1つの戦争が終わりを告げた、しかし戦争の爪痕は残っている
子供たちの心に宿る醜い感情として…

エスパ(ニドラン♀)「やめて、やめてよぉ!」
マンキー「へへっ、なんか喚いてるぜ」
コラッタ「あぁ、毒族の癖にな」
エスパは苛められていた、その姿は日常となっていた

ポッポ「あんた達、何やってんの!」
高い声が響く、彼女は決してエスパの友達ではない
ポッポ「毒族なんかと一緒にいたら死んじゃうわよ!」

エスパ「ひ……ヒック……ひどい…」
マンキー「かまうもんかい!こいつは俺のけたぐりに強いからな、全力でけたぐれるぜ!!」

ガッ!!!

エスパの前に出たポケモンがマンキーのけたぐりを受けた
ラビ(ニドラン♂)「ん…くぅ…、てめえらいつもいつも…」
エスパ「ラビ…くん?」

マンキー「おいおい、随分と見せ付けてくれるじゃねぇか。」
コラッタ「今度はこれもかばってくれよ!なっ!」
電光石火、ラビには見切れるスピードでは無かった…が…
コラッタ「うぁあああ!!!イテェ」
エスパ「うぅ…痛いよぉ……」
苦しむ二人、コラッタはエスパの毒のトゲに触れてしまったのだ

マンキー「こ、こいつ。毒を食らわせやがった!やっぱり毒はヤバイぜ!!」
ポッポ「ほら、言わんこっちゃない。直接攻撃はだめよね、こうやってやればいいの、よっ」

ポッポは風起こしを繰り出した


ぐさり

ポッポの羽根には深々と角が刺さっていた、ラビの角だ

ポッポ「いやぁぁぁ!私の羽がぁぁぁあぁぁぁ!!」
マンキー「ヤバイよ、マジヤバイって!」
ラビ「お前、全力で殴れるって言ったよな…やってみろよ…」
抑揚の無い声でラビが呟いた、それがマンキーの恐怖心を煽った

マンキー「死ねよ!!!」

死んだのはマンキーだった、けたぐりに飛び出してきた体を角ドリルが刺し貫いた

その夜、2人は逃げるように町を出た
エスパ「どうして…みんなこうなっちゃったの…」


事の起こりは昨日であった
テレビ「かねの塔放火犯徹底分析!世界を混乱に招いた犯人のその素顔に迫る!」
ニャース「いやぁ、どうですか?確信に迫る事があるとの事でこの緊急特番となったわけですが」
キングドラ「フフフ、まぁ簡単な推理ですよ。状況証拠もありますがね…」
ニャース「いやぁぜひお聞きしたい!」
キングドラ「今回の戦争を起こして得をするポケモンを考えるんですよ、そう炎と水が争う事で得をするポケモン」
ニャース「なるほど、的確な推理ですね。で、そのポケモンとは?」
キングドラ「ズバリ、毒族でしょう。そしてその日の行動が不明である毒族の長…彼こ……」
ニャース「ちょっと待ってください。臨時ニュースが入りました毒族長老のニドキング氏が死体で発見されたそうです!」
キングドラ「フフフ、罪の意識に苛まれた自殺と言った所でしょうか」

ラビ「父さんが…死…うそ……犯人……」

次の日
マンキー「毒族って悪い奴らの集まりなんだろ、父さんが言ってたんだぜ」


ニドラン物語 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11(完)

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最終更新:2007年02月12日 00:53