなく、迷わず逃げると言ったのが潔くて面白かったのです。
今から四代前の黒剣当主がそういう感じの方でした。
多島海最強の英雄と言われて下りましたが、逃げ足についても多島海一で・・・・。
その人本当に英雄なのか
なに称号は、他人が勝手につけるものです。 その方の口癖も、戦いは勝てる時にしか勝てない。だったそうです。 p108

 

壁にかかっていた槍を手にした。もっとも穂先はを挿してはいないので
今はただの細長い木の棒だ。長さは一尋 一人の背の高さと大体同じ。
僕からすると少し短めだが、都市国家ではこれくらいの長さの槍がよく使われていた。
ついでに楯も持った。重い。 p114

訓練の前に服を脱いだ。 服は高価で、作るのに時間がかかるからおいそれとは傷めることなどできない。
せめて洗ってまた使えたりすればいいのだが、麻はあっという間に乱れてしまう。p114
麻のごとく乱れるという言葉もあるくらいだ。 p114

運動や戦い、睡眠のときは全裸が普通だった。 陰茎の皮を葡萄の蔓の紐でしばって保護して、完成。

大陸競技会でもなんでも裸だよね。 p116

白身魚 p118

小百合家 p119 =オルドネー イルケの家の事 =ヤニアにある

ヤニアの市民の人口は1万と聞いたことがあるから p120

民会に本来参加できない女性が p120

神殿前の広場は、普段は競技場になっているようで、走るのに向いた砂地になっていた。 p120

私はコフスス、黒剣家のフラメス 父の名はフォロタス 兄の名はトウネス

赤毛の若者だった。アトランの車の外から連れてこられた奴隷女から生まれた者かもしれない。p123

大陸競技会で月桂樹の冠を貰えるくらいの速度で p125

ピッタを半分に切って中の空洞に羊の肉を詰めたものだった。 p126

食べているものは大きな皿に山盛りの草だった。火も通していない。
この体になってから、こういうものが好きになったの
昔はお肉ばっかり食べてたんですよ。

お昼は黙って食べろといわれなかったの? p126

地下の国に居られる方にご挨拶申し上げる。僕はフラン。今となっては、「何者でもない(ニモ)」フラン。 あなたの二人の
娘を守りに来た旨。ご了承頂きたい。p126

羊皮紙は高いので、投票には割れた陶器、陶片が使われる。p135

民会ではここで意思表示を書いて投票することになっている。 p135

ヤニアの通行税 p136

おそらく彼女のダリスの力によるものだろう。
姉と一緒に妹も水鏡を見た可能性が高い。 ダリドもダリスも秘密にするのが世の習いだから教えてくれというのも難しいp137

イルケに頬を引っ張られた p141

ダリド、ダリスは家族にしか普通教えないものらしい。 p141

第五章

若様ほどの美貌なら槍や弓で死ぬことはありますまい。敵は生け捕りをこそ望むでしょう。p144

次に私は、カンナの親友でした。p149 私=イリューイリド
カンナはウラミの妹の名前だった。 p149
カンナは死んだのかp149

ウラミさまは生きています。 p150

難民による復讐です。p150 その指導者がウラミ

剣を握る者は、剣に倒れることを自覚しなければいけない、と古代の武将は言っていた。p151


コフとの距離もわずかだ。大軍勢でも20刻もあればついてしまう。p156

服を脱ぎ、楯と何本かの槍、剣を持って、身体に香油を塗り、陰茎の皮を葡萄の蔓で結んで終わり p157

一応貴族っぽく鳥の羽根で飾られた銅の兜をかぶったので全てだ。身体に合う鎧でもあればよかったのだが、中々うまくはいかない。p157

集まったヤニアの市民軍の数は、およそ2000.
コフの二倍。市民は割りと楽観視している様子。100列4段の集中隊列を五つ作って、槍の長さを揃えて入れ替え
戦場である市の境に向かって歩き出している。

