機動戦士ガンダムSEED C.E81ザフトスピリッツ第2話

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機動戦士ガンダムSEED C.E81ザフトスピリッツ第2話 - (2010/09/03 (金) 01:11:30) のソース

機動戦士ガンダムSEED C.E81ザフトスピリッツ第2話

-『新ユニウスセブン』Eブロック-
薄暗い広大なフロアには大量の資材が整然と積み上げられ、
侵入者など存在しないかのような静寂を保っていた。
壁面の扉の一つが緩慢に開き、ナツキのガナーザクファントムがフロアの床にゆっくりと着地し、ミノカのゲイツ改とフラックスのシグーⅡが後に続いた。
「…本当にいるんですか?侵入者は。」
フラックスが落ち着きなさげな声を出した。無論頭の中では理解しているつもりでも、フロアの不気味な環境ともしかすると戦闘になるかもしれないという恐れが彼の恐怖感を煽り立てていた。
「警備司令部からの連絡だと不審な機体は3機、現在Eブロックでの作業予定は無いそうだ」
「そうですよね…」
ナツキからの返事に暗い声を出すフラックスにミノカはできるだけ明るい声で話しかける。
「まぁまぁ。別に相手が不審者だからって毎回戦うと決まったわけじゃないし。もしかしたら間抜けな作業員たちが時間を間違えて―」
その瞬間、緑色の細長い光線がゲイツ改の右肩を掠めた。
光線はそのまま壁に衝突し、鈍い銀色に光る金属製の壁に小さな穴と黒ずんだ焦げ跡を作った。
「マジかよ…」
ミノカはコックピットのモニターに目を走らせる。
現在彼らのいる扉前に向かってくる機体が3機、カメラの映像から判断するに、連合のダガー系列の機体だと思われた。尤も、全体が赤い色のダガーはデータバンクにも載っていなかったが。
「どうやら、作業員とかじゃないみたいっすね。いや、俺たちを解体する作業をしにきたのかな?」
「それなら我々も連中を確保する作業に入らせてもらうだけだ。
ラ・トゥール、フラックス、離れるなよ。私がいいと言うまで動くな」
「了解」
「り…了解」
それぞれの武器を構えて密集隊形をとる。敵の赤いダガーはブースターを勢い良く噴射しながらこちらへと接近してくる。
赤いダガーは改造されたMX703G ビームライフルの銃口をこちらに向ける。相手にロックされたことを警告する赤いランプが点灯し、警告音が鳴り響く。
ダガーがビームライフルのトリガーを引こうとしたその時―
「今だ!ブースター最大噴射で飛べ!」
3機は一斉に空中に飛び上がり、3本のビームは空を進むと壁に吸い込まれるように当たると、3つの穴を開けた。
そしてゲイツ改は右に、ガナーザクファントムとシグーⅡは左にそれると両脇にうずたかく積まれた建築資材の上に着地した。
着地した衝撃で鉄パイプや金属板が軋み、一部は音を立てて下へと落ちていく。
ミノカ達はダガー3機を上から見下ろす形となり、ダガーに武器を向ける。ナツキはダガーのパイロットに向けて投降を促すため通信回線を開いた。
「大人しく投降しろ。身柄の安全は保障する。」
だが、返ってきた返事はナツキにとっては不愉快極まる物であった。
「投降?誰が?どうして俺たちがラクスの犬に許しを請わなくちゃならないんだ?」
「何だと!」
声を荒げるナツキにダガーのパイロットは嘲笑で答える
「まさかあんたら、俺たちがたった3機でテロかますとでも思っていたのか?
もう出てもいいですよ隊長、こいつらやっちゃってください!」
ナツキとミノカはその言葉の意味を瞬時に、フラックスは5秒ほど遅れて理解した。
危機感から3機が空中に飛び上がった刹那。複数のビームが彼らのもといた空間を切り裂いた。
「ちっ。まだ味方がいやがったのか」
「どういうことだ…侵入機体は3機だと聞いていたが……」
ナツキが顔をしかめてつぶやく。
ビームが放たれた方向の資材の影から3機のMSが現れる。これらの機体も全体が赤く塗装されていた。
「ウィンダムが2機に、あの機体は何でしょうか?ダガー系なのは間違いないんですが……」
フラックスがデータバンク内の情報と映像を照合させるが、
1機のみ『データ無し、ダガー系列の量産タイプ、カスタム機と思われる』と表示された。
『…君たちがザフト軍のパイロットかね?』
詳細不明の機体から通信が入る。
「そうだ。お前たちは何のためにここに侵入したのか、答えて貰う」
『簡単な話だよ、我々はこの欺瞞に満ちたコロニーを破壊する。それによってラクス・クラインと彼女に盲従する者たちに警告を発するのだ』
「そのような事だろうとは思っていたが。悪いが、警告とやらは留置場で聞こう」
ガナーザクファントムはオルトロス高エネルギー長射程ビーム砲を不明機に向けて撃つ。しかし、不明機は素早く横に避け、ビームは資材の山に当たり金属板が溶けて山が崩れた。
「ちっ3対6かよ。分が悪いぜ」
「応援がもうすぐ来るはずだ。それまで何とか持ちこたえろ」
ミノカは軽く舌打ちすると操縦桿を強く握り締め上へと飛び上がり、その後を追ってダガー2機体もブースターを噴射する。


>2話途中まで。ラテさんのほう思いっきり無視してますがw

- いいよいいよーwww どうせラテの小説なんて大筋無視されるんだからw  -- 名無しさん  (2010-09-02 00:30:35)
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