ダグトリオ「はい、皆さん分かりましたか。地震のコツは大地と呼吸を合わせて
一気に力を解放することで、地面を大きく揺らすんですねー」
サイホーン「はい!先生!」
ここは地面族の村、中立を保つ地面族であるが無力では無い
侵略されないための力を保持するため、有志での特訓が行われていた
そしてその中には、あのニドキングも…
ダグトリオ「それでは、もう一度やってみましょう、さんはい!」
ゴゴゴゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴ
そして、その夜
ニドキング「イテテテテ…」
ニドクイン「もう、張り切りすぎよ。地面には弱いって事いい加減自覚してよね」
ニドキング「あぁ、でもこの地震をモノにすれば……大丈夫なんじゃないかな?」
ニドクイン「…そう言う問題じゃないでしょ…」
?「仲がよろしいんですね」
ニドキング「ん…まぁな…長い付き合いだしな…。ところで珍しいな、俺たちに話しかけてくるなんて
一応地面タイプだが、俺は毒族だ近寄らない方がいいぞ。友達無くすぜ」
フライゴン「ハハ、僕友達いないんですよ。進化してドラゴンになったせいか
みんなよそよそしくっちゃって。竜族からは半端者って言われて馬鹿にされるし…
でも希望はあるんですよ。先の戦争で武功をあげたキングドラさん!
あの人は元々水族だったのに進化して竜族入りしたんですから!
目標はキングドラさんみたいな立派な竜族になりたいんです」
ニドキング「…尊敬してるんだな、頑張れよ…」
フライゴン「ハイ!一緒に頑張りましょう、ニドキングさん!」
『先の戦争で武功をあげたキングドラ』に引っかかるものを感じながらも言葉にはしないニドキングであった…
談笑をするニドキング達、彼らの事を快く思わない者達も当然いた…
サンドパン「なぜ、あのような者達を参加させるので?」
ダグトリオ「あのような者達?」
サンドパン「元々地面族生まれのフライゴンはいいとして…ニドキング、ニドクインです」
ダグトリオ「なるほど…君は毒族が嫌いなわけだ…(毒針を使うくせに)」
サンドパンがそう思うのも当然だった、誤解とはいえ重罪人を出した毒族
疑いが晴れた今も毒族に対する感情は良くない
ダグトリオ「かつてこう言われ毒族は迫害された『両陣営が争って得をする者が犯人』
すなわち、両陣営に属さない者が争いを望んでいる…。そして挙がった者がニドキング
彼は毒と地面、両方に属する…この事が分かるか?」
しかし、サンドパンはいい迷惑だと思い顔をしかめるのみだった
ダグトリオ「我々は傍観の一族、戦争には参加しない中立の立場。毒族もまた多数だが中立派
毒地面のニドキングを犯人に仕立て上げる事で、我々を攻める口実に使う気だったのかもしれない…
そう思うと、ニドキングは利用されただけ…我々に敵意を持つ何者かに…」
サンドパン「いい迷惑ですね…」
それは単なるダグトリオの取り越し苦労であったが
そのおかげでニドキング達は次の日も特訓に参加できるのであった。
そして月日は流れ
ニドキング「では、お世話になりました・・・」
最終更新:2007年02月12日 00:54