2015年5月5日 爺ヶ岳冷尾根

メンバー:小池、大谷薫、大谷耕、澤井(記)

以下、山ガラスの思いSeasonⅡより転載。


真っ暗な大冷沢林道をたどる。
登攀装備一式を入れたザックが重い。

西股出合の前で夜が明けて、残雪少ないアルプスが顔を出した。

一般的には小冷沢側から支尾根に取りつく冷尾根だが、今回は西沢を少し詰めたところからルンゼを詰めることにした。

急傾斜のルンゼを登り詰めた尾根上は、藪と雪が交互に出てくるような状態。
快適な雪稜とは言えなさそうだ。

冷尾根が北壁に吸収される前のコブへの登りからアンザイレン。
硬く締まった雪は、陽が上がるにつれてだんだんと腐ってきた。

冷尾根が壁に吸い込まれる直前のリッジはナイフリッジ。
リードはかなり緊張したと思われる。

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↑ナイフリッジの先を行く大谷耕。

その後、雪壁から藪をトラバースし北稜に上がった。

北稜上は小さな岩場や泥壁、垂直ハイマツ登りが出てきて、これまたエキサイティング。

へとへとになって爺ヶ岳北峰にたどり着いた。
稜線からは、黒部川の向こうに剱岳が望めた。
夕暮れ間近の時間でも青空の下で、今日はかなり機嫌がいいようだ。

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↑剱岳を中心に立山連峰を望む。

日が暮れる前に下山すべく、先を急ぐ。
下降は赤岩尾根の途中から西沢へと下った。

今回はヘトヘト疲れ、雪渓上で他のメンバーをだいぶ待たせてしまった。。。

西股出合からは、大谷薫に装備を少し持ってもらい、何とか暗くなる前に小屋までたどり着いた。

その日のうちに帰る元気などなく、残りの食材で宴会をした後、翌朝早くに帰八した。

~参考記録~
大谷原4:09~7:07尾根上~15:13爺ヶ岳北峰~18:26大谷原

 

最終更新:2015年05月09日 16:28