火を起こすための金属の鏡を四つ張り合わせたし四角錘の箱に太陽の光を集めて火を起こし p160

金の牡牛の兜をつけているのは、トウメスだろう。p162

牛人、それがトウメスのダリドだ。 p167

オルドネーのダリド 鳥 p172

半鳥半人などではなく、完全な鳥だ。これは珍しい。 p172

平和にしがみつくと、平和は逃げるそういうものだ。p176


見たこともない素材でできた鏡をオルドネーが出してきた。
小さい手鏡だが、金属を磨いた鏡ではありえないくらい、綺麗に僕の顔が映っている。
はるか昔に沈んだアトランティスの遺物か何かか。 p181

鏡に映る僕の姿がぐにゃりと歪んで、そして元に戻った。 p182

水鏡って、水じゃないの? 
ああ、神殿においてあるのは、そうですね。 これはうちの家宝なんです。 p182

奴隷商が使えない奴隷に価値を作ろうとして水鏡を使うことはある。 p183

寝る時は誰だって裸だから p183

フラン様を裏切った者には地底の神の裁きが下るでしょう。 p185

イリューイリドは、僕を睨んだ後、畳んでおいた服の中から木の人形を取り出した。 三体置いて
手をかざす。 木の人形が立ち上がって並んで踊っている。 
私のダリドは、ドリド、ダリスは木の人形を操ることです。大きい人形も扱えますし、数千くらいなら
すぐに扱えます。 まあ火に弱いのですけど・・・・・でも、兵士としてもなかなかの働きができます! p187
人形遣いのダリス


第六章

落ち着いてるよ。 ただ単に、歩いてた方が考えがまとまるだけさ。 p193

イリューイリドは木の人形を自在に複数操れるんだよね。
はいっ
ある程度数が揃ったら人形で人形を作ればいいと思うんだけど、それで鼠算的に数が増やせると思うんだ。
最初に20体あれば、四回作る時間で320になると思うんだけど。
イリューイリドは雷に打たれたような顔をしている。 なるほど。自分のものであろうと、ダリスの使い方を分かっていない
時はあるらしい。 p195

水と太陽があれば休めます。 p196

コフよりヤニアの方が海軍では強かったよね p197

遅い夕食には、イリューイリドが姿を見せなかった。 夜には太陽の光がなくて活動できぬらしい。 p198

僕が総大将か。まあ、負けたときに責任をとらせるにはいいかもね。 多島海も西の方では後継者争いを避けて
旅人を王にする都市国家もあるというし p200


イルケは貴族の子女なので話が通しやすい。 p204

イリューイリドは頭から生えた大きな葉を僕にくれた。葡萄の葉に見えるが違う気もする。これで股間を隠して戦うことになったがp207

ジジウム先生はなんと言ったか。
丸み帯びた世界の裏側でも人が落ちないのは、中心に何かがあって見えない力で万物を引っ張っているからだろう。
そう思ったら、身体勝手に動いた。 万物を引っ張る力を味方につけて、僕はトウメスの足元に体当たりした。 p220

終章

皆びっくりしていました。すごい速度で怪我が治っていくので p224
僕の身体に何が起きたのか・・・
ダリスでしょ。
僕のダリスは分かった。 再生らしい。 傷の直りが速い。 p225

コフの実権はオウメスという人物が握りました

選挙を排して王政を敷くそうです。またすべての貴族は財産没収とか。
そっちは想像もしてなかった。 貴族抜きで平民と王様だけの国なんか聞いたことがない。 p225

家宰の名はウラミです。 p225

 

あとがき


黒剣のクロニカは偽書から着想を得たという設定のファンタジーで、舞台は地中海と海で繋がった別世界です。
よく創作では名前が出てくるアトランティスの滅亡から数百年後を描いています。

アトランティスというのはアトラス神由来の名前ですね。天を支える巨神です。そんな風にたとえられるほどの巨大な山脈を
持つ大陸が沈み、今は外延部の陸地であるアトランの車、それと多島海が残っていることになっています。

 

最終更新:2016年12月23日 10:10