2015年12月26~27日 八ヶ岳広河原沢 w/大谷耕、澤井(記)

積年の課題となっていた広河原沢へ。
土曜日にゲレンデで氷の感覚を取り戻してから、日曜日に左俣を目指す計画。
 

12月26日
土曜日はゲレンデなのでのんびり朝発。
舟山十字路には10台ほどの車が止まっている。
出遅れたか⁉と思ったけれど、二俣にはわずか2張。右俣へのトレースは薄かった。



6年前の記憶をひっくり返して、右俣に入る。

小氷瀑でアイゼンを履いて、越えていく。
武藤返しの沢へはトレースがないようだ。
一番近いし、大谷は今季初アイスなので、武藤返しの滝へ行ってみることにした。

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↑武藤返しの滝を貸切

快適なバージンアイスに、アックス・アイゼンを決めてトップロープをかけて遊んだ。

75度程度の階段状から細いけれども氷柱状まであっていろいろと楽しめた。

下山は記憶が蘇ったこともあって、さっくりと日暮れ前に降りられた。
 

12月27日
日曜日は広河原沢左俣へ。
無事大滝を越えて阿弥陀岳へと抜けられるか、身震いがする。

昨日と同じように、林道を辿り二股へと向かう。若干積雪があったようで、昨日のトレースは消えている。

二俣のテントは5張に増えていた。静かなもので、皆各々のルートへ出かけているようだ。
我々も左俣を目指す。
どうやら先行は1パーティーのようだ。



F1は氷結甘く、右岸から巻いた。
さらに氷結の甘い2~3の滝を巻いていき、大滝の連続エリアに出た。

ロープを出して、3つほどの10m程度の滝を越えた先に下の大滝が現れた。

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↑下の大滝。傾斜がなく見えるが、上部は85度位ある。

調子よくザックを担いだまま取りついたが、荷が重く途中でテンションが入ってしまった。

ガスも急速に晴れてきて、青空が我々を迎えてくれる。

何とか登り切って、左岸の灌木でビレイ。

つづくチョックストンの処理が若干悪かった。
すっきりとクライミングのみといかないところが、クラシックルートたる所以か。

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↑青空に向かってナメ滝を軽快に登っていく。

ようやく、上の大滝にたどり着いた。
先行パーティーが荷を下ろしてトライ中。
1ピンごとに交代でリードしているようだ。

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↑上の大滝は先行パーティーがトライ中。

時間もかかりそうだったので、左岸から巻くことにした。

上の大滝の上もさらに少しだけ遡行を続けてから、右岸の斜面に取りつき、灌木帯から少しハイマツを漕ぐと御小屋尾根の登山道に飛び出した。

阿弥陀岳山頂も近いので、山頂に登ってから御小屋尾根を下山。

ヘッ電のお世話にならずに車までたどり着いた。
 

 ~参考記録~

12/26
舟山十字路9:30~10:21二股~11:40武藤返しの滝14:40~16:15舟山十字路
12/27
舟山十字路7:07~7:57二俣~8:16左俣F1~10:56下の大滝12:06~12:57上の大滝~13:51御小屋尾根~14:30阿弥陀岳~16:58舟山十字路

 

最終更新:2016年01月03日 23:54