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佳奈恵ルート 其の四 - (2007/04/12 (木) 02:12:58) の編集履歴(バックアップ)


今日は何の日? 嘘をつける日です(エイプリルフゥール)

俺「あい」
佳奈恵「おはよう」
俺「はよ、今日遊ぼうとかそういうの?」
佳奈恵「ええ、会えないかしら?」
俺「今日ねえ、ちょっと秋葉原に行く予定があんだけど……一緒に行く?」
佳奈恵「秋葉原?何しに?」
俺「ちょっとね……無線ラジオにはまってるから、それのパーツ探しに」
佳奈恵「……意外ね、そんな趣味があったの」
俺「まあ、秋葉原にもあんま行ってないふりとかしてたからね。結構好きで、高校の頃からいじってんだ。で、どうする?」
佳奈恵「一緒にいいかしら」
俺「あーいよ」

地元駅で、到着し、乗車
席空いてたので、座る

佳奈恵「……眠そうね」
俺「まあね、(ニコニコに挙げる動画作ってたせいで)昨日寝てないから」
佳奈恵「寝たら?駅に着いたらきちんと起こしてあげるから」
俺「じゃ、そうします……」
佳奈恵「……ね、ねえ!」
俺「ん?」
佳奈恵「こ、このままでいいのよね?乗り換えだとかないのよね?」
俺「ないです……秋葉原着いたらよろしく」
佳奈恵「わ、わかってるわよ」

なんとなく目が覚める
まだ秋葉原ではないが、横を見ると、佳奈恵、思いっきり俺に寄りかかってきて熟睡中

到着

佳奈恵「……」
俺「俺が起きなかったらどうするつもりだったのか」
佳奈恵「寝てない!目つぶってただけよ!」
俺「熟睡してたぞ」
佳奈恵「演技よ」
俺「あいあいさ」
佳奈恵「それに、今日はエイプリルフールよ?」
俺「ああ、そういやそうだっけ、すっかり忘れてた」
佳奈恵「馬鹿ね、私が先手打ったのって初めてじゃないかしら?」
俺「はは、そうかも。やっぱ、根本的なとこは叶わないや」
佳奈恵「ふふ、おだてても何も出ないわよ?」

駅から出る
人ごみわんさか

俺「すっご……」
佳奈恵「女の子、少ないわね……」
俺「まあ、電気街だしね。理系が集まるんだろうから、自然とそうはなるわな」
佳奈恵「いつもどんな店に行ったりしてるの?」
俺「そうだなあ、前にいった香水だとか、古着漁ったりだとか、色々と……」
佳奈恵「秋葉原に、そういう店があるっていうの?」
俺「さあ、来るのニ回目ぐらいだし、よくわかんないや」
佳奈恵「え?無線ラジオって……」
俺「さっき、そういう嘘ついてたっけ?もう忘れちった」
佳奈恵「……四月、一日?」
俺「そ」
佳奈恵「……きちんと先手打ってるんじゃないのよ……恥ずかしくて死にそう……」
俺「いや、一時でも夢見させてたほうがいいかな、と」
佳奈恵「うるさい!」
佳奈恵「じゃあ、何しに来たのよ?」
俺「いや、カテキョで受け持ってる生徒の一人がそろそろ誕生日だからさ、電子手帳でもプレゼントしたげようかと思って。
俺としては地元でよかったんだけど、「秋葉原のほうが安いよ!」って、アキバ系の友達が勧めてきたから……」
佳奈恵「……おんなのこ?」
俺「いや、男友達」
佳奈恵「そう、よかった」
俺「ごめん嘘」
佳奈恵「…………」
俺「はい、もう今日はエイプリルネタは封印するから、いじけないでってば」
佳奈恵「ホント……?」
俺「キスしたい?」
佳奈恵「こ、こんな街中で……?」
俺「四月一日」
佳奈恵「……もう、好きにしていいわよ」

で、電子手帳も買い……
佳奈恵「どう……するの?」
俺「ゲーセンでも行く?秋葉原ってそこぐらいしか遊ぶとこないと思うけど」
佳奈恵「どこにでも、行ってやるわよ」
俺「しかし……ホントにメイドさんが、そこら中歩き回ってんのね……」
佳奈恵「そう、ね」
俺「佳奈恵は、ああいうのに一切興味は?」
佳奈恵「あるわけないでしょう!!……けど」
俺「けど?」
佳奈恵「……なんでもないわよ」
俺「俺が『着て』って言ったら?」
佳奈恵「嫌よ」
俺「着たら、何時間も可愛がってあげるって言われたら?」
佳奈恵「……うううるさい!うるさい!!」

