紅蓮教団

数か月前に中央国で大規模なテロを起こしたカルト教団。
紅蓮教は元々「火」を信仰の対象とするインゴット辺境の土着宗教であり、雪深く不毛の土地であっても清貧を貫く何の変哲も無い宗教であった。
が、数年前に教団内でクーデターが発生。新たに武力組織「紅蓮騎士団」を設置し「罪に塗れた現世を聖なる炎で浄化する」との目的を掲げ貧困層を中心に急激に信者を増やし、あちこちで放火をはじめとするテロ行為に及んでいた。

統一機構からは特A級監視対象として十分にマークされていたが、虚を突き中央国の住宅街で死傷者数百人規模の放火テロを実行。
その混乱の裏で紅蓮教団自身が封印していた、火を司り破壊と再生の象徴であるオリジン神聖霊「イグニス・オリジン」の降霊に成功する。
一連の事件の黒幕はこのイグニス・オリジンであり、只の一信者であり乍ら憑代としての適性率が異様に高かったオレーシャ・シロフスカヤという女性を操りクーデターを起こさせ、封印を解かせた上で彼女に憑依。争いを続け星を汚す人間を悉く滅しクアドラの平和を取り戻す為に活動を開始する。
二度に渡る激戦の末、強襲部隊ととある探偵事務所の活躍、アマツの呪術師による鎮めの呪術によりイグニス・オリジンの暴走は食い止められ、人間達の行く末を見守る事を選択したイグニス・オリジンは再び眠りに就く事となった。
尚、火のオリジン神聖霊が顕現した事は箝口令が敷かれており、それを知っている者は統一機構内部の人間であっても少ない。

テロを企てたとして逮捕された教主シャロン・サラヴァスティ、騎士団長オレーシャ・シロフスカヤの両名は統一機構代表(当時)のイオン・プリムスの特赦によって極刑は免れているものの、今も尚投獄され続けている。
反抗の意思も無く、(操られていたとは言え)犯して仕舞った罪に対し懺悔と贖罪の日々を過ごしている。
紅蓮教団自体は前教主の娘で「慈悲深き聖女」と内外から呼ばれるイリーナ・トルスタヤ(偽名:サヤ・カレント)を新教主に置き、穏健派が主体となってボランティア等の平和活動を通じ罪の償いを行っているが、一部の過激派残党は今も尚各地で小規模なテロを散発的に企てている。

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最終更新:2014年01月20日 22:30