フライゴン「なんで…なんでだ?なんであんなに技を…ッ!?」
すかさず雷がフライゴンの体を貫いた
地面タイプのフライゴンには全くダメージは無いものの
その閃光で視界を奪われたフライゴンはバランスを崩し、そのまま地面に落下した

ニドキング「(言っただろう、手加減はしないと…しっかりかかって来い!)」
無言で立ちつくし、倒れたフライゴンに追撃を加えるそぶりのないニドキング
彼はフライゴンに脅威を感じ様子を伺っている訳ではない
毒族に勇気を与えるための戦い、この戦いは勝つための戦い方ではいけない
だからこそ卑怯な戦い方をせず、真正面から力でぶつかって行くのだ

よろよろと立ち上がるフライゴン、その姿はすぐに砂嵐に隠れた
フライゴン「こちらも姿を隠させてもらいます!」

ニドキング「冷静になってきたな…」
耳を澄ますニドキング

……リ………リリ……リ…………

ドォォォン!!

砂嵐を裂いてソーラービームがニドキングに襲いかかる!
ニドキング「フッ、甘いぜ」
しかし軽々とかわされてしまう
フライゴン「そんな!?…向こうからこっちは見えてないはず、もう一回!」

ドォォォン!!

しかし、2発3発と放ったソーラービーム、火炎放射
そのいずれもニドキングにはかわされてしまった

そして、砂嵐がひいていった

ニドキング「羽音を消す特訓も必要だったな」
フライゴン「羽音!?なら真っ向勝負で行きましょう!」
ニドキング「望む所よ!」

一気に間合いを詰める両者、先に仕掛けたのは素早さに勝るフライゴン
フライゴン「ドラゴンクローで!!」
ニドキング「カウン…チッ!しまった!?」

カウンターを失敗し深く切り裂かれるニドキング、その厚い皮膚の下から血がにじみ出た

フライゴン「(当たった…)」
ニドキング「(あぶねぇ…セコイ技に頼った俺がバカだったぜ…)」
ゆっくりと拳を握るニドキング

フライゴン「鋼の翼で!」
砂漠の砂嵐にも負けない強靭な翼から繰り出される『鋼の翼』
それに向かってニドキングはパンチを繰り出した!

フライゴン「ぐぅ、あぁぁぁあ!!」
ニドキング「くっうぅぅぅぅ…」

冷凍パンチと鋼の翼がぶつかり合い、そのダメージで悶絶する両者


バクオング「なんと言う、ニドキング選手の技のバリエーションでしょう!!
        一体彼はどれだけの技をその身に秘めているんだー!!」


ニドラン物語 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11(完)

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最終更新:2007年02月12日 00:56