BAD END

 過去創作同人誌において描かせてもらった作品。
 人外x少女がメインの時点で趣味全開だが、更に『BAD END』というタイトルからして色々救いようの話。全三話。
 ただし背景だけは頑張ってた。

■アーシェ
 金髪碧眼の幼女。父親が貴族のため多少箱入りであるが、極々普通の女の子である。
 人形が大好きなので、生きている上に自分の望みを何でも叶えてくれる888と出会えたのは彼女にとって最高の奇跡だった。888のことは『最高のお友達』という認識である。故に一緒にお風呂に入るし寝る時は勿論抱いて寝る。
 与えられる幸福をただ容受するだけで、父親や町、そして自身の『変化』に気づく気配は一切ない。

■888(エイツ)
 アーシェに一目惚れした魔の眷属。
 基本的に人形の姿で傍に居るが本体は半実体の歪を全身鎧で覆うことで人の形を成している。自分の本体が人間の少女に恐れられるものという自覚はあるため接触には人形という手段(仮の姿)を用いたが、我慢できず眠るアーシェを本体で触れて悦に入るのが日課である。
 アーシェを『己が天使』としてアシェルと呼び、彼女の望みと笑顔の為だけに全てを捧ぐ。本来は負の感情を好むのだが、アーシェに対してのみ喜の感情を求め惜しみなく与えようとする。故に独善的な思考に走り、アーシェの日常を守る為に他全てが犠牲になるのは当然として動く。
 またアーシェには一切手を出していないように見えるが、実は体の成長を緩めている。止めるつもりはないようだが、それが彼女を異端の存在に変えるという認識はない。
 なお名の表記に用いられる『888』は『終わりなき永遠』『永遠の重複』を意味する。エイツという呼び名は最終的に『重なるには二までが限度』ということを自ら示すため。

■死人
 888により犠牲になった人間を指す。死人と言っても体が死んでいる訳でなく、脳の中枢、人格を司る部分を888により破壊され廃人と化すも新たに命令という名の力を代替えとされ、『アーシェの為により良い街作り』をという命令(意思)の元、動かされているだけである。生きている状態に近いが、命令外の事態には対応しきれず壊れた人形のように動かなくなる場合も。
 そしてある事件を経て、新たに『町の秘密に気づきかけた人間もしくは町に必要そうな人間』を引き込めという命令を受けた為、犠牲者(人口)を増やし続けている。

 最終的に町はアーシェを除き、ほぼ全ての住人が死人と化す。これは888がアーシェがより良い日常生活を送る為にと彼女と接点がある人間を死人に変えていった結果である。

■現状
 当時の設定を纏めてみると何か色々が無茶があるけど、要は『幼女に惚れた人外が箱庭的な二人の世界を守るため外道する話』と認識してもらえればいいかもしれない。
 作品は犠牲者が増えていく過程をメインに描いていたが、アーシェ側の視点から描くと裏設定が実はえぐいというだけの日常話である。

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最終更新:2012年01月25日 01:45