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2000年代後半のバラエティヒーロー史です。

6.1 タイアップ系ヒーロー大ブーム

2000年代中期、フジテレビを中心に映画・ドラマのヒーローキャラクターを使ったバラエティ番組内宣伝が活発になりました。
フジテレビは連続ドラマ『西遊記』(2006)で主演・香取慎吾氏扮する《孫悟空》を様々なバラエティ番組に出演させ、番宣活動を行いました。結果、毎回20%台という記録となり、劇場版『西遊記』(2007、東宝他)公開直前に再び孫悟空のコスプレで宣伝活動を行い、『ぴったんこカン・カン』(2003~、TBS)での他局の宣伝、さらには2007年度『27時間テレビ』の顔にもなりました。

この手法は2004年に『NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE』(2004、東宝他)で香取氏が《ハットリカンゾウ》のコスプレで様々なフジテレビ系バラエティ番組で宣伝したことから始まりました。

映画『妖怪大戦争』(2006、角川映画)の宣伝で岡村隆史氏が《小豆洗い》に扮して『めちゃイケ』に登場したり、映画『ゲゲゲの鬼太郎』(2007、松竹)の宣伝ではウエンツ瑛士氏が《鬼太郎》に扮して登場した『脳内エステ IQサプリ』(2004~、フジテレビ)では出演者が妖怪のコスプレをしたり、ドラマ『あんみつ姫』(2008、フジテレビ)の宣伝で井上真央さんが《あんみつ姫》に扮して『志村けんのバカ殿様』でコラボコントを行うなどタイアップ強化が見られます。
SF系日本映画で大ヒットとなった映画『ヤッターマン』(2009、松竹)では、悪役《ドロンジョ》役・深田恭子さんが、アニメをほぼ忠実に再現したキャラクターとして注目されました。

6.2 ローカルヒーロー活性化

2005年、秋田県で『超神ネイガー』(2005~、にかほ市)という単体ローカルヒーローがデビューし、ネット上で大ブームを巻き起こしました。ネイガーは台湾や秋葉原に進出したり、水木一郎氏によるテーマソングCD『豪石!超神ネイガー~見だがおめだぢ~』(インデックスミュージック)の発売や漫画化、さらには秋田放送でTVシリーズ『超神ネイガーvsホジナシ怪人』(2007~)が放送されるなどローカルヒーローとしてかなりの展開が行われています。
ご当地ヒーローのTV化は2005年に地元ケーブルTVでの『JC戦士タマシマン』(2005~、玉島テレビ放送)、2006年にローカル放送局で『超速戦士G-FIVE』(2006~07、群馬テレビ)などが製作し、地元の人々に注目されています。

ローカルヒーローの商品化も活発になり、主要ローカルヒーローを取り上げた書籍『ローカルヒーロー大図鑑』(水曜社)が発売されたり、人気ローカルヒーローのテーマ曲を集めたオムニバスCD『決定盤!ローカルヒーロー大全集』(EMIミュージック)が発売されました。
長野県下條村のローカルヒーロー大イベントも人気を集め、各地でローカルヒーロー混成イベントが次々と開催されました。

ローカルヒーローと同じく、ゆるキャラも完全に定着し、2006年には『TVチャンピオン』(1992~2006、TX)でゆるキャラ王選手権が開催されたり、大ヒットキャラの《ひこにゃん》(2007~、国宝・彦根城築城400年祭)を初めとするゆるキャラが続々誕生しました。

6.3 コントからゲーム企画への完全なる変貌

2005年10月、コントバラエティ番組だったフジテレビ『はねるのトびら』がゴールデンタイムに移動し、ゲームバラエティ番組に完全リニューアルし、視聴率も20%台になるほどの人気を得ました。
着ぐるみコントの名残を残したゲーム企画《ギリギリッス》やコスプレでゲームに挑戦する“スターだらけの大運動会”に登場する《C3》などのバラエティヒーローも生み出しました。

同局の老舗長寿番組『めちゃ×2イケてるッ!』も“シンクロナイズドテイスティング”などの企画で様々なキャラを生み出したり、《爆走数取團》およびコーナーから派生した《スモウライダー》などコントがほとんど無くなってもキャラクターは豊富に生み出されました。
出演者の不祥事や罰ゲームに対するクレームというアクシデントがありながらも、《色とり忍者》など新企画で健闘しています。

とんねるずのみなさんのおかげでした』(1997~、フジテレビ)では、長寿ゲームコーナー《モジモジくんHYPER》や過去のパロディコントの形式をゲームに置き換えた《ヨンダーバード》を生み出しました。

コント番組は派手なセットや大がかりな着ぐるみコスチュームを使ったものから、単純なセットやキャラクターのギャグだけで押しまくったものへと主流と移り変わりました。
その代表が『エンタの神様』(2003~、NTV)で、《ギター侍》をはじめ、《スケバン恐子》や《冷蔵庫マン》、《フランチェン》などといったキャラクターのネタ見せで人気を集めました。

2006年の『サラリーマンNEO』シリーズ(NHK)では、コントを売りとした内容で人気を集め、2クール分放送し、次の年度に新シーズン2クール分を放送する形式になっています。同番組から生まれたバラエティヒーロー・ヒロインは《セクスィー部長》や《欧愛留夜叉》がいます。
2009年ごろから再びコントバラエティ番組が地味に増加し、関東ローカルで短編ヒーローコント番組『バカリズムマン対怪人ボーズ』(2009~、TX)が登場しました。

6.4 その他2000年代後半のTV番組ヒーロー

2007年4月、TBS系で『ドッカ~ン!』(2007)と『キャプテン☆ドみの』(2007)が土曜日のゴールデンタイムに放映されました。
前者は《リヤカー先生》や《歌う工場見学先生》などといったコスプレキャラクターが調査する小学生向けの内容に徹し、後者はレギュラー出演者が円谷プロの丸山浩氏がデザインしたヒーローコスチュームを着てゲストと対決する『たけし城』の再来を目指した内容でした。
しかし、バラエティヒーローに革命をもたらす内容だったはずが、両番組とも1クールで打ち切られてしまいました。

クイズ番組『ロンQ!ハイランド』(2005~08、NTV)では、ヒットキャラ《プープー星人》がダンスと共に奇抜な人気を集め、毎回の王子の名前募集などの企画も行われました。

ガキの使い』では“笑ってはいけない"シリーズが特番で放映され、多彩なキャラを生み出し、2006年から大晦日の定番となりました。

フジテレビ系の08年度『27時間テレビ』では、明石家さんま氏が『オレたちひょうきん族』や『明石家マンション物語』などで扮した歴代バラエティキャラを復活させたのもバラエティヒーローの歴史にとって快挙です(《なんですかマンスマイリー》など)。
SMAP・木村拓哉氏がタケちゃんマンのパロディヒーロー《タクちゃんマン》を演じたことや、タカアンドトシ・タカ氏扮する《アシュラマン》を筆頭とする向上委員会メンバーの個性豊かなコスプレ、ビートたけし氏が伝説のバラエティヒーロー《タケちゃんマン》に再び扮したことも話題となりました。