コイルA「やっぱ、釣りは夜に限るよな~」
コイルB「よく言うぜ『ママ、夜釣りに行って来るから鍵はいつもの所にお願い』だってさ」
コイルC「ホント、ホント。釣りより楽しい事そに行くんだからな~」
コイルA「まぁ、いいよ。さっさと待ち合わせの場所に行こうぜ」
彼らは釣りをしに行くというのは、親に外出の許可を貰うための口実
本当の目的は…
彼らが向かった先、海岸に数人の人影が見えた。
コイルA「やぁ、ちょっと遅れたかな?」
エレキッド「仕掛けもバッチリ、ちょうどいいタイミングさ」
コイルB「うようよいるな。ほんじゃま、始めるとしますか」
コイルC「合体!」
エレキッド「…いつも合体してるくせに。お前ら楽しそうでうらやましいぜ」
レアコイル「へへ、まぁね。ところでラクライは?」
エレキッド「あいつ、電気を引き寄せちまうだろ。もったいないよなぁ~」
海の掃除、彼らは呼んでいるその『遊び』。そう、彼らにとってはただの『遊び』なのだ
エレキッド&レアコイル「「電気ショック!!」」
海中に仕掛けられた鉄線を伝い電気が流れ
その囲いの中にいたポケモン、メノクラゲは悶絶し弱い者はそのまま…
エレキッド「今夜もいいお掃除でした」
レアコイル「あ~楽しかった。毒を撒き散らしてる連中を懲らしめるってのは気分がいいね~」
そして家路につくのが彼らの楽しみであった
だが今夜は違っていた、その『遊び』の目撃者がいたのだ
ニドキング「なんて事を…ただ静かに…ただ静かに暮らしていただけのメノクラゲ達を…」
レアコイル「A「毒族だね。」B「掃除しようか。」C「そうだね。」」
1対2(4?)での戦いが始まった
レアコイル「掃除はキチンとしないといけないよね。そうだね。」
エレキッドが前進して行くのとは対照的に、
レアコイルはロックオンをしてニドキングに狙いを定めている
その考えに気付いているのかエレキッドは次々と雷パンチを繰り出してニドキングを追い込んでいた
エレキッド「いいか、お前達毒族は好きな時に好きなだけ倒していいんだよ!
それが俺たちの楽しみ!ゴミ掃除にもなっていい事なんだよ!」
レアコイル「そうそう、最高だよね!」
言い終わるが速いか、レアコイルが電磁砲を放った!
ニドキング「…それだけ…それだけの理由で…?」
無数の電撃を受けながらニドキングが呟く、しかし2人は答えない
いや、すでに答えている『楽しみ』だと
ニドキング「楽しみ、なら理由はいらないのか…?」
それでも2人は答える事は無い…ただ海からメノクラゲ達の苦しみの声が聞こえるのみ…
レアコイル「A「おい…おかしくないか?」B「なんで電撃が効いてないんだ?」C「地面だろあったり前じゃん」」
エレキッド「…しまった………こいつ地面タイプだ!!地震が来るぞ!!逃げろ!」
ガシッ
しかし、ニドキングの太い腕が2人を掴んで離さなかった
ニドキング「ここまでやって、ただで帰れると思ったか…。安心…しな…俺は地震は使えない…」
そう言うとニドキングは暴れた、ただひたすらに暴れた…暴れ疲れて眠るまで
ギィィィィィィィィン
ニドキング「くぅっ!」
たまらず耳を塞ぐ、レアコイルの「嫌な音」だ
そしてがら空きになった体に向けてエレキッドが体当たりをする
エレキッド「おどかしやがって!」
ニドキング「てめぇ…(ギロリ)…ぐっ…あぁぁぁぁぁぁ」
ギィィィィィィィィィィィン キィィィィィィィン
レアコイルとエレキッドが同時に「嫌な音」を出す
耳をつんざく轟音に、ニドキングは身を屈めてしまった
レアコイル「お掃除、お掃除~。C「あ、そろそろ帰らないと」」
エレキッド「じゃ、そろそろ帰ろうか」
レアコイル「オッケー、じゃ最後に一発」
力なく立ち上がろうとするニドキングに、トライアタックとスピードスターが叩き込まれた
ニドキング「ちっく…しょぉぉぉ……」
ニドクイン「こんなになるまで暴れて…本当に仕方ない人…」
メノクラゲ「あ…あの……ありがとうございます…このお礼はいつか!必ず!」
ニドクイン「いいのよ、この人が勝手にした事だから。お礼なんて」
ニドキング「ムニャ…地震…地震が使えればムニャあんニャ奴ら………ムニャ」
最終更新:2007年02月12日 00:53