ゲーセン
俺「相変わらず、プリクラないのなあ……」
佳奈恵「まともなUFOキャッチャーが、一つも……」
俺「んー」
佳奈恵「ゲームセンターにはよく来るの?」
俺「学校の帰りとかはねえ、それにしたって音ゲーだし。ここにもあるけど、一回200円じゃあ……」
佳奈恵「帰る?」
俺「そう、さね……」

で、なんか知らないけどエレベーターから降りれなかったので、階段で
途中に、なんか地下に続く如何わしい店が

佳奈恵「……気持ち悪い」
俺「そう?こういう文化ってのも、ある意味悪くないとは思うけど。俺の場合、エロ嫌い
 だからなんとも言えないけどね」
佳奈恵「……」
俺「だから、好きになった相手は別だって」
佳奈恵「どうして……何も言ってないのにわかるの?」
俺「そういう表情だったから……相手に自分の考え伝えられるのも、かなり凄い能力だと思うよ」
佳奈恵「そうね……貴方って、正直なに考えてるのか全然わからない」
俺「つまり、デレ状態になる前の佳奈恵ってわけね」
佳奈恵「むぅ……」

新宿に移動
普通に店とか回ろうかな思ったけど、ちょっと違った方面の話もしてみたかったので、
あえて都庁のある西口へ

佳奈恵「ビルばっかで、迷子になりそうね」
俺「大丈夫、もうとっくに迷子になってるから」
佳奈恵「え……?」
俺「西口あまり来ないしさ、まあその辺歩いてる人に道聞けば大丈夫だよ」
佳奈恵「なんというか……」
俺「佳奈恵のお父さんって、こういうとこで働いてるの?」
佳奈恵「そうね……あのビルと似たようなとこだったけれども」
俺「ビルごと?」
佳奈恵「ええ」
俺「すっげ……」
佳奈恵「それって凄いの?」
俺「例えばさ、今あのビルの中に何百人、何千人いると思う?その人たちのトップにいるってことだよ?」
佳奈恵「……やって、やるわよ」
俺「他の道とかは、ぜんぜん興味ないの?」
佳奈恵「考えたことは、あったわ」
俺「やっぱ、決められたレールの上っていうのが、ってこと?」
佳奈恵「自分のやってることに疑問持ったことはあったわ。長時間勉強してると大抵そうなるのよ」
俺「……」
佳奈恵「けれども……ここまで私を育ててくれたんだから、その恩に報いるつもりよ」
俺「佳奈恵の両親は、そこまで厳格じゃなさそうだし……」
佳奈恵「そう、だからこそ、報いたいのよ。ここまで自由奔放に育ててくれたっていうのがあるから。
義務だとか強制だとかとはちっとも感じてないわ」
俺「そっか」
佳奈恵「それに、女がトップに立つと、色々ありそうですし……」
俺「色々って?」
佳奈恵「わからないけれど、何かそういうイメージがあるのよ」
俺「わかるけどさ……」
佳奈恵「だから誰にも彼にも文句一つ付けられないような、完全無欠の社長になってやるわよ」
俺「……」
俺「ま、程ほどにね。完璧を目指しすぎて、途中で精神的に参ったりしたら元も子もないし」
佳奈恵「そんなこと絶対にないわよ。確かに貴方に甘えたりはしているけれども、それでも……」
俺「ずーっとそういう考えで来たんなら、今変えろっていうのは無理かもしれないけど……」
佳奈恵「なによ」
俺「死に繋がる」
佳奈恵「……」
俺「まあ、気張りすぎないでってことで……佳奈恵?」
佳奈恵「なに?」
俺「なんで泣いてるの?」
佳奈恵「泣いてる?誰が?」
俺「涙垂れてますよ」
佳奈恵「嘘」

