「ラテーヌ高原」


この高原で目を引くものと云えば、やはり現地の者が『ホラの岩』と呼び、近づくことすら恐れる巨大な建造物だろう。
あえて建造物と云ったのは他でもない。
これは奇跡的な偶然が生んだ天然岩でもなければ、神学者が唱えるように神の御技による館でもない。
確かに、骨のような白い壁面には継ぎ目すら無く、触ると微かに温かみすら感じられる奇異な材質だ。
しかし、明らかに人口建造物と断定できる証拠を、偶然にも私はここで発見した。
この証拠を、より確実なものとするため、私は北の地バルドニアへと旅立つことにした。
おそらく我が生涯で最も長く危険に満ちた旅となることだろう。
残される娘エニッドの身を案じつつ・・・・・・
天晶764年 グィンハム・アイアンハート
最終更新:2010年02月23日 21:14
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