rew.のツカイカタ
作成日2009/03/24
最終更新日2009/04/01
1.rew.について
読みは「リュウ」。エミュレータ名の後ろに「.」(ドット)が付きます。1999年10月、「D-BOY」の制作者である某吉氏のサイトで転載という形で突如として発表され、性能の高さと、当時としては非常に珍しかったRTC機能対応エミュレータとして一気に定番GBエミュレータにのし上がりました。制作者は日本の匿名の方です。要求されるCPUスペックはP166MHzぐらいで、動作には別途 DirectX (バージョン?) が必要になります。
2000年3月のリリースで公式サイトがオープンしましたが、アクセス殺到により数日後にアカウントが削除されてしまい、開発が終了となりました。ファイルは
こちら(let's Emu!さんのサイトから)に転載という形でアップされています。
さすがに最終版のリリースから時間がかなり経っており、他のGBエミュレータと比べると、ゲームで不具合が見受けられる感じ(ぷよぷよ~んのボイスがおかしいなど)です。特別な機能はなく、エミュレータとしての最低限の機能を搭載しているシンプルエミュレータです。
おまけ的な機能として、PCE(PCエンジン)やNES(ファミコン)も動作するマルチエミュレータで、NSFサウンドの再生もできるようになっています。
・ ファイル構成
rew.exe ... エミュレータ本体
rew.ini ... 設定ファイル(起動後出力)
rew.txt ... Readmeファイル
2. GB/GBCのエミュレートの仕方
[File]メニューの[Load ROM]でゲームを読み込みます。ファイル形式は <*.gb> 、<*.sgb> 、 <*.gbc> 、<*.cgb> です。その他にウィンドウへのドラッグ&ドロップ起動ができます。
3. セーブ機能について
セーブデータは本体以下に自動的に作られる 「gbsave」フォルダ に必ず出力されます。出力フォルダ先を変更することはできません。
3-1・ ノーマルセーブの出力の仕方
実機ではカートリッジ内に書き込まれるデータです。ファイル形式は<*.sav>です。
3-2・ リアルタイムセーブの出力の仕方
エミュレータ独自のセーブです。ファイル形式は<*.st?>です。[State]メニューでセーブするスロットを10スロット分から選択しておき、[Save State]をクリックすることでゲームの状態が保存されます。逆に[Load State]はリアルタイムセーブのデータを読み込みます。
なお、スロット番号を選択しておいて、ALT[GRPH]キーを押しながら、Sキー+Sキーでもセーブが可能です。
4. 設定の仕方
[Option]メニュー で以下の設定ができます。
4-1・ サイズの変更の仕方
[Video] はゲーム画面の フルスクリーン表示 と ウィンドウ表示 (x1~x4サイズ) の選択ができます。なお、ショートカットキーとして、Alt+Enter でフルスクリーン表示の切り替えが可能で、F10キー がフルスクリーン表示時の メニューバー表示の切り替え となっています。
4-2・ ゲームボーイのタイプの変更の仕方
[GB] はゲームボーイの種類を GB 、 GBC 、 SGB などから変更できます。ゲームプレイ中に変更した場合は、タイプの変更を適用させるには、ゲームをいったんリセットする必要があります。
4-3・ キーの変更の仕方
[Key] は キーボード や ジョイパッド のキー配置を変更できます。A/Bボタンに関してはそれぞれ連射用のキー(AutoA/B)も用意されています。
配置を設定するには、それぞれの項目にカーソルを持っていき、任意のキーやボタンを押していきます。
なお、最大4プレーヤーまであり、1プレーヤーごとにそれぞれ4つ分の割り当てが可能です。これを利用して、「同時押しリセット」キーや「ななめ方向」キーを1つのキーに設定することも可能です。
5. 特殊(おまけ)機能について
5-1・ PCEエミュレートの仕方
おまけ機能として、PCEエミュレータ 「XPCE」 などをベースにしたPCエンジン(TG16)エミュレーション機能が搭載されています。ROMの形式は <*.pce> です。エミュレータ本体以下に自動的にできる 「pcesave」フォルダ にノーマルセーブのデータ <*.bak> が出力されます。他の専門PCEエミュレータと比べると精度は落ちると思われます。なお、PCエンジンのエミュレートにリアルタイムセーブの機能はありません。
5-2・ NESエミュレートの仕方
おまけ機能として、NES(FC)エミュレーション機能が搭載されています。他のNES専門のエミュレータのと比べると、動作が若干重いようです。ROMの形式は <*.nes> です。エミュレータ本体以下に自動的にできる 「fcsave」 フォルダにノーマルセーブのデータ <*.sav> が出力されます。他の専門NESエミュレータと比べると精度は落ちると思われます。なお、NESのエミュレートにリアルタイムセーブの機能はありません。
5-3・ NSFプレーヤーについて
テスト版として、NESのサウンドフォーマット NSF (NES Sound Format) の再生プレーヤー機能が搭載されています。ファイル形式は <*.nsf> です。左右キーでサウンド番号の選択、Aボタンがリセットとなっています。
(参考) NSFプレーヤー対応拡張音源
拡張音源の名前 |
VRC6 |
VRC7 |
FDS |
MMC5 |
106 |
FME7 |
対応しているか |
O |
- |
- |
O |
O |
O |
6.ケーブル通信エミュレート機能について&ケーブル通信エミュレートの仕方
ケーブル通信エミュレート機能が一応搭載されています。しかし、実際に通信が最後まで成功することはほどんどなく、エミュレータはほとんどフリーズしてしまいます。
それでもやる場合は下の方法を使って下さい。
やり方
1.1つ目のエミュレータを起動し、ゲームを読み込ませる。
2.2つ目を起動し、ゲームを読み込ませる。
3.これで、同エミュレータ間が接続された状態となっています。なお、同時に両画面のキー操作ができません。
7. その他
7-1・ タイマー機能について
内蔵時計機能(RTC)を搭載したMBC5のゲームは、「gbsave」フォルダ に <*.clk> ファイルが出力されます。このデータによりゲーム内の時間をエミュレートしていますが、少しずつ時間がずれてしまうようです。このファイルをメモ帳などで開き、「GameTime=XXXX/XX/XX-XX:XX:XX」部分を変更することで時間を調節できます。なお、ここの時間は必ずしもゲーム上の時間とは一致しないようなので、いろいろ数字を変えてみてください。
最終更新:2009年04月01日 20:37