りばーす！ - ぷちへどのどく @ ウィキ

それは、一つの宿題から始まった。

熊坂先生「よーし、じゃあこの問題集Ｐ２～６０までやってこいよ」
北村「オイコラ教師！いくらなんでも多すぎないか！」
鬼教官と呼ばれる熊坂に、北村は突っ込みを入れた。だが、確かに多い。
熊坂「宿題とは・・・先生に出すためにやるんじゃない・・・」
風間「・・・ではなんですか」
熊坂「昨日の自分より・・・強くなることだ（オツムが）」
尾崎「そんなの！俺たち生徒の仕事じゃないでしょう」
ほぼ全員「いや、生徒の仕事でしかないから」
尾崎の馬鹿さ加減には、北村さえも呆れ果てた。
「やっぱマグロ食ってるようなのは駄目だな・・・」
美雪「でも、多すぎるのは確かだと思います」
熊坂「そんなに宿題がいやか・・・。よし、いいだろう。では君達にチャンスを与える。そのチャンスは・・・・ココだ」
そういって、熊坂は学校の地図のある場所に指差した。
美雪「体育館・・・？」
尾崎「エリアＴ・・・・」
体育館。この学校でこういった状況の時、ここでやることは決まっている。
小室「ドッジボールを・・・・やるんですか」
熊坂「ドッジボール・・・すなわち最も白黒付けやすいスポーツだ」
小室「それは、危険すぎます。ドッジは授業を破滅させる・・・」
熊坂「破滅する授業なんてもうない」
小室「しかし、もし他のクラスが授業をしていたら・・・」
美雪「大丈夫よ、今日体育があるクラスはないわ」
熊坂「これで決まりだ。時間は次の授業、全員体操着に着替えて集合だ。・・・解散！」

そんなわけで、尾崎達生徒ＶＳ教師のドッジボール対決が幕を開けたのであった。
ゴードン「全く、宿題ごときでガタガタ抜かすな！・・・黙ってろ！」
北村「愚かな教師め。痛い目を見なければわからんらしいな」
審判「ではこれより、宿題をかけたドッジボール対決を開始する。時間は２０分。尾崎チームボール・・・はじめ！」
まずは風間が一球ぶち込む。
風間「オオオオオオ！」
凄まじいスピードで弾が醍醐の所へ飛んでいく。だが・・・・
風間「・・・！」
尾崎「何！？」
醍醐はなんと、それを片手で受け止めた。
北村「・・・教師にしては悪くない」
今度は醍醐が投げる。ものすごい魔球だ。それが、何人も入りくねった先にいた小室に命中。早くも一人失ってしまった。
小室「・・・・イタイ（泣）」
醍醐「これでも昔は・・・百発百中と言われた男だ」
尾崎「・・・・貴様・・！」
怒りに燃える尾崎。しかし、尾崎が放った弾も、熊坂に止められてしまう。
熊坂「おお・・・つえーな、お前」
苦悶の表情を浮かべる尾崎。このままでは、いずれ負けてしまう・・・！
その時、熊坂のボールを軽々と受け止めた者が現れた。
北村「教師のくせに、本気で生徒とやりあうとは失敬なヤツラだ。・・・ザコ共は殺せ」
そういうと、外野の４人が陣形を取り、北村から受け取ったボールであっという間に熊坂、ゴードン、醍醐を残して全滅させてしまった。
ニック「・・・やーべ・・（汗）」
波川「北村め・・・！」
北村「フッフッフーン・・・だーいぶスッキリしたな」
いきなりピンチの教師陣。
熊坂「ボールへ走れ、ここは俺が食い止める」
だが、ゴードンも前へ出ようとする。それを熊坂は手を掴んで止めた。
熊坂「こいつらには・・・アンタが必要だ！・・頼んだぞ、チームの未来を」
静かに頷くゴードン。
北村「生徒の力量を知りながら・・・宿題の出し方を間違える愚か者め！でやああ～～～！」
ボールが、熊坂めがけて放たれる。しかし、熊坂は簡単に止めてしまう。驚きの顔を隠せない北村。そして、熊坂の怒号の反撃で、北村は倒れた。
熊坂「力だけに頼るものは・・・それ以上の力によって滅ぼされる。・・・覚えておきたまえ」
北村「フッフッフッフ・・・俺一人では死なんぞ」
その言葉を合図に、風間が熊坂の顔面を捉えた。同じように、熊坂は地面に倒れこんだ。
熊坂「うあああああ～～～！・・・・フッフッフ・・・ハーッハッハッハ！」
しかし、間髪入れずに今度はゴードンの弾が襲う。そして、あっという間に残りは尾崎と美雪だけになってしまった。
風間「後は頼んだぞ・・・尾崎・・・！」
ゴードン「さあどうする若造！」

尾崎「自分の宿題は・・・自分で片付ける事ができる。俺たちは時間がない。そんな量ちょっとしか無理だ」
ゴードン「それだけで充分だ」
尾崎の弾がゴードンに迫る。そして――――――

風間「尾崎、よくやった！」
北村「マグロにしては悪くない・・・」
美雪「これで・・・全て終わったのね」
だが、その時！！
熊坂「よーし、じゃあ宿題はＰ２～Ｐ６０な」
一同「はあ！？」
熊坂「あれ？私、宿題をなくす、なんて一言もいいませんでしたよね？」
影から聞いていたゴードン先生もこれには驚いた。
ゴードン「何て奴だ・・・しつこいやろうだぜ。このまま職員会議に連れてってやる」
北村「オイコラ教師！だったら何のためにドッジなんぞやった！？」
熊坂「うるさい！こいつの次はお前を撃つぞ！」

尾崎「・・・何勘違いしてるんすか（汗）」