佳奈恵が、頬を手で拭う

佳奈恵「どうしてかしら?」
俺「ごめん、言い過ぎたかな?」
佳奈恵「別に悲しいだとかは全くなかったけど、ただ……」
俺「ただ?」
佳奈恵「……いえ、ただの気のせいよ、気のせいだから」
俺「気のせいでもいいから言ってくれ」
佳奈恵「……『死に繋がる』って言ったときの貴方、凄く……怖かった。よくわからないのだけれども」
俺「ああごめん、やっぱ言いすぎたのね」
佳奈恵「違うの、言いすぎだとかじゃなくて……」
俺「そういうことにしといて、お願いだから」
佳奈恵「……わかったわ」
俺「そういや、クラスで凄い子とかいたって言ってたよね?かづきさんだっけ?」
佳奈恵「カゲツさんよ」
俺「で、(佳奈恵と)セットでカゲッタンとか言われたりだとか?」
佳奈恵「よくわかるわね……」
俺「中学生の思考回路だなんてそんなもんですよ」
佳奈恵「『腑抜けたな』って、言われたわ。面と向かって」
俺「どんな感じ?」
下の「社長令嬢と武家令嬢」が終わった後
佳奈恵「……という感じで……はぁ、ずっと喋ったから、喉が……」
俺「で、今日は四月一日だっけ?」
佳奈恵「嘘じゃないのよホントなの!!」
俺「えー……40歳同士だったとしても、信じられん会話なんだけど」
佳奈恵「あそこまで敵意むき出しにしてきたのは初めてだったから、少し緊張したわ……」
俺「まあ、ちょっと家庭の教育に問題あり、って感じですかね」
佳奈恵「問題児に見えるの?」
俺「どこからどう見たって」
佳奈恵「そう……」



(コメント思考中)

社長令嬢と武家令嬢

佳奈恵の、何があったのかという説明を回想シーンちっくに纏め

ある日の放課後で、忘れ物を取りにきたら、教室に花月さんがいたらしい

佳奈恵「あら、まだいたの?部活は?」
花月(カゲツ)「今日は休みだ」
佳奈恵「……なら、なおさらどうして?」
花月「勉強をしていた。教科書を置いていくが為に、屋敷でこなせる勉強の範囲が、所々制限されてしまうからな」
佳奈恵「そう……熱心ね」
花月「和泉は何をしに」
佳奈恵「忘れ物よ、忘れ物」
花月「……男が出来てから、腑抜けたか」
佳奈恵「お、男なんて興味ないんだからね!」
花月「媚でも売っているのか、気色悪い」
佳奈恵「……貴方と違って、『それなりに』生き方っていうのを覚えただけよ。いい加減、その漫画みたいな喋り方やめたらどうかしら?」
花月「生来、このような口調だ。和泉のような後付とは違う」
佳奈恵「……喧嘩、売ってるのかしら?」
花月「それで、本当に男が出来たのか?」
佳奈恵「……出来た、わよ」
花月「……」
佳奈恵「何か言いたげね」
花月「腑抜けるな。それだけだ」
佳奈恵「腑抜けっていうのは?前みたいに、誰にもかしこも毒づいて、いじめられてたあの頃に戻れってこと?」
花月「その頃の和泉なら、周りを置いて我が道を行く猛進力が備わっていたはず。いつからそうなった?」
佳奈恵「さっきからどんな会話なの、私たち……」
花月「唯一、私が好敵手として認めていただけに……ここに来ての和泉の変化は、残念ということこの上ない」
佳奈恵「そ。そうして死ぬまで、自分の世界にこもっていたらどうかしら?」
花月「……帰る」
佳奈恵「さよなら、天才さん」


(コメント思考中)

(題名思案中)

連絡あって、学校の友達と遊んでるからということで、開始を19:30に変更
で、その時間に行く

俺「こんばんは……って、なんで制服?」
佳奈恵「今日から、学校なのよ……まだお風呂入ってないし今から着替えてもアレだから、このままでいいわ」
俺「なるほど」
佳奈恵「制服に、興味とかあるのかしら?」
俺「そんなにはないけど、セーラーよりブレザー派なのは確か」
佳奈恵「……へんたい」

で、指導開始で、休憩時間
俺「学校今日からなんだ、ってことは、クラス発表も今日……だよね?」
佳奈恵「……」
俺「花月さんと一緒になったとか?」
佳奈恵「な、なんでわかるのよ!?」
俺「顔に書いてある」
佳奈恵「書いてあるわけないでしょ!」
俺「あるって、ほら」
人差し指で佳奈恵の頬をなぞる
佳奈恵「く、くすぐったいんだからね」
俺「なんて書いたか当てたらやめたげる」
佳奈恵「やれるもんならやってみなさいよ?私に指一本触れたら……」
俺「なに?キャラ変え?」
佳奈恵「細かいこと気にしてないでさっさとやりなさいよ!」

