女を人質に小屋に立てこもった魔導師
カッシュ「どうする?」
ティグレイン「魔導長(
シェード)と副魔導長(アリエン)の不在に斯様な報告を受けるとは…」
(シェード現れる)
ティグレイン「シェード!」
シェード「何をちんたらしているかと思えば「人質を取られて手出しできず、か「お前らしい」
ティグレイン「…申し訳ありません」
ティグレイン「アリエンは」
シェード「置いて来た「向こうはまだ片付いていないのでな」
魔導師「シェードか!「辺境の国で魔導師をかき集めて何やらしているとは聞いたが…」
シェード「貴様の情報網は網目すら破れたザルだな」
魔導師の身の上を聞いて
シェード「自らを被害者と認めたその時から、人はまた加害者にもなりうるのだ」
シェード「馬鹿めが「貴様は狩りの対象だ。一対一の勝負などする気は毛頭ない「井の中の蛙め、大海に放り込まれて死ね! ―――魔導師団、展開!」
ティグレイン「シェード! 人質が…」
シェード「かまわん、人質ごと焼き殺せ!」
戸惑う魔導師団
シェード「ためらうな! 人質ごと殺せ! どの道助からん!」
ティグ止める
魔導師、人質を生贄に魔物を召喚
シェード、その場で別の魔物を呼び出し新契約→口からがぼっと血
倒して
ティグレイン「アリエンが黙ってはおらぬでしょう」
シェード「お前は少々あれだが頭がいい。アリエンが何か言い出しても説得できるだろう」
『少々あれ』の内容を質(ただ)すべきか否か迷ったが、
ティグレイン「アリエン「お前は頭がいい。あれ(ティグ)の話を理解できるだろう」
押し付けられた。一体何を言ったものか。だが既にアリエンはこちらに疑念のこもった、そして説明を欲する視線を送っている。
アリエン「魔導長「私が陛下に告発しますよ」
シェード「ハッ。そうだアリエン、お前はそれでいい」
アリエン「あれほどの力、何の契約もなしに授けられるはずがないのです。シェード様は何らかの犠牲を払って契約をなされたに違いありません」
ティグレイン「犠牲とは?」
アリエン「ティグレイン殿はご覧になったでしょう。あの血の吐き方は尋常ではない…「おそらくいずれかの内臓を、契約のために差し出したのでは…」
ティグレイン「内臓を?」
ティグレイン「私が止めようとしたがゆえに、シェードは犠牲を強いられたのだ」
シェード 毎晩自室で瞑想 (宙に浮いて、椅子に楽に座るようなポーズで)
契約内容を問うティグとアリエンに
シェード「私の契約の内容を、貴様に教える義理はないな」
ティグレイン「単なる好奇心から尋ねているのではございませぬ「何も知らぬままでは同じ事を繰り返しかねない。魔導師団には常に、如何(いか)なる犠牲を払ったかを知る義務がございます」
シェード「ハッ」
シェードは片足で床を蹴ってくるりと椅子を回した。
シェード「言うようになったな、ティグレイン。いいだろう。「腎臓(じんぞう)ひとつで足りぬと言うから胃もくれてやった」
シェード「いい事を教えてやろう「私は英雄気取りの自虐主義者だ
アリエン「私には「理解できません」
シェード「負けを認めたなアリエン」
アリエン「は?」
シェード「『違う』ではなく『理解できない』「お前より『上位』にあるから理解し得ぬのだ「お前の舌はお前の頭より頭が良い」
シェード「不和と和を共に知るべし、されどその身は常により高きに置くべし「不和のみを知る者は不和しか(体現)できぬ。和のみを知る者の描く世界はその者の手の上だけの理想郷。「いいか「魔導長たるもの、己の精神を近衛長よりもラドウェア女王よりも高きに置かねばならぬ。
最終更新:2014年01月02日 13:10