ここタロンギ大渓谷での測量は、困難を極めました。 |
起伏に富んだ地形、過酷な天候、そしてモンスター。 |
しかし、何よりも私を苦しめたのは、熱病でした。 |
私はミンダルシア大陸に旅立つ前に、十分に経験を積んでいましたが、熱病には何の助けにもなりませんでした。 |
そう、白魔法でさえも・・・・・・ |
高熱で消耗する体力を何とか温存しようと、ふらふらする足で安全な日陰を探しましたが、なかなか見つかりませんでした。 |
そんな時、眼に入った白い物体が、表にある古龍の骨でした。 |
近寄ってみると、そこにはこの洞穴もありました。 |
近くに生えるサボテンの水が熱病に効くことも解り、私は病が治るまで、安全に休むことができました。 |
その間、私は命の恩人達に、名前をつけました。 |
兄弟喧嘩の最中に熱波で絶命した、古くて大きな恩人ギルボ・マッジ・ナビルに感謝をこめて。 |
天晶774年 エニッド・アイアンハート |