7月,

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**7-1、7月中旬(放課後)/教室 人も疎らになってきた教室内、有栖川が周りをキョロキョロと見回しながら近づいてきた。 主「…何やってんの?」 小「何って…その…日向くんって…もう帰ったわよね?」 主「うん、そのはずだけど。」 小「ほっ。なら良かったわ!」 主「…何が?」 小「だって日向くんにアンタと二人で話してるとこ見られて勘違いされるなんて嫌じゃない!」 …そう言えば日向くんがいるようなところでコイツに話しかけられたことない気がする。 そうか、そんなことを気にしていたのか。 主「で、何?何か用事あるんだろ?」 小「そう!そうよ!そうなのよ!」 主「うん。で、だから何?」 また有栖川はキョロキョロと周りを気にしだした。 主「だから日向くんは帰ったって。」 小「違うわよ!そう言うことじゃないの!」 主「んじゃ何だよ。」 小「…ここは人が多すぎるわ。来て!」 主「へ…?ちょ、ちょっと引っ張るなよ!」 …人が多すぎると言っても10人程度なんだが。 (体育館裏) 小「ふぅ、ここなら誰もいないわね!」 主「あのー…有栖川さん。」 小「何よ?」 主「…俺は今からカツアゲでもされるのでしょうか?」 小「はぁ?」 主「あ、それかもしかして告白?」 小「ななななな何で知ってんのよ!?」 主「え、マジで?」 小「この前言ったじゃない…、その…終業式の日に、日向くんに、…告白、しようと思って…。」 主「あ、何だ日向くんか。」 小「はぁ?今更何言ってんのよ?」 主「いや、俺がされるのかと思って…。」 小「馬鹿ッ!そんなワケあるはずないでしょう!?」 主「ですよねー。」 小「…ふざけるんなら帰るッ!」 主「あ、待てよ!悪かったって!」 小「………。」 主「で、それは言いとして俺にどうして欲しいの?ラブレターでも預かるのか?」 小「別にアンタには何も期待してないわよ!…それに、告白なんてちゃんと自分で伝えないと意味ないじゃない…。」 主「おお、有栖川はえらいなー!」 小「…だからって頭撫でる必要あるの?」 主「ははは。でもお前も最近抵抗しなくなったじゃん。」 小「それはッ…ア、アンタが言うこと聞かないから慣れたって言うか、その…!」 主「はいはい。で、応援するって言った以上協力はするけど、俺はどうしたら良いのかな?」 小「…別に何もしなくて良いわよ。」 主「は?」 小「その、一人でいろいろ考えてると不安だったって言うか…聞いてもらいたかったって言うか…。」 主「………。」 小「…それだけ。それじゃあたしもう行くから。」 真っ赤な顔をしたまま有栖川は俺を残し立ち去って行った。 その小さくなる後姿を眺めていると、突然有栖川がこちらを振り向いた。 小「○○、ありがと!」 主「おう、頑張れよな!」 小「…うん!」 有栖川は満面の笑みを見せると走って行ってしまった。 そうか、ついに告白するのか…。 ------------------------------------ **7-2、7月下旬(終業式、放課後)/朝 靴箱のところでピンク色の頭を見つけた。 有栖川だ。 …そう言えば今日告白するんだったっけ。 主「おはよう。」 小「!?ちょっと、いきなり人の頭に手を置かないでよね!」 主「いや、どうも置きやすい位置にあるんだってば、お前の頭。」 小「うるさいうるさーい!」 主「はは、今日頑張れよな。」 小「…うん。」 主「………。」 小「………。」 主「…じゃ、俺先教室行くから。」 小「え?」 主「もし日向くんに見られたら嫌だろ?」 小「あ…。」 主「それじゃ後で。」 そう言って有栖川より一足先に教室へ行こうとすると、行き成り腕を引っ張られた。 小「待って!」 主「ん?どうした?」 小「」
