神の雷が開発した『クロノス』より端を発する魔導強化服の総称。魔術カードを扱って戦う神の雷製バトルジャケット(※以後BJと表記)の他にも魔力を特殊なエネルギーに変換して戦うインゴット(特装機関"イオ")製BJが存在する。
神の雷製BJにはBランク程度の魔力が封入されており、着装後は超人の身体能力を得ると同時に潜在的魔力を持たない人間であっても魔術カードを用いる事で限定的な魔術が使用可能となる。一度使用した魔術カードの再使用は原則不可能であり、使用済み魔術カードを回復させる為には他者に魔力を供給してもらうかBJ着装解除後に各バックルが大気中の魔力を吸収する事でカードの魔力を自動回復させる方法しかなく、後者の場合は他者の助けを必要としない代わりにカードの魔力回復に約一日程度の時間を必要とする。
また、神の雷製BJは既に量産配備が成されており同組織内では最初期型であるクロノスをタイプ1st、先行量産型をタイプ2ndと呼称して区別している。
後発型であるインゴット製BJに封入されている魔力は神の雷製のものより多くB+~Sランク級に相当するとされる。これは魔術カードを使用しない代わりにBJ本体の魔力をエネルギーに変換したM・E・S(マギリング・エネルギー・ストリーム)を消費して戦うスタイルである為、安定した出力供給や稼働時間等の関係から内包魔力量が増大した模様。更にM・E・Sが完全に枯渇しても半日あれば大気中の魔力を吸収して全回復する等、神の雷製BJより高い自動回復性能を有する。
神の雷製BJに比べて総じて高い基礎スペックを誇る事に加えて正真正銘の"一撃必殺技"を有している事から其の戦闘能力の高さが窺えるものの製作主任であるデイヴィッド・キーナンによって完成形BJである『サイファー』と『ビクセン』、並びに開発マスターデータの一部が持ち出されてしまった結果インゴット軍部のBJ量産配備計画は大きく遅延している。
また、各BJには適合係数という着装者との相性を表す指標が存在し、『適合係数100』を基準値として其の増減を判断する。基準値を保った状態ではスペック通りの力を発揮出来るが戦意の低下等によって基準値を下回った場合はBJのスペックも併せて低下する。同様に感情の高ぶり等によって基準値を上回る適合係数を叩き出した際にはスペックを超えた能力を発揮する事が可能となっている。
最終更新:2014年01月21日 01:21