エミール:そこのロイとは一緒に冒険したことがあるのですが、まだまだ経験が足りませんので、お力添え下さい
ロイ:初めまして。陸用戦闘機械[01]、愛称ロイです
イミテ:呼ばれたようなので来た、どうもだ
エミール:では、宿でアルマに仕事の相談をいたしましょうか
イミテ:ん、そうだな
冒険者の宿「羊のしっぽ」で依頼書を眺める。
エミール:おや、これはハンスからの依頼のようですね
ロイ:鍛冶屋の方ですね
イミテ:ん、ハンスか。オリハルコンには世話になっているからな
エミール:日頃のお返しのためにも、力になりたいですね。
リーンの広場から少し離れた場所にある鍛冶屋「オリハルコン」。冒険者たちのための武具はもちろん、日用的な金物も扱っている。
店内に入ると、店主のハンスがパイプをふかしながら、不機嫌そうな顔をこちらに向けてくる。別に実際に不機嫌なわけではなく、もともとこういう顔なのだ。;
さて、うだうだしていたら、それこそ機嫌が悪くなってしまうかもしれないので、さっそく話を詳しく聞いてみることにした。
GM:ハンス「おう、来てくれたか。すまねぇな」
エミール:どうされました?
GM:ハンス「あぁ、先日、ちょいと離れたところに住んでいた錬金術師のじいさんがぽっくりいったようでな。遺品整理で、その爺さんの家にあった金物がうちに下取りにだされたわけだ。…まぁ、観てもらうのがわかりやすかろう。奥の倉庫に来てくれ」
エミール:錬金術士…いかにもいわくつきの品がありそうですね。
イミテ:ふむ、興味深いな
GM:ハンス「奥に木の箱があるだろう。あいつが問題のぶつだ」
ロイ:ふむ。箱、ですか。ミミックの類でしょうか?
イミテ:ん、それもあり得るか…
エミール:ミミックとは?
ロイ:箱、宝箱等に擬態するモンスター
エミール:さすが、ロイは物知りです
イミテ:頼もしいな
ロイ:殺害に特化している種族です
エミール:それに弱点とかはあるのですか?
ロイ:開けない限りは反応致しません
エミール:じゃあ、ほうっておくのが一番と…
イミテ:…それではどうしたものか
ロイ:しかし、物音を立てているようなので、恐らく違うでしょう
ロイは倉庫の中心に置かれた古ぼけた木の箱に近づき、その様子を探る。
…ゴトゴト。中でなにやら音がしている。
GM:ハンス「と、まぁ、中に入ってるもんが動いているみたいなんだ。変なもんだと困るから、冒険者の宿に依頼を出したわけだ」
ロイ:私には分かりません。下がっておきます
エミール:…
イミテ:十中八九変なモノだろうな…猫とかならいいんだが
エミール:猫!結局そういうものなのかもしれませんね。ではイミテさん、お願いします(にっこり
イミテ:妙なモノであれば近接は任せておけ
ロイ:前衛とは、大変ですね
イミテ:中身を見ないことには始まらないだろう。開けるぞ
イミテが箱の前にたち、その蓋に手をかけると…中から一本の剣が飛び出した!
リビング・ソードという意思を持った魔法生物だろう。生きた剣は浮かび上がると、切っ先をこちらに向けて斬りかかった!
アクティブシーンに移行します。
エミール:!!なんと不思議な
イミテ:なっ!?
GM:ハンス「うお、何だこいつ!リビングソードか!」
ロイ:魔剣属ですか
イミテ:錬金術師…か
エミール:あぁ!そういう術があるのですね。とりあえず、援護します!
ロイの放った催眠ガスにリビング・ソードが抵抗する。エミールも聖なる光で剣を照らすが、あまり効果はない。
ロイ:金属は眠らない
エミール:道理ですね!
ロイ:マジックアロー!…魔法への抵抗力も高いようですね
イミテ:ぐッ硬いな…でもこれでどうだ!
イミテの剣による何度目かの打撃で、リビング・ソードはその動きを止める。
一瞬の沈黙の後、剣は地面に落ち、ピクリとも動かなくなった。
エミール:お見事!
イミテ:…どうだ?
ロイ:動かなくなりましたね
GM:ハンス「倒し…たのか?なんて物騒なもんを引き取らせるんだ。まぁ、こうなりゃ、こいつもタダの金属の塊。俺が立派なもんに鍛えなおしてやるか」
⇒クエストクリア!
エミール:遺品の引き取りにはこういうリスクがあるのか
イミテ:ふう、ひとりでに動く剣とは…
ロイ:金属にも意志は宿るのですね
エミール:もとは魔法の剣でしょう?意外と良い武器に鍛え直されるかもしれませんね
イミテ:だな、ハンスの腕に期待だ
エミール:お二人共、ありがとう。またよろしくお願いします
イミテ:ああ、お疲れ様だ。こちらこそ礼を言わせてくれ
ロイ:お疲れ様です
エミール:あなたがたの歩みに主の祝福がありますように。
最終更新:2016年11月08日 17:31