指で頬に『愛』という字をゆっくり書く
佳奈恵「っ……ややや」
俺「動いちゃ駄目」
佳奈恵「無理よ、こそばゆいのに……」
俺「前に約束しなかったっけ?性的なことに関しては、なんでも俺の言う事に従うこと」
佳奈恵「ド、ドS……」
俺「返事は?」
佳奈恵「や、やれるもんなら、やってみなさいよ!」
俺「じゃあ、やってやろうか……」

で、テキストをめくる
俺「はい、休憩終わりだから、次ここやってくれる?」
佳奈恵「……」
俺「何か?」
佳奈恵「……いじわるね」
俺「授業終わったら好きなだけやってあげるから、ほら、集中して」
佳奈恵「何……をよ?」
俺「ひみつ」
佳奈恵「……」

問題解きながら、
俺「で、またその花月さんと一緒になって鬱なわけですか」
佳奈恵「それはそうよ……学年2位取っても、クラス2位なのよ?」
俺「超えりゃあいいじゃない」
佳奈恵「常に5教科合計497点から500点の変態に、どう勝てばいいのよ……」
俺「佳奈恵は最高485点だっけ?勝てる勝てる」
佳奈恵「偏差値も……尋常じゃないし」
俺「72~75ぐらい?」
佳奈恵「大体そうね……先生は中学のとき、いくつぐらいだったの?」
俺「俺?俺は偏差値58ぐらいの高校受けた。だから佳奈恵のほうが上です」
佳奈恵「勝った……やっと勝てた……」
俺「……」
佳奈恵「……受けた高校聞いてるんじゃなくて、偏差値は?」
俺「花月さんと同程度」
佳奈恵「あああああああ、どうにかしたいどうにかしてやりたいこのドSを……!」
俺「ただ、そういった物理的な能力ならまだしも、人間的には佳奈恵のほうが遥かに勝ってると思うよ。花月さんより。恋人だから贔屓してるわけじゃなくて」
佳奈恵「どこをどう見たら……」
俺「佳奈恵が伝えてくれた喋り方が本当であるなら、まだゲームやら漫画の世界から抜け出せてないだけなんだろうし、精神的には色々と未熟なんだと思う」
佳奈恵「そんなことないわよ、武道も色々と……」
俺「正直、同級生にそういう口の効き方してる時点で、軽蔑するけどね。しかも成績は優秀な分、中途半端な不良よりよっぽど悪質だと思うし」
佳奈恵「あまり悪口ばかり言わないで」
俺「もし佳奈恵が手助けできるなら、手助けしてあげたほうがいいと思う。その性格のままいったら、
実社会に出たときに絶対に大変なことになるから。いや、実社会の前に高校受験の面接かな?」
佳奈恵「……」
俺「まあ、TPO使い分けられてんなら別にいいんだろうけど。先生に対してはどんな感じ?」
佳奈恵「そうね……普通に、敬語だけれども。ただやたら難しい言葉ばかり使うわ」
俺「同級生に対しては?」
佳奈恵「基本的に、上から目線ね。あと私含めて数人に対しては、かなり敵対的に来るわ」
俺「敵対的、ねぇ……」
佳奈恵「ただ、ああいう性格もありなんじゃないかしらね?」
俺「漫画みたいに孤独な一匹狼ならいいんだろうけどさ、現実は周りとの協調が大事だし。もし今の性格のままでいくんであれば、色々きつくなると思うけどなあ」
佳奈恵「私はもう、なんとも思ってないけれどね。多少可愛げにも思えてきたわ、最近」
俺「ふーん……」
佳奈恵「興味、あるの?」
俺「そういう酔った属性の奴は知り合いにいるから、あまり……ただ実際どんなもんなのかなってのだけ、多少興味あるかもしんない」
佳奈恵「会ってみる?」
俺「パス」
佳奈恵「どうしてよ」
俺「パスというか、何を口実に会えばいいんですか」
佳奈恵「そのぐらい、思いつきなさいよ……普段私のことを好き勝手にいじってるんだから」
俺「見知らぬ女子中学生に大学生が話しかける口実なんて、そうそう思いつくもんでもないんだけど……」

で、佳奈恵の首に手を伸ばす
佳奈恵「はっ、や……」
俺「ちょっと首もにもにさせながら考えさせて」
佳奈恵「な、なんでなんでよ!?」
俺「日本語変ですよ」
佳奈恵「ちょっと……あまり、性的なもにもには……」
俺「口実ねえ……まあ、家帰ってから考えるわ」
首を解放

