05#1.Impulse
「村長でしょ?女の子なんだからもう少し口を慎みなさい」
「だってぇ~・・・あのジジイ!
ず~と私の胸バッカ見てるんだもん・・・
大きいからって!!!セクハラよ!セクハラ!!」
「・・・大きい・・・・?胸・・・・?」
レンゲの胸を凝視した後
ナツメは自分の胸と照らし合わせる
彼女の周りだけ空気が重くなる
レンゲが慌てふためく
「ち・・・違うわよぉ~!誰も姉さんが
小さいとか無いとか言ってな・・・・・・あ・・・・」
さらに空気が重くなり泣きはじめる
レンゲが一息をつきナツメの肩に手を置き
太陽が沈みかかる西の空を見上げる
「姉さん・・・女は身体だけじゃないよ
姉さんはその分、知性もあるし私よりしっかりしてるじゃない?
今の男は姉さんみたいな可憐な女性についていくと思うなぁ・・・・」
「・・・可憐?私が??」
半べそをかきながらナツメはレンゲに問う
「そう!!可憐!!
あのジジイには所詮古い時代の男よ、
姉さんの美しさをわかってない!!!
今の時代は身体よりも姉さんみたいな性格や可憐さなのよ!!!」
「・・・エヘヘ・・・・そうかなぁ??」
その言葉を聞いてナツメの表情が徐々に明るくなる
「そうよ!!姉さん!!自信を持って!!!」
「だよね!私、頑張るわ!!!」
最終更新:2010年02月23日 06:54