タイプライター古語辞典
タイプライターひとつとっても、いろいろある。
- 1867年~1893年までは、タイプ・バー原理http://b.hatena.ne.jp/raycy/20090907#bookmark-15881127の場合には、アップストライク式
- 1867年プロトタイプ機から発売1873年末当初大文字のみ
- 1878年 大文字小文字シフト式発売
- たしか少し遅れて18はてな年 カリグラフ 大文字小文字専用別キーを有するダブルキー複式機。たしかレミントン特許を使っていることもあり、配列にはQWERTYの影響がかなり入っている。
- 1893年~19世紀末 フロントストライク式発売(発明は1891年) タイプバー原理の場合には、先発アップストライク式と後発フロントストライク式が並存
- 20世紀初頭 タイプバー原理フロントストライク式製品が席巻。大文字小文字専用別キーを有するダブルキー複式機は淘汰され、1920年ごろには大文字シフト式が支配確立。
タイプバスケット
- アップストライク機では、円形が基本。
- フロントストライク機では、半円弧未満扇形が基本。ってか、タイプバスケットといっていいんだぅけか、、まあ、呼ばれてることもあるようではあったが、
- タイプバーの相互干渉衝突リスク
- タイプライティングを中断させる、タイプライターのシステミックリスク
- 印字の文字並び行揃えアラインメントを劣化させる
事例検証
エントリ1「キーボード配列の謎」
「先生!キーボードの配列って何でアルファベット順じゃないの?」
と質問を受けるのですが、
調べてみると
この配置はタイプライターが起源のようですね。
タイプライターは、文字を打つと、印字するバーみたいなものが飛び出て、紙に印字という仕組みですが、よく打つキーを、隣同士にしてしまうと、バーが絡まってしまうという危険性があったんですね。
そこで、よく打つキー同士をなるべく離していくと、今の配列になったんだそうです。
(諸説色々あるので、正しいのは今はわかりません!)
一番上のキーはQWERTYUIOPとなっていますよね。
これは、タイプライターが発売された当初、タイプライターのセールスマンが、商品デモをする時に、
一番上のキーのみだけで
TYPEWRITER
(タイプライター)と打てるようにしたなんて、説もあります。
コメント
1 ■QWERTY配列に対する誤解
「よく打つキー同士をなるべく離していくと、今の配列になった」ってのは、どうも事実と合っていないように思えます。だって、英語の連続する2文字で一番頻度が高いのは「th」だし、その次は「er」+「re」ですから、実際あまり離れてません。このあたり、よければ私のページの『QWERTY配列再考』もごらん下さい。
安岡孝一 2009-06-24 18:46:46
んと、元エントリは
よく打つキーを、隣同士にしてしまうと
なので、
なるべく離す
といっても、「なるべく距離を遠くに離すこと」ではなくて、「よく打つキーに関してはなるべく隣同士にならないように離散させてなるべく隣接は避ける」ってことではないかと思われるのですけれども、。頻度を勘案して、digraph文字組ごとに、重み付けして重点対策して、高頻度連続文字組ほど優先的に隣接忌避、分かれさせる。
ですから、コメント者の
あまり離れてません
と、離れかたの距離の程度を論点として応答しているようにもとれる、、 そうじゃないようにも取れないこともないが、、
元エントリーを、コメント者は、ちゃんと読めているのだろうか?って、こうして書いてみて、あらためていまさらはじめて(はっきりとってほどでもないかな)my感じました。
フロントストライク式のタイプバーの並び順を調査する必要があるなあ。
おっ?QWERTZ
この上にある2例
- ウィキペディアのhttp://commons.wikimedia.org/wiki/File:Typewriters.jpg ウィキペディアのフロントストライク タイプバーのならび例も
- オリンピアのhttp://snyderstreasures.com/images/spy/german/TypewriterOlympiaSimplexHammers.jpg、オリンピアのフロントストライクQWERTZの タイプバーのならびのNとUも、
QWERTZだった。ウィキペディアのは、配列順が
…・・、数字、文字、文字、文字、数字、文字、文字、文字、数字、・・・
と、数字境いに文字が三連なのに、オリンピアのは中央部で、文字が四連とか2連とか、何か事情があるのかな?
あと、QWERTZだとか、ほんのちょっとだけ配置を換えているのは、特許の関係とかもあるのかもしれないけれども、その地の言語ローカルに対応させて最小限の変更で、言語対応をしてるのかも。Colemakと同様な着想で。
エントリ2「"キーボード配列の謎"の誤解」
さっそく安岡さんのホームページを見させて頂きました。
QWERTY配列(いまのキーボードの並びのこと)になっていくまでには、タイプライター会社の提携など
複雑なからみがあったんですね。とても奥深いです
他にも、キーボードの上の列を TYPEWRITERと打てると言うくだりに関しても
昔はタイプライターの単語は「TYPE-WRITER」と書いたのだそうです
それならば、ハイフン(-)もキーボードのその列に来ていないとおかしいわけですよね
色々勉強になりました。
詳しくはこちらのホームページをご覧下さい
インターネットは勉強になります。キーボード配列の奥深さを知れてよかったです。
安岡さん有難うございました。
って、元記事は、タイプ-ライティングが可能なキャラってわけじゃないかもしれないけれども、『THE TYPE WRITER』。原文に忠実に引用するなら、
8月10日づけ1872年当時の記事のタイトルは、小文字は入ってなくてすべて大文字で書かれてあってその記事タイトルは
『THE TYPE WRITER』
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最終更新:2009年09月13日 05:23