21時。とりあえず終了
俺「なに、マリオカートやってたの?」
佳奈恵「そうよ」
俺「やっていい?」
佳奈恵「いいわよ」
で、ワリオスタジアム
スタート直後に左の壁をよじ登るショートカットをやった瞬間
佳奈恵「な、な、何今の!何なの!?」
俺「ショートカット、知らなかった?」
佳奈恵「教えなさいよ、早く!」
俺「何をそんなあせってるんですか」
佳奈恵「なにこれ……必死にタイム縮めようと走ってた私が馬鹿みたいじゃない……」
俺「いやー、でもショートカット縛りというプレイもあるから……」
佳奈恵「……他にもあるの?」
俺「ここは1週9秒でいける。二つ目のショートカットは俺できないけど」
佳奈恵「凄い……凄いわね……」
俺「なに、最近マリカーにはまりだしたん?」
佳奈恵「バトルでルイージ使わせたら、私に勝てる人はいなかったわよ……!」
俺「ほほう」
佳奈恵「角度よね角度、甲羅は角度さえわかれば、風船割るのなんて造作もないわよ」
俺「ま、今度お手合わせしましょうか。で、ですね」

座ってる佳奈恵を持ち上げて、後ろから抱きつく
佳奈恵「なに……?」
俺「この後、お風呂?」
佳奈恵「そ、そうね……」
俺「今日の気分は?」
佳奈恵「……若干」
俺「……キスしたかったりする?」
佳奈恵「……はい」

で、キス
舌絡めたり、脇腹揉んだりすること、およそ3分

佳奈恵「はっ、はめっ!もう無理……」
俺「あい、んじゃ、また来週」
佳奈恵「週末とか……会えないの?」
俺「予定合えば、会おうね。現時点じゃまだわからない」
佳奈恵「ん……わかったわ」


(コメント思考中)

(題名思案中)

電話して、一緒に行くことに
中略、そして到着

俺「こんにちは~っす。店長は?」
店員さん「病院に行っておりますので、15時過ぎには顔を出すと思いますよ」
俺「15時過ぎねえ……」
佳奈恵「狭い……」
俺「あのねぇ、そういうことを店員の前で言いなさんな」
佳奈恵「だって、もし地震とか来たら怖いじゃない」
店員さん「お茶でもお出ししましょうか?」

ってことで、奥に
奥の座敷間に招待される。
店内には珈琲飲みながら譜面読んでる顔なじみの客しかいなかったので、店員さんも相席

店員さん「貴方様が来ているとお伝えしたら、14時過ぎには来るとおっしゃっていましたよ」
俺「病院でしたっけ?まだ奥様は入院してるんですか?」
店員さん「いえ、今日は出産関連とは別の用件みたいで……」
俺「ああ、ならよかったです。赤ん坊に何かあったのかと」
佳奈恵「よくはないでしょ」
俺「……すんません」
佳奈恵「……」
俺「なに?」
佳奈恵「貴方に謝られると……何か、凄く新鮮ね」
店員さん「御友人ですか?」
俺「恋人です」
店員さん「……え?」
俺「なんでしょ?」
店員さん「あの……失礼ですが、年齢お聞きしてもよろしいですか?」
佳奈恵「……17歳です」
店員さん「そうですか……びっくりしました。最初見たときはまだ中学生に見えましたので……」
俺「年齢に成長が追いついてないんですよ、色んな面で」
佳奈恵「うるさい」
店員さん「部活等でお知り合いになられたんですか?」
佳奈恵「ええ、そうですけれども」
店員さん「そうなんですか~、ちなみに楽器は何をしてらっしゃるんですか?」
佳奈恵「……楽器?」
俺「同じパーカス(打楽器)仲間なんですよ。去年の演奏会の時に知り合って、そのままですね」
店員さん「また貴方様から声をおかけなさったんですか?」
俺「ノーコメント」
佳奈恵「楽器はあれよ、木琴とか鉄琴とかやってるわ」
店員さん「鍵盤ですね、高校から始めたばかりで?」
佳奈恵「そ、そうですよ……」
店員さん「曲は今までどんなのやりました?」
佳奈恵「ええっと……なんでしたっけ……」
俺「去年の時は、エルカミーノレアルとかやってたよね。シロフォンとビブラフォンやって
 なかったっけ」
佳奈恵「そうそう、それそれ、それよ」
俺「あと王様のレストランのテーマ曲だとか」
佳奈恵「そうそう、やったわね、ええ」
店員さん「エルカミーノでビブラフォンとシロフォン……?何人編成で-」

