第二話↓(特別短縮編)
―――翌日、優馬は部屋で今日の授業の用意をしていた。
優馬「今日は、英用語・科学・戦略だな。よ~し!」
いつもの朝を向かえ、Mスクールへの道を歩き出した優馬。
ふと見ると、前を歩いているのは沙織だった。思わず優馬は駆け寄った。
優馬「田村さん、おはよっ!」
沙織「あ、優馬!おはよう。どうしたの?わたしと同じ時間に歩いてるなんて。いつもは、
もっと早いんでしょ?」
優馬「朝の時間使って、今日の予習をしておいたんだ。また隼人に会うかもしれないから。」
沙織「フッ・・・そう。」
優馬「・・・ねえ、田村さんは隼人のこと嫌いなの?」
沙織「え?好きとか嫌いとか考えたことないなっ。まぁ、別になんとも思ってないけど。」
優馬「へぇ~。」
――教室
生徒たち「がやがやがやがや・・・。」
隼人「それであいつがこうなってよ~!!・・・おっ、優馬に沙織じゃん。」
優馬「よ!」
沙織「・・・・。」
隼人「なんだよ優馬。仲良く登校か?」
優馬「別にいいじゃないかっ!会ったから一緒にきただけだよ!」
武田「おはようございます。」
隼人「おわっ!」
生徒全員、慌てて席に着きさっきまでざわついていた教室は
一瞬にして静まり返った。
武田「いつも思うけど、なんでお前らはオレがきてから席に着くの!?なんで!?
自分でしっかり時計見て行動せぇっ!いいか!!」
生徒一同「・・・はい。」
武田「はい、連絡します。昨日の帰りにも言いましたが、今日も短縮授業です。
それに今日は先生たちでテストの用意をしなくてはならないので、いつもの
50分授業ではなく45分授業です。これでみなさんはさらに午後の時間を使えますね。
以上で連絡を終了します。朝学活の終了まで時間はあるので、テスト勉強するなり
あとは個人で行動するように。くれぐれも静かにお願いします。では以上。」
―――朝学活終了。一時間目開始。一時間目、英用語。
ニック「これは、メーサーと読みますね。」
彼の名はニック。Mスクールの英用語を担当。気弱さからか、
多くの生徒になめられている。
生徒たち「あ・・そう。」
ニック「あ・・そう。ってそれだけかよお前ら!」
隼人「どうせ授業はもう終わりだよ。もういいから、これで終りにしようぜ。」
ニック「・・・や~べ。」
キンコンカ~ンコ~ン♪
ニック「これで英用語の授業を、終わりにします・・・。(トホホ)」
生徒たち「ギャハハハハハッ!!」
二時間目、科学の授業。
湯原「では、怪獣を蹴った時、怪獣はどのようになるでしょう。」
湯原徳光(ゆはらとくみつ)。Mスクールで科学の授業を担当している。
過去には防衛軍に協力したことも。今、生徒たちにバカみたいな質問をしているが、
生徒たちは模擬戦で人しか蹴ってないのでそれより重い、怪獣を蹴ったらどうなるかは
分からないのだ。
優馬「はい。」
湯原「ん。はい、皆本くん。」
優馬「僕たちは人しか蹴ったことがないので、詳しくは分かりませんが、もしかすると
人を蹴った時と同じように怪獣を蹴った途端、「運動エネルギー」が働き怪獣も
僕たちのように、吹っ飛ぶのでは?」
湯原「ふむ。かなり正解に近い答えだが、今の君たちでは怪獣を蹴り飛ばすなんて無理だな。
Mスクールの実技を習っているだけじゃ、とても適わない。M機関での本格的な特訓が
必要になってくるな。」
生徒たち「ほぉ~。」
キンコンカンコ~ン♪
湯原「それでは、今日はこれまでにしよう。」
三時間目:戦略の授業。
篠田「M機関に入隊するには様々な戦いに対応する必要がある。そこで今日は、
水中戦での戦い方を学ぼう。普通の人間では全く水中戦には向かない。しかし
お前達ミュータントは、最低でも「一時間」の潜水が可能だ。」
篠田雄二(しのだゆうじ)。Mスクールで戦略の授業を担当している。
これまで紹介した教師の中では、最年長である。
篠田「しかし、水中では動きが急激に鈍ってしまうので肉弾戦による戦闘は困難だ。」
隼人「・・・ちっ。オレの得意分野は使えないってわけか。」
篠田「そこで注目するのが光線系の攻撃だ。水中では光線の速度も減速してしまうが、
敵も動きは鈍るため減速した光線をかわすのは困難になるだろう。」
篠田は黒板に書きながら言う。
キンコンカンコ~ン♪
篠田「チャイムだ。では、今日はここまで。」
優馬「これで今日の授業は終了だな。」
武田「さて、今日も無事に終了しましたね。明日はいよいよテストですか・・・・。
本当に君たちは明後日からこの学校にはこないのですね・・・。そう考えると寂しいです。
- ・・では、もう君たち試験生には連絡することはないです。午後が勉強に専念すること。
みなさんが合格するよう、心から祈っています。しかしそう簡単には点数は取らせません!
解散!と言いたいところですが、みんなに通知表を返さねばなりません。呼ばれた生徒は
返事をして取りにくるように。」
そして全生徒に通知表が配られた。
優馬「オレの成績は?」
皆本優馬・通知表
兵器:◎
格闘:○
知識:◎
授業態度:◎
積極性:○
協調性:○
『備考』
成績優秀で特に言うことはありません。ただ完璧主義過ぎるのでもう少し気楽に行きましょう。
沙織「私の成績は?」
田村沙織・通知表
兵器:○
格闘:○
知識:◎
授業態度:○
積極性:△
協調性:○
『備考』
平均的な成績で特に言い分はありませんがもう少し得意分野を持つともっといいですよ。
隼人「オレの成績は?」
平岡隼人・通知表
兵器:○
格闘:☆
知識:○
授業態度:×
積極性:○
協調性:△
『備考』
格闘の成績は群を抜く腕前です。しかし机の上に足を組んだりするのは厳禁です。
隼人「あ~あ、もう武田さんの説教を聞くことができないんだな。」
沙織「散々、うざいって言ってたクセに。」
優馬「あとはこの試験に合格して、それからはM機関での任務だ!ん~!燃えてきた!」
最終更新:2007年09月27日 20:08