**7-1、7月中旬(放課後)/教室 人も疎らになってきた教室内、有栖川が周りをキョロキョロと見回しながら近づいてきた。 主「…何やってんの?」 小「何って…その…日向くんって…もう帰ったわよね?」 主「うん、そのはずだけど。」 小「ほっ。なら良かったわ!」 主「…何が?」 小「だって日向くんにアンタと二人で話してるとこ見られて勘違いされるなんて嫌じゃない!」 …そう言えば日向くんがいるようなところでコイツに話しかけられたことない気がする。 そうか、そんなことを気にしていたのか。 主「で、何?何か用事あるんだろ?」 小「そう!そうよ!そうなのよ!」 主「うん。で、だから何?」 また有栖川はキョロキョロと周りを気にしだした。 主「だから日向くんは帰ったって。」 小「違うわよ!そう言うことじゃないの!」 主「んじゃ何だよ。」 小「…ここは人が多すぎるわ。来て!」 主「へ…?ちょ、ちょっと引っ張るなよ!」 …人が多すぎると言っても10人程度なんだが。 (体育館裏) 小「ふぅ、ここなら誰もいないわね!」 主「あのー…有栖川さん。」 小「何よ?」 主「…俺は今からカツアゲでもされるのでしょうか?」 小「はぁ?」 主「あ、それかもしかして告白?」 小「ななななな何で知ってんのよ!?」 主「え、マジで?」 小「この前言ったじゃない…、その…終業式の日に、日向くんに、…告白、しようと思って…。」 主「あ、何だ日向くんか。」 小「はぁ?今更何言ってんのよ?」 主「いや、俺がされるのかと思って…。」 小「馬鹿ッ!そんなワケあるはずないでしょう!?」 主「ですよねー。」 小「…ふざけるんなら帰るッ!」 主「あ、待てよ!悪かったって!」 小「………。」 主「で、それは言いとして俺にどうして欲しいの?ラブレターでも預かるのか?」 小「別にアンタには何も期待してないわよ!…それに、告白なんてちゃんと自分で伝えないと意味ないじゃない…。」 主「おお、有栖川はえらいなー!」 小「…だからって頭撫でる必要あるの?」 主「ははは。でもお前も最近抵抗しなくなったじゃん。」 小「それはッ…ア、アンタが言うこと聞かないから慣れたって言うか、その…!」 主「はいはい。で、応援するって言った以上協力はするけど、俺はどうしたら良いのかな?」 小「…別に何もしなくて良いわよ。」 主「は?」 小「その、一人でいろいろ考えてると不安だったって言うか…聞いてもらいたかったって言うか…。」 主「………。」 小「…それだけ。それじゃあたしもう行くから。」 真っ赤な顔をしたまま有栖川は俺を残し立ち去って行った。 その小さくなる後姿を眺めていると、突然有栖川がこちらを振り向いた。 小「○○、ありがと!」 主「おう、頑張れよな!」 小「…うん!」 有栖川は満面の笑みを見せると走って行ってしまった。 そうか、ついに告白するのか…。 ・→7-2へ ------------------------------------ **7-2、7月下旬(終業式、放課後)/朝 靴箱のところでピンク色の頭を見つけた。 有栖川だ。 …そう言えば今日告白するんだったっけ。 主「おはよう。」 小「!?ちょっと、いきなり人の頭に手を置かないでよね!」 主「いや、どうも置きやすい位置にあるんだってば、お前の頭。」 小「うるさいうるさーい!」 主「はは、今日頑張れよな。」 小「…うん。」 主「………。」 小「………。」 主「…じゃ、俺先教室行くから。」 小「え?」 主「もし日向くんに見られたら嫌だろ?」 小「あ…。」 主「それじゃ後で。」 そう言って有栖川より一足先に教室へ行こうとすると、行き成り腕を引っ張られた。 小「待って!」 主「ん?どうした?」 小「あ、あの、あたし今日の放課後するから!頑張るから!」 主「そっか、上手くいくと良いな。」 小「それで、その、アンタには一番に報告するから!その…ホントにいろいろありがと。」 主「でも俺あんまり役に立ってないんじゃない?たまーに話聞くぐらいだったし。」 小「う、うるさい!あたしがお礼言いたいんだから、アンタは黙って聞いてれば良いの!」 主「はは。じゃ、どういたしまして。良い報告、楽しみにしてるからな!」 小「…うん!」 そう言って俺たちは別れた。 有栖川…どうなるかなあ…。

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