赤ん坊の泣き声がする
店内で珈琲飲んでた客と店長の話し声がする

店員さん「ちょっとすみません、戻りますね」

で、店員さんも中に

佳奈恵「……もうこの店、私は二度と来れないわね」
俺「これから楽器の話ふられても俺が全部なんとかするから、余計なこと言わないように」
佳奈恵「了承したわ……」
で、やっとこさ店長と再会

俺「お久しぶりっす」
店長「おいおいよー、元気してたか坊主?」
俺「つか平気なんっすか赤ん坊連れてきて、打楽器店で滅茶苦茶うるさいっすよここ」
店長「いま『休憩中札』立てさせに行ったから平気だよ」
佳奈恵「初めまして、こんにちは……」
店長「ああ、こんにちは。吹奏楽やってる子かな?」
俺「今の俺の彼女です」
店長「おお、出来たのか、とうとう」
俺「とうとう、です。彼女いない歴19年に幕が……」
店長「お前がんなこと言ったって説得力の欠片もねーんだよボケ」
店員さん「せっかく来たんですし、打楽器やってみます?」
佳奈恵「わ、私ですか?」
店長「あんまうるさくないのにしとけよ、俺らは奥行ってるから」
店員さん「了解しました」
俺「じゃ、佳奈恵。楽しんでね」
佳奈恵「え、ほ、ホントに?」
俺「じゃね、よろしく頼みました」
店員さん「はいはい」

で、奥に行って店長とさっきまで楽譜読んでた人(社会人の吹奏楽団に所属してる人)と、
野郎三人で談笑店の中では、微妙な楽器の音が聞こえる

30分ほどして、店の中にいた2人も合流
5人でちょっと話したあと、楽譜読んでた人と、店長が帰宅
再び3人になったが、今日はちょっと早めに帰りたかったので、帰ることに

で、帰路、電車の中で

佳奈恵「なんか色々……疲れたわ」
俺「あの人にいじめられた?」
佳奈恵「……わかってたの?」
俺「まあね」
佳奈恵「結局バレたわ、というか最初からわかってたみたい」
俺「バレてたってことが、俺にもバレてたから大丈夫」
佳奈恵「……え?」
俺「ファーストインプレッション大事にする人だからね、まあ仕方がないかな、と。で、上手く
 フォローしてくれた?」
佳奈恵「……今思い返すと、いいようにされてた気が……」
俺「どんなふうに?」
佳奈恵「そうね……」
店員さん「マリンバやってみますか?」
佳奈恵「え、ええ……」
店員さん「エルカミーノのときは、マレットどのくらいの使ってました?ふふ、私もその曲
 やったことあるんですよ。中盤のビブラートかけながらのとこは大変ですよね」
佳奈恵「そうよね、バブラートよね」
店員さん「ビブラートです」
佳奈恵「マレットは……中間あたりかしら」
店員さん「中間ですか?それであの部分やるのって、結構表現力いりますよね~」
佳奈恵「そうね、でもマレットの固さなんて……使いこなせれば関係ないのよ!」
店員さん「もうドラムロールは習得しました?」
佳奈恵「と、当然ですよ」
店員さん「オープンロールとクローズドロール、どちらで練習なさったんですか?」
佳奈恵「お、おーぷん……」
店員さん「ああ、ごめんなさい。謝るから泣きそうな顔しないで」
佳奈恵「……え?」
店員さん「指見れば、打楽器やってないことぐらいわかりますよ。年齢も本当は中学生なんですよ
 ね?最初に言ったとおり」
佳奈恵「……はい、そうです」
俺「……で?」
佳奈恵「正直大学生と中学生カップルには驚いてるけれど、色々事情あるのだろうから、深くは
 追求しない、って。けど、あわよくば事情は知りたい、とも言ってたわ」
俺「なるほど」
佳奈恵「もっと、白い目で見られると思ってた……」
俺「俺の周りに、そんな人はいないよ」
佳奈恵「選んでるのね、きちんと」
俺「選ぶって言い方は嫌だけどね。でもまあ、勉強になったでしょ?」
佳奈恵「打楽器が、ってこと?」
俺「嘘で塗り固めていくと、どこかで絶対にボロが出るってことが」
佳奈恵「元はと言えば、貴方が最初に出任せ言ったからじゃないの!!」
俺「なんのことでしょうかね~」
佳奈恵「Sだらけ……どうにかして……」
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