郵送09 (10)「大賞の選考と大会雑感」


[98/5/6] ロボット集+α Vol.9  大賞の選考と雑感



●大会雑感&ロボット大賞について


今回の決勝は、大会にしては珍しく、予選で強かったロボットが順当
に勝ち上がりました。一つ残念だったのは、ハードウェアや動きに似
通ったものが多かったという事です。もちろん細かいところに創意工
夫は凝らされています。しかし、全体としてみて、オリジナリティを
追求しているようなロボットは少ないように思えました。「勝つ事と
いいロボットを創る事」、ちょうどゲーム制作における「自分のやり
たい事と売れる事」と同じ、そういう難しさがありますね。
もっとも、それだからこそ「ロボット大賞」を設けたわけです。過去
にそう言ったロボットが存在したわけですし、これからもR.C.で遊
ぶ人がいるかぎり可能性はあります。Electric Sheepも、「大賞」を
目指したいものです。

さて、そのロボット大賞ですが、今回もすべてのロボットを見させて
いただきました。今回も、前回同様、武器依存型のロボットが多かっ
たように思います。単にその威力を利用するだけでなく、その必然性
の様なものを見せてくれたら...と前回も書いたのですが、残念な
がら、それが感動につながるようなロボットはいませんでした。

では、恒例のコメントを。
うおみずさんのENDEAVORですが、強くは無い物の、愛敬のある動きで
す。R.C.の大会が始まったころを思い出します。確かに最近のロボッ
トは隙が無いのですが、それだけでは面白くないですね。やはり、次
にR.C.を創るときは全体を一新することが必要だと思いました。きっ
と、そこからまた色々なものが生まれます。

予選は最下位に終わったmimさんのIWATOBIですが、軽快な動きと
多彩な攻撃、さらにセンスの良いカラーリングでなかなかいいロボッ
トです。予測できない行動もあるので、いろんなロボットと戦わせて
みたくなります。勝負で勝つときは、すごく格好良いのです。「勝つ
ロマン」を見せてくれます。これで決勝に行くような洗練さをあわせ
持っていたら大賞なんですけど(笑)。

M.ささきさんのYAIROCHOは、地雷を巻いてエリアを確保するロボッ
トです。強いときは強いが、負けるときは...。しかし、見ている
となかなかの名勝負を繰り広げる事も多いです。上記のIWATOBIと対
戦してみるもの良いですね。

勇磨 宏和さんのKATE-AOIと倉田 耕二さんのKATUBASBはイマイチ何
を考えているか私には分からない動きなのですが(真価が発揮されな
かっただけ?)、オリジナリティは感じます。

上記が印象に残ったロボットです。


●記念品


  ロボット大賞  該当ロボット無し

     優勝  W.ANGEL2  真鍋 寛
    準優勝  HOWK-EYE  Ruy-Macmiran(IRI)
     3位  MR-H/S/  谷川正洋
     3位  45POMI01  佐藤 清之

アスファルト賞  KATE-AOI  勇磨 宏和
 フォレスト賞  GEKKO   三矢明良
  デザート賞  PROTO-03  てっちゃん


 優勝はトロフィ(記念カップです。いつものように小さいです)、
準優勝、3位、各マップ賞は記念楯を送ります。制作には若干時間が
掛かりますので、結果発表から1ヶ月くらいはお待ち下さい。
みなさん、今回も参加ありがとうございました。







最終更新:2023年06月03日 05:42