ぷよm@sアナリーゼ
3.golden
slaughterer(Part12 6:13)
○うみねこのなく頃に
第一回目で「ぷよm@sBGMと言えば何と言ってもウテナ」と言いましたが、使用割合を考えれば実のところ、ぷよm@sBGMといえば「うみねこ」なのであります。その使用頻度はノベルパート・ぷよ対戦パート共に他を圧倒する勢いで、特に千早編終了後の2010年頃はBGMの大半がうみねこ、という使われ方をしています。
さて、その「うみねこ」 正しくは「うみねこのなく頃に」というタイトルで、シリーズ作品としてこれまでに8本リリースされています。マンガ・アニメ化などもされていますが、元々はゲームです。東方と同様、いわゆる同人ゲーム(インディーズ)ですが、プレイステーションにも製品化されるなど、それほど同人という感じはしないです。
同人ゲームというのは基本的に少人数で制作するものだと思われがちですが、うみねこはBGMだけでものべ20人以上の人が参加してる模様です。それぞれの作品ごとに新曲を10曲以上用意しているのですから、この点でも同人っぽさがない、ある意味完全にプロの作品です。
次々と起こる猟奇的な殺人や魔女にまつわる謎を追っていくアドベンチャーゲームに分類されるのでしょうが、ただ本作は決して「謎解きゲーム」ではありません。「ポートピア」や「金田一少年の事件簿」のような謎解きの様式で話が進んでいくにもかかわらず、肝心の謎を解明することは(恐らく)ありません。
謎解きではない、というのは一作目を見ただけにすぎない私の推察ですが、世間の評判を聞く限り二作目以降も同様に展開しているものと思われます。要するに謎解き「ゲーム」ではなくて、雰囲気を味わう「作品」なのでしょう。そう考えればこの作品は十分魅力的であり、更にその雰囲気を味わう為のBGMはどれもこれもがとても素晴らしいです。
○ウテナの補完
さて、今回取り上げる「golden
slaughterer」 日本語にすれば「金色の殺りく者」です。この「gold」は金髪(の魔女)と金塊(を狙う殺人鬼)の二つの意味を掛けているのでしょう。ぷよm@sでは、金髪=美希。このあたりもタラPは意識しているのではないでしょうか。
コメントにも「人が死んだかのようだw」と書かれていましたが、それもそのはず、うみねこでは実際に殺人事件発生という大きなイベント時に流されます。その緊迫感たるや、うみねこBGMの中でも随一ではないでしょうか。ぷよm@sでは千早が圧倒される場面で流れていますので、さらに絶望感も付け足された感じになっています。
うみねこはPart12までにもそこそこ使われていましたが、本曲の強烈な印象によって、これ以降「ぷよバトルで負ければ死ぬ」というw、ぷよm@sのカラーが完全に固まりました。これは当初タラPが目指していた、ウテナによるぷよm@sの雰囲気づくりを補完する意味合いがあります。
本来ならば和気あいあいとなるはずのぷよぷよ対戦が、対決色を打ち出すためにウテナを、そして物語の流れで特にシリアスな雰囲気にしたい時にはウテナよりもむしろ、うみねこ、というタラPの判断があるのではないかと推察します。
せっかくの機会ですので、これまでにぷよm@sで使用された「負けると死ぬ」うみねこの曲を三つほど紹介します。
・継接キメラ(Part23
2:11) 雪歩のラスボス感がヤバイ。もはやホラー。
・Alive(Part28
12:52) やよいと真美の壮絶なフラグ合戦のラスト。やよいの思いに心打たれます。
・Answer(Part31
20:06) 走馬灯状態からの起死回生のカウンター。初見時には何が起きているのか理解できませんでした。
最終更新:2015年10月16日 10:49