密封線源の取り扱い

陽「密封線源っていうのは正常な使用状態では、開封または破壊される恐れがない かつ 密封された放射性同位元素が漏えい、浸透等により散逸して汚染する恐れがないもののことをいうで。」

七海「がっちり固定されてて取り出せないものってこと?」

陽「いや、α線とかは透過力弱いから、薄い金属箔中とかに入れてるものも密封線源として扱われるねん。」
陽「雑に扱ったら線源が出てきてまうから、密封線源でも取り扱いには注意やな。」の

七海「なんか"開封または破壊される恐れがない"って基準があいまいな気がするんだけど...。」

陽「ちゃんとJISの安全試験で密封放射線源の等級と試験方法っていうのが定められとるから、ちゃんと基準はあるで。」
陽「さすがにその試験内容までは主任者試験に出えへんから省略するな。」
陽「じゃあそれぞれの線源について解説していこか。」

  • α線源
陽「²⁴¹Amが有名やな。下の画像みたいなやつで、大きさは500円玉ぐらいや。」



  • β線源
陽「低エネルギーのβ線源としては³H,¹⁴C,⁶³



七海「高エネルギーβ線源にはどんなものがあるの?」

陽「⁹⁰Srとか¹⁰⁶Ruやな。

  • γ線源







使用上の注意


安全確認

陽「ちゃんと線源が密封されてるかどうか確認するのは重要やな。」

七海「どうやって確認するの?」

陽「一番簡単なんは見て亀裂とか入ってたらアウト!ってかんじやな。」
陽「...といっても亀裂が見えんくても漏れてくることがあるんやけどな。」

七海「そんなときは?

陽「よく使われるんはスミア法やな。


陽「あとは水とかの溶媒に線源を浸して、その溶媒内の放射線を検出するっていう方法もあるで。」
最終更新:2018年06月28日 10:17
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